更新日令和7(2025)年10月1日

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令和7年度第1回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和7年7月4日(金曜日)午後2時から午後4時

開催場所

柏市沼南庁舎5階 大会議室

出席者

委員

鈴木將勝委員(会長)、林久美子委員(副会長)、安久津素子委員、加藤義隆委員、田嶋勉委員、野尻幸子委員、波木香里委員、福永明子委員、本間明委員、山田潤一委員

事務局

田牧徹教育長、宮本さなえ生涯学習部長、吉田敬文化課長、大滝典子主幹、江藤隆博専門監、大神美帆副主幹、柴田瑠夏主事、花島礼奈主事、小野一眞主事

内容

  1. 委嘱状交付
  2. 開会
  3. 教育長挨拶
  4. 正・副会長選出
  5. 正・副会長挨拶
  6. 報告事項「令和6・7年度芸術文化事業について」
  7. 協議事項「第六次柏市芸術文化振興計画策定について」
  8. その他
  9. 閉会

会議概要

(1) 報告事項 「令和6年度事業報告」及び「令和7年度事業予定」について
 (事務局より資料1-1、1-2、資料2に沿って報告)

○事務局
 資料に基づき報告を行った。

○鈴木会長
 事務局からの報告について、ご意見をいただきたい。

○山田委員
 「かしわ塾」について、小学生は部活動がなく、中学生の参加も減少傾向にある。参加者を増やすために、事務局で取り組んでいる施策があれば伺いたい。

○事務局
 昨年度は参加者が82名と大きく減少したが、今年度は約150名と回復。部活動の地域移行などの影響を踏まえ、教育委員会内の関連部署と連携し、地域クラブへの呼びかけ、家庭向け連絡ツールでの案内等を実施。
 今後も参加者増加に向けて取り組む。

○田嶋委員
 自身もかしわ塾に参加。昨年は参加者が少なかったが、今年は回復して一安心。全国的に部活動の縮小が進み、柏市でも小学校の部活は廃止。
 小学生には吹奏楽をやりたいという熱意があるが、活動場所がなく、機会を活かしきれていない。保護者からも「やらせたい」という声が多く寄せられており、このエネルギーを活かす仕組みを考えたい。

○安久津委員
 吹奏楽に限らず、少年少女合唱団も同様に子どもが減少。チラシ配布が難しい中で、既存団員による声かけを行った結果、数名の小学生が新たに参加。
 合唱部がない学校が多い状況でも、声をかければ参加希望者はいることを実感。「やりたいけれど機会がない」家庭も多く、活動機会の提供が重要。


(2) 協議事項 第六次柏市芸術文化振興計画策定について
 (事務局より資料3,計画(案)に沿って、まず、第1章と第2章について説明)

○鈴木会長
 地域文化活動の再活性化、文化価値観の変化、若者の関心を引く取り組み等、率直なご意見を伺いたい。

○本間委員
 昨年の文化課の企画展「ゾっとする展」に関連し、かしわインフォメーションセンターが小学生向けワークショップを企画した際、想定を超える200名以上の応募があり、急遽日程と定員を拡大。多くの人が文化芸術に触れる機会を求めていると実感。今後もこのような機会を積極的に創出していきたい。

○加藤委員
 アンケートでは「きっかけ・機会がない」が参加をためらう理由として多く挙がっていた。子どもが芸術に触れる機会を増やしたいが、情報が届いていないと感じる。SNSの活用が重要だが、現在どのような取り組みをしているのか知りたい。

○事務局
 X(旧Twitter)での発信を文化課で行い、市の公式アカウントでリツイートして広めている。
 また、LINE公式アカウントも利用しているが、発信内容に制限があるため、SNSではXに力を入れている。

○福永委員
 高校生のアンケート結果は、音楽に力を入れている市立柏高校の生徒からの回答であり一般的な高校生の声とは異なっている印象。
 若者向けの広報には、Instagramのリールなど視覚的に訴える手法が有効。プロの制作による魅せ方は効果が高く、導入を検討するのも良いと考える。
 また、アニメ・漫画・イラストなどは若者の関心の中心であるが、彼らはそれらが文化芸術の一部であるという自覚がない。こういった層をうまく引き込む施策が必要。
 アートラインかしわでは、駅前通りでのライブペイントや自由参加型の若者向けワークショップを計画している。市と市民団体がもっと連携していければと考える。

○波木委員
 小中学生は映画やアニメなどエンタメへの関心が高いが、施策に映画分野の記載がほとんどない。キネマ旬報シアターでは舞台挨拶等も開催しており、上映会等の連携も有効ではないか。
 また、旧吉田家住宅などの文化財もロケ地として利用されているため、「映画×文化財」のツアーなどもPR効果が期待できる。
 「ワクワクする企画」の発想を持って、市民が魅力を感じるイベントを職員自身が楽しんで企画してほしい。

○野尻委員
 皆さんの発言から、市内で多くの文化活動が行われていることを改めて知った。一般の市民にも活動内容が伝わるよう、発信をより強化してほしい。

○林副会長
 コロナ後、各世代が自由な発想で文化活動を展開しており、活性化が進んでいる。市民の声を集め、それを反映させながら、市民主体で盛り上がる文化活動を育てていくことが大切。自由に意見を出せる仕組みや対話の場が必要。

○鈴木会長
 柏市文化連盟会長として、特に後継者育成に力を入れてきたが、効果が見えづらい状況。中高生向け美術展などの活動も継続しているが、出展校は限定的。子どもの関心を引くためには、教員の積極的な働きかけが不可欠。
 文化は団体や個人を超えて長年の「繋がり」で成り立っている。また,伝統文化の高齢化が進むなかで継承する「土壌」を整えることが重要。努力を重ね,若者が集まるものを考え,少しずつでも芸術文化を育てていきたい。


(3) 協議事項 第六次柏市芸術文化振興計画策定について
 (事務局より資料3,計画(案)に沿って、第3章について説明)

○山田委員
 高校生は趣味が細分化し、個人での活動や「推し活」が中心。表現はしたいが集団活動は敬遠されがちで、吹奏楽が苦手な理由もここにある。今どきの子たちに合った気軽に参加できて、下手でも楽しめる場が重要。イメージは「盆踊り」。
 また、柏市文化会館の稼働率が低く、近隣市のようにプロのオーケストラなども誘致できると良い。
 さらに、令和11年には千葉県で高校生の総合文化祭が開催予定。柏での関わりも検討を。

○福永委員
 アートラインかしわは、金銭的な面で運営が厳しい。既存の補助金を活用してなんとか活動ができているが、もう一段階の支援があれば活動の幅が広がる。

○事務局
 新規の補助金創設は財政上難しいが、既存の支援枠の中での見直しを検討中。ただし、既存団体の支援が減る可能性もあるため、慎重に調整する必要がある。
 また、民間協賛の呼びかけに行政が関与することも一つのアプローチとして考えられる。

○林副会長
 コロナ後の文化活動が新たに芽吹いている。自身の経験からも、小さな提案が継続することで文化事業として定着してきた例がある(例:旅するピアノ、古民家コンサート)。こうした成功例を積み重ねて、自由な発想が活かされる文化の場を育てていくべき。

○鈴木会長
 柏市の文化芸術振興は、市民の豊かな生活や地域の学力向上に不可欠な要素。皆様のご協力を得て着実に進めていきたい。

○福永委員
 私の個展最終日に柏市民ギャラリーでピアノ演奏会を開催予定。今回の個展は「柏が私を育ててくれた」この恩返しをしたいという想いで開催した。子どもたちにもこうした思いを抱いてほしいと考えている。

○鈴木会長
 山田委員が指摘した柏市文化会館の稼働率の低さは大きな問題である。文化団体がアミュゼ柏の利用抽選に当たらず、流山市で公演しているケースもある。
 先日、太田市長からそごう跡地を含めた駅前に市民が集まる憩いの場をつくる構想を伺った。鎌ケ谷では850人収容の会館が若者の交流拠点となっている例もある。
 柏に新しい駅前ホールができれば、若者が集まる魅力的な文化拠点になると考える。文化には「場所」が重要であり、利便性の良い駅前に施設ができれば、若者も高齢者も利用しやすく、柏の文化は大きく変わると信じている。皆様のご協力を得て市長に嘆願したい。
 文化の振興は難しい課題だが、今後2年間、委員会が一丸となってサポートし、間違いがあれば意見を交わしながら進めていきたい。

○事務局
 駅前ホールの話もあったが、計画書の15ページ最後「土壌づくり」の部分に、「日常にあるアートへの気づき」や「日常に育まれる感性」といった表現を加え、市民が共有していくことがまちづくりの第一歩になるという表現で今回,事務局案を提示させていただいている。将来的な大きなホールや美術館など、芸術文化施設への期待も込めて文章を作成した。
 今後、2回目の会議でさらにブラッシュアップし、パブリックコメントを経て、3回目の会議で最終答申をいただく予定である。そのためにも委員の皆様からの具体的なご意見や表現の提案をいただき、反映させたいと考えている。

○事務局
 これにて本日の審議事項をすべて終了とする。

傍聴人

 3人

関連ファイル

令和7年度第1回審議会次第(PDF:40KB)(別ウインドウで開きます)

(資料1-1)令和6年度芸術文化事業報告(PDF:246KB)(別ウインドウで開きます)

(資料1-2)令和6年度芸術文化事業報告(ビジュアル編)(PDF:2,689KB)(別ウインドウで開きます)

(資料2)令和7年度芸術文化事業予定(PDF:1,010KB)(別ウインドウで開きます)

(資料3)協議事項(PDF:70KB)(別ウインドウで開きます)

(資料4)諮問書(PDF:40KB)(別ウインドウで開きます)

(資料5)芸術文化振興計画策定スケジュール(PDF:106KB)

(資料6)柏市第六次芸術文化振興計画(案)(PDF:1,361KB)

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部文化課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

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