更新日令和3(2021)年2月26日

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令和2年度第3回教育福祉会館運営協議会準備会議事録

1 開催日時

令和2年12月25日(金曜日)午後3時から午後5時10分まで

2 開催場所

柏市教育福祉会館多目的研修室1・2

3 出席者

  • (1)委員(9人)
    牧野篤委員、北村崇史委員、金子洋子委員、藤原昌樹委員、椎名幸司委員、林真理委員、常野正紀委員、根本智博委員、手塚純子委員
  • (2)事務局(13人)
    • 保健福祉部:高橋部長、小川次長兼障害福祉課長、福祉政策課橋本課長、同鈴木主幹、高齢者支援課宮本課長、同野口主幹、障害福祉課天玉主任
    • 生涯学習部:宮島部長、生涯学習課沖本課長、同渡邊主幹、中央公民館山岡館長、同和島主査、同石井主任

4 次第

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 報告事項
    • (1)教育福祉会館改修工事完了記念式典について
    • (2)各部会からの報告について
      1. 総合相談・就労支援部会
      2. 多世代交流・子育て支援部会
      3. 企画・広報部会
    • (3)柏市教育福祉会館条例の一部改正について
    • (4)教育福祉会館内覧
    • (5)意見交換
  4. 閉会

5 議事録(要旨)

(1)教育福祉会館改修工事完了記念式典について

中央公民館山岡館長から資料に基づき説明。

(2)各部会からの報告について

1.総合相談・就労支援部会

林部会長から資料に基づき報告。

2.多世代交流・子育て支援部会

常野部会長から資料に基づき報告。

3.企画・広報部会

根本部会長から資料に基づき報告。

(3)柏市教育福祉会館条例の一部改正について

福祉政策課橋本課長より資料に基づき説明。

(4)教育福祉会館内覧

事務局の案内により、教育福祉会館の内覧を行った。

(5)意見交換

(1)~(4)を通して意見交換・質疑応答を行った。

(手塚委員)

部会に参加しながら事務局と話をしてきたが、館をどう使っていくのか、ソフト面をどう変えていくのかの話し合いが足りていないと感じる。プレオープン期間にソフト面を動かすための人材育成を行い、フルオープンに向けて進んでいきたい。ソフト面を回していく人がコーディネーターだとした場合、誰でもよいというわけではなく、適任者を見つけるためにインターンのような時間が必要だと思っている。コーディネーターは素質が大事なので、活動をしながら足りない機能を見つけて育成する期間を設けたいと思っている。ハードがどうであれ、ソフトが回ればどんどん変わっていく。内覧した時に、1階の機能が集約されただけでも大きな変化と聞いているが、障害者支援や自立というワードが目立ちすぎて外から入りづらいと思ったので、どう変えていくかを部会で検討したい。

(牧野委員)

何年も議論してきて、大変な苦労があったと思う。それぞれの利権を壊して一体的に運用する流れでよい形になったと受け止めている。協議会の議論がこの成果につながったことを感謝したい。しかし、今後この館をどう使い、魂を入れていくかが問われると思う。手塚委員の発言を聞いて焦りを感じたが、私達が地域活動をやっている肌感覚で言うと、やはり地域の方々が変わっていくのには2年から3年はかかるので、長い目で見る必要がある。さらに行政は数年で職員の異動があり、継続性の担保が問われる。コーディネーターが独立で動ける仕組みを作っておくことが必要だが、焦っても育つわけではないので、市民が育つのを側面支援するという形で長期的視点に立つことが大事だと思う。また、育成するだけではなく、すでに地域にいる人材に協力してもらうやり方もある。地域活動の百戦錬磨の方々がいるので、協力を得ながら人材を見つけ出して育成することで、多くの市民がここを拠点として市全体へ広がるしくみを作り、館を使いながら変えていく必要があると思う。

もう1つ気になっているのがWi-Fi環境について。コロナ禍で社会教育施設のWi-Fi環境の悪さを痛感している。行政が遅れているのは明らかだが、その中でも特に社会教育関係施設が遅れている。館で行われる講座を外部に発信したり、家庭にネット環境があれば参加できたりするので、環境を整えておくことが必要。内覧でアンテナが見当たらなかったので、市の考え方や今後の改善について聞きたい。

(和島主査)

Wi-Fi環境について、1月7日に工事を予定している。2階の多世代交流スペース、3階のオープンスペースに公衆Wi-Fiを設置する。また5階の多目的室には事業用のWi-Fiを設置する。

(牧野委員)

1階には設置しないのか。

(山岡館長)

ネット環境がスタンダードになっている昨今の状況で、予算の関係が整えば全館でWi-Fiがつながる環境を目指すべきと思っている。学生が勉強をするにもネット環境が必要であり、会社に出勤しないで仕事をするワーキングスペースのニーズもある。

(金子委員)

明るくきれいな施設になって、外の景色すら変わったように見える。地域の方々は楽しみにしている。コーディネーターの話が出たが、この建物を待っている人が多くいる一方、ここでは何をやっていて何ができるのか、行ってもいいのかどうか、わからない人が沢山いる。私たちがひとつずつ発信することで人が集まってくると思うし、そうしなければいけないと思う。集まった人が施設を使いながら中身も作っていくということではないかと思う。コーディネーターもその流れの中で自然と見つかっていくのではないか。こうしなければいけないというのを作ってしまうよりも、使う人たちに自由に作ってもらうことも大切だと思う。内覧をして思ったことは、5階に畳が置ける部屋があったが、畳を使いたいときに既存の机を片付けて畳を出すのでは労力が必要になる。その運用では畳が使われないと思うので、アミュゼ柏のプラザのように、普段は何も置かず、使いたい時に机や畳を出すということにしてはどうか。

(山岡館長)

個人としてはまさにその通りだと思う。利用のしやすさを追求すべきだと思うので、他施設の例を踏まえて運用を改善していきたい。以前の部屋が和室だったため、その需要を残すために併用として置き畳を採用したものである。

(根本委員)

3年半前から公募委員として携わってきて、以前は1階が暗くて大丈夫かなと思ったものだが、内覧して本当に良かったと感動した。そして、館内にちょっとした気づきを得られるコーナーがあってもいいのではないかと思った。例えば館のジオラマをガラスケースに入れて設置したり、市民体育館にある柏出身のスポーツ選手コーナーのように、柏出身の教育福祉に携わるかたのコーナーがあったりしてもよいと思う。1階で障害者が作ったものを3階に展示するスペースがあると親子連れも増えるかなと感じた。

(椎名委員)

公民館や福祉会館で色々なことができるようになるとつくづく感じた。私が中央公民館と関わったのは、市の広報で中央公民館で教室を貸してくれたりお祭りをやったりということを知って、自分に合った会に参加したことがきっかけで、そこから中央公民館との関わりができた。今はパソコンで色々調べることができるが、広報のように紙媒体で知らせることは高齢者にとって一番良いと思う。市の広報は一番身近で、読んで知ることができる。そのような情報発信を紙でやってみてはどうか。

(山岡館長)

紙媒体での周知については企画・広報部会からも意見が出ており、皆さんから「紙媒体は絶対に必須」という意見で一致している。それに対応するため、簡単なリーフレットを作っており、まだ案の段階だが本日配付している。もう少し内容が充実してきたら、総合的に案内できる冊子を作ったらどうかという意見も出ている。

(林委員)

今まで1、2階しかあまり行かなかったが、今日5階まで見て様々な工夫を取り入れたことを感じた。部屋数が沢山あるので、ぜひ上階も使いたいと思うし、個人的にはサークルがあったら参加したいなという意欲も出てきた。活動は市民がやることなので、これからの中身は自分達で作っていきたい。1、2階に関しては様々なことができるイメージが膨らんでいる。関係機関と協力しながら伴走できるイメージもできてきて、今まで手の届かなかった方々にも関心を持ってもらえそうな気がしている。

(常野委員)

本当に素晴らしいものができたと思う。このコロナ禍では非常に難しい要素もあるが、多世代交流や子育て支援について、この建物に恥じないようなシステムを作っていかなければならないと強く感じた。

(藤原委員)

AEDの案内がどこにもなかったのが気になった。高価なので難しいかもしれないが、各階に1台ずつ設置するよう検討してもらえればと思う。また、コロナ対策の先が見えないなか、入館時のチェック体制が気になった。各部屋の定員があるが、椅子の数が定員分揃えらえており、その人数を受け入れるのか、例えば半数に制限するのかなど、どのような対策を取るのか。これは感想だが、リニューアルしても1・2階と4・5階にはまだ少し乖離があると思う。これはハード面なのでそこを融合するわけにはいかないが、やはり教育と福祉ではフロアの雰囲気が違うと思うので、それをいかに融合させていくか、今後の運営にかかっていると思う。

(山岡館長)

AEDについて、現時点では3階の総合受付に1個用意がある。今後、適切な数を設置したいと考えている。コロナの感染防止対策を踏まえた利用について、確かに現時点では定員通りの机椅子を設置しているが、今の状況を踏まえるとそのまま使用してもらうのは適切ではないと思う。近隣センターが定員の半分にして運用していることも踏まえ、現在の状況が続けば中央公民館についても同様の対応を取らざるを得ないと考えている。安全に安心して使っていただくのが大切であり、適切な利用をお願いしていく。

(北村委員)

官民協働検討委員会が始まったときに、教育福祉会館をどう使っていくか、行政として何をやりたいか、方向性がないと使い方や運用がわからないという議論があったことを思い出した。新しく発信していく中では、館で起きっていることをもとにして、生涯学習や保健福祉のあり方が変わっていくというやり方もありではないかと感じた。これまでの利用者に加え、ちょっと行ってみようという人も増えると思うので、それらの人を混ぜ合わせるコーディネーターの手腕も問われるし、あえて混ぜないというやり方もあると思う。試行錯誤しながら地域への広がりや地域共生社会を実現していき、将来的に自立的な地域活動の推進につながっていく流れになればと思う。ハード面については申し分ないものができたと思うので、次はやはりソフト面ということになってくる。

(手塚委員)

牧野委員からの焦っているという指摘が全てを象徴しているが、その理由はたくさんある。まず私はコーディネーターとしてここにいるが、何もコーディネートしないまま会議を進めるプロジェクトマネジメントになってしまっている。オープンまでに必須なことをぎりぎりでやってきたが、自分としてこうするべきと考えることの1割もできていない。牧野委員が仰ったとおり、今までずっと地域で活動されてきた方がいるのはもちろん承知しているが、その方々がどのような活動をされているのか会って聞くことができていないため、まだ人のイメージがわいてこない。コーディネーターに対する期待値がとても高い一方で、自分がまだ何もコーディネートできていないことのギャップがある。新しいことを提案しても今までの概念から変わるのがなかなか難しく、前に進むためには一旦そうするしかないという思いが積もった状態になっている。時間がかかるのはわかっていて、4月に結果が出るとは思っていないが、今後、地域の方々と会えるようになればまた変わると思うので、それに期待しつつ、こつこつとやっていきたい。

(牧野委員)

手塚委員への個人的な応答として受け止めていただきたい。仰ることはよくわかる。3年以上議論を続けてきてようやく形になったが、これまで縦割りを壊そうとしたことがいかに大変だったかということがある。先ほど指摘があったように1・2階と4・5階ではやはり違う、これは仕方のないことで、福祉も教育も譲れないこともあるので、これからどう使うか、その意味で手塚委員が加わったのが一番大変な時であったと思う。行政の組織は簡単には変われない。それぞれの慣性力が強く働いている中で苦労してきたと思う。ただ、手塚委員が1人である必要はなく、運営協議である程度の舵取りをするしくみを作るので、運営協議会が館の長期的な展望に立った運営を行い、そこにコーディネーターがいて、実務的にコーディネートできるようにすることが館の運営の鍵になると思う。その上で自身の経験から言うと、新しい活動は、何々すべきという議論で行くと壊れてしまうので、市民の自主性に任せていきながら提案をしていくという形に持って行く、試行錯誤を繰り返すことが楽しくなるしくみにすることが大事になってくる。そのためには時間がかかる。そのあたりを今後、運営協議会と行政との間できっちりやっていくべきだと思う。

(高橋部長)

様々なご意見をいただいた。今回、教育福祉会館条例を改正する中でも、館の設置目的に市民の自主的な活動を推進する趣旨を入れたところ、行政は何もしないのかというご意見が市議から寄せられたりもした。しかし、行政としては決してそのようなことはない。コーディネーターが育成できるよう、行政がしっかりと支えていきたいと考えている。

6 次回開催予定

令和3年3月下旬

7 資料

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