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更新日令和3(2021)年4月15日

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地域の緑を病害虫から守る~植物アドバイザーたち~(第1弾)

地域の庭の「コミュニティ植物医師の会」グループの各活動地(5箇所)を取材し、各団体のみなさまからお話を聞かせて頂きました。

第1弾は「南柏ペレニアルガーデンPALETTE」と「野菜とハーブのガーデン」をご紹介します。

―目次―

  1. 南柏ペレニアルガーデンPALETTE/柏市コミュニティ植物医師の会
  2. 野菜とハーブのガーデン/柏市コミュニティ植物医師の会 5-1班

 南柏ペレニアルガーデンPALETTE(取材日:2021年3月18日)

ガーデンについて

南柏ペレニアルガーデンPALETTEは、JR南柏駅から徒歩7分、閑静な住宅街の一角にある宿根草ガーデンです。園内には、約260種類の宿根草や花木がテーマ別に植えられています。

毎年3月頃、芽吹き始めた植物たちは、新緑がまぶしい5月になると鮮やかに色づき始め、6月から7月上旬にかけて見頃を迎え、訪れる人々に感動を与えてくれます。また、花が少なくなる冬の間も、枯れ姿が美しい宿根草を楽しむ園芸上級者の方が訪れてくれます。
このようにペレニアルガーデンPALETTEでは、四季を通じて様々な草花が咲き誇り、美しいハーモニーを奏でています。

現在、主な活動メンバーは8人(男性3名、女性5名)、毎週木曜日に活動しています。平均年齢は63歳(50~70歳代)で、半数は仕事をしながら活動に参加しています。

ガーデンが生まれるまで

柏市コミュニティ植物医師の会は、2011年頃、東京大学主催で開催された「植物コミュニティ医師養成講座」を受講したメンバーによって、結成されました。
この講座は、自宅の庭や街路、畑に生える植物の病気を診断・治療できるセミプロを養成しようといった趣旨で開催され、卒業後は植物病で悩む地域の人へ助言や指導ができる人材となることが期待されます。

講座終了に伴い圃場が閉鎖されたことにより、行き場を失った大量の植物たちを育てる場所を探していたところ、カシニワ制度に出会い、使われていない土地を借り受け、整備を行い、2015年「南柏ペレニアルガーデンPALETTE(パレット)」が誕生しました。

基盤整備について

ペレニアルガーデンPALETTEは、もともと荒地だった公共用地を、カシニワ制度助成金を活用し、基盤整備を行い、現在の姿になりました。
当時この周辺には公園が無かっため、ペレニアルガーデンPALETTEは、公園としての機能や広域の避難場所としての役割を果たすことも期待され整備が行われました。

工事の様子

 

整備後は、散歩する近隣住民のみなさんや、通学する小学生や保護者のみなさん、そして学校関係者のみなさんから、好意的な反響を頂き、緑への関心の高まりや、地域との交流を実感しています。

今後も宿根草の品種の維持拡大に努めつつ、東京大学植物医学研究室の圃場としての供給機能を維持し、地域に開かれたガーデンとして、訪れるみなさんに楽しんでもらえるよう、活動を続けてまいります

 野菜とハーブのガーデン(取材日:2021年3月19日)

ガーデンについて

野菜とハーブのガーデンは、東武アーバンパークライン増尾駅から徒歩8分、歴史ある住宅街の中にある小さなガーデンです。
こちらのガーデンでは、植物病の勉強のため、年間を通じて、花・野菜・ハーブなどを栽培しています。
主な活動メンバーは4人(男性3人、女性1人)、毎週土曜日の午前9時半から2時間程度活動しています。

リーダーを含めメンバーは「コミュニテイ植物医師養成講座」を修了した「柏市コミュニテイ植物医師の会」の会員であることから、講座で学んだ知識を活かし、魅力的な地域の庭となるよう緑地環境の維持に努めています。

関連用語:コンパニオンプランツ(共生植物)

一緒に植えることで互いに良い影響を与え合う植物やその組み合わせのことをいいます。
病害虫の予防や成長の促進など、様々なメリットが生まれます。
他にも、作物に使用する薬剤の量を減らすことができるという利点もあります。

活動について

今日は、育てているイチゴの畝にビニールマルチを掛ける作業を行っています。
このイチゴは、毎年、地域の保育園(増尾保育園)の子どもたちが収穫体験をするためのものです(子どもたちは野菜よりイチゴのほうが喜ぶんです)。

 

ガーデニング用の堆肥も自分たちで作れるか試しているところで、今木枠に集めた落ち葉を熟成させているところです。
堆肥ができあがる頃には、幼虫だったカブトムシたちも大きく育っているかもしれません。

我々の活動は、植物病学の普及啓発と共に、地域の子どもたちと触れ合う時間も大切にしています。
一昔前と比較すると、子どもたちは毎日がとても忙しく、自由に遊べる時間が減少していますね。
かつては学校が終わると、木登りをしたり、隠れ家を作ったり、親の畑を手伝ったり、自然と触れ合う日々が当たり前でした。
しかし、今の子どもたちは習い事が忙しく、そういった世界に足を踏み入れる時間的余裕がなかったり、ゲームなど屋内で楽しめる娯楽が発達した背景もあり、自然のなかで遊ぶ機会が得られないような印象を受けます。

そんな時代の変化も相まって、子どもたちを対象とした野菜の収穫体験などのイベントを、地域活動の一環として定期的に開催しています。

リンク

 

取材にご協力くださった方々、ご丁寧にどうもありがとうございました。上記リンクから各団体の個別ページを確認できます。

 

 

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所属課室:都市部住環境再生課

柏市柏255番地-1(柏市役所分庁舎2-2階)

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