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更新日令和5(2023)年4月25日

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柏市教育委員会令和5年第3回定例会会議録

1.日時

令和5年3月28日(火曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後3時00分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森 秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 教育総務課長 新井 賢蔵

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部理事 原田 明廣
  • 学校教育部次長兼学校教育課長 松澤 元
  • 学校財務室長 染谷 由恵
  • 教職員課長 福島 紀和
  • 教育施設課長 古谷 正人

事務局

  • 教育総務課統括リーダー 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課副主幹 澤畑 光伸
  • 教育総務課主事 山﨑 恒太

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者が1人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。なお、傍聴の方は、受付時に御確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴していただくようお願いいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

ただいまから、教育委員会令和5年第3回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和5年第2回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

学校教育部長

 教育長報告は、全部で5件ございます。
 まず初めに、アの「令和4年度学校予算の執行状況調査について」を、学校財務室長から御報告申し上げます。

学校財務室長

 令和4年度学校予算の執行状況について御説明いたします。
 柏市立全小中学校を対象にいたしまして、学校予算の執行状況調査を実施いたしました。
 これは、学校の予算執行、財務事務が適正に行われているかを調査し、指導及び改善を図ることを目的としております。
 まず、調査期間及び方法について、今年1月12日から25日まで、書面及び対面による調査を実施いたしました。調査項目は2つです。まず、令和4年度中に購入した備品の登録状況について、2番目といたしまして、学校運営費補助金、学校へ現金をお渡ししている補助金もございますので、そちらの関係書類、帳簿等の点検です。

 調査結果につきましては、指摘事項が適性さを欠くものといたしまして、過年度戻入が4校ございました。

 こちらは、前年度の補助金の精算誤りによって、本来戻すべき金額を少なく積算していたもので、適性を欠くということで指摘事項としております。

 次の、注意事項が改善を要するもの・軽易なものといたしまして、長期立替払、それから決裁もれ、備品登録もれ、関係書類を未作成・記載誤りと、こちらは大変多くございまして52校の該当がございました。

 調査後の対応といたしましては、各校長宛てに調査結果と適正な財務事務の執行に向けた体制の整備及び教職員への周知徹底を図るように通知いたしました。学校財務室におきましては、学校運営費の補助金、交付要綱の見直しを含めまして、誤りが発生しにくい仕組みを作るとともに、チェック機能の強化に努めてまいります。

学校教育部長

 次にイの「令和5年度柏市立高等学校入学者選抜について」を、教職員課長から御報告申し上げます。

教職員課長

 まず初めに、今回の公立高等学校入学者選抜では、市立柏高校においても、採点の誤りが発見され、教育委員の皆様にも御心配をお掛けいたしました。おわび申し上げます。今後は、県教委と協力して原因の分析と再発防止、入試業務の改善等を進めてまいります。申し訳ありませんでした。
 それでは、説明に入らせていただきます。
 今年の一般入学者選抜は、本検査が2月21日火曜日及び22日水曜日、インフルエンザや感染症等の罹患者等に対応した追検査が3月1日水曜日に行われました。本検査、追検査共に県立高校と同様に実施をいたしました。なお、本検査と追検査では、試験実施時間や内容に違いはございませんが、追検査では、2日分の内容を1日で実施しております。
 両検査合わせて志願者は、普通科320名、倍率1.14倍。スポーツ科学科41名、1.03倍で定員を満たすことができました。
 入学許可候補者、合格者は3月3日金曜日に発表いたしました。許可候補者数については、近年県教委から募集定員をきちんと守ること、すなわち、合格者を定員以上出さないことを強く求められており、今年度も定員どおりの合格者数となっております。
 令和3年度入試で、公立高校の入試が1回になり、同じタイミングで私立高校の助成額が増えたことなどにより、公立高校の志願者が大幅に減少し、市柏もその年は大幅な定員割となりました。その後、校長を先頭に職員が一丸となって、生徒募集を努めた結果、今回も定員を満たすことができました。
 今後、第三次教育計画の着実な実施等を通じて教育内容の充実を図り、保護者からも中学生からも選ばれる学校であり続けるよう、教育委員会も支援していきたいと考えております。

学校教育部長

 次にウの「令和5年度の主要な工事の予定について」を、教育施設課長から御報告申し上げます。

教育施設課長

 令和5年度の主要な工事予定について、御説明いたします。
 令和5年度は、新増築事業、校舎と屋内運動場の長寿命化改良事業、校舎大規模改修事業などを実施する予定でございます。
 まず新増築事業につきましては、この4月に移転開校する田中北小学校における残工事としまして、外構工事の一部の整備を継続して実施する予定です。
 また、同地域における児童の増加に伴い、田中中学校においても教室不足が見込まれることから、増築校舎の整備工事に着手してまいります。使用開始は令和7年4月の予定となっております。
 次に長寿命化改良事業については、市内3例目として、西原小学校の校舎長寿命化改良工事に着手いたします。先の実施校と同様、老朽化対策及び多様化した学習形態やバリアフリーに対応した施行内容となっております。
 また、令和4年度に引き続き、田中小学校の校舎の長寿命化改良工事を実施いたします。屋内運動場の長寿命化改良事業につきましては、豊小学校及び松葉中学校の工事を実施する予定です。

 次に、大規模改修事業の花野井小学校につきましては、令和4年度に引き続き、経年による機能の劣化が見られる外壁や屋上防水、防水設備の機能回復を実施し、合わせてトイレ等の改修も実施いたします。

 以上の工事を含む令和5年度の工事予定は、資料5ページの表のとおりとなります。工事の実施に当たりましては、工事着手前に学校と調整いたしまして、学校運営の影響を最小限に抑え、児童、教職員、及び近隣の安全に配慮して進めてまいりたいと考えております。

学校教育部長

 次にエの「第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会について」を、児童生徒課統括リーダーから御報告申し上げます。

児童生徒課統括リーダー

 いじめ防止対策推進法第14条第1項及び柏市いじめ問題対策連絡協議会条例に基づき、令和5年2月16日木曜日に柏市沼南庁舎大会議室にて、「第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会」を開催いたしました。参加者は資料のとおりでございます。
 報告内容としまして、3点ございます。
 令和4年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について、「柏市いじめ防止基本方針」の改訂について、いじめ重大事態等調査検証委員会について非公開で行いました。
 委員からの主な質問及び意見につきまして申し上げます。
 まず、令和4年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組についてでございます。
 匿名相談アプリ「STANDBY」の相談内容の「教員の指導」についての相談には、例えばどのようなものがあるかということ。これにつきましては、授業、部活動等で、教員からの指導や言葉遣いについての相談がある。本人からの相談だけではなく、その状況を見ていた子どもたちからの相談もある。
 次の質問として、「STANDBY」の相談件数が増加している中、現在何人くらいの対応があるのか。これにつきましては、児童生徒課指導主事、統括リーダーを含め、6人程度のチームで対応しているという回答をさせていただいております。
 もう1つ、いじめの認知件数が増加している中で、柏市全体の児童生徒数に対するいじめの割合は増えているのかという質問について、柏市全体の児童生徒数は増加している中、全体の生徒数に対するいじめの件数の割合について、データ化は今のところしておりません。例えば、100人当たりのいじめの割合など、データ化することについて検討していきたいという回答をさせていただきました。
 御意見としましては、教員研修として、今年度児童相談所の業務についての内容を取り上げました。こちらの取組の素晴らしさというところで御意見を頂いております。
 また、少年センターの相談の中で、家や学校で相談できない子どもが多くいる。SNS上で見知らぬ人とつながって、その人に会いに行くために家出してしまうというケースが増えている。性被害にあっている子もいるので、「STANDBY」のような相談できる場が増えることで、被害の防止にもつながってほしいという御意見を頂きました。
 次に「柏市いじめ防止基本方針」の改訂についての御質問の1つとしては、文科省から警察との連携等の徹底についての文書が出ているが、そのことについて基本方針で触れるかということに対しては、改訂の中に「関係機関と連携」というネットモラルのフローチャートを設けており、今後もさらに関係機関との連携について周知を行っていくと回答させていただいています。
 御意見としましては、「記録シート」というものを作成しておりますが、こちらの作成の内容について情報量が多く、個人で作成するのが大変ではないか等の御質問・御意見をいただきました。こちらのほうは、児童生徒課のほうで体制を整えまして、作成のほうも再度検討をしていくという回答をさせていただいております。
 今後の対応として、以下の3点とさせていただいております。
 1つ目は、いじめの認知件数は新型コロナの流行前の水準に戻りつつあります。各学校で未然防止、早期発見、早期対応ができるよう、教育委員会から働きかけてまいります。
 2点目、匿名相談アプリ「STANDBY」については、登録件数、相談件数が大幅に増加している中、児童生徒の相談窓口の1つとして機能しているところであります。今後、増加が見込まれますので、こちらの相談業務が効果的に機能するよう体制を整えてまいります。
 3点目は、令和5年度の「柏市いじめ防止基本方針」の改訂に加えて、今年度改訂されました生徒指導提要、そして専門的知見等も踏まえまして、各学校及び関係機関へ周知を図り、学校現場が様々なケースに適切に対応できるよう努めてまいりたいと思います。

学校教育部長

 次にオの「柏市いじめ防止基本方針の改訂について」を、引き続き児童生徒課統括リーダーから御報告申し上げます。

児童生徒課統括リーダー

 令和4年度の定例校長会及び定例副校長・教頭会、生徒指導主任連絡協議会にて、3年ごとに改訂している「柏市いじめ防止基本方針」を周知し、それを受け、柏市立各小・中・高校の「学校いじめ防止基本方針」を令和5年度に見直すように依頼しております。
 詳細につきまして、まず改訂の経緯ですが、「柏市いじめ防止基本方針」は3年ごとの改訂となっており、今回は3回目の改訂となります。生徒指導の基本的な考え方や取組の方向性等を再整理し、また今日的な課題に対応していくため、令和4年12月に12年ぶりに改訂されました生徒指導提要の内容も反映しながら作成を行っております。内容につきまして、昨年10月4日の「第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会」の中で、委員の方に協議をお願いし、その後も第3回の協議会でも意見を伺いながら改訂を進めてまいりました。今回の改訂で追加した内容を幾つか申し上げます。
 まず1つ目、学校を支援するための体制整備としてですが、スクールロイヤーの派遣となります。
 2点目のいじめ未然防止のための取組として、自己指導能力の獲得を目指した分かる授業の推進。
 3点目のいじめへの対応としましては、重大ないじめ事案等は直ちに警察に相談の徹底、ウクライナ情勢等をめぐる児童生徒への適切な対応、宗教との関わりに起因する問題を背景とした児童生徒への理解と対応、こちらの記載に加えまして、重大事態の対応フロー、いじめの段階に応じた適切な対応、記録の残し方のポイント、「ネットいじめ」への対応、こちらを別紙作成をしまして、分かりやすく学校のほうに周知できるよう努めて作成をいたしました。
 各学校関係機関には、4月上旬に冊子の配付、そして電子データの配付も合わせて行い、教職員が1人1台パソコンがございますので、電子データでも見られるような形で対応をしております。

学校教育部長

 教育長報告は以上でございます。

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの「令和4年度学校予算の執行状況調査につい」に、御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員

 予算のこの執行状況について、昨年度も説明を受けましたが、1つは毎年この指摘事項、あるいは注意事項を受ける学校が複数校あるというのは、毎年同じように、状況調査をやっていると思いますが、どうして改善されないのかなというのが素朴な疑問です。ですので、毎年指摘事項を受けるような学校がなくならないのは、どのように分析していらっしゃるのでしょうか。

学校財務室長

 今御指摘いただきました件数が少なくならない、改善されないことにつきましては、やはりコロナの影響を受けているのではないかというところで考えております。
 以前は、各学校に現地に赴いて、実務は教頭先生が従事していますので、対面でお話ができたところを、この間、研修等も実施しておりませんし、資料等の配付のみで終わってしまっているところがございました。
 また、教頭先生の若返りと言うのですかね、新任の教頭先生が増えているにもかかわらず、学校財務室のフォローのほうが十二分に行き渡っていない影響が大きいと考えております。
 また、通常の学校運営費補助金と合わせまして、この間、コロナに特化した補助金もお配りしておりました。そうすると、補助金が二本立て、三本立てというようにちょっと複雑な仕組みになっておりましたので、そちらの件数が少なくならない、返って増加しているという結果を招いていると思います。
 先ほど資料で説明させていただきましたが、学校運営費補助金の仕組みは、結構込み入っているといいますか、補助金自体の執行に関しまして、とても細かい決まりがございますので、先生方が分かりにくいというところをお伺いしております。なので、学校財務室におきまして、誤りが発生しにくい仕組みづくりを目指して室内で協議を行っております。

氏田委員

 ありがとうございました。
 やっぱり学校教育活動というのは、お金にもちゃんと裏打ちされるものだと思いますので、やはり執行状況というのは学校教育活動とすごく連動するのではないかなと私は思っているので、先生たちの教育、特に教頭先生だと思いますけれども、若返り、ここにもし原因があるとするなら、それなりの対応というか指導が必要ではないかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

田牧教育長

 ほかにアについて御質問ありますか。

牧田委員

 例年、いろいろ議論が出てくるのですけれども、例えばもっと簡単に申請できるようなソフトでもアプリでも作ってみるとか、あとは現金の受渡しをなるべくやめにして、カード決済にするとか、そういうことが毎年ここでいろいろ提言したり議論しているのですけれども、これまでそういうのは、学校財務室として何か取り組んできたことはありますか。

学校財務室長

 今のお話ですけれども、確かに今の時代なのでカードを使うであるとか、アプリで支払いをするというのはあると思うのですけれども、基本的に公費は、柏市は柏市の財務規則にのっとってというのが提言にございますので、そういった支払方法・手法を取り入れるということは認められておりませんので、それ以上のことを学校だけが進めるというのは現在のところは難しい状況です。ただ、柏市全体で現在はキャッシュレスというようなことも進んでおりますので、学校で取り入れられる部分があるのであれば、ちょっと財政当局とも相談して進めてまいりたいと思っております。

牧田委員

 例えば立替払とかまさにキャッシュレスでかなり解決できるのではないかと思いますし、申請自体を何かフローにして、申請のアプリであるとか、ホームページ上で行ってなるべく書類を作らない。例えば、YES・NOでどんどんクリックしていくと最終的には申請が通るような形で申請するという、そういう工夫というのはあり得ますか。

学校財務室長

 そうですね。そこまで便利なものがすぐにできるかというところは、ちょっと難しいのではないかと思いますが、伝票、支払い事務に関しましても、電子決裁でありますとか、ペーパーレスというのは少しずつではございますが、進んでおりますので、学校につきましても柏市全体に合わせて、そちらの方向に進んでいくものと思っております。

牧田委員

 あと若い年代の教頭先生も含めて非常に今までの経験が引き継がれていないというのがあると思います。それを先ほどコロナでなかなか対面で説明ができなくて、場合によっては書面で説明、それを読んでくださいで終わったと思いますが、1つの工夫としては、本当に短い動画を作って、それをホストサーバーに上げておいて、この申請をするときにはこの動画を見てやってください。動画は一本当たり3分以内にするとか、非常にコンパクトだけど、それを見るとその場ですぐ申請ができるような時間の短縮化、省略化というのはやっぱり図っていかないといけないと思います。
 恐らくマニュアルを作るとすると、マニュアルを作成する側も、学校財務室も非常に大変だと思いますし、やはりマニュアル、書面にすると全部間違えないように網羅しなければいけないということになるのでしょうが、動画にすれば本当に肝のところだけ、ここだけ守ってくださいというところだけをお伝えして、あと例外に当たることはその都度手引書を見てくださいということにしておけば、相当頭に入れなきゃいけないことが減るのかと思いますので、せっかくこういうインターネット世代なので、動画の活用等は対面で説明すると返って時間がかかりますから、そういう方法を使って省略化を図っていただきたいなと思っております。

田牧教育長

 ほかにアについて御質問はありますか。
 ないようですので、続いてイの「令和5年度柏市立高等学校入学者選抜について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 私は採点ミスについて質問があるのですが、そのときに調査をしてくださると言ってくださったので、真実というか、改めてこちらからそのようなことがないようにお願いしたいなと思いました。お願いします。

教職員課長

 今回の入試の採点なのですけれども、単純に1回だけではなくて、今までも採点、採点、そして抽出答案と言いまして、番号ごとに選んでという再採点というのもやっておりました。ただ、その中でも起こってしまったということで、今後、県教委も対応を考えておりますので、あくまで千葉県公立高等学校入学者選抜として県と同じものを採用しておりますので、県教委と協力して原因の分析と再発防止に努めてまいりたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

森委員

 今の件なのですが、実際の合格者が採点ミスで不合格者になって、追加合格になったという事例というのは、今回柏市ではあったのでしょうか。

教職員課長

 柏市ではございません。市立柏高校ではなくてですか。

森委員

 市立柏高校。

教職員課長

 市立柏高校ではございません。

牧田委員

 今原因の分析をされているというお話ですが、要するに、丸をばつにしたとか、あるいは丸がいっぱいあったのだけれども、足し算を忘れたのか。これはどちらなのですか。

教職員課長

 市立柏高校においては、正解と不正解の誤りが8件、配点、部分点の誤りが1件、小計、合計の誤りが3件、計12件でございます。

牧田委員

 そうするとやはり、いろんな場面でちょこちょこミスが増えてきたということですね。この実際の採点の仕方なのですけれども、これは1つの採点・答案に対して、ダブルチェックでやるのでしょうか。それとも1人の採点官が全部採点しておしまいなのでしょうか。

教職員課長

 形として先ほども少しお話ししましたが、一応採点をします。その後もう1回別の人間が同じものを採点いたします。そしてそれが終わった後に、今度は全部抽出答案と言いまして、10名に1人ずつをピックアップしたものをもう一度再採点を行うという、3段階で行ってまいりました。それを今回市立柏高等学校で4回にするかとか5回にするかとか、またはマークシートの導入等も今県のほうで検討しているという話も聞いております。

牧田委員

 採点ということは、最初に採点した答案が既にそこにある状態、つまり丸ばつが書き込まれて、部分だとか点数が書かれた状態のものを点検するということですね。

教職員課長

 そうです。ペンの色を変えたりして、終わった後に自分の名前を書いていくというような形で行っております。

牧田委員

 恐らくそこで、前の先生がここで丸をしているからこれも丸だろうというそういう油断が恐らく生じたのが原因なのではないかと思うのですよ。本当にやるのであれば、もう1個同じものを全くコピーして、別々の先生が採点して、これが1点違わずあっているのであれば、問題なしと。したがって、齟齬があるのであれば、その原因を追及するぐらいのことをしないと恐らくなかなか難しいかと思いますが、そこは最終的には県と協議してということでよろしいでしょうか。

教職員課長

 ありがとうございます。そのとおりです。
 県のほうから一応マニュアルが出ておりますので、このような形で行うという形が来ておりますので、県にもいろいろな意見が集まっていて検討していると思いますが、あくまで県のマニュアルに沿った形で、市立柏高校も行ってきていると思います。

牧田委員

 分かりました。採点される先生方に非常に御負担になるかと思いますが、採点ミスで合否判定がひっくり返って、その子の一生を決めてしまうような大変なことになる前に、やはり食い止めないといけないかと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

田牧教育長

 ほかに、イに関して御質問ありますでしょうか。
 ないようですので、続いてウの「令和5年度の主要な工事の予定について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員

 先日、田中北小学校の新しい校舎を視察させていただいて、私は自分の経験も踏まえてですけれども、従来の学校との違いにはっきり言って本当に驚きました。一番の違いは、教室の広さでした。教室の広さが入った瞬間、広いと感じましたので、かなり広くなったのだなというふうに感じました。ということは、この教室の広さがこれから標準化していくということなのでしょうか。まずそれが1つ。
 それから、今年度は西原小など老朽化の工事が入っておりますが、この老朽化は、柏市内本当にどこでも30年、40年近くたっている校舎が多いかと思いますが、そうしたときに、工事の優先順位というのはどのように決めていらっしゃるのでしょうか。
 以上。お願いいたします。

教育施設課長

 学習指導要領の改訂に伴いまして、アクティブラーニングという、それに必要な学習空間としましては、今回御覧いただいた田中北小学校で整備した教室の広さが必要であろうと考えております。ただ、使う側の学校がどのように使えるかということが重要だと考えていますので、今後の先生方の使用状況等を確認しながら、表に出していくと考えております。
 また、改修工事におきましては、やはり教室の大きさ自体を変えることは困難ということで、改修工事の機会も踏まえまして、廊下側の壁を撤去し、可動間仕切りによって、グループ学習の円滑な実施が行えるように工夫していっているところでございます。
 そして改修工事の優先順位につきましてですが、柏市の場合は昭和46年以前に建てられた校舎は原則建て替えとしております。それ以外の建物につきましては、建築年であるとか、老朽化状況等を調査しまして、改修工事の優先順位をつけているところでございます。

氏田委員

 ありがとうございます。学習形態によって、教室の在り方などを変えていくという説明でしたが、ということは学習環境によって、学習内容というか、子どもたちが受ける学習の方法が、この環境によって随分変わってくるのかなというふうに思います。ということは、三面黒板だったり、それから教室のグループ学習のやり方であったりというのが学習環境によって随分変わってくるということは、学校がそういうふうにできているかできていないかでちょっと子どもたちの学習というか、受ける学習のサービスというか、それが変わってくるのかなというのをすごく感じるところではありますが、これはお金のかかることなので、今すぐどうこうとはいかないと思いますが、できる限りやはり子どもたちの学習環境がよりよい、あと、そんなに差がないような環境であることをちょっと考えてはおります。
 あと、老朽化、昭和40年代に建てられた校舎を変えていくということでしたが、ということは毎年、教室というか学習環境を入れ物というか、教育の入れ物をきちんと整備していくということでよろしいですかね。

教育施設課長

 昭和40年でというお話を先ほど申し上げましたが、古い校舎については原則建て替えをしますので、基本的に市の教育委員会の考えとしては、広い教室に建て替えということにしております。
 あと、改修工事でリニューアルする建物につきましては、学校の先生なんかで使い方をいろいろ協議しながら、改修の際にワークショップを開きまして、御意見伺いながらなるべく新しい学校との格差が生じないように教室の整備を行っていて、今後もそうした形で学校整備を行っていく予定です。

田牧教育長

 ほかにウに関して御質問ありますでしょうか。
 ないようですので、続いてエの「第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 今後の対応で各学校へ早期発見できるように働きかけをしてくださるということですが、ネットいじめなどの問題も増えている中で、その点で未然防止の働きかけとして、保護者へのネットモラルとかそういう講習などの開催予定はどのくらいあるのかお聞きしたいと思います。

児童生徒課統括リーダー

 まず今年度の実績としまして、ネットモラルに関する講演会としまして、小学校で35回、中学校で17回実施をさせていただきました。この中には、対象が児童生徒だけではなく、保護者対象もございます。今年度は11回ほどございました。こちらは学校からの依頼に基づいて実施を行っておりますが、来年度も基本的には学校からの依頼に基づき実施をするという形になります。
 ただ、委員御指摘のとおり、保護者への意識も非常に大事かと思いますので、こちらについてはもちろん教職員にネットモラルについての危険性等を周知させていただきながら、保護者会等でもお話しいただけるような、何かそんな話も教職員にはさせていただければいいかなと思っております。

渡部委員

 講習会と言うと、結構時間をつくって行く方と忙しくてできないという方もいられると思うので、そういう懇談会のときとかにしてくださったりするのもすごいいいかなと思います。
 あと、子どもたちもタブレットやパソコンを使った学習が増えると思うので、子どもたち自体にもネットの怖さとかそういう便利だけじゃないよということも先生から話してくれるような場を設けていただければなと思います。お願いします。

児童生徒課統括リーダー

 未然防止がとにかく大事かなと思っておりますので、そちらのほうも周知を進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。

田牧教育長

 ほかにエに関しての御質問はありますか。
 なければ、続いてオの「柏市いじめ防止基本方針の改訂について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

森委員

 幾つかあるのですが、1点目、先ほどの基本方針4月上旬に配付して、電子データ等で学校に周知するということでした。具体的に学校で、研修等を想定されていると思うのですが、本当に印刷をして必要なものというのは、全て大切だとは思いますが、やはりこれだけは踏まえてしっかり理解して取り組んでもらいたいという部分はあると思いますので、その辺りをしっかり明示していただいて、印刷すべき項目、研修では使うべき項目というのをしっかり学校へ提示して、周知していただければなと思います。それが意見の1点目です。
 あと、2点目2の(2)で、いじめ未然防止のための取組、事故指導能力の獲得を目指した分かる授業の推進、とても素晴らしいことだと思うのですが、具体的にどんなことを考えられているのか、多分指導課とどのような連携とかも多分念頭に置かれているのだと思いますが、どんな取組なのかということをちょっとイメージがあれば教えていただきたいということです。
 あと3点目ですが、先ほどのエの部分とも関係しますが、いじめが犯罪に該当するということを児童生徒がしっかり理解しないで安易にいじめに加担してしまうという事例が多分多いと思うのですね。実際に警察沙汰になって、そんな話ではなかったとか、親のほうから逆にクレームが来たりするので、保護者の研修会とか保護者会でどうかということもありましたので、そういった場で本当にこういったものはこういった犯罪になって、子どもさんたちが犯罪者になり得る事例なのですよということは、やっぱりしっかり保護者にも周知しておいたほうが未然防止の一助になるかなと思いますので、その辺り徹底していただければなと思います。これもお願いです。よろしくお願いいたします。

児童生徒課統括リーダー

 今、森委員からいただいたお話を受け止めまして、まずは校長会議、教頭会議等、また4月には生徒指導主任連絡協議会、こちらもございますので、こちらの方針の改訂についてポイントも分かりやすくお示しをしながら配付をしていきたいと思っております。
 それから2点目にありました事故指導能力の獲得の中にやはり大事なのは道徳教育の充実になります。こちらは相手を思う教育というところも含めまして、やはり自分で考えどうやって相手と関わることが大事かというところを重点的に授業の中で指導をしていきたいと思っております。
 3点目でいただきました保護者の周知もこちらの基本方針改訂については、先ほどネットモラルの講演会もありましたが、保護者に伝えられる場を是非生かしていきながら、こちらも保護者にも周知していき、やはり危険性というところを具体的にお話をしていきながら未然防止に努めてまいりたいと思います。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。御質問ございましたら。
 以上で教育長報告を終わります。

9.議事

議案第1号柏市教育委員会行政組織規則等の一部を改正する規則の制定について

説明

生涯学習部長

 議案第1号は、議案第1号は、新たに職の設置等を行いたいので、提案するものでございます。
 議案の詳細につきまして、教育総務課長から御説明をさせていただきます。

教育総務課長

 先週、臨時教育委員会議でお諮りした人事異動です。それに伴いまして、まず上席技監という職を新たに設置するものでございます。23条で上席技監の職の設置を定め、28条で職務を定め、31条で職名を規定する改正を行います。
 その改正に伴いまして、新たに専門系の職として、医師、精神保健福祉士、心理相談員を表に位置付ける一方で、今まで表に規定しておりましたが、委託化で直営職員として採用することがない職については、逆に削除するものでございます。削除するのは化学技師、福祉指導員、給食調理員、技術員、業務員でございます。施行期日は、令和5年4月1日でございます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第2号柏市教育委員会一般職任期付職員採用条例施行等規則の一部を改正する規則の制定について

説明

生涯学習部長

 議案第2号は、令和4年度限りをもって、任用期間が終了する任期付短時間勤務職員の職務の級号給の決定の特例を廃止したいので提案するものでございます。
 それでは、引き続き議案の詳細につきまして、教育総務課長から御説明をさせていただきます。

教育総務課長

 いじめeメール相談員と参事(市立小中学校音楽の街かしわ推進事業担当)の2つの職を令和2年度から令和4年度まで3年間の任期で設置をしたところでございますが、任用してきました職員が満了となりましたので、廃止するものでございます。
 施行日は、令和5年4月1日でございます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第3号柏市教育委員会職員再任用条例施行規則を廃止する規則の制定について

説明

生涯学習部長

 議案第3号は、柏市職員再任用条例の廃止に伴い、柏市教育委員会職員再任用条例施行規則を廃止したいので提案するものでございます。
 引き続き、議案の詳細について教育総務課長から御説明をさせていただきます。

教育総務課長

 こちらは、柏市教育委員会職員再任用条例施行規則を廃止する規則ですので、新旧対照表がございません。地方公務員法の改正で、公務員の定年が60から段階的に65まで引き上げることとなっております。今までは、60定年で60を超えた後は再任用という形で任用を継続することがありましたが定年延長ですと、一旦終わった後再度任用ではなく、定年が延長、任用が継続しますので、再任用制度というもの自体が廃止となるものでございます。
 施行期日は、令和5年4月1日でございます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第4号柏市教育委員会職員再任用条例施行規則を廃止する規則の制定について

議案第5号柏市立高等学校教育職員勤務時間規則の一部を改正する規則の制定について

説明

生涯学習部長

 議案第4号でございます。こちらは、職員の時差出勤の適用を拡大し、また、地方公務員法の改正に伴う条項番号のずれを修正したいので、提案するものでございます。
 続いて、議案第5号も、議案第4号と同様に、地方公務員法の条項番号のずれを修正したいので提案するものでございます。
 それでは、議案の詳細につきまして、引き続き教育総務課長から御説明をさせていただきます。

教育総務課長

 3条1項ただし書について、時差出勤の試行的運用に当たりまして、勤務時間の割り振りを別に定めることができる場合として、公務の運用上、特に必要があると認める場合等というのを加えることにより、本人の希望による時差出勤を適用させることとするものでございます。
 7条3以下については、法律に伴う条項ずれでございます。
 続けて、議案第5号も、基本的に法律の条項ずれを改正するものでございます。施行期日は、令和5年4月1日でございます。
 御審議の程、よろしくお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第6号柏市就学援助規則の一部を改正する規則の制定について

議案第7号柏市特別支援教育就学奨励費支給規則の一部を改正する規則の制定について

説明

学校教育部長

 議案第6号は新入学児童生徒学用品費及び入学準備金の増額を行いたいので提案するものでございます。
 また、議案7号は新入学児童生徒学用品・通学用品購入費の増額を行いたいので提案するものでございます。
 詳細につきましては、学校教育部次長兼学校教育課長から御説明申し上げます。

学校教育部次長兼学校教育課長

 まず議案第6号の就学援助、こちらにつきましては、経済的に困難を抱える世帯に関する助成となります。
 それから議案第7号特別支援教育就学奨励費、こちらにつきましては、特別支援教育を受ける児童生徒の御家庭の支給になります。
 それぞれ議案第6号の就学援助におきましては、新入学児童生徒の学用品費、入学準備金を増額するものでございます。それから、議案第7号の特別支援教育就学奨励費におきましては、新入学児童生徒の学用品費、また通学用品購入費を増額するものです。いずれも国の補助単価の増額に合わせて支給額を増額するものでございます。
 施行期日は、どちらも令和5年4月1日でございます。
 以上、御審議の程、よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第8号教育財産の用途変更について

説明

学校教育部理事

 議案第8号は、教育財産の用途変更に関する議案におきまして、現在の田中北小学校の土地、建物及び工作物について、用途変更をしようとするものでございます。
 詳細は、教育施設課長より御説明いたします。

教育施設課長

 田中北小学校の教育財産の用途変更になります。これは、田中北小学校の移転に伴い、現在の学校における土地、建物、工作物の教育財産に関して、学校としての使用がなされなくなることから、財務規則の用途変更の手続をするものでございます。
 用途変更の時期は、移転後の令和5年4月1日となります。
 なお、両筆の間にある細い区画は、いわゆる赤道と呼ばれるものです。現状学校用地の一部として使用されています。
 また、用途変更をする教育財産のうち、建物と工作物をお示ししております。これは現在、市民の方が利用するための財産ということで、公共の財産という位置づけをしておりますが、田中北小学校の建物、市のみが使用する公用財産と位置づけて所管いたします。
 今後につきましては、敷地の一部を北部近隣センターの来所者用駐車場などとして暫定的に利用しながら、市長部局と連携して具体的な活用策を検討していくこととし、その間は周辺住民の治安及び建物設備の安全に十分対応して維持管理を進めてまいります。
 私からの説明は以上になります。審議の程、よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

 

日時:令和5年4月25日火曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

生涯学習部長

 先週22日から2階郷土資料展示室において、芹沢銈介展を開催しております。ぜひ、本日のお帰り等、もしお時間があれば、御高覧いただければ幸いでございます。よろしくお願いいたします。

学校教育部長

 学校教育部からは、田中北小学校移転開校式についてと柏市立小中高等学校の入学式の日程についてでございます。
 詳細は、学校教育部次長兼学校教育課長から御説明申し上げます。

学校教育部次長兼学校教育課長

 はじめに、4月に移転いたします田中北小学校の移転開校式でございますが、こちらは4月6日木曜日の午前8時半より、田中北小学校の体育館で開催いたします。当日は、太田市長、田牧教育長のほか、氏田教育委員、渡部教育委員に御出席いただきまして、田中北小学校の2年生から6年生662人の児童と新たなスタートの節目として移転開校式を行います。
 続きまして、市立小中高等学校の入学式でございます。
 小学校は4月12日水曜日、中学校は4月11日火曜日、市立柏高等学校は4月7日の金曜日、いずれも午前10時からの実施となります。

田牧教育長

 月間行事予定について、何か御質問はございますでしょうか。
 よろしいですか。

11.閉会宣言

田牧教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。

 閉会とします。

 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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