更新日令和6(2024)年9月3日

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vol.6 もう読まない絵本はどうする?のおはなしと月の絵本

アイコン こんにちは!
 

絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ で我が子に愛を伝えることを最優先にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士でもあるつじなか あかねさんのブログへようこそ!

 

  1. 絵本と子育てについての質問にお答えする「あかねさんに絵本のことを聞いてみよう」
  2. テーマに沿った絵本を年齢別にご紹介する「あかねさんイチオシの絵本紹介」
  3. 季節のわらべうたをご紹介する「ほおばるわらべうた動画」

の3本立てで≪絵本のある子育て≫の魅力を発信していきます♪

今回の質問コーナーは「はぐはぐ柏」のインスタグラムでいただいた質問の中からお答えします。

ストーリーズに回答くださった方、ありがとうございました!

あかねさんに絵本のこと聞いてみよう!

Question小学生の子どもがいます。低学年向けの絵本はもう読まなくなりました。本の収納スペースも限られているし…。どうすればいいでしょうか。

Answer小学生になると赤ちゃん絵本や短いおはなしの絵本を「読んで」と持ってくる機会はなくなりますね。そんな開かれなくなった絵本の行き場所をご提案したいと思います。

まず、お子さんと幼い頃によく読んだ絵本やお子さんが気に入っていた絵本は、たとえ読まなくなってもぜひぜひ取っておいてほしいと思います。できればしまい込まずにいつでも手に取れる場所に置いておいてほしいです。

赤ちゃん~幼児期は親子の距離は身体的にも心理的にも密で、ほとんどの時間を共有して過ごしています。親子で絵本を読む行為はその最たるもの。ママの膝の上でママのぬくもりを感じながらママの声に包まれる空間で、子どもとおはなしのおもしろさも共有する時間は、ママからの愛を感じるかけがえのない時間です。

そんな愛おしいひとときはあっという間に過ぎ去り、小学生になると一気にその時間は減っていきます。家庭よりも外の世界で過ごす時間が増えていく子どもたちと絵本を読み合う時間はほとんどなくなっていきます。我が家の長男は小学四年生ですが「絵本を読んで」と持ってきてくれることはほぼほぼなくなりました。さみしい…。

それでも子どもは親からの愛情を感じたい場面があるし、親の役目として我が子に愛を伝えることをやめてはいけない。

そんなときに、幼い頃に楽しんだ絵本が活躍してくれるんです!

幼い頃に読んだ絵本をふと開くだけで、大好きなママが自分の為に時間を使って読んでくれた記憶や感覚がよみがえります。その思い出は間違いなく親から愛されている実感として沁み込みます。

子どもが大きくなった時、失敗や挫折を経験して自分の心が揺らぐ日が必ず訪れます。そんなときに絵本を開き、自分が愛されている存在だと思い出す…そしたらまた立ち上がることができると思うのです。

だから幼い頃に楽しんだ絵本を手元に置いておいてほしいと思います。

子どもの未来を支えてくれると同時にママの子育ても支えてくれます。

「愛情」には形がないし目には見えないけれど、絵本という形あるもので「我が子への愛の軌跡」として残す事が出来ます。それはママの子育ての自信になり、時には支えになってくれるでしょう。

とはいえ、本の収納スペースには限りがありますよね。

お子さんが気に入っていた絵本や繰り返し読んだ思い出の絵本を何冊か残したら、あとはしまい込んでしまうのもいいかもしれません。良質な絵本は何十年たっても色あせることはありません。日本で一番売れている絵本『いないいないばあ』は1967年が初版でもう57年たっていますが今も現役で親子に愛され続けています。

だからいつかの孫のために取っておく楽しみがあってもいいのではないかと思います。

ちなみにわたしはそのつもりで我が家の絵本全部とっておくつもりです!(笑)

(ただ、しまい込んでしまう時はたまに風を通してあげてください。絵本は湿度やほこりに弱いので。)

本棚

 

手放す場合には、ぜひ地域の施設への寄付を検討してみてください。通っていた幼稚園・保育園や児童センター、子育て支援センターなど・・・子ども関連の施設で必要としている場合がありますので一度お問い合わせしてみるといいと思います。

あかねさんイチオシの絵本紹介

今回はあかねさんオススメの“月の絵本”を年齢別にご紹介していきます。

9月は「十五夜」があります。

昔から人々は月を愛でてきました。手の届かないはるか遠くにあるのに身近な存在として親しんできました。

我が家の息子たちも幼い頃から月が好きです。低い位置に満月がある日や三日月の日はとくに喜んで見上げています。

月の絵本を読んでおつきさまと仲良くしましょう。

絵本まとめ

 

0~1歳さんにオススメ!

ねられんねられんかぼちゃのこ 

『ねられんねられんかぼちゃのこ』やぎゅうげんいちろう/福音館書店

あーだこーだ理由を付けてなかなか寝ないかぼちゃの子と早く寝てほしいお月さまの会話で進むおはなし。

かぼちゃの子の寝られない理由がとてもかわいいのです♡「はやくねなさーい」と言いながらも優しく見守るお月さまの温かい雰囲気もいいんです♡

絵も言葉もシンプルなおはなしですが、なんだか中毒性があって繰り返し開きたくなる絵本です。

 

2~3歳さんにオススメ!

ねられんねられんかぼちゃのこ

『14ひきのおつきみ』いわむらかずお/童心社

お月見の絵本はいろいろ出版されていますが、この絵本は特別大好きです!リアルで月を見る時と同じくらい、この絵本で見る月にも感動します。本当に月が美しく描かれています。

お月見はただ月を見ながらお団子を食べる日ではなく、秋に農作物が無事に収穫できたことを感謝する日です。そんな感謝もこの絵本には描かれています。お月さまに手を合わせて「ありがとう」と言いたくなる絵本です。

 

4~5歳さんにオススメ!

パパ、お月さまとって!

『パパ、お月さまとって!』エリック・カール 作/もりひさし 訳/偕成社

娘のモニカの「お月さま取って!」の無茶ぶりに全力で答えるパパの頑張りが描かれた絵本です。

お月さまを取るために用意したはしごの長さもお月さまの大きさも絵本には収まりきらない!それがしかけで表現されていて、目で楽しませてくれる絵本です。

娘の願いに一生懸命応えようとするパパの姿勢からわが子への愛を感じます。この絵本を読むだけで子どもはモニカが感じた愛を疑似体験できると思います。この絵本で子どもの心を満たしましょう。

 

6歳~にオススメ!

ぽんぽん山の月

『ぽんぽん山の月』あまんきみこ 文/渡辺洋二 絵/文研出版

切なくて心臓がきゅーっとなる、心揺さぶられる絵本です。

みなしごになったうさぎたちをそっと助けるやまんば。やまんばにそっと寄り添うかぜのこ。その一部始終を見守る十五夜のお月さま。これからのうさぎたちもきっと誰かがちゃんと見守ってくれていて、ちゃんと成長していくのだろうと思うと、きゅーっとなった心臓が少し和らいであったかい気持ちが沁み込みます。我が子たちのいい時も悪い時も見守ってくれる存在があるから安心してすくすく育ってね…と念を送りながら読む絵本です。

 

おとなにオススメ!

くじらのあかちゃんおおきくなあれ

『くじらのあかちゃんおおきくなあれ』神沢利子 文/あべ弘士 絵/福音館書店

くじらの赤ちゃんの誕生を心待ちにするお母さんくじらとお月さま。広い海と広い空、その両方から雄大な愛を感じて生まれてきた赤ちゃんは、お母さんとお月さまに温かく見守られながら健やかに成長していきます。この親子の関係は理想そのもの。我が子に伝えたい言葉と思いが詰まっています。生まれてきてくれた喜びと、あなたは全てのものから愛され見守られる存在だということ・・・愛を伝えるのに最適な絵本です。

お月さまの絵本を読んだ後はきっといつもと違う感覚でお月さまを見ることができると思います。

絵本は読む前と読んだ後ではいつもの景色がちょっとだけ違って見えたりします。そんな素敵な絵本に出会ってもらいたいと思います。

わらべうたで遊ぼう♪「どんぐりころちゃん」

秋にヘビロテ必至のわらべうた『どんぐりころちゃん』をご紹介します。

秋になると公園で出会えるどんぐり。子どもに身近な存在のどんぐりになりきるわらべうたです。

小さい子は膝に乗せて「ポーン」でたかいたかいして遊び、大きい子はしゃがんだ状態から「ポーン」でジャンプをして遊びます。勤める園の1歳児クラスの子どもたちにも大人気で、一度歌うとどんどん子どもたちが集まってきてジャンプの輪が広がります。

「ポーン」が楽しくてうれしくて、こどもたちはそのオチを待ち望むようになります。望んだことを叶えることは子どもにとって大きな喜びです。わらべうたでの望みを叶えてあげましょう。

 

次回は11月。お楽しみに!

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柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

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