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ゲートキーパー
つらい状況の人の異変に「気づき」「声かけ」「話を聴く」「つなぐ」「見守る」の5つの役割を持つ方のことです。 資格や職業ではありません。 ゲートキーパーは、日本のみならず海外でも自殺予防対策につながるとして使用されている用語・概念です。 ※ゲート(Gate)=扉、出入り口 キーパー(Keeper)=守る人、付添人
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1 気づき どんなにつらくても 自分から助けを 求められない方もいます もしかしたら あなたの身近にも いらっしゃるかもしれません (なんだか様子がおかしいな・・・) 2 声かけ 「今日は元気がないね」 「何かあったの?」 こちらから声をかけることで 悩みを打ち明けられる方もいます
3 話を聴く 4 つなぐ 5 見守る |
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人は、大きな悩み・ストレスを抱えることで、何らかの異変が表れることがあります。 外見
体調
行動
身近な方にこのような異変が見られたら、その方は何らかの悩みを抱えている可能性が考えられます。 異変がハッキリとは分からない場合もあります。 異変・気づきのヒント例がまとめられた資料、サイン ~子どもの異変・気付きのヒント(PDF:470KB)もあわせてご覧ください。 もっと知りたいという方はゲートキーパー養成研修にぜひご参加ください。 |
対面での場面を想定したQ&A方式でご紹介します。 聴く時の態度について✿ポイント~相手に安心感を与える~
言葉のやりとりについて✿ポイント~相手から教えてもらう意識~
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話を聴いた後の見守りの例をご紹介します。 ★つないだ後もかかわりを継続しているAさんゲートキーパーのAさんはご近所さんを相談窓口へとつなぎました。その後もこれまで通り、ご近所さんを見かけたら声をかけたり、最近あった出来事や体調についてさりげなく聴くようにしています。 補足:相談者が相談窓口につながったことで役目を終えたように思うゲートキーパーさんは多いです。 問題解決に向けて幅広い知識や選択肢を持つ相談員は大事な存在ではあるのですが、相談員を前にすると緊張したり、「悩み事以外は話してはいけない」と思って話したいことを十分に話せなかったと感じる相談者もいます。さらに、窓口の業務時間外の対応が難しいといった点もあります。リラックスして雑談出来る近所のAさんだから出来ることがあるのです。 ★しばらく会っていないが、何かあったら力になりたいと思っているBさんゲートキーパーのBさんは、3か月前に友人と久しぶりに会って悩みを聴かせてもらいました。その場で問題が解決したわけではありませんが、悩んでいた友人は少し元気になった様子です。それ以来、お互いに仕事が忙しいこともあってお会いしていませんが、友人のことは頭のどこかで気にかけているようです。 補足:頻繁にかかわることが難しい場合も当然あります。相手のためにと無理をして自分が潰れてしまうこともあるため、大切なのは「自分に出来ることを出来る範囲で行うこと」です。相手の悩みを受けきれない場合は、「つなぐ」ことも大切です。気がかりな場合は、さりげなく「最近はどう?」と連絡を入れてみるのもいいですね。 ★地域のコミュニティに誘ったCさん孤立状態だった知人の悩みを聴いて受け止めたCさんは、相談窓口に相談してみることを提案してみましたが、知人はそれに前向きでなかったため、Cさんが参加している地域の花壇整備のボランティアに誘ってみました。一緒にボランティア活動を行う中で他の方との交流も生まれ、そこが共通の居場所となったようです。最近では知人の活き活きとした姿も見られるようになりました。 補足:誰かの役に立てる役割を得ることで前向きに変化する方は多いです。「助けてもらっている」という意識が申し訳ない気持ちや自分が無価値であるかのような気持ちを引き出すこともあるため、そのような社会参加の機会を創り出すこともゲートキーパーとして出来ることの1つとして考えてみてください。 もっと知りたいという方はゲートキーパー養成研修にぜひご参加ください。 |
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