トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 保育士ママあかねさんの絵本のおはなし > vol.5 トイトレに効果的な絵本ってある?のおはなしと雨の絵本紹介
更新日令和6(2024)年5月24日
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こんにちは!
絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ で我が子に愛を伝えることを最優先にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士でもあるつじなか あかねさんのブログへようこそ!
去年に引き続き、今年も絵本についておはなしさせていただけることになりました。
絵本と子育てについての質問にお答えする「あかねさんに絵本のことを聞いてみよう」とテーマに沿った絵本を年齢別にご紹介する「あかねさんイチオシの絵本紹介」の二本立てで≪絵本のある子育て≫の魅力をお伝えしていきます♪
Answer:
トイレトレーニングとはトイレで排泄できるようにしていくことです。
薄着になる今の季節から始める家庭も多いのではないでしょうか。息子の時も夏にトイトレをはじめました。
トイレトレーニングを始めるにあたって、スタートできる基準として
の3つがあげられますが…この目安はクリアしているのに子どもが嫌がって進まない!
のお悩みは子育てあるあるですね。
にっちもさっちもいかなくなった時、子どもをその気にさせる手段のひとつとして「絵本」を思い浮かべる人も多いかと思います。
結論から言いますと、トイレトレーニングがうまくいく絵本は「ありません」!!!
突き放したようなかんじですが…
よく「うちの子なかなか寝てくれないのだけどおすすめの絵本ありませんか?」とか「お友達と仲良くできるようになる絵本はありますか?」とか…効果を求めるご質問をいただきますが、絵本を読むだけでうまくいくなんて子育てそんなに簡単じゃないですよね!絵本にそんな魔法みたいな力はありません。
ただ、絵本が子どもの心を動かします。「トイレは怖いところじゃないかもしれない」「パンツを履くと気持ちいいかもしれない」と行動には移さなくても少し気持ちを前向きにするくらいはできるかもしれません。
だけどそんな風に心を動かせるのは日頃から絵本を読む習慣がある子だけです。日頃絵本を読んでないのに目的がある時だけ絵本を読んでいては、子どもは大人の企みを見透かして心から絵本を楽しむ事ができません。
親子で毎日無条件に絵本を読む経験をたくさん積むと、心から絵本を楽しむことができるようになります。
≪絵本で何かの効果を求めるもんじゃない!≫というのがわたしの考えですが、それでも何かに頼りたくなってそれが絵本だったら、まずは大人が求めるものではなくて子どもが求める絵本を子どもが望むままに親子で楽しみましょう。
無条件に親子で絵本を楽しむ時間が定着したら、子育ての困りごとがあった時に絵本が少し助けてくれるようになるかもしれません。
ひろかわさえこ/アリス館
トイトレを始めてパンツデビューのぷくちゃんは失敗続き。でも大丈夫!替えのパンツはたくさんあるから安心して失敗していいよ。
この絵本のいいところは最後までトイトレが成功しないところ。
子ども自身がトイトレ上手くいってないのに、絵本の人物が成功して褒められていたら子どもはプレッシャーになってしまいます。絵本はいつだって子どもの味方であるべき!
まずは「ボクと同じだ」という安心感を与えてあげることで、ぷくちゃんと一緒に頑張ってみようかなと気楽にリスタートできるかもしれません。
岸田今日子 作/佐野洋子 絵/福音館書店
ぶたさんがただただパンツを履くだけの絵本。
ですが、その動作を紐解くと小さな人には高度な動きだと感じます。だからうまく履けないのは当然!
ぶたさんも上手に履けた!…と思いきや失敗に終わります。『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』と同じで、成功せずに終わるのがいい♪子どもの気持ちが軽くなってパンツを履いてみようかなと思えるかもしれません。またこの絵本の文章は歌になっているので、歌えば楽しくパンツが履けちゃいます♪
村上八千世 作/せべまさゆき 絵/ほるぷ出版
うんちは健康のバロメーター。便の状態を見れば自分の身体がどんな状態が分かります。4つの便の状態に分けて分かりやすく解説されています。
この絵本を読めば自分のうんちが見たくなる!興味がわく!愛着がわく!
自分の便がうんぴなのか、うんにょなのか、うんちなのか、うんごなのか知りたくてトイレでチェックしたくなるかもしれません。
キヨノサチコ/偕成社
ノンタンと仲間たちがトイレやおまるでおしっこするおはなし。
息子のトイトレ中、トイレに座らせたとき呪文のように「しーしーしー」と唱えていました。「しーしーし」と聞くと尿意を感じるのか成功することが多く、この絵本のおかげだなと思っています。トイレでなかなかおしっこが出なかったら一度「しーしーしー」試してみてください♪
この絵本でもノンタンは成功せず終わります。くどいようですがそこがいい!!ノンタンも失敗してるんだから自分も気楽にやろうと思えるかもしれません。
トイトレ中にこれらの絵本を読むときは、雨の日に雨の絵本を読むように…海に行ったら海の絵本を読むように…「同じだね」「知ってるね」を楽しむ気持ちで読んでほしいと思います。
今回はあかねさんオススメの“雨の絵本”を年齢別にご紹介していきます。
『あめぽったん』 ひろかわさえこ/アリス館
「あめあめぽったん あめぽったん」雨の音が歌のように表現されていて、自然とリズムがついて歌うように読んでしまう絵本です。小さな人は本能的に歌を好みます。歌うように読むだけで子どもの心のちょっと深いところに声が届くので、子どもは喜びます。雨が好きな生き物が出てくるのですが、みんなとってもうれしそうで楽しそう。読んでるこちらも思わず外に飛び出していきたくなります♪
『もくもくやかん』かがくいひろし/講談社
小さな子どもに大人気の『だるまさんが』シリーズでお馴染みのかがくいひろしさんが描く雨のおはなし。かがくいひろしさんは本来動かないしゃべらない「モノ」に命を吹き込む天才です。今回はやかんが大活躍します。恵みの雨はなんとやかんのおかげだったのです!!!雨の降らし方が斬新でおもしろいのでグイグイおはなしの世界に惹きこまれます。
『あめふり』さとうわきこ/福音館書店
豪快でパワフルでポジティブでチャーミングなばばばあちゃん。ばばばあちゃんシリーズは読むと元気をもらえます。この絵本は雨続きに飽き飽きしたばばばあちゃんは思い切った方法で雨をやませます。その発想力と行動力は気持ちいいくらい爽快です。わたしもこんな風に自由で柔軟ではつらつとした生き方ができたらなーと憧れています♡
『雨、あめ』ピーター・スピアー/評論
文字の無い絵本ですが雨音や子どもたちの話し声・笑い声が聞こえてきそうです。さらに雨のにおいや長靴に雨が入った感触なども感じられて、五感で楽しむことができます。この絵本は姉弟が雨遊びを思いっきり楽しむ一日が描かれています。雨の日のさまざまな遊びが描かれているので、同じ遊びをしてみたくなります。この絵本を読むと雨が降ったら外に出るのが習慣になるかもしれません。
『ぽつぽつぽつ、だいじょうぶ?』しもかわらゆみ/講談社
ただただかわいくて癒される絵本です。描かれている動物たちは写実的ですが獣臭さはありません。表情や仕草がたまらなく愛らしいのです。それぞれの動物にちなんだ傘をさしていて、それもまた愛らしい。さらに紡がれた言葉は優しくて暖かくて魅力的。絵からも言葉からも癒されて幸せな気持ちになります。悶絶級のかわいさをぜひ体感してみてほしいと思います。
6月は梅雨の季節。雨で外に出られない日も増える季節です。そんなときこそ絵本の出番!
雨の日に雨の絵本を読むと、雨の日がずっと楽しくなると思います。
雨で遊ぶ絵本が多いので、ぜひ外に出て雨を五感で楽しんでみてください。気温が高い日は多少濡れても風邪をひく心配がないので、今の時期は安心して雨で遊ばせてあげられます♪
梅雨の時期にぴったりの雨のわらべうたです。
ママの人差し指を雨の滴に見立てて、お子さんの体にぽつぽつ雨をふらせます。 最後にくすぐる動作があるので、子どもは大喜びしてくれますよ! 親子で笑う時間はとっても尊い♡ 雨降りでおうち時間が増えるので、わらべうたで心と体を動かして愛のある時間を過ごしましょう!
次回は9月。お楽しみに!
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