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更新日令和3(2021)年10月29日

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柏市教育委員会令和3年第9回定例会会議録

1.日時

令和3年9月30日(木曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後2時47分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

教育長 河嶌 貞

教育長職務代理者 牧田 謙太郎

委員 森 秀夫

委員 深田 恒子

委員 氏田 青津子

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

生涯学習部長 宮島 浩二

教育総務課長 新井 賢蔵

生涯学習課長 沖本 雅樹

中央公民館長 山岡 康宏

文化課長 田口 大

図書館長 五津 和則

学校教育部

学校教育部長 須藤 昌英

学校教育部理事 後藤 義明

学校教育課長 松澤 元

学校財務室長 関根 江里子

教職員課長 三浦 邦彦

教職員課統括リーダー 桑原 市郎

学校施設課長 浅野 晃

学校保健課長 中村 泰幸

指導課長 並木 孝樹

児童生徒課長兼少年補導センター所長 藤崎 英明

市立柏高等学校長 中村 淳一

教育研究所長 萩原 亜希子

事務局

教育総務課統括リーダー 浦上 義史

教育総務課副主幹 佐藤 香

教育総務課副主幹 澤畑 光伸

教育総務課主査 関谷 正行

5.黙祷

河嶌教育長

会議に先立ちまして、一つよろしいでしょうか。
皆様御存じのとおり、今月25日に柏市立南部中学校の1年生の男子が急逝されました。あまりにも早過ぎる悲報に接しまして、御家族様の御心痛いかばかりかとお察し申し上げます。
亡くなられた生徒の御冥福をお祈りしまして、黙祷をささげたいと思います。
それでは、皆様、御起立よろしくお願いいたします。
(黙祷)
それではお直りください。ありがとうございました。御着席ください。

6.傍聴に関する説明

河嶌教育長

傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者が2名いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。なお、傍聴の方は、受付時に御確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴してくださるようお願いいたします。

7.開会宣言

河嶌教育長

ただいまから、教育委員会令和3年第9回定例会を開会いたします。

8.前回会議録の承認

令和3年第8回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

9.教育長報告

報告

学校教育部長

教育長報告は、全部で5件ございます。
まず初めに、アの「令和3年度中学校総合体育大会の結果について」を、指導課長から御報告申し上げます。

指導課長

令和3年7月4日から23日まで開催した第42回柏市中学校総合体育大会は、第75回千葉県中学校総合体育大会の予選を兼ねております。
保護者や下級生の入場を制限し、参集人数を限定するなど新型コロナウイルス感染防止に配慮しながら実施いたしました。相撲、バドミントン、体操、水泳の競技は、県大会や関東大会でも上位進出を果たし、全国大会に出場するなど立派な成績を残しております。
大会結果の詳細につきましては、添付資料のとおりとなります。

学校教育部長

続きまして、イの「柏市の「いじめ」の状況について(令和3年度1学期)」及びウの「令和3年度いじめ相談通報アプリストップイットの中間報告について」を、児童生徒課長から御報告申し上げます。

児童生徒課長

最初に令和3年度柏市立小中高等学校における1学期いじめ状況調査の集計結果について御報告いたします。
調査期間は、小中学校は4月1日から7月20日までの1学期中、高等学校は4月1日から6月中旬までのものとなります。小学校42校、中学校21校、高等学校1校全ての学校でいじめを認知いたしました。
1学期のいじめの認知件数について、小学校は1,737件で昨年度と比較して708件の増加に、中学校は260件で昨年度と比較して223件の増加に、高等学校は17件で昨年度と比較して4件の増加となりました。
そのうち解消されたものは、小学校23件、中学校12件、高等学校は13件となりました。今年度も現時点では、児童生徒の生命又は身体の安全が脅かされるような重大事態は発生しておりません。いじめの認知件数については、臨時休校のあった昨年度と比較して増加していますが、令和元年度と比較すると若干の減少となっております。
いじめの解消率は、昨年度と比較して小中ともに大幅に低くなりました。この結果は、いじめ解消の定義である「被害者に対する心理的又は物理的な影響が止んでいる状態が3か月継続していること」の確認をこれまで以上に徹底し、安易に解消としないようにしていることの表れと考えております。
態様で見ると「冷やかしやからかい」など言葉によるいじめがおよそ半数を占めております。また、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。」「ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。」といった暴力行為に該当するものは、休校のあった昨年度からは増加しておりますが、令和元年度との比較ではほぼ同程度となっております。「パソコンや携帯電話等で、誹誘中傷やいやなことをされる。」については、小中学校ともに対応に苦慮するケースが多く、教育委員会も指導・支援しております。トラブルの解消に向けて、GIGAスクール構想により端末の持ち帰りが開始されたことも踏まえ、学校・家庭・地域において、改めてルールの共通理解を図ってまいります。さらに、コロナ禍の長期化により、学校生活や人間関係、学習等に対する児童生徒の不安感の増大が懸念されます。児童生徒が相談しやすい環境づくりを推進してまいります。
これまでの調査・分析の結果から、小学校低学年でいじめの認知件数が増え、高学年ではネットいじめが増えることが分かってまいりました。今後も、各学校に指導主事を派遣し、積極的にいじめ防止やネットモラルに関する授業を実施してまいります。中学校では、「脱いじめ傍観者教育」及び「SOSの出し方教育」として、柏市立全中学校1年生を対象に授業を実施してまいりました。今後も各学校がいじめ防止及び早期発見・早期対応に取り組めるよう、指導・支援してまいります。10月5日に第2回いじめ問題対策連絡協議会を書面開催で予定しております。
次に、平成29年度から中学生を対象に、また、令和2年度からは小学校6年生も対象に加え実施しているいじめ相談アプリ「ストップイット」事業の今年度の中間報告をいたします。相談件数は、令和3年9月5日現在で72件となっており、内訳は、中学校1年生が33件と最も多くなっており、学年が上がると減少しております。小学6年生は0件となっております。これは、中学生にはアプリ提供前にいじめについての授業をセットで実施しておりますが、小学生はアプリの提供のみとなっていることが理由として考えられます。相談の内容については、いじめの相談にとどまらず、学習・進路に関する相談や教職員の指導に関する相談、自身の心身に関する相談等多岐にわたってきており、広く子どもたちの悩みに寄り添えるツールとして確立してきていると考えております。
成果としては、学校と教育委員会が連携することで早期対応が可能となっており、事態の重大化を防ぐことができていること、また、自身の心身に関する相談も増えるなど、児童生徒の心身のケアを必要とするケースが増えていますが、関係機関と連携をして対応することができていることが挙げられます。
今後の課題としましては、小学生に対する「SOSの出し方」に関する啓発又は身近な大人に相談できるシステムを構築すること、高校生に対する導入を考えること、相談内容の多様化に伴うきめ細かな対応をするための相談者の増員と相談体制の充実を図ることが挙げられています。

学校教育部長

続きまして、エの「令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について」及びオの「令和3年度柏市学力・学習状況調査の結果について」を、教育研究所長から御報告申し上げます。

教育研究所長

まず、令和3年度の全国学力・学習状況調査における柏市の調査結果の概要についてお伝えいたします。調査日は、令和3年5月27日木曜日、小学校6年生と中学校3年生が対象で、調査教科は、国語、算数・数学となります。結果は、小学校、中学校ともに全国と同等と言えます。調査結果から複数の資料を関連させて必要な情報を見出すことや、事象について数学的に説明することに課題が見られました。
続きまして、令和3年度柏市学力・学習状況調査結果の概要についてお伝えいたします。4月6日から28日の期間で、小学校2年生から6年生までは国語、算数の2教科、中学校1年生から3年生までは国、社、数、理、英の5教科で実施され、併せて、生活・学習意識調査につきましても実施いたしました。結果は、小中ともに全国値とほぼ同等でした。個別に見ていくと、中学2年生と3年生の国語が全国値を上回っております。しかしながら、中学2年生の理科が下回っており、こちらは、コロナ禍での実験や観察機会の減少が一つの要因となっているようです。
次に、生活・学習意識調査の結果です。今年度は、学び続ける力の育成の指標として4つのCの大枠を変えずに、それを構成する質問項目を「付けたい力」に合わせて精選いたしました。柏市全体では、これまで4つのCの総合平均点3.2前後とおおむね横ばいでしたが、今年度は3.15と若干低下いたしました。これは、質問項目の精選によるものと捉えております。調査結果は、学校ごとに差が見られますので、各学校の状況を把握し、研修会や指導主事の要請訪問などで指導助言に努めてまいります。

学校教育部長

教育長報告は、以上でございます。

質疑等

河嶌教育長

まず初めに、アの「令和3年度中学校総合体育大会の結果について」に、御質問がありましたらお願いします。

深田委員

相撲と体操というのは、外部団体所属の方が出場しているという理解でよろしいでしょうか。

指導課長

おっしゃるとおりです。

深田委員

そうしますと、ほかの、これからもいろいろな種目での参加というのが見込まれるということですか。

指導課長

次年度ということでしょうか。

深田委員

そうですね。

指導課長

その可能性はありますが、まだ詳細については、まだはっきりとは申し上げることはできないです。

深田委員

分かりました。ありがとうございました。

河嶌教育長

続いて、イの「柏市の「いじめ」の状況について(令和3年度1学期)」に、御質問がありましたらお願いします。

牧田委員

いじめがなかなかなくならないということでして、最近町田市の方で小学校6年生のお子さんが自死されたということが報道されております。これが、報道によりますと、GIGAスクールで配付された端末のチャット機能で悪口が書き込まれたと。さらに、端末利用に必要なパスワードを共通として個別IDも簡単に推測できるものだったと。これによって本人も含め、誰でも悪口を見ることができたと。これによって、本人が精神的に追い詰められた可能性が高いということが報道されているかと思います。
なかなか、他市のことですので、真偽がどうこうというのは難しいのですけれども、少なくとも柏の子たちがこういうことがないように、できるだけ防いでいかなければいけないと思っています。これに関連して、児童生徒たちが柏市で配付した端末を使って学校や教師の見えないところでいじめの書き込みをするということは、まず、システム上可能かどうかということを教えていただければと思います。

指導課長

現在の柏市の状況としては、児童生徒同士でやりとりができるメール機能、チャット機能は、4月の開始時より停止しています。ただし、クラスルーム内のストリームへの書き込み、ミート内のチャットは可能となっていますが、設定運用の仕方によって制限が可能であり、また、教師の見ている範囲であります。
個人のパスワードについても、乱数によるパスワードを設定し、同じものは使用しておりません。町田市の事件を受け、自身のアカウント管理の大切さへの指導を今一度行うこと、また教職員の児童生徒のアカウント管理の仕方について注意することを各校管理職へ連絡を行いました。

森委員

高校の聴き取り調査の結果の資料の下の方にあることについてなのですが、4(2)アでインスタのストーリーに写真が掲載されてしまったということですね。動画がLINEで送りつけられたりとか、そういったことがあるのですが、基本的に写真や動画がインターネット上に拡散されると、消去してもその後また再度送られてしまうという、拡散してしまうという可能性があると思うのですが、「すべて消去させ」とあるのですけれども、これは完全に大丈夫だということでよろしいのでしょうか。

市立柏高等学校長

今、委員の方から御指摘があった件ですけれども、一般的に、SNS上にもう上がってしまっているものについては、完全に削除はできる状態ではございません。
ちょっと表記の仕方が、ここで完全に消去したというのは、本人が手持ちで持っている動画とかそういったものについては、全て教員の目の前で削除をさせたということです。
したがいまして、SNS上に一度上がってしまったものについては、いわゆるコピペをされてしまったらそのまま削除はできないという状況です。ただ、今現在のところ削除した後に、ほかの何かから上げられた動画等が、また別のところで上がっているというような被害報告は受けておりません。

森委員

分かりました。今後とも注視して見守っていただければと思います。
あと、また、次の項目にも関係するのですが、ストップイットがアプリとして柏市では採用されているのですけれども、今回はアンケート調査で判明したということなんですけれども、ストップイットだといつでも相談が可能なわけですよね。そちらで相談がなかったということでしょうか。また、生徒にこういった相談窓口があるということは周知は徹底されているということでよろしいでしょうか。

児童生徒課長

ストップイットに関しましては、現在中学生と小学校6年生に配付をしておりまして、市立高校の生徒さんにはまだ配付をしておりませんが、現在、導入を検討しているところでございます。

森委員

できれば、できるだけ速やかに高校生にも使用が可能になるように対応していただけると助かります。よろしくお願いいたします。

氏田委員

3つほど質問をさせていただきます。まず1つ、解消率の大幅な低下についてなんですけれども、解消の定義を徹底し安易に解消としないということの表れとの説明がありましたが、子どもにとっては、学校が安全でないという思いを長く持つことになるのではないかなというふうに危惧します。年間を通して、解消率はどういうふうになっているのでしょうか。
それから、2つ目、「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷やいやなことをされる」では対応に苦慮するケースが多いという説明がありましたが、具体的にはどのようなケースがあって、どのような対処をなされているのでしょうか。
3つ目、市立高等学校の学校生活アンケート聴き取り調査の結果について見ると、この表記の仕方が昨年と違うので何とも言えないのですけれども、聴き取りをした件数が増加しているかと思います。この背景をどのように捉えているのでしょうか。また、対応をどういうふうにしているのかということです。
それからもう1つは、昨年度、多分盗難の件について防犯カメラ等を設置、検討したいという説明があったかと思うのですけれども、その件について現在の状況を教えてください。

児童生徒課長

解消率についてですけれども、今現在は、1学期のものですので、例えば5月に発生したものであれば、7月の段階では解消とは言えないという形になります。昨年度の未解消ということですけれども、毎年その次の年に追跡調査を行ってございます。令和2年度末のいじめの解消率は、小学校が63.3パーセント、中学校70パーセントでございましたが、現時点で小学校は97.7パーセント、中学校は98.7パーセントとなっておりますので、おおむね解消してきていると考えております。今後も追跡調査については、継続してまいります。
「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷やいやなことをされる」といった内容についてですけれども、報告を受けているものの一例としましては、オンラインゲームでほかのクラスの子から悪口を言われた。仲間外れにされた。それから自分がSNSに上げた写真を勝手に保存され、グループLINEに投稿された。メールの内容を拡散されたなどがございます。
学校管理以外の時間帯に起きているケースであること、指導対象生徒の範囲が広いことなどが対応に苦慮している要因となっております。
市立高校については、市立高校校長より申し上げます。

市立柏高等学校長

まず、昨年度に比べて相談件数、聴き取りが多くなっていることにつきましては、どのように捉えているかということですが、昨年度は4月、5月が休校、それから6月も分散登校で、その以降の部活動についてもかなり長い間活動に制限がありました。そういった意味で、生徒たちの接する時間が非常に短かったので、いつもそういった子どもたち同士の間で起きる人間関係のトラブル、こういったものが調査をするまでの間、子どもたちが学校に通っている期間が短かったということがあって、昨年は件数が少なかった。ですから、今年度の件数が例年並みの件数であるというふうに思っております。
それから防犯カメラにつきましては、現在、校内で8台設置しております。自転車の盗難に関することで自転車置場にも1台設置しているのですけれども、それだと全部の遠くの方が写らないということで、新たに設置するよう検討していたところなんですが、予算的に雨をしのぐための屋根も駐輪場には付いていて、そこの屋根の内側に照明を全部付けないと、暗くなってからはほとんどカメラに写らないような状況になっています。したがいまして、そういった照明を付ける、それから新たに駐輪場全体を写すための必要なカメラの台数を確保する予算を昨年度は取れなかったので、また今後、市教委の方とも相談をしながら設置に向けてやっていきたいと思っております。

氏田委員

ありがとうございました。やっぱり、今、学校生活が制限される中、やはり学校の重要性というのは、すごく私たちにとって学校が重要な場所であるというのがすごく感じ取られているかと思いますので、子どもにとってやっぱり学校が安心できる場所であってほしいなというふうに切に思います。よろしくお願いしたいと思います。

森委員

質問というよりもお願いなのですが、昨年も申し上げたと思うのですが、小中のアンケート結果と市立高校の結果が同じような感じじゃないですよね。
例えば、昨年度今年度が比較できるような数値が示されるとかということを、どの調査においてもなされた方が改善傾向等が見えやすいですので、その部分を踏まえて来年度以降調査結果は2年度にわたって報告していただければと思います。よろしくお願いいたします。

深田委員

いじめの低年齢化ということで、今後の対応の方にもあったのですが、小学校低学年でのいじめが増加していることについて、早くから段階に応じた情操教育的な教育というのが必要だと思うのですけれども、何か対策とかそういうことは考えていらっしゃるのでしょうか。

児童生徒課長

現在、小中学校9か年を通して、人権意識の啓発を図っていく人権教育プログラムの作成に取り組んでおります。
これは、千葉大学、敬愛大学とそれからアプリを提供していただいているストップイットジャパン、そういった産官学連携という形で現在プログラムの作成に取り組んでおります。
次年度中に、今若干遅れているところもあるのですが、次年度中には各学校で実践していけるように準備を進めていければと考えております。

深田委員

もう一つあるのですけれども、ストップイットの相談件数の中で、自身の心身に関する相談が増えているというのがとても気になるのですけれども、LGBTQなどの性的な相談というのはあったのでしょうか。もしあった場合は、どのような対応をしているのでしょうか。教えてください。

児童生徒課長

自身の心身についての相談、内容的には、一例を挙げますと鬱のような症状が出て学校生活が楽しめなくなってしまったであったり、自分が嫌いで性格を直したいのだけれども難しいとか、コミュニケーション力が落ちてきていて友達に何を話しかければいいか分からない、また、コロナに感染したくない、学校に行くのが怖いなどがございましたが、今年度は、LGBTQ、性的マイノリティーについての相談は今のところは来てございません。

河嶌教育長

それでは、先ほどから項目が重複している部分もございますけれども、続いて、ウの「令和3年度いじめ相談通報アプリストップイットの中間報告について」に、御質問がありましたらお願いをします。

牧田委員

先ほどから話題にもなっていますけれども、このストップイットを学校で配付している端末に入れるということは可能なのでしょうか。

児童生徒課長

現在、中学校に配付している端末については、既にインストールされております。

牧田委員

そうしますと、全中学生といいますか、それは、ちゃんともう使い方も分かってそれでここのところを押すとこういうふうにつながるよということは、一応周知済ということですか。何年か段階を踏まえて、例えば、今年は2年生とか、今年は3年生とかばらばらにストップイットの使い方のレクチャーをたしかしたと思いますので、この端末を配付したときに、ここのところを押すとこれがつながるよというのがみんな分かっているのかちょっと気になりましたので、教えていただければと思います。

児童生徒課長

中学生に対しては、このアプリを提供する前の段階で、傍観者にならないためのいじめの授業というのをセットで行っております。その際に、その授業の最後で使い方等もレクチャーしておりますので、必ず中学1年生の段階でこのストップイットの使い方については説明がされているという状況でございます。
ただし、小学生については、その授業の内容が中学生を対象としたコンテンツになっておりますので、小学6年生については、もう配付だけになってしまっております。
また、小学生の発達段階も考えると、匿名の第三者に相談をするよりも、身近で信頼できる大人につながる方が有効であるという前提で今考えておりまして、こちらも今、ストップイットジャパンと共同で検証をしているところなのですけれども、心の健康観察シャボテンという新しいシステムの実証実験を今現在進めているところでございます。

河嶌教育長

続いて、エの「令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について」に、御質問がありましたらお願いします。

氏田委員

この結果から、全国学力・学習状況調査等も含め、柏市が行っている学力・学習状況調査の結果については、このコロナ禍にあって感染予防のために本当に学校生活が制限されている中でも、こういう成果があるということは、本当に子どもたち、それから保護者の方々、それから先生方が本当に皆さん子どもたちを取り巻く大人が本当に頑張っているのかなと一つは思いました。
ただ一つ、学力・学習状況調査の結果と、生活・学習意識調査の結果の関係、これをどのように分析しているかというのが、ちょっと見えてこないので、ここを教えていただければと思います。

教育研究所長

柏市では、生活・学習意識調査の18項目を4つのCと呼び、成果指標としております。4つのCとは、コンセプト・見通す力、チャレンジ・挑戦する力、コミュニケーション・関わり合う力、コントロール・自律する力、生活力ですけれども、全国学力・学習状況調査にも同様な質問項目がありまして、柏市学テと照らし合わせたところ、全体としては、肯定的な回答をした児童生徒の方が平均正答率が高いという結果が出ております。
細かく見ていきますと、コミュニケーションの中の傾聴ですとか、相談する力については、回答結果による正答率への影響はあまり見られませんでしたが、コンセプトである振り返り、それからコミュニケーションである伝える力については、学年を追うごとに正答率に差が出てきております。ただ、コンセプトの夢・目標については、どちらかと言えば当てはまらないというのを選択した児童生徒の正答率が低いという結果が出ております。
また、小学生においては、正答率にかかわらずコントロールの自己肯定感、これが低い傾向にあります。このことから、やはり将来の夢や目標を持たせ、自己肯定感を高めることが子どもたちの学ぶ意欲の向上につながること、こちらが大切ではないかと考えております。
今後、各課と共有し各学校に伝えていきたいと思っております。

氏田委員

やっぱり、子どもたちを取り巻く環境と、この学習状況というのは、切り離せない表裏一体のものであると思いますので、これをどういうふうに学校生活の中、実際の授業の中に生かしていくのかというのをこれから見ていきたいというふうに思います。

森委員

氏田委員の意見とほぼ同様なんですが、私がもう少し知りたいのは、例えば家庭学習習慣が高い児童生徒が、例えば国語力が高いであるとか、個々のクロス集計をしていただいて何学年であれば読書をしている子どもの方が伸びる割合が高いであるとか、そういった個別個別で見ていただいた方が現場の教員の皆さんにとっても参考になると思うんです。ですので、さくっとした言い方よりも、評価の部分と学年、あとこの学習意識調査ですか、そのクロス集計を細かく見ていただくことも必要かなと思いますので、今後課題として取り組んでいただければと思います。要望です。よろしくお願いします。

河嶌教育長

続いてオの「令和3年度柏市学力・学習状況調査の結果について」に、御質問がありましたらお願いします。なお、先ほどの全国の部分も、もしほかにもあれば併せてよろしくお願いします。

牧田委員

特記事項と言いますか、中学2年と3年の国語の指導の成果が見られたということの原因は、どこにあるのかなということです。
それから、あと、逆に同学年の理科が標準スコアを下回っている。先ほど実験観察の機会がなかなか確保されないということなんですけれども、実際に今、実験観察等はどうなさっているか、お分かりであれば教えてください。

指導課長

理科の実験観察に関しましては、今まで非常事態宣言などが出されておりましたので、なかなか対面式の実験活動というのはできませんでした。10月1日に解除されるので、その対面式の理科室の実験ということは可能になってくるかと思います。ですので、理科室ではできませんけれども、教室で実験器具を持ち込んで感染対策を行いながらやっていたという事実はございます。

牧田委員

あと国語の指導の成果が見られたということは、何かあれば教えてください。

教育研究所長

まず中学2年生、3年生の国語の指導の成果なんですけれども、令和元年度に実施した柏市学テの全国値と比較いたしました。その結果、2年前は全国値よりも下回っていた読むことや書くことが、今年度は上回っておりました。逆に僅かではありますが、話すこと、聞くことについて低下が見られました。これは、新型コロナウイルス感染症拡大防止により授業において、話す、聞く活動から、書く活動に重点を置いたことが一つの要因と考えております。授業を実際に私が参観した際にも、ノートやタブレットに自分の考えを書いたり、振り返りを書いたりする場面をよく目にするようになりました。
次に、中2の理科が標準スコアを下回ったことについてですけれども、実は、科学的な思考や表現、自然事象への関心、意欲については、全国値と同等か、それ以上となっております。しかしながら、先ほども申し上げましたように自然現象についての知識理解ですとか、観察実験の技能については、7ポイント程度下回っておりまして、やはり新型コロナの影響によるものだというふうにこちらでは判断しております。

氏田委員

ちょっと一つ教えていただきたいのですけど、この18ページの表の見方なんですが、この市町村平均正答率というのは、柏市のことでよろしいのでしょうか。

教育研究所長

さようでございます。

河嶌教育長

それでは、教育長報告を終わります。

10.議事

河嶌教育長

続いて議事に入りますが、本日は、審議する議案はございません。

11.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

教育委員会令和3年第10回定例会

日時:令和3年10月28日木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

12.その他

月間行事予定

河嶌教育長

続きまして、来月の行事予定についてお願いします。

生涯学習部長

それでは、生涯学習部から行事予定の御説明をさせていただきます。お手元の行事予定表の10月15日、柏市文化祭について担当の文化課から説明させます。

文化課長

チラシを配付しております。第68回柏市文化祭でございます。昨年度、コロナの影響で中止となりましたが、今年度は、今申し上げましたとおり10月15日から11月9日の予定で開催することとなります。例年ですと、舞台の発表と作品の展示の2本立てなのですが、今年度は、感染防止対策を考慮しまして、一般公募による展示のみとさせていただいております。場所は、パレット柏内の柏市民ギャラリー、沼南近隣センターのひまわりプラザ、それとユネスコ展としましてアミュゼ柏のプラザの方で開催を予定してございます。例年、柏市文化連盟の発表が期間の前半にあるのですが、今年度につきましては、文化連盟様から参加を見合わせるという判断がありましたので、資料にはございませんが、10月15日から10月27日まで柏市民ギャラリーにおきまして、一昨年、令和元年度に行いました市所蔵の芹沢銈介作品展を開催する予定となってございます。ちなみに、入場料はいずれも無料となりますので、是非御覧いただければと思います。

学校教育部長

続きまして、学校教育部所管につきましては、来月10月27日水曜日の職場環境づくりマネジメント研修会につきまして、学校教育課長から御説明いたします。

学校教育課長

10月27日に実施いたします職場環境づくりマネジメント研修会でございます。本年7月から8月にかけて実施いたしました、学校教職員約2千人を対象としましたストレスチェックに関しまして、現在それぞれの学校ごとの集団分析を進めております。全体の傾向といたしましては、おおむね約1割の教職員が高ストレス者となっていますが、その数を昨年度と比較し若干上昇の傾向にございます。昨年度は143人が高ストレス判定だったのですが、今年度は215人の高ストレス判定となっています。本研修は、各学校長への集団分析結果の配付に合わせて行うものでございまして、自校の分析結果を踏まえた職場環境の改善やマネジメントの必要性について理解を深めてもらうことを目的に開催いたします。
当日はオンラインでの研修となりますが、講師といたしまして、「元気な学校は、元気な教職員から教職員のhappyが子どもの笑顔をつくる」をモットーに御活躍される、神奈川県横浜市立日枝小学校の住田昌治校長先生をお招きし、豊富な実践事例や学校運営に対するお考えをワークショップを交えながらお聞きいたします。
本研修が各学校ごとの課題に結び付き、解決に向けた取組の一助となるよう充実した研修にしてまいりたいと考えております。

河嶌教育長

月間行事予定について、何か御質問等はございますか。
そのほかに何かございますか。

13.閉会宣言

河嶌教育長

それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
閉会とします。
ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

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