トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 保育士ママあかねさんの絵本のおはなし > vol.8 パパの読み聞かせとオニの絵本
更新日令和7(2025)年1月23日
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こんにちは!
絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ で我が子に愛を伝えることを最優先にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士でもあるつじなか あかねさんのブログへようこそ!
の3本立てで≪絵本のある子育て≫の魅力を発信していきます♪
Answer:まずはパパがお子さんに絵本を読んであげたいと思ってくれたこと、それがとても嬉しいです!!!
お子さんとどう接したらいいのか分からなかったり、お子さんとの遊び方が分からなかったりするパパも少なくないのでは?と思います。そんな人には絵本の読み聞かせがとってもオススメです。
お子さんを膝の上に乗せて絵本を開き、書いてある文字を読むだけ。たったそれだけで子どもと密なコミュニケーションが取れるのでとっても簡単に「いいパパ」になれちゃいますよ♪だからぜひぜひ読んであげてください!!!
「妻のように上手に読めない」とのことですが、親子間での絵本の読み聞かせに上手い下手はありません。あなたがいつも子どもに話す感覚で読んであげればそれでOK。
よく「子どもの想像力を邪魔しないように抑揚をつけず淡々と読んだ方がいい」と言う人もいますが、絵本の読み聞かせで一番大事なのは≪絵本の時間を共に楽しむこと≫なので、想像力の形成なんて難しいことは考えずにあなたらしく読んでください。
「パパが読んでくれる」というだけで子どもにとっては特別でワクワクする時間になります。ただ読むだけで子どもに特別と思ってもらえるんだから、やらないなんてもったいないですよね。
子どもは読み方の上手い下手なんて全く気にしてませんから、子どもが喜ぶことをしてあげてください。
また、パパはママと全然違うということがいいのです。同じ絵本を読んでも全く違う読み方になるのでいつもと違う体験になります。それが嬉しいし、楽しいし、特別だと感じるのです。
読み方が違ったり、声の高さや大きさが違うだけで絵本の世界観が少し変わってきます。子どもは新鮮な気持ちで楽しめて、絵本から新たな発見や新たな楽しみ方を見つけるかもしれません。
だからママと同じように読む必要はない!むしろママと全然違う読み方をしてみてください。
ママは絵本を読むとき、「しっかり」読もうとします。あまり脱線したりせず、絵本の文章をそのまま読む人が多いのではないでしょうか。
でもパパは絵本の文章や作者の意図などは無視して平気で脱線したり、勝手にアレンジしたりする人が多いように思います。それがすごくいい!
たまーに読んでくれるパパが絵本で遊び、ふざけて、おもしろがるひとときは、子どもにとってサイコーの絵本時間です。
実際、わが家の父ちゃんは標準語の絵本を勝手に関西弁に変えて読んだり、文章に合いの手を入れたりツッコミを入れたりして読むことがあります。息子たちは喜ぶ!喜ぶ!笑う!笑う!
ママの読み聞かせに「遊び」がない分、パパは思いっきり崩して「絵本を読んでもらう時間っておもしろい!」という気持ちにさせちゃいましょう。
わが家の父ちゃんは関西出身なので、関西弁で描かれた絵本は「父ちゃんが読む絵本」になっています。
関東出身のわたしがエセ関西弁で読んだらちっとも反応のなかった絵本が父ちゃんが読んだだけで大爆笑する!その絵本は読んだその日から毎日毎日「父ちゃん読んで!」と持っていくようになるほどお気に入りになります。
次男が1歳の頃、出だしの文章を赤ちゃん言葉で真似るほどお気に入りになった絵本が『じごくのそうべえ』(田島征彦/童心社)です。
読むと7分くらいかかるし、内容も年長さんくらいから楽しめるものなので全然赤ちゃん向きではありません。だから内容を理解して好きになったわけではありません。父ちゃんが読むと長男が大爆笑する、それにつられて次男も笑う。その時間が楽しくて、『じごくのそうべえ』を読めば「楽しくて幸せな時間を過ごせる」ということが1歳でも分かるのです。だから何度も読んでほしがるし、何度も読めば1歳でも文章を覚えちゃうのです。
私もこの絵本が大好きで保育現場でも家庭でもよく読んでいたのですが、父ちゃんが読むのと私が読むのとでは食いつきが全然違う!!!わが家では≪父ちゃんの十八番絵本≫になっています。
同じ理由で『うどんのうーやん』(岡田よしたか/ブロンズ新社)も父ちゃん専用の絵本です。
ぜひ≪パパが読んだからこそ楽しい絵本≫を見つけてみてください。
絵本作家さんの中にはお子さんがいる作家さんももちろんいて、お子さんとのやりとりから着想を経てできた絵本もあります。男性作家さんならではの視点で描かれた親子のやりとりのおはなしは、パパなら共感できる部分が多く、パパ自身が「絵本を読むことって楽しい」と思えるのではないでしょうか。
わが家では『ゴリラのおとうちゃん』(三浦太郎/こぐま社)が大活躍です。
作者の三浦太郎さんが娘さんとの遊びを基にして作った絵本です。
ゴリラの親子と同じ遊びを父ちゃんと息子で再現しながら読んで楽しんでいます。子どもを体に乗せたり持ち上げたりのダイナミックな遊びは子どもたち大喜びです。ママにはできない遊びなのでパパとだけ楽しめる特別なコミュニケーションになりますよ。
また『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』(マリオ・ラモ 絵、文/原光枝 訳/平凡社)は父ちゃんが「わが家を描いたような絵本!共感しかない!」と感動して≪自分のための絵本≫と呼んでいて、父ちゃんお気に入りの絵本です。
絵本の読み聞かせは子どもと手っ取り早くコミュニケーションが取れる楽々ツールです。
読み聞かせ技術や子どもの気をひく技術はいりません。何も考えず読むだけ。「子どもと楽しもう」という気持ちだけあればいいのです。
パパだからこそ楽しめる絵本を見つけてお子さんと楽しんでみてください♪
今回のテーマは【オニの絵本】
オニが題材の絵本を年齢別にご紹介していきます。
2月と言えば節分!
自分のお腹の中にいる悪いオニを追い出す日です。
わたしの中には「怒りんぼオニ」がいるのですがなかなか出ていってくれません。今年こそ追い出したいと思っています。
絵本にもさまざまなオニが登場します。オニって怖いイメージがありますが、絵本の中のオニは魅力的なものが多いように感じます。オニの絵本を探してみたら大好きな絵本だらけでした。
今回は節分とは無関係のおはなしの中から大好きなオニの絵本を4冊紹介します。節分を過ぎても年中楽しめるおはなしばかりです。
『お『おにのパンツ』
鈴木博子 構成・絵/ひさかたチャイルド
童謡「おにのパンツ」の歌がそのまま絵本になっています。あかちゃんはみんな歌が大好きです!「うちの子全然絵本を見てくれない」という方は歌の絵本を読んでみるといいと思います。食いつきが段違いです!
『あかたろうの1・2・3の3・4・5』
きたやまようこ/偕成社
怖がりなお子さんも安心して読めるオニの絵本。オニの子あかたろうはちっとも怖くない!むしろ等身大の子どもたちそのものなので親しみを持って読むことができますよ。
おうちにお母さんがいなくて不安になったあかたろうがいろんなお店に電話をかけてお母さんの居場所を探すおはなしです。
とても短いおはなしなのですが夢中になる子が続出!どこに惹かれるのか分からないけど子どもを惹きつける魅力を持った絵本です。
『まゆとおに ~やまんばのむすめ まゆのおはなし~』
富安陽子 文 /降矢なな 絵 /福音館書店
わたしの大大大好きなやまんばのむすめまゆシリーズのひとつです。
純粋無垢で天真爛漫なまゆが理想の子どもの姿で、彼女の言動全てがかわいくて惹かれます。
子どもらしさ全開なのに人並外れた力の持ち主なのがいい!豪快で爽快なおはなしなので何度読んでも楽しいのです。
怖いはずのオニの表情の変化も面白いです。すべての子どもに出会ってほしい絵本です。
『おふくさん』
服部美法/大日本図書
おふくさん(福の神) vs オニ のバトル。強面のオニですがおふくさんのほうが一枚も二枚も上手です。
最後はにらめっこ対決をするのですが、その時のおふくさんの顔がおもしろくってオニが笑う前に読んでいるこちらが笑ってしまいます。親子で笑い合う時間が過ごせちゃう楽しい絵本です。
怖くないオニの絵本ばかりご紹介しました。ぜひ親子で楽しんでみてください!
絵本だけでなくわらべうたもパパにオススメです。
わらべうたというと赤ちゃんとママのイメージを持つ方もいると思いますが、ダイナミックな動きのあるわらべうたも多く、実はパパにこそ遊んでほしいものがいっぱいあるんですよ。
たくさんあるダイナミックなわらべうたの中から、わが家の息子たちが父ちゃんとじいじにだけ求めるわらべうたをご紹介します。
『ももやももや』
広げたシーツや毛布の上に子どもを寝かせてハンモックのようにゆらゆらするわらべうたです。赤ちゃんならママでも遊べますが、大きくなると力がかなり必要になるのでパパの出番!
思いっきり大きく揺らしてあげると遊園地のアトラクション並みの大興奮!!!ただ一度このおもしろさを体験すると「もういっかい」が止まらないのでご注意を。(笑)
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