トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 保育士ママあかねさんの絵本のおはなし > vol.7 家にある絵本を読んでくれません…のおはなしとクリスマスの絵本
更新日令和6(2024)年11月21日
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こんにちは!
絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ で我が子に愛を伝えることを最優先にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士でもあるつじなか あかねさんのブログへようこそ!
の3本立てで≪絵本のある子育て≫の魅力を発信していきます♪
今回の「あかねさんに絵本のことを聞いてみよう」は、はぐはぐ柏インスタグラムでいただいた質問の中からお答えします。ストーリーズに回答くださった方、ありがとうございました!
Answer:以前、「同じ絵本ばかり繰り返し読んでほしがって新しい絵本を読ませてくれない!」という方のお悩みにお答えしました。そこで同じおはなしを繰り返し読むことが子どもの心と脳の発達にとてもいい栄養を与えることをお伝えしました。(保育士ママあかねさんの絵本のおはなし vol.2 を読んでみてください)
今回はそれと真逆のお悩みですね。以前のブログを読んだら、「繰り返し読まないのは良くないのではないか」と不安になってしまったのかもしれません。
でも大丈夫!
≪ママがボクの望んだ絵本を望んだままに読んでくれる≫というのが絵本の一番の役割!
それが叶うのなら、同じ絵本でも毎回違う絵本でもどちらでもいいのです。子どもが「読んで」と持ってきたものを「いいよ」と言ってあげる。それだけで子どもはママから自分が全肯定されている喜びを感じられて、心から満たされます。ママに心を満たしてもらう経験をたくさんした子どもは、強くて健康的な心が養われます。何があっても自分を信じ認める心(自己肯定感)の高い子どもに育ちます。
絵本にいろいろな効果を求めがちだけど、求めるものはシンプルに≪子どもの望みを全肯定する手段≫として絵本の時間を楽しんでほしいと思います。
また、目新しい絵本ばかりを求めるということは、広くいろんなことに興味関心を持てるということ。好奇心が強い現れです。とても素敵なことですので、そのままのお子さんの姿を認めてあげてくださいね。
とはいえ、せっかく購入した絵本を全然読んでくれないのはちょっと寂しいですね。
そこで、一冊の絵本が宝物になる方法をお伝えします!
「絵本の最後のページに手紙を添えて贈る」
我が家には1300冊を超える絵本がありますが、その中で定期的に「読んで」と持ってきてもらえる絵本があります。
それは子どものお誕生日に贈った絵本です。
毎年子どもの誕生日には絵本を贈っていて、一番後ろのページに手紙を貼り付けてプレゼントしています。手紙を貼り付けるだけで「これはボクだけの特別なもの」となり、とても喜んでくれます。
子どもは≪自分だけのもの≫に特別な愛着を持ちます。しかもそれが、大好きなママからの手紙付き!絵本を読むだけで、毎回ママからの愛情も読むことができます。
我が家は誕生日だけでなく、卒園・入学の時にも贈りました。おめでたいけれど心が不安定になるタイミングに手紙を添えて贈りました。すると、学校生活でちょこっと疲れちゃったときに開いてくれている光景をよく目にしました。
絵本に手紙を添えて特別感を演出してみると、開いてくれる率があがるかもしれません。
これからの時期だと、クリスマスプレゼントに贈ってもいいですね。サンタさんからではなくママからのプレゼントとして、我が子への愛のメッセージを添えてみてはいかがでしょうか。
一度お試しあれ♪
今回は、あかねさんが大好きな“クリスマスの絵本”ご紹介していきます。
冬の一大イベント、クリスマス!
クリスマスは、世界中の大人たちが子どものためにファンタジーの世界を楽しむ日です。子どもがサンタクロースの存在を信じる心に何の曇りもないように、大人が全力で取り組む・・・そんな目には見えないものを信じる心を世界中の人たちが大切にする・・・子どもも大人も絵本の中に飛び込んだような雰囲気が大好きです!
その気分を読めばいつでも味わえるクリスマス絵本が我が家にはたくさんあります。今の時期、本屋さんでも選びきれないほどのクリスマス絵本が並んでいます。
今回は年齢別のチョイスではなく、あかねさんが大大大好きなクリスマス絵本を5冊ご紹介します。
『クリスマスのまえのよる』
クレメント・C・ムーア 詩/ロジャー・デュボアザン 絵/こみやゆう 訳/主婦の友社
赤い服に白いひげ、太った陽気なおじいさん・・・そんなみんなが思い描くサンタクロース像を作ったのがこの詩です。お子さんがはじめてクリスマスを認識するようになったらまずこの絵本を読んであげてほしい…そんな一冊です。
「サンタさんってこういう人」というのがいちばん伝わる絵本、そしてクリスマスのワクワクした雰囲気も味わえる、クリスマスに絶対読みたい絵本です。
『サンタクロースと小人たち』
マウリ・クンナス 作/いながきみはる 訳/偕成社
我が家で一番読んでいるクリスマス絵本がこちらです。クリスマスシーズンだけではなく、季節関係なく年中読んでいます。
サンタクロースと小人たちが12月24日に向けてどんな生活をしているのかが描かれているので、「今頃はプレゼント作りをしている頃だね。」「小人の学校では動物学の授業があっていいな。」などサンタと小人の暮らしを覗く気分で隅から隅まで楽しめます。
秋の終わりには小人たちがどこに良い子がいるか偵察に来るそうなので、息子たちは急に物わかりのいい子になります(笑)。子どもたちはちゃんと歯を磨いて早く寝ようね♪
『急行「北極号」』
C・V・オールズバーグ 絵と文/村上春樹 訳/あすなろ書房
我が家の子どもたちのクリスマス絵本ランキング1位がこの絵本です!
サンタクロースを信じる子だけが乗ることのできる急行北極号…サンタクロースを信じる子だけが聴こえる鈴の音…。「サンタさんってほんとうにいるの?」という疑問を取っ払ってくれて、サンタクロースは絶対いるんだという確信と安心を与えてくれるおはなしです。
目に見えないものを信じる心の豊かさを感じられて、読んでる大人もワクワクします。
『さむがりやのサンタ』
レイモンド・ブリッグズ 作・絵/すがはらひろくに 訳/福音館書店
クリスマスの夜に「またクリスマスか」と文句たらたらで、プレゼントを配りながらも愚痴を漏らす…そんな温厚で優しいイメージのサンタ像をガラッと覆すクセ強めなサンタさんが主人公です。
文句を言いながらも仕事は丁寧で、時々優しさも見られる、人間らしくて親近感がわくこのサンタさんに子どもも私も夢中です♡
コマ割りの絵本で漫画のようになっています。だから大勢の読み聞かせ会には向かないけれど、一対一の親子の密な読み聞かせにぴったりです。
戦争をやめた人たち・・・1914年のクリスマス休戦・・・』
鈴木まもる/あすなろ書房
クリスマスの日に戦場で本当にあった、奇跡のような実話。戦争真っただ中で、敵の兵と「きよしこのよる」を歌い合い、それをきっかけに友達になりサッカーで遊ぶ・・・そんな感動的で美しい奇跡が描かれています。
戦争に興味を持ち始めた小4の長男にこの絵本はとても響いたようで「この絵本すごくいいね。」と何度も何度も読んでいます。クリスマスは子どもだけでなく戦場にいる兵士たちにもサンタさんは奇跡をくれるのだ!
クリスマス絵本はたくさんたくさん読んできましたが、この5冊は私の中で揺るぎないベスト5です。
クリスマス絵本で何を買おうかなと悩んだら、この5冊を読んでみてほしいと思います。
どれも文章量があって赤ちゃん・小さい人向けではありませんが、絵本を読む習慣のある子なら3歳くらいから楽しめます。まずはママがクリスマス絵本の世界を楽しんでもらえたら嬉しいです。
「私はこの絵本がおすすめだよ!」というのがあれば教えてくれたらうれしいです♪
冬にオススメのわらべうた『だいこんいっぽん』をご紹介します。
わが子も園の子どもたちもだいすきなわらべうたで、一度遊ぶと「ぼくも」「わたしも」とやってきて子ども大根がずらーっと並ぶほど。大根は冬が旬のお野菜なので冬遊ぶのにぴったりですが、わたしは一年中楽しんでいます。大根は離乳食の初期から食べられる食材なので子どもたちにとって馴染み深いお野菜です。だからこのわらべうたはとても親しみやすいと思います。
子どもをなでたりツンツンしたりくすぐったりするのでマッサージ効果があり、心と体の免疫力を上げてくれます。体に触れると子どもはママから愛されている実感を得られるので心の栄養が満タンになりますよ!ぜひお子さんと触れて遊んで笑って、豊かな愛情共有の時間を過ごしてくださいね。
次回は2月。お楽しみに!
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