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更新日令和3(2021)年4月30日

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柏市教育委員会令和3年第2回定例会会議録

1.日時

令和3年2月25日(木曜日)

開会 午後2時00分

閉会 午後3時00分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

教育長 河嶌 貞

教育長職務代理者 牧田 謙太郎

委員 森 秀夫

委員 深田 恒子

委員 氏田 青津子

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

生涯学習部長 宮島 浩二

教育総務課長 石田 清

生涯学習課長 沖本 雅樹

文化課長 吉田 敬

学校教育部

学校教育部長 増子 健司

学校教育部理事 後藤 義明

学校教育課長 松澤 元

教職員課長 杉浦 毅

学校施設課長 浅野 晃

学校保健課長 中村 泰幸

学校給食センター所長 平塚 知彦

指導課長 逆井 俊彦

児童生徒課長兼少年補導センター所長 須藤 昌英

教育研究所長 麻生 織江

事務局

教育総務課統括リーダー 渡会 美保

教育総務課統括リーダー 浦上 義史

教育総務課主査 関谷 正行

教育総務課主任 栗田 映理

教育総務課主事 松岡 裕希

5.傍聴に関する説明

河嶌教育長

傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっています。
本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。

6.開会宣言

河嶌教育長

 ただいまから、教育委員会令和3年第2回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和3年第1回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

学校教育部長

 教育長報告は、全部で3件ございます。
 まず初めに、アの「学校施設整備計画事後評価について」を、学校施設課長から御報告申し上げます。

学校施設課長

 学校施設整備計画事後評価について御説明いたします。
 まず、制度の概要です。
 柏市では、国の補助金を活用して学校施設の整備を実施しております。この補助金制度では、計画期間3年以内の学校施設整備計画を策定し、国はその計画に基づいて補助金を交付します。さらに、計画完了後には事後評価を実施し、国への報告と公表を行うこととなっています。今回、計画完了後の事後評価に関する説明をさせていただきますので、御意見をお伺いできればと思います。
 次に、2の柏市学校施設整備計画について説明します。
 柏市は、この計画期間を3年と定めており、今回の事後評価の対象となる計画期間は、平成28年度から平成30年度となっておりましたが、平成30年度に補助金の交付決定を受けた事業の一部を翌年度に繰り越したため、全事業の完了が令和元年度となってしまったことから、事後評価は、全事業完了の翌年度である令和2年度に実施しております。
 3の施設整備計画の達成目標の実施状況について、御説明します。
 資料の対比表は、達成目標と実施状況をまとめたものです。
 施設整備計画では、5つの整備目標も定められており、まず(1)公立の義務教育諸学校等施設の老朽化対策を図る整備では、達成目標として屋内運動場の整備8校を計画しました。それに対し、実施状況のとおり、平成29年度に2校、平成30年度に2校、令和元年度に3校の計8校実施しました。よって、目標は達成されたと評価しました。
 次に、(2)地震、津波等の災害に備えるための整備では、達成目標として非構造部材の落下対策と校舎の外壁改修を計画しました。これに対し、実施状況のとおり、校舎・屋内運動場の外壁改修を平成29年度に2校、平成30年度に2校、令和元年度に3校の計7校実施しました。よって、目標は達成されたと評価しました。
 次に、(3)防犯対策など安全性の確保を図る整備ですが、柏市では達成目標を定めませんでした。
 次に、(4)教育環境の質的な向上を図る整備では、達成目標としてトイレ改修、エアコン設置、太陽光パネル設置、校内LAN設備新設・改修を計画しました。それに対し、実施状況のとおり、それぞれの工事を実施しました。なお、校内LAN設備新設・改修は、平成29年度に交付金事業から取り下げましたが、事業は継続し、現在実施しているGIGAスクール構想にて対応しております。以上のことから、目標は達成されたと評価しました。
 最後に、(5)施設の特性に配慮した教育環境の充実を図る整備では、達成目標として武道場の新設とグラウンドの整備を計画しました。それに対し、実施状況のとおり、柏の葉中学校の武道場の新設とグラウンドの整備を平成29年度に実施しました。よって、目標が達成されたと評価しました。
 以上の内容を規定の書式にまとめたものが、施設整備計画の事後評価となります。事後評価については、皆様から頂いた御意見を反映したものを国に報告し、市のホームページに公開する予定です。
 説明は、以上となります。御意見があればお伺いしようと思いますのでよろしくお願いします。

学校教育部長

 次にイの「柏市学校給食将来構想の策定について」を、学校保健課長から御報告申し上げます。

学校保健課長

 将来にわたり、安全・安心でおいしい学校給食の提供を実現するため、柏市学校給食将来構想を策定いたします。
 それでは、将来構想の詳細を説明させていただきます。
 初めに、将来構想の策定に至った理由としまして、1の柏市学校給食における現状と課題についてです。
 1つ目は、施設の老朽化です。自校方式調理場は、約7割が築後30年以上、給食センターは築後41年が経過し、大規模改修や建替工事が必要になっています。しかし、いずれの施設も現在地で工事を実施した場合は、給食が提供できなくなります。
 2つ目は、学校給食衛生管理基準への対応です。小学校の調理場と給食センターは、国が定める学校給食衛生管理基準を満たしていません。また、施設が狭いため、大規模改修によっても十分な改善が図ることができない現状があります。
 3つ目は、食物アレルギーへの対応です。自校方式調理場と給食センターは、いずれも施設が狭く、調理の安全性が確保できないため、アレルギー対応食の提供が困難になっています。
 4つ目は、沼南地区の自校方式化です。沼南地区への自校方式調理場の整備を求める声がありますが、学校敷地等の制約から、このことを実現できた学校は、移転整備をした風早南部小学校のみとなっています。
 次に、2の柏市学校給食の基本方針です。
 柏市における学校給食の現状と課題を踏まえ、学校給食の基本的な考え方を整理しました。学校給食の目標は、安全・安心でおいしい給食を将来にわたり提供し、子どもの健やかな成長につなげることとします。
 また、その目標を実現するため5つの基本方針を掲げます。
 1つ目は、安全・安心な給食を提供すること。
 2つ目は、栄養バランスのとれたおいしい給食を提供すること。
 3つ目は、食物アレルギーに対応した給食を提供すること。
 4つ目は、食育を推進すること。
 5つ目は、将来にわたり安定的な給食提供体制を構築することです。
 次に、基本方針を踏まえた施設整備の方向性についてです。
 将来構想案の策定において検証した、学校給食衛生管理基準を満たした施設整備の可能性、学校運営への影響、財政負担等を総合的に検討した結果、自校方式調理場の継続は困難であると判断し、施設を再整備する場合は、老朽化した自校方式調理場を順次センタ一方式に移行することとします。
 今後は、市内数か所に給食センターを整備し、段階的にセンター方式への移行を進めていきたいと考えています。なお、老朽化対策が急務な既存の給食センターの再整備を最優先に進めていきます。
 なお、センター方式を判断した理由を次に示します。
 全ての自校方式調理場を再整備するには長期間を要する。小学校は建物や学校の敷地が狭いため、学校給食衛生管理基準を満たした施設整備が困難である。
 給食提供を継続しながら再整備を実施するには、現在地とは別の場所に調理場を整備する必要がある。
 自校方式は、工事期間中に建物や運動場が使用できなくなるなど、学校活動への影響が大きい。
 保温性に優れた給食容器や最新調理機器の導入により、給食センターでも温かくておいしい給食の提供が可能である。
 センター方式は建設費や維持管理費等の財政負担が小さい。といったものです。
 次に、給食センターの再整備と自校方式調理場の移行についての考え方です。給食センターについては、敷地が狭いことによる課題が多いため、移転再整備とします。そして、現在の配送校11校のほか、老朽化対策が急務な自校方式調理場の移行を検討していきます。また、今後必要となる自校方式調理場の修繕等の工事期間中にも、給食提供ができる能力についても検討します。
 自校方式調理場については、施設の老朽化等で早急に大規模改修や再整備が必要な調理場から、センター方式に移行していきます。また、老朽化対策の優先順位が高い調理場の分布、児童生徒数の推移、配送時間を考慮し、適正な規模や配送エリアを検討していきます。このほか、中学校の調理場は、小学校に比べて新しいため、老朽化の状況を考慮し、移行の優先順位を検討していきます。
 次に、施設整備における留意すべき事項についてです。
 施設整備の段階で、改めて児童生徒数や配送時間を考慮し、適正な規模、場所を選定していくこと、センター方式は、国基準により各調理場に配置される栄養士が2~3人になることが予想されるため、学校の働き方改革を踏まえ、給食センターへの市費栄養士の配置や施設・設備等の充実を図るなど、学校現場の負担軽減にも努めることといたします。
 5としまして、この学校給食将来構想は、令和3年度中に取りまとめていきたいと考えております。

学校教育部長

 次に、ウの「第54回柏市教職員教育実践記録表彰について」を、教育研究所長から御報告申し上げます。

教育研究所長

 これは、柏市小中高等学校、教職員の教育実践を広く募集し、優れた実践を広め、柏市の教育の質の向上に資することを目的に毎年実施しているものです。今年度で、54回目になります。
 今回は、小学校から45編、中学校から18編、合計63編の応募がありました。ここ数年、応募数は減少しておりましたが、今回はコロナ禍にもかかわらず、応募数は増加となりました。応募作品の内容を見ますと、新学習指導要領が目指す主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業実践やカリキュラム・マネジメント、ICTを活用した授業実践など今日的な課題に焦点を当てた教育実践が多く見られました。
 この63編のうち、審査委員長であります聖徳大学大学院教職研究科長の南部教授による第2次審査により、特選3編、入選5編、佳作7編が選出されました。南部教授からは、特選3編につきまして、子どもの実態把握とその成長を量的、質的に分析し考察されており、教育実践記録としても質が高いとの御指導をいただきました。
 全体での表彰式は執り行いませんでしたが、当日、応募された先生方全員に賞状と第1審査を担当した指導主事が書いた寸評をお渡しいたしました。
 特選3編につきましては、各学校にて表彰をさせていただきました。

学校教育部長

 教育長報告は、以上です。

質疑等

河嶌教育長

 まず初めに、アの「学校施設整備計画事後評価について」に、御質問がありましたらお願いします。
 続いて、イの「柏市学校給食将来構想の策定について」に、御質問がありましたらお願いします。

深田委員

 質問が2つほどありまして、順次センター方式に移行するとありますけれども、市内の数か所建設とあるのですが、予定では何か所くらいでしょうか。
 あと、どのくらいの整備期間を設けているのか教えてください。

学校保健課長

 まず、施設の数なんですけれども、この将来構想案を策定する中で、本市の現状と課題を踏まえ、可能な限り自校方式を目指す場合、現状維持、センター方式を目指す場合といった3つのケースごとに事業費を算出し、財政負担を検討することとしていました。このため、構想案においては、その時点では、児童生徒数の将来推計に基づく計算をしたときには、4センターぐらいが必要ではないかと考え、これを試算結果として構想案の方に載せたところです。しかしながら、具体的な施設の規模であったり、数、場所というのは、まだ決定しておりませんので、今後新しいセンターを整備する計画の中で、改めて規模、場所等についても検討していく予定としております。
 次に、スケジュール感ですけれども、大体1つのセンターを整備するのに、4、5年かかると考えております。ですので、順当に行ったとしても20年以上はかかるような計画になっております。特に、最初のセンターについては、しっかりと造った後にその評価をしながら、2個目、3個目につなげていきたいと考えますので、かなりの長期を要するかなというふうに考えております。

深田委員

 私の意見というか、給食センターはおいしくないという、そういった風潮があるように感じます。でも、何度か試食会には参加するようにしておりまして、実際に食べてみるととてもおいしくて、栄養士の先生のお話を聞いても、とても工夫してらして努力されている様子もうかがえました。ただ、せっかく新しくセンターを造るわけですので、できるだけ手作りのものが提供できるような施設とか設備を整えていってほしいなと思います。
 あと、自校式からセンター方式に変わる地域では、多分反対の声もあるかと思うんですけれども、教育長報告の中にもありましたように、判断理由を細かく説明して保護者の理解を得るのが、長い時間をかけてやっていくことも必要なのかなと思いました。

氏田委員

 質問ではないのですが、私の意見を言わせてください。
 給食というのは、子どもたちにとってとても楽しみで大切な学校教育活動の1つであろうと思っています。これからの給食を考えたとき、一番大切なことは、やはりいかにこれから将来にわたって持続していくかということと、安心・安全な給食が提供できるかということ、それと、このコロナ禍とか地震などの自然災害等を受けたときに、学校の格差があってはいけないかなというふうに思っています。そういうことを考えると、給食のセンター化に当たっては、まずは、安心・安全な給食を第一に考えていただきたい。あと、人、モノ、お金のことなど、やっぱり効率も考えなくては、これからの持続のためには、いかないんじゃないかなと思いますので、効率的に安心・安全な学校給食が提供できるようにということ。
 それと、最後にもう1つは、やっぱり食するのは子どもたちなので、子どもたちの目線に立った学校給食、いわゆるおいしい給食、楽しい給食ができるようにしていただきたいなというふうに思っています。

牧田委員

 なかなかセンター方式だと、味がという御意見も多々ありまして、それは非常に傾聴に値するんだろうと思っているのですけども、やっぱり現状の給食センターの建替えは、もう待ったなしだと思っています。
 今、御説明があったように、いろいろな角度から検討されて、やはり自校式は難しいということであれば、あまり時間を置かずに、センター方式で次のステップに進むべきだと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

河嶌教育長

 続いて、ウの「第54回柏市教職員教育実践記録表彰について」に、御質問がありましたらお願いします。

氏田委員

 このコロナ禍にあって63編もの応募があったというのは、本当に素晴らしいことだなと思います。そこで、こんなに素晴らしい先生たちの実践報告、これをこの審査基準の中にもありますように、他の学校や教職員の参考となり実践の共有化を図りたい実践であるというのが、審査基準の1つになっているかと思いますけれども、これをどのようにして図っていくのかということ。それから、こうした実践報告、それから教職員の資質をどういうふうにこれから生かしていくのかということをお聞きしたいと思います。

教育研究所長

 共有の方法と生かし方なのですが、まず特選、入選、佳作を受賞した実践記録につきましては、南部教授からの教育実践に係る指導助言も併せて、柏市教職員教育実践記録集として冊子にまとめ、各校に配付しております。
 また同時に、教育研究所のホームページにも掲載して広く実践の共有を図っているところです。ただ、それだけではなく、さらに柏市中堅教諭資質向上研修や柏市学校体育研修、また、柏市特別支援教育研究連盟など、実践に関わる担当レベルの研修会や会議でも実践を共有しているところです。応募いただいたものは優れた実践ですので、さまざまなもので共有し、実践を広げることで教育の質の向上を図っていきたいなと考えております。

氏田委員

 是非、先生たちが若くなっていると思いますので、共有を図って生かしていっていただければなと思います。
 それと、今年度の実践の応募状況を見ると大体6年以上15、6年未満の方たちが多いということで、ちょうど中堅クラスの先生たちが多いかと思うんですけども、こうした先生たちをどのように生かしていけるのかなというのをちょっと思います。いわゆる教員の資質向上、それから管理職レベル等で生かしていけないのかなと思いますが、いかがですか。

教育研究所長

 令和3年度より中堅教育研修が10年目研修というのに変わりましたので、こちらの方に実践記録の論文も増えたという理由がございますが、この研修の中には、カリキュラム・マネジメントとか学校経営全体を見ていく研修を取り入れまして、教科レベルからさらに学校経営レベルの研修内容を組み込みまして、チームを支えるような人材を育てていきたいと考えております。

氏田委員

 是非、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

森委員

 今、氏田委員からもありましたように、昨年度まで応募状況がかなり減っていた状況で、昨年度もこの会議で数をどうにか増やせないかというようなことが意見として出ていたと思います。今年度の増加に当たって、何か特別に努力されたという点があるのか、取組がありましたらお伺いしたいと思います。
 もう一点、数字上の間違いだと思うんですが、上の大きな表と下の表のところが、下の表は67になっていて、上の表が63になっているというのは、どちらかが多分違うと思いますので、御確認ください。

教育研究所長

 まず、最後の応募状況と応募者数の関係について御説明いたします。
 上の表では63編なのですが、うち2編が3人による共同研究になりましたので、下の表の人数では67人という形にさせていただきました。
 また、この人数が増加した点につきましてですが、まず、先ほど申しましたように今まで10年経験者研修となっていましたが、今年10年目研修になったということで、研修の中に実践記録研究をするという研修内容がございましたので、それをそのまま出したということも理由の一つにあるかと思います。
 また、もちろん日々の実践を共有化しようという先生方の意欲の表れだとは思うのですが、そのほかに今年、常に先生方の目に入るように、ポスターを教育研究所で作成し、募集をかけました。それも少なからず要因ではあるのではないかなと考えております。

森委員

 ありがとうございました。来年度も引き続き同様の成果が出せるように、是非ポスター等も検討していただいて工夫していただければと思います。

河嶌教育長

 それでは、これで教育長報告を終わります。

9.議事

  • 議案第1号 令和3年度柏市教育行政重点化方針の制定について

生涯学習部長

 議案第1号は、令和3年度の教育行政における重点化方針を定めようとするものでございます。
 議案の詳細につきましては、教育総務課長から御説明させていただきます。

教育総務課長

 令和3年度柏市教育行政重点化方針は、第2次柏市教育振興計画、第4次柏市生涯学習推進計画、第五次柏市芸術文化振興計画など、教育委員会の各部門計画の中で掲げている中長期的な方向性や施策を踏まえ、令和3年度の取組における重点化の方針を示したものでございます。
 図書館事業については、柏市図書館のあり方を踏まえ、重要な取組を掲載しました。
 資料は、別冊でお配りしております令和3年度柏市教育行政重点化方針(議案)となります。
 具体的な内容としましては、1月28日の協議会において決定した教育行政重点化方針項目の内容を文章化したものでございます。なお、議案の対象は、今お示ししました別冊資料、令和3年度柏市教育行政重点化方針のうち、1ページから5ページまでの部分でございます。6ページ以降の重点事業については、参考資料として施策ごとに事業の内容や担当課、予算額を掲載しております。
 また、今回の議案の対象ではございませんが、参考として、お手元に市議会令和3年第1回定例会教育行政方針をお配りしております。教育行政方針は、明日招集されます市議会の本会議において教育長が説明を行うもので、教育行政重点化方針と同様、令和3年度の重点方針を内容とするものでございます。
 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

 質疑等

 なし

 採決結果

 全員賛成可決

  • 議案第2号 第2期柏市スポーツ推進計画の中間見直しに係る教育委員会の意見聴取について

生涯学習部長

 議案第2号は、スポーツ基本法第10条第2項の規定により、市長から意見を求められた第2期柏市スポーツ推進計画の中間見直しについて、市長に意見を申し出たいので提案するものでございます。
 議案の詳細につきましては、教育総務課長から御説明をさせていただきます。

教育総務課長

 お配りしております第2期柏市スポーツ推進計画の中間見直しについてという資料を御覧ください。こちらの資料は、先日の勉強会でお配りしたものと同一のものとなっております。
 まず、資料の中間見直しの趣旨にもあるとおり、今回10年計画の中間年に当たるということで、見直し案を作成するものでございます。
 次に、教育委員会への意見聴取の部分ですが、当初、この計画は教育委員会で策定・所管しておりましたが、令和元年度に学校体育を除くスポーツに関する事務を市長部局に移管したため、この計画の所管も市長部局に移っております。その関係で、資料に記載のとおり、スポーツ基本法第10条第2項の規定により、教育委員会の意見聴取が必要となっております。
 次に、見直しの内容についてですが、中間見直しの基本方針の(1)のとおり、基本的には現計画の内容を踏襲しつつ、社会状況等の変化を踏まえて、重点分野を設定する内容となっております。
 そして、重点取組の内容としては、(1)にあるように、まずメインターゲットをスポーツに取り組みにくい障がいを持つ方々、運動習慣の基礎を構築する時期となる幼児期や小中学生年代の方々、運動の実施率が低い子育て世代とし、スポーツ活動のサポート体制を充実させるために、スポーツ指導者のスキルアップに向けた研修等の実施や、LINEを活用したスポーツ情報の発信を行うこととしております。
 また、具体的な取組の内容としては、資料に記載のとおり7つの取組を重点取組として設定しております。
 以上が中間見直しの主な内容となりますが、市長に申し出る意見としては、中間見直し案に異存なしとしております。
 以上、御審議のほど、よろしくお願いいたします。

 質疑等

氏田委員

 この見直しを見させていただいたときに、一番先に思ったのが、アンケートから多くの市民が身近な道路や公園で、手軽に運動する散歩やウォーキングを楽しんでいるという状況でした。そうした中で、こうした身近な所で身近な運動に励んでいらっしゃる方たちのために、公園での整備やウォーキングをしやすい道路であるとかサイクリングコースとか、そういうような計画はあるのかなというのが最初に思った疑問でした。そこら辺はいかがなんでしょうか。

教育総務課長

 公園の運動のできる器具の設置については、既に、背伸ばしベンチなどの健康器具を導入している都市公園もあるほか、今後、公園整備においてもニーズに応じた導入を進めていけるよう、公園部局に働き掛けていく予定でございます。
 また、ウォーキングコースやサイクリングコースについては、現段階では、新たな整備計画はございませんが、手賀沼や利根川沿いの緑道の活用や各部局で作成しているウォーキングマップの頒布等、既存の施設や事業と連携しながら、効果的に体力、健康づくりに資する施策を続けてまいりたいと考えております。

氏田委員

 ありがとうございます。このスポーツ等が市長部局に移ったということは、運動を通してまち創りをしていく計画なのかなというのが大きな思いです。そうしたときには、やはり、多方面からインフラ整備じゃないですけども、そこら辺も必要なのかなというふうに思いましたので、よろしくお願いしたいと思います。

牧田委員

 今、氏田委員がおっしゃったサイクリングロードやウォーキングロードの整備なんですけど、せっかくお話が出ましたので、柏の場合、手賀沼は非常に整備されていまして、休日もたくさんの人がにぎわって、コロナでなかなか体を動かせない中で、皆さんいろいろな自然の体験を楽しんでいらっしゃるなというのがすごく印象的です。私もマラソンをしたり、自転車に乗ったりして、大いに活用させていただいています。
 欲を言えば、手賀沼じゃなくて利根川の柏市側がなかなか一本につながっていないという現状がございまして、昔の大利根有料橋からずっと利根川を下っていくと、すごくいい景色が広がるのですけども、隣の取手市側は何とかつながっているんですが、柏市側は途中で分断されて砂利になっていると。なかなか人もいなくて草も生えているというので、ちょっと寂しい限りですので、あけぼの山の公園等と一体となって、もし整備していただければ、すごくいい観光資源あるいは運動資源になるかなと思いますので、余力があれば御検討いただきたいなと思っております。

 採決結果

 全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

教育委員会令和3年第3回定例会

日時:令和3年3月25日木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

河嶌教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

生涯学習部長

 まず、生涯学習部からでございます。3月2日の第26回芹沢銈介作品展、柏市にゆかりの人間国宝、芹沢銈介の作品展を6月30日までの期間にわたって開催します。
 詳細について、文化課長から説明させていただきます。

文化課長

 お手元にお配りのチラシ、今回の郷土資料展示室の企画展につきましては、昨今のなかなか旅行には出かけられない状況を踏まえまして、少しでも展示室において四季の移り変わりを感じていただけるような、そんな作品を選び出しまして、癒しの時間をお過ごしいただけるよう、展示構成を考えております。
 展示の作品展数は、全部で55作品、コロナ禍の状況を踏まえまして、普段お付き合いのある静岡の芹沢銈介美術館や仙台の東北福祉大芹沢銈介美術工芸館からの借用は今回はなく、柏市で所蔵しております作品で全ての展示を構成しております。会期中には、PRも兼ねまして、駅前のインフォメーションセンターの協力を得て、インフォメーションセンターでミニ展示も計画しております。
 委員の皆様には、お声掛けいただければ文化課職員から御案内させていただくことも考えておりますので、是非足をお運びいただければと思っております。

学校教育部長

 続いて、学校教育部所管分についてでございますが、3月は御覧になっていただいているとおり、各種研修会、会議、協議会が中心でございます。ただ、1年間でも一番大きな小学校、中学校、高等学校の卒業証書授与式が予定されておりますので、卒業証書授与式について、指導課長から御説明申し上げます。

指導課長

 卒業式でございますが、市立柏高等学校につきましては、3月6日土曜日、中学校につきましては3月12日金曜日、小学校は3月17日水曜日に実施をいたします。
 実施に当たりましては、柏市では新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた学校行事実施に当たっての基本方針を策定しておりまして、1月6日付けで各学校に通知もしておるところでございます。感染レベルを1、2、3と段階分けをし、さらにレベル2においては、拡大局面、収束局面の2種類に分けて対応基準を示しております。
 卒業式は、この基本方針に沿って実施をすることになります。一例を挙げますと身体的距離を1メートルから2メートルの確保に努め、卒業生の人数、あるいは会場の広さによって、在校生や出席する保護者の人数を各学校が決定することになります。
 なお、来賓等については市内一律で招待をしないということとしております。
 そのほかに、内容の簡素化による時間の短縮、歌唱や呼び掛けの実施の有無についても基本方針に基づいて、感染レベルに応じて各学校が判断することとしております。

河嶌教育長

 月間行事予定について、何か御質問ございますでしょうか。

その他

河嶌教育長

 それでは、続きまして、今月17日に文部科学省主催の令和2年度市町村教育委員会オンライン協議会に牧田委員、深田委員、氏田委員及び私が参加をしました。この協議会は、政令指定都市を除く全国の市町村教育委員会の教育長及び委員を4つの分科会に分け、オンラインで協議をしましたので、その報告を各分科会ごとにお願いをしたいと思います。
 まず初めに第1分科会、教育の情報化についてを氏田委員、よろしくお願いいたします。

氏田委員

 私が参加いたしました分科会1、教育の情報化について、御報告したいと思います。
 まず、参加者ですけれども、秋田市教育委員会、東京の板橋区教育委員会、奈良市教育委員会、それから岡山県津山市教育委員会、そして私の5人で分科会を行いました。
 まず初めに、紹介の後、それぞれの市の現状について、話をしました。その中で、やっぱりこれから教育の情報化と言っても、ほぼGIGAスクールに向けてどのように進んでいるかというような現状の報告でありました。その中から話を絞ってということで、今現在持っている大きな課題は何かということで、課題について話がありました。今現在の現状ですけれども、柏市は本当にハード面、それからソフト面、それから人材面でもほかの市に比べて随分進んでいるんだなというのが話を聞いた私の実感でした。まず一つは、今までの情報化教育に向けての取組が随分やっぱり柏市の場合はなされているんだなということが大きかったです。
 GIGAスクール構想に向けては、大体来年度4月からほぼ子どもたちに行き渡っていくような状態であるということを聞いておりましたので、ほかの市から比べると、一番はこのハード面のところで、高速大容量通信ネットワークがやっぱり地域によって随分整備が難しいところがあるんだなというのが、思ったところです。
 それから、端末についても、1人1台のそれの大容量の、各教室についてどのぐらい端末ができる状態になるのかというのを見ると、大体の市はこの4月から行っていくというのがほとんどの構想でした。
 それから、人のところ、やっぱり問題になったのが先生たちがこれを指導できるのかどうかというところでしたけれども、どこの市も授業中にICTを活用して指導する能力というのは、先生方は大分持ってはいらっしゃるけれども、今度子どもがICTを授業で活用することへの指導、これをどうするかというのが一番の悩みであるというのが、どこの市も言われておりました。あともう1つは、低学年の学習、これがGIGAスクール構想によって変わってはいけないと、基本はきちんとアナログ的にやらなくてはいけないんじゃないかというのも、それぞれの市で言われているようなところでした。
 いずれにしましても、このコロナ禍に当たって、このGIGAスクール構想がずっと前倒ししましたので、それに向けてそれぞれの市で一生懸命取り組んでいるなというのが感想でした。

河嶌教育長

 ありがとうございました。次に、第2分科会、いじめ・不登校支援についてを深田委員、よろしくお願いします。

深田委員

 私が、いじめ・不登校支援の分科会に参加したんですけれども、まず、アイスブレイクから始まりまして、そのおかげで少し緊張がほぐれました。活発な意見交換ができました。
 グループには、沖縄県那覇市、大阪府八尾市、秋田市、天理市、別府市と、柏市の6名の参加でグループミーティングを行いました。
 どの市も、いじめや不登校は残念ながら増加傾向にあるということが共通の課題でした。特に印象に残っているのは、天理市の不登校児と臨床心理士で話す場を作って、次第に話合いをしている間にだんだん保護者も入ってきて、保護者同士で相談ごとを共有することで、解消することができたということが印象に残りました。
 あと、秋田市では、教師を目指している大学生が不登校の子どもと接して支援を行っている。いじめの防止宣言を小中ともに教室に貼り、常日頃から目に入るところに貼ってあるというのが印象に残りました。
 柏市の現状というか、今やっていることなどもお話はしたのですが、大体皆さんどの地域も行っていることは同じ感じで、課題が多いですねということで話が終わりました。
 今回の協議会は、オンラインでしたけれども、とても有意義な時間で、本来ならお会いすることもないような他県の方とお話ができて大変勉強になりました。できれば今後もオンライン化が進めばいいなと思いました。

河嶌教育長

 ありがとうございました。それでは次に、第4分科会、各教育委員会の特色ある教育活動についてを牧田委員、よろしくお願いをします。

牧田委員

 こちらは特色のある取組ということで、特にテーマは決めずに皆さんいろいろ持ち寄ってプレゼンしたということになります。
 参加したところは、茨城県神栖市、神奈川県鎌倉市、東京都板橋区、兵庫県小野市、そして、座長を務めていただきました広島県東広島市、あと柏市になります。
 当市から子ども司書ということで、学校図書館と中央図書館で連携して小学生の児童対象に司書の育成講座をやっていますという取組を御紹介いたしました。そうしたら、板橋区は、幼児への働き掛けとして絵本を早期に読み聞かせをするという取組を区を挙げてやっているということで、非常に内容が一致して、やっぱり子どもに対する、本をいかに与えていくかということがどれだけ大事だねということをお話をいたしました。
 板橋区は、非常に立派な図書館を建築する御予定と伺っておりまして、豪華さに非常にうらやましい思いをしておりますが、柏市も制約された中でいろいろそういう工夫をしていかなければいけないなと思った次第です。
 私の方で一番印象に残りましたのが、兵庫県小野市の取組です。こちらは、脳トレで非常に著名な東北大教授の川島先生を行政顧問としてお呼びして、スマホやゲームが脳に与える影響はこんなにあるんだよということを、教育委員会から情報発信していると。やはりデータ等を拝見しますと、スマホ、ゲームをやっている時間と、基本的な成績、計算能力とか情報処理能力が相対的に関連を持って下がってしまうと。やればやるほど成績が落ちていくというのを、川島教授の方から提案されて、それを具体的にどう解決していくかということを教育委員会を挙げて取り組まれております。
 その前のコマで、さんざんGIGAスクールはどうなんだという話をして、推進するという話をした上で、スマホやタブレットなどの画面にやり過ぎるとよくないよという話を聞いたものですから、このあんばいをこれからどうしていくのかということが、非常に重要かなと思います。
 やっぱりタブレット、スマホだけで授業ということは成立しませんし、GIGAスクールが始まるからこそ、そこから離れていく教育も非常に大事だと、そういうことは、小野市の取組というのは非常に先進的なので、機会があったら私も勉強してみようかなと思いました。

河嶌教育長

 ありがとうございました。それでは、最後に私が第3分科会、地域と学校の連携協働について、報告いたします。
 私の参加したグループは、埼玉県朝霞市、東京都府中市、滋賀県守山市、宮崎県宮崎市、そして私、柏市の5名で編成され、約50分間にわたって協議が行われました。
 府中市、守山市から参加された委員さんは、前職も教職員で学校時代コミュニティ・スクールを経験されており、特に府中市の委員さんは、コミュニティ・スクールの充実に向け現在も活動しているとのことです。一方、守山市の委員さんは、教職員時代、他市にてコミュニティ・スクールを経験し、現在教育委員を務めている守山市にもぜひコミュニティ・スクールを導入したいと取り組んでいるとのことでした。
 また、宮崎市、朝霞市の委員さんは、特に当該市にその動きがなく現状の学校と学校の応援団である地域の関係がうまくいっている関係から、あまり導入の必要性を感じていないということを発言しておりました。
 コミュニティ・スクールを経験した2名の委員から、導入したメリットについて、地域とのつながりの中で、さまざまな方が教育活動に参加し、授業に膨らみが出た、子どもと地域住民の人間関係もより豊かになり、生徒指導にも役立った。そして、学校管理職が変わっても、地域との関係が安定しているなどの意見が出されました。これに対しまして、導入していない2市の委員さんからも、これらのメリットを踏まえ導入に向けて再度検討したいという旨の発言がございました。
 50分間の意見交換でしたが、全国他市の状況を知ることができ有意義な協議会だったと思います。
 そのほかに何かございますか。

12.閉会宣言

河嶌教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
 閉会とします。
 ありがとうございました。


 
 

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