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柏市教育委員会令和6年第5回定例会会議録
1.日時
令和6年5月30日(木曜日)
- 開会 午後2時00分
- 閉会 午後2時56分
2.場所
沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)
3.出席した教育長及び委員
- 教育長 田牧 徹
- 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
- 委員 氏田 青津子
- 委員 渡部 麻有
4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者
教育総務部
- 教育総務部長 原田 明廣
- 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
- 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
- 教育総務課長 籠 希世子
- 教育施設課長 古谷 正人
生涯学習部
- 生涯学習部長 宮本 さなえ
- 生涯学習課長 渡辺 延宏
- 図書館長 坂口 園子
学校教育部
- 学校教育部長 福島 紀和
- 学校教育部次長兼学校教育課長 原 竜太郎
- 教職員課長 福田 裕司
- 指導課長 平野 秀樹
- 市立柏高等学校長 遠藤 英宏
- 市立柏高等学校事務長 幕内 直人
- 教育研究所長 金岡 幸江
事務局
- 教育総務課統括リーダー 佐藤 香
- 教育総務課主査 岡﨑 香織
- 教育総務課主事 青木 麻奈美
- 教育総務課主事 程田 祐輔
5.傍聴に関する説明
田牧教育長
傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(全委員了承)
田牧教育長
それでは、随時入室していただくことにいたします。
6.開会宣言
田牧教育長
ただいまから教育委員会令和6年第5回定例会を開会いたします。
7.前回会議録の承認
令和6年第4回定例会会議録について全委員異議なく承認した。
8.教育長報告
報告
学校教育部長
アの令和7年度使用教科書の採択についてを指導課長から御報告を申し上げます。
指導課長
令和7年度使用教科書の採択について御説明申し上げます。
令和7年度使用の教科書につきましては、教科用図書東葛飾東部採択地区協議会規約に基づき、東部採択地区協議会を設置し、協議を経て、柏市教育委員会が採択することになります。
令和6年度の教科書採択についてですが、小学校用教科書については、令和5年度に採択されたものと同一のものを採択しなければならないとされております。中学校用教科書については、令和5年度に採択したものと異なる教科書を採択することもできます。ただ、その際には令和7年度中学校用教科書目録に登録されているもののうちから採択することとなります。学校教育法附則第9条の規定による特別支援教育用の教科用図書については、毎年異なる図書を採択することができます。
続いて、教科書展示会について御説明申し上げます。
会場は柏市立図書館本館の2階で行います。期間は令和6年6月15日から令和6年6月30日までとなっております。
月曜日は除きます。
以下、参考資料といたしまして、教科用図書東葛飾東部採択地区協議会規約と令和7年度使用教科書の採択事務についての通知文を載せてございます。
学校教育部長
教育長報告は以上です。
質疑等
田牧教育長
ただいまの報告について、御質問ありましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。
それではこれで教育長報告を終わります。
9.議事
議案第2号、第3号、第4号、第5号、第6号、第7号、第8号及び第10号は、市議会令和6年第2回定例会に関わる議案のため非公開で審議しました。
また、議案第2号から第8号については、いずれも工事の請負契約の締結の申入れについての議案のため、一括して審議を行いました。
議案第1号 教育財産の用途廃止について
説明
教育総務部長
議案第1号は柏市立柏第四中学校及び柏市立光ケ丘中学校の建物の用途廃止をしようとするものでございます。
詳細につきましては、教育施設課長より御説明申し上げます。
教育施設課長
お手元の資料15ページからになります。資料15ページ及び16ページを御覧ください。
柏第四中学校及び光ケ丘中学校の教育財産について、用途廃止を今回行うものでございます。用途廃止の時期はいずれも令和6年6月となります。
資料17ページを御覧ください。
柏第四中学校の配置図になります。今回撤去する建物を、1.から5.でお示ししております。今年度実施します校舎長寿命化改良工事に先立ちまして、工事の支障となる建物を解体撤去するものでございます。解体後、これらの倉庫や駐輪場は、長寿命化改良工事の中で新しく設置する予定となっております。また、今後の長寿命化改良工事本体の契約が締結となりましたら、この契約の中で解体予定の建物も別にございますので、これらにつきましては、またしかるべき時期に改めて御審議に諮らせていただきます。
続きまして、資料18ページを御覧ください。
光ケ丘中学校の配置図になります。今回撤去する建物を6.でお示ししております。木造の自転車置場が今回老朽化しておりまして、これを解体撤去するものでございます。新しい自転車置場につきましては、今後設計工事を行っていく予定で事業を進めております。
私からの説明は以上となります。御審議の程よろしくお願いいたします。
質疑等
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第2号から第8号 工事請負契約の締結の申入れについて
説明
教育総務部長
議案第2号、第3号、第4号の3つにつきましては、柏市立柏第四中学校校舎長寿命化改良工事に係る工事請負契約の締結でございます。それぞれ建築工事、電気工事、機械設備工事の3つの契約になります。
議案第5号につきましては、市立柏高等学校グラウンドの改良工事に係る工事請負契約の締結でございます。
議案第6号、第7号、第8号につきましては、市立中学校全20校の体育館空調設備設置工事の工事請負契約の締結でございます。20校を3つのグループにそれぞれ分けまして、それぞれ3つの契約の締結をいたします。
それぞれの詳細につきまして、教育施設課長より御説明申し上げます。
教育施設課長
初めに、柏第四中学校の長寿命化改良工事について御説明いたします。お手元の資料は1ページから36ページとなります。
本案件は柏第四中学校の校舎に係る長寿命化改良工事の契約を締結するものでございます。建築工事、電気設備工事、機械設備工事の3工事ともそれぞれ制限付一般競争入札を実施いたしまして、仮契約を締結しております。
概要について御説明いたします。お手元の資料2ページになります。
まず、名称が柏市立柏第四中学校校舎長寿命化改良工事(建築工事)。場所は柏市名戸ケ谷一丁目6番8号。概要としましては、中学校の校舎長寿命化改良工事に係る建築工事一式となります。契約方法といたしまして、制限付一般競争入札、契約金額が15億700万円となっております。契約の相手方は広島・太田特定建設工事共同企業体となっております。
続きまして、契約の経過になります。こちらは21ページとなります。
入札に際しましては、2つの共同企業体が参加いたしまして、広島・太田特定建設工事共同企業体が落札しております。開札日は令和6年4月18日で、令和6年4月26日に仮契約を締結しております。
続きまして、電気設備工事の概要について御説明いたします。こちらにつきましては、お手元の資料24ページになります。
名称としましては、柏市立柏第四中学校校舎長寿命化改良工事(電気設備工事)となります。場所につきましては先ほどと同様となります。概要につきましては、同じく長寿命化改良工事の電気設備工事一式となります。契約方法は制限付一般競争入札。契約金額が2億2、660万円となります。契約の相手方としましては、城山・森特定建設工事共同企業体となっております。
契約の経過といたしましては27ページになります。
3つの共同企業体が入札に参加いたしまして、城山・森特定建設工事共同企業体が落札しております。こちらにつきましては第1回目を令和6年4月18日に開札いたしまして、予定金額を超過したため、2回目の入札で落札となっております。仮契約といたしましては、令和6年4月26日となっております。
続きまして、機械設備工事になります。こちらはお手元の資料の34ページです。
同じく工事名称としましては、柏第四中学校長寿命化改良工事(機械設備工事)。場所は同様となります。工事概要としましては、中学校の長寿命化改良工事に係る機械設備工事一式となっております。契約の方法といたしまして、制限付一般競争入札。契約金額は2億8、600万円となっております。契約の相手方といたしまして、岡田・大黒特定建設工事共同企業体となっております。
契約の経過といたしましては、35ページを御覧ください。
こちらの入札につきましては、1社の特定建設工事共同企業体が参加いたしまして、同企業体が落札しております。開札日は令和6年4月18日、仮契約が令和6年4月26日となっております。
続きまして、工事の内容について御説明いたします。本工事は校舎の老朽化対策を実施するもので、校舎内外部の全面改修とエレベーター棟などの増築工事、改修校舎周りの外構工事を行います。校舎の長寿命化改良工事といたしましては、柏市内の学校で4校目となり、中学校では初めてとなります。建物を実際に利用している学校の先生と生徒を対象としたワークショップを計4回行い、そこで出されました意見を参考にしながら計画を進めてまいりました。
エレベーターや多目的トイレの設置などにより、バリアフリー、インクルーシブ教育への対応を図るとともに、建物の断熱化やLEDの設置など、環境に配慮した学校づくりを進めております。
また、本市は柏市役所ゼロカーボンアクションプランにて、創エネ、省エネ、蓄エネに取り組むこととしており、今回の工事により、建物における年間の消費エネルギー量を50パーセント以下まで削減するZEBreadyを達成しております。
今後のスケジュールといたしましては、市議会の議決後、現在建設中の仮設校舎への引っ越しを含み、令和6年7月から令和7年10月までの16か月間の工事を行っていく予定となっております。
柏第四中学校長寿命化改良工事に関する説明は以上となります。
続きまして、議案第5号、柏市立柏高等学校グラウンド改修工事について御説明いたします。お手元の資料37ページから46ページとなっております。
本工事は高校のグラウンドの全面改修の契約を締結するものでございます。制限付一般競争入札を実施いたしまして、仮契約を締結しております。
お手元の資料38ページを御覧ください。
こちらは工事の概要となります。工事名称は柏市立柏高等学校グラウンド改修工事。場所は柏市船戸山高野325番地の1。工事概要といたしまして、土の掘削、グラウンド整備工事及び排水設備工事を行います。契約の方法といたしまして、制限付一般競争入札。契約金額が3億6、190万円となっております。契約の相手方としまして、真・いなり特定建設工事共同企業体となっております。
続きまして、契約の経過でございますが、こちらは44ページとなります。
4社の建設工事共同企業体が参加いたしまして、真・いなり特定建設工事共同企業体が落札しております。開札は令和6年5月10日、仮契約が令和6年5月17日となっております。
工事の内容について御説明いたします。サッカーコート、陸上トラック等のグラウンド整備工事及び排水設備を行うもので、約1万2、300平米のグラウンド整備を予定しております。サッカー競技用のロングバイル人工芝を使用したサッカーコート・フットサルコート、陸上競技用のゴムチップ舗装を使用した陸上トラックを整備してまいります。
今回の工事で新たに地下排水設備を設けることにより、降雨後数日間は水溜りが残っていたグラウンドの水はけが改善される見込みとなっております。また、人工芝から出ますマイクロプラスチックの抑制・流出対策としまして、側溝や集水桝等へのメッシュ状のフィルターを設置することで、マイクロプラスチックが下水道や河川に流れ込まないよう対策を講じてまいります。
今後のスケジュールといたしましては、市議会の議決後、令和7年3月までの約9か月間を契約工期として設定しております。9月から現場の工事作業に着手していく予定でございます。
市立柏高等学校のグラウンド改修工事に関する説明は以上となります。
続きまして、柏市立中学校屋内運動場空調設備設置工事についての議案について御説明いたします。議案番号は第6号、第7号、第8号の3案件となります。
お手元の資料は47ページから73ページになります。
こちらの工事案件につきましては、市内中学校21校のうち、20校の屋内運動場にかかる空調設備設置工事を締結するものでございます。その1、その2、その3の3案件ですが、それぞれ制限付一般競争入札を行いまして、仮契約を締結しております。
その1について、工事の概要につきましては、48ページとなります。
工事名称としまして柏市立中学校屋内運動場空調設備設置工事(その1)。場所が柏市大室249番地の9ほか6か所となります。概要につきましては、田中中学校ほか6校の空調設備設置工事となっております。
契約の方法といたしましては、制限付一般競争入札。契約金額は3億1、183万9、000円となっております。契約の相手方としましては、丸東水道石材有限会社となっております。
契約の経過といたしましては57ページを御覧ください。
令和6年5月10日に開札が行われまして、3社が応札に参加しております。こちらの案件につきましては、落札価格が低入札価格を下回ったため、令和6年5月20日に低入札調査会を開催しまして、そちらを経て令和6年5月28日に仮契約に至っております。
続きまして、その2になります。62ページになります。
工事概要といたしましては、同じく屋内運動場空調の設置工事その2になります。場所は柏市中原1816番地の2ほか6か所となっております。中原中学校ほかの6校について、屋内運動場の空調設備工事を行います。契約の方法といたしましては、制限付一般競争入札。契約金額は3億140万円となっております。契約の相手方は株式会社エクエコでございます。
契約の経過といたしましては、65ページを御覧ください。
令和6年5月14日に開札が行われ、こちらにつきましては4社の参加がありまして、株式会社エクエコが落札しております。仮契約は令和6年5月21日となっております。
続きまして、その3になります。お手元の資料68ページを御覧ください。
工事の概要としましては、同じく屋内運動場空調の設置工事その3になります。場所は柏市酒井根一丁目3番1号ほか5か所になります。酒井根中学校ほか5校に屋内運動場の空調設備を設置することでございます。契約の方法としまして、制限付一般競争入札。契約金額は2億9、370万円となっております。契約の相手方としましては株式会社エクエコとになっております。
契約の経過でございますが、71ページを御覧ください。
5社が入札に参加いたしまして、株式会社エクエコが落札しております。開札日は令和6年5月16日、仮契約が令和6年5月23日となっております。
工事の内容について御説明いたします。ライフサイクルコストが安く、停電時の継続使用が可能なガスヒートポンプ方式の空調機を採用しまして、体育館のギャラリー下や手すり部分に室内機を設置する工事となっております。この室内機の台数は学校アリーナ面積であったり、建物の断熱性能によって台数を決定いたしまして、学校ごとに8台から14台程度を設置する予定でございます。
なお、中原中学校及び手賀中学校につきましては、都市ガスの整備が未整備なため、こちらの2校についてのみ電気式のエアコンを設置する予定となっております。
また今回、契約内容に含まれません大津ケ丘中学校の体育館につきましては、令和7年度に予定されております屋内運動場長寿命化改良工事に合わせて設置する予定で進めております。
以上、私からは3事業、7議案についての御説明となります。御審議の程よろしくお願いいたします。
質疑
なし
採決結果
全員賛成可決
議案第9号 令和7年度柏市立高等学校第1年次入学者選抜要項の制定について
説明
学校教育部長
提案理由といたしましては、柏市立高等学校管理規則第22条の規定に基づき、令和7年度柏市立高等学校第1年次入学者選抜要項を制定したいので、提案させていただくものになります。
詳細につきましては、教職員課長から説明させていただきます。
教職員課長
資料は20ページからになります。
令和7年度市立柏高等学校第1年次入学者選抜要項を制定することを提案いたします。
例年、市立高校の入学者選抜要項は、県の入学者選抜要項を準用しております。来年度の県の選抜要綱には大きな変更がないため、市立高校も前回とほぼ同様に実施したいという提案となります。
22ページにありますように、選抜方法ですが、中学校が作成する調査書における評定の全学年の合計値及びその他の記載事項、学力検査の成績、学校設定検査の結果等を資料とし、総合的に判定して行います。なお、そのことを記載した選抜評価方法については、10月17日に市立柏高等学校のホームページで公表する予定になっております。また、市立高校では、令和6年度入試からインターネット出願をしておりますけれども、今年度も継続の実施で考えております。令和7年度入試は公立高等学校においても全校で行う予定となっております。
入学者選抜の概要の説明は以上となります。御審議の程、お願いいたします。
質疑等
なし
採択結果
全員賛成可決
議案第10号 令和6年度6月補正予算案の教育に関する事務に係る部分について
説明
教育総務部長
それでは別冊資料の75ページをお開きください。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められました令和6年度6月補正予算案の教育に関する事務に係る部分について、市長に意見を申し出たいので提案するものでございます。
なお、申し出る意見につきましては、次のページにありますとおり、市長の原案に異存なしでございます。
補正予算案の内容について御説明をいたします。83ページ、令和6年度6月補正予算事業の概要のところを御覧ください。
今回の補正予算では、本資料に記載されております事業に係る予算について補正を行っております。それぞれの事業の概要につきまして、それぞれ担当の所属長より詳細について御説明申し上げます。
指導課長
1.部活動の地域移行に係る事業について御説明を申し上げます。
当該事業は千葉県部活動の地域移行に向けた環境整備事業委託金を活用した事業となります。
昨年9月より実施しております部活動の地域移行において、導入している連絡システムの課題解決に向けた検証を委託するものでございます。
システムの課題解決は地域移行の円滑な運営に必要不可欠であり、本事業を行うことで、指導員の負担軽減を図るとともに、保護者の利便性を高めることを目指しております。
生涯学習課長
2.子ども・子育て支援複合施設(TeToTe)5階の整備について御説明いたします。
柏市子ども・子育て支援複合施設(TeToTe)5階の整備におきまして、中高生世代の居場所を整備するに当たり、当施設の改修工事の実施及び備品等を整備する費用といたしまして、2、931万2、000円を計上するものです。
当施設は中高生世代の若者が放課後等に気軽に立ち寄り、安全安心に自由に過ごせる居場所として、居場所ゾーンや学習ゾーンを整備していく予定でございます。
図書館長
続きまして図書館から、3.子ども・子育て支援複合施設(TeToTe)4階の整備につきまして御説明申し上げます。
これは5階同様、TeToTeの4階にこども図書スペースを整備するに当たり、当施設の改修工事の実施及び備品等を整備する費用として、2、898万3、000円を計上するものです。当施設は未就学児から中学生までが自由に本を読んだり、くつろいだり、おしゃべりができる本のある広場として整備していく予定です。
教育総務部長
議案第10号の説明は以上でございます。御審議の程よろしくお願い申し上げます。
質疑等
氏田委員
1番の部活動の地域移行に関わる事業で、連絡システムの構築というような説明があったかと思うんですが、具体的にはどういうふうな連絡システムを考えていらっしゃるんですか。
指導課長
今年度、学校のほうで導入しております連絡システムがございますが、こちらを部活動の運営団体のほうでも契約をしていきまして、様々な面での利便性を図っていくというものでございます。
氏田委員
ということは、今、学校で使っているんですよね。そうした連絡システムをこの地域部活動のほうでも生かしていくという形ですか。
指導課長
そのとおりでございます。
氏田委員
分かりました。
採択結果
全員賛成可決
10.協議
次回教育委員会定例会の開催日程について
次回定例会予定
日時:令和6年6月27日 木曜日
開会:午後2時00分
場所:沼南庁舎501会議室
11.その他
月間行事予定
田牧教育長
続いて、来月の行事予定についてお願いします。
教育総務部長
教育総務部の来月の行事予定につきましては、お手元の資料のとおりでございますが、このうち特に6月3日及び6月8日に予定をしてございます、柏中学校区義務教育学校プロポーザル審査につきまして、教育施設課より御説明申し上げます。
教育施設課長
令和10年度に開校を目指しております柏中学校区の義務教育学校につきましては、柏中学校敷地内の既存校舎を残しながら、柏中学校区の小学校であります柏第一小と旭東小の校舎を増築してまいります。柏中学校を運営しながらの工事となることや本市初の義務教育学校設置であることから、基本設計、実施設計の委託発注に際しまして、高度な技術や専門性が要求されるため、プロポーザル方式を採用し、事業者を選定いたします。6月3日の1次審査、8日の2次審査を経まして、最も総合評価の高い事業者を選定し、契約をいたします。
生涯学習部長
生涯学習部からは特に御紹介する行事はございません。
学校教育部長
学校教育部では、6月25日に行われるデジタル採点システム企画コンペについて、教育研究所長より説明させていただきます。
教育研究所長
デジタル採点システムの導入及び業者の選定について御報告いたします。
中学校におけるテストの採点分析に係る業務時間を大幅に削減するため、令和6年9月から柏市立全中学校にデジタル採点システムを導入します。
デジタル採点システムとは、各中学校で実施する定期テストにおいて、生徒が手書きで記入した解答用紙を、教員がスキャナで画像データとして読み込みます。その後、ソフトを使いまして、採点システムにその画像データを登録することで、自動で答案の採点及び得点集計ができるシステムとなります。このシステムを導入することで、今まで5時間かかっていた採点が2時間で終わるなど、教員の業務軽減という点で大きな効果があります。また、採点後すぐに合計点が計算されることで、計算ミスが激減します。また、採点ミス自体も大幅に少なくなります。さらに、結果一覧や生徒の個票なども採点と同時に作成されるため、授業改善にも生かすことができます。
業者の選定につきましては、企画コンペ方式にて実施します。コンペ方式とは、複数の指名事業者が当該システムに係る企画提案書の提案及びプレゼンテーションを実施し、提案内容が最も優れている業者を当該システムに係る業務委託先として選定します。6月25日の企画コンペで業者を選定し、夏休みに使い方の研修を実施し、9月からの一斉導入を予定しております。
田牧教育長
月間行事予定について御質問はございますでしょうか。
氏田委員
ちょっと教えてほしいのですが、今デジタル採点のことで、教員のほうのメリットは大分分かりました。採点の時間が少なくなること、それからミスが少なくことということで、子どもたち、生徒にとってのメリットというのはどういうふうに考えているんですか。
教育研究所長
一番のメリットは、やはり採点ミスが減ることです。手書きで採点したときに、採点ミスがあると先生のところに言いに行ったりがありますよね。そういうことがほぼなくなるというところと、あと、採点と同時にもう集計されるので、計算ミスもなくなりますし、生徒個票のようなものも必要があれば出ますので、自分の傾向が分かるようになったり、生徒自身が強み弱みを早く把握しやすくなるというようなメリットもあります。
氏田委員
こういうのを導入したときに、まず間違いが一番ないということ、それから子どもたちにとって、多分個票とかそういうのも渡されるということでよろしいんですか。その採点の個票みたいなの。
教育研究所長
それは選んだ会社によって、またいろいろ違ってくるので、そういうこともできる機能がある会社も入っております。
氏田委員
生徒にとっても非常にメリットがあるような形で選んでいただければいいのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
教育研究所長
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
田牧教育長
ほかにどうですか。
よろしいでしょうか。
それでは続きまして、教育関係団体が開催しています総会及び研修会で、教育委員及び私が参加しましたので、その報告をさせていただきます。
まず、5月21日に開催されました東葛飾地区教育委員会連絡協議会定期総会及び研修会に氏田委員、渡部委員及び私が参加いたしました。
代表しまして、氏田委員から御報告をお願いいたします。
氏田委員
5月21日火曜日午後3時から松戸市民会館の会議室で定期総会並びに研修会が行われました。その後、ちょっと場所を移して情報交換会という形で参加させていただきました。
まず、定期総会では、来賓挨拶で松戸市長である本郷谷市長のほうから話がありました。幾つか話があった中で、私が特に印象に残ったのが2つほどあります。
一つは、お母さんたちの働き方が大分変わってきて、松戸も小学校6校と言っていましたでしょうか、7時半から学校を開けているというようなことを報告されておりました。
それからもう一つが、東京都の高校の授業料も無償化とそれから隣接する千葉県とか埼玉県とか、そういう本当に隣接している松戸市のこと、そういう折り合いをどういうふうにしていくのかというような話がありました。
その後、総会の中でまず令和5年度の事業報告、会計監査並びに会計決算の報告があり、令和6年度の会計予算の案について話合いがなされました。賛成多数で全部可決されております。
議案第3号として、令和6年度の役員の選出がありました。今年度の役員が委員長に我孫子市の丸教育長、副委員長に鎌ヶ谷市の皆川教育長、幹事に柏市の田牧教育長と野田市の染谷教育長が今年度役員でなることになりました。これも決まっております。
その後、研修会がありました。この研修会が大変私は勉強になったなというか、目からうろこのような研修会でした。1時間15分という時間が本当にあっという間に過ぎたなという感じでした。
演題としては、デジタル機器の使用が子どもたちの脳と学習に与える影響についてという話でした。講演者は松戸市の方の教育にも関わっていらっしゃるという、東北大学の応用認知神経科学センター助教の榊浩平先生のお話でした。
私は非常に面白いなと思ったのが、スマホとか、それからこのデジタル機器が脳の影響に、子どもたちの成長にどれだけ影響しているのかというのを科学的な見地から見て説明していただいたことが非常に勉強になりました。一つは脳の働き、特に前頭前野、これの発達がどういうふうに発達していくかというので、3歳ぐらいから発達して、9歳、18歳、30歳、30歳をピークにだんだん衰えていくんだそうですけれども、やはりちょうど子どもたちの学齢児である9歳から18歳まで、ここが脳の成長にとても大切な時期であるという説明がありました。
デジタル機器で情報を得ること、それから、例えば辞書で情報を得ること、それが脳に与える影響がどうかというような実験、その結果としてどうかというと、情報としては、たくさんデジタル機器のほうから得ることができるけれども、それが知識となって頭に残り、それが知恵となって実際に生かすことができるかという見地から見ていった場合には、ちょうど脳が発達していく時期には、そのアナログ的なドリル学習であること、あるいは音読であること、それから五感を使って体を動かして身につけること、こういうことが情報だけでなく、情報から知識、知識から知恵となって子どもたちに身についていくのではないかと。だから、考えてみれば、いわゆる従来の学習も非常に大切な要素というふうに、子どもたちの成長にとって大切な脳の働きに影響してくるんだというお話を聞きまして、私は目からうろこでした。もっと早く知ればよかったなと思うぐらいでした。
ただ、デジタル化時代、これを後戻しすることはもうできないですので、これからの学校教育をどうしていったらいいかという話になりまして、この榊先生がおっしゃる人間の生きる力とはという話がありました。榊先生がおっしゃる人間の生きる力とは、まず主を立てること、いわゆる目的、夢そういうものをきちんと持つこと。それから、それに挑み続ける力、これを生きる力と私は捉えているというような話がありました。そこで大切になってくるのは、自立的に生活習慣、それを身につけられるかどうか。だから、例えばスマホの使用を自ら大体2時間以内にするとか、1時間以内にするとか、そういうのを決めるのも自律的にできるような形になればいいのではないかという話でした。いわゆる自己管理能力を育てる力、これが今から学校教育に求められるのではないかというふうな話でした。大変私はあっという間の本当に1時間15分だったなと思いましたし、もっと早く聞いておけばよかったなという思いもいたしました。
その後、場所を移して、6市の方々と情報交換会がありました。やはり顔を見て、お互いに目を合わせて語り合うことの大切さというのをすごくそこで感じ取ることができました。
大変、勉強になる研修会というか協議会だったなと思います。ありがとうございます。
田牧教育長
御報告ありがとうございました。
次に、5月23日に開催されました千葉県市町村教育委員会連絡協議会定期総会及び特別講演会に氏田委員及び渡部委員が参加されました。
代表して渡部委員から御報告をお願いいたします。
渡部委員
5月23日木曜日、スターツおおたかの森ホールにて、千葉県市町村教育委員会連絡協議会定期総会が行われまして、氏田委員と参加してまいりました。
開会の言葉から、会長の挨拶、議長選出、議事等滞りなく行われ、無事に閉会となりました。
その後、特別講演として、文部科学省初等中等教育局の上久保氏を講師に、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校、いじめ対策の推進について御講演いただきました。
御用意いただいた資料に沿って、小中学校における不登校、いじめ状況やその要因に関する調査研究結果について、グラフやパーセンテージなどを示しながら、丁寧に説明してくださいました。どの地域でも同じように不登校が増えている状況やいじめの認知件数が増えている状況が窺えました。
そこで、文部科学省から提示された取組がCOCOLOプランというものでした。児童生徒一人一人に応じた多様な学びを考え、その環境を整えること、そして多様な居場所の確保を進めていくこと、子どもたち一人一人の小さなSOSを見逃さず、チーム学校で支援を行っていくこと、早期発見のための様々な相談システムなども紹介され、柏市で取り組んでいる対策と同じような方向性であることを知り、本市の取組にとても自信を持てた感じがしました。
最後に印象に残った言葉が、いろいろな取組も大切ですが、根本的な教師と生徒との関わり、コミュニケーションがきちんと取れること、そのために教師一人一人のスキルアップも大切で、そのことで子どもたちが通いたいと思える学校、安心できる学校になり、先を見るとそれが不登校などの対策へもつながるということでした。
不登校やいじめの対策だけでなく、教師の働き方改革など、全てが子どもたちのためになるという気持ちでこれからも前に進んでいくべきであると感じられる、そんな良い機会となりました。ありがとうございます。
田牧教育長
ありがとうございました。
そのほかに何かありますでしょうか。
12.閉会宣言
田牧教育長
それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
閉会とします。
ありがとうございました。
お問い合わせ先