トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > Memeさんは、ばぁば一年生 > vol.16 量より質でいこう
更新日令和5(2023)年7月28日
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「親と子が生涯で一緒に過ごす時間数を積み上げると、通算で10年に満たない」
…と誰かが言っていた。
そして、その大半は乳幼児期であり、やがて学校や社会とのつながりが広がるにつれ、親と離れて過ごす時間が多くなっていくそうだ。
確かに、自分の子育て期を振り返ってみると、子どもと一緒に過ごせる時間って潤沢ではなかった。
でも、子どもに友達ができたり、外で自分の世界を持ったりしながら自立に向かって成長していくことは、さびしい反面うれしい気持ちも大きかったなぁ...
それにしても、ママ・パパが過ごせる時間がそのくらいだとすると、
ばあば・じいじならば、なおのこと、孫と過ごせる時間はとても短いに違いない。
<量より質で勝負だ!>
と思ってみる、ばあば。
限られた時間ではあるものの、孫(べべちゃん2歳8か月、ベビーちゃん1歳)たちが様々な人と関わることは、「しなやかで健やかなココロ」の育ちにつながるのではと密かに期待している。
さて、ベビーちゃんは1歳になり、スマッシュケーキ完食の体験を経て、ばあば推奨のおやつ、季節外れの焼き芋デビューをすることになった。
離乳期のおやつは、焼き芋やフルーツ、チーズがばあばのオススメだ。
兄のべべちゃん(2歳8か月)と比べ、食べ物の好みをしっかり主張するベビーちゃん。
果たしてスムーズに口にしてくれるだろうか?
乳児用スプーンでしっとりとしたイモを口元に運ぶと、思いのほか、素直に口に含んだ。
「んまっ!!!」
しっとりした焼き芋を口にしたベビーちゃんは目を輝かせた!(“おいしい”は、もう言えるんだ…笑)
ベビーちゃんが焼き芋…サツマイモ沼にはまった瞬間であった。
…そこまではよかったけど。
その日の夕食に、離乳食のトレーに再びサツマイモの欠片を見つけたベビーちゃんは、主食のご飯を食べるのを拒否!
お米を食べさせようとスプーンを口に近づけたとたん、
「ぎゃーん!!」
違うといわんばかりに立ち上がって泣きながら地団駄を踏んで、一口たりとも食べてくれない。
「ぎゃーん!!」
さらに泣き続け、イヤイヤと頭を振る。
「もしかして…サツマイモ食べたさにご飯を拒否してるの?今すぐにおイモが食べたいの?」
ばあばが尋ねつつ、サツマイモを口に近づけてみると、案の定、ぴたりと泣き止んでサツマイモを食べだすベビーちゃん。
<そうそう。これが食べたいのよ~>
涙まみれの顔は、そう言いたそう。
さらにもう一口食べ、落ち着きを取り戻したところで、やっと涙を拭かせてもらえた。
1度でサツマイモのおいしさをインプットしたベビーちゃん…。
イモのことで泣いて怒れるなんて…若いって素晴らしい(?)
べべちゃんは、お皿に盛り付けが得意(?)
一方、兄のべべちゃん(2歳8か月)は、自分で食べられるとはいえ、目を離すことはできない。
なぜかフォークを置いて手づかみでワイルドに食べたり、
相変わらず、一度にたくさんのご飯を口に入れたりもする。
さらに、「こっちも見てね」という感じでいろいろな注文があったり、
思いが通らずに泣いたりもする。
そんなこんなで乳幼児たちの食事タイムはカオスになりがちだ。
…ママ・パパには、たまには、実家など人手が多い中で食事の時間を過ごしてほしいな。
カオスな食事タイムも、ばあばにとっては楽しい時間。
そして、これも限りある貴重な時間。
<あっという間に何でも一人でできるようになってしまうんだろうな>
それはやっぱり、さびしい<うれしい(うれしい気持ちの方が大きい)なぁ。
またある日、孫たちが遊びに来た日、べべちゃんからリクエストが入る。
「いつも自分で手を洗ってるの」
しばらく前から、自宅では幼児用の踏み台を使い、自分で蛇口を操作し、せっけんで手を洗っているから、今日は手伝わなくていいという。
「使うときが来た!」
幼児用踏み台。洗面所で大活躍
ばあばのウチでも、いつか使うときが来るだろうと、用意しておいた幼児用の踏み台の出番がきたのだ。
孫たちの成長に応じて、お役立ちアイテムが変わっていくとき、時間の流れをちょっぴり噛みしめる…
「そろそろ、おやつの時間だね」
ばあばがそう言うと、
「Meme(めめ)~、おやつは焼き芋とチーズがいい!」
べべちゃんから、オーダーが入った。
そう。2歳児はリスエストができるのだ!
<ちょっとうれしい>
でも残念。せっかくのご注文なのに、今日は焼き芋のストックはない…。
「ごめんね。今日はおイモないんだ。ヨーグルトでいい?」
「いいよー」とあっさり。
べべちゃんは、ベビーちゃんと違って切り替えが早い。
ベビーちゃんは、お兄ちゃんのおやつが先に置かれたのを見て興奮気味に手伸ばす。
「大丈夫。ベビーちゃんの分もあるよ!」
<みんな違ってみんないいぞ~>
こんなとき、ばあばたちは、子どもたちの個性にクスッとなるのだった。
性格は違うけれど、寝相は似ている…
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