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更新日令和8(2026)年7月23日
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秋水と燃料庫
秋水(しゅうすい)
「秋水」は、米国のB29爆撃機に対抗するために、ドイツのロケット戦闘機をモデルに日本の陸海軍が共同で開発を進めた迎撃用有人ロケット戦闘機です。
昭和13年(1938)、今日の柏の葉地域に首都東京の防空を目的として、陸軍柏飛行場が設置されました。太平洋戦争末期になると、飛行場は秋水の基地として指定され、昭和20年(1945)から、陸軍による実戦配備のための実験や訓練が開始されました。一方、海軍は7月7日に横須賀で初の飛行試験を行いましたが失敗し、秋水は完成することなく終戦を迎えました。
秋水燃料庫
柏市内に造られた秋水の燃料庫(推進剤貯蔵施設)には、2種類あります。
- 既製品の下水道管であるヒューム管を用いたL字型半地下式【柏飛行場の東・柏の葉地域】
- 大型のコンクリート製コの字型覆土式【花野井・大室地区】
ヒューム管式の燃料庫2号は、内部に設けたコンクリート製の棚に高濃度過酸化水素「甲液」を入れた大きなガラス瓶を並べて保管したと伝えられます。
平成22年(2010)、柏歴史クラブの調査により柏の葉地域でいくつかの燃料庫が確認されました。こんぶくろ池自然博物公園内(一号近隣公園エリア)には、現在も2基の燃料庫が保存されています。(1基は埋め戻して地中に保存し、1基は整備して公開中)
秋水燃料庫2号
現存する2号の燃料庫本体の長さは約2.5mですが、当初は8本のヒューム管が連結され、全長20mあったと推測されます。この燃料庫には、20リットル瓶を64本貯蔵可能であり、その重量は約1.7トンとなります。飛行時間7分30秒で1.5トンの過酸化水素を使い果たす秋水にとっては、わずか1回分の貯蔵能力です。
燃料庫2号の貯蔵室後方上部には、コンクリート製の円盤が残っています。この構造物はコンクリート管で燃料庫内部とつながり、上面には円筒形の壁が立ち上がっていた痕跡が確認されており、燃料庫内部での撒水及び燃料の流出・火災の発生に備えるためであったと考えられます。(復元予想図は文化財説明版より転載)


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