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更新日令和3(2021)年3月2日

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まちなかのオアシス~自然を感じる場所~

沼南近隣センター裏手の駐車場の小高い森(柏市大島田)~2012年から現在まで活動~

令和3年2月16日、大島田里山クラブさんを取材し、里山のあれこれについて色々とお話を聞かせて頂きました。

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黒:大島田里山クラブ

赤:住環境再生課

 活動について

大島田里山クラブは,2012年に開催された柏市主催「第7期里山ボランティア入門講座」受講生の有志で発足しました。
発足後,カシニワ制度を通じて活動の候補地をいくつか巡り、条件の合った大島田で活動を開始しました。
あれから約8年が経過し、今は綺麗に整備されている場所も、当時はひどく荒れており、歩くこともままならない状況でした。
また、当時は約2,600平方メートルの広さでしたが、その後徐々に活動範囲を広げていき、現在では約6,000平方メートルにまで広がっています。

10整備前

6整備後

 

メンバーの多くは趣味で活動しており、全てルールに則ってきっちりやろうとすると大変で続かないので、基本のルールだけを決めて、ほかは各々に任せ、自由に活動しています。
具体的には「持ち込まない・持ち出さない」をモットーに、自然と共生した森林整備に取り組んでいます。
大きな木を切るときは、みんなで相談して納得した上で伐採します。
枯れていると思っても、上の方は生きていたり、鳥の巣があったり・・・切っていい木と切っちゃいけない木があるので。
実は今使っているこのテーブルも、台風の時に倒れた木を有効活用しようと一から自分たちで作ったものなんですよ。(集合写真中央机)

 

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他の里山と大きな差はないけれども、ちょうどいい人数とちょうどいいルールの中で、のんびり仲良く活動できるところがこの団体の良いところだなぁと思います。

課題とこれからに向けて

8年前にこの団体を立ち上げたときは、60代半ばの人が主体でしたが、それから8年の月日が経ち、ほとんどのメンバーが70歳を超えているので、我々が活動できなくなった後どうなるのかなぁ・・・と不安はあります。
後継者が欲しいので、広報かしわ・のぼり旗・パンフレット・ガイドブックにもメンバー募集の旨を掲載していますが、中々人が集まらない状況です。

私たちは田舎育ちなので、子供の頃から自然が好きで、子供時代は山で遊んでいました。
退職後は時間に余裕ができ、また自然に囲まれた生活をしたいと思い、里山に戻ってきました。
ですが、今は当時と比べると自然もだいぶ減り、子供たちの生活に馴染まなくなってきていますよね。
また定年退職の年齢も延長になって、65歳・・・なかには70歳まで働く人もいますよね。
そんな社会の変化も相まって、新たな担い手を育てられない状況が続いています。

 

みなさんのおっしゃるとおり、カシニワ制度全体においても「後継者不足」が大きな課題となっています。
カシニワ制度は、運用され始めてから10年以上が経過し、当時60代だった方は70代、70代だった方は80代、と活動団体の方々も年齢を重ねています。
その結果、「高齢化」を理由とした登録抹消は後を絶たない状況です。
こうした課題を解決すべく、現役の子育て世代や学生にもカシニワを知ってもらい、活動に参加するきっかけを作ろう!と、今回「カシニワ講座」として、「オープンガーデン」「地域の庭」「里山」の各カテゴリに応じたイベントを計3日開催しました。
「里山」部門は、「冒険の森」という森の中でのアスレチックを親子で楽しむ内容でしたが、応募者は計200組以上、当日実施したアンケート結果では「非常に満足」という回答が8割を超えました。
若い世代にもニーズはあると思うので、活動団体と多様な世代を上手くマッチングさせてあげるような役割を、行政が中心となって果たすことが大切なのではないかと考えています。

 

そうですね。ただ、子供たちが遊ぶのには馴染まない里山もあるので、入門編と実践編を分けて考えてもいいかもしれません。
都市公園として公共整備がなされている里山などで、自然遊びの楽しさを子供たちに知ってもらい、もっと経験してみたいという子供達には、本格的な里山を体験してもらうとか。
今後は、里山の特徴にあった活用方法を検討していくのもいいかもしれませんね。

 

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竹垣を修繕しているところ

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チッパーで枝を粉砕しているところ

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2020年11月に開催したカシニワ講座「冒険の森」編
(大青田の森にて)

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2020年11月に開催したカシニワ講座「冒険の森」編
(大青田の森にて)

 

メンバー募集にあたり伝えたいメッセージ

小鳥のさえずりの中で椿・桜・紫陽花・山百合および山野草などの花を愛でながら、夏涼しく、冬暖か森林浴を楽しむことができます。
ボランティア活動への参加が初めての方も大歓迎です。
「仲良く・楽しく・安全に」をモットーに天気がいい日に気楽に活動していますので、お気軽にお問い合わせください。

団体情報

団体名:大島田里山クラブ
活動場所:沼南近隣センター裏手の小高い丘陵地
活動日:4回/月(第1・3火曜日、第2・4木曜日)
活動時間:午前10時から午後3時まで
駐車場:あり
会員数:14名(男性12名、女性2名)
会費:1,000円/年(入会金なし)

お問い合わせは、杉田(090-9093-8814)または野村(080-5641-0323)まで

 

大島田里山クラブさん、お忙しいところご丁寧に対応頂き、本当にありがとうございました。

 

大島田の里山で過去みられた鳥や花たち

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山地の林や人家付近で主に群れで見られる。全長36cmで青みがかった翼と長い尾が特徴。

 

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市街地から山地まで幅広い場所で見られる。 全長14cmで、白いほお、胸から腹にかけたネクタイ模様が特徴。巣箱を設置することで巣作りする可能性が高くなる。

3

林の周辺、農耕地、河川敷などのやや開けた環境で見られる。全長20cmで黒い過眼線(メスは褐色)と長めの尾を回すように振るのが特徴。

4

開花は7月上旬から中旬頃。
繁殖はやや難しく、播種から開花まで最低4年は要する。

5

開花は4月中旬から5月上旬頃。
特殊環境でのみ生育するため、一般的な繁殖は不可能。

 

 

 

お問い合わせ先

所属課室:都市部住環境再生課

柏市柏255番地-1(柏市役所分庁舎2-2階)

電話番号:

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