更新日令和6(2024)年12月10日

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令和6年度第1回柏市都市計画審議会 会議録

1 開催日時

令和6年10月28日(月曜日)午後1時30分から3時30分まで

2 開催場所

ラコルタ柏(教育福祉会館)4階 集会室2・3(柏市柏5丁目8番12号)

3 出席者

(委員)

池川委員、小澤委員、関口委員、瀬田委員、染谷委員、広田委員、坂巻委員、橋口委員、山田委員、大出委員、勝畑委員、髙橋委員、遠近委員、松村委員

(事務局)

坂齊都市部長、沢都市部理事、平久都市部次長兼建築指導課長、大部都市部次長兼北柏駅周辺整備課長、中村都市部技監、樋口都市計画課長、松崎下水道工務課長

4 議案

議案第1号 柏都市計画生産緑地地区の変更について

議案第2号 特定生産緑地の指定

議案第3号 柏都市計画下水道(柏市第3号公共下水道)の変更について

5 議事(要旨)

  • 議案第1号及び第3号について、審議の結果、原案どおり可決された。
  • 議案第2号について、審議の結果、原案に異議なしと答申された。

6 主な質疑応答

議案第1号 柏都市計画生産緑地地区の変更について

  • 広田委員
    平成31年に施行された都市農地貸借法により、生産緑地を市民農園として開設できるようになったと認識しています。農地の貸借について、どこまで確認できているのかお聞かせください。
  • 事務局
    生産緑地地区における市民農園については、市からの斡旋により1件事例があるという状況で、新規の相談は多くありません。
  • 髙橋委員
    「一団のもの」とはどのような意味でしょうか。
  • 事務局
    「一団のもの」とは、一つのまとまりのある農地のことで、柏市生産緑地地区の区域の規模に関する条例では300平方メートル以上を基準としています。今回追加指定の対象地は、既指定の生産緑地地区との間に申請者の住宅を介し、その反対側に位置しています。その農地については300平方メートルを切っており、個別で考えると対象外になりますが、既指定の生産緑地地区と所有者及び耕作者が同一であり、連担して一体として見ることができるため、両方を一体で一団の農地と考えています。
  • 関口委員
    追加される部分の指定期間は既存のものと変わらないのでしょうか。
  • 事務局
    先ほどの説明に補足ですが、一団の農地として見る場合に一方が300平方メートルを切っているときは、最低限100平方メートル以上が必要になりますが、今回は200平方メートル以上で基準を満たしているため、一団の農地と考えます。指定期間については同じ生産緑地地区ではありますが、それぞれの指定をしてから30年となり、既指定のものについては当初から30年間、追加指定するところは今回指定されてから30年間、それぞれ営農の義務が生じます。
  • 瀬田会長 
    当初の地区は、30年経過後はどのようになるのでしょうか。
  • 事務局 
    当初の地区は平成4年の当初指定で、すでに30年が経過し、議案第2号と同様に令和4年に都市計画審議会において審議され、特定生産緑地の指定を受け、営農を継続している状況です。
  • 瀬田会長
    いずれにしても、しばらくは営農を続けるということだと思います。
    他に質問がないようでしたら、採決いたします。議案第1号「柏都市計画生産緑地地区の変更について」は原案に異議ありませんでしょうか。
  • 各委員 
    異議なし
  • 瀬田会長 
    それでは、議案第1号について原案どおり可決します。

議案第2号 特定生産緑地の指定

  • 池川委員
    説明資料6ページの現況写真について、赤い囲みの部分は畑でしょうか。営農が可能かというところが1点と、その周辺は農道なのかあるいは周りも畑なのかお聞かせください。 
  • 事務局) 
    既指定の生産緑地を特定生産緑地に指定するものですので、基本的に営農の義務はそのまま継続し、農地として管理していくことが前提になります。栽培する作物の種類によっては、定期的に農地を休ませたりするものもあり、今回は撮影後に植付けを行うとのことです。この時点では、雑草が生え放題になっていないか、農地としてすぐに使える状態かという視点で農業委員会とも協議し、適正であると判断しています。
    周囲の状況ですが、赤い囲みの農地の左側は生産緑地の希望はないと聞いていますが、農地として利用されています。
  • 瀬田会長 
    新規指定地区に隣接した既指定の部分は、特定生産緑地として既に指定されているということでしょうか。
  • 事務局 
    既指定の部分は、平成4年当初指定になるので、令和4年に特定生産緑地の指定を受けています。今回新規指定する部分は平成6年に追加指定されたところですので、30年経過した令和6年の今回のタイミングでの指定となります。
  • 染谷委員
    市街化区域内の農家、農地を維持するという制度は大事ですので、各農家は制度を利用しこれからも農業を続けていただきたいです。
    また、健全な農地の管理については、農業委員会として毎年一回、農地の状況を調査しています。これからも農家には頑張っていただきたいです。
  • 瀬田会長
    昔は農地というのは宅地化すべきものとあったのが、平成27年に施行された都市農業振興基本法において、都市にあるべきものに転換されたという意味では、専門家にとっても農地の認識が変わり、保全すべきものは保全するということが法律にも位置づけられたことと理解しています。
  • 山田委員
    緑地を守るという観点から、維持管理者の条件が変わってきたのでしょうか。
  • 事務局
    生産緑地については、生産者の方が農業を直接実施していることが条件でしたが、市民農園として活用できるようになり、利用する方も維持管理を行う立場に加わったというのはあります。
  • 瀬田会長
    高齢化でどれだけ農地を守れるのか、農地以外の緑地をどのように保全すべきか、引き続き研究しなければいけないことは、おそらく市としてもあるいは学識のほうもあるかもしれません。
  • 坂巻委員 
    農地の状況調査について、年間の作付記録は取っているでしょうか。年に何回か草を刈るのみの農地を時々見かけますが、管理についてはどのようにお考えでしょうか。
  • 染谷委員
    高齢になり、農業ができないと畑も荒れてきます。荒らしたままにしてもらいたくはないですが、農地は国全体としても足りないので、少しでも農地として維持をして、食料生産できる状態を続けていけたらという思いです。
  • 事務局
    生産緑地に指定されると、30年間の営農の義務と税制優遇を受けられますが、指定されて30年が近づいてきたときに、農業従事者が高齢になり、すべてを耕作するのは厳しいという相談を受けることもあります。基本的には30年間の営農の義務があり、故障という手足の欠損や両目の失明をするというような、農業を続けられない状況がない限りは解除できない、という厳しい基準の下で、当初生産緑地指定がされている状況です。農業を続けたい方は続けられますが、継続が難しいときの対応というのは特にない制度になっています。そこが課題ですが、解除できず最低限の管理をして、30年を迎えるのを待っているというような農地も、現実的にはあると思います。
  • 瀬田会長
    現在、高齢化のような、制度ができたときにはあまり想定されなかった問題が表面化している状況です。制度も当然改善しなければいけないですが、現状としては今報告いただいたようなところでしょうか。都市の専門家にとっての農地の効用というのは、農作物だけではなく、緑があることによる効能のようなものもあり、特に柏市のように人口が多いところにとっては、かなり重要だと思います。ただ、坂巻委員がおっしゃるように、荒れ果てたりしているとそういう機能が保てないので、改善することが重要だと思っています。
    それでは、採決したいと思います。議案第2号「特定生産緑地の指定について」は、原案に異議はありませんでしょうか。
  • 各委員
    異議なし
  • 瀬田会長 
    それでは、議案第2号について、原案どおり承認します。

議案第3号 柏都市計画下水道(柏市第3号公共下水道)の変更について

  • 瀬田会長 
    柏第1処理分区は0.61ヘクタール増えていますが、計画変更は358ヘクタールとなっており、これは四捨五入で変わらないだけで、実際は増えているという理解でよろしいでしょうか。
  • 事務局 
    既決定面積が357.81ヘクタールで、四捨五入し358ヘクタールという決定面積としていましたが、変更後は0.61ヘクタールを追加し358.42ヘクタールになり、四捨五入し358ヘクタールとして変わらずということにしています。
  • 関口委員 
    2つ伺えればと思います。
    1つが、説明資料の5ページにあります、効率的な下水道整備というのを具体的に教えていただけますでしょうか。
    もう一つが、説明資料の11ページで、松戸からの区域外流入区域の面積が減ったため、管の太さを細くするようですが、区域とは別に、近年の短時間集中豪雨のような想定を超える気象変動に応じて、雨水の処理施設や管の太さというのは見直すものでしょうか。
  • 事務局
    2点についてお答えします。
    1点目は、今回の変更のほとんどが、市街化区域を事業区域として進めてきましたが、昨今、区域外も事業区域に設定する方向になってきています。下水道は約9割を超えて整備が進んできていますので、今までに幹線整備ができたところは、下水道管渠を有効に活用するという意味も含めまして、下水道管渠に面した市街化調整区域から接続し、より下水道施設を有効に活用していただくことが、効率的な下水道整備につながるものと考えています。
    2点目の柏市の下水道計画については、時間50ミリの計画で進めていますが、整備率は約20%程度となっています。そのような中で、昨今のゲリラ豪雨で管渠を大きくすることは、用地買収や整備費が大きくなり、補助金等の活用がなかなか難しい状況です。一時的なゲリラ豪雨対策の整備はすぐには難しい状況ですが、将来の下水道計画を見直す機会に合わせて、部分的な調整池の設置などで対応していきたいと考えています。
  • 瀬田会長
    今回の4か所は市街化調整区域でしょうか。
  • 事務局 
    全て市街化調整区域です。
  • 山田委員
    雨水の進捗率は、どのくらいでしょうか。
  • 事務局
    令和5年度末の時点で23.1%です。
  • 山田委員
    開発行為を行う人に雨水管等の整備費用を負担してもらう制度は生まれるものでしょうか。
  • 事務局
    基本的には開発面積に応じて、係数を掛け貯留量を出し、その分の雨水浸透抑制施設を各住宅の駐車場等に設けさせたり、1ヘクタールを超えると雨水調整池を造らせたりと、開発行為の事業者にも対応いただいています。
  • 瀬田会長
    近年、特に大雨が激甚化していて、既存のインフラだけでは防げない状況が生じています。開発業者には負担をしてもらわなければいけないというのは当然ある中で、開発する側あるいは土地を持っている側の権利とのバランスから、どのくらい開発行為を制限できるかは課題ですが、現在の気候変動の状況に対応していけるように制度を徐々に変えていかなければいけないと思っています。
  • 池川委員
    雨水について、松戸市からの区域外流入は一時的に減ったのか、元に戻るようなことはあるのか、恒久的に70ヘクタール以上は増えることはないのか、お聞かせください。
  • 事務局
    協議の段階では、大津川左岸第6号幹線の拡幅は当81.1ヘクタールということを聞いていましたが、その後、松戸市から大津川左岸の幹線に流れる区域の見直しを少し行い、松戸市金ケ作という排水区に恒久的に雨水の排水ルートを変えるというお話がありました。今回の70.11ヘクタールの変更というのは、恒久的なものであると考えています。
  • 瀬田会長
    それでは採決に移らせていただきたいと思います。
    議案第3号「柏都市計画下水道の変更について」は、原案にご異議ありませんでしょうか。
  • 各委員
    異議なし
  • 瀬田会長
    ありがとうございます。議案第3号について、原案どおり可決します。以上で、本日の議事は終了とします。

以上

7 傍聴者

0人

関連ファイル

議案の概要(PDF:60KB)

議案第1号 柏都市計画生産緑地地区の変更について

議案資料(PDF:1,721KB)

説明資料(PDF:2,690KB)

議案第2号 特定生産緑地の指定

議案資料(PDF:1,778KB)

説明資料(PDF:989KB)

議案第3号 柏都市計画下水道(柏市第3号公共下水道)の変更について

議案資料(PDF:26,524KB)

説明資料(PDF:3,680KB)

報告事項1 柏市都市計画道路の見直し検討

説明資料(PDF:822KB)

報告事項2 柏の葉医療・研究開発地区の都市計画の変更と決定について

説明資料(PDF:1,330KB)

お問い合わせ先

所属課室:都市部都市計画課

柏市柏255番地-1(柏市役所分庁舎2-2階)

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