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柏市教育委員会令和6年第10回定例会会議録
1.日時
令和6年10月31日(木曜日)
- 開会 午後2時00分
- 閉会 午後3時55分
2.場所
沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)
3.出席した教育長及び委員
- 教育長 田牧 徹
- 教育長職務代理者 氏田 青津子
- 委員 森 秀夫
- 委員 渡部 麻有
- 委員 原 康樹
4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者
教育総務部
- 教育総務部長 原田 明廣
- 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
- 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
- 教育総務課長 籠 希世子
- 教育施設課長 古谷 正人
- 学校給食センター所長 佐藤 克己
生涯学習部
- 生涯学習部長 宮本 さなえ
- 生涯学習課統括リーダー 竹内 邦裕
- 中央公民館長 牧野 共子
- 文化課長 吉田 敬
- 図書館長 坂口 園子
学校教育部
- 学校教育部長 福島 紀和
- 学校教育部上席技監 依田 紀彦
- 学校教育部次長兼学校教育課長 原 竜太郎
- 学校財務室長 渡辺 勝
- 教職員課長 福田 裕司
- 指導課副参事 宮本 英明
- 児童生徒課長兼少年補導センター所長 石井 剛範
- 市立柏高等学校長 遠藤 英宏
- 教育研究所長 金岡 幸江
事務局
- 教育総務課統括リーダー 佐藤 香
- 教育総務課主査 岡﨑 香織
- 教育総務課主事 青木 麻奈美
- 教育総務課主事 程田 祐輔
5.請願の事情説明の取扱いについて協議
田牧教育長
既に御承知のとおり、今回の会議で、請願の審議が予定されております。請願については、柏市教育委員会会議規則第12条の規定により、教育長の認める時間内で事情を述べることが認められております。
事情を述べることができるのは、請願者本人だけとし、代理人による事情説明は認めないものとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員:了承)
田牧教育長
それでは、請願の事情説明については、請願者本人のみといたします。
6.傍聴に関する説明
田牧教育長
傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者が1人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員了承)
田牧教育長
それでは、随時入室していただくことにいたします。
なお、傍聴の方は、受付時にご確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴してくださるよう、お願いいたします。
7.開会宣言
田牧教育長
ただいまから教育委員会令和6年第10回定例会を開会いたします。
8.前回会議録の承認
令和6年第9回定例会会議録について全委員異議なく承認した。
9.教育長報告
報告
教育総務部長
本日の教育長報告は、全部で8件でございます。
まず初めに、アの「市議会令和6年第3回定例会について」を私と生涯学習部長及び学校教育部長から御報告を申し上げます。
市議会令和6年第3回定例会は、令和6年9月6日に開会し、10月3日に閉会をいたしました。私からは、市議会定例会における質疑及び一般質問のうち、教育総務部に関係する内容について、主な内容を抜粋して、4点御報告を申し上げます。
1点目は、義務教育学校と小中一貫教育についてでございます。柏中学校区の義務教育学校の設置に当たり、昨年9月の方針表明までに、教育委員会では、誰にどのような説明をしたのか。その説明を口外しないように伝えた理由を問う。
また、2015年の義務教育学校法制化の議論では、衆参両院で「付帯決議」として、安易に学校統廃合しないことや検討段階から地域との合意形成を図る旨指摘されているが、今後地域住民との合意形成をどう図るのか。
最後に、義務教育学校の設置においては、分離型の一貫校とすることも含めてどのように検討してきたのかとの御質問がございました。
この質問に対しましては、まず、昨年9月の市長による表明に合わせ、関係校の保護者や該当地域に向けたリーフレットを配布しており、その配布前に、PTA本部役員や学校運営協議会委員に概要を説明したが、その時点では、市議会で議論する前段階にあったため、関係者に限った案内としたこと。
付帯決議の内容については、配慮すべき事項として承知しており、開校準備では、保護者等の関係者の意見も参考としつつ、合意形成を図りながら検討することが重要であると認識しており、そのための1つとして、地域協議会を設置する予定であり、意見交換の概要は、ホームページや地域協議会だよりでお知らせしていくこと。
柏中学校区では、施設一体型を建設し得る十分な敷地があることや、施設整備をしても、なお十分な校庭面積を確保できる等の条件が整っていることから、今まで進めてきた小中連携教育の課題を解決し、小中一貫教育を進化させていくことができる施設一体型の義務教育学校が最善であるとの判断に至ったこと。
また、立地的に離れ、かつ規模の小さな旭東小学校の児童が中学校へ進学する段階から、新たに義務教育学校に加わることは大きな疎外感を感じてしまうことが容易に考えられることから、子どもたちの教育環境を最優先に考え、旭東小学校を含めた「施設一体型の義務教育学校」を目指していくことを、教育長から答弁を申し上げております。
2点目に、柏中学校区の小中一貫義務教育学校の問題点についてでございます。将来的に開発等の影響を受け、大規模校になることが見込まれているが、それでも支障がないと考えているのか。
また、大規模の学校では、運動会を全学年で一斉に実施できず、学校としての一体感がなくなるし、子どもが1つも係を担当できない、保護者にとっても負担がある、こうした状況がウェルビーイングと言えるのかどうか。
柏中学校区の義務教育学校と同一規模であるつくば市立春日学園義務教育学校では、大規模校は良くないとの判断をしている。
社会科見学等も受け入れられている場所も限られてしまうし、受け入れられたとしてもトイレ等で問題が発生する。さらに、体育館に一同が集合できず、式典に支障が出るのではないか。大規模校の教員が尽力して、重大な支障が生じないようにしているだけであり、教員に対するリスペクトが足りないのではないか。
教育委員会が実施した「柏市立小中学校の教育環境に関するアンケート」において、教員は経験を踏まえ、小学校は3学級、中学校は4学級が適当と回答しており、義務教育学校はこの規模を上回るがどうか、との御質問がございました。
この質問に対しましては、まず学校教育法施行規則において、学校規模が定められており、弾力的な運用が可能となるよう、「地域の実態その他特別の事情があるときは、この限りでない」と示されていること。
また、現行の国や柏市の学校適正配置は、特別支援学級を含めない数で算出しており、柏市教育政策審議会においても、この考え方に倣い、1学年で小学校は3から4学級、中学校は4から6学級、義務教育学校では、それらを合算した30から42学級とするよう審議をいただいた。昨年度の推計では、若干該当学級数から超過すると見込まれるが、先進事例を参考とした取組を考慮すれば、教育内容を十分に充実させることが可能であると考えていること。
柏駅前開発についても、対応可能な余地を残した形で施設整備を進めていくこと。
また、先進校の視察で、行事を工夫して実施している学校を確認しているため、必ずしも学校規模によって、阻害されるわけではないと認識をしていること。
春日学園については、学区選択制を導入したことにより、学校のキャパシティを超える児童生徒の流入が発生したと認識しており、柏市においては、学校施設のキャパシティを超える状態を避けるため、必要な施設整備、校地面積等は確保していること。
現在、柏中学校区の義務教育学校で想定している学校規模は、1学年4から5学級であり、市内にも同規模の学校は存在しており、社会科見学等において、実際に当該校から受入先が決まらない、あるいはトイレや式典で支障が出ているといったような話はないこと。さらに、教員の日頃の頑張りは十分理解しており、規模にかかわらず、課題が挙げられている一方で、それぞれに良さがあること。さらに、教育政策審議会においては、アンケート結果やクラス替えの効果、現状等を勘案し、全体の学校規模を審議していくことを学校教育部長と私から答弁を申し上げております。
3点目は、給食費改定における効果についてでございます。今年度から学校給食費を改定したが、その効果とそれに対する児童生徒、学校職員からの反応はどうか。また、米が値上がっているが、給食への影響はあるかとの御質問でございました。
この質問に対しましては、改定前までは価格を優先して食材を選定せざるを得ない状況にあったが、現在では、季節や旬を感じられる食材を取り入れるなど、それぞれの料理に適した食材を使用できるようになったこと。より良質な食材を使用することで、食べ残しが減少している事例があるほか、地産地消の推進や行事食、郷土料理等にも積極的に取り入れやすくなり、食育の教材となる献立を増やすことにもつながっていること。また、児童・生徒、教職員からは、肯定的な意見が上がっており、魚の食べ残しが減るなど、良い効果が出ていること。
米の価格の高騰につきましては、今年度、給食費を改定したことにより、現在の給食費で対応可能であることを私から答弁申し上げております。
4点目は、給食費の公会計化についてでございます。学校給食費の公会計化について、誰にどのようなメリットがあるのか。また、公会計化は保護者に大きな負担は生じるのか、周知はどのようにして行っていくのかという質問がございました。
この質問に対しましては、教職員が給食費の管理業務から解放されることで、業務量のみならず、精神的な負担からも解放され、本来の業務に集中しやすくなることが期待されること。また、保護者にとってもこれまでは給食費を納付するために、各学校が指定する金融機関に口座を開設する必要があったが、公会計後は、国内の多くの金融機関を利用できるよう準備を進めており、利便性が向上すること。このほか、システム導入による業務の効率化や給食費の納入状況に左右されない安定的な学校給食の実施なども公会計化の効果として見込んでいること。
また、公会計化に伴い、給食費の納付先が各学校から市に変わるため、保護者に改めて、口座手続を行っていただくことや、公会計化の影響や保護者の皆様にお願いする手続については、在校生は来年の1月中に、新入生については例年1月から2月頃に開催する入学説明会の際に、それぞれ文書で案内するとともに、広報誌、市ホームページ等でも周知を行い、制度の変更によって混乱が生じることがないよう、丁寧に対応することを私から答弁を申し上げております。
教育総務部については以上でございます。
生涯学習部長
続きまして、私から、生涯学習部に関係する内容につきまして、主な内容を抜粋して、3点御報告申し上げます。
1点目は、子ども・若者支援についてでございます。子どもと若者の一体的な支援を強化するために、新たな組織を設けることへの市の見解と、どのような中高生の居場所づくりを目指しているのかという2つの質問がございました。
新たな組織を設けることへの市の見解といたしまして、国や他自治体において、「こども・若者施策」を一体的に推進する動きがあることは認識していること。ライフステージに応じた切れ目のない支援を行うための手法について、先進市の事例も調査、研究しながら、組織の在り方なども含めて、今後検討を行っていくことを市長から答弁しております。
また、どのような中高生の居場所づくりを目指しているのかとの質問に対しまして、こども家庭庁の「こどもの居場所づくりに関する指針」において、「こどもまんなか」の居場所づくりの実現が掲げられていることを踏まえ、子ども・子育て支援複合施設「TeToTe」5階の中高生の広場では、これまで実施したアンケート調査の結果や、中高生モニターの議論を通じて、中高生が求める様々な過ごし方ができるよう、5つのエリアを設け、ニーズに即した備品や家具を配置し、居心地の良い環境を整えていくこと。今後の運営も中高生による実行委員会の立ち上げや、大学生ボランティアと協力できる仕組みを検討していることを私から答弁しております。
2点目は、放課後子ども教室の進捗についてでございます。
10月から開始する高柳小学校での居場所型放課後子ども教室のモデル事業における現在の進捗と事業内容、人員配置について、質問がありました。
質問に対しまして、10月22日の開設に向けて、高柳小でのモデル事業の準備を進めていること。授業のある平日の放課後から午後4時40分、またはパンザマストまでのいずれかの早い時間までとし、高柳小学校内に1年生から6年生までの全学年を対象に、読書や宿題など自由に過ごせる居場所の提供を行うこと。事前登録制であるが、入退室は自由で、保護者のお迎えも必要ないといった事業内容を予定しており、既に全校児童680人中185名以上の登録があること。
運営体制については、補充学習型の「ステップアップ学習会」や、体験学習型と同様に、地域の有償ボランティアを中心とするが、会計年度任用職員である放課後子ども教室コーディネーターや生涯学習課の職員を配置し、関係者と連絡調整を行いながら実施していくこと。
まずは、モデル事業を多くの児童に利用してもらい、効果や課題を検証して、今後の拡大の端緒としたいことを私から答弁しております。
3点目は、蔵書の方針と複本、効果指標についてです。図書館は限られた予算の中で蔵書をしなければならないが、利用希望が多く、長期間予約を待つ人もいる中での蔵書や複本の方針、基準の状況と平成31年に策定した「柏市立図書館のあり方」において、貸出冊数や利用者数に代わる成果指標の検討が課題としてあったが、検討状況はどうか、と2つの質問がありました。
蔵書や複本の方針、基準の状況については、図書購入をはじめとする資料収集において、幅広い情報提供や収集を網羅的に行うことが重要と考えて、「柏市立図書館資料収集方針」を定めて、図書館資料選定会議で資料の選定を行っていること。
希望が多い新刊のベストセラー書籍等については、予算や所蔵スペースが限られていること。図書館が複本を多く所蔵することで、著作者、出版社、地域の書店などの利益を損なう可能性もあることから、利用者の要望と図書館として所蔵するべきと考える資料とのバランスを意識して、広く市民に利用いただける図書館を目指していくことを説明し、2つ目の成果指標については、「柏市立図書館のあり方」策定後の5年間で、地域情報拠点化事業などをはじめ、「あり方」を実現するための事業に取り組んできており、それぞれの事業に成果指標を設け、検証を続けていること。
今後も、来館者数などのデータを収集・分析していくことを検討し、市民にとってよりよい図書館の姿を実現するための努力を続けていくことを私から答弁しております。
生涯学習部からは以上です。
学校教育部長
続きまして、私からは、学校教育部所管の質問と答弁のうち、3点御報告申し上げます。
初めに、8の不登校支援についてです。家庭から外へ出られない不登校児童生徒へのアウトリーチ支援の体制はどのようになっているのか。また、不登校児童生徒の中には、健康診断を受けられない児童生徒がいると指摘を受けているが、それについて対応すべきではないかという質問について、柏市の不登校支援の取組として、学校内では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる心理的・福祉的な支援、校内教育支援センターでの個別支援教員による学習支援等が行われている。一方、学校外では、教育支援室や教育支援センターにおいて、不登校児童生徒やその保護者の支援に努めている。
しかしながら、自宅から外に出ることができず、家庭で多くの時間を過ごす不登校児童生徒に対しては、アウトリーチ型支援の必要性があると捉えており、教育支援センター指導員やスクールソーシャルワーカーによる家庭訪問を実施し、相談対応や学習支援などを行っている。アウトリーチ型支援については、支援のタイミング等、不登校児童生徒の状況を見ながら、慎重に行う必要があり、教育と福祉の両面からの支援体制の充実を図っていく。
また、柏市立小中学校では、学校の健診日に欠席した児童生徒に対して、各学校において実施可能な項目である身長、体重、視力、聴力は登校した際に随時検査を行っている。御家庭での対応が可能な尿検査については、容器をお渡しし、保護者の方にお持ちいただくことで、対応しているところである。そして毎年度、保護者の方に御記入いただく保健調査票にて、児童生徒の健康状態の把握に努めている。
また、心臓健診や脊柱側弯症健診といった一部の健診については、救済日の設定や近隣校での受診の案内を行っているが、不登校の児童生徒は学校に来ること自体が難しく、ほかの児童生徒と一緒に健康診断を実施することも難しいことから、現状、少数しか受診できていない実態がある。
教育委員会としても、長期間、健康診断を受診できず、自分の健康状態を把握する機会を持てないことは、課題であると認識しているため、引き続き、健康診断の未受診者に関わる情報や諸課題の整理を行いながら、検討していくと答弁しております。
次に、9の登校時の荷物についてです。始業式や終業式で荷物が多い時期の登下校について、荷物を分散して持参したり、持ち帰らせたりすることはできないかという質問に対して、登下校時の荷物が児童生徒にとって過度な負担とならないよう、配慮していくことが必要であると捉えており、文部科学省から発出されている「児童生徒の携行品に係る配慮」に基づき、児童生徒の負担軽減を図るための工夫例を各学校に提示している。荷物の分散については、工夫例の1つとして示しており、実際に多くの学校において、取組がなされている。引き続き、登下校時の荷物の量が適切なものとなるよう、学校への指導・助言に努めると答弁しております。
最後に、10の部活動の進捗についてです。部活動地域移行の現状はどのようなものか。また、小学生の吹奏楽の活動に対して、どのように考えるかという質問に対しては、令和5年9月より、一般社団法人柏スポーツ文化推進協会が受皿となり、13競技の移行が完了した。今年度は女子サッカー、ダンスクラブを新設し、当初から予定した吹奏楽、陸上競技も開始される。
参加費は受益者負担だが、困窮世帯には、補助事業が施行されている。運営に当たって課題はあるが、生徒が専門的な指導を受けられる等、一定の評価を受けている。さらに、生徒の活動の機会が担保され、充実した内容となるよう、精いっぱい努めていく。
また、小学生の吹奏楽の活動については、中学校の部活動地域移行において、小学校5、6年生を対象に受け入れていくことを、運営団体と積極的に協議を重ねている、と答弁しております。
私からは以上でございます。
教育総務部長
続きまして、市議会令和6年第4回定例会の会期日程について、御報告申し上げます。
日程についてでございますが、招集日が令和6年11月29日金曜日で、議案等の採決の日は12月18日水曜日の会期となっております。日程の詳細につきましては、資料のとおりでございます。
教育長報告アについては以上でございます。
教育総務部長
次に、イの「市議会令和6年第3回定例会・教育子供委員会審査の決算に関わる部分について」を私と生涯学習部長及び学校教育部長から御報告申し上げます。
9月25日に行われました教育子供常任委員会審査のうち、令和5年度決算に関する主な質疑等の内容は、資料のとおりでございます。
私からは、教育総務部所管分について、主な内容を抜粋して、4点御報告申し上げます。
まず1点目は、全所属に関する要望でございます。令和5年度に、コロナが5類に移行され、このコロナ禍の間で変化した良いところと課題を、しっかり令和7年度以降の予算要求にも生かしてもらいたいとの御要望をいただきました。
また、「子ども」あるいは「教育」というと、どのような事業においても悪く取られない傾向にありますが、果たしてその事業は本当に必要か、将来の子どもたちにとって負担にならないか、あるいは誰のための事業かといったことを改めて考え直し、取り組んでほしいとの御要望をいただきました。
2点目は、柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針の策定についてでございます。策定支援の目的は何か。また、令和5年度から現在までの実績をどのように評価しているかとの御質問がございました。
この質問に対しましては、令和5年度及び6年度にかけて、教育政策審議会において、審議をいただきながら、基本方針を策定しているところだが、当該審議会の資料作成や会議録の作成、審議内容を基本方針の冊子としてまとめるところまでを支援内容としていること。また、常にコミュニケーションを取りながら進めることが重要だと考えており、現時点において、遅滞なく進められていることを、教育総務部次長兼教育政策課長より答弁を申し上げております。
市議会令和6年第3回定例会の一般質問においても、規模の観点で多く取り上げているところであり、丁寧に進めてほしいとの御要望をいただきました。
3点目は、開校と同時に外構工事完了が基本となるが、外構工事が遅れた理由は何かとの御質問がございました。
この質問に対しましては、計画当初は同時竣工を予定していたが、外構工事を分離発注したところ、不調や工事工期不足により、竣工がずれることとなってしまったことを、教育施設課長より答弁を申し上げております。
4点目は、給食費滞納者の滞納理由は把握しているかとの質問がございました。
また、個々の事情を把握し、離婚などで債務者が変更になる場合などは、児童・生徒の精神的負担が大きいことにも配慮してもらいたいとの要望も合わせていただいております。
これに対しましては、個々の内容までは把握してないが、公会計化に伴う手続等もあるため、丁寧な案内を行うとともに、配慮が必要な案件については、相談を受けて対応していくことを、教育総務部次長兼学校給食課長より答弁を申し上げております。
教育総務部については、以上でございます。
生涯学習部長
生涯学習部に関するものについて、御報告いたします。
生涯学習部に関しては、先ほど全所属への要望として、教育総務部長から報告がありました、新型コロナの5類への移行に関しての対応ということで、施設の代表例として、図書館の利用者数の移り変わりや対策の変化について、御質問がありました。
この御質問に対しまして、利用席の間引きや、貸出しカウンター前のビニール設置を感染対策として実施していたが、こうした対応を終了したこと。利用者数は徐々に戻ってきてはいるものの、コロナ前の数値までは回復していないことを、図書館長より御報告しております。
生涯学習部からは以上です。
学校教育部長
続きまして、私からは令和5年度決算について、学校教育部所管の質問と答弁のうち、3点御報告申し上げます。
初めに、小学校水泳指導の外部委託についてです。これについては、複数の監査委員から様々な質問がありました。外部委託における安全管理や引率者数、委託を進める理由などの質問について、水泳の指導はインストラクターが行い、引率した教員が安全指導を行うこと。引率者数は児童生徒数に応じて決まること。委託を進めるのは、施設改修のほかに、子どもたちの資質能力の育成や教員の働き方改革などが重要な要素になっていると答弁いたしました。
次に、部活動地域移行支援事業補助金についてです。補助金の妥当性について、どのように評価しているかという質問について、地域移行初年度であり、外部団体の立ち上げ、様々なシステムの構築、人件費など初期投資として必要な額であった。次年度の予算額は10分の1に減額予定であり、指導課としては妥当と認識していると答弁いたしました。
次に、教育相談についてです。子どもに対して、様々な問題に対応できるよう、スクールカウンセラーが配置されたと認識していたが、教職員の相談件数が多い。現状はどうなのかという質問に対しては、教職員、特に学級担任が関わる子どもに対して、どのように支援、アプローチしたらよいかを相談している。スクールカウンセラーからの助言が子どもだけでなく、教職員にもプラスに働く点も踏まえ、今後も手厚く取り組んでいきたいと答弁いたしました。
教育長報告イについては、以上でございます。
教育総務部長
次に、ウの「令和5年度包括外部監査結果に係る指摘事項に対する措置状況等について」を教育総務課長から、御報告申し上げます。
教育総務課長
資料は15ページになります。ほかにA3の補足資料1と2がございます。こちらは1が指摘事項、2が意見についての具体的な措置内容をまとめておりますので、合わせて御覧ください。
令和5年度に「学校教育に関する事業の財務事務の執行について」をテーマに包括外部監査が実施され、令和6年2月7日に監査人からその結果について、市長及び教育委員会に報告がございました。この内容につきましては、令和6年第3回定例会において、御報告をさせていただいたところです。
このたび、その報告に基づいて講じた措置等について、令和6年8月28日に市長が監査委員に周知し、これを受けて、令和6年10月1日に監査委員により、その内容が公表されましたので、ここに御報告させていただきます。
まず、1の包括外部監査結果に係る指摘事項については、22項目ございました。これらの指摘事項は、包括外部監査人により、本市において、今後措置が必要であると判断されたものであり、主に法令等に抵触する事項になります。また、一部は社会通念上著しく適正を欠いていると判断された場合にも指摘事項となっております。
指摘のあった22項目のうち、措置を講じたものは16項目、方針を提示したものは6項目となっています。方針を提示した6項目につきましては、関係部署と協議しながら、検討していく。また、示した方針に基づいて、今後実施していくなど、引き続き対応してまいります。措置状況の詳細は資料1のとおりとなります。
次に、2の包括外部監査結果に添えられた意見についてですが、こちらは88項目ございました。これらは指摘事項には該当しませんが、経済性・効率性・有効性の観点から、施策や事業の運営合理化を求める意見として、包括外部監査人から示されたものです。意見のあった88項目のうち、措置を講じたものは39項目、方針を提示したものは49項目となっています。方針を提示した49項目につきましても、指摘事項と同様に、引き続き対応を進めてまいります。
以上となります。
教育総務部長
次に、エの「教育長による臨時代理について」を教育施設課長から御報告申し上げます。
教育施設課長
10月28日に行いました行政財産用途廃止に関する教育長による臨時代理について、御報告いたします。
資料の16ページから19ページになります。
本件は、柏市立松葉第二小学校において実施している倉庫等改修工事に際しまして、敷地内の老朽化した自転車置場の除却を追加して行うため、これを用途廃止して、10月29日に解体したものでございます。
工事全体のスケジュールへの影響から、早期に解体する必要が生じたため、柏市教育委員会行政組織規則第8条第1項の規定により、教育長の臨時代理による用途廃止を行いました。
今回は工事の都合により、用途廃止を実施したものでございますが、本来であれば、しかるべき時期に事前に会議へお諮りすることが前提でございますので、工事の工程管理の徹底に、今後は努めてまいります。
説明は以上となります。
教育総務部長
次に、オの「柏市学校給食運営協議会の設置について」を教育総務部次長兼学校給食課長から、御報告申し上げます。
教育総務部次長兼学校給食課長
それでは、資料の20ページをお開きください。
私からは、柏市学校給食運営協議会の概要について、御説明いたします。
これまで、学校給食の運営に係る重要事項につきましては、必要に応じて検討会を設置しまして、その都度、学校関係者から意見をいただいてきたところですが、これを改めまして、今後は定期的な課題共有や意見交換の場として、柏市学校給食運営協議会を設置いたします。
本協議会の目的につきましては、資料に掲載のとおり、学校給食の円滑かつ適正な運営を図るため、広く学校関係者から意見を伺うことでございます。主な協議内容につきましては、学校給食の運営に関する事項、学校給食費に関する事項、その他学校給食の充実に関する事項としております。
また、これまでの検討会からの変更点としまして、保護者の意見をいただきやすくするため、構成員のうち、PTAの参加者を2名から4名に増やしております。
今年度につきましては、11月下旬に協議会の開催を予定しておりまして、学校給食費の現状、学校給食費の公会計化、学校給食用食器について、意見をいただきたいと考えております。参考までに、資料の21ページと22ページには、本協議会の設置要領も掲載しております。
説明は以上になります。
生涯学習部長
次に、カの「国登録有形文化財染谷家住宅の一般公開と企画展示について」を文化課長から御報告申し上げます。
文化課長
資料は23ページ、またお手元に染谷家住宅の三つ折りのパンフレットと展示室のチラシ、それから琴の演奏会のチラシが委員の皆様にはお配りさせていただいていると思います。
この染谷家住宅は、鷲野谷にございまして、平成30年度に建物が国の登録文化財、令和元年度には庭園が国の登録記念物になっております。花野井の旧吉田家住宅は、市のほうで寄贈を受けておりますけれども、この染谷家住宅のほうは、土地建物ともに染谷氏が所有、管理されている建物です。
23ページの中ほどの内容の部分について、説明させていただきます。染谷氏が改修工事の事業主体者となりまして、令和2年度から5年度までの4年計画で進めてきました。染谷家住宅の大改修が完了いたしまして、今年度公開の準備を進めて、今回一般公開の運びとなりました。10月6日日曜日から毎週日曜日に公開を行っております。この一般公開が始まる1週間前の9月28日には、市長出席のもとでセレモニーを行い、翌29日日曜日には、地域の鷲野谷地区の皆様向けに内覧会を行っております。
この現地の一般公開に合わせまして沼南庁舎2階の郷土資料展示室では、企画展「染谷家のたたずまい~歴代当主が培ってきたもの~」を開催しておりますので、お時間のあるときに、ぜひ御覧いただきたく思っております。
今後も、11月、1月、2月と3回のバスツアー、12月にはチラシを配らせていただきました、現地での琴のコンサートも計画しております。教育委員の皆様には、来月28日に現地を御案内させていただく予定でございます。
以上です。
学校教育部長
次に、キの「Online Kashiwa English Camp 2024の実施について」を指導課副参事から、御報告申し上げます。
指導課副参事
資料24ページとなります。
私からは、Online Kashiwa English Camp 2024の実施について、御報告させていただきます。
令和6年7月から9月にかけまして、本イベントを実施しました。このイベントですが、生徒に貸与されています1人1台の端末を用いて、教育委員会指導課のほうで作成したクラスルームに入り、柏市で勤務する外国語指導助手、いわゆるALTたちが作成したミッションが含まれる動画を視聴し、そのミッションに対して、中学生それぞれが自作の動画を作成し提出するものとなっております。中学生が日頃の授業で培った英語をなかなか発揮する場がありませんので、そういったものを積極的に活用し、表現する1つの機会としているところです。
詳細ですが、期間については先ほどお伝えさせていただいたとおりですが、2の参加状況・参加人数については、参加生徒、これは視聴生徒数と考えてもいいと思うのですが、3、880名、そのうち、1、678名が自作の動画を作成し、提出をするということで、令和5年度のそれぞれの数値を大幅に上回りました。理由については後ほどお伝えさせていただければと思います。
内容についてですが、表のとおりになります。こちらの表に書かれているものは、教科書やそれまで習ってきた内容に即したものとなっておりまして、口頭での説明は難しいのですが、ALTたちが実際に自作のドラマを作って動画にし、導入した上で、興味関心を持たせた上で、では、あなたはどういう動画を作りますかということでお題が出され、それらに答えるというものになっております。
実施の状況ですが、本当に人数が増えているところで、自己表現、実際にALTたちが審査もするのですが、非常に驚くような、素晴らしい作品も見られたところです。
また、先ほど出ました視聴人数や提出人数が増えた理由につきましては、年度初めの外国語主任が集まる機会で告知したこと。そのことによって、学校を挙げて学年の夏休みの課題にしたような学校が増えてきたこと等が考えられます。引き続き、子どもたちが多様な方々と外国語、またICTをツールとして活用していける力を養う環境をつくってまいりたいと思います。
以上です。
学校教育部長
次に、クの「令和6年度全国学力・学習状況調査の結果について」を教育研究所長から御報告申し上げます。
教育研究所長
令和6年度の全国学力・学習状況調査における、柏市の調査結果の概要について、お話します。
資料の26ページを御覧ください。
令和6年度は、小学校、中学校ともに国語と算数・数学の2科目で、実施されました。まず、平均正答率及び標準化得点で、今年度の全国値との比較結果を見ます。標準化得点とは、配付資料にあるとおり、全国の平均正答率を100としたとき、柏市の平均正答率を全国と比較して換算した値です。全国と柏市の学力状況を比較する際に、平均正答率を使用すると、調査年ごとに問題の難易度により差があり、経年の比較から難しくなるため、標準化得点という手法を使用しています。その標準化得点は小学校中学校ともに100となりましたので、全国平均正答率とほぼ同等と言えます。
次に標準化得点で経年変化を見ます。こちらも令和4年度から3年間の国語、算数・数学において、小学校、中学校ともに全国と同等の結果となりました。中学校における理科と英語は、3年に一度となっております。令和7年度は、国語、算数・数学のほかに、中学校の理科も実施予定となっております。
続きまして、問題形式から見ますと、小学校の国語の短答式、記述式に課題があります。学習指導要領の内容では、言葉の特徴や使い方に関する事項に課題があり、これらの実態から考えると、例えば読書活動やインタビュー、記録、発表、討論といった言語活動の充実を図ることのほかに、漠然と記述する学習課題を設定するのではなく、目的や課題に応じた具体的な表現の仕方を、丁寧に意識させながら、記述するような授業が重要となっております。そのため、国語科で学んだ言語能力を他教科や日常生活の中でも、意図的、計画的に繰り返し使うなど、児童生徒の言語能力を育成する学校全体での授業改善が求められております。
私からは以上です。
学校教育部長
教育長報告は以上となります。
質疑等
田牧教育長
初めに、アの「市議会6年第3回定例会について」に御質問がありましたら、お願いいたします。
渡部委員
全部で3点あります。
1つ目が、6の放課後子ども教室についてですが、こちらまだスタートして、多分まだ1週間ぐらいだと思うのですが、今のところの1日の利用者数とか、どのように子どもが過ごしているかなど、分かれば教えていただきたいと思います。あと、今後この事業をしていて、子どもたちや保護者、ボランティア、教師の方にアンケートなどを実施する予定などはあるのかどうかを伺いたいです。
2つ目が、不登校支援についてになりますが、不登校の児童で、対応ができていない児童が多いということなんですが、その中でも、保護者等のコンタクトは取れているけれども、子どもとの関わりが持てなくて、それが支援につながってない子どもや、あと保護者とも全く関わりが取れなくて、どうにもできないという子どもがいると思うのですが、その子どもがどれぐらいいるのかというのを伺いたいと思います。あと、健診なんですけれども、小学校に行かなければいけない健診、心臓健診や側弯症の健診を学校ではなくて、保護者と子どもで違う病院に行って、個人的に受けることなどはできないのかなということを伺いたいです。
3点目ですが、部活動地域移行についてになりますが、ちょっとこの内容とは少し違ってしまうんですが、今後、これから中学生に上がる子どもに対して、体験会とか、そういうものというのは、こちらは用意しているのかなというのを伺いたかったので、お願いします。
生涯学習課統括リーダー
最初に、放課後子ども教室の進捗についてということで、現在の利用状況とアンケートについてお答えさせていただきます。
まず利用者数ですが、10月22日からスタートしまして、大体1日平均当たり20名程度の方に利用いただいております。ただ、注意いただきたいのは、最初の2週間だけは、我々も何名来るかというのがちょっと分からなかったところもありましたので、一応月曜日から水曜日までは1、2年生のみの利用、木曜日と金曜日は3年生から6年生という形で利用しています。また、1年生も、また3年生から6年生も両方とも、大体20名程度の利用いただいております。
過ごし方ですが、児童たちは、まず最初に20分間宿題頑張ろうタイムというところで、まずちょっと宿題というか、静かに過ごしていただいて、その後はいろいろ置いてあるボードゲームをやっていただいたりとか、お絵かき、折り紙をやって、自由に過ごしているという形になります。外遊びもさせたいというところはあるのですが、現状まだ試行期間になっておりまして、ただ、学校のほうから体育館を使ってもいいよというふうになっておりますので、木曜日については、全校生徒が5限目で終わるという形になっておりますので、この間に時間が取れますので、その時間を利用して、プログラムを入れていきたいなと考えております。
最後にアンケートについてですが、おおむね3か月経過したぐらい、大体1月末以降に取りたいというふうに考えているところでございます。保護者や子どもたち、あと参加していただいているボランティアとあと先生方にもちょっとお聞きしたいと思っております。
以上でございます。
児童生徒課長
不登校支援に関する御質問について、お答えさせていただきます。まず、毎月各学校から、欠席状況等の報告を受けている中で、今年度9月、月例の報告をまとめたものを読みますと、小学校で4名、それから、中学校で16名の児童生徒が、学校との相談とか、また学校からの指導等がちょっとできていないというような報告を受けているところが現状です。ただ、この中には、実は海外のほうに渡航していたりというケースも若干ありますので、その子も含めての数になります。そのほかの長期欠席者につきましては、基本的には、学校職員とのコンタクトが取れていることがほとんどですが、なかなか学校と直接対応できない場合でも、例えば教育支援センターに通っていたりとか、またフリースクール等の民間施設、こちらのほうの利用があったり、何らかの関わりを持っている場合が多いです。当課としましては、今後の児童生徒、またその保護者もとにかく孤立させないということが大事だと思っておりますので、学校並びに学校以外の居場所の提供、相談機関の相談等の提供、このことに力を入れて行っていきたいと思います。
もう1つの健康診断に関わる御質問につきましては、委員がおっしゃっておりましたとおりですが、学校の健康診断として、例えば、個人的に病院に行って、受診をしたものを、それを当てるというところの対応は行っていないのですけれども、ただ御指摘いただいたところでも、やはり子どもの健康管理を把握することはとても大事だと捉えておりますので、子どもの意思を尊重した上で、無理のない範囲で健康管理、ここをアプローチできるように、その方策等については、調査、研究を今後続けてまいりたいと思います。
以上でございます。
指導課副参事
私からは、御質問のありました地域移行クラブへの、これから中学生に上がる小学生の方たちへの体験会についてお答えさせていただきます。
新入生に関しましては、昨年度同様、見学会の機会を設けることを運営団体のほうと検討しているところです。また保護者に向けては、新入生保護者説明会等、大体年明けになることが多いんですが、学校を通して、周知していくところです。現時点では、学校行事との兼ね合い等もありますので、具体的な日時を調整しているところになります。
以上でございます。
田牧教育長
ほかに御質問ございますか。
なければ、続いて、イの「市議会令和6年第3回定例会・教育子供委員会審査の決算に関わる部分について」に、御質問がありましたら、お願いいたします。
よろしいでしょうか。
では、続いて、ウの「令和5年度包括外部監査結果に係る指摘事項に対する措置状況等について」、御質問がありましたら、お願いいたします。
森委員
ウの1の中に、「一部、社会通念上著しく適正を欠いていると判断された場合にも指摘事項とされている。」という文言があるのですが、これは具体的にはどのような内容になっているのですか。
教育総務課長
例えばですが、校納金の管理などで必要な手続というか、書類がそろっていなかったりとか、そういった公金に準じた扱いをされるべきところがされていないといった、そういったものなどが該当するかと思います。
森委員
主に公金の扱いについて、ちょっと不適切な扱いが見られたといったところでしょうか。
教育総務課統括リーダー
公金のことのみではなく、こちらの補足資料1につきましては、法令に関することを指摘ということで、強く是正を求められているものなのですけれども、中には法令に抵触はしないものの、先ほど教育総務課長から御説明させていただいたとおり、書式が整っていないとか、そういった、社会通念上、これはきちんと進めていただいたほうがいいといったような内容も指摘事項として捉えているというような、包括外部監査のほうから案内がございましたので、そのように説明させていただきました。
森委員
ありがとうございます。
田牧教育長
ほかにどうでしょうか。
なければ、続いて、エの「教育長による臨時代理について」の御質問ありましたら、お願いいたします。
なければ、続いて、オの「柏市学校給食運営協議会の設置について」の御質問がありましたら、お願いいたします。
氏田委員
来年度から、給食費の公会計化が進むということで、この学校給食運営協議会との関わりはどういうふうになっているんでしょうか。
教育総務部次長兼学校給食課長
この運営協議会は、公会計というよりは、先ほど説明いたしましたとおり、学校給食運営全般に係る課題に対しまして、こちらが今後どういう方策を取っていくかということを考えるに当たって、意見だったり、感想をもらったということが中心になってきます。
そうした中で、仮に公会計に関する事案として考えられるものとしましては、恐らく、学校給食費の未納の状況であったり、その時点での対応状況などを取り上げまして、未納者への対応であったり、そもそもの未納防止の取組等について、意見や感想をもらって、それを我々の取組に反映させていくということであったり、または、この公会計化につきましては、教職員の負担軽減ということにも、大きな目的として導入してまいりますので、引き続き、学校での作業も残りますので、学校と教育委員会の役割分担について、その時点でまた何か負担があるのか、ないのかといったことに対して、意見をもらうような、それを施策に反映していくような、そういうことになっていくかなというふうに考えております。
氏田委員
ありがとうございます。
協議会もそれから公会計化も来年度から始まるということで、やっぱり学校給食は本当に子どもたちにとって、非常に大きなウエートを占めると思いますので、適正に、それから、子どもたちが楽しみにしている給食がこれからも持続的に行われるようにお願いしたいと思います。
原委員
協議会自体の質問ではないんですけれども、学校給食費の公会計化に伴って、学校給食費の支払い義務者というのは誰になるのですか。親権者、あるいは保護者という形になるんでしょうか。
教育総務部次長兼学校給食課長
基本的には、学校給食費の支払いをするのは、子どもの親ですから、保護者、その家族ということになると思います。
原委員
それに伴って、もう1つ質問ですが、民法の改正によって、共同親権が出たときに、離婚をして、親権者ではあるけど、監護者ではないという状況が、今後、多数見受けられるかなと思うのですけど、そのときも親権者は給食費の支払い義務者になるのでしょうか。
教育総務部次長兼学校給食課長
来年度以降、この公会計に当たりまして、給食につきましては、最初に申込みといいますか、その申請書を上げていただくことを考えております。他市でも同じようなことをしているのですが、その際に、保護者とかにかかわらず、結局誰が支払っているかという方の登録と、その方の口座登録というものをしていただきますので、その親権とは別に、実際にその給食費は登録者が払っていくということになっていくと考えております。
田牧教育長
ほかにどうでしょうか。
なければ、続いてカの「国登録有形文化財染谷家住宅の一般公開と企画展示について」、御質問がありましたらお願いします。
よろしいですか。
では、続きましてキの「Online Kashiwa English Camp 2024の実施について」、御質問がありましたら、お願いいたします。
渡部委員
質問ではないのですが、1点よろしいですか。
私の娘が中学2年生なんですが、このイベントかどうかは分からないんですけど、同じように、何か動画を作成はしていたのですが、この視聴というのは全員が全員必ず見るということではなくて、提示をして、見たい子が見ているものなんですか。
指導課副参事
扱い方については、学校に裁量がありまして、また、学校の中でも学年の中での考え方を持っているところです。まだ、試験的なところもありまして、指導課から絶対に全校で見るようにという強い強制を持っていません。こんなものもあるのでぜひ御活用くださいといったところで、学年として夏の課題に一斉にしているところ、そうではなくて、授業者が、時間があるときにいつでも見てくださいねと言っているところ、それぞれになると思います。
渡部委員
ありがとうございます。
娘は宿題で、この内容とちょっと違うので、多分このイベントではないとは思うのですけれども、同じような感じで、動画を作っていまして、私も初めてそういうのを見たので、やっぱりこういう英語で自分で話して、1分間の動画を作っていたのですけれども、やっぱりこういうイベントというのは、今パソコンがあるからこそできることだなと思ったので、続けていただけたら、本当に素晴らしいなと思ったので、1つ意見として、お願いします。
指導課副参事
貴重な御意見、ありがとうございました。
森委員
2点ちょっと御質問させていただきたいんですが、下のほうに、驚くようなすばらしい内容の作品とあるんですが、具体的にどんなやつか、ちょっと簡単に御説明していただきたいのと、あと提出してある動画だと思うんですが、フィードバックというか、振り返りというか、コンテストの形式で表彰するとかもあったりすると思うのですが、そういったことに対して、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
指導課副参事
まず1点目、驚くようなというところに関しては、複数あるのですが、例えば、中学校2年生ですと、文化という項目があるのですが、この日本文化を紹介するのに、自宅に上がって、まず日本の家庭では、靴を脱いでそろえます、なんていうのを英語で順を追って説明していく。あとは、正座だったり、おじぎの角度であったりということを、外国の人に、日本独特のものとして紹介する。それを見たALTたちは、これはすごいということで驚いたものが1つありました。また、友達とコラボして漫才を展開したような事例もありまして、これも非常にユニークだねということが、あったところです。
次の御質問の、表彰であったり、いいものをたたえたり、広めていくというところですが、どうしても個人情報のことがあるので、他校の生徒のものをほかの学校にというのが難しいところではあるんですが、こういったものがあって、本当にすばらしかったということと、そういったいい事例の共有及び本人へのフィードバックといいますか、ベストパフォーマンス賞というのは、今後検討していきたいと思っております。
森委員
意義のある活動だと思いますので、今後とも、改善していただければと思います。よろしくお願いします。
田牧教育長
ほかにどうでしょうか。
なければ、続いて、クの「令和6年度全国学力・学習状況調査結果について」御質問がありましたら、お願いいたします。
よろしいでしょうか。
以上で教育長報告を終わります。
10.議事
議案第1号 教育財産の用途廃止の追認について
説明
教育総務部長
資料のほうは、27ページを御覧ください。
議案第1号は、教育財産の用途廃止の追認についてということでございます。こちら、追認というふうになっておりますが、大変申し訳ございません。
追認を求めようとする対象の財産が松葉第二小学校の自転車置場になりますが、こちらのほうが平成30年以前に用途廃止をしていたことが判明いたしました。
これについて、議案として財産廃止の承認を求めるということをしていなかったという経緯が分かりましたので、大変申し訳ございませんが、この会議において、そちらのほうを改めて追認という形で御承認をいただこうとするものでございます。
詳細につきましては、教育施設課長から御説明申し上げます。
教育施設課長
私お手元の資料27ページから30ページになります。
こちらの議案につきましては、松葉第二小学校の行政財産の用途廃止に関する追認をお願いするものでございます。先ほど御説明しました自転車置場の用途廃止を行ったもののほか、同じ学校敷地内に行政財産として登録されたままになっている、既に除却済みの自転車置場が1件あることが分かりました。
資料の29ページは、松葉第二小学校の配置図に、今回追認いただこうとする自転車置場の位置をお示ししております。この自転車置場は、既に除却済みで解体されていたことが現場のほうで分かりました。本来であれば、その際に用途廃止の手続をすべきものでありましたが、その手続について、遺漏があったものと思われます。つきましては、この除却済みの行政財産について、用途廃止の追認をいただきたく、議案を提出させていただいております。
行政財産の用途廃止につきましては、もれなく事前に教育委員会議にお諮りするよう、努めているところではございますが、工事等に対しまして、移転、除却する建物のところにある場合もありますので、今後はより一層の確認を図るとともに、行政財産の適正な把握に努めてまいります。
私からの説明は以上となります。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
請願第1号 柏中学校区の小中一貫教育の推進について丁寧な進め方を求める請願について
説明
教育総務部長
請願第1号は、柏市内在住の新妻涼子様から、令和6年10月2日付で電子メールにて文書を受領し、受理をしたものでございます。
本請願は、去る令和6年第3回市議会定例会において、全会一致で採択をされました、請願第20号と同じ内容となっております。
請願の趣旨等詳細につきましては、教育総務部次長兼教育政策課長から御説明申し上げます。
教育総務部次長兼教育政策課長
請願の趣旨でございますが、2点ございます。
まず趣旨の1点目といたしましては、柏中学校区の義務教育学校の計画が、児童生徒・保護者の毎日にどのような影響を与えるものなのか、メリットだけではなく、デメリットについても、全保護者及び地域住民に説明すること。特に次の5点について、重点的に説明すること。
(1)小規模や適正規模の義務教育学校の良い面ばかりを見て、大規模な義務教育学校特有の課題について、調査研究せずに進めているのではないか。
(2)校舎・校庭・体育館・図書館などを、制限なくゆったり使える環境がなくなるのではないか。
(3)多くの児童の通学距離が延伸し、かつ危険性が増すのではないか。また、スクールバスの運用は限定的なもので、その解決策にならないのではないか。
(4)教職員1人当たりが対応する児童の人数が増え、教職員の負担が増えるのではないか。また、児童1人1人に合わせた丁寧な教育が受けられなくなるのではないか。
(5)避難所や地域住民の居場所がなくなってしまうのではないか。
趣旨の2点目といたしましては、柏第一小学校の移転新築のみを行い、柏中学校と旭東小学校は現在のまま存続させる選択肢や施設分離型の小中一貫校にすることで、3校の学校名や歴史を残すという選択肢について、これまでどのように検討し、なぜ選択をしないのか。教育委員会内部での検討状況を含めて、全保護者や地域住民に丁寧に説明し、その上で当事者の意見を聞いてほしい。
以上2点につきましての請願でございます。ご審議の程、よろしくお願いいたします。
請願者による事情説明
田牧教育長
ただいま事務局より、請願についての説明がありましたが、柏市教育委員会会議規則第12条に、教育委員会に対して請願又は陳情しようとする者は、教育長の認める時間内において事情を述べることができると規定されております。
本日は請願者が傍聴されており、また、本請願に関して事情を述べたいと希望されております。
つきましては、請願者に事情を述べていただく時間を5分間設けたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員:了承)
田牧教育長
それでは、請願者におかれましては、その場で、5分以内で事情を述べてくださるよう、お願いいたします。
事務局は準備をお願いいたします。
請願者
こんにちは。私は、旭東小学校の保護者の新妻涼子と申します。昨年度は旭東小PTA副会長を務めておりました。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
すごく緊張しているんですけれども、こういう場には慣れていないため、至らぬ点や拙い表現も少なからずあるかと思います。よろしくお願いいたします。
まず今回の請願は、柏中学校区で進められている義務教育学校小中一貫校計画について、9月市議会に提出したものと同じ内容となっております。こちらで同じ内容の請願を提出させていただいた理由は、本当の意味で、丁寧にこの計画を進めていただきたいとの思いからです。現状は決して丁寧とは言える状態ではないと私は思っています。私のような、一保護者や地域住民の疑問や懸念にも耳を傾けていただきたい。想定されている課題に真摯に向き合っていただきたい。私たちも納得する丁寧さで進めていただきたいのです。
今回の計画は、令和5年9月に突然発表されました。発表後、計画に対しての懸念や意見を吸い上げて、議論されると期待していました。しかし、その後配布されたリーフレットや動画は、計画を決定事項と受け取れるような内容でした。参加した説明会でも要領は得られず、柏市ホームページ上にアップされている回答を拝見しても、曖昧な表現での回答や、予測される課題についても納得できる回答とは言えなかったりと疑問や不安は増しています。現状、何をどのように進められているのでしょうか。
計画には様々な疑問や不安があります。配布されたリーフレットや動画では、義務教育学校のメリットは強調されていますが、デメリットには触れられていません。例えば、柏中学校義務教育学校は、かなりの規模の学校になります。全国のいわゆるマンモス校では、子どもたちに目が行き届かない、先生方の連携が取れない、行事の混乱など、様々な課題を抱えているという情報を見聞きしています。義務教育学校になれば、先生の数が増えるから余裕ができるという話も聞きますが、それと反する話も耳にします。柔軟な対応という言葉で、先生方の頑張りに頼るようなやり方にならないでしょうか。先生方の負担を心配する声もあります。
また、この計画で通学距離が延伸することでの危険性や、子どもたちが一斉に通学することで、通学の安全が確保できるのかという疑問の声もあります。中学生と小学生では違いもあるでしょう。この計画により、児童の安全確保や教育活動の質はどのように保たれるのでしょうか。
さらに旭東小と柏第一小がなくなることで、地域住民の居場所や避難場所がなくなるのではないかとの懸念もあります。災害時、柏中学校の敷地内だけで賄えると言える根拠など、お聞きしたいことはたくさんあります。
このような様々な疑問などについて、検討されているのであれば、いつまでに、どのように検討されて示されるのでしょうか。何をどういう基準で良しとされているのか、判断した経緯も知りたいです。今後検討しますというのであれば、後回しにせずに公開の場で並行して話し合うこともできると思います。現場の先生方や子どもたちはどう考えているのでしょうか。伝わっているのでしょうか。学校や地域で気軽に参加して話し合える機会があれば、意見交換できる機会があればと思います。閉ざされた議論の場だけでなく、ぜひ保護者の声、地域住民の声、現場の先生の声、子どもの声に今一度耳を傾けていただきたいです。
教育委員会の皆様も、我々も皆、未来の子どもたちを思う気持ちは同じだと思います。この計画は、本当に子どもたちのためになるのか、地域のためになるものができるのか、関係者全員がより丁寧な説明を受け、様々な課題について議論しながら、よりよい方法に検討できることを願います。
私からの請願説明は以上になります。ありがとうございました。ぜひ請願の採択をお願いいたします。保護者を代表して、よろしくお願いいたします。
質疑等
田牧教育長
ありがとうございました。それでは、議事を進行いたします。
まず委員の皆様方から事務局への質疑がありましたら、お願いいたします。また、その質疑に対しまして、各委員から意見等があればお願いいたします。
森委員
今まで教育委員会の講話とか、あとは勉強会等で、小中一貫教育の推進について、御説明が何回かあったということで、動画でも、公開での説明会のときでも触れられておりましたし、私どももメリットだけじゃなくて、デメリットのほうはどうなのかということで、御質問をさせていただいたと記憶しております。1年以上経過していますので、どの程度説明会をなされてきたのかというところをお話ししていただければと思います。よろしくお願いいたします。
教育総務部次長兼教育政策課長
昨年9月に本計画の検討を開始する旨を市議会で、市長から表明をさせていただきました。その後に、翌年、年明けの2月から、対面での説明会、それからオンラインでの説明会というのを、これは日付を幾つか出した上で、いらっしゃれる方は御参加くださいという形で開かせていただきました。こちらは本年6月までに、約19回開催して、50名程度の方々に参加いただいています。
一方でそれとは別に、昨年の9月に、市議会で表明させていただいたタイミングと同じ日に、地域の学校の保護者に対しまして、その時点での概要をお知らせするリーフレットを配布させていただいているところです。
同時にオンライン上の投稿フォームに御質問を受けるようなものも掲載させていただきました。
また、こちらは順次更新させていただいているんですが、説明会であったり、メール等で寄せられたり、お電話で寄せられた、御質問、御意見等につきまして、そこに対する現時点での教育委員会の考え方というものをまとめたものにつきましても、ホームページに掲載しております。
このほかにも、計画の概要の20分ほどの説明動画を作成しておりまして、これをホームページ上で公開しております。こちらにつきましては、本年9月末時点で約2、200回の視聴回数となっているところでございます。
森委員
ありがとうございます。
それで、大体の経緯は分かったんですが、特に説明会の場であったりとか、メール、動画公開した後に、御質問等がどの程度上がってきたかということと、その中身等がもし分かれば、お知らせいただければと思います。
教育総務部次長兼教育政策課長
説明会ではなくて、投稿フォームにありましたり、あと我々に対するメールであったりというものにつきましては、これまで39件いただいております。それとは別に説明会、意見交換会につきましては、対面で16回、オンラインで3回行っておりまして、これは都度都度、御質問にお答えする形になりますので、その回数のカウントまではできてはおりません。
内容に関しては、様々でございます。なぜこういう計画に至ったのかというところから、実際、具体的な計画を進めるに当たっての、疑問に思うことであったり、場合によっては、不安に思うことであったりというようなお話をいただいています。
これまで我々がお会いしてきた方は、保護者の方、それから保護者でない方、様々でございます。その中で、やはり保護者さんに関しましては、特にお子さんたちに関する影響として、今よりどういった点が良くなるのか。逆に、今より悪くなる点もあるのではないかというような御心配の御質問が多く寄せられます。
それとは別に、地域の方であったり、学校関係者という方や現役の保護者ではない方からは、どちらかというと、学校そのものがなくなる、例えば旭東小と柏第一小学校は、柏中学校に統合という形になると、その両校のその後はどのようなことになるのかというようなお話であったりということが、中心であったりします。また、それぞれの歴史、それぞれの文化というものがこれまである学校ですので、そういったことは大切にして進めてほしいというようなことがやっぱり多く言われることでございます。
田牧教育長
ほかにどうですか、御意見、御質問はございますでしょうか。
原委員
手続的な部分でお伺いしたいんですけれども、義務教育学校を新たに設置するときには、条例の改正、新設が必要になるのでしょうか。
教育総務部次長兼教育政策課長
地方自治体が学校を設置する際には、学校の設置者というのは市長になるのですが、条例でこれを定めなければならないということになっております。現在で言えば、市立の小学校、市立の中学校、それから市立の高等学校というのがございますので、それぞれについて、設置条例というものがございます。
仮に義務教育学校を設置しようとする場合につきましては、義務教育学校の設置条例というものが現在ございませんので、義務教育学校の設置条例というものを新たに議会に議案として提出させていただく必要があります。併せて、現在の小学校の設置条例、それから中学校の設置条例のそれぞれ名前が入っているところの条例改正の議案を提出させていただき、そういった議案が、市議会で認められて、議決されて、手続的には設置が認められるということになります。
原委員
ありがとうございます。分かりました。
田牧教育長
ほかにどうですか。
氏田委員
前に説明を聞いたかと思うのですが、この地区の生徒数の推移はどうなっていたかということと、それから、先進校的な義務教育学校というところを視察なさって、どういうところが課題、それから受け入れてもいいということの学習をどのようにしているのかということを、ちょっとお伺いしたいと思います。
教育総務部次長兼教育政策課長
まず規模につきましては、開校時でございますけれども、現在いるお子さんたち、それからそこに特に例えば大きな変化、大きなマンションが建つとか、そういうことがなければ、3校合わせて開校時で、令和10年度を想定していますけれども、開校時で1年生から9年生までで小学生、中学生合わせて1、400人弱の規模を想定しております。
それからもう1点のこれまでといったところになりますが、3年ほど前から、教育委員会の職員のほうでは、多くの学校を拝見させていただいております。規模的にも、小さいところから大きいところまで見てきておりますが、例えば同規模の学校で言いますと、令和4年度には、1、100人規模のつくば市の学校、それから同じく品川区の学校、令和5年度には1、300人規模の八王子市の学校、また今年度に入りまして、1、100人規模の奈良県の学校、1、300人規模の江東区の学校、こういったところを視察しております。これ以外にも違うところも行っておりますが、規模の大小に限らず、多くの学校に行かせていただいております。
また、今お話を差し上げた学校は全て義務教育学校でございますが、義務教育学校ではなくて、小中一貫校、小学校と中学校にそれぞれの校長先生がいる形の学校であったり、それから施設を一体ではなく、分離して、少し離れたところにあるけれども、小中一貫校というようなことをやられている学校というのも行かせていただいております。
それから3点目の御質問のメリット、デメリットのことでございますが、多くの学校に行かせていただいて、非常にこれは私が印象的に感じているものですけれども、どこの学校の校長先生方も、子どもたちにとっては非常にメリットが大きいと、逆に悪いことはないと、もっと言ってしまえば、1つもないというような言い方をされる校長先生が非常に多いのが印象的でございます。一方で、細かく聞いていきますと、幾つかこういうことがありますとか、ああいうことがありますというのがございます。例えば、具体的に言いますと、学校の特別教室を使うことであったり、それから体育館を使うことであったりというのは、やはり少しカリキュラムの組み方、使う順番を含めて考えていかなくてはいけないということであったり、いろいろな行事の組み方、学年の組み方というのも考えていかなくてはいけないというようなことであったり、校長先生にしても、小学校と中学校と両方の行事の引率であったり、会議であったりという場に顔を出すようになると、その分、少し忙しくなりますといったような話であったりというのは、お聞かせいただいています。ただ、いずれの学校の先生方がおっしゃられているのも、解決の手段というのはございますし、そういうふうにみんなで話し合って、相談してやってきておりますというようなお答えをいただいております。
一方で、子どもたちのメリットとしては、いずれの学校も強調されるのが、これまで小学校、中学校という形で別々であったがゆえに、そこで交流し切れなかった異学年の交流というのが、非常に活発になることで、小さいお子さんたちは新たな目標というか、身近に感じることができるようになり、また上のお子さんたちは、学年が下のお子さんたちの思いやりの気持ちというのがより育まれるようになりということで、意識的にそういった交流の機会を設けているということではあったんですけれども、子どもたちの情緒面において、非常に成長を感じることができるということをおっしゃられています。
また学業の面につきましても、規模がある程度大きくなる学校につきましては、特に学年担任制であったり、複数の教員で子どもたちを見ていくということによって、これは子どもたちにとっても、教員にとっても非常にゆとりができる。1人1人に目が行き届くことにつながっていくというようなお話をいただいております。こういったことをちょっと話していくと、いつまでも終わらないので、かいつまみになってしまいますけれども、多くの学校を見させていただいて、多くのことを学ばせていただいておりますので、まだ地域にお話が全てできていないところもございますので、今後丁寧にこういったこともお話させていただきながら、進めていきたいというふうに考えております。
田牧教育長
ほかにどうですか。
氏田委員
私は、人の一生の中で発達段階を考えたとき、この6歳から15歳の9年間というのが、すごく大きな意味合いをもち、激しい時期であるのではないかなと思って、すごい大切な時間であると思うんですね。そういったときに、同じ空間、同じ人で9年間を過ごすことの配慮というのを、視察をして、こういうようないい面がありますよということでしたが、そういうことに対する配慮というか、それはいかがでしょうか。
教育総務部次長兼教育政策課長
これまで見させていただいたところは、そういった面も様々な配慮がなされているというふうに感じております。特に、私どもが感じておりますのが、小学1年生から中学3年生までが1つの学校にいるということで、例えばこれまで小学校であれば、6年生がリーダーとして成長してくる機会がありましたが、例えば一緒になることで、そういったところがなくなってしまうんじゃないかというようなところがあげられますが、そうではなくて、いろいろな交流の行事であったりというのを通じて、例えば、この行事は4年生をリーダーとしてやる行事にしよう。例えば、この行事は6年生が引っ張っていける行事にしよう。はたまた、これは9年生、中学3年生が目標と考えてもらえるような行事にしようという、そういった様々な組み合わせというのは、これまでの小学校6年間、中学校3年間という枠組みに縛られない、逆にフレキシブルな形で、各学校工夫して取り組まれているというところが、非常に子どもたちの成長面にもつながっているのではないかなというふうに感じているところでございます。
渡部委員
質問ではないのですが、私も一保護者としての意見として言わせていただきます。
私がもし子どもをこの学校に通わせていたら、やっぱり同じように自分の通っている学校がなくなって1つになるというふうになったときには、同じように不安に感じると思います。なので、このような意見が多かれ少なかれあるということを、きちんと見逃さずに、一つ一つ丁寧に対応していただいて、進めていってほしいというのが本当の意見です。
私もいろいろこちらで勉強させていただいて、いい面も悪い面も見せていただいて、勉強させていただいている中で、やっぱりこれからの子どもに何がいいかとか、これを進めていくことで、やっぱりこういうことがいいなというのも理解してきて、いいのではないかなというふうに納得していけているので、やっぱり不安に思っている保護者の方や子どもにしっかりと向き合っていただいて、丁寧に進めていっていただければなと思います。
田牧教育長
ほかにございますか。
原委員
義務教育学校設置検討に向けての説明や意見聴取について、説明会であったりとか、お問合せのフォームを設置しているというのを聞かせてもらいましたが、広く市民一般ではなくて、在学している子どもたちへの意見を聞く機会とかは考えていらっしゃるんですか。
教育総務部次長兼教育政策課長
児童生徒に対する意見を聞き方であるとか、大変内容も含めて難しくなるんですけれども、今後考えているのは、主に学校をつくる施設面においての工夫に生かせるように、学校にどういう空間があったらいいかとか、例えばこういうところの色は、こういう色がいいんじゃないかと、特に施設面で学校づくりに生かせるような、そういったところで子どもたちの意見を聞いていける機会をつくっていけるのではないかなということで、これはまだいろいろ検討中ではございますけれども、そういった話を内部的にはさせていただいております。
それ以外につきましては、ちょうど先月から3校の学校運営協議会の委員、コミュニティスクールの委員たちによる、地域協議会を設置させていただいております。この地域協議会につきましては、学校運営、学校統合の在り方も含めて話し合っていただいて、ここから2年、3年かけて、開校までいろいろ決めていかなくてはいけない事項を、地域主体で話し合っていただけるようにお願いしているところでございます。また、そうしたところで、検討された内容、検討中のものについては、随時、地域協議会からのお知らせとして、地域の皆さん、それから保護者の皆さんにはお知らせしていく考えでございます。
各委員の意見表明
田牧教育長
ほかによろしいでしょうか。
それでは、今の質疑や意見交換を踏まえまして、趣旨ごとに各委員の皆様の意見を表明していただきたいというふうに思います。
それでは、最初に氏田委員からお願いできますか。
氏田委員
ここに載っている請願の要旨、これは不安に思われるのは最もだと思いますので、採択していただければと思います。
森委員
私も特にこの中で書かれている子どもの安全面であるとか、教育の質、あと教員の働き方改革の部分、私も質問をさせていただいたことがありますので、これについて、まだしっかり説明が伝わってないということであれば、採択していただいて結構だと思いますので、よろしくお願いいたします。
渡部委員
私も児童1人1人にということで、丁寧に対応していただきたいという気持ちは本当にありますので、あとやっぱり学校の色というか、無くなってしまう学校をどのような形で残していくかというのも、やっぱり大切だと思いますので、その点も丁寧に対応していただけたらなと思いますので、採択でお願いします。
原委員
私自身もこの請願の趣旨自体に全く反対するものではありません。ただ、採択する必要性というところにおいて、手続として、条例の可決が必要だとすると、議会の賛成が必要になると思いますので、市議会でこの請願が全会一致で採択されているということであれば、説明が十分なされていないのであれば議会で否決されるかなと思うので、この請願が、教育委員会のほうで採択する必要性がどこまであるのかなというのは疑問では多少ありますけれども、採択という意見です。
採決
田牧教育長
ありがとうございました。
事務局のほうでは、これまでも丁寧な説明を心がけてきているとは思うのですけれども、やはり一部の方々にとっては、それがやはり不安であると、まだ足りないんじゃないかと、決定ありきで進められている感じがするという、そういうお気持ちがやはりあるのではというのは、事務局としてやはり反省していくことになるのではないのかなというふうに思っております。
今、各委員から意見表明が出されましたので、請願第1号について、趣旨ごとに採択、不採択または継続審議にするかを決めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員:了承)
田牧教育長
議論の中で、皆様からいろんな意見がありましたが、要約しますと、趣旨1、2について、どちらも請願のとおり、採択してはどうだろうかというような意見が全員一致だったというふうに思っております。
したがいまして、趣旨1並びに趣旨2について、採択でよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。
(全委員:了承)
田牧教育長
それでは、請願第1号の趣旨1並びに趣旨2については採択というふうにいたします。
以上で、請願第1号の審議は終了といたします。
11.協議
次回教育委員会定例会の開催日程について
次回定例会予定
日時:令和6年11月28日 木曜日
開会:午後2時00分
場所:沼南庁舎501会議室
12.その他
月間行事予定
田牧教育長
続いて、来月の行事予定についてよろしくお願いいたします。
教育総務部長
来月の行事予定につきまして、お手元の資料のスケジュール表のとおりでございます。
このうち、教育政策課並びに教育総務課より、それぞれ案件について御説明をさせていただきます。
教育総務部次長兼教育政策課長
私からは、令和6年度第4回柏市教育政策審議会、それから第3回柏中学校区における学校統合に関する地域協議会総務分科会、また同じ地域協議会全体会の3つを御説明させていただきます。
まず11月8日金曜日に予定しております、令和6年第4回柏市教育政策審議会でございます。これまでの審議会では、学校を取り巻く現状と課題、柏市が目指す子ども像、目指す学校教育の実現に向けた具体的な取組を議題として、審議を重ねてまいりました。
本年9月に開催されました、前回審議会では、審議内容を取りまとめました、柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針の骨子案を委員に御提示し、承認いただいているところでございます。このことから、11月に開催されます、第4回におきましては、基本方針の内容を具体に御検討いただくために、骨子案をベースとした当該方針の第1項を御提示し、委員の皆様から記載内容、見せ方等について、意見を頂戴する予定でございます。
続きまして、第3回柏中学校区における学校統合に関する地域協議会の総務分科会、また同じ地域協議会の全体会でございます。教育委員会では、柏中学校区での義務教育学校の検討を進めていくに当たり、保護者や地域住民等の意見を踏まえ、本年9月に柏第一小学校、旭東小学校、柏中学校の学校運営協議会委員を中心といたしました、地域協議会を設置したところでございます。この地域協議会では、市教育委員会の示す前提のみがありきではなく、地域の主体性のもと、学校統合の在り方を考えていただこうとするものでございます。検討項目が多岐にわたるため、また長期にわたるため、学校統合の在り方やその進め方、学校運営のコンセプトのソフト面について検討を行う総務分科会、また施設整備等のハード面について検討を行う施設分科会に分かれて検討を進めていただき、両分科会の検討内容の共有と意見交換を全体会で行うという形で進めてまいります。
第3回となる総務分科会では、柏中学校区における学校統合の在り方に関し、地域協議会としての意見集約の方向性について、意見交換をしていただきます。また、全体会では、両部会の検討結果を共有し、それぞれの検討項目に関わる方向性について、意見を交換していただきます。
私からは以上となります。
教育総務課長
私からは、11月12日の第2回総合教育会議について、御説明いたします。
総合教育会議は、教育を行うための様々な条件の整備や、特に重点的に取り組むべき施策について、市長と教育委員会が協議を行う場です。今年度2回目となりますこの会議は、11月12日火曜日に、柏市役所本庁舎3階の庁議室にて開催されます。
今回の議題は、児童の放課後の居場所についてとなっております。教育委員の皆様には、よりよい教育環境の整備に向けて、御協議いただければと考えております。よろしくお願いいたします。
生涯学習部長
続きまして、生涯学習部に関わる行事予定でございます。
行事予定表のほうにもございますが、この中から特に中央公民館の事業につきまして、中央公民館長より、御説明いたします。
中央公民館長
ラコルタ柏フェスティバルについてご説明いたします。
こちらは、11月9日土曜日の午後、また10日日曜日は午前10時から、建物の3階から上の部分の私ども中央公民館と、1、2階の総合福祉センター合わせての教育福祉会館、愛称ラコルタ柏の全館を一体的に利用する催しです。
教育分野と福祉分野の関係者連携のもと、リニューアル後から取り組んでいて、今回4回目となります。昨年度は延べ約2、200人の方に参加をいただきました。今年度も約30の組織、活動団体などが、実行委員会を組織し、話合いを重ね、形をつくり上げていきました。演奏やダンスなどの発表、日頃の活動の展示、手話などの体験イベントもあり、来場した方たちとともに、老若男女がともに楽しみながら交流し、地域の教育、福祉活動への理解を深めてもらえるよう、また日体の高校生なども加わって、スタンプラリーなどの工夫をしています。
広報にも力を入れていて、明日からは、柏駅東口サイネージで動画も放映される予定ですし、今年は市内のインスタグラマーさんからコツを学んで、実行委員の皆さんが投稿するインスタグラムを始めました。アカウントをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ御覧いただければと思います。
オープニングでは世界に一つだけの花を楽器演奏、合唱、手話での合奏で奏で、スタートしたいと準備しております。お時間がございましたらば、ぜひお立ち寄りください。
私からは以上です。
学校教育部長
続きまして、学校教育部の行事を2点御説明させていただきます。
11月6日の柏市中学生によるいじめ防止サミットKASHIWA、11月26日開催予定の千葉県通学路推進事業について、児童生徒課長よりご説明させていただきます。
児童生徒課長
11月6日水曜日の午後にオンライン形式で実施いたします、柏市中学生によるいじめ防止サミットKASHIWAついて説明いたします。いじめ防止サミットKASHIWAは、柏市児童虐待及びいじめ防止条例第22条に基づき、いじめ防止啓発月間の取組の1つとして開催するものです。
当日は市立中学校21校及び各校代表生徒2名と担当職員1名、オブザーバーとして柏市PTA連絡協議会より推薦された代表者、教育委員会より教育長、学校教育部長、当課職員、また講師としまして企業教育研究会の市野敬介氏の参加を予定しております。
当日の内容については、SNSといじめをテーマに、事例をもとにいじめについて考え、活発に議論されることを目指しております。いじめをなくすためには、子どもたちが自らいじめについて考え、自らの手で解決に向けて取り組んでいくことが効果的であると同時に、保護者、地域の理解と支援が必要です。
このことを踏まえ、いじめ防止の取組の中核となるリーダーを育成するとともに、柏市内でのいじめ防止に関する多様な取組の実施を、一層推進してまいります。
続きまして、11月26日火曜日に実施いたします、千葉県通学路推進事業拠点校公開授業について御説明いたします。
千葉県通学路推進事業は、文部科学省の学校安全総合支援事業委託要綱を受けて実施するものであり、今年度柏市が指定されております。実施に当たっては、モデル地域の教育委員会が中心となって、モデル地域全体での学校安全推進体制を構築するものであり、今回は昨年度移設されました田中北小学校を拠点校とする、田中中学校区をモデル地域に指定しました。
当日は田中北小学校において、通学路安全マップ作成による公開授業と東京都市大学准教授稲垣具志氏による、通学路の安全確保を演題とした講演会を実施する予定となっております。
私からは以上でございます。
田牧教育長
ありがとうございました。月間行事予定について、御質問等、ございますでしょうか。
ないようですので、事務局からほかに何かございますか。
13.閉会宣言
田牧教育長
それでは以上をもちまして、本日の会議の日程を終了いたします。
閉会といたします。
ありがとうございました。
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