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更新日令和6(2024)年5月2日

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柏市教育委員会令和6年第3回定例会会議録

1.日時

令和6年3月28日(木曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後3時55分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森  秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

教育総務部

  • 教育総務部長 原田 明廣
  • 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
  • 教育総務課長 籠 希世子
  • 学校給食課専門監 二ノ倉 郁美
  • 学校給食課統括リーダー 小泉 徹
  • 教育施設課副参事 大滝 正寿

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部上席技監 依田 紀彦
  • 学校教育課長 伊藤 正則
  • 学校財務室長 染谷 由恵
  • 指導課長 中田 敦子
  • 教職員課統括リーダー 岡崎 武史
  • 児童生徒課統括リーダー 関根 典和

事務局

  • 教育総務課副参事 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課主事 松岡 裕希
  • 教育総務課主事 矢代 知里

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

 次に傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
 本日は、傍聴希望者が1人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
 なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

 それでは、随時入室していただくことといたします。

 また、傍聴の方は、受付時に御確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴してくださるようお願いいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

 ただいまから教育委員会令和6年第3回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和6年第2回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

教育総務部長

 教育長報告は、全部で6件でございます。
 アの「令和5年度包括外部監査の結果について」を教育総務課長より御報告申し上げます。

教育総務課長:

 今年度の包括外部監査は、「学校教育に関する事業の財務事務の執行について」をテーマに実施され、令和6年2月7日に、包括外部監査人により、その結果について、市長及び教育委員会に報告がございました。

 資料は1ページからになります。

 まず、監査テーマとして選定された理由についてですが、学校教育に関する行政サービスの内容は、特に市民が強い関心を寄せるものであり、加えて学校教育に関連する支出は、柏市の一般会計の中でも大きな割合を占めていることから、学校教育の財務執行について、その適否を問う意義は大きいとして選定されました。

 監査は原則として、令和4年度の執行分を対象に実施され、監査の対象となる事業の説明資料、予算の執行に関する資料などの提出後、質疑等がございました。また、小学校6校、中学校6校について学校往査が実施され、事業の実施状況の視察とともに、現場担当者に事業の概況について意見聴取がございました。

 包括外部監査の結果、指摘事項は22項目、意見は88項目ございます。

 全般的な指摘事項及び意見についてですが、学校往査の結果としましては、ア「備品の現物管理」として、学校備品の適切な管理、イ、学校安全点検表の効果的な活用、ウ「出席簿の必要性」として、例規改正も含めた、出退勤管理システム化の検討、エ「学校配当予算における分割発注」として、教育委員会でまとめての契約及び備品購入の検討、オ、校納金管理書類の適切な管理、カ、学校現場での未納校納金対応の負担軽減の検討、キ、繰り越した校納金の適切な管理、ク、校納金立替時の適切な精算について、指摘事項や意見をいただきました。1ページの最後から2ページに内容をお載せしております。

 また、学校教育全体としましては、ア、時間外勤務の上限超過及び学校業務持ち帰りに対する実効性のある対策の検討、イ、会計年度任用職員に関する効率的な勤務管理と正確な給与支払事務の執行、ウ、適切な契約事務の執行、エ、増加傾向による就学相談及び教育相談の体制や仕組みの再構築、オ、特色ある次世代教育事業の充実について、指摘事項や意見をいただきました。

 また、3ページとなります学校教育全体としましては、ア、時間外勤務の上限超過及び学校業務持ち帰りに対する実効性のある対策の検討、イ、会計年度任用職員に関する効率的な勤務管理と正確な給与支払い事務の執行、ウ、適切な契約事務の執行、エ、増加傾向による就学相談及び教育相談の体制や仕組みの再構築、オ、特色ある次世代教育事業の充実について、指摘事項や意見をいただきました。

 今後の対応としましては、包括外部監査の結果に基づき、各事業を所管する部署において、措置を講じてまいります。指摘事項に対して講じた措置等については、教育委員会議でも報告し、監査委員を通じても公表される予定となっております。

教育総務部長

 次に、イの柏市教育政策審議会について、教育総務部次長兼教育政策課長から御報告申し上げます。

教育総務部次長兼教育政策課長

 それでは、柏市教育政策審議会について御報告いたします。資料は4ページから6ページになります。

 柏市教育政策審議会は、令和5年度に「柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針」の策定に関わる諮問機関といたしまして、新たに設置したところでございます。

 本審議会は、将来的な学校の在り方について多角的に御審議いただくため、15名の学校関係者等で構成しております。今年度は計3回開催いたしたところでございます。本日は各会における概要について御報告申し上げます。

 まず、初回となります令和5年11月22日に開催しました第1回目の審議会では、未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針の策定につきまして諮問した後、当該基本方針を策定する目的や児童生徒数の推計をはじめとした、ソフト面に関する市立学校を取り巻く現状及び課題について、私どもから御説明させていただくとともに、柏中学校区で検討しております義務教育学校の設置に関わる進捗状況について共有させていただいたところでございます。

 このことに対しまして、各委員からは、特別支援教育を充実させることは重要であり、保護者の認識も深まっていること。また、将来の学校教育から学校規模を検討していく必要があることといった御意見を頂戴いたしました。

 令和6年1月23日に開催されました第2回審議会では、学校施設の老朽化等のハード面を中心とした柏市立学校の現状及び課題、また、今後実施予定の教職員や児童生徒に対するアンケート調査の実施方法について御審議いただき、各委員からは、施設整備と併せて教材や教具といったことについても考える必要があること。また、アンケートの設問は今後の審議会の議論をサポートするような設問を設定し、その設定した理由も明確にしていくことといった御意見を頂戴いたしました。

 令和6年3月19日に開催いたしました、第3回審議会におきましては、未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針の羅針盤となります、柏市が目指す子ども像について御審議いただくに当たり、国の示す第4次教育振興基本計画、第2次柏市教育振興計画、また、市内の各小中学校の目指す子ども像を参酌し、案として作成しました、「自己肯定感を高めながら、未来を切り開くかしわの子」という素案について、御審議いただいたほか、主体的、個別最適、共同的な学習の実現に向けた取組の一つといたしまして、ICT教育であったり、小中一貫教育等を御紹介し、第2回でも取り上げましたアンケート調査について、具体的な設問を提示させていただきました。

 目指す子ども像につきましては、各委員より、他者との関わりといった要素を含んだものとしていたほうが良いんではないか。また、読み手によって解釈が異ならないように、具体的な文言を用いた方がいい。また、柏市ならではの独自性も必要といった意見が挙げられ、学習面やアンケート調査につきましては、学校内に安全・安心な居場所をつくることを大前提とした上で、事業内容等の工夫を盛り込んでいく必要があること。また、子どもを対象としたアンケートの設問数についても適切な設問数を設定したほうが良いことといった御意見を頂戴いたしました。

 令和6年度は2か月に1回の頻度で、計6回開催する予定でございますが、教育委員の皆様には適宜情報共有、御審議等をいただきながら進めさせていただきたいと考えております。

教育総務部長

 次にウの「令和6年度の主要な工事の予定について」を教育施設課副参事より御報告申し上げます。

教育施設課副参事

 私からは、資料7ページにあります、令和6年度の主要な工事の予定について御説明いたします。

 令和6年度は、校舎の新増築事業、校舎及び屋内運動場の長寿命化改良事業、校舎大規模改修事業などを実施してまいります。

 初めに、1の新増築事業につきましては、柏たなか駅周辺地域における人口増加に伴う田中中学校の教室不足対策として、増築校舎の整備工事を令和5年度に引き続き実施いたします。なお、資料にもありますとおり、工事中に地中から不発弾が発見されたことを踏まえ、地中障害等の適切な処理を進めながら工事を実施します。このことにより、工期延長が見込まれておりますが、今後の方針につきましては、決定次第改めて御報告いたします。

 次に、2の長寿命化改良事業、(1)につきましては、市内4例目、かつ中学校としては初めて、柏第四中学校の校舎長寿命化改良工事に着手いたします。

 先の実施校と同様、老朽化対策及び多様化した学習形態やバリアフリーに配慮した施工内容となっております。また、令和5年度に引き続き、西原小学校の校舎の長寿命化改良工事を実施いたします。

 (2)の屋内運動場の長寿命化改良事業につきましては、柏第七小学校及び松葉第二小学校の工事を実施いたします。

 次に、3の大規模改修事業の柏第四小学校及び柏第五中学校については、経年による機能の劣化が見られる外壁や屋上防水改修、給水設備の機能回復工事等を実施いたします。

 このほか、小中学校以外の事業としましては、市立柏高等学校のグラウンド改修工事や生涯学習部所管施設である吉田邸の屋根葺き替え修繕工事なども実施いたします。

 以上、工事を含む令和6年度の工事予定につきましては、別紙の一覧表のとおりとなります。工事の実施に当たっては、工事着手前に学校と調整し、学校運営への影響を最小限に抑え、児童生徒、教職員及び近隣の安全に配慮して進めてまいりたいと考えております。

学校教育部長

 次に、エの「令和5年度学校予算の執行状況調査について」を学校財務室長から御報告申し上げます。

学校財務室長

 私からは資料9ページの令和5年度学校予算の執行状況調査について、御説明させていただきます。

 今年度も市内全63校を対象に学校予算の執行状況調査を実施いたしました。これは、学校の予算執行、財務事務を適正に行われているかを調査し、指導及び改善を図るものです。

 詳細につきましては、調査期間は令和6年1月22日から2月29日まで、書面及び対面による調査を実施しております。調査項目は備品の登録状況、学校運営費補助金の関係書類の点検でございます。

 調査結果は、指摘事項につきましては、今年度は該当はございませんでした。

 注意事項につきましては、軽微のものとして31校該当がございましたが、昨年に比べて大幅に減少しております。調査後の対応につきましては、各学校長宛にこの結果と今後の適正な財務事務の執行に向けて、体制の整備、教職員の周知徹底を図るように通知しております。また、学校財務室においては、今後も引き続き補助金や備品の管理、財務事務についてより誤りが発生しにくい仕組みを作るとともにチェック機能の強化に努めてまいります。

学校教育部長

 次に、オの「令和6年度柏市立高等学校入学者選抜について」を教職員課統括リーダーから御報告申し上げます。

教職員課統括リーダー

 市立柏高校の令和6年度入学者選抜について御説明いたします。資料は10ページになります。

 初めに、今回の公立高等学校入学者選抜では、昨年度入試で多くの県内公立高校で採点の誤りが起きたことを受け、県教育委員会では、入学者選抜改善検討会議が3回実施され、以下の5点について改善策が提言としてまとめられました。

 1、マークシート及びデジタル採点のシステムの導入。2、問題の配列、解答用紙の構成の改善。3、2系統での採点と合否ボーダーライン付近の点検の実施。4、採点業務に集中できる日程の工夫。5、県教育委員会からの統一のマニュアル作成。以上5点の提言内容を県教育委員会と連携し、市立柏高校でも再発防止に努めました。

 そして今年度は、市立柏高校でもデジタル採点システムを導入して行い、職員研修を重ねて無事に採点業務を終えることができました。また、受験生の出願方法をインターネット出願で行い、今までの持参方式に比べて事務作業も少なく、効率的に行うことができました。今年度、インターネット出願は県立高校12校と、市立高校3校の15校のみの実施でしたが、来年度は県立高校全体でインターネット出願を行う予定です。市立柏高校も今年度から1年早く行いましたが、来年度以降も継続する予定です。

 さて、今年の一般入学者選抜は、本検査が2月20日及び21日に、インフルエンザや感染症の罹患者等に対応した追検査が2月29日に行われました。本検査及び追検査ともに県立高校と同様に実施しました。両検査を合わせて、志願者は普通科348名で倍率1.24倍、スポーツ科学科は42名、1.05倍で定員を満たしました。入学許可候補者、合格者は3月4日に発表いたしました。

 許可候補者数については、近年県教育委員会から募集定員の遵守、すなわち合格者を定員以上出さないことを強く求められており、今年度も定員どおりの合格者数となっております。今年度の入試でも、校長を先頭に職員が一丸となって生徒募集に努めた結果、今回も定員を満たすことができました。

 今後第3次教育計画の着実な実施等を通じて、教育内容の充実を図り、保護者からも中学生からも選ばれる学校であり続けられるように、教育委員会も支援したいと考えております。

学校教育部長

 次に、カの「第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」を児童生徒課統括リーダーから御報告申し上げます。

児童生徒課統括リーダー

 第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会について報告いたします。資料は11ページからになります。

 いじめ防止対策推進法第14条第1項及び柏市いじめ問題対策連絡協議会条例に基づき、令和6年2月15日木曜日に沼南庁舎大会議室にて開催しました。

 参加者は児童相談所、警察等関係機関の代表、弁護士、人権擁護委員、教育委員、学校関係者、傍聴者は1名でした。

 主な報告内容と委員からの主な質問及び意見についてですが、まず、(1)令和5年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について、研修の開催は良い取組であり、情報モラルやいじめについて、全ての児童生徒に届くことが大切。弁護士からの研修資料を先生方が使えるよう提供し、学校単位で研修を実施することは可能か。自殺防止のメッセージは読まない児童生徒がいると推察できるので、大切なものは紙媒体での配布を検討しても良いのではという御意見、御質問に対して、研修資料について提供できるよう検討していく。メッセージについては紙媒体での配布や1人1台端末の活用が対応可能であるので、工夫していきたいと回答しました。

 次に、STANDBYの業務委託について、相談窓口を外部に委託することで、心配されることや懸念事項があるかという質問に対して、現在、市教委と学校間での連携ができているが、委託によってどのようになるか懸念されているので、今後スムーズな連携が持続できるよう努めていくと回答しました。

 また、STANDBYについて、匿名での相談とのことだが、緊急性のある事案はどのように対応するのかという質問に対して、個人の特定は難しいが、学校名、学年を把握できるため、市教委から学校の管理職を通じて相談内容を伝え、学年全体への声かけや見守り等の対応を行っていると回答しました。

 続いて、(2)いじめ問題対策に係る各機関との連携について。まず、法務省の人権擁護機関から配布している「子どもの人権SOSミニレター」については、届く数が減っている中、回答は原則秘密で人権擁護委員が1枚1枚丁寧に回答しており、内容はいじめに関するものが多く、ほかに性の多様化、家庭問題、虐待、不登校についてである。

 不登校児童生徒はどれぐらいいるかという質問に対して、令和5年12月時点、小学校は長欠503名、不登校は290名、中学校は長欠773名、不登校536名いると回答しました。

 次に、性の問題を当事者以外の周囲が面白がっている現状があり、当事者が問題として捉えていない状況がある。対象者へは相談や指導をするほか、警察と連携して対応できるが、全体への働きかけが必要。学校として、児童生徒にどのような働きかけがなされているかという質問に対して、小学校では、6年生が卒業前に性に関する教育を、養護教諭を中心に行っていること。中学校では二次性徴について、保健体育の時間や出産・育児等について家庭科の時間で指導している。

 また、画像トラブルの増加が見られる現状を踏まえ、学校と市教委が連携して子どもたちへ情報モラル等の授業を実施していると回答しました。

 7の今後の対応についてですが、(1)いじめの認知件数は増加傾向にある。未然防止、早期発見、早期対応ができるよう、教育委員会から引き続き働きかけていく。

 (2)STANDBYについて、次年度は相談業務を委託するため、児童生徒の相談窓口の一つとして、さらに機能するよう努めていく。

 (3)学校、教育委員会、関係機関がよりスムーズに連携できるよう、具体的な事例などを示しながら努めていくとお示ししました。

学校教育部長

 教育長報告は以上です。

 

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの「令和5年度包括外部監査の結果について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員 

 イの学校安全点検表についてなんですけれども、不備が不明な点があるということで、学校によって項目が違うということでしたが、どのような項目があって、どの頻度で点検が行われているものなのか、教えていただきたいと思います。

教職員課統括リーダー

 御質問に対する回答ですが、学校安全点検表の活用につきましては、各校における施設点検項目の具体的な例としては、ロッカーや棚等は適切に固定されており、落下や転倒の心配はないか。窓等のガラスに亀裂、ひび及び傷等はないか。固定遊具のボルトは緩んでいないか。サッカーボールは確実に固定されているかなど、それぞれの場所に応じて、管理責任者が点検を実施しております。

 それぞれの場所に応じて点検項目があって、月に一度、安全点検日などを設けて、それぞれの場所に管理責任者が点検を実施しております。また、管理職や日番等、常時見回り点検を実施しております。異常ありの場合は、学校安全点検表に具体的に記入し、校内で修理可能なのか、業者に修繕が必要なのかを報告し、管理主任や管理職が確認をして、速やかに児童生徒の安全を第一に考えて使用を中止するなどをした上で、状況に応じて教職員で修繕したり、業者に修繕要望を出して対応したりしております。

渡部委員

 不備や不調があったというのは、こういうものがあったのに、それを直しているか直していないかが分かっていないということですか。

学校教育部長

 お答えいたします。基本的には月1で必ず点検を行いますので、使っている1か月の間に例えば遊具ですと、ネジが外れそうになったりとかということがあって、それをしっかりと点検をして、自校で修繕できるのか、はたまた業者に頼まなきゃいけないのかというところを繰り返し点検しているような状況になっております。

渡部委員

 点検はしていて、それが不備というのはどういうことですか。

学校教育部長

 直っていないということです。

渡部委員

 直っていないということがあるということですね。

学校教育部長

 そういうことがあるので、無いようにひと月に1回必ず点検をしていくということです。

渡部委員

 分かりました。

田牧教育長

 ほかにアについて御質問はありますか。

牧田委員

 毎年、同じようなところが指摘されているかと思うんですけど、これはやっぱりお金に関してはかなり細かく見ていかなければならないと思っております。

 本来、私会計なので、学校校納金とかは、当然ルールというものはないんですけど、それに準じてやるということも指摘されていますし、やっぱり最終的に未納者が出たときに、教頭先生なり、担任なりが立て替えているということも報告されていますので、この辺、本当に教育委員会とかで、一括して督促するなり、請求するなり、あるいはお支払いできないというときには、いろんな就学援助とかの制度を活用していくという形で、とにかく学校現場に任せきりにしちゃいけないと思いますから、今回の包括外部監査の指摘、あるいは意見を参考に合理的な事務作業を統一的にやっていただきたいなと思っております。

 あと同じようなことで、例えば出勤簿を一つ取るにしても、デジタル化を進める一方で、紙のほうにあった出勤簿に書いていると、出勤簿に書かなきゃいけないというそういう決まりがあるからだということになっていますので、その決まりを変えて、どんどん合理化していくということがやっぱり必要になってくると思いますので、ちょっとこの1年で真剣に取り組んでいただきたいと思っております。

田牧教育長

 回答、よろしいですか。

学校教育部長

 まず、校納金の未払いに関しまして、長年やはり学校でも苦慮しているところもございます。令和7年度から、給食費の公会計についてはただ今教育委員会のほうでも進めて、市のほうでも進めているところでございますので、そういったところを皮切りに、何とか学校現場だけではなくて、市も含めて、未納に関しての対応をしていきたいというふうに考えております。

教育総務課長

 出勤簿の出退勤の関係なんですけれども、実際に紙でやっているということで、各担当では大変その時間と労力を使っているような状態です。

 新年度から、学校現場の会計年度職員とか、そういった方々の給料ですね、支払い事務については集約をかけまして、今後システム化に向けて進めていく検討を考えております。

田牧教育長

 ほかにどうですか。

森委員

 今の牧田委員の件と関係するんですが、全体的に御指摘いただいたところは、多分担当課さんがあると思うんですね。そこで取組を変えて検討していくというのがもちろんだと思って、その前に先ほどのルール、規則を改正しなきゃいけない部分がありますので、それをちょっと明らかにしないと、多分、物事は動いて行かないと思いますので、各担当課さんで、どの取組をしっかり変更していくのかという、それに関係する規則がどれに当たるのかということもちょっと精査していただいて、いつまでにちょっと出していただけるのかということも、ちょっとやっぱり1年間の中の動きを明らかにしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。

田牧教育長

 ほかにどうですか。

 なければ、続いてイの「柏市教育政策審議会について」、御質問がありましたら、お願いいたします。

 よろしいでしょうか。

 無いようですので、続いてウの「令和6年度の主要な工事の予定について」、御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員

 令和6年度ですかね、色々な工事が予定されているかと思うんですけれども、その中で学習形態の多様化に応じた教室づくりというようなことで書いてありますけれども、これは私たちが見させていただいた田中北小だったでしょうか、そこでの教室、3面黒板であったり、教室の中のロッカーが大きくなっていたり、それから教室の幅も大体2メートルだったでしょうか、広くなっているというような説明を受けましたが、こういうことが、これから標準化して、これから工事をなされるところも行っていくという理解でよろしいでしょうか。

教育施設課副参事

 工事におきましては、新増築であったり、長寿命化工事、こちらの事業におきましては、今、委員がおっしゃったとおり、広い教室の整備について、努めているところになります。

 事業の中で大規模改修事業というのがございまして、主に外壁であったり、屋上防水ということで、外側の改修工事がメインとなっております。そうしますと、教室内、学校校舎内の整備まではちょっと行わない状況でございますので、その辺りにつきましては、先ほど申し上げたとおり、長寿命化事業であったり、新増築建替の際にその辺りの対応を図っていきたいと考えております。

氏田委員

 そうなんですね。子どもたちの学習環境が学校によって違うというのは、ちょっとどうかなと言ったらおかしいですけれども、工事の内容によって、ちょっと変わってくるという理解でしょうか。

 あと、バリアフリーとかLEDの設備とかというのは、みんな行われるという感じでよろしいですか。

教育施設課副参事

 バリアフリー化につきましては、やはりこちらも長寿命化工事の実施に併せてエレベーター、昇降機等の設置を整備したところになります。また、LED照明につきましても、やはりこちらの内装の改修を行うに当たりまして、LEDの照明等の対応であったりということを実施しているところなんですが、やはり限られた財源の中で整備している状況がございます。

 63校ございますので、一気に整備をするということをやはり難しい状況でございますので、毎年その整備順をつけまして、整備を進めていくところでございますので、全体的に整備を均等に行うということにつきましては、少々ちょっと時間がかかるのが実情でございます。

氏田委員

 分かりました。お金もかかることなので、財源がかかることなので、一気にということはできないかとは思いますが、できるだけ子どもたちの学習環境がそんなに、ばらばらにならないようにお願いしたいと思います。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。

 なければ、続いてエの「令和5年度学校予算の執行状況調査について」、御質問がありましたらお願いいたします。

森委員

 今年度は指摘事項がなく、注意事項も大幅に減ったということでしたので、取組ありがとうございました。

 何が影響して、取組をしたのか、その取組の内容をちょっと教えていただければなと思います。

学校財務室長

 取組といたしましては、手引き、学校運営費補助金の使い方、考え方というものをリニューアル、新しく作りまして、より分かりやすい形ということで、学校に配っております。また、新任の教頭先生が従事している場合が多いので、こちらのほうから積極的にお声がけなどを実施しております。

 以上です。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。

 なければ、続いてオの「令和6年度柏市立高等学校入学者選抜について」御質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員

 今年の受験者数が大分増えて、例年よりも大分高くなったなと思っております。先ほど取組として、校長先生が一丸となっていろいろ活動していただいたと伺いましたけれども、もう少し具体的にどういう取組をされたか、もしお分かりになれば、お話いただければと思います。

教職員課統括リーダー

 市立高校、市内の高校ということで、市内の中学校には、市立高校それぞれ分担、担当を決めて、入試についての挨拶回りだったり、高校についての説明というのは、毎年行っております。

 あと、今回の入試に関しての人数ですけど、今年からタブレット、Chrome bookという1人1台端末を市立高校も導入して、普段だったら県立高校、自分で個人で買うところが、学校から、教育委員会から貸与されると、3年間貸してもらえるということでお金がかからないというところもプラスに働いているのではかなというふうに考えております。

牧田委員

 例年、各中学校ではいろいろな学校の進学指導の方とか、あるいは校長先生などをお呼びして、受験3年生を対象に学校説明会を開いていると思っていますけれども、やはり私立の校長先生とかのお話を聞きますと、非常に熱心で、お話上手で、県立を考えていたけどやっぱり私立のほうがいいのかななんて、そんな印象を受けるようなプレゼンが多々ありました。

 なので、県立高校1校1校はなかなかそこは手が埋まらないところだと思いますが、市立柏はそこから市立柏だけで考えていけばいいので、やはり市立柏の魅力を各生徒、受験生たちに伝えるプレゼンの仕方であるとか、そういうことをきちんとしていくほうがいいかなと思いますし、もしかしたら今年の受験者数の増加は、校長先生はじめそういうことに非常に心を砕いていただいてできた成果だと思っておりますので、引き続き継続していただければなと思っております。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。

 なければ、続いて、カの「第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」御質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員

 法務省の人権擁護機関からSOSミニレターというものを配っているかと思いますが、これは各学校から各生徒に時々配っているかと思いますけど、それ以上特に何か周知したりということは何か聞いていますでしょうか。

児童生徒課統括リーダー

 今、委員がおっしゃっていただいたとおり、SOSのレターが来たときに周知をしていくというところで、学校のほうで再度回収を促すというようなことは行ってはおりません。

牧田委員

 かつて人権擁護委員をしていた経験から、このSOSミニレターはやっぱり学年の低い小1、小2のお子さんも習い立ての字で一生懸命書いてくるということもありまして、内容もかなりいろんな悩みが多岐にわたっていて、私たち人権擁護委員も非常に回答するのに本当に頭を悩ませて、丁寧に回答しなきゃいけないなという姿勢で臨んでおりますので、1回配っておしまいというよりも、配った上で何か学校の中にポストとかコーナーか何かをつくって、そこで紙がなくなってもまたすぐに展示できるという形で活用できるようにしていただけるとありがたいなと思いますので、まずは学校現場に周知していただければと思っております。

児童生徒課統括リーダー

 学校のほうに、そのように周知できるよう伝えていきたいと思います。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますか。

氏田委員

 質問ではないんですけれどもちょっと意見で、いじめの認知件数が増加傾向にあるというのは、私はこれは、不自然じゃなく、良い取組をしているから、きちんとした取組をしているので、認知件数が増加しているのかなというふうに前向きに捉えます。

 ただ、ここでの不登校、長欠の児童が昨年から見ても何かすごく大きいので、増えているような感じがするんですけれども、小学校の長欠503名のうちの不登校が、このうちの290名が不登校であるという理解でよろしいんですよね。

児童生徒課統括リーダー

 委員がおっしゃるとおり、このうちの数で記載させていただいております。

氏田委員

 やっぱり長欠が1、000名を超えていると思うんですけれども、その中のうちの本当に3分の2ぐらいは不登校であるという認識かと思いますが、やはりここのところ子どもたちのこれからの、変な言い方ですけど、人生を考えると、今不登校であるということは、まして、多分ここには記載されていないですけど、低学年化しているというようなこの前説明があったかと思うんですが、そこら辺を考えると、社会性を身につけることとかというのが非常に危うくなるんですが、ここら辺の取組を私たちも含めて何とかしていかなくてはいけないのではとこれを見て思いました。

 よろしくお願いします。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますか。

渡部委員 

 私も質問ではないんですけれども、1つ、性の問題について書かれていたことがあったので、性の多様化について、多様性ですね。令和7年度から本格的に柏市の標準制服もスタートするということで、子どもたちが自分らしく好きなスタイルを選べるようになるということで、そのことで逆に周りから何であの子ズボン履いているんだろうとか、何かそういうことで逆に学校に行きづらくなったりとか、そういう子が増えては困るなと私も思うので、そういうふうな取組がスタートするからこそ、子どもに対して、そういう性の多様性ですかね、そういうことに対する知識も深めていってほしいなと思うので、お願いします。

田牧教育長

 ほかに御質問ありますか。

 なければ、以上で教育長報告を終わります

9.議事

議案第1号 柏市教育委員会行政組織規則の一部を改正する規則の制定について

説明

教育総務部長

 資料は15ページを御覧ください。

 議案第1号は教育総務課の担当名の変更及び担当を新設するほか、ICT推進室の業務を指導課に編入し、併せて教育総務課、教育政策課、生涯学習課、学校教育課及び教職員課のそれぞれの分掌事務の見直しを行いたいため、提案をするものでございます。

 議案の詳細につきましては、教育総務課長より御説明申し上げます。

教育総務課長

 資料19ページの新旧対照表のほうを御覧ください。変更箇所は下線部となっております。
 初めに第13条の部、課、室及び担当の規定の改正でございます。

 教育総務部教育総務課の担当名の欄を御覧ください。令和6年度に企画業務を教育政策課に事務移管いたします。それに伴い、教育総務課の総務企画担当を総務担当とし、また学校の会計年度任用職員の報酬算定に係る業務を集約するために会計年度任用職員管理担当を新設します。

 また、ICTを活用した授業に対する支援の充実及び環境の整備との一体的な推進を図るため、学校教育部指導課ICT推進室を指導課に編入することとし、指導課にICT推進担当を新設します。

 次に各所属の分掌事務の改正となります。別表第1を御覧ください。
 まず教育総務課の総務企画担当から担当名を変更する総務担当につきまして、第1号の「会議に関すること。」をより明確にするため、「教育委員会議に関すること。」とし、改正前の第8号及び第9号につきましては、企画業務の事務移管により、次ページの教育政策課の分掌事務として、改正後、第5号及び第6号のとおり定めます。

 一方、教育政策課の改正前の第2号中の「教育行政の総合調整」調整業務を教育総務課の分掌事務として、改正後の第8号に規定しております。

 また、教育総務課人事給与担当の改正前の23号ですが、実務の実態に合わせ、改正後22号に変更しております。

 新設する会計年度任用職員管理担当の分掌事務については、新たに第25号及び第26号のとおり定めます。

 次に20ページになります。生涯学習部生涯学習課青少年育成担当の第15号につきましては、青少年センターが令和5年10月に廃止されたことにより、削除いたします。

 次に学校教育部は部内で分掌事務の再編を行い、学校教育課企画担当の第5号「校外学習用バスの運行管理に関すること。」を次のページの指導課に移管しますが、指導課では、現行の分掌事務の中で位置づけることから、新たな規定は定めないことといたします。

 また、学校教育課の改正前、第17号の「教職員の保健衛生に関すること。」を改正後の第23号にまとめて定め、業務内容を教職員のストレスチェック及び面接指導に関することに限定することとし、ストレスチェック及び面接指導以外の教職員の安全衛生に関する業務を教職員課の分掌事務第12号として規定しております。

 また、教職員課の分掌事務のうち第8号「学級編成に関すること。」を削除しておりますが、これにつきましては、第2号に「教職員の人事の内申に関すること。」という分掌事務の規定があり、この中で事務を行うこととします。

 最後に21ページになりますが、ICT推進室の分掌事務を整理した上で、編入する指導課に新設するICT推進担当の第16号から第22号までのとおりと定めます。

 以上につきまして、施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いいたします。

 

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第2号 柏市教育委員会処務規程及び柏市教育委員会公文書管理規程の一部を改正する訓令の制定について

説明

教育総務部長

 引き続きまして、資料は23ページ以降を御覧ください。
 議案第2号につきましては、生涯学習課、学校教育課、指導課及び児童生徒課の分掌事務に関わる課長専決事項を改めるとともに、ICT推進室を指導課に編入することに伴う指導課及びICT推進室の分掌事務に関わる部長専決事項及び課長専決事項を改め、文書記号の廃止を行いたいので提案するものでございます。

 議案の詳細につきましては、引き続き教育総務課長から御説明申し上げます。

教育総務課長

 資料は26ページの同じく新旧対照表を御覧ください。
 この議案は、先ほどの柏市教育委員会行政組織規則の改正と同様に、分掌事務の見直し及び組織改編に伴う規定の改正を行うため必要となった2つの訓令の改正を行うものです。

 初めに、柏市教育委員会処務規定の改正といたしまして、教育総務部教育政策課の総合調整の部分ですが、教育総務課に分掌事務が移ったことにより、削除します。

 生涯学習部につきましては、生涯学習課の改正前の課長専決事項第2号「青少年センターの使用許可に関すること。」を削除します。

 次に学校教育部になります。学校教育課の改正前の課長専決事項第3号「校外学習用バスの管理及び運行に関すること。」を事務移管により、指導課の改正後の課長専決事項第7号として規定いたします。

 また、指導課の改正前の課長専決事項第6号につきましては、実態の業務に則し削除いたします。

 また、ICT推進室を指導課に編入することに伴い、ICT推進室の部長専決事項及び室長専決事項を指導課の部長専決事項及び課長専決事項に移行いたします。

 また、児童生徒課の課長専決事項第2号については、「適応指導教室及び学習相談室」から「教育支援センター」へ事業名の変更に伴い、用語を整理しております。

 次に27ページになります。柏市教育委員会公文書管理規程の改正としまして、公文書に付す文書記号を規定する別表第1項からICT推進室の室名及び文書記号を削除いたします。

 以上につきまして、施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願い申し上げます。

質疑

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第3号 柏市教育委員会一般職任期付職員採用条例施行等規則の一部を改正する規則の制定について

説明

教育総務部長

 議案第3号につきましては、任期付短時間勤務職員の職務の級号給の決定の特例を変更したいので提案するものでございます。資料は29ページ以降となります。

 議案の詳細につきましては、引き続き教育総務課長から御説明申し上げます。

教育総務課長

 資料31ページの新旧対照表を御覧ください。

 人材育成アドバイザーの初任給を3級52号給から3級102号給に変更するものでございます。

 理由についてですが、この職の過去の経緯から御説明をさせていただきます。

 人材育成アドバイザーは、会計年度任用職員の教育専門アドバイザーと同様の職種として、会計年度任用職員制度が創設されるまでは非常勤特別職として同額の報酬を支給していたものでございます。

 令和2年度に会計年度任用職員制度が創設される際に、職の検討を行ったところ、両職種ともに本格的業務、正規職員等の業務に該当するものの、長期休業中も業務が見込まれ、月給制にすることができる人材育成アドバイザーは任期付短時間勤務職員として、教育専門アドバイザーは学校の長期休業中の業務が見込めないため、時給制の会計年度任用職員にするという職の整理をしております。

 このとき、任期付職員の人材育成アドバイザーは、ボーナスのうち、勤勉手当が支給対象となり、会計年度任用職員の教育専門アドバイザーは勤勉手当が支給されないという違いが出たことから、同一の勤務条件であれば、両職種の年収が同額になるよう、人材育成アドバイザーの給料の号給を引き下げることとしました。

 しかしながら、会計年度任用職員についても、令和6年度から勤勉手当が支給されることになったため、一旦引き下げた給料の号給を戻し、両職種の収入の均衡を図るため、人材育成アドバイザーの初任給の号給を、教育専門アドバイザーの号給に合わせることとするものです。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程、よろしくお願い申し上げます。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第4号 柏市教育委員会職員勤務時間規則の一部を改正する規則の制定について

説明

教育総務部長

 議案第4号は柏市教育委員会職員の子育て部分休業及び育児短時間勤務制度の創設、並びにパートナーシップ制度の届出者等への特別休暇の対象の拡大、さらに障害者を養育する職員への子供休暇の対象拡大及び要介護者が2人以上の場合の短期介護休暇の日数を拡大等をしたいので提案するものでございます。

 議案の詳細につきまして、引き続き教育総務課長から御説明申し上げます。

教育総務課長

 議案第4号及び第5号につきましては、別途お配りしております参考資料に基づき、説明をさせていただきます。
 議案第4号及び第5号で御審議いただく規則の改正につきましては、市長部局の規則改正に合わせて行うものです。

 改正を行うに当たっての考え方としましては、地方公務員法により、国や他の地方公共団体との均衡を失しない制度とすること、ワークライフバランスの確保を図ること、また、市民の理解が得られる制度とすることを基本としております。

 本議案、議案第4号、柏市教育委員会職員勤務時間規則の一部を改正する規則についてです。資料は33ページからとなりますが、本日お配りしております参考資料を御覧ください。

 図の上から2段目の部分、1の育児短時間勤務制度の創設に伴い、育児短時間勤務職員の勤務時間及び休暇の日数等の規定を整備するものです。育児短時間勤務につきましては、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員が半日勤務等を申請できる制度となっております。可能な勤務形態は参考の(2)に記載しているとおりです。

 次に、2の子育て部分休業を新設いたします。図では4段目になります。内容としましては、小学校1年生の子または身体障害者手帳等の交付を受ける小学校6年生までの子を養育する職員に対し、1日最大2時間の休暇を付与するものです。なお、小学校就学までについては、同様の部分休業が既に制度化されております。

 次に、3の障害者を養育する職員への子供休暇の付与についてです。図では一番下の段になります。

 従来は12歳に達した後の最初の3月31日までの子を養育する職員を対象としておりましたが、養育する子が身体障害者手帳等の交付を受けている場合には、18歳に達する日以後の最初の3月31日までに変更するものでございます。

 次に、参考資料2ページ、4のパートナーシップ制度の届出者等への特別休暇等につきましては、多様な生き方を認める制度を整備するため、柏市パートナーシップ・ファミリーシップの届出をした柏市職員及びそれに相当する柏市職員の休暇制度の整備を行うものです。結婚休暇や出産補助休暇、子供休暇、介護休暇等が取得できるようになります。

 次に、5についてですが、短期介護休暇の日数を要介護者が2人以上の場合、5日から10日に増やすものです。

 最後に、その他といたしまして、任期付短時間勤務職員への時差出勤の拡大と教育委員会には、守衛職は在籍しておりませんが、市長部局の規定の見直しに合わせて、守衛職の勤務実態に合わせた規定の見直しを行います。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

氏田委員 

 ちょっと教えてほしいんですけども、その他の時差出勤の対象拡大というのは、これは任期付短期時間の職員の拡大ということですか、それとも時間を拡大するということですか。

教育総務課長

 通常の職員は時差出勤というのがあるんですけども、任期付短時間の勤務職員は今までなかったので、その時差出勤を始めるということになります。

氏田委員

 分かりました。

採択結果

全員賛成可決

議案第5号 柏市教育委員会会計年度任用職員勤務時間等規則の一部を改正する規則の制定について

説明

教育総務部長

 議案第5号は柏市教育委員会会計年度任用職員のパートナーシップ制度の届出者等への特別休暇の対象拡大及び要介護者が2人以上の場合の短期介護休暇の日数を拡大したいので、提案するものでございます。

 詳細につきまして、引き続き教育総務課長より御説明申し上げます。

教育総務課長

 この議案は引き続き別にお配りしております参考資料で御説明をさせていただきます。議案の資料は51ページからになります。
 それでは参考資料3ページ目の議案第5号、柏市教育委員会会計年度任用職員勤務時間等規則の一部を改正する規則を御覧ください。
 改正の内容についてですが、正規職員に準じて、1のパートナーシップ制度の届出者等に対し、特別休暇等を拡大するための規定の整備を行うこと。2の要介護者が2人以上の場合の短期介護休暇の日数を5日から10日に拡大するものです。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第6号 柏市就学援助規則の一部を改正する規則の制定について

説明

学校教育部長

 議案第6号は、新入学児童生徒学用品機器及び入学準備金の増額を行いたいので提案するものでございます。

 詳細につきましては、学校教育課長より、御説明申し上げます。

学校教育課長

 議案第6号の就学援助規則の一部を改正する規則の制定について御説明いたします。

 資料の59ページ、新旧対照表を御覧ください。就学援助は経済的な援助を必要とする保護者に支給をしているものです。このたび、そのうち一部の品目において、国が定める単価が引き上げられたことに伴い、柏市教育委員会が支給する単価も同様に引き上げようとするものです。

 具体的には、新旧対照表の下線部分です。上段の新入学児童生徒学用品費の中学校1年生分を6万円から6万3、000円。また、入学準備金の小学校1年生就学予定者分を5万4、060円から5万7、060円に引き上げるものです。

 いずれも施行期日は、令和6年4月1日です。以上御審議の程よろしくお願いします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第7号 柏市立高等学校教育職員勤務時間規則の一部を改正する規則の制定について

説明

学校教育部長

 議案第7号は市立柏高等学校教職員の業務量の適切な管理に関する規定を設けるほか、子育て部分休業及び育児短時間勤務制度の創設、パートナーシップ制度の届出者等への特別休暇の対象拡大及び要介護者が2人以上の場合の短期介護休暇の日数を拡大したいので、提案するものでございます。

 議案の詳細につきましては、教職員課統括リーダーから御説明申し上げます。

教職員課統括リーダー

 議案第7号については、別途配布している参考資料に基づき説明させていただきます。参考資料、議案第7号を御覧ください。
 初めに、1の業務量の適切な管理につきましては、千葉県教育委員会における教育職員の業務量に関する指針の見直しを受けて、柏市市立高等学校においても、時間外在校等時間の上限を示し、教育職員の業務量の適切な管理を行うものです。なお、柏市立小中学校管理規則においても同様の改正を行っております。

 現行の勤務時間規則では、教育職員の業務量に関する内容がないため、第4条の3の14として業務量の適切な管理等の条を追加します。教育職員の時間外在校等時間を原則1か月において45時間、年度において360時間の範囲内として、適切な管理を行うためのものです。

 次に、休暇、休業制度及びパートナーシップ制度に関する見直しの基本的な考え方及び内容については、先ほど議案第4号で教育総務課長が御説明したとおりでございますが、県からの割愛で任用している市立高校の教職員は、一部県の制度に準じておりますので、その部分を中心に御説明いたします。

 3の子育て部分休業は、県に同様の制度があり、対象職員が柏市とは異なります。市は小学校1年生までの子としているのに対し、県に合わせ、小学校3年生の子といたします。身体障害者手帳等の交付を受ける子については、6年生までということで、市は県と同じでございます。

 本議案の資料にはございませんが、議案第4号の参考資料4の障害者を養育する職員への子供休暇の付与について、市立高校は県の制度に合わせて、既に対応済みですので、高校についての改正はありません。

 本議案の参考資料に戻りまして、2、育児短時間勤務制度と4、パートナーシップ制度の届出者等への特別休暇等及び要介護者への2人以上の場合の短期介護休暇につきましては、おおむね議案第4号と同じでございます。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第8号 柏市立高等学校職員服務規程の一部を改正する訓令の制定について

説明

学校教育部長 

 議案第8号は市立柏高等学校教育職員の育児短時間勤務制度の創設に伴い、手続に必要な事項を定めるほか、育児休業制度の手続に関し、必要な事項を定めたいので提案するものでございます。

 議案の詳細につきましては、教職員課統括リーダーから御説明申し上げます。

教職員課統括リーダー

 この議案は、議案第8号の柏市立高等学校教育職員勤務時間規則の一部を改正する規則を踏まえての改正を行うものです。

 資料の新旧対照表82ページを御覧ください。
 第10条の2に育児休業等として追加し、承認手続の規定を設けるものでございます。休業の承認手続のうち、育児休業に関しての規定の漏れがありましたので、今回の育児短時間勤務制度と併せて規定させていただくことを御了承ください。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第9号 柏市立小学校及び中学校管理規則の一部を改正する規則について 議案第10号 柏市立小学校及び中学校職員服務規程の一部を改正する訓令の制定について 

説明

学校教育部長 

 議案第9号は、教育長が行う休暇の承認に柏市立小学校及び中学校の職員の子育て部分休暇を追加したいので提案するものです。

 また、議案第10号につきましては、柏市立小学校及び中学校の職員の子育て部分休暇の扱いを定めたいので、提案するものでございます。

 詳細につきましては、教職員課統括リーダーから御説明申し上げます。

教職員課統括リーダー

 議案第9号及び議案第10号について一緒に御説明させていただきます。

 この議案は千葉県職員の勤務時間、休暇等に関する条例及び規則の一部改正を受けて、柏市においても、子育て部分休暇とその扱いを追加するためでございます。

 議案第9号資料、87ページの新旧対照表を御覧ください。

 第43条の4に子育て部分休暇という言葉を追加いたしました。

 議案第10号、資料91ページの新旧対照表を御覧ください。第10条の8から10に取扱いを定める3条を加え、子育て部分休暇の請求や養育状況変更に当たっての必要書類について規定を設けるものでございます。

 施行期日は、令和6年4月1日としております。御審議の程よろしくお願いします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第11号 柏市学校給食施設整備計画の策定について

説明

教育総務部長

 本議案は本年3月の柏市学校給食将来構想の改訂に伴い、安全、安心で安定的な学校給食を提供するため、本市の学校給食施設整備の方針を定めるため、柏市学校給食施設整備計画の策定を提案するものでございます。

 詳細につきましては、学校給食課統括リーダーより御説明申し上げます。

学校給食課統括リーダー

 お手元に資料の柏市学校給食施設整備計画を御用意ください。それでは説明させていただきます。
 本計画は、この3月に改訂いたします柏市学校給食将来構想でお示しをさせていただいております学校給食の基本方針として、学校給食提供方式の方向性に基づいて、安全、安心で安定的な学校給食の実施に向け、施設整備を計画的に進めるために策定をさせていただくものでございます。

 それでは資料の2ページを御覧ください。
 今後の施設整備に当たりましては、学校給食衛生管理基準への適合とともに、柏市学校給食基本方針に掲げた5つの方針に基づき、「安全、安心な施設」、「働く人に優しい施設」、「見える施設」を目指して、施設の改修や建替を進めてまいります。

 次に5ページを御覧ください。

 自校方式の調理場は、食材の納品や調理作業だけでなく、各教室への給食運搬までの安全性や効率性を考慮いたしますと、基本的には校舎に隣接した場所が望ましいと考えております。このため、可能な限り、既存の施設の有効活用を図るとともに、それが難しいという場合には、増改築、それから移転建替、特殊な場合は2階建てといった4つの方法を検討してまいります。ただし、これらの4つの方式以外に校舎等との一体的な整備が可能な場合には、これを優先してまいりたいと考えております。

 次に、7ページを御覧ください。
 現時点で想定される整備方法は表にお示しをしているとおりでございます。
 こちらに当てはめますと、既存活用型で整備を進める学校が18校、それから増改築型で整備を進める学校が28校、それから移転整備型で整備する学校が5校、最後に特殊型が1校というふうに見込んでおります。

 ただし、これはあくまで現時点のものでございまして、この計画の頭でお示しをさせていただいているんですけれども、関連する計画で、柏市公共施設等総合管理計画や柏市学校施設個別施設計画等がございますので、こちらのほうが改訂された場合にはそれに基づいて改訂されることになります。

 次に、8、9ページを御覧ください。

 こちらは学校給食衛生管理基準への適合状況、それから、築年数、学校規模、それから施設の狭さに基づき、施設の整備の重要度や緊急度を整理させていただいたものでございます。

 こちらで仕分けますと、この表にあるような形で学校が準備されているというところでございますので、御承知おきください。

 次に、10・11ページを御覧ください。

 最後に、学校給食センターの整備について御説明させていただきます。

 現在の給食センターが抱える課題を解消するとともに、自校方式調理場の改修等を行う場合にも給食が提供できるようにすることを基本に整備を進めてまいります。

 また、整理の手法については、財政負担の軽減とともに、効率的かつ効果的に質の高い公共サービスを提供していくため、民間の資金や経営能力、技術的能力を活用した公民連携手法の活用を検討してまいります。

 説明は以上になります。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採択結果

全員賛成可決

議案第12号 学校における食育方針の策定について

説明

教育総務部長

 資料は95ページ以降になります。子どもたちへの食育は将来の食習慣や人間性の形成に大きく影響するものでございます。このため、教育的効果をより高めるため、先ほどの整備計画も示しましたとおり、これから多くの学校において改修をしていくということも踏まえまして、食育のより一層の充実が求められることから、今般、柏市学校における食育方針の策定をいたしましたので、この策定について提案をするものでございます。

 議案の詳細につきましては、学校給食課専門監より御説明申し上げます。

学校給食課専門監

 別冊の柏市学校における食育方針を御覧ください。

 まず1ページ目になりますが、方針策定の趣旨になります。本市の小・中学校における食育は、各学校ごとに食に関する指導計画を作成し、給食時間や各教科の授業等を通して、地域の特性を生かしながら取り組んでいるところでございます。

 しかし、これらの取組を体系化して、成果や達成度を評価したり、本市の特色や独自性のある好事例を市内全域に展開したりすることはできていないところです。

 一方で子どもたちに対する食育は、将来の食習慣や人間性の形成に大きく影響するため、様々な経験を通して、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できるようにすることが求められております。

 このようなことから、子どもたちにとって身近で直接触れることができる学校給食を生かして、食育をより効果的に進めていくため、この柏市学校における食育方針を策定するものです。

 ちょっと飛びますが、17ページを御覧ください。

 こちらは、学校における食育推進の考え方について示しております。食育基本法にございますように、食べることは生きていくために欠かせないものであり、将来にわたって心身ともに健康で心豊かな生活を送るためには、健全な食生活を実践していくことが重要でございます。

 このため、本方針では、食の大切さを学び、生きる力と豊かな人間性を育むことを学校における食育推進の基本理念といたしました。

 また、学校給食は生きた教材と言われますように、各教科等の食に関する指導や行事などに関連づけた献立を提供することで、学習内容に対する興味や関心、理解がより深まるなど、教育的効果を高めることができます。

 このため、これからはプラス給食を合言葉に、学校活動と連携した献立作成を意識しながら食育を推進していく考えでございます。

 なお、本方針の基本理念を実現するため、食べる力を育む、豊かな心を育む、郷土愛を育むの3つの基本目標を掲げ、文部科学省から示されております食育の視点に沿って、具体的な取組を推進してまいります。

 続いて18ページを御覧ください。

 こちらは、現時点で想定している取組内容になります。特に新しいものを取り入れたというよりも、今現在食育推進において重要とされている取組をしっかりと市内全域で共有をして、好事例を広めながら食育の充実を図っていきたいと考えております。

 続いて、20ページになります。

 食育に取り組む際には、その成果や達成状況を客観的に把握、検証して、より効果的なものとしていくため、指標と目標値を設定し、その達成を目指してまいります。

 次に21ページになります。

 学校における食育は、一部の教職員で取り組むものではございません。学校長のリーダーシップのもと、学級担任や各教科担任をはじめ、栄養教諭、栄養士、養護教諭など、全教職員が連携協力して組織的に取り組むことが重要です。特に食に関する具体的な指導は、各教科等を通して行われるため、教科の指導計画や児童生徒の実態を踏まえつつ、教職員が連携していくことが大切となります。

 このため、今後は各主体がそれぞれの役割を十分理解して相互に連携協力して取り組めるよう、各関係機関や学校関係者への周知啓発に努めてまいります。

 御説明は以上になります。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

氏田委員 

 学校給食を生かして食育を育むということは、大切な教育活動だと思います。ただ、給食は大体何回あるかなと考えると、給食は1年間で大体190回ぐらいでしょうか。食べることを365日3食食べたとして、千何回食べているうちの、学校で食べる部分は本当にそれの10分の1ぐらいしかない。しかないと言ったらおかしいですけれども、それを考えると、やっぱり食に関することというのは、特に家庭との連携が外せないのではないかと思うんですね。そこで、21ページにも書いてあるように、家庭との連携というふうにはなっていますけれども、具体的にどのような連携とか、それから、家庭に対する啓蒙と言ったらおかしいですけども、そういう部分をどのように考えているのか一つお聞かせください。

 それからもう一つ、20ページのところの指標及び目標値なんですけども、この基準値というのは、これ、どういうふうに算出したのかというのと、それからこの目標値、この目標値はどのように決めてこういう数字になったのか、ちょっとお聞かせ願えればと思います。

学校給食課専門監

 委員のおっしゃるとおり、今の食育、学校給食だけでは賄い切れないところがたくさんございます。児童生徒への直接的な指導は私どものほうで、学校のほうでも行えるんですけれども、やはり色々な御家庭がありますので、その家庭を巻き込んだ取組ということが、今後さらに不可欠になってくると考えております。

 現在は、保護者への啓発といたしましては、栄養士が作成している給食だより、食育だより、それから毎月配布している献立表で、食に関する情報発信でしたり、給食時間の状況等も、子どもたちの欠食状況だったり、この間の会話が聞こえてきたよといったようなことをお伝えしているところです。

 それから最近では、ホームページを活用しまして、給食の写真を載せたり、地産地消についてお話を入れたりとか、そのようなことで家庭にまずは知っていただくというところを中心に進めているところです。

 それから、各学校での給食試食会を実施している学校が多くあるんですけれども、そこでは給食を食べていただくというところと合わせまして、その給食はこういう理由で、こんな献立を作っているんだよというような思いでしたり、朝食を御家庭でも食べるように啓発をするというようなこととかを栄養士のほうでお話をさせていただいているところです。

 それから、食に関する授業などを実施した場合には、児童生徒が学習内容を保護者の方にお話をして、保護者の方からコメントを一言書いていただいて、児童生徒がどんなことを学んで、どんなことを今後やっていきたいと考えているかというようなところに対して、保護者も一緒に意識が高めていけるような取組をしております。

 今後も家庭への働きかけとか、連携とかを図っていきたいと考えているところでございます。

 基準値と目標値についてです。基準値につきましては、令和5年2月に、小学校の2年生、4年生、6年生と中学校2年生を対象に、食に関するアンケート調査を実施し、その結果を基準値としております。それから、目標値につきましては、国が出している第4次食育推進基本計画でしたり、県が出している第4次千葉県食育推進計画の目標値に示されているものを参考としている数字でございます。そこに数字が載っていないものに関しましては、現状を見たときに、こちら令和11年度までの目標としておりますので、そこまでに目指して、手が届くような目標値を設定しております。今後、この目標値につきましては、現状を確認しながら、また改めて検討していきたいと考えております。

氏田委員 

 本当に食に関することは学校だけでは賄い切れないところが多いと思いますので、いかに家庭と連携しながら子どもたちの健全な発達というか、食の部分について考えていけるかというのが大事かなというふうに思います。

 それから、指標、分かりました。これは柏市の全部の2年生、4年生、6年生、中学2年生の結果というところですね。これ、あくまでも結果という形ですね。分かりました。これから、この目標値はこれでいいのかなと思うところもあったりしましたので、考えていただければと思います。

牧田委員

 給食をきっかけとした食育という点では、大変立派な名前だと思うんですけども、給食そのものをどうするかというのが非常に子どもそれぞれの捉え方が違っているのかなと思っています。要するに、嫌いなものを無理やり食べさせられたとか、あるいはあまりもともと小食で食べられないんだけども、先生は残しちゃ駄目と言ってみんなに配って回ったとか、それがきっかけで、学校の思い出で給食を語ると給食嫌だったなという子どもも少なからずいると思うんですけど、それがきっかけで大人になって会食ができないとかそういうことも報道でされているところでありまして、1つの正解はないと思うんですけども、給食の時間をどう考えるかということで、例えば、子どもたちからアンケートを取って、されて嫌なこととか、そういうことを集約して、それを先生たちにきちんと伝えてこういうふうにするのがいいんじゃないかということをある程度指標をつくるとか、そういうふうにして、なるべくまず食べること自体が楽しいことなんだということを、やはりそういう環境をつくっていく必要があるかと思っています。

 学校の給食がきっかけで本当にいつも1人だけ残されて、嫌な気持ちになったとか、そういう子も多々いるかと思います。

 それからあと、学校の現場でそういうことを言うと、必ず教職員からそもそも給食を食べている時間がないという声も多々聞かれているところではあります。勤務の時間もあるんですけども、給食の時間はきちんと給食として、あるいは支援が必要な子については給食を食べている間は、その教員が支援した上で、別途、学校の先生たちも別の時間できちんと食事を取らせるということがやはり必要になるかと思いますので、給食そのものをどう扱っていくかということにも注力していただきたいなと思っております。

学校給食課専門監

 やっぱり好き嫌いの方もいらっしゃいますし、本当に小食で嫌いじゃないけれども食べられない、それから時間がなくて食べられない、やはりいろいろな理由で残渣につながっていたり、心が苦しくなったりとかそういったところにつながっていくということも認識をしております。

 現状では無理やり食べさせるということはしていないつもりではいるんですけどけれども、事前に、食べられない分は返して、無駄にはしないような形で強制はしないというようなことでは取り組んでいるところなんですが、やはりそうは言っていても、もしかしたらちょっとした些細な言葉かけ1つで負担に思ったりとかということもあるのではないかと思っていまして、何か私どもも例えば嫌いなものを一口だけでもいいから頑張って食べようよなんてうっかり言ってしまうと、やっぱりその一口というのが結構ハードルが高い。もう、本当にひとなめするぐらいでもいいのではないかとか、やはりそんなところも栄養士も勉強していかなくてはいけないと思いますし、それを学校に対しても発信をしていきたいなというふうにおります。それから、時間がないというところにつきましては、取組のところでも私どももやはり会食を楽しんでよく噛んでしっかり食べることを目標とするに当たっては、やはり給食の時間の確保というのが重要だというふうに認識をしていますので、そちらも食べる時間を物理的に伸ばすというよりかは、例えば、準備の時間をいかにしてスムーズに効率的にできるかとか、そういうところの発信も併せて行っていきたいと考えております。

牧田委員

 非常に心強い回答ありがとうございました。

 逆に、家ではあまり食べないけど、学校でみんなで給食で食べると、食べているんだという、そういう声も聞かれるところですので、何かマイナス面じゃなくてプラスの成功例とかも一緒に出していただけると、よりいいのかなと思います。

渡部委員

 私も子どもが給食を食べていたりするので、うちの子どもも本当に家だと野菜を食べないけれど、学校で食べると何か美味しいとか、そういうふうに言っていることもあるので、やっぱり給食をみんなで楽しく食べるという場というのは大切だなと思います。

 コロナ禍になって、一時期やっぱり対面というか、みんなでワイワイ食べるという機会が少なくなって、やっぱり給食がちょっとつまらないと言っていた時期もあったんですけれども、今、それはあれですかね、だんだん小学校でも、中学校でも変わってはきているんでしょうか。どこの中学校も小学校でも。

学校給食課専門監

 そうですね。机を向かい合わせて食べるということは、今は制限とかは特に設けていないところです。ただ、コロナ禍前でも、楽しむ、むしろ会話に集中してしまって、なかなか食べることが遅くなってしまったりなんていうこともありますので、例えば小学校ですと「もぐもぐタイム」を設けて、この時間だけはお話しないで、一生懸命食べてみようかとか、そのような声がけをしながら食べる時間をつくっているというところがあります。今もコロナ禍でしゃべっていなかったというのがまだ等しく根づいている学校だったり、また、インフルエンザとかもありますので、しゃべらないで食べるというようなことも見受けられ、完全には戻っていないような気がしますが、対面で食べることは可能ということでやっております。

採択結果

全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

日時:令和6年4月25日 木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

教育総務部長

 教育総務部の来月の予定ですが、まず、2月中旬から、断続的に土日を使って行っております柏中学校区義務教育学校設置に関する説明会、こちらのほう、4月につきましては13日と21日にそれぞれ予定をしております。それから、4月1日、この日は異動時期ですので、その辞令交付式になります。こちらにつきまして、ちょっと詳細を教育総務課長より説明させていただきます。

教育総務課長 

 教育総務課から4月1日の辞令交付式について説明をさせていただきます。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、令和元年度以降は新規採用職員のみを対象に辞令交付式を実施してまいりましたが、この4月から、コロナ以前の実施方法に戻すことにいたしました。

 辞令交付式は2回に分けて行います。13時25分からは市教育委員会へ異動となった指導主事及び市職員等を対象に、15時半からは教育委員会に配属となった新規採用市職員を対象に同庁舎の501会議室にて交付を行います。また、13時45分からは、大会議室にて教育長訓示を行います。なお、辞令交付式に出席する対象者は45人となっております。

生涯学習部長

 生涯学習部からは特に紹介する行事はございませんが、今日お手元の方にチラシを1枚配らせていただいております。例年、連続してやっております砂川七郎コレクション第30回目になります芹沢銈介作品展で、今年は市政施行70周年記念にもなりますので、併せて柏市所蔵作品展ということで、柏市が所蔵しております作品の中から選りすぐったものを同時に公開をしております。

 3月26日から作品を入れ替えて行っておりますので、ぜひお時間のあるときに御展覧いただければ助かります。よろしくお願いいたします。

学校教育部長

 学校教育部からは入学式等の日程説明について、あと4月19日に行われます学校警察連絡協議会総会・役員会について、4月20日土曜日に実施されます日本語支援総会・定例ミーティングについて、4月25日木曜日に実施されます学校運営協議会会長等連絡会及び地域学校協働活動推進委員連絡協議会について御説明いたします。

学校教育課長

 私のほうからは、まず始業式等について御説明いたします。予定表の右上部分に記載がありますとおり、4月5日金曜日に始業式、4月9日火曜日、市立柏高校入学式、4月10日水曜日、中学校入学式、4月11日木曜日、小学校入学式を予定しております。また続きまして、4月25日の連絡会及び協議会について御説明いたします。

 こちらは全校に設置されましたコミュニティスクールとしての取組を支援するものの一つでございます。前段の各協議会の会長と、あと、後段にあります各協議会の推進員に向けまして、年間スケジュールですとか、事務事項をお伝えする連絡会、また、連絡会の終了後は情報交換会を開催する予定です。併せて、オンラインやアーカイブ配信を行い、各学校の校長先生にも御覧いただけるようにする予定でおります。引き続き、地域ともにある学校づくりを目指して、学校の支援を行ってまいります。

児童生徒課統括リーダー

 令和6年4月19日金曜日に沼南近隣センターにて、令和6年度柏市学校警察連絡協議会定期総会・役員会議を開催いたします。学校警察連絡協議会は生徒指導の推進を目的とし、市内全小中高特別支援学校の校長先生及び生徒指導主任、柏警察署職員、柏児童相談所職員、教育委員会の関係職員で構成されています。

 定期総会の議事は、令和5年度の事業報告、決算報告、監査報告、令和6年度の役員選出、事業及び計画案、歳入歳出予算案となっております。総会後に第1回役員会議を行う予定となっております。

指導課長 

 4月20日土曜日、日本語支援総会・定例ミーティングについて御説明申し上げます。

 柏市では、日本語の支援を要する児童生徒への対策といたしまして、柏市と協定を締結しております。柏市児童生徒の日本語支援の会に所属する方々を日本語支援者として、各学校、該当校に派遣をしております。

 この会は年に7回ほど定例ミーティングや情報交換会を行い、日本語支援の充実を図っております。この日は年に一度行われる総会と、第1回目の定例ミーティングが行われる予定となっております。

田牧教育長

 ありがとうございました。月間行事予定について、何か御質問等ございますか。

 なければ、続きまして、令和5年度第2回教育委員行政視察として、2月20日に教育委員と私及び事務局職員が我孫子市高野山小学校の中にありますあびっ子クラブを視察いたしました。その報告を代表として、渡部委員にお願いしたいと思います。

 渡部委員、よろしくお願いします。

渡辺委員

 高野山小学校の視察をさせていただきました。その日は、7、8名の生徒の方が利用していて、机の並べてあるフロアで読書をしたり、宿題をしている子と隣のフロアで自由に遊んでいる子がいました。広くて見通しの良い部屋で、それぞれ違う活動をしていても、圧迫感がなく、家でくつろいでいるような落ち着いた空間でした。自由な時間に行き来したり、遊びたい場所にいることができるため、利用している生徒の状況を一目で確認できるように、子どもたちの手に名札代わりにバンドをつけたり、自分のいる場所を自分でホワイトボードのマグネットで示したり、利用する上での決まりがきちんとしていて、そのことでスタッフの方が把握しやすくなるだけでなく、子どもたちにとっても快適な居場所になっていると感じました。

 また、今回はあびっ子クラブだけでなく、学童の見学も一緒にさせていただきました。まず、部屋に入ると元気な挨拶で迎えてくれる子どもたちがいて、その後は外でドッジボールをする生徒と部屋で読書をする生徒に分かれて活動していました。

 子どもが伸び伸びと遊んでいる姿を見ると、あびっ子クラブとの差はほとんど分かりませんでしたが、タイムテーブルなどがきちんとしていて、読書一つでも時間によっては読むエリアが決まっていたり、おやつも用意されていたり、保育の延長であることが感じられました。

 高野山小学校では、あびっ子クラブと学童のスタッフが両事業に携わっているということでした。一体的になることで、経費の仕分けなど大変な面はあるとおっしゃっていましたが、学童の生徒がイベントなどにも参加できたりということを考えると、一体的になることで連携も取りやすく、利用する子どものことをスタッフみんなで把握できている状況であることが、子どもたちにとっても居心地の良い場所になっているように感じました。

 また、高野山小学校の校舎の造りもとても良くて、学校と分かれた空間になるため、その点でもとても理想的な居場所でした。まずは居場所となる教室の確保と保護者や学校との情報共有など課題は多いと思いますが、これから柏市で目指すべき居場所づくりの見本として、とても有意義な視察となりました。

田牧教育長 

 渡辺委員ありがとうございました。

12.閉会宣言

田牧教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
 閉会とします。
 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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