更新日令和3(2021)年12月24日

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vol.7 ばぁばゴコロとぱんだ座り

ベビーとばあば、こんなにもライフステージが異なる二人。
それなのにいくつもの共通点がある!(…ような気がする。)
その1つが、それぞれなりに本が好きということだ。

本は、娯楽から専門的なものまで幅が広く、ベビーから年長者まで来る者を拒まない。

ベビーと触れ合うためのツール、“絵本”

絵本なら新生児期から楽しめるものもある。
ばあばはベビーと遊ぶなら、まずは読み聞かせじゃないかと誕生前から手ぐすねを引いて待っていたのだった。

0歳児向けの絵本は、どれもシンプルではっきりとした色使い。
そして、絵本をどう読むかは読み手次第。
何とおりもやりようがあるので、読み手の遊び心が試される。
新生児期からお座りができるようになった今日まで、ベビーの絵本ライフは続いている。

ばあば業界でたびたび耳にするのは、「孫はとってもかわいいけど、一緒に遊ぶとどっと疲れる」というハナシ。

そんな体力に不安があるばあばでも、孫と関わることができるのが読み聞かせだ。
1年生ばあば・じいじには、ベビーと触れ合うためのツールの1つに“絵本”をお勧めしたい。

どんなときも、1日は24時間のまま

一方で、毎日が忙しいママにとっては、「読み聞かせ」はプレッシャーに感じることもあるらしい。

子どもの育ちのために、読み聞かせをしなければという思いと、家事など日々のアレコレが思うようにはかどらないという状況に挟まれて苦しくなってしまうことは少なくないのかも。

 

コロナ前には、たまごちゃん(他人の孫)やチコちゃん(地域の子)のために、地域には読み聞かせの活動があって、ママ・パパは、そのような場を利用する機会に恵まれていたのに…。

 

<コロナめ!>

 

ばあばは、1年生ママさんたちにお伝えしたい。

 

<家事も育児も完璧にやろうなんてムリ。

やることが増えた産後も、1日は24時間のままなのです。

計画どおりにはいかない出来事がたくさん起こりやすい時期なのよ。

あなたは、すでに十分がんばってます。エライ!

 

大人になると、ストレートに褒めらたり労われたりする機会は少ない。
でも、ママとパパは身近な誰かに、あるいは夫婦でお互いに、時々褒められ労われますように

 

『読み聞かせ』は、シンドイときはムリしなくて大丈夫。
ぬいぐるみを見て「ネコさん、かわいいね。毛がふわふわだね」とか、ごはんのときに「モグモグしようね。上手だね。おいしいね」とか…

愛情を込めた言葉かけができたなら、思い描いたようにコトが運ばなかった日が続いたとしても、自分に100点をあげてほしい。

ベビーのお座り「パンダさん」のよう

ところで、ベビーが「お座り期」に入ったとはいうものの、なんだか座り方が心もとない状況が続いている。姿勢が悪く、まるで笹を食べているパンダさんのようだ。慣れないお座りは疲れるようで、そう長くは続かない。

ママに「こんなパンダ座りでいいのかな。」と尋ねられたが、
娘のお座り(初期)がどのような姿勢だったか、もはや思い出せない。

「どうだったかなぁ~。う~ん。う~ん…」

忙しかった乳幼児期の細かい記憶がない、なんとも頼りないばあば。

 

ま、覚えていたところで、参考になるかは定かではない。
子どもは個性豊かで十人十色だ。

そこに「ま~。ま…ま」と喃語で話に参加するベビー。

複雑なばあばゴコロ

「今、ばあばにママっていったよ!」と喜ぶばあば。
「ママじゃないよ。ばあばでしょ。ばあば。」急ぎ全否定するママ。
「違う、違う。ばあばじゃなくて、Meme(めめ)さんと呼んでね~」とばあば。

じいじは、「じいじ」や「おじいちゃん」などと呼ばれている場合が多いようだけど、世のばあばたちは、さまざまな呼び名で呼ばれている…もとい、呼ばせている傾向にある。

ばあばたちのその気持ち、分かる~。
私も「ばあば」という呼び名を避けたい複雑なばあばゴコロを抱えている1人だ。

<はじめが肝心!>

今のうちから、孫が大きくなっても呼び続けてもらえる呼び名で呼ばれたい。
「ちゃん」より「さん」付けの方が、大きくなっても呼びやすいかな?

将来の思春期の孫の気持ちは想像もつかないが、とりあえずMeme(めめ)さんと呼んでもらうことにした。
「おばあちゃん」の「ば」の響きを避けたけど、結局「おばあちゃん」という意味もあるらしき言葉に着地した。

しかし、「め」という発音は、うちのベビーにはとてもハードルが高いようだ。

めめさんと呼んでもらえる日は遠そうだ。
でも、ママOGとしては、「まー」と呼ばれるのも悪い気はしない。
その表情を見て、ママがツッコミを入れる。

 

「じいじにも、パパにも、何かお話しするのも全部『まー』だよ。」

 

…そうでしたか。

 

自分でもツッコミを入れておこう。

<ばあばよ。自分だけ特別になろうと欲張ってはいけないぞ>

ばあばは、ママの心配を和らげるサポーター

また後日、遊びに来た日もベビーは、やっぱりパンダ座り。
ちょっと気になる猫背ぶり。
ママはベビーが座るようになった時期が少し遅かったとも言っている。

育児書の成長の「標準」や、SNSでキラキラとした選りすぐりのベビー画像などを見てしまうと、いろいろ気になってしまうのかもしれない。

でも、インターネット上のステキな画像の裏にも、部屋が散らかったりベビーがぐずったりしている計画どおりにはいかない日常があることは、SNSを見ているママたちも何となく気づいていることだろう。

それに、ばあばたるもの、ベビーに標準とはいなかい面があったとしても、一緒に慌てるのではなく、どっしりと構えておきたいもの。
もし、孫に気がかりなことがあったとしても、先頭きって心配だと騒いで、ママの心配をあおってはいけない。

ばあばは、ママの心配を和らげるサポーター。

いつも一呼吸おいて、ママが心穏やかになれる言葉選びをしたい。

でも、ママが1年生なら、ばあばも「ばあば1年生」。
サポーターとしてはとても未熟。
言葉選びが失敗することもあるかもしれない…。

 

再びパンダ座りになった時、

「この前より少し上手に座れるようになったね。
 まぁ、そのうち、もっとカッコよく座るようになるよ。」

言葉を選ぶの忘れ、ばあばののんきな本心がこぼれた。

すると、ママの表情がゆるんだ。

「…そうだね。少しずつ上手に座るようになっていくよね。
 それに、この本への集中力すごいよね!」とママ。

いいね。きっとベビーは、ママのその表情、好きだと思うな。

自分ののんきな性格がやっと少しだけ役に立った。…ような気がした。

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