トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 先輩ママ アッキーの7歳差兄弟育児奮闘記 > vol.5 絵本が繋いでくれた絆~ママから長男、そして長男から次男へ~
更新日令和3(2021)年3月8日
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布団に寝転びながら大きな声で読んでくれる長男の声を今でも鮮明に覚えています。それから、可愛くて可愛くてたまらないと感じた自分の感情も。
本当によく泣いていた長男の気持ちを、なかなか理解できないことに参っていた私は、一緒に同じ本を読んでいるその瞬間、心が通じた気がしてとても嬉しかったのです。
一般的に、絵本の読み聞かせが良いとは聞くけど、果たして具体的に何が良いのか、初めはよくわからずにいました。頑張って読んだところで意味が通じているかわからないし、途中で飽きてしまって最後まで読めたこともないし。初めての赤ちゃん、生まれる前は「よし!たくさん絵本を読んであげるママになろう!」なんて意気込んで、色々な絵本を買ってはみましたが、いつの間にかそんな気持ちは冷めてしまっていました。
その気持ちを変えてくれたのが、先ほどの「じゃあじゃあびりびり」という絵本との出会いでした。この絵本は、長男の1歳半検診の時の会場で柏市のブックスタート事業の方々が読み聞かせをしながら手渡してくれたものです。
<何度も読んでぼろぼろになった絵本「じゃあじゃあびりびり」>
私は、すすんでその場に行ったわけではなかったのですが(絵本熱が冷めていたので笑)、絵本がもらえるならもらっておこうくらいの考えでブックスタートボランティアの方のところへ行きました。
ところがです!いつもは絵本に興味を示さない息子が興味を示しているではありませんか!最後まで聞くことはありませんでしたが、いつもとは明らかに反応が違うのです!何が違うかといえば、読み聞かせしているのが私(ママ)ではなく、ブックスタート事業ボランティアの方だということだけ。ですがすぐに、自分との明らかな違いに気づきました。
当時の私は、「子どもに良いらしい」という理由で、とにかく絵本をしっかり読んで聞かせようと意気込んでいました。その張り切りすぎた雰囲気が、息子に伝わりすぎていたのかもしれません。読み聞かせボランティアの方々は、周りがどれだけうるさくても、楽しそうに笑顔で絵本を読んでいました。子どもたちが聞こうが聞くまいが、そんなことはお構いなし。とにかく“楽しい”という雰囲気で読み聞かせをしていました。なるほど、絵本を読んで聞かせようと意気込むのではなく、親子で楽しむツールの一つとして考えればいいんだ…そのとき、そんなことを強く感じたのです。
<母子手帳に押された「ブックスタート」のスタンプ>
そしてその日から、寝転びながらでも、途中まででもいいから、一緒にこの絵本を楽しんでみようと毎晩読みきかせをはじめてみました。そうしたらいつの間にか絵本の言葉を覚え、そして可愛い声で一緒に読んでくれるようになったのです。絵本は、まだ会話もできないママと子どもの心を通わせてくれるものなのだと知りました。
そんな泣いてばかりの長男と私の気持ちを繋げてくれた「じゃあじゃあびりびり」。先日この絵本が、長男から次男に受け継がれました。我が家にあるたくさんの絵本の中で、このボロボロになった絵本を長男が手に取り、次男にプレゼントしたのです。最初のページに名前を書くところがあるのですが、その部分を自分の名前から次男の名前に書き換え、メッセージを付け加え、他にも綺麗な絵本がたくさんある中で、ボロボロになったこの絵本を選んで、プレゼントしたのです。
<兄から弟へ「すけちゃん いっぱいよんでね」>
「ママ、ぼくこれ覚えてるよ。ママと一緒にいつも読んでたから。だからこれを今度は僕がすけちゃん(次男)に読んであげるんだ!」と目を輝かせて言っていました。そのとき、長男の中でもこの絵本が、ママとのとても楽しい記憶として残っていたのだと確信しました。そして、その楽しい思いを弟にさせてあげようと思っているのだと。
「じゃあじゃあびりびり」。この絵本は、私から長男へ、そして長男から次男へ、相手を大切に想う気持ちとともに、楽しい思い出として受け継がれているのだなと思います。
<我が家は2階の廊下に本棚を造り付けました。朝晩、次男がここから絵本を選び座って読んでいます!小さな子の足元から目線の高さに絵本を並べてあげ、いつも通る場所に置いてあげると、自然と自分で選ぶので、とってもおすすめです♪>
二人目育児、特に我が家は7歳も歳が離れているので、一人目の時よりはるかに気持ちの余裕があります。以前のように何事にも意気込みすぎることもなく、良い意味で全てのことが、「まぁまぁでOK」という感じになっています。でも、明らかに時間の余裕はなくなりました。長男の時のように一人にたっぷり時間をかけてあげられなくなるのは当然ですが、少し寂しく感じることもあります。
でもそんな時に長男がママの代わりになってくれることが多いのです。その一つとして、絵本をとても活用してます。子どもが子どもに読み聞かせをする姿はまた格別に可愛いものです。絵本を介して、兄弟の絆も出来上がっているように感じます。
<にぃにの読み聞かせ>
昨年の12月に次男の1歳半検診がありました。コロナ渦の中での実施ということで、人数も制限され、なるべく短時間で終わるようになっ健康診査も色々な工夫がなされていました。こんな時期なので、開催してもらえるだけでありがたいのですが、以前のように同年代の子たちで賑わっている感じではないことを少し寂しくも感じました。何より,楽しみにしていたブックスタートボランティアの方々の読み聞かせがなかったことも、とても残念でした。私はそこで6年半前のお礼を言いたかったのです。
今年は「かにこちゃん」と「りんご」のどちらかの絵本を選ぶことができました。「かにこちゃん」は既に持っていたこともあり、今回は「りんご」を選びました。この本を真っ先に次男に読み聞かせをしたのは長男であったことは言うまでもありません。
<令和2年のブックスタートはこの2冊でした>
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