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vol.15 祖父母のココロエ

「そんなことしたら、危ないでしょ!」

 

ベビー押したべべちゃんにママは言った。
「うえ~ん」と泣くベベちゃん(2歳6か月)。

 

「ベビーちゃんにごめんねは?」

「え~ん」涙をポロポロとこぼして、べべちゃんは泣き続ける。

何度か言われても、ただ泣き続ける。

 

ばあばには、自分を否定しないでという気持ちと、マズイことをしたという気持ちがごちゃまぜになって、収集がつかなくっているようにも見える。

 

しばらく同じやりとりが繰り返されたのち、

「ベビーちゃんにイタイしないでね」

「…うん」

「じゃあ、ベビーちゃんに謝ろうね。ごめんねは?」

「…めんね」(ごめんねと言っている模様)

 

イヤイヤ期は、叱るより子どもの気持ちに寄り添うことがよいといわれているが、

危ない行動は、危険と伝えなければならない。

 

でも、時間が経てば経つほど、何がいけなかったか分からなくなっていき、コトを収束させるためだけに謝ることを覚えてもコワイ。

イヤイヤ期も十人十色

実際のところ事態の収拾は難しいときも多い。

 

「はい。ごめんねできたから、めめ(ばあば)の所においで。」

と、ばあばが参入する。

 

2人目の孫のベビーちゃんは0歳10か月になり、お兄ちゃんの遊びに加わろうとするようになった。
これが、お兄ちゃんにはお気に召さないときもあるみたい。

未就学児の成長はとても早い

ベビーちゃん接近中!

▲ベビーちゃん接近中!

 

 

会うたびに、べべちゃんVSベビーちゃんの攻防や、「イヤイヤ」の発動を目にしたり、新たな言葉づかいや行動に笑わされたりする。

ただイヤイヤ期さえも、祖父母にとっては、「成長してるシルシだね。おめでとう~」というリアクションになる。

 

でも気を付けないといけない。

ママ・パパの思いは、きちんと教えなければという別の所にあったりする。

 

それに、世のママ・パパたちは、子育てに口をはさむ祖父母の言動にストレスを感じることもあると聞く…。

なのに、ママ(娘)が、ベベちゃんを注意しているところに早めに参入してしまったり、

ママから逃れてくるべべちゃんを相手にしてしまい、ママとのやりとりを中断させてしまったりすることもある今日この頃…。

いつの間にか、そっち側にいってしまったワタシ

これは、祖父母にありがちな失敗だ…。

祖父母が悪気なくママたちをイラっとさせてしまう場面があるのは、時代が変わっても、変わらない。

 

子育てを模索するママ・パパにハラハラすることがあったとしても、

じいじ・ばあばは、「ワタシ、子育て経験あるんで!」というスタンスは、

求められていない場面も多いと思っておいた方がいいかもしれない。

 

祖父母に必要なのは、

見守り力ねぎらい力だ。 (たぶん)

 

フォーマル(公的な)子育て支援のみならず、インフォーマルの子育て支援も、ママ・パパのニーズに合ったものが望ましい。

思い通りにならずに泣く孫を微笑ましく感じるじいじ・ばあばと、ママ・パパの心理は違うときもあるだろう。

子育ては24時間毎日続く。

ママ・パパにとっては微笑んでいる場合じゃないときもあるのだ。

祖父母のココロエ

先輩ばあばたちのアドバイスによると、これから祖父母になる皆さまへの『祖父母の心得』は、少なくとも3つあるらしい。

 

  • 手・口・金は出しすぎない(親育ちを応援することを大切に。ママたちが望まないものを買い与えてしまうのもどうか?)
  • ママやパパの方針や話に耳を傾ける(身内とはいえ、自分たちとは考え方や教育方針が異なることも)
  • 親しき中にも礼儀あり(お互いハッピーでいるために距離感に気を付けたい。押しつけがましいのは誰だっていやだし)

この心得を知り、ばあばには学びと反省があった。

 

「子ども夫婦との関わり方」を考えたり学んだりしたい人は、ネットで孫育て講座の情報を探したり、孫とはぐはぐひろば児童センター等に遊びに行き、同世代と情報交換するのも良さそうだ。

ママ・パパが、子育て仲間や先輩ママ・パパを求めるのと同様に、

じいじ・ばあばにだって情報が必要なときもある。

バージョンアップとイヤイヤ期

絵本とべべちゃん

▲絵本に夢中のべべちゃん

 

さて、最近のばあばは、べべちゃんの成長に応じて、遊びのバージョンアップを楽しんでいる。

2歳児の遊びは、パズルや問いかけながらの参加型の読み聞かせなど、ベベちゃんがちょっぴり達成感を感じる遊びに変化してきた。

 

「めめ~、遊ぼう」と遊びへのお誘いが上手になったベベちゃん。

「うん。ベベちゃん遊ぼう!」と、ばあば。

 

たびたび「イヤイヤ」が発動されるが、自分の希望を言葉にできることも増えてきた。

ばあばは思う。

<子どもができていること、できるようになったことにも目を向けていたいよね>

 

核家族の時代。同居ではないワーキングばあばが孫と遊べる時間は貴重だ。

この先、どんどん外での活動が増え、自立に向かっていくばかり。

がっつり遊べるのは今のうち!

 

それなのに…。

先日、フロ掃除をしていて派手に転んでしまった、ばあば。

周りでもケガや健診で再検査になったなどの話を耳にする。

 

うーん…体のイヤイヤ期かな?

しかし、その心得はまだ見出せていない…。

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