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更新日令和6(2024)年1月29日

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柏市教育委員会令和5年第12回定例会会議録

1.日時

令和5年12月21日(木曜日)

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時15分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森 秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

教育総務部

  • 教育総務部長 原田 明廣
  • 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
  • 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
  • 教育総務課長 籠 希世子

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部上席技監 依田 紀彦
  • 指導課長 中田 敦子
  • 児童生徒課長兼少年補導センター所長 石井 剛範
  • 教育研究所長 金岡 幸江

事務局

  • 教育総務課副参事 浦上 義史
  • 教育総務課主事 松岡 裕希
  • 教育総務課主事 矢代 知里

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

 傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
 本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
 なお、会議中に傍聴の希望があった場合は随時入室をしていただくこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

 それでは、随時入室していただくことといたします。
 なお、傍聴の方は受付時に御確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴してくださいますよう、お願いいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

 ただいまから、教育委員会令和5年第12回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和5年第11回定例会及び第3回臨時会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

教育総務部長

 本日の教育長報告は、全部で4件ございます。
 まず初めに、アの『「柏市学校給食将来構想」の改訂について』を教育総務部次長兼学校給食課長から御報告申し上げます。

教育総務部次長兼学校給食課長

 それでは、アの『「柏市学校給食将来構想」の改訂について』を、御報告いたします。
 本市では、令和3年3月に自校方式の調理場をセンター方式に移行するということを基本としました「柏市学校給食将来構想」というものを策定しております。これが、その後自校方式給食の教育的効果を大切にした学校給食の在り方というものが求められたことから、今般、将来構想の改訂を行うものです。
 経緯としまして、流れのほうを少し御説明させていただきます。この将来構想の策定に当たりましては、本市の学校給食が抱える課題を整理する中でも、とりわけ学校給食衛生管理基準への適合や施設整備に伴う学校活動への影響など、自校方式調理場を維持するためには課題が多いと考えまして、センター方式を基本とした将来構想を策定したところです。
 その後、令和3年11月に市長が交代し、これに伴う政策変更により、自校方式給食の教育的効果に重きを置いた学校給食の在り方というものの検討が求められたところです。このことを受けまして、令和4年度から各学校の調理場現地調査や学校関係者へのヒアリングを実施し、自校方式調理場の維持に向けた方策を検討してまいりました。このたび、関係部署や学校関係者への意見聴取のほか、校長、PTA代表等による学校給食検討会での意見を踏まえ、将来構想の改訂案を取りまとめました。今後は、令和6年1月にパブリックコメントを実施し、広く改訂案に対する意見をいただいた上で将来構想を改訂してまいります。
 改訂の内容としましては、自校方式調理場の維持というものを基本とした内容となっております。

学校教育部長

 次にイの「令和5年度国際交流会(小学校)について」を指導課長から御報告申し上げます。

指導課長 

 イの「令和5年度国際交流会(小学校)について」御説明申し上げます。
 今年度は11月に国際交流会を小学校にて実施いたしました。これは、希望した小学校が市内小中学校に勤務する外国語指導助手、いわゆるALTたちと対面で交流するものです。
 1校に1チーム5~7名のALTが1日滞在し、様々な活動を展開いたしました。児童が授業で培った英語を積極的に使用したり、リアルコミュニケーションの大切さや楽しさを経験したりすることを目的といたしました。期間は11月20日から24日までの4日間。ただし、23日は祝日となっておりました。
 参加状況といたしましては、17校、全学年から211クラスの参加となりました。
 主な内容は、ALTが作成したレッスンプランによる活動であったり、それから自己紹介、宝探しなどのアクティビティが入っておりました。活動場所は体育館であったり、グラウンドであったり、学校がそれぞれ特色を出して活動いたしました。

学校教育部長

 次にウの『柏市中学生による「いじめ防止サミットKASHIWA」について』を児童生徒課長から御報告申し上げます。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 私からは、『柏市中学生による「いじめ防止サミットKASHIWA」について』御説明いたします。
 11月9日木曜日に、今回で10回目となる中学生による「いじめ防止サミットKASHIWA」を開催しました。今年度は「『いじめ』と『人権』を法的視点から考える」をテーマに、柏市教育委員会スクールロイヤーを講師として、授業形式で、また今年度は平日開催とし、沼南庁舎と各中学校をオンラインで結び、リモートで実施いたしました。
 資料の3のとおり、参加者につきましては、学校の諸事情により、1校は不参加でしたが、20の市立中学校から代表生徒40名、そのほか、中学校教職員、PTA連絡協議会、教育長、学校教育部長、事務局、そして報道関係1名でございました。
 4の内容についてですが、この「いじめ防止サミットKASHIWA」は、「柏市児童虐待及びいじめ防止条例」において、毎年12月を「いじめ防止啓発月間」と定め、その一環として行っているものでございます。今年度は、スクールロイヤーの山岸丈朗氏を講師として、学校生活で起こり得る事例を題材に、法的視点から問題点等について考え、意見交流を行いました。
 事例は「中学校2年生、仲良しグループ5名の考え方の違いから、仲間外れや無視、SNSのグループ上での誹謗中傷があり、被害生徒が次第に学校を休みたいと思うようになる」というものでした。それに対し、いじめに当たる行為は何か、登場人物の立場だったらどんな気持ちになり、どう行動するかなどの問いから、「いじめの定義」や「法との関連性」、「いじめの解決方法」等について学び、「自分自身がいじめ防止に対してできること」は何かについて意見交流をしました。
 今後、参加した生徒及び教員がこのサミットで話し合った内容を各校で広め、学校におけるいじめの「防止」や「早期発見、早期対応」につなげていけるよう、引き続き児童生徒課も支援をしてまいります。

学校教育部長

 次にエの「柏市教職員人材育成指針及び柏市教職員人材育成指標の改訂について」を、教育研究所長から御報告申し上げます。

教育研究所長

 具体的な資料のほうは別添のA3のプリントになっておりますので、よろしくお願いいたします。
 私のほうからは、エの「柏市教職員人材育成指針及び柏市教職員人材育成指標の改訂について」を御報告いたします。
 平成20年度より、柏市が中核市となり、千葉県から教職員研修事業を委託されたことに伴い、柏市独自で研修事業を実施しております。その中で、国において平成28年に教育公務員特例法が改正され、教職員の養成、採用、研修を通じて一体的に教員の資質能力の向上に取り組むため、指標を作成することとなりました。それを受け、柏市の目指す教職員像及び経験や職層に応じて身につけるべき能力を明らかにし、意図的、計画的に教職員の人材育成を図るため、柏市教職員人材育成指針及び人材育成指標を策定しました。
 平成28年度の時点では、千葉県でまだ指標を示していなかったため、千葉県とは別の形の指標となっておりました。その後、令和2年に千葉県において研修履歴システム「Asttra(アストラ)」が開始されたことを受け、柏市の人材育成指標を千葉県の教員等育成指標に準ずる形に変更しました。
 さらに、令和4年8月、文部科学省の指標策定に関する指針の告示に伴って、千葉県の教員等育成指標が改訂されました。それに合わせて、柏市の人材育成指針及び人材育成指標を令和6年度より改訂することとしました。具体的な改訂内容については、A3のほうの資料を御覧ください。
 まず前後しますが、資料4にありますように、文部科学省の指針の中で、特別な配慮や支援を必要とする子どもへの対応とICTや情報・教育データの利活用の二つが特出しされました。それを受けて、資料6のように、千葉県の指標が改訂されました。それに合わせて、一番前の資料1、柏市の指標、指針及び資料2の柏市の指標の中にEの特別な配慮や支援を必要とする子どもへの対応とFのICTや情報・教育データの利活用等を追加しました。もともと特別な支援を必要とする子どもへの対応やICTというのは、このA、B、C、Dの中に入っていたものが、特出しされて、より強調される形に変わったというところが主な改訂点です。

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの『「柏市学校給食将来構想」の改訂について』に御質問がありましたらお願いいたします。
 ないようですので、次にイの「令和5年度国際交流会(小学校)について」、御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員 

 このリアルコミュニケーションを目的として交流会を開催したというのは大変良いことだと思います。この外国語というのはコミュニケーションの一つの手段ですので、やはりどこで使うかというか、その楽しさが味わえるようなきっかけづくり、それをやってくださったのは本当に良いことかなと思います。これは、今年が初めてなんですかね。

指導課長 

 いえ、ここ5年程続いているものでございます。

氏田委員 

 これは希望する学校が行うという形でやっていらっしゃるんですね。小学校は40校ちょっとあると思うんですけれども、17校というのは、基本的には半分以下だなという形ですよね。その中で、211クラスが参加したとのことですけれども、この211のクラス、小学校1年生から6年生までの参加状況というのはどういうふうになっているのかなというのが一つ聞きたいところです。というのは、小学校5年生、6年生からは特別な教科の英語として今入っていると思うんですけれども、そうしたときに、ふだんのALTの授業の関わり方というのは、柏市の場合はどういうふうにやっているのかちょっとお聞きしたいと思います。

指導課長 

 まず一つ目の参加学年はどのような状況かということにお答えいたします。実は、今年度全学年ほぼ同じくらいの割合でした。どの学年も10クラス以上あるような状況でした。本当に偶然なのかと思うくらい、1、2年生は12クラスくらいで、3、4年生が少し14クラスくらいというようなところもあり、5、6年生もやはり10クラスとか11クラスというようなところですので、どこの学年も同じくらいずつ行うということができております。
 それから2点目のALTがふだんどのような関わりがあるかというところなんですが、ふだんの授業に関しましては、小学校も担任が主で授業案を作成し、指導をしております。ALTとは事前に打合せを行うようになっておりまして、ALTはそこで自分から活動のアイデアを出してくれるようなこともあります。実際に授業の中では、対話のモデルを担任と一緒に示したり、それからクイズやゲームをやるときには、ALTが主導してくれたりというふうに、非常に活動が楽しくなるように、とても効果的に授業の中に入っていただけているかなというふうには感じております。

氏田委員 

 ありがとうございます。この参加学年ですけれども、それぞれほぼ同じということは、1年生、2年生、あと3、4年生の場合は、活動という形でふだんから英語をやっていらっしゃるんですか。

指導課長 

 今申し上げた授業はやはり5、6年生のほうです。ふだんの授業というのは、やはり5、6年生のほうにALTは中心となって入っています。この国際交流会は年間でイベントになりますので、この1回のイベントを全学年で参加した学校は行っているというような状況になっているというふうに思います。

氏田委員 

 分かりました、何となく状況が。ありがとうございます。
 それから、このALTがふだんどういうふうな関わりをしているかと言ったら、主じゃなくて副という形で入っていらっしゃるという形ですかね。というのは、私、何でこんなことを聞くのかと言ったら、ちょっと耳に入るようなときに、いわゆる特別な教科としての英語が入って、英語が嫌いになってくる子どもたちがもう小学校の中でいるというようなこと、これは新聞になったと思うんですが、そのとき、やっぱり小学校のときから英語が嫌いになって、これからどうしてやっていくのかというようなことを考えたときに、いわゆる外国語との接点の一番初めの段階でどういうようなやり方をしているのかなというのに興味があったものですから、ちょっと聞いたところです。柏市の場合は、担任が主、それからALTが副という形でやっていらっしゃるということですよね。分かりました。これから、英語は教える内容も大体決まってきていると思っているので、そこで嫌いになるようなことがないようにお願いしたいなというふうには思っております。

田牧教育長 

 ほかに御質問ございますか。
 なければ、続いてウの『柏市中学生による「いじめ防止サミットKASHIWA」について』、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員 

 去年のサミットの様子というか、意見などはポスターにして学校に広めていたということだったんですけれども、今回はどのような形で生徒たちに広めていくのかお伺いしたいです。

児童生徒課長

 昨年度は講師の方にポスターを制作するところまで、実はやっていただいたところがあります。今年度はそういった成果物という御提供はないのですが、代表生徒が全体の生徒に伝える場としまして、例えば、学校での全校集会であったりとか、それから放送等を活用しながら、まずこういったサミットがありましたというようなことを広めていく。そこからいじめについて自分自身で、教師からではなく自分自身で考えながら、自らの意識を高めていくという活動が多いかなというところがございます。

渡部部長 

 分かりました。年に一度の大切な機会だと思うので、様々な形でも大丈夫なので、広げていければ、一緒に考えて行ければいいかなと思います。お願いします。

田牧教育長 

 ほかに御質問ございますか。

牧田委員 

 今の話に関連しまして、私も県のスクールロイヤーとして、いろいろいじめ防止授業、人権啓発の授業を柏市だと年3校くらいやっております。そのときに、全校集会でやるところもあったり、あとはクラスを二つ合併してやっていたりするところもあるんですけれども、なかなかこれだけたくさんの学校、あるいは生徒がいると、年間ちょこちょこやっただけでは手が回らないなというのが正直なところでございまして、例えば、今回法律の専門家がお話をされましたので、その概略を例えばビデオで録画させていただいて、それを全校集会、あるいはオンラインでとにかく子どもたち全員に届けていくと。肉声、生の声ではないんですけれども、ある程度法律家が言った内容をきちんと届けた上で、今回参加された生徒たちがどういうふうに考えていくかということをたたき台にして話をするのがいいのかなと思います。既におそらくビデオの話まではなかったとは思いますけれども、来年度実施するときには考えていただいて、ただ、私たちもお話ししておしまいなのかなというのは非常に寂しいので、何か皆さんに伝わるような形ができればと思っておりますし、そのためのビデオ録画であれば、おそらく講師はそんなに反対をしないと思いますので、活用していただきたいと思います。

児童生徒課長

 御意見ありがとうございます。今年度はオンラインで学校とこちらを結んだんですけれども、また来年度の形式は今後検討中ですが、そういった講師の生の声も今のような録画をして、一般の生徒にもお伝えいただくような形で検討を進めてまいりたいと思います。

森委員 

 質問というよりもお願いなんですが、この講師がどんな資料を使って講義をされたのかということをちょっと後で知りたいので、資料提供していただけるのであればちょっといただければなと思うのと、あと年1回の代表者だけが集まってやる会議、会議というか、ですので、今のお話ですとビデオの内容を放映してということでしたけれども、例えばA4 1枚にいじめをするとどんなことになる、法的なことで子どもが知っておくべきことってあると思うんですよね。結局、いじめをすることで受ける不利益であるとか、された場合の守り方であるとか、幾つかあると思うんですね。その視点が分かるようなA4 1枚、子どもに分かりやすいような方向でお示ししていただけると助かると思いますが、そういった方向性もちょっとお考えいただければと思っております。

児童生徒課長

 そちらのほうも意見として承り、全員の生徒により伝わりやすい形で広めていきたいと思います。ありがとうございます。

氏田委員 

 このサミットが10回目を迎えたということは、本当にどんどん充実したやり方になっているのかなと思うのと同時に、このところ、柏市では重大な事案がいじめに関して聞かないということは、こういう取組が非常に功を奏しているのかなというふうに思いますし、本当に形骸化しないようにやっていかなくちゃいけないのかなというのが一つ思いました。
 それから、これは中学校のほうでこういうサミットですけれども、これは小学校も関わることだと思うんですが、小学校のほうではどういう指導をなさっているんでしょうか。

児童生徒課長

 中学校のような、このようなサミットのような他校との交流行事というのは現在ないのですが、ただ、中学生と同様に、やはりいじめについて、教師からだけの指導等ではなく、やはり子ども自身が考えるというような活動も大切だと思っております。そのために、例えば道徳等の日々の授業の中で、自ら考える活動をもちろん取り入れたりとか、又は学校からの要請がありますが、指導主事等、外部講師の派遣をして、いじめ防止に関する出前授業を行っているところもございます。そのような形で大人から伝える指導、それから子ども達で考える活動の場の機会を多くしていくところを大事にして、これからも小学生に対してもいじめ防止についての意識を高めていきたいと思っております。

氏田委員 

 ありがとうございます。この出前授業という話でしたけれども、どのくらい行っているんですか。

児童生徒課長

 こちらは、トータルの数となり、年度によっては違うのですが、学校によっては、例えば時期的にこの学年に行ってほしいとかって、かなりそのときのタイムリーな場合が実はありまして、例えば小学校5年生のあるクラスが少し雰囲気的に厳しいかなとか、ここは指導がより必要かなというときに5年生全体で学年ごとや学級ごとに授業に回ったりとか、という形です。時々にはなりますが、学期十数回程度は学校のほうに伺って、今後もニーズに応じて対応していきたいと思っております。

氏田委員 

 ということは、臨機応変に委員会のほうでも対応できているという形ですかね。とても素晴らしいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

田牧教育長 

 ほかにいかがでしょうか。
 なければ、続いてエの「柏市教職員人材育成指針及び柏市教職員人材育成指標の改訂について」に御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員 

 この研修は教職員の責務だと思います。どういうふうに資質向上を図っていくかという問題だと思うんですけれども、実践と理論、これが両方合わさって研修という形で身に着けていくことかなというふうに思っています。そうしたとき、柏市の場合、この経験年数の分布、経験年数によって、実践力も違うだろうし、理論力も違うと思うので、この教職員の経験年数の分布はどういうふうになっているのか分かったら教えてください。

教育研究所長

 色付きのグラフのほうで配らせていただいたんですけれども、経験年と年齢というのは違っておりまして、経験年数を割合的に見ますと、10年未満の教員が50パーセント、20年未満が80パーセントとなっております。ここ最近、35年以上という再任用教員だったり、あと定年延長ということもあって、ここが少し一番高い、経験年数層が高いところが少し増えてきているところが今の現状です。

氏田委員 

 ありがとうございます。この年齢別と経験年数別というのは、この採用したときの年代が違いということですよね。柏市の場合は、この年齢別で研修をやっているんですか。それともこの経験年数別で研修というか、この教職員の資質向上を目指すのか、どちらかに重きを置くと言ったらおかしいんですけど、なんでしょうか。

指導課長 

 基本的に千葉県から研修を委譲されておりまして、法定研修というところは、経験年数を基にやっております。その経験年別の年次研修のみならず、毎年1回は必ず全職員が研修を受けられるような形だったり、希望によって受けられる研修というのも準備しております。

氏田委員 

 分かりました。この法定研修は、初任者研修、それから10年目研修ですかね。そうすると、この5年目研修とかというのもやっているかなと思うんですが、これが柏市独自で5年目研修をという形ですかね。

教育研究所長

 おっしゃるとおりで、初任者研修って本当は1年目に行うものなんですけれども、1年目に偏り過ぎるとオーバーしてしまうということで、1年目、2年目、3年目に分けて初任者研修、法定研修を行っております。その後の法定研修が10年目の中堅等資質向上研修という形になるんですが、その間のところで5年目研修というのは、ボリューム的には二つの法定研修程はないんですけれども、間のところでさらに確認するという形で、柏市で行っております。

氏田委員 

 ありがとうございます。このグラフを見ると、本当に年代、経験者の偏りが非常に大きいので、ここら辺をどういうふうに資質向上を図っていくのかというのが大きな問題かと思いますけれども、年齢とこれだけずれがあるということは、そういうところにもちょっと着目をして研修会、あとは内容というのを持っていかれるのかなといろいろ思ったりするんですけれども、いずれにしても実践しながら、実践を踏まえなければ理論だけあってもしようがないと思うので、この理論と実践がいかにかみ合った研修を行っていくかというのが大切かと思うので、よろしくお願いしたいと思います。

教育研究所長

 本当におっしゃるとおり、今は聞くだけの研修は行わないということを基本的に考えております。さらに、実践につながるものにしよう。それからできるだけ聞くだけではなく、みんなで話し合ったり、考えを深めたり、じゃあ次に学校に帰ったときに何をしたらいいのかということだったり、中堅の教員の研修と若手の1、2、3年目の研修を絡ませて、学校の中で育ちを見取るような形の研修を作ったりという形で、やはりミドル層に頑張ってもらって、下を引き上げてもらうという形を研修の中で取っております。

氏田委員 

 ありがとうございました。実際に学校現場で子どもたちを目の前にしたリアルな実践というか、研修が必要かと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

牧田委員 

 全く教育の門外漢なんですけれども、半ば愚痴というか、疑問と言いますか、例えば資料の(2)とかですよね、あと資料の(3)千葉県とかの真ん中のほうに県や市が求める教員像というのがありまして幾つか書いております。これに沿って研修するということなんでしょうけども、やっぱりもともと教職員を目指した方というのは、何らか自分が持っている、理想とする教員像があるんじゃないかなと思うんですよね。そこの問いかけが一体どうなのかということをまず知っていただくのが先決なのかな。どういう学校の先生に将来なりたいのというところをまずきちんと知るというか、そこを自覚してもらうとか、あるいはそれをみんなで共有した上で、そこに行くためにはどうしたらいいのか、あるいはそれがちょっとずれているというのであれば何がどうずれているのか。逆に言うと、その学校の先生の個性を殺してしまうのもどうかなと思っておりまして、研修で一定の枠はしつつも、やっぱり最後は人対人でやっていく話かと思いますので、できれば学校の先生になる人が伸び伸びと自分が持っている理想像を実現できるような先生になってほしいなと思っております。教職員としての最低限の資質はこういうものですよとした上で、もっと自由に羽ばたけるような教育ができればいいんじゃないかなと思っております。本当に抽象的なお話で申し訳ありませんが、何か話のきっかけになればと思っております。

教育研究所長

 本当に今年の研修の中で、私が講師をやったときに、なぜ教員になったのかというところをグループで話し合う時間を取ったんですね。そしたら、やっぱり10年目だったりとか、若手でもそこを思い出して自分の事をたっぷり語れるものを持っているんですね。そこから、研修、じゃあそこを目指したのを思い出してというところでやっていくと、やっぱり顔つきが違ったり、皆さん自分の思いを語ったところで学びが深くなるというのは、本当におっしゃるとおり、私も今年の研修の中で感じたところなので、そこは大事にしていきたいと思います。さらに、ただただ教える研修ではなくて、自分たちの中で各自が課題をもって、そこを追及していくような研修という形も今考えて進めております。いただいた御意見を参考にさせていただきながら、来年度もまた進めていきたいと思います。

森委員 

 質問というか確認なんですが、この人材育成の指標が変わったということは、研修の体系がつくられていますよね。それも変わってこちらのEとFの部分が変わるということですよね。そうすると、かなり研修内容が増えて、負担になると思われる部分があるんですが、研修とか教育内容はスクラップアンドビルドをしていくべきだという意見がある中で、ますます先生方が忙しくなるような懸念もあるんですが、そういった部分に対する御意見があればちょっとお伺いしたいんですが。

教育研究所長

 この増えたというか、特出しされたという形なんですね。重きを置いたという形で、今までも特別支援だったり、ICTというのは、研修の中に入っておりました。その中でやっぱり特別な支援を要するお子さんが増えていたり、それからGIGAスクールということでICT、かなり予算もつけているという形なので、比重を増やしたという形で、研修全体のボリュームは特に増やす予定はありません。ただ、内容的なものをより深くなるようにする形にしておりますので、研修による負担が増えるということはないように努めています。

田牧教育長 

 ほかにどうでしょうか。
 なければ、以上で教育長報告を終わります。

9.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

 

日時:令和6年1月25日 木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

10.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてよろしくお願いします。

教育総務部長

 教育総務部の来月の予定はお手元の予定表のとおりでございます。特に、1月23日第2回柏市教育政策審議会の開催を予定してございますので、こちらにつきましては担当の次長兼教育政策課長からその詳細について御説明申し上げます。

教育総務部次長兼教育政策課長

 今年度新たに設置しました教育政策審議会につきましては、11月22日に初回、第1回目を開催したところでございます。今年度、計3回の開催を予定しておりますが、1月23日はその2回目でございます。柏市立の学校を取り巻く現状と今後の見込みとして、将来的な学校規模の推移ですとか、ソフト面における様々な課題を中心に御報告させていただき、委員間による活発な意見交換を行っていただきます。第1回目の振り返りも同時に行いまして、学校施設の老朽化であったりというハード面に関わる学校教育上の課題についても報告と意見交換を行っていただくことになります。審議の概要でしたり、進捗につきましては、適宜教育委員の皆様にも御報告をさせていただきますとともに、市民に対しましてもホームページ上での会議録の公開等で周知してまいります。

生涯学習部長

 生涯学習部のほうから御説明をさせていただきます。
 生涯学習部の月間行事予定ですが、委員の皆様にも御参加いただく1月8日の柏市成人式。それと1月27日の土曜日に第1回こども居場所づくりフォーラムinかしわ、これ柏市も共催で参加をさせていただいている事業でございます。この2点について、所管の生涯学習課から御説明をさせていただきます。

生涯学習課長

 それでは、私からは令和6年1月8日に開催される令和6年柏市成人式~二十歳の集い~と第1回こどもの居場所づくりフォーラムinかしわについて御説明させていただきます。
 それでは、本日お手元に配付してある令和6年柏市成人式~二十歳の集い~の開催概要を御覧ください。
 さて、令和6年の成人式については、新型コロナウイルスが5類になったこともありまして、式典を従来の形に戻して1月8日のみで3回に分けて実施のほうをいたします。式典の詳細については、お手元にある開催概要のとおりでございますが、今回の式に来ることができない方のために関係者限定のネットによるライブ配信を実施いたします。教育委員の皆様方におかれましては、お手数ではございますが、御負担にならないよう回を分けて行うこととなっておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、もう一つお手元になる第1回こどもの居場所づくりフォーラムinかしわを御覧ください。
 柏の子どもたちにとってのびのび自分らしく過ごせる街として、また居心地の良い優しい場所となるように、柏市内の子ども子育て家庭がつながって、実行委員会を立ち上げて、当フォーラムが開催されることとなりました。フォーラムの日時については、令和6年1月27日10時半~15時半までとなっております。内容としましては、子どもの居場所づくりにおける公演、それから映画上映、また地域の実践者の活動紹介、講師によるディスカッションなど、盛りだくさんの内容となっております。なお、会場はラコルタ柏でありまして、申込みは先着順で事前予約制というふうになっております。このフォーラムについては、いわゆる子どもの居場所をつくる上で、大人たちに何ができるのかということを考えるきっかけづくりとなるものでございます。ぜひ、御興味のある方については御参加いただければというふうに思います。

学校教育部長

 次に学校教育部からは、1月20日土曜日に開催のひまわりの会についてと1月26日金曜日開催のきこえの相談会についてでございます。詳細は児童生徒課長から御説明申し上げます。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 私からの二つの行事について説明いたします。まず一つ目ですが、1月20日土曜日、パレット柏を会場として行われるひまわりの会についてです。この会は主に子どもの長期にわたる欠席や登校渋りで不安や悩みをお持ちの保護者の方を対象とした会でございます。今年度3回目の実施となり、今回は柏市スクールカウンセラースーパーバイザーの講演会を実施する予定でございます。
 二つ目は、1月26日金曜日、沼南庁舎にて行われる柏市きこえの相談会についてです。この相談会は、柏市に在園、在学している柏市在住の園児、児童生徒の保護者、担任を対象に聞こえに関する心配事や、聞こえの状態による言葉の発達や発音などの悩みに答える会です。当日は千葉県立野田特別支援学校聴覚通級の担当者と柏第三小学校のきこえの教室の担当者を相談担当として実施いたします。

田牧教育長 

 ありがとうございました。月間行事予定について、何か御質問等はございますでしょうか。
 ないようですので、そのほか事務局のほうから何かありますか。

11.閉会宣言

田牧教育長

 なければ、以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
 閉会とします。
 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

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