更新日令和6(2024)年10月1日

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【定期予防接種】ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン

【定期予防接種】ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種啓発のバナー画像

定期接種の対象者は、小学6年生~高校1年生相当の女性(柏市に住民票がある)です

※令和6年度は、平成20年4月2日から平成25年4月1日生まれの方が対象となります。
※キャッチアップ接種(平成9年4月2日から平成20年4月1日の間に生まれた女性)は、「【キャッチアップ接種】ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン」をご覧ください。

お知らせ

  • 〈高校1年生相当の女性のかた〉10月以降の接種方法について

高校1年生相当の女性のかたは公費負担による接種が最終年度となります。

国より10月以降の接種について下記の方法が新たに示されましたので、10月以降の接種をご検討のかたは接種実施医療機関へ御相談ください。

接種方法の一覧

  • 令和6年3月末、柏市に接種歴がない中学1年生に、個別通知(封書)、定期接種最後の年齢となる高校1年生に勧奨ハガキを送付しました。

目次

  1. 子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)
  2. 積極的勧奨の差控えと個別勧奨再開
  3. 持ち物・接種場所
  4. 種類・接種間隔
  5. 効果と副反応
  6. 接種に当たっての注意事項
  7. 接種後の相談先
  8. 健康被害救済制度
  9. 柏市子宮頸がん検診

1.子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)

子宮頸がんは、日本では毎年約1.1万人の女性が発症し、約2,900人の女性が亡くなっています。30歳までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も1年間に約1,000人います。子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交経験がある女性であれば、多くが「一生のうちに一度は感染する」といわれるウイルスです。感染しても、約90%の確率でウイルスは自然に排泄されますが、ごく一部のケースで、数年~数十年後にかけて前がん病変(がんになる手前の細胞)の状態を経て、子宮頸がんを発症することがあります。

2.積極的勧奨の差控えと個別勧奨再開

HPVワクチンは、平成25年4月に定期接種として位置づけられましたが、ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な痛み等がワクチン接種後に特異的に見られたため、同年6月から個別勧奨は差控えられました。その後、令和3年11月に開催された厚生労働省の審議会において、改めてワクチンの安全性に特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年度より、定期接種対象者への個別勧奨の再開が決定されました。
接種にあたっては、以下のリーフレット等を参考に、ワクチンの有効性や副反応が起こるリスクを十分に理解していただき、医師ともよく相談し、検討してください。

接種を検討されている方 9価ワクチンのご案内 接種を受け終わった方

令和6年度HPVリーフレット詳細版

(PDF:6,764KB)

令和6年度HPVリーフレット概要版

(PDF:3,482KB)

令和6年度HPVリーフレット9価

(PDF:993KB)

R5HPVリーフレット(受けた方へ)

(PDF:1,274KB)

【詳細版】HPVワクチンについて 【概要版】HPVワクチンについて 9価値ワクチン接種のお知らせ

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ

※画像をクリックするとリーフレットが表示されます

HPVワクチンQ&A|厚生労働省(外部サイトへリンク)

3.持ち物・接種場所

持ち物

「予診票」※、「母子健康手帳」、「柏市の住所が確認できるもの(健康保険証など)」

※中学1年生の女性は、令和6年3月末に送付した予診票を、中学2年生から高校1年生までの女性は、令和5年3月末に送付した予診票をお使いください。紛失された場合は、接種する医療機関(柏市予防接種指定医療機関)にてお受け取りください。
※小学6年生のお子様には個別通知を行っていません。接種を希望する場合は、予診票を送付しますので健康増進課までご連絡ください。

接種場所

1.柏市予防接種指定医療機関

令和6年度HPV定期接種医療機関名簿画像をクリックすると大きく表示されます(PDF:372KB)

※事前にお電話等でご予約ください。

2.午後5時~午後7時半予防接種指定医療機関

午後5時以降接種可能な医療機関名簿像をクリックすると大きく表示されます(PDF:295KB)

3.千葉県内協力医療機関(松戸・流山・我孫子市など)

市外の医療機関での接種を希望する場合は、千葉県内予防接種相互乗り入れ制度の協力医療機関であることを、接種する医療機関または千葉県医師会のホームページ(外部サイトへリンク)などで確認のうえ、必ず柏市の予診票を持参し接種を受けてください。

4県外の医療機関

原則として、指定の医療機関で予防接種を受けていただきますが、病気療養などやむを得ず千葉県外で予防接種を希望するかたは、「市外で定期予防接種を希望される方へ」をご覧ください。
※事前に申請なく接種した場合は任意費用の払い戻しはありません。

4.種類・接種間隔

公費で受けられるHPVワクチンは、防ぐことができるHPVの種類(型)によって、2価(サーバリックスⓇ)、4価ワクチン(ガーダシルⓇ)、9価ワクチン(シルガードⓇ9)の3種類があります。通常、すべての接種が終わるまでに約6か月の期間がかかります。標準的な接種間隔で接種できるよう、計画的に受けてください。

R5HPV接種間隔
3種類いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目からは2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。

交互接種について

  • 原則として同じ種類のワクチンで2回もしくは3回で接種が完了します。
  • すでに2価あるいは4価HPVワクチンを接種された方は、医師とよく相談した上で、9価HPVワクチンを選択しても差し支えないこととされています。

5.効果と副反応

効果

  • R5HPV効果サーバリックスⓇおよびガーダシルⓇは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。また、ガーダシルⓇは、HPV6型、11型の感染とそれによる尖圭コンジローマ(生殖器にできるイボ)を予防する効果もあります。
  • シルガードⓇ9は、HPV6型、11型、16型、18型に加え他の5種類(HPV31型、33型、45型、52型、58型)の感染を防ぐため子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
  • HPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることがこれまでの研究でわかっています。(ワクチンの誕生(2006年)以降、期待される効果について研究が続けられています。)
  • 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを知らべる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
  • HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かると、試算されています。

副反応

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、稀に重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

ワクチンごとの主な副反応

R5HPV副反応画像をクリックすると大きく表示されます(PDF:144KB)
※接種した部位
サーバリックスⓇ添付文書(第14版)、ガーダシルⓇ添付文書(第3版)、シルガードⓇ9添付文書(第1版より改編)

因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状ふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約9人、シルガードⓇ9では約3人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックスⓇまたはガーダシルⓇで約5人、シルガードⓇ9では約3人です。

6.接種に当たっての注意事項

次の方は予防接種を受けることができません

お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談のうえ、接種するかどうかを決めてください。また、お子様が以下の場合には、予防接種を受けることができません。

  • 明らかな発熱(通常37.5度以上をいいます)がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
  • 受けるべき予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
  • その他、医師が不適な状態と判断した場合

次の方は、予防接種を受けるに際して医師とよく相談してください

  • 血小板が少ない方や出血しやすい方
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患および発育障害等の基礎疾患のある方
  • 過去に予防接種で、接種後2日以内に発熱・発疹・じんましん等アレルギーを思わせる異常がいられた方
  • 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
  • 過去に免疫状態の異常を指摘されたことがある方および先天性免疫不全症の近親者がいる方
  • 妊婦あるいは妊娠している可能性のある方
  • 現在、授乳中の方

接種後の注意事項

  • 接種直後から、強い痛みやしびれを感じた場合はすぐに医師にお伝えください。
  • 痛みや緊張等により、接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファに座るなどして安静にし、様子を見るようにしてください。
  • 接種後丸1日は過度な運動を控えてください。
  • 接種後に体調の変化を生じた場合は、接種を受けた医師またはかかりつけ医にご相談ください。
  • HPVワクチンを接種し、1回目、2回目に気になる症状が生じた場合は、2回目以降の接種をやめることができます。

7.接種後の相談先

協力医療機関

R5協力医療機関HPVワクチンの接種後に生じた症状について、より身近な地域において適切な診療を提供するため、各都道府県において「協力医療機関」が選定されています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。(外部サイトへリンク)

地域連携医療機関

R5地域医療連携センター千葉県では、令和4年度から、積極的勧奨が再開されたことにより、接種後有症状者の診療が円滑に行われるように、より身近な地域でHPVワクチンの副反応について相談、診察、検査等に応じてもらえる医療機関として「地域連携医療機関」を指定し、支援体制を強化しています。地域連携医療機関の受診については、予防接種を実施した医師またはかかりつけの医師にご相談ください。(外部サイトへリンク)

相談窓口

R5HPV相談窓口HPVワクチン接種後に生じた症状に不安や疑問がある場合は、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた方に対する相談窓口」に相談してください。(外部サイトへリンク)

8.健康被害救済制度

予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。申請に必要となる手続き等については、健康増進課に相談してください。(厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により、因果関係に係る審査が行われます。)
※給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師または健康増進課へ相談してください。

R5健康被害救済制度画像をクリックすると大きく表示されます(PDF:587KB)

予防接種健康被害救済制度(外部サイトへリンク)

9.柏市子宮頸がん検診

HPVワクチンでは、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。早期発見のためには子宮頸がん検診の受診が必要です。ワクチンの接種の有無にかかわらず20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。詳しくは、「柏市子宮頸がん検診」をご確認ください。

 

お問い合わせ先

所属課室:健康医療部健康増進課 予防接種担当

柏市柏下65番地1(ウェルネス柏3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム