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柏市教育委員会令和7年第1回臨時会会議録
1.日時
令和7年2月13日(木曜日)
- 開会 午前9時30分
- 閉会 午前11時16分
2.場所
沼南庁舎 教育長室隣会議室(沼南庁舎3階)及び沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)
3.出席した教育長及び委員
- 教育長 田牧 徹
- 教育長職務代理者 氏田 青津子
- 委員 森 秀夫
- 委員 渡部 麻有
- 委員 原 康樹
4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者
教育総務部
- 教育総務部長 原田 明廣
- 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
- 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
- 教育総務課長 籠 希世子
- 教育施設課長 古谷 正人
- 学校給食センター所長 佐藤 克己
生涯学習部
- 生涯学習部長 宮本 さなえ
- 生涯学習課統括リーダー 竹内 邦裕
- 中央公民館長 牧野 共子
- 文化課長 吉田 敬
- 図書館長 坂口 園子
学校教育部
- 学校教育部長 福島 紀和
- 学校教育部上席技監 依田 紀彦
- 学校教育部次長兼学校教育課長 原 竜太郎
- 教職員課長 福田 裕司
- 指導課長 平野 秀樹
- 児童生徒課長兼少年補導センター所長 石井 剛範
- 学校教育課主査 原島 直久
こども部
- 学童保育課長 染谷 和広
- 学童保育課副参事 田所 英樹
- 学童保育課主査 望月 里仁
事務局
- 教育総務課統括リーダー 佐藤 香
- 教育総務課主査 岡﨑 香織
- 教育総務課主事 程田 祐輔
5.傍聴に関する説明
田牧教育長
傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員了承)
田牧教育長
それでは、随時入室していただくことにいたします。
6.開会宣言
田牧教育長
ただいまから教育委員会令和7年第1回臨時会を開会いたします。
7.議事
議案第1号は人事に関する議案のため、議案第2号は被表彰者の個人情報が含まれるため、議案第3号から議案第13号は市議会令和7年第1回定例会に関わる議案のため、非公開で審議しました。
また、議案第3号、第4号及び第5号は、いずれも「工事の請負契約の締結について」の一部変更の申入れに関する議案のため、議案第9号及び議案第10号は、財産の取得の申入れに関する議案のため、一括して審議を行いました。
議案第1号 柏市立小学校及び中学校の校長、副校長及び教頭の進退内申について
教職員課長からの説明後に審議に入り、全員賛成にて原案どおり可決されました。
議案第2号 第46回柏市教育功労者表彰について
教育総務課長からの説明後に審議に入り、全員賛成にて原案どおり可決されました。
議案第3号から第5号 「工事の請負契約の締結について」の一部変更の申入れについて
説明
教育総務部長
引き続きまして、資料は9ページ以降になります。
議案第3号から第5号につきましては、柏市立田中中学校校舎増築等工事に関わる建築工事、電気設備工事、機械設備工事のそれぞれの工事請負契約を変更することについて、市議会へ議案として提出することを市長に申入れるものでございます。
議案の詳細につきましては、教育施設課長より御説明申し上げます。
教育施設課長
こちらの変更契約につきましては、建築工事、電気設備工事、機械設備工事、それぞれの契約を増額変更するため、議案第3号から第5号としてそれぞれ議案の番号を振って、提出させていただいております。
それでは資料の13ページを御覧ください。
建築工事契約の変更理由を記載しております。田中中学校校舎増築等工事は、令和7年2月の工事の完了を当初予定していたところでございますが、敷地内に不発弾や燃え殻等の産業廃棄物が発見されたため、不発弾の探査や、産業廃棄物の処分に伴う建築工事の一時中断や工期延長の必要が生じました。また、電気設備工事及び機械設備工事につきましても、この建築工事の影響により、工事の一時中断と工期延長が生じております。工期の変更に伴う諸経費増への対応に加え、各契約の相手方から建築資材等の高騰を理由といたします、インフレスライド条項の規定に基づく請求があったことを踏まえ、今回契約金額の増額をいたします。
詳細につきましては、別添でお配りしております、教育委員会議議案第3号から第5号補足資料と書かれた資料を御覧ください。
まず、1枚目の表題が工事費増額内訳及び変更契約額となっております。今回変更契約する内容は次のとおりです。
議案第3号の建築工事については、当初の金額17億9、300万から5億7、860万円増額し、23億7、160万円となります。契約の相手方は、松井建設株式会社東関東営業所になります。
続きまして、議案第4号の電気設備工事につきましては、3億1、350万円から2、279万7、500円増額し、3億3、629万7、500円となります。契約の相手方は、会田・後藤特定建設工事共同企業体となります。
続きまして、議案第5号の機械設備工事につきましては、4億3、780万円から6、778万円増額しまして、5億558万円となります。契約の相手方はエクエコ・柏タイル水道特定建設共同企業体となります。
3契約の合計は25億4、430万円から6億6、917万7、500円増額しまして、32億1、347万7、500円となります。
続きまして、資料の2枚目でございます。
これまでの市議会等への説明の経緯として、不発弾の発見、焼却灰、燃え殻等の産業廃棄物発見から、これまでの定例会等での説明の経緯をまとめております。
続きまして、資料3枚目でございます。
不発弾と産業廃棄物の影響についてとしまして、これまで定例会でも御説明しました不発弾や産業廃棄物による工期や請負金額の影響をまとめたものとなっております。
続きまして、4枚目の資料でございます。
工期延長による学校の開校への影響についてといたしまして、工程表をお示ししております。工程表の上段が当初スケジュール、下段が変更スケジュールとなっております。工期延長により、令和8年2月に増築棟の工事完了予定となっております。
当初の予定よりも1年遅れの令和8年4月に供用開始となりますが、教室不足への影響がない時期に開校予定となっております。
最後に資料5枚目でございます。
田中中学校工事敷地内の地中障害状況として、工事エリア内の不発弾や産業廃棄物の発見状況をお示ししております。
議案の御説明は以上となります。市議会での議案可決後、増額の変更契約が締結されましたら、先に申し上げました令和8年4月の供用開始に向けて、引き続き施工を進めてまいります。
私からの説明は以上となります。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
氏田委員
令和5年から工期が始まっているかと思いますが、それから完成が1年延びるということで、工事が始まってから敷地の中で、不発弾や産業廃棄物が見つかったりということがあって、教育活動に随分障害があったのではないかと思われます。今現在は本当に大丈夫ということで、進んでいくということでよろしいでしょうか。
教育施設課長
今回不発弾の発見に伴いまして、学校のグラウンド部分に関しましても、不発弾探査をかけました。大体地表から1.5mから2mぐらいまでしか探査はできないのですが、その深さの中には特に見つからず、さらにそのグラウンドについては今後工事をする予定はございませんので、まずグラウンドのほうは特に問題なく使えるという状況です。
また、工事エリアにつきましては、工事をするに当たって必要な深さまで不発弾探査をかけまして、特に不発弾がないという状況を確認した上で工事をしておりますので、現状は特に問題なく施工できていて、特に危険は生じないものと考えております。
氏田委員
ありがとうございます。まず、一番はやっぱり安全を担保できるかどうかということと、あと、いわゆる教育活動に支障にならないかというところだと思いますので、本当に細心の注意を払ってやっていただければと思っています。
採決結果
全員賛成可決
議案第6号 工事の請負契約の締結申入れについて
説明
教育総務部長
議案第6号は、柏市立大津ケ丘中学校屋内運動場長寿命化改良工事に関わる建築工事の契約を締結することについて、市議会へ議案として提出することを市長に申入れするものでございます。
詳細につきましては、教育施設課長から御説明申し上げます。
教育施設課長
屋内運動場の長寿命化改良工事につきましては、平成28年度より毎年2校から3校ずつ老朽化対策として、工事を行っているところでございます。今回大津ケ丘中学校につきまして、工事契約を締結するため、議案として提出させていただくものでございます。
お手元の資料27ページを御覧ください。
本件は総合評価一般競争入札により、契約金額2億6、620万円で、受注者は小倉建設株式会社、令和7年1月30日に仮契約を締結いたしました。
続いて、資料32ページ及び33ページは、大津ケ丘中学校の配置図でございます。工事箇所の屋内運動場を斜線で表示しております。
続いて、資料34ページから37ページは屋内運動場の1階から2階の平面図でございます。
1階のトイレは既に改修済みのため、今回の工事の対象外となっておりますが、改めて多目的トイレを新設する予定でございます。1階、2階とも内装の改修として外壁に面する箇所は断熱化を行い、床、壁、体育器具庫の改修を行います。
続きまして、38ページ、39ページが屋上の平面図になります。
屋内運動場は鉄骨造と鉄筋コンクリート造の混合する構造となっております。鉄骨部分につきましては、既存の金属屋根の上にさらに屋根をかぶせるカバー工法という改修工事を行いまして、鉄筋コンクリート部分につきましては、屋上防水の全面改修を行います。
続きまして、40ページから43ページが立面図となります。いずれの面につきましても、外壁改修を実施いたします。
最後に、44ページ、45ページに契約の経過と入札参加業者調書を掲載しております。入札の状況につきましては、応札者が2者あり、小倉建設が低入札価格調査会の結果、落札者と決定された後、仮契約となっております。
本工事は市議会での議案可決後の、令和7年4月から令和8年2月までを工期とし、約11か月間の工事を予定しております。供用開始は令和8年3月からを予定しております。
議案の説明は以上となります。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第7号 柏市特別会計条例の一部を改正する条例の制定に係る教育委員会の意見の聴取について
説明
教育総務部長
資料は引き続き47ページ以降を御覧ください。
議案第7号は、柏市特別会計条例の一部を改正する条例のうち、教育に関する事項について定める部分について、市長に意見を申し出たいので提案するものでございます。市長に申し出る意見につきましては、次のページにあるとおり、市長の原案に異存なしでございます。
議案の詳細につきましては、学校給食センター長から御説明申し上げます。
学校給食センター長
議案第7号は、柏市の特別会計のうち、学校給食センター事業特別会計の廃止に関するものです。具体的な内容は、議案第7号資料を御覧ください。
初めに、改正の理由でございます。令和7年度から旧柏地域の小中学校の給食予算を柏市の一般会計に組み入れる公会計制度を導入するのに合わせ、旧沼南地域の給食予算を計上してきた学校給食センター事業特別会計を一般会計に編入し、柏市の給食予算を一般会計に一本化するためでございます。
次に、改正内容です。これは学校給食センター事業特別会計を廃止し、全ての業務を一般会計に移行するものでございます。
最後に、施行期日でございます。これは令和7年4月1日より施行いたします。なお、改正前の学校給食センター事業特別会計は、令和7年5月31日までは出納整理に必要な限度において存続いたします。
御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第8号 柏市立図書館条例の一部を改正する条例の制定申入れについて
説明
生涯学習部長
資料は53ページとなります。
議案第8号は、柏市立図書館条例の一部を改正する条例の制定申入れについてでございます。柏市立図書館沼南分館の位置を改めることについて、市長に申入れしたいので提案するものです。
詳細につきましては、図書館長より御説明申し上げます。
図書館長
議案第8号について、御説明いたします。
沼南近隣センターにつきましては、建物の一部に耐震性能の不足が判明し、これまでも様々な対策を検討してまいりましたが、安全対策の見通しが立たなくなったため、利用者の安全を第一に考え、令和7年3月31日をもって利用中止することとなりました。これに伴い、現在の沼南近隣センター3階にございます、図書館沼南分館につきましては、沼南庁舎1階ロビーに移設する予定でございます。このため、条例で定めております沼南分館の位置を「柏市大島田440番地1」から「柏市大島田48番地1」に改めるものでございます。移転先での再開は令和7年7月以降を予定してございます。
現在の施設規模は面積380平方メートル、蔵書数4万5、000冊でございますが、移転先におきましては、面積50平方メートル、蔵書数につきましては7、000冊と施設規模はかなり小さくなってしまいます。
ただ、沼南分館において提供しておりました図書館サービスを継続したいと考えてございます。また、移転再開までの間は利用者の皆様には大変御不便をおかけいたしますが、本館及びこども図書館を含む他の分館を御利用いただきたく、広報かしわや図書館ホームページなどで周知を図ってまいりたいと考えております。
議案第8号の説明は以上となります。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第9号及び第10号 財産の取得の申入れについて
説明
学校教育部長
議案第9号及び議案第10号は、柏市立小学校及び中学校で使用する教師用指導書の取得について、市長に申入れしたいので、提案するものでございます。
詳細は指導課長より御説明いたします。
指導課長
議案第9号及び第10号の財産の取得について、御説明申し上げます。
資料は議案第9号が57ページから、議案第10号が63ページからとなってございます。
本議案で取得する財産については、今年度に中学校の教科書採択が行われました。よって、次年度から使用する教科書等が変更となります。このことに伴いまして、令和7年度から中学校で使用する教師用指導書を新たに購入するものでございます。
また、今年度購入をしました小学校の教師用指導書に関してですが、学校現場から非常に要望が多い算数の紙の指導書を各学級1部となるように追加購入を行いたいと考えております。これらの総額が2、000万円を超える見込みであるため、令和7年第1回市議会定例会に財産取得議案の提出を行うものでございます。
購入に当たりましては、市内の教科書取扱店でございます、東葉警備保障及びハマジマ書店と、議案にあります、購入冊数及び購入金額で仮契約を行いました。
続きまして、指導書の種類と内容について、御説明申し上げます。指導書は指導編、研究編、朱書き編などがございます。学習指導要領と授業のまとまりである単元との関連や、各単元の解説、また授業づくりのポイントや板書例等が掲載されているものでございます。指導書を活用することで、若年層からベテラン層まで効果的に授業準備、教材研究を進めることができます。教育の質を保つためにも必要な資料となってございます。
今回、各学校に配布する指導書の冊数は、中学校は各学年各教科1部、小学校は先ほど申し上げました算数の紙の指導書を各学級1部となるように配布をいたします。
なお、今年度購入しました小学校の指導書からデジタル指導書とのセット販売となっているものが多くございます。よって学校のほうではデジタル版を活用するということを想定しております。
私からの説明は以上でございます。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
氏田委員
この指導書、必要なものだと思いますが、各学級というか、先生だったら各担任に1冊ずつ回るような数でしょうか。
それともう1つは小学校で、算数の紙媒体を追加するということでしたが、ほかの教科についてはどのようになっているのでしょうか。
指導課長
まず、基本的にデジタルの指導書を活用するということは、各担任がそれぞれ持っている端末で、デジタル指導書を見ることができますので、一人一人必要なものは届いているという状況でございます。これは全ての教科、学年でその状況下にあるということでございます。
今回、算数の紙の指導書を追加で購入することに至った経緯としては、先の教科書取得の追認議案を出させていただいた際に、学校現場の状況を把握するためにアンケートを行いました。その結果、これについては丸つけ等を効果的に行うとか、授業をやりながらその丸つけをするとかというような状況になったときに、紙のものが手元にあると非常に便利である、効率がいいというような多くの要望が上がってまいりました。それを踏まえていろいろやりくりをしまして、これについては現場の要望をかなえられるようにということで購入を決定したものでございます。
そのような背景があり、これからも学校の要望を聞きながら行っていきたいとは思っておりますが、そのほかの教科につきましては、現状はデジタル版の活用等で何とかなるという判断をしているところでございます。
氏田委員
学校現場は多分若い先生が多くなってきて、この指導書というのに頼っている先生が多いと思います。やはり授業力の向上、それと教師力の質の向上を目指す上で、多聞に必要なものだと思いますので、これから学校の要望を聞いてやっていくということでしたけれども、本当に学校現場一人一人の先生方が授業を行う上で、困らないような手助けというか、支援をしていっていただければと思っています。
指導課長
ァンケート等を行うだけでなく、我々も学校現場になるべく足を運んで、実際の様子、子どもたちの様子も含めていろいろ観察をしたりする中で、必要なことを適切に行っていけるように考えてまいりたいと思います。
森委員
資料についてお伺いしたいのですが、この取得する財産の冊数が議案ごとに違うのは、どういう理由なのですか。中学校では300冊と331冊の違いがどういう理由なのか教えてください。
また、契約のことに詳しくないので教えていただきたいのですが、随意契約だと1社になっていますが、入札の場合と違い、どういう仕組みでどういう過程でこの企業が選定されているかお伺いできればと思います。
指導課長
まず、冊数の違いですが、今回購入をする2社が市内で指定されている業者になります。ほぼ半分ずつとなるようにしていますが、配送ルート等の関係で、きっちり半分というわけにはいかないので、若干担当する地域性などによって冊数が違っているというのが現状でございます。
それからこの購入先の選定に関してですが、実は教科書指導書は千葉県で業者を指定しておりまして、柏市に関しましてはこの2社が担当するということが決定しております。それに従って購入を進めているという状況でございます。
森委員
必要冊数の、中学校だと631冊で、小学校が888冊である部分をできるだけ半分にしているということですね。
採決結果
全員賛成可決
議案第11号 令和6年度2月補正予算案の教育に関する事務に係る部分について
説明
教育総務部長
議案第11号につきまして御説明いたします。資料は69ページ以降を御覧ください。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められました、「令和6年度2月補正予算案の教育に関する事務に関わる部分について」、市長に意見を申し出たいので、提案するものでございます。
なお申し出る意見につきましては次のページに記載しておりますとおり、市長の原案に異存なしでございます。
それでは、補正予算案の内容について御説明をいたします。資料の83ページの令和6年度2月補正予算事業の概要について御覧ください。
今回の補正予算では、この資料に記載する事業に係る予算について、それぞれ補正を行おうとするものでございます。それぞれの対象事業の概要につきましては、各担当所属長より御説明申し上げます。
児童生徒課長
児童生徒課から、1の特別支援教育の推進について御説明いたします。
これは医療的ケア看護師派遣に関する役務費手数料の全額を減額するものです。医療的ケアを必要とする児童については、訪問看護ステーションとの委託契約、または会計年度任用職員として看護師を採用し、学校に看護師を配置し、医療的ケアを行っております。
令和6年度当初予算要求時には、看護師の必要な人数を確保する見通しが立たなかったことから、人材派遣会社との派遣契約により、看護師の派遣を予定していたため、本予算を計上いたしました。
しかし、会計年度任用職員を募集した結果、必要な人員を確保することができ、本予算は全て支出不要となったことから、全額を減額する補正予算を要求するものでございます。
児童生徒課からの説明は以上です。
教育施設課長
教育施設課から、2の小中学校施設整備事業について御説明いたします。
まず7つの事業について記載されておりますが、その大部分が国の補助金を活用するために、令和7年度実施予定の事業を前倒ししまして、繰越明許費の設定、もしくは継続費の設定変更を併せて実施することで、令和7年度に事業を進められるようにしています。3.、4.及び7.の一部は事業の進捗状況に合わせて事業費を減額するものでございます。
教育施設課からは説明は以上でございます。
文化課長
文化課から、3の旧吉田家住宅保存修繕等事業について御説明いたします。
こちらは今年度から来年度にかけて実施しております、旧吉田家住宅主屋かやぶき屋根の保存修理工事において、令和6年度に支払いを予定しておりました足場の費用につきまして、次年度も継続して足場は使用するため、支払いを令和7年度の支払いとし、令和6年度は屋根の材料であるかやの費用のみの支払いを行うこととなったため、継続費の年割額を変更するものです。
文化課からの説明は以上でございます。
中央公民館長
中央公民館から、4の公共施設予約システム開発・運用保守に係る債務負担支払について、御説明いたします。
これは公共施設予約システムの更新に伴い、令和7年度から令和12年度までのシステム開発・運用保守に係る債務負担を組み、千葉県と本市を含む県内各市による共同での長期継続契約を予定していたものですが、このたび入札が不調となり、契約を先送りせざるを得なくなったことから、債務負担行為の廃止を行うものです。なお、次期契約については1年遅れをめどとし、現在千葉県との協議を継続中です。
中央公民館からの説明は以上でございます。
教育総務課長
教育総務課から、5の退職手当について御説明いたします。
これは、市立柏高校の教諭が亡くなったことにより、退職金の支払いが生じ、その不足分を増額するものです。職員の退職手当の支給に関しては、市長部局の給与厚生室で予算を持ち、執行しておりますが、補正予算を組む理由が教育委員会にあることから説明をさせていただきます。
教育総務課からの説明は以上でございます。
教育総務部長
議案第11号の説明は以上でございます。
御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第12号 令和7年度予算案の教育に関する事務に係る部分について
説明
教育総務部長
資料は引き続き85ページ以降を御覧ください。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められました、「令和7年度当初予算案の教育に関する事務に関わる部分について」、市長に意見を申し出たいので、提案をするものでございます。市長に申し出る意見としましては、次のページにございますとおり、市長の原案に異存なしでございます。
それでは令和7年度の当初予算の市長原案の内容を一括して、教育総務課長から御説明申し上げます。
教育総務課長
議案資料と補足資料「一般会計予算(教育に関する事務に係る部分)の内訳」と書かれている議案第12号資料を使って、御説明をさせていただきます。
初めに、「1、一般会計予算」についてです。
令和7年度柏市一般会計予算のうち、教育に関する事務に係る部分につきましては、議案資料88ページから92ページのとおりです。補足資料1ページから2ページは、議案資料の88ページ、89ページの歳入歳出予算を前年度予算と比較できるよう、作成したものになります。
まず、歳入予算について御説明します。補足資料の1ページを御覧ください。
歳入総額は令和6年度と比べて、39.7パーセント増の99億9、443万1、000円です。一番下の欄になります。
主な増額項目は、まず款17の県支出金が15億4、227万円の増となっており、これは主に千葉県公立学校情報機器整備事業費補助金によるものです。
次に、款22の諸収入が21億2、803万8、000円の増となっております。これは、学校給食費公会計化による学校給食費現年分の増が主な理由です。
次に、歳出予算についてです。補足資料は次のページとなります。
歳出総額は令和6年度と比べて、24.7パーセント増の254億6、778万6、000円です。
主な増額の項目とその理由は、まず項1の教育総務費のうち、教育指導費が27億2、032万9、000円の増となっており、これは主にGIGA端末備品代の増によるものです。
2点目に、項6の社会教育費のうち、社会教育総務費が19億3、811万9、000円の増となっており、これは主にこどもルーム指導員の報酬及び期末勤勉手当の増によるものです。
3点目に、項7の保健体育費のうち、保健安全給食費が24億8、033万円の増となっており、これは主に給食材料費の増によるものです。
次に、継続費について御説明いたしいたします。こちらは議案資料の90ページになります。
小学校費における光ケ丘小学校校舎長寿命化改良設計事業及び土南部小学校受変電設備改修事業につきまして、令和7年度及び令和8年度の2か年の継続費として計上いたします。
また、社会教育費における高田小学校こどもルーム施設改修事業につきまして、令和7年度から令和9年度の3か年の継続費として計上いたします。
続いて、債務負担行為についてです。14件の事業について、新たに債務負担行為を計上いたします。校務系基幹システム更新(令和7年度)の賃借料、学校プール授業委託料、高田小学校仮設校舎の賃借料、柏第七小学校増築校舎の賃借料、田中北小学校増築校舎の賃借料、市立小学校空調設備整備事業(令和7年度)の賃借料、市立中学校空調設備整備事業(令和7年度)の賃借料、市立柏高校空調設備整備事業の賃借料、図書館システムの賃借料、市立小学校給食室整備事業の備品購入費、市立中学校給食室整備事業の備品購入費、小中学校給食調理委託(令和7年度)の委託料、学校給食献立作成システム利用料、最後に学校給食センター給食調理配膳及び運搬委託の委託料です。事業の期間及び限度額は資料のとおりです。
次に、地方債について説明をいたします。議案資料の92ページになります。
まず、義務教育施設整備事業の財源として、29億9、980万円を計上しています。起債を行う具体の主な事業としましては、風早南部小学校を除く小学校41校の体育館に空調設備を設置するものとなっております。
次に、学校給食施設整備事業の財源として、1億5、160万円を計上しています。起債を行う具体の主な事業としましては、柏第三小学校の備品購入費等となっております。また、起債の方法、利率及び償還の方法につきましては、例年と同様の内容となっております。
2、新規・拡大事業について御説明いたします。こちらは補足資料の3ページを御覧ください。
まず、教育支援員・医療的ケア看護師の配置についてです。これは、医療的ケアを必要とする児童生徒の学校生活や学習活動を支援するために、医療的ケア看護師を配置するものです。
4ページのGIGAスクール環境整備・活用推進事業についてです。
これは、1人1台端末の更新やデジタル教材の導入など、ICT環境を整備し、デジタル学習基盤を活用した教育DXを推進するものです。
5ページの自校方式給食室空調設備設置事業についてです。
これは、学校給食調理員の熱中症対策として、給食室に空調設備を設置するものです。小学校は令和6年度に設置が完了し、令和7年4月から運用開始、中学校は令和7年度に設置工事を実施し、令和8年度から運用を開始するものです。
6ページの小・中学校体育館空調設備設置事業についてになります。
これは、近年の温暖化に伴い、授業や部活動中の熱中症対策及び避難所としての機能強化の観点から、既に設置済みの風早南部小学校を除く小学校41校の体育館に空調設備を設置するものです。
7ページの学校施設(校舎)教室不足対策事業についてです。
これは、学区内の人口増加により、推計上、将来的に既存の校舎のみでは児童生徒の受け入れが困難になる小中学校において、増築校舎を整備するものになります。
8ページの水泳授業民間委託事業についてです。
これは、柏市立小学校の体育科における水泳指導について、業務委託により、水泳施設、指導業務及び移動手段を確保し、児童が持続可能な形で水泳指導を受けられる機会を提供するものになります。
9ページの給付型奨学金事業についてです。
これは、社会的養護施設等を退所した方(ケアリーバー)を対象に、大学や専門学校等への進学のための支援を行うため、市独自の給付型奨学金制度を創設するものとなります。
10ページの学校給食施設の改修及び更新についてです。
これは、施設・設備の老朽化が進む中、今後も安心・安全な学校給食を安定的に提供するため、柏市学校給食施設整備計画に基づく施設整備を推進するものとなります。
11ページの本の広場の運営(子ども・子育て支援複合施設TeToTe)についてです。
これは、子ども・子育て支援複合施設において、安全に安心して過ごすことができる本の広場を運営し、そこで本との接点や遊びを通じた学び・交流・創造の機会を創出することで、子どもの健全な育成を図るものです。
12ページの中高生の居場所づくり事業(子ども・子育て支援複合施設TeToTe)についてです。
これは、子ども・子育て支援複合施設において、安全に安心して過ごすことができる中高生世代の居場所となる中高生の広場を運営し、そこで様々な学びや経験をすることにより、自己肯定感や自己有用感を高め、将来にわたって幸せな状態で成長できるよう「こどもまんなか」の居場所づくりを推進するものです。
13ページの放課後子ども教室推進事業についてです。
これは、全ての子どもが放課後に安全・安心に過ごせる居場所をつくり、遊びや体験活動などを通じて、幸せな状態での成長を目指すことを目的としているものです。またこどもルームと連携して、こどもルームの過密状態と待機児童解消も図るものです。
14ページの物価高騰対策支援事業の内、給食費の助成についてです。
これは、令和6年度に改定した公立小中学校の給食費の値上げ額の半額を助成するものとなります。
説明は以上となります。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
氏田委員
2点お聞きします。
1点目は教育支援員についてです。教育支援員を特別支援学級に119人を配置するというふうになっていますが、特別支援学級の在籍の児童がすごく増えているということに関してと、それから小中学校63校ある中で、119人というのは、大体1つの学校に2人ぐらいの配置かと思いますが、教育支援員が充足できているのかということ。
2点目は、給付型の奨学金の支給を独自に行うということですが、大体どのくらいの人数を想定しているのか教えてください。
児童生徒課長
まず、1点目の御質問についてお答えさせていただきます。教育支援員の配置につきましては、委員御指摘のとおり、実は足りないという要望が非常に多いのが現状でございます。学級数としましては、トータルで200学級を超えている中で、本当は1クラスに1人つけたいのですが、119人ですので、単純計算すると半分程度という形になっているところです。こちらについても我々も要望に対してできるだけ配置できるよう予算要望に努めているところです。今後も引き続きここについては要望を続けていきたいと思っております。
学校教育部次長兼学校教育課長
2点目の給付型奨学金の対象者につきましては、制度の開始当初は市内の施設を退所された方、または里親を終えられた方を想定しております。
その中で令和7年度に想定している対象者数としましては、3名から5名ほど、1学年当たりを想定しております。ただこれは最初の年度になりますので、来年度以降は進級して2年生になった方と、新たに進学され1年生になった方という形で、毎年1学年ずつ対象者数が増えていくというふうに想定しております。
氏田委員
どちらにしても子どもたちが健全に育っていけるような支援ができればいいと思います。あと教育支援員については、やはり担任の先生も非常に困っているかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
渡部委員
放課後子ども教室の事業についてですが、昨年に引き続きモデル校として実施するのは高柳小であってますでしょうか。
生涯学習課統括リーダー
高柳小学校で継続的にモデル事業を実施させていただきます。
氏田委員
先日TeToTeを見学させていただきまして、自分が思っていたよりも非常に温かい雰囲気で行われていて、本当に中高生世代の子どもたちにああいう居場所ができるというのは非常に幸せだと思いました。
これは少し大きなことになりますが、柏市の中心だけではなく、ほかのところにもこういう場所があったらどんなに中高生の子どもたちはいいかなと思いましたので、将来的にそういった形になっていければというのが感想です。
採決結果
全員賛成可決
議案第13号 柏市個人番号利用及び特定個人情報提供条例の一部を改正する条例の制定に係る教育委員会の意見の聴取について
教育総務部長
資料は別冊資料の1ページを御覧ください。
議案第13号は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められました、「柏市個人情報利用及び特定個人情報提供条例の一部を改正する条例の制定」のうち、教育に関する事項について定める部分について、市長に意見を申し出たいので、提案をするものでございます。
市長に申し出る意見としては、次のページにありますとおり、市長の原案に異存なしでございます。
それでは、議案の詳細につきまして、学校教育部次長兼学校教育課長から御説明申し上げます。
学校教育部次長兼学校教育課長
それでは本議案の概要について御説明させていただきます。
本市を含め、各自治体はいわゆるマイナンバーにひもづいた、税と社会保障に関する情報を行政機関同士が情報提供ネットワークシステムを通じて、手続に必要な個人情報をやり取りする情報連携を活用しております。今回は法定事務とは別に自治体が条例で定め、独自に情報連携を活用しようとするものです。
今回の条例の改正にて、新たに個人番号を利用することのできる事務に定めるのは、就学援助の支給及び特別支援教育就学奨励費の支給に関する事務です。これらの制度の認定に係る審査において、前年の1月から12月の世帯の収入が分かる書類や世帯員の住民票の写しを利用することがあり、これらは保護者に申請の際に提出を求めています。住民税関係情報及び住民票関係情報を情報提供ネットワークシステムを通じた情報連携により取得することで、保護者の負担軽減や事務の効率化が期待できます。
今回の条例改正は、保護者、教育委員会双方に有益と見込まれるため、市長の原案に異存なしと回答させていただきたいと存じ上げます。御審議の程、よろしくお願いいたします。
質疑等
原委員
ちょっと質問というか、本当に細かい話ですが、この別冊資料4ページの提案理由の部分で、給付に関する事務で個人番号を利用する部分は事務「等」に含まれているのですか。
学校教育部次長兼学校教育課長
この提案理由の中にある小児慢性特定疾病児童等という言葉については、今回市役所全庁的に様々な業務について、情報連携の独自事務に規定するという形を取っておりまして、その一番筆頭に来ている事務がこの小児慢性特定疾病児童という形でございます。
原委員
事務等で個人番号を利用するということですかね。
学校教育部次長兼学校教育課長
これらの事務のもと、個人番号を利用することができる事務に追加するということです。
原委員
間違ってはいないのですね。
学校教育部次長兼学校教育課長
これは間違ってはおりません。
原委員
失礼しました。
学校教育課主査
補足で申し上げさせていただきます。
今回市長部局が提案する個人番号利用及び特定個人情報提供条例の一部を改正する条例の制定においては、今回教育委員会の対象事務は就学援助と特別支援教育就学奨励費に関するものですが、市長部局のほかの事務も合わせて全部で12個の事務が条例改正の対象になっております。加えて市長部局の話にはなりますが、今回システム標準化の関係で、独自利用事務における住登外者宛名管理事務の追加というものも含まれておりまして、それを含めてというのが最後に繰り返されているというところでございます。
採決結果
全員賛成可決
8.その他
田牧教育長
ほかに何かございますか。
なければ、本日御審議いただきました議案のほかに、令和7年第1回市議会への提出予定の議案について、事務局から御説明をさせていただきます。
事務局より、説明をお願いいたします。
教育総務部次長兼学校給食課長
学校給食課より、議案の説明をさせていただきます。参考資料としてお配りしております、「財産の取得について」を御覧ください。
こちらは令和8年4月に開始予定の柏第三小学校の給食室に設置する給食用備品を取得しようとするものでありまして、本来であれば、本日議案として委員の皆さんにお諮りすることを予定しておりました。
しかしながら、給食施設に係る機械設備の工事事業者の選定に遅れが生じまして、これに伴い当該備品の購入に係る公募にも遅れが生じました。この結果、2月10日に仮契約を締結したものの、市長部局における市議会議案手続の関係上、本日議案としての提出が行えないということになりました。また次回2月20日の教育委員会の定例会における御審議では、令和7年第1回市議会定例会への当初議案としての提出に間に合わないということ、また改めて臨時会を招集するいとまもないことから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第25条第1項及び柏市教育委員会行政組織規則第8条第1項の規定により、本議案につきましては教育長の臨時代理により進めたいと考えております。
それでは、議案の内容について説明をさせていただきます。今回取得する財産は、繰り返しになりますが、柏第三小学校の給食室の移転・建て替えに伴い、厨房機器等の給食用備品一式を購入するというものになります。契約の方法につきましては、制限付一般競争入札により、業者を選定しています。取得金額につきましては、税抜きで1億8、000万円、税込みで1億9、800万円となります。契約の相手方ですが、株式会社関東三貴ということで、先ほど申し上げたとおり、令和7年2月10日に仮契約を締結しております。7に入札の状況を載せておりますが、7者による応札がありまして、その中で関東三貴が落札したという状況になっております。
また資料としましては、資料1に取得する財産の一覧、資料2に備品配置図、資料3に給食室の配置図を添付しております。
私からの説明は以上になります。
9.閉会宣言
田牧教育長
それでは以上をもちまして、本日の会議の日程を終了いたします。
閉会といたします。ありがとうございました。
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