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更新日2022年11月24日

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ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)について

目次

1.子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)について
2.HPVワクチンの個別勧奨再開について
3.定期接種対象者(小学校6年生~高校1年生相当の女性)について
4.個別勧奨の差控えにより接種機会を逃した方(キャッチアップ接種)について
5.HPVワクチンの種類とスケジュール
6.HPVワクチンの効果と副反応
7.接種に当たっての注意事項
8.予防接種による健康被害救済制度について
9.子宮頸がん検診について

1.子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)について

子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の出口に近い部分)にできるがんで、日本では年間約1.1万人の女性が発症し、約2,900人の女性が亡くなっています。近年は20~30歳代の若い女性の発症が増えており、発症のピークは40歳代です。
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。HPVには200種類以上のタイプがあり、このうち子宮頸がんの原因になるタイプが少なくとも15種類以上あることが分かっています。HPVは性交渉により感染しますが、特別な人だけが感染するのではなく、性交経験がある場合、多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。感染しても、約90%の確率でウイルスは自然に排泄されますが、感染した状態が長い間続くと、数年~数十年後に子宮頸がんを発症することがあります。

子宮頸がんについては、こちらを御参照ください。

2.HPVワクチンの個別勧奨再開について

HPVワクチンは、平成25年4月に予防接種法に基づく定期接種として位置づけられましたが、ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な痛み等がワクチン接種後に特異的に見られたため、同年6月から個別の勧奨は差控えられました。
その後、令和3年11月に開催された厚生労働省の審議会において、改めてワクチンの安全性に特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年度より、定期接種対象者への個別勧奨の再開が決定されました。
なお、個別勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方については、令和4年4月から3年間の期間において、キャッチアップ接種の対象となり、希望する場合は、定期接種として、公費(無料)での接種が可能となります。
接種にあたっては、以下のリーフレット等を参考に、ワクチンの有効性や副反応が起こるリスクを十分に理解していただき、医師ともよく相談し、検討してください。

3.定期接種対象者(小学校6年生~高校1年生相当の女性)について

対象者

小学校6年生から高校1年生相当の女性(柏市に住民票がある方)
※令和4年度は、平成18年4月2日から平成22年4月1日生まれの方が対象となります。

接種回数

3回

接種場所

柏市予防接種指定医療機関または千葉県内相互乗り入れ医療機関(外部サイトへリンク)

受け方

令和4年3月末に、柏市に住民票がある中学1年生から高校1年生の女性に個別通知を行いました。接種を希望する医療機関にお問い合わせの上、郵送した「予診票」と、「母子健康手帳」、「柏市の住所が確認できるもの(健康保険証など)」を持参することで予防接種を受けることができます。
※予診票は、接種履歴に応じて、残りの回数分を送付しています。
※小学6年生のお子様には個別通知を行っていません。接種を希望する場合は、予診票を送付しますので健康増進課までご連絡ください。

4.個別勧奨の差控えにより接種機会を逃した方について(キャッチアップ接種)

HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより、接種機会を逃した方を対象として、令和4年4月から,キャッチアップ接種が始まります。

対象者

平成9年4月2日から平成18年4月1日の間に生まれた女性(柏市に住民票がある方)

※HPVワクチンを3回接種した方を除く。

接種期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日まで

※対象期間を過ぎてからの接種は全額自己負担になりますのでご注意ください。

接種回数

3回(接種履歴によって異なります。)

接種場所

柏市予防接種指定医療機関または千葉県内相互乗り入れ医療機関(外部サイトへリンク)

受け方

接種を希望する医療機関にお問い合わせの上、「母子健康手帳」、「柏市の住所が確認できるもの(健康保険証など)」を持参することで予防接種を受けることができます。
※予診票は、柏市指定医療機関に設置しているものを使用してください。

柏市外の医療機関で接種する場合は、予診票を事前にご用意いただく必要があります。
母子健康手帳と申請者の身分証明書を持参し、以下の窓口で予診票交付申請を行ってください。

  • 柏市保健所健康増進課(ウェルネス柏3階)
  • 柏市妊娠子育て相談センター(柏市市役所別館3階、沼南庁舎1階、柏駅前ファミリかしわ3階)

また、郵送で予診票交付申請を行う場合は、以下の必要書類を健康増進課まで郵送してください。

【必要書類】

  1. 予診票交付申請書
    予診票交付申請書(ワード:24KB)
    予診票交付申請書(PDF:72KB)
  2. 母子健康手帳の表紙と予防接種欄の写し
  3. 申請者の身分証明書

キャッチアップ接種に関する有効性と安全性

  • HPVワクチンは、定期接種の対象年齢以上の世代に接種した場合であっても、一定程度の予防効果が期待できますが、性交経験によるHPV感染によってワクチンの予防効果は減弱することが示されています。
  • HPVワクチンは、定期接種の対象年齢以上の世代への接種においても、明らかな安全性の懸念は示されていません。

HPVワクチンを自費で接種された方への償還払いについて

キャッチアップ接種対象者の中で、HPVワクチンを自費で受けた人について、接種費用の助成を行います。
※ただし、自費で受けたHPVワクチンが9価ワクチン(シルガード®9)の場合は、この費用助成の対象外です。

1.対象者

(1)令和4年4月1日時点で、柏市に住民登録のある平成9年4月2日~平成18年4月1日に生まれた女性
※令和4年4月2日以降に柏市に転入した方は、対象外のため、転入前の自治体にお問合せくださ
い。)
(2)定期接種の対象年齢(高校1年生の年度の末日まで)を過ぎてから、令和4年3月31日までに、自費
でHPVワクチン(2価または4価ワクチン)を受けた方

2.申請手続きについて

次の書類をご提出ください。内容を柏市にて審査後、接種費用を指定口座に振り込みます。(申請期限:令和7年3月31日必着)

【必要書類】
(1)ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書
・ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(PDF:93KB)

・ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(ワード:26KB)

・【記入例】ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(PDF:98KB)

※申請日時点で被接種者が成年者の場合は、保護者からの申請は原則不可(委任された場合を除
く)
(2)ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い請求書
・ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い請求書(PDF:81KB)

・ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い請求書(ワード:20KB)

・【記入例】ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い請求書(PDF:147KB)
(3)領収書等の接種費用を負担した事実が証明できるもの(写し)
※領収書等が用意できない場合は、事前に柏市へご相談ください。
(4)振込希望先金融機関の通帳又はキャッシュカードのコピー(口座番号等確認用)
(5)母子健康手帳又は接種済みの記録がある予診票等、接種記録が確認できる書類の写し
※母子手帳の表面・予防接種の記録のページ全ての写しを提出してください。
(6)被接種者確認書類
・顔写真付のもの(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)1点
・上記がない場合は、名前がわかる書類(健康保険証、年金手帳等公的なもの/キャッシュカー
ド、通帳等民間のもの)各1点ずつ
※写しを提出してください。
※申請者と被接種者が異なる場合は双方のものが必要です。
(7)(同一世帯以外の方が代理人として申請する場合)被接種者からの委任状

・委任状(ワード:16KB)

3.助成額

実際に負担した接種費用と市が定める上限金額のうち、低いほうの金額を助成します。
上限額は接種した日により、異なります。

4.提出及び問い合わせ先

下記参照

母子健康手帳の交付を希望される方へ

柏市では、予防接種を受けるにあたり、医療機関への母子健康手帳の持参を必須としています。柏市に住民票があり、紛失等により母子健康手帳がお手元にない方については、再発行いたしますので、下記の通り、必要書類を揃えて、柏市保健所健康増進課(ウェルネス柏3階)に来所または郵送してください。申請後、柏市から発行された母子健康手帳を受け取りましたら、希望する柏市内指定医療機関にて予約の上、接種してください。詳しくは、「母子健康手帳の交付を希望される方へ」(PDF:129KB)をご確認ください。

【必要書類】

(1~3は全て)

1.柏市母子健康手帳発行兼予防接種記録交付申請書

2.申請者確認書類

  • 顔写真付きのもの(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)1点
  • 上記がない場合は、名前がわかる書類(健康保険証、年金手帳等公的なもの/キャッシュカード、通帳等民間なもの)各1点ずつ

5.HPVワクチンの種類と接種スケジュールについて

同じ種類のワクチンを3回接種します。接種途中から他のワクチンへの変更はできません。

 

ワクチンの種類

2価ワクチン

(サーバリックス)

4価ワクチン

(ガーダシル)

特徴

HPVの、16型・18型(子宮頸がん)を予防

HPVの16型・18型(子宮頸がん)
6型・11型(尖圭コンジローマ)を予防
接種回数 3回 3回
スケジュール

2回目:1回目の接種から1ヵ月以上

3回目:1回目から5ヵ月以上かつ2回目の接種から2か月半以上

 

【標準的なスケジュール】
1ヵ月の間隔をおいて2回接種し、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて3回目を接種

サーバリックス(PNG:57KB)

2回目:1回目の接種から1ヵ月以上

3回目:2回目の接種から3ヵ月以上

 

 

【標準的なスケジュール】

2ヵ月の間隔をおいて2回接種し、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて3回目接種

ガーダシル(PNG:57KB)

標準接種スケジュールで接種出来るよう、計画的に受けてください。

6.HPVワクチンの効果と副反応

HPVワクチンの効果

  • HPVワクチンは、子宮頸がん全体の50パーセント~70パーセントの原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型・18型)などに予防効果をもつワクチンです。
  • HPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることがこれまでの研究でわかっています。(ワクチンの誕生(2006年)以降、期待される効果について研究が続けられています。)
  • 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを知らべる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
  • HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた59~86人ががんにならなくてすみ、14~21人の命が助かると、試算されています。
  • HPVワクチンには、既に感染したウイルスを排除したり、子宮頸がんやその他の病変の進行を抑制する効果はありません。そのため、性交渉未経験と考えられる定期接種の対象年齢での接種が有効です。また、HPVワクチンで予防されない型のHPVによる子宮頸がんもあります。このため、HPVワクチンの接種歴にかかわらず、子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切です。
  • 詳しくは、HPVワクチンQ&A|厚生労働省(外部サイトへリンク)をご参照ください。(補足)外部リンクは別ウィンドウで開きます。

HPVワクチンの副反応

HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、稀に重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

  • ワクチンごとの主な副反応
発生頻度 (ワクチン)サーバリックス (ワクチン)ガーダシル
50パーセント以上 注射部位の痛み、発赤、腫れ、疲労感 注射部位の痛み
10パーセント以上から50パーセント未満 痒み、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など 注射部位の腫れ、紅斑
1パーセント以上から10パーセント未満 じんましん、めまい、発熱など 注射部位の痒み・出血・不快感、頭痛、発熱
1パーセント未満 注射部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 注射部位の硬結、手足の痛み、筋肉のこわばり、腹痛・下痢
頻度不明 手足の痛み、失神、リンパ節の炎症など

疲労・倦怠感、失神、筋痛・関節痛、嘔吐など

※サーバリックスⓇ添付文書(第13版)、ガーダシルⓇ添付文書(第2版)より
 

  • 重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)

病気の名前 主な症状  
アナフィラキシー 呼吸困難、じん麻疹などを症状とする重いアレルギー  
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気  

急性散在性脳脊髄炎

(ADEM)

頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気  

HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、約10人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、約6人です。(重篤な症状には、入院相当以上の症状などが含まれますが、報告した医師や企業によるため、必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。)

7.接種に当たっての注意事項

次の方は予防接種を受けることができません

予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談のうえ、接種するかどうかを決めてください。また、お子様が以下の場合には、予防接種を受けることができません。

  • 明らかな発熱(通常37.5度以上をいいます)がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
  • 受けるべき予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
  • 現在、妊娠している、または妊娠の可能性がある場合
  • その他、医師が不適な状態と判断した場合

    ※妊娠しているかた又はその可能性があるかたは、予防接種不適当者として接種することはできません。出産後又は妊娠していないことが確認された後、適当な時期に接種を受けてください。また、授乳中の場合は、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ接種します。接種に当たっては、接種を受ける医師にご相談ください。

接種後の注意事項

8.予防接種による健康被害救済制度について

予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。申請に必要となる手続き等については、健康増進課に相談してください。(厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により、因果関係に係る審査が行われます。)
※給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師または柏市保健所健康増進課へ相談してください。

予防接種健康被害救済制度(外部サイトへリンク)
リーフレット「ご存じですか?予防接種後健康被害救済制度」(PDF:587KB)

9.柏市子宮頸がん検診について

HPVワクチンでは、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。早期発見のためには子宮頸がん検診の受診が必要です。ワクチン接種の有無にかかわらず20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。詳しくは、「柏市子宮頸がん検診」をご確認ください。

お問い合わせ先

所属課室:保健所健康増進課 健康増進担当(予防接種)

柏市柏下65番地1(ウェルネス柏3階)

電話番号:04-7128-8166

ファックス番号:04-7164-1263

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