更新日令和4(2022)年8月29日

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第3回柏市地方創生総合戦略評価委員会 会議録

1 開催日時

平成30年8月22日(水曜日)午前10時30分から午後12時10分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第5・第6委員会室

3 出席者

(1)委員

石塚委員、泉委員、伊藤委員、菟原委員、小澤委員、齋藤委員、竹下委員、宮入委員、宮﨑委員(1人欠席)

(2)事務局

企画部長 他5名

4 傍聴者

7名

5 議事等

  • 柏市地方創生総合戦略の評価について
  • 地方創生推進交付金事業の評価について

6 企画部長挨拶

総合戦略の特徴としては、重要業績評価指標(KPI)を設定していることである。

市役所の業務は民間と異なり予算主義である。その後の成果というものをあまり見ない傾向にある。しかし、総合戦略では、重要業績評価指標(KPI)を設定し、執行状況等の事後点検、実施方法、内容等の改善を進めている。本日は、地方創生総合戦略と地方創生推進交付金事業について委員の皆様から評価していただき、ご助言等をいただきたい。

7 委員長等の選出について

次のとおり選出。

  • 委員長 宮入委員
  • 副委員長 小澤委員

8 議事要旨

柏市地方創生総合戦略の評価について

基本目標1 柏市への新しいひとの流れをつく

【宮入委員長】評価項目No.2、4について、平成29年度から手賀沼アグリビジネスパーク事業を開始したが、平成29年度は平成28年度と比較して、市内主要観光エリア流動人口及び手賀沼・東部地区流動人口が減少している。この点をどのように分析しているか。

【事務局】市内主要観光エリアの流動人口は、データを抽出する観光エリアを6つ(1.柏駅周辺、2.柏の葉周辺、3.手賀沼東部、4.手賀沼西部、5.セブンパーククアリオ柏周辺、6.あけぼの山周辺)のエリアに分けている。6つのエリアのうち、柏駅周辺の流動人口が減少したことが大きな要因となっている。特に、そごう柏店の撤退が主要因と分析している。手賀沼・東部地区については、さらに5つのエリアに分けている。そのうち、道の駅しょうなんを含むエリアが若干減少している。道の駅しょうなんの来場者数は平成27年度から減少しており、その減少数が数値に影響しているのではないかと分析している。減少の要因としては、セブンパークアリオ柏、我孫子市の「水の館」のリニューアルオープンやその他の農産物直売所がオープンしたことの影響ではないかと分析している。

【竹下委員】道の駅しょうなんは、直売所とレストランの売上げで支えられている。直売所の売上げだけでなく、レストランの売上げもかなり落ち込んでいる。来場者数を増やそうと新たな取り組みをしているものの、根本的な部分を解決していないのではないか。直売所の経営体質などを改めていく必要があると思う。農産物直売所「かしわで」がオープンした時は、道の駅しょうなんと2大農産物直売所として全国からも注目を浴びたところだったが、セブンパークアリオ柏内にある農産物直売所が昨年度からかなり売上げを伸ばしている。さらに、我孫子市の「水の館」の農産物直売所も来場者数が多い。道の駅しょうなんは、今後、競合するこれらの農産物直売所と切磋琢磨していかないといけない。

【泉委員】そごう柏店が撤退し、あきらかに柏駅周辺の人の流れは変わっている。ダブルデッキ上の人の流れも減少傾向にある。手賀沼では、自転車に乗っている人、走っている人、スポーツを行っている人が非常に多い。千葉県内で手賀沼周辺のようにスポーツが楽しめるところは少ない。毎年10月に開催される手賀沼エコマラソンは、全国ベスト100に入る大会である。しかしながら、手賀沼周辺は人気のあるエリアであるもののスポーツ関連施設がない。今後、手賀沼にスポーツ関連施設を建設していく計画はあるか。

【事務局】道の駅しょうなんの隣地への民間農家レストラン建設に合わせてスポーツ関連施設の建設を検討したが、具現化できていない。現時点では、手賀沼の水辺利活用をテーマにクラウドファンディングを活用した魅力の構築を行なっている。

基本目標2 柏市の若い世代の出産・子育ての希望をかなえ

【宮入委員長】流山市は、「子育ての流山」というイメージを定着させている。このような競合があるなかで、認可保育園等の入園保留者数をゼロにすることのみに注力するだけでよいのか。基本目標3の「柏市の産業を活性化し安定した雇用を創出する」にも関わってくるが、例えば、女性が再就職をする時に子どもを預けるところがないということがネックになると思う。宮崎委員にお伺いするが、女性の就業における保育環境ついて現場はどのような現状か。

【宮崎委員】保育士が足りない状況である。潜在的な保育士がかなりいるというこで、自治体を通じて、子育てを終えた保育士資格を持つ女性に再就職の周知を図っている。また、資格を持っていない方が、各自治体からの支援を受けて資格を取得できるようにするなど、保育士を増やすための対策を行っている。

【宮入委員長】柏市では、保育所と保育士のどちらが足りないのか。

【事務局】本市の待機児童数は、今年度を含めて4年連続ゼロである。本市では、民間の保育園を増やしているが、地域的偏在が問題となっている。また、保育士の確保に関しては、民間保育園も苦慮している。このため、賃金の上乗せ補助、保育士住居の家賃補助、合同の就職説明会を実施している。現在、北部エリアの開発が進んでおり、保育需要が高まっているが、供給が追い付いていないのではないかという声がある。

【石塚委員】外国人のお子さんが、小学校に上がるときに日本語が不自由というということで、子どもたちのケアができないかという相談をよく受ける。柏市は最近外国人が多くなってきているが、外国人の子育て支援策はこの総合戦略に含まれているのか。

【事務局】本市には、約3万3千人の外国人がいる。中国、ネパール、ベトナムの人が多い。今後、外国人の子どもたちに対するケアが課題になってくると思うが、総合戦略の策定時点では考慮していない。

基本目標3 柏市の産業を活性化し安定した雇用を創出す

【宮入委員長】荒廃農地面積については、千葉県の荒廃農地の面積が見直されて目標値との乖離がでたということであるため、目標自体をもう一度、見直す必要があるのではないか。

【事務局】荒廃農地については、見直していきたい。

【宮入委員長】従業者又は事業者の数について、各委員の意見等をお聞きしたい。

【小澤委員】企業を誘致すれば人口の増・拡大につながっていくと思うが、誘致した企業数のみを見るのではなく、自発的に柏市に来た企業数を見た方がよいのではないか。

【宮入委員長】誘致企業数に対しては、高い目標を設定している。平成29年度は、平成28年度と比較して誘致企業数は減少している。目標達成は厳しいのではないか。

【事務局】誘致企業数の目標値50件は、年間10件×5年間の件数、また、企業間連携コーディネートの目標値の75件は、年間15件×5年間の件数である。目標値の見直しは考えていない。

【泉委員】誘致企業数のカウントについて、「企業の本社機能がある」又は「工場があると」といった定義を教えてほしい。

【事務局】事業所であれば、本社、支社、工場を問わずカウントしている。

【小澤委員】年度により誘致実績にバラつきがあるが、全体的には目標値達成に向かっていると思う。

基本目標4 時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携す

【齋藤委員】柏市内の道路には、街灯がなかったり、道幅が狭かったりという道路が見受けられる。高齢者や小さなお子さんが通るには少し危険な箇所がある。もっと安全で安心な道路環境になればよいと思う。高齢者の自動車の運転に関して、免許を返納した後の交通手段に関しては十分に考慮してほしい。

【宮入委員長】バス路線について、旧沼南地区のバスがどんどん無くなってきているという意見があった。バス路線については、この3年間の間にどのようになってきたのか。高齢化の問題や地域格差の問題も含めてバス路線の問題は修正されてきているのか。または代替手段を取っているのか。

【事務局】3年前と比べて、1時間当たりの本数、特に旧沼南エリアの1時間当たりの本数が減っているが、バス路線自体は減少していない。旧沼南地区のバス路線が走っていない地区に関しては、デマンドタクシー(相乗りのタクシー)を運行している。前日の特定時間までに連絡を入れれば、バス停よりも短いスパンで停車するタクシーに乗ることができる。また、現在土木部で公共交通網の計画策定を行っている。交通網の空白地域に注目するのではなく、人に注目した交通網を検討している。具体的には、バス路線があるエリアでも移動困難者は存在するため、免許を返納した方はこのエリアに何人いるといったように、人に着目して計画を策定していかなければならない。福祉バスを走らせるという考えもある。

基本目標1~4までの全体につい

【菟原委員】人口に関する件で、いつも説明があるのが、セブンパークアリオ柏と手賀沼である。もっと、柏市全体を見て指標を設定した方がよいのではないか。さらに、市民に対しても、柏市の魅力についてPRしていくことに力を入れていくべきである。

【伊藤委員】市民の安全という観点から、同じ県内の四街道では監視カメラがかなりの台数設置されている。柏市の防犯カメラの設置はどのようになっているのか。企業誘致に関しては、外環道路が貫通しこれから企業が参入してくると思う。物流施設は建物が大きなものが立つが、働く人が増えるかは疑問である。調整地域を見直すといった方策を考えていければよいと思う。保育園の整備計画はないのか。

【事務局】公立保育園の整備計画はない。

【伊藤委員】駅に近いところに子どもを預けられるところがあれば働きやすい。流山市は、駅に着くとバスで送ってくれる。柏市も利便性の向上を追及してほしい。

【宮入委員長】柏市は都心部からも近く利便性もよい。そういった優位性を打ち出しながら戦略を練っていった方がよい。国による働き方改革の一環として、企業では、サテライトオフィスのスペースを探している。候補に出てくるのが、幕張や横浜で、柏市は出てこない。しかし、柏市はサテライトオフィスを設置するには適した場所であるとは思う。

地方創生推進交付金事業の評価について

【事務局】「農業と観光を融合した「体験のまちづくり」推進事業」は、農業を中心とした地域資源を活用した体験型のまちづくりを進めることで、地方創生を果たそうとするもの。平成29年度から平成32年度までの4年間を一つの事業期間とし、今回は、1年目の成果である。道の駅しょうなんの拡張工事を進めているが、本市全体の回遊性を踏まえて地域の活性化を図るという仕組づくりを行っている。まずは、周辺の仕組みづくりとして、期間内に地域が参画できる地域プログラムづくりを紹介し、マネジメント体制を確立することで、平成33年度以降は補助金に頼らない持続可能な仕組みを構築したいと考えている。

【竹下委員】エンターテイメント性を追求した方がよい。市役所内の横断的な取組として、商工振興課と取り組んだ方がよい。地域の活性化のためには、農業だけでなく、エンターテイメントやスポーツなど、その他の分野でも取組を考えた方がよい。

【宮入委員長】農政課のほかに、商工振興課やスポーツ課など、他の部署は関わっていないのか。

【事務局】商工振興課と情報を共有しながら取り組んでいる。必要に応じて関係課と協議していく。

【宮入委員長】縦割行政ではなく、市役所全体の総合力で取り組んでほしい。

【泉委員】無料シャトルバスの利用者5,100人は1年を通じての人数か。遊覧船(大型・小型観光船)の使用の区別はどうなっているのか。

【事務局】年間(土日祝日)利用者数である。遊覧船は、夏休みなどの人が集まる期間では大型の観光船を使用している。

【泉委員】PRはどうように行っているのか。

【事務局】「広報かしわ」のほか、道の駅しょうなん、鉄道駅のラックなどにチラシを置いている。

【菟原委員】ターゲットとエリアが見えにくい。どこからだれを呼ぶのかはっきりしていない。商工振興課と連携してターゲット等を絞り込むことが重要である。

【宮入委員長】手賀沼地域に人を呼び込むことによっての経済効果を指標にすることもよい。現在、各課が行っている取組を点としてではなく、面として展開できるよう、庁内で横断的に検討することで、目標や指標が定まってくるのではないか。

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