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長引く咳は結核かも!?
9月24日から9月30日は結核予防週間です
毎年9月24日から9月30日は、結核予防週間です。
結核患者は依然として発生しており、決して過去の病気ではありません。
日本の結核罹患率は減少傾向にありますが、年間1万人以上の方が新たに発症し、約1,600人の方が亡くなっています。結核は現在も日本の主要な感染症です。
(柏市の状況)
柏市では令和4年に26名の結核患者が登録されました。柏市の罹患率は、平成30年より減少傾向にあります。
しかし、働き盛りの20~50歳代では発見の遅れ、特に受診の遅れが目立っています。結核は症状に気づきにくいため、発見・治療が遅れてしまいやすい病気でもあります。そのため、健康診断を定期的に受診することや気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
これらの症状が2週間以上続いた場合には、結核を疑い、サージカルマスクを着用の上、受診が必要になります。
(注意)高齢者では呼吸器症状がでないことも!
肺結核を発病すると呼吸器症状を伴いますが、高齢者では全身衰弱、食欲不振、体重減少などの症状が主で、目立った呼吸器症状がないこともしばしば認められます。
- ご家庭や高齢者施設等では日ごろの観察が重要であり、医療機関では十分な聞き取りや胸部レントゲン検査、喀痰検査などが必要となります。受診や診断の遅れは、集団感染につながる恐れがあります。
- 日々のケアやたんの吸引時は、高齢者に呼吸器症状がなくても、標準予防策としてサージカルマスクを着用する必要があります。
結核の治療について
喀痰検査で陽性になった場合
結核の専門病院に入院治療が必要です。
喀痰検査で陰性の場合や感染性がなくなった入院患者
周囲に感染させる危険性がないため、外来にて通院治療となります。
標準的な治療では、3、4種類の抗結核薬で治療します。6ヵ月から9ヵ月間、毎日薬を飲み続けることが必要です。薬の飲み忘れ等により、結核菌が薬のきかない薬剤耐性菌になることがあるため、患者さんが薬を確実に飲むことができるよう、保健所が服薬支援を行っています。
結核治療には、感染症法に基づき結核医療費公費負担申請制度があります。
結核を予防するには?
結核の予防には、発病予防と重症化予防、他者への感染予防があります。
発病予防(日常生活(食事、睡眠、他の疾患の病状のコントロール)での予防)
結核の発病には、免疫力、抵抗力が関係しています。免疫力の弱い、高齢者や乳幼児だけでなく、若い世代でも過度なダイエットや睡眠不足等によって免疫力が低下し、発病に至るケースもあります。
また糖尿病などの免疫力を低下させる疾患をお持ちの場合、病状が悪化することによって発病する可能性が高まります。
規則正しい生活を行い、他の疾患の病状のコントロールをしっかり行いましょう。
重症化予防
健康診断を受けましょう
結核を発病しても、定期的に健診を受けていれば重症化する前に早期に発見することができます。年に一度は必ず胸部エックス線検査を受けましょう。
- 柏市では結核・肺がん検診等の健診を行っております。(詳しくは柏市の健康診査・がん検診についてのページをご覧ください。)
- 学校、医療機関等の事業者は、結核定期健康診断報告にてご報告をお願いします。
早期発見・早期受診
また長く続く咳など気になる症状がある場合、健康診断を待たずに早めに受診しましょう。早期に受診し発見することができれば、他者へ感染させることや、結核の専門病院へ入院することなく、外来治療ができます。
BCG接種
BCGは結核予防のワクチンで、重症の結核(髄膜炎や粟粒結核等)の予防に有効とされています。乳幼児は免疫力が弱く、結核発病した場合、重症化しやすいため、生後1歳までにBCG接種をするようにしましょう。
他者への感染予防
結核だけでなく、咳やくしゃみ、痰が出る場合には、他者への感染を防ぐために咳エチケット(口と鼻を押さえて咳をする、マスクの着用等)をしましょう。
消毒などの対応について
結核菌は食器や衣類、道具類をとおして感染することはありません。結核菌は日光(紫外線)や加熱に弱い特性があり、居室の十分な換気やリネン類の日光消毒により、感染の心配はなくなります。使用した居室やリネン類について、特別な消毒は必要ありません。
結核についてのご相談は保健所へ
保健所では、医師や保健師、診療放射線技師が結核のご相談に応じておりますので、お気軽にご相談ください。
保健所保健予防課感染症・疾病対策担当
電話番号04-7167-1254
ファクス04-7167-1732
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