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vol.9 おやつは心の栄養

ベビーがウットリした顔でおやつを食べる姿を見るたびにばあばは思う。

おやつは心の栄養だ、と。

子育ての脇役の特権

ベビーの離乳食を用意したり、食べさせたりする機会に恵まれている今日この頃。

月齢とベビーの状態に応じた離乳食のステップアップが、ばあばの関心事の1つだ。

 

離乳食の準備は、ベビーフードメーカーの力を借りつつ、手作り部分は、野菜を出汁で炊いてみようとか、つかみ食べの食材は何にするかとか、あれこれ楽しんでいる。

離乳食作りを「楽しい」にとどめておけるのは、子育ての脇役ならではの特権かもしれない。

 

そんなばあば、「ばあば1年生」の集大成(?)として、ベビーの1歳の誕生日に「スマッシュケーキ」を作るという野望を抱えている。

 

<もちろん、ママが作るならば潔く手を引きますとも。>

…と、タテマエを思ってみたりもする。

 

「スマッシュケーキ」は、離乳食が進んできたベビーが手づかみで楽しむファーストケーキで、生クリームを使わずに作るのが主流だ。

家庭によっては、1歳の誕生日にチャレンジしているらしい。

ケーキを手づかみで豪快に楽しまれると、どんな散らかり具合になるかちょっとコワイ。でも、なんだか楽しそう!

 

「ベビーの誕生日にスマッシュケーキを用意してみない?」

ママ(娘)に提案すると、実家で挑戦する方がいろんな意味で安全かもと考えるママと、ケーキを作りたいばあばは、WIN-WIN(ウィンウィン)であることが判明した。

 

そして、ばあばは、ケーキ作りのイメージトレーニング(?)を重ねたのち、その当日を迎えた。

スマッシュケーキの作り方

ケーキは、ベビーフードと身近な食材だけで作ることができる。

  1. 米粉のパンケーキの素を使ってパンケーキを小さく2枚焼く
  2. ベビー向けヨーグルトをクリーム代わりにパンケーキにぬり(無糖ヨーグルトを使う場合は、水切りしてベビー用のフルーツペーストを混ぜて使う)
  3. 加熱したリンゴや蒸したかぼちゃやサツマイモなどをこねて飾りを作りトッピングする。(ビスケットやゼリーなど、ベビーの好きなものを小さく分けて飾り付けても良さそう)

アレルギーに配慮して、その子が食べ慣れているものだけで作るのがポイントだ。

 

パンケーキのため、オーブンを使わず簡単にミニミニデコレーションケーキを作ることができた。

ハッピーバースディ、ベビー。

お祝いの際は、大人が手出しせず、ベビーが自由に食べられるように床に新聞を敷き詰め、ウェットティッシュとゴミ袋をスタンバイ。

手をきれいにしたベビーは、エプロンをつけて席に座らせ、手が届かないところで、ケーキに1本のロウソクを立て火をつけた。

 

「ハッピーバースデイ♪…」

皆で歌を歌い、ママが代理で火を吹き消した。

 

ロウソクを抜いて、ケーキを前にしたベビーは、すぐに両手で生まれて初めてのケーキを食べだした。

「やっぱり両手でいくんだねぇ」

 

ヨーグルトに甘みがあるためか、ケーキを食べるその顔は終始ウットリとしている。

手も顔もヨーグルトだらけになりながら、休むことなく夢中で食べるベビー。

 

「そんなにヨーグルトにまみれるのは、今日だけだからね」

ママが声をかけるが、聞いちゃいない。

 

「この集中力、将来はアスリートかしら?」

…ばあばの自由気ままな発言は皆にスルーされる。

 

そうして、大人が一切手出しすることなく、

なかなかのタイムでケーキを完食したベビー。

夜ご飯は少なめがいいかな?

 

ケーキの後は、何をおいてもまず片付け!

これ以上、ヨーグルト地帯を広げる訳にはいかない。

新聞紙を敷いたのも、片付けに人手があるのも正解だった。

 

今日の体験は、ベビーにとって楽しい刺激になったかな?

ケーキの手触りはおもしろかったかな?

ちょっとした疑問は、誰かと一緒に

最近のベビーは食べることが大好きで、だいたい何でもよく食べる。

娘の幼少期は、食が進まない日もあり、それによりお通じが悪い日もあって悩ましかった。

 

「食欲があるのは喜ばしいね」とばあば。

「でも、毎食すごく食べるから、食べ過ぎじゃないかな?」とママ。

 

なるほど、言われてみると確かにパンパンに膨らんでいるおなか。

最大値まで膨らんでいるようにも見える。

健康なのか、食べ過ぎなのか?

 

ママはつぶやく。

「トイレの回数も多いんだよね。1歳児って1日に何回お通じがあるのがフツウなのかな」

 

いろいろ調べてみると1歳児のお通じの回数は、個人差が大きいらしい。

<じゃあ、OKということで。>

一人で考えてしまうとモヤモヤしてしまうが、日常のささやかな疑問は、誰かと共有するとおおらかに受け止めることができる

 

でも、我が家も含め、核家族が多い令和の家族事情。

子育て中のママ・パパには、日々のちょっとした疑問を誰かに気軽に話してほしいなぁ。

 

ばあばは思う。

夫婦や家庭内で全て完結しなくてもいいのですよ。>

 

そして、時には保健師さんが対応してくれる「にこにこダイヤルかしわ」とか、たくさんの子どもと関わった経験を持つ「子育て支援アドバイザー」さんと話してみるものいいかも…。

(どちらも子どもや子育て家庭について、ママ・パパだけでなく、祖父母の疑問にも耳を傾けてくれる)

ママ、ついに復職!

またある日、ついに復職することになったママ宅に、ばあばは差し入れをすることに。

「そっちの方にいくけど、何かほしいものある?」と尋ねると、

「ストレス解消に、あのコーヒー屋さんの生クリームたっぷりの甘いドリンクが飲みた~い。」と返事が返ってきた。

 

「了解。後で届けるね!」

…おやつはママの心にも栄養になるんだね。

そうだ、あのドリンクには、塩系のお菓子が合うなぁ。それも一緒に届けよう♪

 

こういう時、おやつのチョイスに情熱を燃やしてしまうばあば。

なぜなら、ばあばもおやつをこよなく愛する1人なのだ。

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