トップ > 市政情報 > 教育委員会 > 教育委員会議 > 教育委員会議の会議録 > 令和5年分 > 柏市教育委員会令和5年第6回定例会会議録

更新日令和5(2023)年7月28日

ページID35507

ここから本文です。

柏市教育委員会令和5年第6回定例会会議録

1.日時

令和5年6月29日(木曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後2時54分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森 秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

教育総務部

  • 教育総務部長 原田 明廣
  • 教育総務部次長兼教育政策課長 松澤 元
  • 教育総務部次長兼学校給食課長 中村 泰幸
  • 教育総務課長 籠 希世子
  • 教育施設課長 古谷 正人

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部上席技監 依田 紀彦
  • 学校教育課長 伊藤 正則
  • 指導課長 中田 敦子
  • 指導課主査 相澤 智幸
  • 児童生徒課長兼少年補導センター所長 石井 剛範

事務局

  • 教育総務課副参事 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課主事 松岡 裕希
  • 教育総務課主事 矢代 知里

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

 傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
 本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。
 なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくことにしたいと思いますが、いかがでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

 それでは、随時入室していただくことにいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

 ただいまから、教育委員会令和5年第5回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和5年第5回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

学校教育部長

 まず初めに、アの「第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」及びイの「柏市の「いじめ」の調査結果(令和4年度)について」を、児童生徒課長から御報告申し上げます。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 児童生徒課からは2点御報告申し上げます。
 初めに、アの「第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」です。
 令和5年5月30日に、第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会を開催いたしました。児童相談所、警察等関係各機関からの代表に加え、医師、弁護士、教育委員、学校関係者が出席し、いじめ防止に向けての協議を行うとともに、連携の強化を図りました。
 主な協議内容としましては、令和4年度生活実態調査集計結果から、SNS利用による知らない人との関わりやその危険性について、また、外部とのつながりがマイナス面だけではなく、プラス面もあるか具体的に調査する必要があること等の御意見がございました。
 次に、いじめの未然防止・早期対応の取組について、主に匿名報告・相談アプリ「STANDBY」の相談状況や相談内容に関することとして、教職員の指導の在り方等、委員それぞれの御立場から貴重な御意見をいただきました。
 続いて、令和4年度いじめ重大事態については、調査検討委員からの提言を受け、教育委員会の今後の具体的な対応について、各委員へ報告をいたしました。
 なお、会議は公開で行い、1人の傍聴者がいらっしゃいましたが、ウのいじめ重大事態の報告については、不開示情報が含まれる事項がありましたので、非公開で行いました。
 今後の対応としまして、まず令和5年度生活実態調査について、調査結果から実態がより分かりやすくなるよう、質問項目の見直しを図ってまいります。
 次に、匿名報告・相談アプリ「STANDBY」の運用について、相談体制の見直しを含め、その有効性の検証を進めてまいります。
 最後3つ目としまして、柏市いじめ防止基本方針について、令和5年度改定による適切な運用について努めてまいります。
 次に、イの「柏市の「いじめ」の状況調査結果(令和4年度)について」でございます。
 いじめの解消については、「心身の苦痛がない状態が少なくとも3か月経過していること」としており、令和4年度の解消率は67.6パーセントでした。未解消の事案については、引き続き解消に向けて努めてまいります。
 いじめの態様についてですが、小中高校共に「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なこと言われる。」が最も多い結果となりました。
 いじめの発見のきっかけは、小中高校ともにアンケート調査など学校の取組によるものや学級担任が発見した事案が最も多く、次いで本人からの訴えによるものとなっております。
 今後も、アンケート調査実施と教育相談の充実に努め、組織的な対応を図ってまいります。
 続きまして、令和5年度のいじめ問題への柏市としての取組についてですが、まず、今年度改定しました「柏市いじめ防止基本方針」及び「いじめ問題対応の手引き」に基づき、いじめ防止対策に努めてまいります。
 次に、いじめ問題対策連絡協議会を開催し、各委員の御意見をいただき、さまざまな角度からいじめの状況を検証いたします。
 次に、柏市問題行動対策支援チームをつくり、指導主事、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラースーパーバイザー等が一体となり、学校の支援に努めてまいります。
 最後に、昨年度に引き続き、市立全中学生及び小学6年生、市立柏高等学校全高校生に匿名報告・相談アプリ「STANDBY」を提供し、いじめの未然防止・早期対応に努めてまいります。

学校教育部長

 教育長報告は、以上でございます。

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの「第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

森委員

 協議内容のところで、委員の中から具体的な御意見があったということが幾つか出ておりますが、差し障りのないところで幾つか紹介していただけると助かります。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 1つ、匿名報告・相談アプリ「STANDBY」の活用状況について、どのような相談があるかということの御質問がございました。その中で、事務局のほうからは、教職員の指導に対することの相談内容が挙がりました。それについては、必要に応じて学校に事務局から報告をしまして、解消に努めるというような回答を1つさせていただいたものがございます。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。
 なければ、続いて、イの「柏市の「いじめ」の調査結果(令和4年度)について」に御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 質問ではないのですが、いじめの調査結果について、ちょっと感じたことなんですけれども、小学校でのいじめの実態というか、区分を見ていて、令和3年度に比べてパソコンとか携帯電話などの誹謗中傷で嫌なことをされるというのが、3倍近く増えているのがすごく気になって、やっぱり携帯電話を持つ小学生も増えていたりとかして、オンラインゲームなどもする子もいると思うんですけれども、親や教師が知らないところでいじめにつながっているやり取りが行われているって思うと、やっぱりとても怖いなと思いますので、ネットの危険性とか利用の約束などをまた、高学年だけではなくて、低学年もきっと関わってくることだと思うので、学年問わず改めてまた指導していく必要があるなと感じました。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 今、渡部委員が御指摘のとおり、近年、やはり小学生のスマホ、携帯の所持率が高くなっているところで、そのことによる危険性については認識しております。
 教育委員会としましては、学校からの依頼を受けてにはなりますが、児童生徒又は保護者、教職員向けの啓発講演を実施しております。子どものスマホやネット利用に関連した犯罪の防止とか、また併せて薬物乱用防止等の啓発も努めております。今後もこちらのほうも積極的に啓発講演を進めていきたいと思います。

氏田委員

 今年は、いじめ防止対策推進法が施行されて10年になるかなと思います。そういうことを考えながらこうやって見ていくと、いじめの認知件数が大体3,000件くらい、毎年、全部合わせて4,000件くらいあるのかなと。児童生徒数から見ると、大体10何パーセントくらいに相当するんではないかなというふうに思います。
 こういうふうに、一番怖いのは、やはりいじめが内在化することが一番怖いので、数に関してこういうふうにきちんとこのくらいの認知をしているというのを把握することもすごく大切なことかなと1つは思っています。
 その発見のきっかけが、学校で行うアンケートとか、それから担任が発見することが多いというのが一番に挙がっていますけれども、ということは、学校現場でこのいじめ防止に対する取組がしっかり根づいているのかなというふうにも思います。
 ただ、しかし気になるのが、いじめの解消が思うようにいっていない状況があるのかなというのが見て取れます。というのは、小学校の数を見ていると、やはり1,000件以上がやっぱりまだ解消していない回数なのかなというふうに思いますので、こういうやっぱりこの状況というか、この解消しない状況が3分の1以上あるということの分析をどういうふうにしているのかなということと、それからこれをどういうふうに取り組んで解消していこうとするのか、そこら辺を聞かせていただきたいと思います。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 まず、氏田委員の御質問にありました、いじめの解消についてお答えさせていただきます。今、委員御指摘のとおり、令和4年度の解消率、こちらが67.6パーセントと約3分の2の解消率となっております。ただし、こちらについては、令和5年3月末時点での数字になりますので、令和5年1月以降に認知したいじめについては、3月末時点では、解消判断となる3か月経過に満たないということがあるため、この件数が未解消の件数に入ってしまうところがございます。
 ちなみに、昨年度になりますが、令和3年度にあったいじめについて、令和4年の3月末時点での解消率が資料の(1)いじめの認知件数のところにあるのですが、小中高合わせて71.1パーセントとなっています。ただ、この後、新年度に入って追跡調査を行っています。9か月後の12月末時点では、小学校では、99.4パーセントの解消率になっています。ですので、こちらは各学校で当然いじめの解消を引き続き行って、時間がかかるところもあるのですが、丁寧に対応したものと捉えております。
 いじめの解決については、いじめを行う児童生徒による、いじめを受けた児童生徒に対する謝罪に終わるものではなくて、両者や周りの児童生徒全員がお互いの関係を修復し、新たな活動に踏み出すことをもって判断するものでございます。ですので、今後も全ての児童生徒がお互いを尊重して認め合う人間関係を構築できるような集団づくりの取組に努めて、いじめ解消事案については、当然100パーセントの解消率を目指して対応を今後とも努めてまいりたいと思います。

氏田委員

 分かりました。調査をする時期とかそこのところがちょっと問題だということですよね。分かりました。それは経過としてこれからも見させていただきたいと思います。
 あと、今ちょうど出たからなんですけれども、いじめの認知件数の解消率のパーセントなんですけれども、これは令和4年、令和3年とも67.6パーセント、それから71.1パーセントというのは、どこから導き出したものなのでしょうか。というのは、これ、小中高合わせて解消率とした場合は、こういう計算にはならないと思うんですけれども、これはどういう計算になるんですか。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 解消率は小中高を合計したところの数字、こちらを合わせた数としての計算上にはなりますので、それぞれ小中高で、解消率の項目のそれぞれのパーセントはありますが、最後の合計数は小中高合わせたトータルでの解消率の数字を出してございますので、ちょっと分かりづらかったかもしれませんが、その集計結果、合計数ということでの割り出しになると思います。

氏田委員

 分かりました。
 あと、やっぱり1つ思うのは、一人一人の子ども全てが安心して学校の教育活動が受けられるという状態が、いじめ解消の一番の狙いだと思いますので、これからも取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

牧田委員

 先ほどの解消率は、この表の合計欄の認知件数と対象の件数をパーセンテージで出しているということになりますね。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 そうです。認知した件数と解消した件数とここの数字を割り算するということで。

牧田委員

 分かりました。先ほども、啓発活動の話が出たんですけれども、スクールロイヤーをやっていて、もともと中学校の在籍の生徒さん相手にいじめの啓発のお話をするということをやっていたんですが、最近やはり小学校から同じような話をしてもらえないかというオファーが多くありまして、小学校の6年生とか5年生になると、ほぼほぼ中学校と同じような話をしても、結構真剣に聞いているところはあります。例えば、いじめとは何ぞやということをいじめ防止対策推進法の規定であるとか、千葉県の条例を紹介しながらなるべく分かりやすいお話をしているんですが、そこもかなり理解をする力がやっぱり最近はあるのかなと。
 特に傍観者ということに関して、そういうことがあったらいけないんだということも結構よく理解をしてくれていますので、思いのほか小学校でも子どもたちの関心が高いと思っております。定期的にたくさんの小学校を回るので大変なんですけれども、年に1回どこの学校でも高学年を対象にきちんとした啓発活動をやるなりするのがやはり効果的かなと思っております。
 千葉県のスクールロイヤー制度では、そんなに枠はないですけれども、毎年やっていまして、柏市からもいつも御依頼いただいているようですので、引き続きやっていただければと思いますし、こういう要望があるということ、あるいはこうしたほうがいいんじゃないかという提案とか、御希望があれば、県教委のほうに言っていただければ、県教委のほうもきちんと対応するようですので、よろしくお願いいたします。

児童生徒課長兼少年補導センター所長

 ありがとうございます。本当は、委員がおっしゃるように、やはり小学生のいじめの件数についてもかなり、またコロナ前と同じような数字になってきているところがございます。その辺りを踏まえて、今中学校1年生を対象にいじめ傍観者の授業も行っておりますが、やはり小学生に向けてもその辺りの啓発活動、啓発講演のほうは努めてまいります。ぜひ、またお力をいただければと思います。

田牧教育長

 ほかに御質問はございますでしょうか。
 なければ、以上で教育長報告を終わります。

9.議事

議案第1号 教育財産の用途廃止について

説明

教育総務部長

 議案第1号は、教育財産の用途廃止についてでございます。柏市立田中小学校の建物並びに柏市立田中中学校の建物及び工作物について用途廃止をしようとするものでございます。
 詳細につきまして、教育施設課長のほうから説明させていただきます。

教育施設課長

 今回は、田中小学校及び田中中学校の教育財産について、用途廃止の議案になります。
 田中小学校の建物については、校舎の建て替え並びに長寿命化改良工事に伴って、渡り廊下の位置を変更したため、既設の渡り廊下を解体したものでございます。
 続きまして、田中中学校ですが、こちらの用途廃止する建物及び工作物につきましては、お手元の資料の配置図にお示ししております。これらは、校舎増築工事に際しまして、支障となるため解体撤去を行うものです。10月からの増築工事に着手するため、解体工事を先行して行う必要があるので、今回用途廃止するものでございます。
 なお、クラブ室及び体育倉庫は学校敷地内の別の場所に新たに建て替える予定になっております。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第2号 柏市立学校施設目的外使用規則の一部を改正する規則の制定について

説明

学校教育部長

 議案第2号は、部活動の地域移行に伴い、複数校の体育館等を使用しようとする者は、委員会に対して申請書を提出することを許可したいので提案するものでございます。
 詳細は、指導課長から御説明申し上げます。

指導課長

 今年度、9月から市内全中学校を対象に、部活動の地域移行を開始いたします。主な活動場所としては、学校の施設を想定しております。そのため、地域クラブの運営団体には、学校施設目的外使用規則にのっとり、申請書の提出が求められます。
 現行の使用規則では、申請受付や許可書の発行、管理簿の作成など、全ての窓口を学校としており、学校が許可できる範囲は一時的利用に限定されております。地域移行が開始されますと、毎週土日に各校で多くの地域クラブが活動することとなりますので、その都度学校が手続を行うことがとても難しくなります。
 そこで、教育委員会が一括して申請を受理し、長期的に使用許可ができる仕組みの構築が必要となってまいりました。
 今回の改正点は、第3条使用の許可等に「ただし、委員会が認めるときは、学校の校長を経由しないで提出することができる」ということ、それから、第7条使用管理簿の整備には、「及び委員会」という点をそれぞれ追加する点でございます。これにより、地域クラブの活動を長期的視点で計画できるようになるため、子どもたちの活動機会を安定的に確保できるようになります。
 教育委員会に申請できる団体につきましては、教育委員会と協定が結ばれており、活動の理念や内容が広域的に子どもたちに有益であると判断できる団体に限ります。その他、これまで学校施設を使用していた団体につきましては、現行の規則と同様に学校が窓口となり、手続を行いますので、変更はございません。
 私からは以上となります。よろしくお願いいたします。

質疑等

氏田委員

 この目的外使用で、委員会が認めているときという、この意図がどこにあるのかなとここを見て思いましたので、今の説明で大体分かりました。地域部活動をスムーズに移行される一環ということですよね。
 私は、この学校管理というのは、学校のほうの校長の大きな責務だと思うんですね。それは、これからますます目的外使用等が多くなってくるのかなと、今の話を聞いていて思いました。そうした中では、やっぱり学校の現場と委員会が本当に密にならないと、いわゆる子どもの教育活動が脅かされるような目的外使用であってはならないとすごく思いますので、あと、もう1つは、施設の安全面をどう担保していくのかなというのも非常に気になるところです。なので、いわゆる安全面のこと、それから、委員会と学校現場との連携のところ、そこら辺はどのように考えているんでしょうか。

指導課長

 では、安全面についてお答え申し上げます。まず、活動の面から考えまして、内容的には、行き過ぎた活動とならないよう、協定書の中で活動内容や活動の総量について、国のガイドラインを遵守すること、それから施設使用の際には、安全確認を行うよう明記するようにして、活動内容が安全に行われるようにということをしっかりと守っていけるようにしたいと考えております。
 続いて、施設の面ですけれども、教育委員会と学校の連携というのは、確かにとても大切な部分になるかと考えております。
 今、全中学校にAEDを設置しておりますが、このAEDを地域クラブの活動中にも使用できるように、使用できる場所に移設するということを経て、運営団体と協力し、そして地域クラブには、指導員に対する使用方法等の研修も行っていただくよう、依頼をしているところでございます。
 また、研修では、運営団体から緊急時に対応方法についてもマニュアル等を用いて各指導員への説明をなされるということを聞いてございます。
 いずれにしましても、学校と委員会の連携というものはとても大切になってまいります。こちらが実際に9月から運営されますが、された後も委員会と学校は随時活動の状況を情報共有しながら進めてまいりたいと考えております。

氏田委員

 9月から運用されるということで、やってみないと分からないところがあるかと思いますが、やはり一番は子どもたちの教育活動が脅かされることがないようにと、あと安全面をしっかり見て行っていただければというふうに思います。

牧田委員

 バッティングすることがないのかということをちょっと懸念しておりまして、要するに、学校長に使用したいという申請と、あと委員会宛てに申請があって、委員会が認めたときに、これは名簿、あるいは日にちとかの一元管理というのはきちんとできる予定なのでしょうか。要するに、1つの簿冊で管理するのか、あるいはネット上でやるのかという、まずそこのところはどうでしょうか。

指導課長

 現状、既に学校のほうに申請をして目的外使用をしている団体については、委員会も既にそれを把握している状況です。その上に、土日にこの地域クラブがどのような種目でどのような学校にどの時間帯で活動するかというのを全て一元化して、それこそ一元化して予定を立てて、全中学校にもそれを知らせてまいります。ですので、管理としては、この地域クラブの運営団体が全てを網羅して確認ができる状況になっております。そこに新しく申請が入った場合には、今年度中は少なくとも申し訳ないのですが、申請を受理することができないという状況にはなりますので、9月までにできたシステムで3月までの運営は可能になるかなというふうには考えております。

牧田委員

 先ほど、地域団体というか、例えば地元の少年野球が校庭を使いたいというときには、学校長に申請をして、これは一時使用だからその都度の申請ということですかね。そうすると、年間の予定というのは、もともと予定が立たないんじゃないかなと懸念をしているんですが、その都度申請するとなると、バッティングのおそれがないかなというところはいかがですか。

指導課長

 学校は、既に年間を通しての土日の使用状況というのは、全て知らされてありますので、学校のほうで、現状自分の学校の使用状況はしっかりと持っております。そこに新規に入ってきた場合には、学校は空いていればそこに許可を出せるんですけれども、もう既に空いていなければお断りするしかありませんので、各団体のこの部活動の地域移行で行っている以外の新規の団体に関してのやり取りは、学校が自分の学校のことの状況を把握しておりますので、学校のやり取りで可能になるかなというふうに考えております。

牧田委員

 分かりました。いろいろ、やってみないとなかなか難しいところがあると思いますけれども。
 あともう1つ、これはオンライン申請なのか、それとも紙の申請なのか、そこはいかがでしょうか。

指導課長

 目的外使用に関しての申請ということでございますか。

牧田委員

 そうです。

指導課長

 目的外使用に関しては、それぞれの学校にそれぞれの団体が申請する場合には、今、学校への直接申請です。ですので、一括したオンライン申請ということは行ってはおりません。

牧田委員

 部活動で学校の中で教育委員会が認めた団体が部活動をやるといったときには、その都度じゃなくて、年間の申請でそれ程手間をかけないで済むと。ただ、それは紙の申請ということになりますか。オンライン申請なのか、紙の申請なのか、あるいは申請じゃなくて、そもそも委員会のほうで全部手配してやってしまっているのか、申請という建前は残しているのか、そこはいかがでしょうか。

指導課長

 今、この地域クラブの運営団体が、1か所決定をしております。そちらが、各校の地域クラブに移行した活動は全て管理しておりますので、そちらの申請が済んでしまえば、そこから新規に地域クラブの意向としての申請というのは生まれない状況となっておりますので、現状はブッキング等は起きないかなというふうには考えております。

牧田委員

 分かりました。ありがとうございます。

採決結果

全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

 

日時:令和5年7月27日 木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

教育総務部長

 教育総務部は、記載のとおりでございまして、特に紹介する内容等はございません。

生涯学習部長

 お手元にパンフレットをお配りしております。「なつやすみこどもきょうしつ」7月25日から今年も開校する予定でございます。
 具体の内容につきまして、担当課の課長より御説明させていただきます。

生涯学習課長

 「なつやすみこどもきょうしつ」は、小学生の夏休み期間中に公共施設などを利用し、子どもたちの知的好奇心を引き出すことを目的に体験学習を実施するもので、平成25年度から行っております。
 対象者につきましては、市内在中の小学生です。また、教育者は市内の高校生、大学生、それから団体、法人、民間企業、行政団体となっております。
 次に期間及び会場についてですが、令和5年7月25日から31日まで、それから8月1日から4日及び8月18日から25日までの平日に実施しまして、場所は青少年センター、中央公民館、それから図書館本館、リフレッシュプラザ柏、第六水源地となっております。
 なお、リフレッシュプラザ柏と第六水源地については、今年度からの新規実施となります。この新規で開催した理由につきましては、担当から実施したいという要望があったことのほか、「なつやすみこどもきょうしつ」自体が大変人気のある事業でございまして、毎年定員に対して応募者が上回っていることから、多くの子たちに参加してもらうために開催をしたものです。
 それから、次に全体的な講座内容としては、今年度は昨年度より12講座を増やしました。全部で58講座を予定しております。従来から人気の物づくりや化学実験、それからプログラミングなどの講座、ダンスやボッチャ体験などのスポーツ講座、また、将棋、書道、手話などのほか、今年から市民団体による子どもたちについて、災害について考えさせる講座とか、あとは、柏の水道水に学ぶ講座等を新たに開校をしております。子どもたちの好奇心を刺激する体験学習をメインとしたメニューを幅広く提供していることとしております。
 なお、この「なつやすみこどもきょうしつ」は、民間企業から市内の高校、大学、市役所の関係各課と共に連携して実施していくこととしております。
 最後に、講座の募集日程についてですが、今年度は全講座で936人を募集する予定となっております。これは、昨年度749人に対して、187人増というふうになっております。
 私からは以上になります。

学校教育部長

 学校教育部からは、7月5日水曜日に実施予定の地域学校協働活動推進員連絡会及び地域学校協働活動推進員養成講座と7月27日木曜日実施予定の柏市中学校演劇発表会について御紹介させていただきます。
 詳細は担当課長より、御説明申し上げます。

学校教育課長

 7月5日、地域学校協働活動推進員の連絡会及び養成講座について御説明いたします。
 推進員といいますのは、当課が所管しております、学校運営協議会、いわゆるコミュニティスクールが地域学校協働活動を実施していくに当たり、学校と地域をつなぐコーディネートの役割を担っていただく方でございます。
 当課では、昨年より、推進員養成講座を年2回開催し、これに出席された方を推進員の候補者と呼び、実際には翌年度の各学校長の推薦をもって、正式に推進員に任命することとしております。連絡会の場で、正式に地域学校協働活動推進員となる方に任命書を交付し、事務連絡等を行います。
 そして、その後の養成講座につきましては、次年度以降の推進員の候補者の方にまた、今年度推進員に正式になられた方のうちから任意の方に参加していただきまして、合計40人弱の方に出席いただく予定です。
 内容といたしましては、コミュニティスクールの先進市である市川市から、コミュニティスクールの担当者、また市川市の推進員の方をお招きし、コミュニティスクールの実施状況ですとか、推進員の活動事例の紹介をしていただく予定となっております。

指導課長 

 続きまして、私からは7月27日、柏市中学校演劇発表会について、御説明申し上げます。
 これは、柏市内の中学校演劇部の交流、発表の場となっております。日頃の活動の成果を発揮するとともに、演劇を志す他校の生徒との貴重な交流の場となっております。今年度は、市内から5校が参加する予定となっております。

田牧教育長

 月間行事予定について、何か御質問等ございますでしょうか。

氏田委員

 今の演劇発表会ですけど、5校の参加ということは、中学校は21校ありますよね。ということは、今、学校でやっている演劇は5校しかないということですか。

指導課長

 正確な演劇の部の数をこちらとして把握してございません。申し訳ございません。演劇部があるけれども、こちらには参加しないという学校があるかもしれないのですが、いずれにしましても、ここ数年の参加校数はこの5校辺りを推移しているというふうな状況にはなっておりますので、現状としては、部活の存在はこのくらいの数なのかなということが推定されます。

氏田委員

 分かりました。ありがとうございます。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは次に、教育関係団体が開催している総会及び研修会などに教育委員及び私が参加しましたので、その報告をさせていただきます。
 まず、5月16日に開催されました、東葛飾地区教育委員会連絡協議会定期総会及び研修会に渡部委員及び私が参加いたしました。
 代表して、渡部委員から御報告をお願いいたします。

渡部委員

 御報告させていただきます。
 定期総会では、開会とともに新会員紹介から始まって、事業報告、会計決算及び監査報告、令和5年授業計画案、予算案、役員選出が行われました。
 また、東葛飾教育事務所より、新年度の事業予定についてのお話があり、滞りなく終了いたしました。
 研修会では、流山市のスクールロイヤーの小園 恵介氏より、「裁判例から考える学校安全」という演題で御講演がありました。実際に起きた事故訴訟や負傷事件等を例に挙げて、丁寧にお話ししてくださいました。事故や負傷事件などは、いつどこで起きるものか予想できるものではありません。そのため、それぞれの学校で策定している学校安全計画や危機管理マニュアルを定期的に検証すること。また、いざというときに職員全員が対応できるように共通理解をしていくことの大切さを強く述べられていました。
 また、過重労働により、体調を崩した教諭が起こした裁判の例も挙げて、学校側は生徒だけでなく、教職員に対しても安全配慮義務を負うため、働き方改革についての大切さも述べられていました。
 この講演を聞いて感じたことは、学校は生徒、教職員、そして保護者など、人と人との関わりで生まれる社会で、十人十色みんな違うように起こり得る意見や事故などもそれぞれ違いがあって当たり前であり、そのためにマニュアルや定義をきちんと検証して確認することの大切さ、そして共通理解を図ること、それを各学校で対応していけるように、今一度教育委員からも様々な面からアプローチしていってほしいと強く感じました。

田牧教育長

 ありがとうございました。
 次に、5月23日に開催されました、千葉県市町村教育委員会連絡協議会定期総会及び特別講演会に、渡部委員及び私が参加してまいりました。
 代表して、引き続き渡部委員から御報告をお願いいたします。

渡部委員

 こちらの定期総会でも、事業報告、会計決算などについての議事があり、全て滞りなく終了いたしました。
 特別講演会では、文部科学省から、佐藤 悠樹氏、樫原 哲哉氏を講師にお招きして、教師等の指導体制の充実と働き方改革の推進についてと令和の日本型学校教育を担う教師の在り方についての演題で御講義いただきました
 教員の勤務実態調査や、教員採用選考試験の状況等をグラフや数値にして示していただいて、お話ししていただきました。限られた時間だったため、講師のお二方もとても駆け足でお話しいただいて、とても情報量が多い御講演でした。
 その中で、子どもたちに最適な学びを提供するために、教職員の資質向上が不可欠であること、全ての教員に共通的に求められる資質を備えることはもちろんだが、それぞれの個性や長所の伸長を図り、自らの学びを伸ばすため、研修履歴システムを活用することが重要であるとお話ししていました。特に、教員一人一人が常に学び続けることが大切という言葉が印象に残りました。
 教師が自らの成長を感じたり、そのことで子どもの人生に影響を与えることで、教師自身の士気を高め、誇りを持って働くことができる魅力ある仕事であることが認識されることで、1人でも多くの教師が教壇に立つことを期待できる、そのことが時代や社会の変化に対応し、誰1人残されず、誰もが自分らしさを大切にしながら学ぶことができ、一人一人の可能性が最大限に引き出される教育を実現することにつながると強く述べられていました。
 調査の結果などから、依然として、長時間勤務の教師が多い状況でもありますが、部活動ガイドラインの活用や地域移行などにより、勤務実態も減少傾向にあることも確認できたので、できることから少しずつ改革し、引き続き様々な環境整備に取り組むことは必要であると感じました。

田牧教育長

 ありがとうございました。
 来賓として、当日、千葉県の冨塚教育長が見えまして、教員の未配置問題に関する県のこれからの対応、それと高校入試の誤採点に関しての今後の対応策、それと教員採用試験の前倒し実施検討についても、県の教育委員会のほうでは検討しているというようなお話がありました。追加として、お話しております。
 続きまして、5月26日に開催されました、令和5年関東甲信越静市町村教育委員会連絡会総会及び研修会に、氏田委員が参加されましたので、御報告お願いいたします。

氏田委員

 5月26日埼玉県の加須市文化センター学習センターで行われました。この本会、私はもちろん初めてだったので、関東甲信越静というのはそういう団体なんだろうと思いましたら、関東と新潟県、それから静岡県の1都10県の連合会ということでした。
 当日は856人の参加がありました。コロナ禍を経て、令和元年以来、4年ぶりに開催されたということを喜ぶ声が、会長の挨拶、あるいは歓迎の言葉、あるいは来賓の祝辞などでも大きく聞かれたことが非常に印象に残りました。
 この連合会の内容としては、総会と研修会の2部です。総会は、事業あるいは会見報告、新役員の選出が行われまして、令和5年度の役員に会長は埼玉県の羽生市の柿沼氏、それから副会長に栃木県益子町の髙橋氏、それから茨城県古河市の中野氏が選出されております。よって、来年度は、同じ時期に茨城県の古河市で本会が開催されることになっております。
 総会後の研修は、講話と記念講演の二部で構成されておりまして、講話は文科省の初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチームの渡辺氏による、「GIGAスクールの今後に期待するもの」という講演題で行われました。この中で、かなりの資料だったんですけれども、最後にICTの利点を最大限活用すること、それから、端末活用の日常化を図ること、これを学校現場でやってほしいというような話がありました。
 その後の記念公演は、現在、野球解説者の宮本慎也氏の記念公演がありました。この宮本氏、私も現役時代非常に興味を持っていた方だったので、非常に面白く聞かせていただきました。
 演題は、「球道即人道~野球から学んだ人生への取り組み方~」という話で、本当に1時間だったかなと思うんですが、あっという間に終わってしまって、もっと聞きたいなというような講演でした。
 この宮本氏は、大阪で生まれて、父親の影響で小学校3年生から野球を始めたそうです。その後、PL学園時代、いわゆる高校野球、それから大学野球は同志社大学で、その後社会人野球でプリンスホテルで、それから1995年にヤクルトスワローズでプロ野球と、それぞれの野球のステージで出会った指導者、いわゆる仲間からの影響、そこで身につけたこと全てが今現在生きているというような話でした。
 例えば、小学校、中学校時代は、人様に迷惑をかけない、口に出したものは守らなければならないと厳しく両親に育てられたこと、今では非常に両親を尊敬しているというような話がありました。また、野球理論、これはヤクルト時代の野村監督に本当に教わったそうです。
 やっぱり、そのときそのときに出会った方、やっぱり人との関わりの中で学んだこと、それは野球に関係することだけではなく、人としてどう育っていくかというのを、52歳になった今考えると大きかったなというような話が非常に印象的でした。
 最後に、私の心に残った言葉が、努力に即効性はない、継続しなければ身につかないというような話とか、あとは失敗はつきものであると、どう立ち直るか、これが大切なんだというような話がありました。非常に心に残る記念講演だったと思います。
 参加させていただいて、本当にありがとうございました。

田牧教育長

 御報告ありがとうございました。
 その他、何か事務局から連絡ありますか。

12.閉会宣言

田牧教育長

 以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
 閉会とします。
 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム