平成28年度柏市地方創生総合戦略評価委員会 会議録
1 開催日時
平成28年8月30日(火曜日)午前10時~午後0時10分
2 開催場所
柏市役所別館第5会議室
3 出席者
(1)委員
岩津委員、樫村委員、香取委員、齋藤委員、柴田委員、砂川委員、竹下委員、宮入委員、福尾委員、吉田委員(10人/10人)
(2)市・事務局
岩崎企画部長、他21名
4 傍聴者
2名
5 議題等
地方創生先行型交付金により実施した事業(以下「先行型事業」)の評価
6 配布資料
7 企画部長挨拶
- 本市の総合戦略は今年3月に策定、同時期に策定された市の指針である第五次総合計画と齟齬の無いよう策定された。
- 総合計画の期間は10年間であるのに対し、総合戦略は5年間。スピード感を持って取り組むべき事業を設定している。
- なお、今回評価していただく先行型事業は緊急交付金を活用するため、総合戦略が策定される前に実施された事業であるため、評価が難しい部分もあると思う。
- 本日は限られた時間ではあるが、忌憚のない御意見をいただきたい。
8 委員長・副委員長選出
9 議事要旨
評価方法説明
以下を事務局から説明。
- 各事業が「総合戦略のKPI達成に有効であったか否か」を評価
- 事業担当課の説明の後、質疑を経て評価
- 評価は事前評価を参考に、説明や意見交換を踏まえ、多数決で決定
評価
事業NO.1 柏市総合戦略策定事業
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企画調整課 |
- 事前評価にあるとおり、色々な業種の委員が活発に意見交換を行い、それを活かしつつ策定されたので、非常に有効であったと思う。
- 他市の総合戦略と比較しても、非常によくできていると感じた。
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(KPI設定なし) |
事業NO.2 地域交流拠点機能の強化
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公園緑政課 |
- 他の事業との連携に課題があるが、まずは取り組んだこと、きっかけづくりとして評価したい。
- 従事する市民の高齢化が課題ということなので、地域の中で完結するのではなく、外部との繋がりを作ることも重要。他市の市民活動の事例分析をしてはどうか。
- 地方創生という視点から考えると、課題を見出していくことが大事。事業のKPIと自己評価の基準について明確にして欲しい。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.3、10 道の駅における地域拠点機能の強化及び地域活性化に向けたネットワーク形成事業(手賀沼アグリビジネスパーク事業)
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農政課 |
- 手賀沼周辺を訪れるきっかけづくりとしては評価できるが、一過性の効果で終わってしまうのではないかと言う点が懸念される。
- 柏市の観光資源は点在していることが課題であるが、シャトルバスや水上バスにより回遊性ができたことは有効であったと思う。
- 継続的な効果となるよう、積極的な情報発信をして欲しい。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.4 ジョブコーディネーター配置事業補助
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福祉政策課 |
- 高齢社会において高齢者の就労は重要であり、柏市シルバー人材センターの会員数を前年度と比較し、大幅に増加させたことは評価したい。
- 今後は質の向上にも取り組んではどうか。接遇に優れたビジネススキル等の適材適所やミスマッチの解消に取り組んで欲しい。
- 高齢者のこれまでのノウハウを活かした業務を新規開拓したことがわかる指標についても検討してはどうか。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.5 新規参入事業者支援事業
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商工振興課 |
- 地域に根ざした商店街活性化への支援は有効な取組だったが、応募数の少ない原因を分析し、応募件数の増加と支援の効果を活かすための工夫が今後は必要。
- 事業の社会的意義とビジネス性・収支性の乖離を埋めるバックアップも重要。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.6 企業誘致推進事業
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商工振興課 |
- 従来にない、より戦略的なパンフレットを作成し、H28.4~7月の間に3社の誘致に成功したことは評価できる。
- 官民協力しての営業体制が出来ているようなので、今後も受け皿づくり、ネットワークの強化を進めて欲しい。
- コンサルテーションも含んでいるためやや高額な費用をかけて作成していることが気にかかったが、改訂には費用のかからないよう工夫をしていることであれば良いと思う。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.7 創業・起業支援事業補助
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商工振興課 |
- 参加者同士の人脈形成が新たな創業者を生んだり、地域内の雇用創出につながることを長期的に期待したい。
- 事業No5との連携・活用といった一連の支援体制づくりや、そもそもビジネスの芽を作る、発掘・創造する機会も必要。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.8 地域子育て支援拠点における子育て支援サービス機能強化事業
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子育て支援課 |
- 子育て中の方に当事業を広く知ってもらい、悩んでいる人もそうでない人も気軽に参加することで仲間づくりが促進されるような工夫が必要ではないかと思う。
- 戦略のKPIの対象者は子育て中の市民であり、事業のKPIの対象者はサポート側ということで判断しづらい部分はあるが、サポート側のスキルアップにより、子育て中の市民の孤立感が解消されるということであれば納得できる。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.9 子育て施設(幼稚園・保育園)における子育て支援事業
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保育運営課 |
- イベントのアンケートでは実際に参加した人の満足度は高く出る傾向があるが、本来の目的である「施設利用世帯への子育ての安心感・満足感を提供」「非利用世帯の参画機会創出」を見失わないように事業の指標について検討して欲しい。
- 子どもたちが柏市に愛着を持てるように、事業を行う場所や機会については、今後も色々と検討して欲しい。
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(KPIの達成に有効であった) |
事業NO.11 地域資産の魅力向上事業
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都市計画課 |
- 地域起こしは若者をターゲットにする必要がある。歴史に興味のないような人たちにも参加してもらえる工夫を期待したい。
- できれば、柏の新しい景観形成にも活用できるような取組にしていってほしい。
- 現場までのアクセスや広報戦略など手賀沼アグリビジネスパーク構想等との連携も視野に、手賀沼の観光資源を活かした東部地域の活性化につなげて欲しい。
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(KPIの達成に有効であった) |
委員長から
- 全事業とも結果としては「有効であった」という評価となった。
- しかし、今回委員から意見があったように、様々な課題があると思うので、ぜひ改善に努めて欲しい。
以上