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更新日2023年12月5日

ページID3291

 

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ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)

令和5年4月1日からシルガード(9価)が定期接種の対象になります。
接種間隔等は、「
種類とスケジュール」をご覧ください。

目次

  1. 子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)
  2. HPVワクチンの個別勧奨再開
  3. 定期接種対象者(小学校6年生~高校1年生相当の女性)
  4. 個別勧奨の差控えにより接種機会を逃した方(キャッチアップ接種)
  5. 接種場所
  6. 自費で接種された方
  7. 母子健康手帳の交付を希望される方
  8. 種類とスケジュール
  9. 効果と副反応
  10. 接種に当たっての注意事項
  11. 健康被害救済制度
  12. 子宮頸がん検診

1.子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)

子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の出口に近い部分)にできるがんで、日本では年間約1.1万人の女性が発症し、約2,900人の女性が亡くなっています。近年は20~30歳代の若い女性の発症が増えており、発症のピークは40歳代です。
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。HPVには200種類以上のタイプがあり、このうち子宮頸がんの原因になるタイプが少なくとも15種類以上あることが分かっています。HPVは性交渉により感染しますが、特別な人だけが感染するのではなく、性交経験がある場合、多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。感染しても、約90%の確率でウイルスは自然に排泄されますが、感染した状態が長い間続くと、数年~数十年後に子宮頸がんを発症することがあります。子宮頸がんについては、こちらをご覧ください。

2.HPVワクチンの個別勧奨再開

HPVワクチンは、平成25年4月に予防接種法に基づく定期接種として位置づけられましたが、ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な痛み等がワクチン接種後に特異的に見られたため、同年6月から個別の勧奨は差控えられました。
その後、令和3年11月に開催された厚生労働省の審議会において、改めてワクチンの安全性に特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年度より、定期接種対象者への個別勧奨の再開が決定されました。
なお、個別勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方については、令和4年4月から3年間の期間において、キャッチアップ接種の対象となり、希望する場合は、定期接種として、公費(無料)での接種が可能となります。
接種にあたっては、以下のリーフレット等を参考に、ワクチンの有効性や副反応が起こるリスクを十分に理解していただき、医師ともよく相談し、検討してください。

3.定期接種対象者(小学校6年生~高校1年生相当の女性)

対象者

小学校6年生から高校1年生相当の女性(柏市に住民票がある方)
※令和5年度は、平成19年4月2日から平成24年4月1日生まれの方が対象となります。

接種回数

3回

受け方

令和5年3月末に、柏市に住民票がある中学1年生から高校1年生の女性に個別通知を行いました。

接種を希望する医療機関にお問い合わせの上、郵送した「予診票」と、「母子健康手帳」、「柏市の住所が確認できるもの(健康保険証など)」を持参することで予防接種を受けることができます。
※予診票は、接種履歴に応じて、残りの回数分を送付しています。
※小学6年生のお子様には個別通知を行っていません。接種を希望する場合は、予診票を送付しますので健康増進課までご連絡ください。

4.個別勧奨の差控えにより接種機会を逃した方について(キャッチアップ接種)

HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより、接種機会を逃した方を対象として、令和4年4月から,キャッチアップ接種が始まりました。

対象者

平成9年4月2日から平成19年4月1日の間に生まれた女性(柏市に住民票がある方)

※HPVワクチンを3回接種した方を除く。

接種期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日まで

※対象期間を過ぎてからの接種は全額自己負担になりますのでご注意ください。

接種回数

3回(接種履歴によって異なります。)

受け方

接種を希望する医療機関にお問い合わせの上、「母子健康手帳」、「柏市の住所が確認できるもの(健康保険証など)」を持参することで予防接種を受けることができます。
※予診票は、柏市予防接種指定医療機関に設置しているものを使用してください。

柏市外の医療機関で接種する場合は、予診票を事前にご用意いただく必要があります。
母子健康手帳と申請者の身分証明書を持参し、以下の窓口で予診票交付申請を行ってください。

  • 柏市健康増進課(ウェルネス柏3階)
  • 柏市妊娠子育て相談センター(柏市市役所別館3階、沼南庁舎1階、柏駅前ファミリかしわ3階)

【電子申請】NEW

下記リンクからご申請をお願いします。

予診票交付申請書(外部サイトへリンク)

【郵送申請】

郵送で予診票交付申請を行う場合は、以下の必要書類を健康増進課まで郵送してください。

  1. 予診票交付申請書
  2. 母子健康手帳の表紙と予防接種欄の写し
  3. 申請者の身分証明書

キャッチアップ接種に関する有効性と安全性

  • HPVワクチンは、定期接種の対象年齢以上の世代に接種した場合であっても、一定程度の予防効果が期待できますが、性交経験によるHPV感染によってワクチンの予防効果は減弱することが示されています。
  • HPVワクチンは、定期接種の対象年齢以上の世代への接種においても、明らかな安全性の懸念は示されていません。

5.接種場所

1.柏市予防接種指定医療機関

医療機関名称 住所 電話番号 備考
 十余二・柏の葉周辺
上原クリニック 柏市若柴173-8
柏の葉キャンハ゜ス151街区B棟SB-2
☎ 7137-3355  
柏の葉こどもクリニック 柏市若柴264-1中央180街区1
デュオセーヌ柏の葉キャンパス
☎ 7135-4192  
かしわの葉レディースクリニック 柏市若柴226-41中央144街区1
アヘ゛ニフ柏の葉102
☎ 7137-2525  
キャップスクリニック柏の葉 柏市若柴178-4 
柏の葉キャンパス148-1 
パークシティ-柏の葉キャンパス 
ザ・ゲートタワーウエスト1F
☎ 03-4579-3719  
クリニック柏の葉 柏市柏の葉3-1-34  ☎ 7132-8881  
巻石堂クリニック柏の葉 柏市若柴276番地1 
中央161街区1 
柏の葉クリニックモール2階
☎ 7136-2760  
辻仲病院柏の葉 柏市若柴178-2
柏の葉キャンパス148ー6
☎ 7137-3737  
みやもとファミリークリニック 柏市若柴226番地41
アベニフ柏の葉2階
☎ 7197-2226  
 松葉町周辺
柏ハートクリニック 柏市松ヶ崎99-3  ☎ 7137-0330  
かなえクリニック 柏市松葉町7-26-5  ☎ 7137-3317  
北柏こどもクリニック 柏市松葉町1-17-3  ☎ 7133-0333  
北柏ライフタウンクリニック 柏市松葉町4-12-2  ☎ 7137-2202  
 布施周辺
柏市立柏病院 柏市布施1-3  ☎ 7134-2000
(◎:小児科のみ)
定期のみ
ファミリークリニック成島 柏市宿連寺関場23-1  ☎ 7133-1561  
 北柏駅周辺
星野ファミリークリニック 柏市根戸467-103 
メディカルプラザ北柏2F 
☎ 7137-7322  
町クリニック 柏市柏下306-1 ☎ 7166-3338  
 水戸街道~高田周辺
柏厚生総合病院 柏市篠籠田617  ☎ 7145-1111 定期のみ
四季ウィメンズクリニック 柏市篠籠田1124-1  ☎ 7147-1222  
宮尾クリニック 柏市松ヶ崎726-6  ☎ 7146-8238  
みんなのクリニック大久保 柏市篠籠田977-1  ☎ 7141-7180  
 柏ビレッジ・田中周辺
花野井クリニック 柏市大室1218-6  ☎ 7137-3777  
 豊四季台周辺
鈴木医院 柏市明原4-3-19  ☎ 7144-2972  
 柏駅東口(北)周辺 1.
あんどう内科クリニック 柏市柏1-5-4 
K・SITYビル2階
☎ 7162-1071  
柏KIDSクリニック 柏市柏1-5-4 
K・SITYビル4階
☎ 7197-5873  
巻石堂病院 柏市柏3-10-28  ☎ 7167-1131  
こしぶ小児科 柏市柏4-4-17 
東ビル2F 
☎ 7160-3335  
こんどうクリニック 柏市柏3-2-3 
マツモトキヨシビル4F
☎ 7168-8810  
小児科・皮膚科 こまつざき医院 柏市柏3-3-9  ☎ 7165-1114  
昭和医院 柏市柏3-11-8 
オーユーパレス柏1F
☎ 7167-5333  
宗ウィメンズクリニック 柏市柏3-5-16  ☎ 7164-6105  
中野レディースクリニック 柏市柏2-10-11 
武藤眼科ビル1F
☎ 7162-0345  
柏東口皮膚科・内科 柏市柏2-2-2浅野ビル5F ☎ 7165-1173  
 柏駅東口(南)周辺
大山医院 柏市若葉町3-25  ☎ 7160-3266  
くぼのやウイメンズホスピタル 柏市中央2-2-12  ☎ 7164-2230  
福本クリニック 柏市若葉町11-12  ☎ 7162-2301  
 柏駅西口周辺
一和多医院 柏市末広町13-11  ☎ 7143-0155  
いわがきレディースクリニック 柏市末広町15-2 
鈴木電機ビル3F
☎ 7145-3131  
岡田病院 柏市末広町2-10  ☎ 7145-0121  
かしわ駅前糖尿病・甲状腺内科クリニック 柏市旭町1丁目1-5 
浜島ビル1階
☎ 7145-1048 高校生以上
 旭町・豊四季周辺
おおたかの森病院 柏市豊四季113  ☎ 7141-1117  
大和田ファミリークリニック 柏市豊四季301-7  ☎ 7141-7555  
森堂&廣 佐藤医院 柏市旭町4-5-9  ☎ 7145-2247  
よしうら内科クリニック 柏市豊四季1008-8  ☎ 7141-7720  
染谷小児科医院 柏市旭町3-3-3  ☎ 7145-5291  
KENカルディオクリニック柏 柏市新富町1-2-34 ☎ 7142-5588  
 新田原・戸張周辺
亀甲台内科 柏市亀甲台町2-3-1  ☎ 7163-5635  
ホームクリニック柏 柏市桜台1-8  ☎ 7160-2588  
 南柏駅周辺
飯島医院 柏市今谷上町1-3  ☎ 7174-7598  
キッズクリニック 柏市南柏中央1-6 
宇佐美ビル2F
☎ 7170-3535  
キッズクリニック南柏 柏市南柏中央1-6 
宇佐美ビル3F
☎ 7178-0015  
 新柏駅周辺
おおくら医院 柏市新柏1-13-10 
ニチイケアプラザ柏1F
☎ 7167-6677  
つくしが丘医院 柏市つくしが丘1-6-1  ☎ 7172-2024  
名戸ヶ谷病院 柏市新柏2-1-1  ☎ 7167-8336  
平野医院 柏市豊住1-1-45  ☎ 7175-2222  
ぶるーむの風診療所 柏市中原1817-1  ☎ 7128-4133  
 逆井駅周辺
勝目クリニック 柏市増尾7-23-22  ☎ 7175-6362  
にしで内科クリニック 柏市東逆井1-22-6  ☎ 7178-0070  
 光ヶ丘・酒井根周辺
宮田小児科医院 柏市中新宿2-6-21  ☎ 7175-1020  
 南部地区
つのだ医院 柏市南逆井4-10-1  ☎ 7173-8777  
みよしあかちゃんこどもクリニック 柏市しいの木台5-25-7  ☎ 047-311-2525  
 大津ヶ丘周辺
かしわ沼南みらいクリニック 柏市大津ヶ丘1-45-5  ☎ 7191-3133  
森堂&廣 佐藤医院 大津ヶ丘診療所 柏市大津ヶ丘3-18-5  ☎ 7191-2220  
東洋眼科・胃腸内科・外科 柏市大津ヶ丘4-25-2  ☎ 7193-3042  
 高柳周辺
木暮医院 柏市柳戸511-8  ☎ 7191-1613  
手賀の杜クリニック 柏市岩井789-6  ☎ 7196-7102  
中島クリニック 柏市高柳1142-1  ☎ 7193-3077  

 

2.千葉県内協力医療機関(松戸市・流山市・我孫子市など)

千葉県内予防接種相互乗り入れ制度の協力医療機関であることを、接種する医療機関または千葉県医師会のホームページ(外部サイトへリンク)などで確認のうえ、必ず柏市の予診票を持参し接種を受けて
ください。

6.自費で接種された方

キャッチアップ接種対象者の中で、HPVワクチンを自費で受けた人について、接種費用の助成を行います。
※ただし、自費で受けたHPVワクチンが9価ワクチン(シルガード®9)の場合は、この費用助成の対象外です。

対象者

  1. 令和4年4月1日時点で、柏市に住民登録のある平成9年4月2日~平成18年4月1日に生まれた女性
    ※令和4年4月2日以降に柏市に転入した方は、対象外のため、転入前の自治体にお問合せください。)
  2. 定期接種の対象年齢(高校1年生の年度の末日まで)を過ぎてから、令和4年3月31日までに、自費でHPVワクチン(2価または4価ワクチン)を受けた方

申請手続き

以下の必要書類をご準備の上、健康増進課(ウェルネス柏3階)に持参又は郵送してください。

内容を柏市にて審査後、接種費用を指定口座に振り込みます。(申請期限:令和7年3月31日必着)

必要書類

1.ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書

2.領収書等の接種費用を負担した事実が証明できるものの写し
※領収書等が用意できない場合は、事前に柏市へご相談ください。
3.通帳やキャッシュカードの写し(口座番号が分かるもの)
4.母子健康手帳又は接種済みの記録がある予診票等、接種記録が確認できる書類の写し

※母子手帳の表面・予防接種の記録のページ全ての写しを提出してください。
5.被接種者確認書類

  • 顔写真付のもの(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)1点
  • 上記がない場合は、名前がわかる書類(健康保険証、年金手帳等公的なもの/キャッシュカード、通帳等民間のもの)各1点ずつ

※写しを提出してください。
※申請者と被接種者が異なる場合は双方のものが必要です。
6.委任状(同一世帯以外の方、または振込口座名義が異なる方が申請する場合)

(注意)1の申請書は、1人につき1枚必要になります。また、書き間違い等が発生した場合はお手数ですが再度作成の上、ご提出ください。

助成額

実際に負担した接種費用と市が定める上限金額のうち、低いほうの金額を助成します。
上限額は接種した日により、異なります。

提出及び問い合わせ先

下記参照

 7.母子健康手帳の交付を希望される方

柏市では、予防接種を受けるにあたり、医療機関への母子健康手帳の持参を必須としています。柏市に住民票があり、紛失等により母子健康手帳がお手元にない方については、再発行いたしますので、下記の通り、必要書類を揃えて、健康増進課(ウェルネス柏3階)に来所または郵送してください。申請後、柏市から発行された母子健康手帳を受け取りましたら、希望する柏市内指定医療機関にて予約の上、接種してください。詳しくは、「母子健康手帳の交付を希望される方へ(PDF:116KB)」をご確認ください。

必要書類

1.柏市母子健康手帳発行兼予防接種記録交付申請書

2.申請者確認書類

  • 顔写真付きのもの(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)1点
  • 上記がない場合は、名前がわかる書類(健康保険証、年金手帳等公的なもの/キャッシュカード、通帳等民間なもの)各1点ずつ

8.種類と接種スケジュール

標準的な接種間隔で接種ができるよう、計画的に受けてください。

種類 対象者 回数 定期接種の接種間隔 標準的な接種間隔

シル
ガード9
(9価)

15歳未満
(15歳未満で接種
を開始する場合)
2回 2回目:1回目の接種から
 5か月をおく
1回目と2回目
→6か月の間隔をおく
シルガード
3回 1回目から5か月未満で2回目を接種した場合は、
3回目の接種が必要となる。
この場合、3回目は2回目から3か月以上の間隔をあける。
シルガードつ
15歳以上 3回 2回目:1回目の接種から
 1か月以上の間隔をおく
3回目:2回目の接種から
 3か月以上の間隔をおく
1回目と2回目
→2か月の間隔をおく
1回目と3回目
→6か月の間隔をおく
※2回目と3回目は
 3か月以上の間隔をおく
ガーダシル
ガーダシル
(4価)
定期接種及び
キャッチアップ
接種の対象年齢
3回 2回目:1回目の接種から
 1か月以上の間隔をおく
3回目:2回目の接種から
 3か月以上の間隔をおく
1回目と2回目
→2か月の間隔をおく
1回目と3回目
→6か月以上の間隔をおく
※2回目と3回目は
 3か月以上の間隔をおく

ガーダシル

サーバ
リックス
(2価)
定期接種及び
キャッチアップ
接種の対象年齢
3回

2回目:1回目接種から
 1か月以上の間隔をおく
3回目:1回目の接種から
 5か月以上、かつ
 2回目の接種から
 2か月半以上の間隔をおく

1回目と2回目
→1か月の間隔をおく
1回目と3回目
→6か月の間隔をおく
※2回目と3回目は
2か月半以上の間隔をおく

サーバリックス

交互接種について

  • 定期接種のワクチンは3種類あり、原則同じワクチンで接種を完了します。
  • すでに2価あるいは4価HPVワクチンを接種された方は、医師とよく相談した上で、9価HPVワクチンを選択しても差し支えないこととされています。

9.効果と副反応

効果

  • HPVワクチンは、子宮頸がん全体の50パーセント~70パーセントの原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型・18型)などに予防効果をもつワクチンです。また、4価HPVワクチンは、HPV16型、18型に加えて、HPV6型、11型の感染とそれによる尖圭コンジローマ(生殖器にできるイボ)、9価HPVワクチンは、上記に加えてHPV31型、33型、45型、52型、58型を予防します。
  • HPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることがこれまでの研究でわかっています。(ワクチンの誕生(2006年)以降、期待される効果について研究が続けられています。)
  • 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを知らべる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
  • HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた59~86人ががんにならなくてすみ、14~21人の命が助かると、試算されています。
  • HPVワクチンには、既に感染したウイルスを排除したり、子宮頸がんやその他の病変の進行を抑制する効果はありません。そのため、性交渉未経験と考えられる定期接種の対象年齢での接種が有効です。また、HPVワクチンで予防されない型のHPVによる子宮頸がんもあります。このため、HPVワクチンの接種歴にかかわらず、子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切です。
  • 詳しくは、HPVワクチンQ&A|厚生労働省(外部サイトへリンク)をご参照ください。(補足)外部リンクは別ウィンドウで開きます。

副反応

HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、稀に重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

  • ワクチンごとの主な副反応
発生頻度 サーバリックス ガーダシル シルガード9
50パーセント以上 注射部位の痛み・発赤・腫れ、疲労

注射部位の痛み

注射部位の痛み
10パーセント以上から50パーセント未満 痒み、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 注射部位の腫れ・紅斑 注射部位の腫れ・紅斑、頭痛
1パーセント以上から10パーセント未満 じんましん、めまい、発熱など 注射部位の痒み、頭痛、発熱 注射部位の痒み、内出血、浮動性めまい、悪心、下痢、発熱、疲労など
1パーセント未満 注射部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 注射部位の硬結・出血・不快感、倦怠感、手足の痛み、筋肉のこわばり、腹痛、下痢など

注射部位の硬結・出血・血腫、倦怠感、嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛など

頻度不明 手足の痛み、失神、リンパ節の炎症など

疲労、失神、筋肉痛、関節痛、嘔吐など

感覚鈍麻、失神、手足の痛みなど

 

※サーバリックスⓇ添付文書(第13版)、ガーダシルⓇ添付文書(第2版)、シルガードⓇ添付文書(第1版)より改編
 

  • 重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)

病気の名前 主な症状  
アナフィラキシー 呼吸困難、じん麻疹などを症状とする重いアレルギー  
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気  

急性散在性脳脊髄炎

(ADEM)

頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気  

HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、約8~9人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、約5~7人です。(重篤な症状には、入院相当以上の症状などが含まれますが、報告した医師や企業によるため、必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。)

10.接種に当たっての注意事項

次の方は予防接種を受けることができません

予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談のうえ、接種するかどうかを決めてください。また、お子様が以下の場合には、予防接種を受けることができません。

  • 明らかな発熱(通常37.5度以上をいいます)がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
  • 受けるべき予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
  • 現在、妊娠している、または妊娠の可能性がある場合
  • その他、医師が不適な状態と判断した場合

    ※妊娠しているかた又はその可能性があるかたは、予防接種不適当者として接種することはできません。出産後又は妊娠していないことが確認された後、適当な時期に接種を受けてください。また、授乳中の場合は、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ接種します。接種に当たっては、接種を受ける医師にご相談ください。

接種後の注意事項

11.健康被害救済制度

予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。申請に必要となる手続き等については、健康増進課に相談してください。(厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により、因果関係に係る審査が行われます。)
※給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師または健康増進課へ相談してください。

予防接種健康被害救済制度(外部サイトへリンク)
リーフレット「ご存じですか?予防接種後健康被害救済制度」(PDF:587KB)

12.柏市子宮頸がん検診

HPVワクチンでは、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。早期発見のためには子宮頸がん検診の受診が必要です。ワクチン接種の有無にかかわらず20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。詳しくは、「柏市子宮頸がん検診」をご確認ください。

お問い合わせ先

所属課室:健康医療部健康増進課 予防接種担当

柏市柏下65番地1(ウェルネス柏3階)

電話番号:04-7128-8166

ファックス番号:04-7164-1263

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