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放っておくと怖い歯周病
歯周病
歯周病とは、歯の周りの組織(歯肉や歯を支えている骨など)の病気のことで、細菌によって引きおこされる感染症です。
歯周病が進行すると、歯の周りの組織(歯肉や歯を支えている骨など)が破壊され、歯が揺れて噛めなくなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯が抜ける原因第1位は歯周病
(8020推進財団「永久歯の抜歯原因調査報告2018」より)
歯周病は年齢とともに悪化して40歳以降、急速に歯が失われる原因となります。
歯周病にかかっている人の割合(平成28年歯科疾患実態調査)
- 30歳から34歳の人の58パーセント
- 40歳から44歳の人の72パーセント
- 50歳から54歳の人の77パーセント
- 60歳から64歳の人の78パーセント
歯周病の全身への影響
歯周病を放っておくと、全身に様々な影響があることがわかっています。
(千葉県健康福祉部・千葉県歯科医師会「歯周病が命を奪う!?(平成14年作製)」より)
糖尿病
歯周病の悪玉細菌が増殖すると、菌から発生する炎症物質や毒素により糖尿病が悪化します。
気管支や肺へ
「気管支炎」「肺炎」「誤嚥性肺炎(高齢者の死亡原因)」や「口臭」の原因になります。
子宮・羊水へ
歯肉の毛細血管から細菌が入り込み、体内を巡ることにより、「早産」「低体重児出産」になる確率が、歯周病にかかっていない健康な人の7倍になります。
脳へ
「脳卒中」「脳梗塞」になる危険性が、健康な人の2倍になります。
心臓へ
心臓の血管・弁や内膜に歯周病菌がとりつき、「動脈硬化」「感染性心膜炎」「狭心症」「心筋梗塞」などにより「心臓発作」を引き起こす確率が、健康な人の約3倍になります。
歯周病セルフチェック
早めに歯周病のサインに気付き、適切なケアを行えば、歯周病を予防することができますので、確認してみましょう。
- 歯肉の色が赤い
- 歯と歯の間の歯肉が丸く、腫れぼったい
- 歯みがき時など歯肉から出血することがある
- 歯が長くなった気がする
- つばがネバネバしている
- 歯がグラグラしている
- 口臭が気になる
歯肉が疲労時やストレスがかかっているとにき腫れやすい
歯周病を予防しよう
毎日のケアで歯周病は予防できます。できることから実践してみましょう。
歯みがき
歯と歯肉の境目を丁寧にブラッシングしていきましょう。力を入れる必要はありませんので、歯ブラシはえんぴつを持つように持ってみがきましょう。また、みがき残しのないようにみがく順番を決めることも大切です。
歯と歯肉の境目に歯ブラシを当て、軽い力で小刻みにみがきましょう
すき間ケア
歯と歯の間は歯ブラシが届きにくく、歯ブラシだけでは6割の歯垢しか落とせていません。「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を使って、歯と歯の間の歯垢を効果的に落とすことも大切です。
歯と歯のすき間の狭い部分には、デンタルフロスを。
歯と歯のすき間の広い部分には、歯間ブラシを。
(補足)
かかりつけ歯科医を持ちましょう
かかりつけ歯科医を持ち、3カ月から半年に1回、むし歯や歯周病のチェック、歯石等の除去をしてもらいましょう。
歯周病検診を受けましょう
市では20歳・30歳・40歳・50歳・60歳になる方を対象に、歯周病検診を行っています。指定医療機関において、「問診」「歯周ポケット測定」「むし歯のチェック」などが、500円の自己負担で受けることが出来ます。
歯周病を予防するためには、毎日のていねいな歯みがき習慣と規則正しい生活に加え、かかりつけ歯科医院での定期健診が大切です。
対象者には受診券(ハガキ)を個人通知していますので、通知が届いたら検診を受けましょう。
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