トップ > 市政情報 > 教育委員会 > 教育委員会議 > 教育委員会議の会議録 > 令和5年分 > 柏市教育委員会令和5年第10回定例会会議録

更新日令和5(2023)年11月27日

ページID36736

ここから本文です。

柏市教育委員会令和5年第10回定例会会議録

1.日時

令和5年10月26日(木曜日)

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時47分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森 秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

教育総務部

  • 教育総務部長 原田 明廣
  • 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
  • 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
  • 教育総務課長 籠 希世子
  • 教育施設課長 古谷 正人

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹
  • 中央公民館長 牧野 共子
  • 文化課長 田口 大
  • 図書館長 坂口 園子

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部上席技監 依田 紀彦
  • 学校教育課長 伊藤 正則
  • 学校財務室長 染谷 由恵
  • 指導課長 中田 敦子
  • 児童生徒課統括リーダー 関根 典和
  • 市立柏高等学校長 遠藤 英宏

事務局

  • 教育総務課副参事 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課主事 松岡 裕希
  • 教育総務課主事 矢代 知里
  • 教育総務課主事 青木 麻奈美

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

 傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
 本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
 なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、いかがでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

 それでは、随時入室していただくことにいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

 ただいまから、教育委員会令和5年第10回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和5年第9回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

教育総務部長

 教育長報告は、全部で5件ございます。
 まず初めに、アの「市議会令和5年度第3回定例会について」を私と生涯学習部長、学校教育部長から御報告申し上げます。
 市議会令和5年第3回定例会は、令和5年9月8日に開会し、10月6日に閉会をいたしました。私からは、市議会定例会における質疑並びに一般質問のうち、教育総務部に関係する内容について、主な内容を抜粋して5点御報告申し上げます。
 1点目は、小中一貫教育についてでございます。
 柏第一小学校と旭東小学校は物理的に柏中学校の敷地で整備することができるのか、小中一貫校とした場合、どのくらいの学校規模になるのか。
 また、新たな一貫校でのカリキュラムをどのように考えているのか。6-3制にとらわれず、柔軟に学年区切りを編成できることも小中一貫校のメリットの1つと認識しているが、中学校から受験して他校へ進学する子どもや転入生や転校生にも適切に対応できるのかとの質問がございました。
 この質問に対しましては、まず柏中学校の敷地は約4万平米と非常に広く、小学校児童が学ぶために必要となる校舎、体育館、グラウンド、給食室等を整備することは十分に可能であり、施設整備については、関係者の意見も聞きながら慎重に検討をしていくこと。
 なお、開校時の令和10年度には、約1,400名の児童生徒が在籍し、各学年の学級数はおおむね4から5クラスになることを見込んでいること。
 また、義務教育学校の1つの特徴である「柔軟な学年区切りの設定」についてもこれを活かし、今後効果的なカリキュラムを検討するということを私のほうから答弁しております。
 2点目は、教育政策審議会についてでございます。
 「柏市教育政策審議会」の設置目的、また審議会と教育委員会との関係性について、教育委員会の考え方を問うとの御質問がございました。
 この質問に対しましては、本審議会は多くの教育課題の解消を図るとともに、今後見込まれる児童生徒数の変化、学校施設の老朽化等を踏まえ、幅広い視点で「将来における学校のあり方」を審議し、「より良い教育環境の確保」と「教育の質の向上」を図るために設置するものであること、また、審議会の答申事項を重要な意見としながらも、最終的には教育委員会会議において、審議及び議決を経て決定していくことを教育長から答弁を申し上げているところでございます。
 3点目は、市長が目指す柏のまちについてでございます。
 柏中学校で行う小中一貫校は、東葛飾地区で初めての試みと聞いている。今回の取組に対する市長の想いについて伺いたいとの質問がございました。
 これに対しましては、小中一貫教育の導入は、教育課題の緩和、教育の質の向上につながることを期待している。導入自体が目的とならず、「子どもたちにとってより良い教育環境を提供する」ための新たなモデルケースとなることに期待をしている。また、全ての児童生徒のウェルビーイングを実現するため、適宜適切な支援をしていくということを市長から答弁を申し上げております。
 4点目は、学校体育館の空調整備についてでございます。
 中学校の体育館は授業や部活動のほか、避難場所としても使用される。熱中症対策の観点からも空調設備の整備が急がれるが、全21校の整備の方針について示してほしいという御質問がございました。
 また、小学校の体育館への空調整備についてはどのように考えているのか、併せて伺うとの質問がございました。
 これに対しましては、中学校の体育館の空調設備は今年度から2か年をかけて整備することとし、今年度は全中学校の設計を行い、令和6年度中に工事を行う予定であること、設計業務は受託者が決まったものから着手しているところであること。
 また、体育館は災害時の避難所として機能するため、停電で電力供給がなくなった場合でも室外機の内臓バッテリーで運転可能なガス方式の電源自立型空調を都市ガス供給区域内の学校においては設置する予定であること、これにより、同設備で発電した電力で照明通信機器等も使用可能となることから、避難所機能の向上につながると考えていること。
 そして、小学校の体育館への空調設置につきましては、現在検討中であることを私から答弁をいたしております。
 5点目は、小中学校給食費無償化と財源についてです。
 給食費の3か月分の無償化を実施する経緯と目的を問うとの質問がございました。
 これに対しましては、事業実施に至る経緯については、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用を全庁的に検討する中で、広く市民の生活を支援することができる事業や、将来を担う子どもたちの健やかな成長につながる事業に優先的に活用すべきとの判断から、水道料金の減免、保育園等の食材購入費支援などと併せて、学校給食費の無償化を行うとしたものであること。
 本事業は、物価高騰が続く中、年末年始に支出が増える子育て世帯を経済的に支援することを目的としており、11月、12月、1月の3か月に徴収する給食費を、市立小中学校に通う全ての児童生徒を対象に無償化する施策であり、これまでは第3子以降などの支援を行ってきましたが、物価高騰対策、経済対策として、全児童生徒に拡大することを私から答弁を申し上げております。

生涯学習部長

 次に生涯学習部から同様に市議会定例会における内容について御報告をさせていただきます。
 私のほうからは関連する箇所4点についての御報告となります。
 1点目、放課後こども教室についてでございます。
 柏市では、学習支援を主な目的とする放課後こども教室を実施しているが、「全ての子どもの安全・安心な居場所」の確保を求める保護者の声に耳を傾け、居場所としての機能をつくる必要があるのではないかとの御質問がございました。
 これに対しまして、放課後における居場所の確保は、こどもルームの過密状況もあり、喫緊の課題と認識しており、小学生の居場所拡充のため、令和4年度からモデル事業を実施していること、今後全校で実施していくためには担い手の確保や実施場所の確保、所要の予算の計上などが課題であること。就労等を理由としたこどもルームとの違いについての理解が重要であること。今後、モデル校での実証を踏まえ、他自治体での取組を参考にしながら、本市の放課後こども教室の拡充について引き続き検討していくことを教育長から御答弁させていただいております。
 次に2点目でございます。柏市青少年センター条例を廃止する条例の制定についてです。
 (仮称)柏市子ども・若者総合支援施設は、柏市東部地域や南部地域の市民にとっては距離があり、気軽に利用できる立地とは言えず、同地域にも、子どもたちの自発的な活動を支援する施設が必要だと思うがとの質問がございました。
 これに対しまして、(仮称)柏市子ども・若者総合支援センターは、東部や南部地域の皆さんにとっては、気軽に利用できる立地ではないと認識していること、公共施設は、その役割や機能をできるだけ多くの方が享受しやすいような配慮が必要であると考えていること。市として若者が主体的に活動できる場づくりや青少年の健全育成支援活動の充実を図るため、今後の青少年(若者)支援策を検討していく中で、柏市全体での若者支援の在り方についても検討していくことを私のほうから答弁させていただいております。
 次に3点目、柏駅東口の旧そごうアネックス館に開設予定の柏市子ども・子育て支援総合複合施設についてでございます。
 前議会で中高生が気軽に相談できるコーナーの設置についてニーズを踏まえ検討していくとの答弁があったが、中高生自らが相談できるコーナーの整備計画についての質問がございました。
 これに対しまして、複合施設での中高生の居場所は、全ての中高生世代が主体的に過ごせることを第一に、必要な環境の提供や緩やかな見守りなど、必要に応じた支援を行っていく予定であること。そのために、中高生との適度な距離感を保ちつつも、子どもたちのサインを見逃さないよう、スタッフの育成や配置に取り組んでいくこと、相談スペースを設置し、専門的な相談支援が必要な場合は、適切な支援につなげるなど、関係部門との連携を図り、当事者に寄り添った対応ができるよう検討していくことを私から答弁させていただいております。
 最後4点目、公共施設の新設(近隣センター・図書館)についてでございます。
 柏の葉地域の住民から図書館整備についての要望が多くある中、この地域の図書館整備についての認識や検討状況についてどうかと御質問がございました。
 これに対しまして、現在柏市では、図書館本館と17ある分館により図書館サービスを展開しているが、柏の葉地域からは多くの要望をいただいており、同地区での図書館機能は十分ではないと考えていること、また、図書館全体として貸出冊数や登録者数が減少傾向にある中で、田中分館では増加傾向となっており、特に児童書の貸出が顕著に伸びていることから、柏の葉キャンパス駅及び柏たなか駅周辺において増加した子育て世帯の利用が増えていると考えられること。
 したがって、柏の葉地区の図書館機能の整備において図書館の柏の葉地区で果たすべき機能や役割を捉えた上で、関係各課と連携しながら検討していくことを私から御答弁させていただいております。

学校教育部長

 私からは、学校教育部所管の質問と答弁のうち、4点御報告申し上げます。
 初めに(10)柏市独自の給付型奨学金の早期実現を求めることについてでございます。
 異常な日本の高等教育の学費の高さの認識を問う。また、柏市独自の給付型奨学金の進捗状況は。さらに柏市が主体的に現在奨学金返済で苦しんでいる人を手助けする返済支援事業や相談窓口設置も必要ではないかという質問について。
 大学等の学費については、日本においては、多くの学生が奨学金を利用されていることからも家計への負担が大きいものと認識している。本市においても、大学等への進学意欲や能力のある方が学費の負担や将来の奨学金への不安を理由に進学を諦めることがないよう、様々な財源の検討や、国の動向も注視しながら、国ではなく柏市だからこそできる取組などの視点も交え、引き続き調査・研究していくと市長から答弁し、奨学金返済支援については、経済産業部長から答弁しているところではあるが、まずは日本学生支援機構の返還支援制度の周知がなされるべきと考えている。柏市としては、給付型奨学金の制度検討と返還支援制度の周知をセットで行っていきたいと私から御答弁させていただきました。
 次に(11)、中学校標準服と価格についてでございます。
 柏市標準制服の導入経緯は。また、従来の制服と新たな標準制服の価格差の見通しはという質問に対しましては、制服については「機能性の向上」や「多様性への配慮」等から、学校現場でも課題の一つとなっていた。そのような中、5月の総合教育会議で同内容の意見をいただいたことが契機となり、校長会において一段と議論が進んだところである。価格については既存の制服と大きな差は生じないと考えている。物価・人件費高騰のさなかではあるが、スケールメリット等を少しでも生かせるよう、メーカーと相談しながら工夫していきたいと私のほうから御答弁させていただいております。
 続いて(12)制服の在り方、校則についてでございます。
 本定例会において、プレ標準制服の購入費用として債務負担支払が上程されているが、3月質問からこれまでの経緯とその方向性について聞きたい。また、標準制服に関するアンケート調査の回答率とその回答から見えてきたことは何か。アンケート調査でどのような議論がなされたのか。令和6年度のモニター制度の希望者500名はどのように決めて、モニター対象者の役割をどのように期待しているのかとの質問に対し、5月開催の総合教育会議にて、制服について、生徒の意見を踏まえながら時代に合わせた見直しを行っていく必要があると意見があった。これを契機に6月に校長会の臨時役員会を開催し、「柏市制服検討委員会」を立ち上げ議論を進め、7月に生徒等に向けたアンケート調査を実施。肯定的な回答が多かったことを受け、令和7年4月導入に向けた準備を進めることとなった。現在は、色柄を決めるアンケートを実施中であり、駅前展示やイベント開催で、市民にも関心や愛着を持ってもらえるよう周知を図っている。また、令和6年度の新中1と在校生を対象とした「モニター制度」の補正予算を上程中。希望する生徒へプレ標準制服を無償提供し、生徒や保護者の実際の声を本格導入時に生かすことを目的としている。
 アンケート回答率は56.2パーセント、内容は「制服に多様な種類があり、生徒が選べることは、よいことだと思いますか」という質問について、約95パーセントが「思う」「やや思う」と肯定的な回答であった。また、制服の見直しに優先する項目についても多種多様であり、生徒自身の選択の幅を広げることは重要であると捉えることとなった。
 モニター制度は令和6年4月頃に募集し、5月末からの開始を予定している。原則希望制で応募者多数の場合は抽せんとなる。モニター制度へは既存制服と標準制服を「着比べた意見」や付属品についての検討のほか、モニター制度への参画で児童生徒自身が制服や校則について主体的に考え、積極的に関わる意識の醸成につながることを期待している。また併せて、優先的な配慮を必要とする在学生も一定数いると認識しており制服に関する不安・悩みの早期解決につながればと考えていると答弁しております。
 最後に(13)柏市標準制服についてでございます。
 柏市標準制服の導入が「統一化」ではなく「自由化」に近づいてほしい。それとともに、校則改革の議論をする必要があるのではないかとの質問に対し、制服の在り方については校長会等でも議論がなされており、各学校の制服と「もう一つの制服」として導入するものである。導入については、各中学校の判断ではあるが、制服の選択肢が増えることで、生徒一人一人が自分らしく、過ごしやすい学校生活につながることが期待される。
 また、校則改革については、社会の変化、生徒の発達段階などを総合的に捉え、生徒が主体的に参加できるよう工夫しながら各学校で校則の見直しを図っていると教育長から答弁させていただきました。

教育総務部長

 続きまして、市議会令和5年度第4回定例会の会期日程について御報告申し上げます。
 日程についてでございますが、招集日は令和5年11月24日金曜日、議案等採決の日は12月13日水曜日との会期日程となっております。日程の詳細につきましては、資料のとおりでございます。
 教育長報告アについては以上でございます。
 次に教育長報告イの市議会令和5年度第3回定例会・教育委子供委員会審査の決算に関わる部分についてを私と生涯学習部長、学校教育部長から御報告を申し上げます。
 決算につきましては、従来は常任委員会とは別に設置される決算審査特別委員会で審査をされてきましたが、今年度におきましては、常任委員会である教育子供委員会において審査するということに変更になりました。
 これを受けまして、9月27日に行われました教育子供委員会審査のうち、決算に関する主な質疑の内容については資料のとおりでございますが、私からはまず教育総務部所管分について、主な内容を抜粋して4点御報告を申し上げます。
 まず1点目でございます。
 令和4年度予算では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当した事業をかなり実施している。今後は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行もあり、この交付金がどこまで交付されるのか不透明であると思っている。
 それを踏まえて、この決算について、どのように評価し、次年度の予算編成にどのように活かしていくのかとの質問がありました。
 これにつきましては、これまで新型コロナ対応が中心であり、物価高騰、光熱費上昇への対応が主なものでありましたが、次年度以降は喫緊の課題であるエアコン設置等の熱中症対策、不登校、特別な配慮が必要な子どもに対する支援など、子どもたちに対応する人的支援を充実する予算になればと考えていることを教育長から答弁申し上げております。
 また、交付金を有効に活用した事業がたくさんあって、この1年間子どもたちのためにいい方向で実施できたと見ている。交付金がなくなると予算措置、財源確保にも課題が出てくる。そのため、今後はしっかり事業を選択していく必要に迫られると考えている。その点を各所属で精査し、今後の予算編成に生かしてほしいとの御意見をいただいております。
 次に2点目は、校舎長寿命化改良の設計委託料の決算額について、西原小学校は約7,160万円、柏第四中学校は610万円であり、同じ設計委託で2校の金額に大きな開きがあるのはなぜかとの質問がありました。
 これに対しまして、西原小学校は、令和3年度から4年度の2か年の設計業務であり、2年目である令和4年度に出来高分の支出があったこと、それに対し、柏第四中学校は令和4年度から5年度にかけての設計業務であるため、1年目である令和4年度は前払金の支出しか無く、金額に差が生じてしまうことを、教育施設課長から答弁しております。
 また、全体の金額規模は変わらないという認識で良いのかとの質問がございまして、これにつきましては、改修工事の設計委託については、基本的には作成する図面の枚数で金額が決まるということ、今回は同じ改修内容の設計であり、学校規模が極端に違う場合は内容に差も生じるが、2校ともそれほど変わらないため金額規模も同程度と認識しているということを答弁しております。
 3点目は、学校建設費の小学校施設整備事業について、決算書では事業全体の決算額として約71億円となっている。当初予算額の約56億円から約14億円増えている理由は何か、との質問がございました。
 これに対しましては、学校施設の整備に当たっては、財源として文部科学省の補助金を活用しているが、毎年国の補正予算の影響で、補助金の追加交付や地方交付税の追加措置があり、その適用を受けるために補正予算を組んで翌年度事業費予算を前倒しする措置をするため増額となることを教育施設課長から答弁しております。
 また、小学校施設整備関係経費の賃借料約3億1,200万円は何の費用かとの質問に対しましては、工事用仮設校舎と教室の空調設備のリース料であることを答弁しております。
 また、小学校施設整備関係経費の工事請負費の決算額約8億8,800万円について、当初予算額4億7,700万円から約4億円増額した理由は何かとの質問に対し、先ほどの回答と同様、補助金の追加交付に伴う補正予算による増額であると答弁しております。
 また、(仮称)柏北部東地区新設小学校整備事業の決算額約55億6,600万円について、当初予算額約43億8,900万円から約11億7,700万円増額した理由は何かとの質問がございました。
 これに対しましては、物価高騰による工事費の上昇に伴い、インフレスライド条項を適用して契約変更をしたため増額となったこと、また、令和3年度分も含めた出来高払いをしたため当初予算額を超える支出となったことを答弁しております。
 4点目は、学校建設費の中学校施設整備事業について、決算書では事業全体の決算額として約5億9,500万円となっている。当初予算額の約4億円から約1億9,000万円増えている理由は何かとの質問がございました。
 これに対しまして、小学校と同様、国の補正予算の影響で、補助金の追加交付や地方交付税の追加措置があり、その適用を受けるために補正予算で増額したものであることを教育施設課長から答弁しております。また、中学校施設整備関係経費の工事請負費の決算額約3億7,000万円について、当初予算額約3,200万円から約3億3,000万円増額した理由は何かとの質問に対しましても、同様に補助金の追加交付に伴う補正予算による増額であると答弁いたしております。

生涯学習部長

 続きまして、決算審査に関する御報告、生涯学習部分でございます。生涯学習部からは1点御報告をさせていただきます。
 文化課の所管の松ヶ崎城跡公園の賃貸借についての御質問でございます。
 松ヶ崎城跡公園の契約状況と、面積、賃貸借料及び賃貸借期間についての御質問がありました。
 これに対しまして、松ヶ崎城跡公園は、賃貸借契約をしており、面積は1万8,369平米、賃貸借料は年間で10,451,077円、そのうち2,244,642円が固定資産税と都市計画税であること、松ヶ崎城跡公園の賃貸借期間は、おおむね14年から15年くらい経過していると認識していることを担当課長のほうから答弁させていただいております。
 また幸谷城館跡につきましては、伊藤家からの寄付による無償かとの質問もあり、これに対しまして、寄付により無償譲渡されていることを答弁いたしました。
 さらに、松ヶ崎城跡公園内の利用面積が全体面積の3分の1程度の中、継続し賃貸借を続けるのか、また違法駐車や、利用者が限定されている状況のため、適正に管理してほしいがどうか、との御質問もあり、これに対しまして、約1万8,000平米の公園の敷地全体が埋蔵文化財の包蔵地となっており、後世に残していくためにも、引き続き適正に管理していきたいこと答弁しております。

学校教育部長

 続きまして、私からは、令和4年度決算について、学校教育部所管の質問と答弁のうち、3点御報告申し上げます。
 初めに教育費における当初予算と決算額の乖離についてです。
 教育費について当初予算と決算額で大きく乖離があるところの理由を教えてほしいという質問について、光熱水費の高騰、特に電気代の高騰が大きく影響している。電気料金については、契約更新時に見積合わせを行ったが応札者なしであった。そのため、東京電力による電気最終保障供給となり、電気代が増額となったと学校財務室長から答弁いたしました。
 次に学校体育の促進関連事業についてです。これについては複数の議員から様々な質問がありました。実施回数の違いや民間プールの受入れ可能な日数と時間、契約形態、現時点の課題などの質問について、実施回数は学校規模に応じた回数であること、市内に7か所の業務委託可能な施設があること、入札で契約を行ったこと、学校と事業者とのスケジュール調整が課題であることを指導課長から答弁しました。
 次に教育相談の専門相談員についてでございます。まず、教育相談の専門相談員はどのような業務内容かという質問に対しては、学業、不登校、子どもの性格等の相談対応を行っていると答弁しております。
 次に、スクールソーシャルワーカーの相談状況はという質問に対しては、子どもや保護者から、友人・教職員との関係についての相談を受けていると答弁しております。
 教育長報告イについては、以上でございます。

生涯学習部長

 次にウの「柏市青少年センター閉館イベントについて」でございまして、所管の生涯学習課長から御報告をさせていただきます。

生涯学習課長

 それでは私から柏市青少年センター閉館イベントについて御説明申し上げます。
 柏市青少年センターは今年度の9月30日に閉館いたしました。閉館に当たりましては、10月8日に青少年センター近隣の小学生46名、保護者、見学者等の44名が参加して閉館イベントを開催したところです。
 このイベントの内容につきましては、子どもたちに青少年センターの壁などに未来をイメージした絵を描いてもらいました。閉館に際して感謝の気持ちを表し、館にお別れをするとともに、壁にお絵かきという非日常の体験をしてもらい、楽しい思い出を作っていただいたところです。なお、イベントの内容については写真のとおりとなります。
 また、イベントに当たっては市立柏高等学校美術部の方々に下絵制作や当日の子どもたちの作画支援をしていただきました。

学校教育部長

 次にエの「Online Kashiwa English Camp 2023の実施について」を指導課長から御報告申し上げます。

指導課長

 Online Kashiwa English Camp 2023の実施について、今年度は7月3日月曜日から9月1日金曜日まで実施をいたしました。これは、本イベントを希望した生徒が一人一台端末を用いて指導課が作成したクラスルームに入り、市内小中学校に勤務する外国語指導助手いわゆるALTたちの作成した動画を視聴し、課題に取組むものです。
 中学生が日頃の授業で培った英語を積極的に活用する機会の充実を目的といたしました。詳細は資料にあるとおりです。
 実施状況といたしましては、生徒や授業中や授業外で主体的に本イベントに参加していました。Chromebookの動画撮影機能を用いて、自己表現に取組み、ALTが視聴して驚くようなすばらしい内容の作品も見られたという状況でございます。

学校教育部長

 次にオの「第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」を児童生徒統括リーダーから御報告申し上げます。

児童生徒課統括リーダー

 私からはオの第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会について御報告いたします。
 いじめ防止対策推進法第14条第1項及び柏市いじめ問題対策連絡協議会条例に基づき、10月3日第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会を開催しました。
 児童相談所、法務局、警察等関係機関の代表、医師、弁護士、臨床心理士等の専門家、人権擁護委員、教育委員、学校関係者それぞれ専門的知見から、いじめの未然防止の取組や早期発見・早期対応に対する御意見をいただきました。
 主な協議内容としましては、まず令和5年度1学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組についてで、令和5年度1学期のいじめ状況調査の結果と長期休業明けの登校への対応、いじめの未然防止、早期発見の取組ついて御報告いたしました。
 次に柏市教育委員会スクールロイヤー活用状況について。
 今年度より配置しているスクールロイヤーの役割や相談の一例について御説明いたしました。
 最後にいじめ問題対策に関わる各機関の取組状況について、各委員からそれぞれの立場でいじめ問題対策に関わる具体的な取組についてお話いただきました。今後の対応としましては、まず1学期の調査からいじめの対応のうち、暴力行為に関する項目が増加傾向にあることを受け、日常的な教育活動を通し、全ての児童生徒への日頃のコミュニケーションに当たる発達支持的生徒指導やいじめ防止教育、SOSの出し方教育などの課題予防的生徒指導の推進について、校長会議、副校長、教頭会議をはじめ、生徒指導主任連絡協議会のほうで各学校で周知すること。いじめの未解消について解消の定義に沿って各学校側の報告が徹底されていることについて、今後も継続的に解消状況の確認を行うこと。STANDBYについて、相談件数の増加やいじめのみならず、多様な相談に対応しており、相談先の一つとして効果的に機能している。今後、相談体制については、増加する相談にも迅速に対応できるよう、業務委託も視野に検討していること。
 最後にスクールロイヤーの活用について、より相談しやすい環境を整えるため、回答事例等を各学校へ周知するなど効果的に活用できるよう努めていくこと。

学校教育部長

 教育長報告は以上です。

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの「市議会令和5年第3回定例会について」御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 放課後こども教室について、1つ御質問させていただきたいんですけれども、こども教室の拡充を検討しているとのことでしたが、いずれはどのようなものを目指していくのか。
 あとまた、ほかの自治体での取組で成功している点や、逆に問題点など分かれば教えていただきたいです。お願いします。

生涯学習課長

 それでは、ただいまの御質問に対してお答えいたします。
 まず最初、放課後こども教室をどういうふうに拡充していくのかというふうな御質問だったと思います。こちらについては、現状から申し上げますと、現在は平日に小学2年生から3年生を中心に週1回程度の補充学習のほうを実施しているということです。このほか、現状ではまだ数校ではありますけれど、平日の放課後や夏休みにスポーツや科学実験などの体験学習を実施している学校もございます。
 このほか、夏休みこども教室などもやっていまして、夏休み限定ではあるものの、ラコルタ柏とか青少年センターなどで子どもたちの知的好奇心を引き出すことを目的に体験学習会を実施して、今年度は58講座955名が受講したとのことです。
 さて、御質問にあった今後の展開という部分ですけれども、私どもとしましては、現在の学童保育が非常にひっ迫した状態であるということ、それから児童の成育等を鑑み、成長過程に保護者の就労の有無にかかわらず、児童が自分らしく過ごせる放課後の居場所が必要であることなどから、教育委員会としては従来の補充学習を含めて、居場所型の放課後こども教室を拡充していこうと考えております。
 この居場所型については、現在の週1回の補充型からの転換でありまして、基本的に平日毎日実施をしようというふうに考えています。また、土曜日とか夏季休暇の話もあるかと思いますけれども、こちらについて今後検討が必要なんですけれども、夏季休暇については何らかの形でしていこうと思っております。
 次に御質問の中にあった、ほかの自治体での事例については、いろいろとこちらも話は聞いているところなんですけれども、どの自治体も居場所型などの放課後こども教室の立ち上げにはスピード感であるとか、費用面で苦労があったということでした。いろいろな課題がございまして、担い手であるとか、場所とか予算、こちらが大体課題となっています。どこも苦労されているというふうな話です。本市でも、このような様々な課題に直面するだろうというふうに思っていますけれども、保護者のニーズを踏まえて、またスピード感を持って事業を展開していければと思っております。

渡部委員

 学童保育と違って、料金なども違うので、そこの理解とか保護者に対する理解とかも多分大変だと思うんですけれども、ただ、居場所を作るだけではなくて、安全面や防犯とか行き帰りのことなどもあると思うので、いろいろなことを想定しながらやっていってほしいなと思います。お願いします。

田牧教育長

 ほかにございますか。

氏田委員

 2つ程お願いいたします。
 1つは、(1)の小中一貫教育についてです。いろいろ見ていますと、義務教育の9年間を今予定されているのは施設一体型で、1つの組織にまとめる義務教育学校ではないかと思います。この義務教育学校ができるということは、これは時代の要請であるかなと楽しみにしているところです。メリット等はリーフレット等を見るといろいろ書かれております。ただ、今現在、計画を進行するに当たって課題があるのではないかなと思いますが、その課題などを教えていただければと思います。それが一つ。
 2つ目は、子どもたちの居場所づくりについてです。小学校を対象とした放課後こども教室、それから中高生を対象にした複合施設での居場所づくり、これが進んでいるかと思いますけれども、学校全体を見ると特別支援学級等が非常に増えている現状で、特別に配慮を要する子どもたちへの放課後の居場所づくりというか、それは今現在どういうふうになっているかということと、今後の見通しを教えていただければと思います。よろしくお願いいたします

教育政策課長

 私のほうからは1つ目のお尋ね、一貫教育、義務教育学校の件についてお答えいたします。
 まず課題というお話でしたけれども、現時点で考えます重要な視点といたしましては大きく3つあるかと思います。
 1つ目はまず柏市で初めての取組となりますので、いわゆる一貫教育の必要性であったり、一貫教育の導入によって何を達成しようとしているのかという目的の部分、それから効果、あと何が具体的に変わっていくのかといった点につきまして、子どもたちはもとより、保護者であったり地域の方々であったり、教職員にしっかりと御理解をいただいて賛同いただけるような、土台づくりを進めていくというところがまず必要かと思います。
 2つ目といたしましては、施設一体型の小中一貫教育という形、義務教育学校となりますと、小学校が中学校によるか、中学校が小学校によるか、また新たな場所につくるかとかいろんなパターンがありますけれども、いずれにしても設置する場所によりまして、一部の児童生徒は通学距離が現状より伸びてしまうということが想定されます。現状では国の定めます通学距離、小学校4キロ、中学校6キロという形のものを柏市でも採用しておりますけれども、特に小学生は低学年から高学年までの発達段階の違いが大きいですし、また昨今の気象条件の変化なども考えますと、一定の見直しをしながら特に小学生に当たっては一定の距離以上、一定の時間以上の通学となれば、スクールバスの運行ということも検討していく必要があるものと考えています。
 3点目といたしましては、教員免許の問題でございます。国のほうでは、義務教育学校につきましては、小学校、中学校どちらかの免許を持っていれば勤務が可能という考え方を示しておりますが、例えば中学校の教員が小学校に行って教える、はたまたその逆という、いわゆる乗り入れの授業を行おうとした場合には、今後小中両方の免許を持った教員の数であったり、全体を占める割合というのが増えていくことが人事面から考えても、教育面から考えてもよろしいかなというふうに考えています。

生涯学習課長

 それでは2点目の放課後こども教室について生涯学習課のほうからお答えいたします。
 御質問の中には、特別に配慮を要する子どもたちの居場所の現状と今後の見通しということであったと思います。まず、私どもが行う放課後こども教室のお話の中で、駅前における複合施設につきましては、特別に配慮を要する子どもか否かにかかわらず、受入れをするように考えています。一般的に特別な支援を要するということは難聴であるとか知的であるとか、あとは自閉とか情緒等の障害などを指すというふうに思われますけれども、本市におきましては、今年の5月1日現在では、小学生が839名、中学生は320名、合計1,159名の児童生徒が特別支援学級のほうに通っているところです。
 また、市は特別な支援を要する放課後の児童生徒の受入れに際しましては、学童保育であるとかで受入れが行われています。このほか、放課後における居場所のニーズが高いことから、市では放課後デイサービスなどの拡充にも努めているところであります。このようなことを考えまして、私どもとしましても障害のある子どもを含め、その能力とか可能性を最大限に伸ばすことができるように、放課後こども教室や駅前の複合施設におきましても、配置する職員の障害への理解を含めるために内部研修の実施とか、外部研修の受講を推進するほか、様々な児童生徒の悩みを解決するという、相談事業についても展開のほうをしていきたいと考えております。

氏田委員

 ありがとうございました。
 小中一貫校について、今本当にこれから初めて柏市で行われるということで、これが土台になるかと思いますので、十分に検討していただいて、これからの目標になるような学校づくりをしていただければありがたいなと思います。
 それから子どもの居場所づくりのほうについても、今の御答弁ですと、全ての子どもを受け入れる考え方であるという認識でよろしいですかね。よろしくお願いしたいと思います。

田牧教育長

 ほかにございますか。

森委員

 今の小中一貫教育に関してなんですが、市長が導入自体を目的とならずにということで触れていて、一番最初の回答の中で効果的なカリキュラムを検討するというふうに書いてあるんですが、これは5年後に開校予定ということですので、具体的にはどのようなカリキュラムをもって効果的とするのか、どんなイメージがあるのかちょっと分かる範囲で教えていただければと思います。

教育政策課長

 現時点で全て検討が深まっている段階ではございませんので、あくまでも一例としてのお話を申し上げますと、今回我々も、多くの自治体の先行事例を勉強させていただいているところです。視察をさせていただいております。その中で、やはり多くの学校で取り入れられているのが、いわゆる6-3制、小学校の前期課程6年、後期課程3年という縦割りを壁と言いますか、それを現在の発達段階に応じて少し見直す、9年間を4-3-2という、下からの区分けにしたりというものの形を取り入れていたり、あとは独自の教科設定というのを取り入れていたりというそういったものもございます。あと授業のコマ数自体に少し変更を加えていくといったいろいろな工夫がされているなというふうに感じております。ただ、我々が行ってお話を聞かせていただく中で一番感じているのは、6-3制であろうが、例えば4-3-2制であろうが、どんな形をつくろうが一番大切なのは子ども達の交わる活動なり、授業教育の場面を増やしていくということで、またそこに対しての教員それぞれの熱量というのを高めていくことがベースとしては一番大切なことなのかなというのを現時点では感じているところでございます。
 お尋ねの具体的な柏市でどういうカリキュラム、どういう具体的な手だてを加えていくとよりいいものができるかということにつきましては、この後我々内部の検討会でも検討を重ねつつ、新たに設置いたします教育政策審議会のほうで十分に議論を深めていただきたいというふうに考えております。

森委員

 ありがとうございます。なかなか言葉どおり効果的なカリキュラムを検討するのは本当に難しい部分であると思うんですね、一番。導入したはいいけれどもなかなかそれが効果を上げているか分からないという自治体も多分多くあると思いますので、期限が迫っている中での検討で大変だと思いますが、できるだけ充実した内容となるように御検討をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

田牧教育長

 ほかにございますか。
 ないようですので、続いてイの「市議会令和5年第3回定例会・教育子供委員会審査の決算に関わる部分について」に御質問がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 続きまして、ウの「柏市青少年センター閉館イベントについて」御質問がありましたらお願いします。
 よろしいでしょうか。
 ないようですので、続きまして、エの「Online Kashiwa English Camp 2023の実施について」御質問がありましたらお願いします。

森委員

 参加生徒が2,000以上を超えてかなり充実した内容になったということは想像されますが、最後にALTが視聴して驚くようなすばらしい内容の作品を見られたというような説明がありましたが、具体的にどのような内容であったのかちょっと幾つか紹介していただけるとありがたいと思います。

指導課長

 課題ということで各学年に応じて出されているものがあるんですけれども、例えばオリジナル料理ですと、自分のオリジナルもそうなんですけれども、海外のオリジナル料理を自分で調べたものを紹介しつつ、自分のオリジナルのものを紹介するという比較の部分が入ってきたりですとか、あとはこれは内容的なものではないのですが、実は不登校ぎみのお子さんがこちらに参加して、自分の課題に取組み、ALTとやり取りをするというようなことも実現したと聞いておりますので、非常にこちらが考える以上に子どもたちがこの場に主体的に取り組むことができたということは聞いております。

森委員

 ありがとうございました。この動画は実際にはほかの生徒が視聴できたりとかするようなふうにはなっているんでしょうか。

指導課長

 承諾を得たお子さんについては、DVDにするということができておりますので、そちらでそれぞれの学校が見合うということができるというような状況になっております。

森委員

 この同学年の生徒がこんな動画を英語でつくれているというのを見て刺激を受けられるような体制が整っているということですね。ぜひ、進めていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。
 ないようですので、続きましてオの「第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」御質問がありましたらお願いします。
 よろしいでしょうか。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。よろしいでしょうか。

9.議事

議案第1号 教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況に係る点検及び評価について

説明

教育総務部長

 議案第1号は、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況に係る点検及び評価について報告書を作成し、市議会令和5年第4回定例会に提出するとともに公表しようとするものです。
 議案の詳細につきましては、教育総務課長から御説明します。

教育総務課長

 本議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定により、地域住民に対する説明責任を果たすとともに、本市教育行政の充実を図るため、本市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況に係る点検及び評価の結果に関する報告書を作成し、柏市議会に提出するとともに、公表したいので提案するものです。
 今回の点検及び評価は、令和4年度の事務を対象としたものとなります。報告書の作成に当たっては、まず事務局の各課、室及び教育機関において点検・評価を実施し、報告書の事務局案として8月に中間報告書を作成しました。
 この中間報告書に対し、学識経験者より御意見をいただくともに、9月28日に協議会を開催し、教育委員の皆様に御協議いただきました。これら学識経験者からの意見及び協議会の結果を基に調整を行ったものが、本議案の報告書でございます。皆様からいただいた意見を元に変更した部分について2か所説明をさせていただきます。
 まず、森委員より、英語教育については話すことが評価の対象になっている。「読み・書き」がメインでやってきた日本の英語教育が変わらなければいけないということだと思うので、「取組の方向1-2 英語教育の推進」の中でも、そういったことに対する指標や文言が、何らかの形で加えられたほうがいいとの御意見をいただきました。
 これを受けまして、報告書10・11ページに記載の「取組の方向1-2 英語教育の推進」について、話すことを中心に児童生徒が英語の授業へ前向きに取り組めるよう、外国語主任会や学校訪問等で指導・助言を行っていくことを追記しました。
 次に、同じく森委員より、市立高校教育の推進、キャリア教育について、次年度以降の取組の検討材料にするために、実際の進路決定に当たって、役に立ったかどうか、3年生からの回答の集計も検討してほしいとの御意見をいただきました。
 これを受けまして、報告書16・17ページに記載の「取組の方向1-7 市立高校教育の推進」について、学校評価の評価項目の中に、キャリア教育推進プログラムが自分のこれからの進路選択に役に立つと思うかという質問項目を加え、1・2年生からの回答を集計し、3年生に対しては、進路に関する取組が自分の進路決定に役立ったと思うかという質問項目を加えて回答を集計することを追記しました。
 学識経験者の意見聴取につきましては、千葉大学教育学部の丹間 康仁准教授及び開智国際大学教育学部教育学科の寺本 妙子教授から、お忙しい中、貴重な御意見を賜りました。お二人の御尽力について、ここに皆様に御報告申し上げるとともに、深く感謝の意を表したいと思います。
 また、教育委員の皆様からも、中間報告書等を熟読していただいた上で、御意見をいただき、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 最後になりますが、本議案については、議決後、市議会令和5年第4回定例会において報告書を提出するとともに、市のホームページで公表いたします。
 私からの説明は以上です。御審議の程、よろしくお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第2号 柏市教育政策審議会規則の制定について

説明

教育総務部長

 議案第2号は市立の小学校、中学校及び高等学校における教育政策について審議するための教育委員会の附属機関として新たに教育政策審議会を設置する旨の条例が先の市議会第3回定例会で可決をされました。このことを受けまして、次に同審議会の開催及び運営等に関する規則をここに制定したいので提案するものでございます。
 詳細につきましては、次長兼教育政策課長より御説明申し上げます。

教育政策課長

 それでは議案第2号、新たに設置いたします柏市教育政策審議会に関する規則の制定に関する議案でございます。

 本議案は提案理由にございますとおり、令和5年第3回定例市議会におきまして審議の上、関係条例を改正し新たに教育委員会の附属機関として設置いたしました柏市教育政策審議会の開催及び運営等に関する規則を制定することを提案するものでございます。
 この審議会では、将来にわたる児童生徒数の減少や小規模の学校の増加を見込み、さらには学校現場が抱えている不登校をはじめとした多種多様な教育課題について、幅広く多面的に審議をいたします。直近の審議事項といたしましては、よりよい教育環境と教育の質の向上を目指し、将来にわたる小学校、中学校、高等学校の在り方に関する基本方針といたしまして、柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針の策定に向けて、来年度までの2か年のかけて取り組んでまいります。
 第2条委員の構成でございます。本審議会は、市立小中高等学校における教育政策に関して多面的に審議するために委員としまして一律の小中高等学校の校長、そして主に保護者となりますが、小中高等学校の関係者、また学識経験者のほか公募委員を含めたその他教育委員会が必要と認めるものの合計15名で構成いたします。
 第3条、会長及び副会長は委員の互選により定めることといたしますので、初回の審議会におきまして決定いたします。
 以降第4条は会議の招集や成立条件につきまして、第5条は関係者の出席につきまして、第6条は審議会の運営につきましての規定となります。
 最後に規則の施行日は公布の日からといたします。

質疑

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第3号 柏市教育政策審議会委員の委嘱について

説明

教育総務部長

 議案第3号は新たに設置をします、柏市教育政策審議会の審議会委員の委嘱をしようとするものでございます。
 詳細につきましては、次長兼教育政策課長より御説明申し上げます。

教育政策課長

 続きまして議案第3号の御説明をいたします。
 本議案は、先ほど議案第2号と関連したものでございます。柏市教育政策審議会を設置することに伴い、規則で定める委員の構成に基づきまして、委員を委嘱することを提案するものでございます。
 議案第2号規則の制定で御説明させていただきましたとおり、委員の構成といたしましては、市立学校長として小学校の校長、こちら2名、中学校の校長2名、高等学校の校長が1名で計5名となります。
 次に市立学校関係者といたしましては、柏市PTA連絡協議会からの推薦者が2名、学校運営協議会委員コミュニティースクールの委員が2名で計4名となります。学識経験者といたしましては、小中一貫教育を含め、教育政策全般に幅広い知見をお持ちで、国の中央教育審議会の委員等の要職を務めた経験もございます千葉大学の天笠 茂名誉教授と、柏市の子ども政策や教育関連の審議会委員を多数歴任され、柏市政にも精通された開智国際大学の寺本 妙子教授の2名となります。その他、市教育委員会が必要と認めるものといたしまして、教育子ども子育て分野に興味関心の高い方々を中心に3名選定したほか、地域コミュニティーにとっても学校というのは大変重要なものでございますので、柏市ふるさと協議会連合会の阿部会長を含めた合計4名を選定しております。
 表の欄外にございますが、委員の任期は令和5年11月1日から令和7年10月31日までの2年間となります。
 本審議会の男女の構成比率でございますが、全15名の委員のうち、8名が女性となりますので、全体の53パーセントという形になります。

質疑

なし

採決結果

全員賛成可決

 

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

 

日時:令和5年11月22日 水曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

教育総務部長

 教育総務部から、11月16日木曜日に開催予定でございます第2回総合教育会議に関すること。それから11月22日水曜日に開催を予定しております第1回柏市教育政策審議会に関することの2件について御案内申し上げます。
 詳細はそれぞれの担当課長から御説明申し上げます。

教育総務課長

 私からは11月16日に開催予定の第2回総合教育会議について御説明いたします。
 総合教育会議は、教育を行う諸条件の整備や重点的に講じるべき施策等について、市長と教育委員会が協議、調整を行うものです。
 今年度第2回目となりますこの会議は、11月16日木曜日に柏市役所本庁舎3階の庁議室にて開催されます。
 今回の議題は、「若者支援について~児童生徒の居場所づくりを中心に~」となっております。教育委員の皆様には、より良い教育環境を整備するため、御協議いただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

教育政策課長

 続きまして、11月22日に予定しております第1回柏市教育政策審議会について御説明いたします。
 先ほど議案第2号及び第3号で御審議いただきましたとおり、新たに柏市教育政策審議会を新設いたしました。今年度におきましては計3回の開催を予定しておりますが、初回の開催となる第1回目の審議会を11月22日水曜日に沼南庁舎5階大会議室におきまして開催いたします。
 初回の審議会では、委員の委嘱や会長の選任といった事務手続のほか、まずは大局的な視点で柏市の学校を取り巻く現状と今後の見込み、様々な課題について事務局より報告させていただいた後に、意見交換をしていただく予定でございます。
 審議の概要や進捗状況につきましては、適宜教育委員の皆様に御報告させていただきます。

生涯学習部長

 続きまして生涯学習部でございます。生涯学習部では、11月11日、12日の2日間にわたって行われますリニューアル後、第3回目となりますラコルタ柏フェスティバルについて、所管の中央公民館長のほうから説明をさせます。

中央公民館長

 ラコルタ柏フェスティバルについて、説明させていただきます。こちらは11月11日土曜日、12日日曜日、ラコルタ柏の3階から上の部分の中央公民館、1、2階の総合福祉センター、合わせての教育福祉会館を一体的に活用する催しで、教育分野と福祉分野の連携の下、リニューアル後から取り組んでいて、今年が第3回目となります。
 昨年度は延べ約1,900名の参加をいただきました。今年度も約40の組織・活動団体などが実行委員会を組織し、話合いを重ね形を作り上げてきております。実行委員会で決めたテーマ、ドキドキ、ワクワク、みんなで学びみんなで楽しむを掲げ、演奏やダンスなどの発表、日頃の活動の展示、スポーツや手話などの体験イベントもあり、老若男女が共に楽しみながら交流し、地域の教育、福祉活動への理解を深めていただけるよう、日体大柏高校の高校生なども加わって、スタンプラリーなどの工夫をしています。
 オープニングでは、YOASOBIの楽曲のツバメを飛び入りの方も参加しての楽器演奏、合唱、手話での合奏で奏で、スタートしたいと準備しております。お時間がございましたら、ぜひお立ち寄りください。

学校教育部長

 学校教育部からは、部活動の在り方に関するガイドラインワーキンググループについてと、あとは柏市中学生によるいじめ防止サミットKASHIWAについてでございます。
 詳細は担当課長より御説明申し上げます。

指導課長

 私からは11月2日木曜日、部活動のガイドラインワーキンググループ1.について説明申し上げます。こちらは、今年度1回目ということで、開催予定です。現在の部活動ガイドラインは、令和3年3月に第3版として作成したものです。満3年を迎えるこのタイミングでの改定が行われ、そのためのワーキンググループとなります。外部の有識者やPTA関係者、現場の先生方を含め市教委の事務局と合わせて約30名程度の構成で話合いを設定する予定でございます。

児童生徒課長統括リーダー

 私からは、いじめ防止サミットKASHIWAについて説明させていただきます。
 このいじめ防止サミットKASHIWAは、柏市児童虐待及びいじめ防止条例第22条に基づき、いじめ防止啓発月間の取組の一つとして開催するものです。今年度は11月9日木曜日の午後にオンライン形式で実施いたします。
 市立中学校21校より、1校当たり代表生徒2名、担当職員1名、オブザーバーとして柏市PTA連絡協議会より推薦された代表者、教育委員会より教育長、学校教育部長、児童生徒課指導主事、また講師として柏市教育委員会スクールロイヤー 山岸 丈朗氏の参加を予定しております。
いじめをなくすためには、子どもたちが自らいじめについて考え、自らの手で解決に向けて取り組んでいくことが効果的であると同時に、保護者、地域の理解と支援が必要です。このことを踏まえ、市内の中学生及びPTAの代表者が一堂に会し、いじめ防止の取組の中核となるリーダーを育成するとともに、柏市内での多様な取組の実施を一層推進してまいります。
 当日の内容については、いじめと人権を法的視点から考えるをテーマに、事例を基にいじめについて考え、活発に議論されることを目指しております。

田牧教育長

 ありがとうございました。月間行事予定について、何か御質問等はございますでしょうか。

12.閉会宣言

田牧教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
 閉会とします。
 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム