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更新日令和5(2023)年3月23日

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柏市教育委員会令和5年第1回定例会会議録

1.日時

令和5年1月26日(木曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後2時40分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 森 秀夫
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 教育総務課長 新井 賢蔵
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹
  • 中央公民館長 相川 章代
  • 文化課長 田口 大
  • 図書館長 坂口 園子

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部理事 原田 明廣
  • 学校教育部次長兼学校教育課長 松澤 元
  • 学校教育部次長兼学校保健課長 中村 泰幸
  • 教職員課統括リーダー 桑原 市郎
  • 教育施設課長 古谷 正人
  • 指導課長 並木 孝樹
  • ICT推進室長 齊藤 清一
  • 児童生徒課長兼少年補導センター所長 藤崎 英明
  • 市立柏高等学校教頭 新井 由香
  • 教育研究所長 中田 敦子

事務局

  • 教育総務課統括リーダー 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課副主幹 澤畑 光伸
  • 教育総務課主査 風間 翼

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。

なお、会議中に傍聴の希望があった場合は、随時入室していただくこととしたいと思いますが、いかがでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

それでは、随時入室していただくことにいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

ただいまから、教育委員会令和5年第1回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和4年第12回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

生涯学習部長

 教育長報告は、全部で5件ございます。
 まず初めに、アの「市議会令和4年第4回定例会について」を、私と学校教育部長及び学校教育部理事から御報告をさせていただきます。
 市議会令和4年第4回定例会は、令和4年11月25日に開会いたしまして、12月14日に閉会をいたしました。
 私からは、市議会定例会における質疑並びに一般質問のうち、生涯学習部に関する内容について、主な内容を抜粋して3点御報告させていただきます。
 1点目、文化財についてでございます。
 柏市における文化財の保存・管理について、市長の考えと今後の取組について示してほしいとの御質問がございました。
 これに対しまして、現在作成中の柏市文化財保存活用地域計画において、観光やまちづくり、農業や地域の振興など様々な関係部署と連携し、地域社会全体で文化財の活用を進めていくことを市長から御答弁させていただいております。
 また、文化財の老朽化、専門職員の人材不足や育成の遅れ、保全の放棄などの課題に対してどのように対策を行うのかということや、データ保存を進めることによる後世への伝承や、小学校でのタブレット活用が進む中で、今後学びの情報化をどのように進めていくのか説明してほしいとの御質問がございました。
 これに対しまして、関係機関と役割分担を行ったり、民間の力を借りながら適切な人員や予算の配分を行い保存と活用を進めていくこと、今後の保全については、個々の文化財の特性や状況を踏まえた上で個別に検討し、対応していくこと、文化財のデジタル化、アーカイブ化を今後も継続して着実に進めていく予定であり、タブレットの活用については学校、学校教育部とも連携し、具体的な方法を検討していくことを私から答弁させていただいております。
 2点目は国語力についてです。
 国語力育成について、図書館が果たす役割をどう考えるか。また、学校図書館との連携についてどのような取組を行っているかとの質問がございました。
 これに対しまして、全ての子どもが様々な機会や場所において読書活動を行うことができるよう、読書環境の整備に取り組んでいること。図書館の蔵書を学校での調べ学習等に活用するため、学校と連携して必要な図書を提供していることを答弁させていただいております。
 また、電子図書館を導入することになっているが、国語力の向上のため、デジタル面からどうアプローチしていくのかとの御質問がございました。
 これに対しまして、電子図書館サービスを、デジタル化した地域資料等を提供するためのプラットフォームとして活用し、学習の場で、多くの情報から必要なものを容易に選択したり、自分のペースで効率的に学ぶことが可能となると考えており、情報リテラシーの確保等を含め、学校、学校教育部とも連携しながら検討していきたいことを御答弁させていただいております。
 3点目は図書館の運営についてでございます。
 視覚障害者の方の対面朗読スペースの確保を求めるとの御質問がございました。
 これに対しまして、手狭となっている本館内にはプライバシーに配慮した新たな個室を確保することが困難な状況にある一方で、本館に隣接する教育福祉会館(ラコルタ柏)の2階では、録音室が整備され、視覚障害者などの方を支援するサークルによる対面朗読などの活動が行われており、教育福祉会館でのサークル活動が円滑に行えるよう、引き続き必要な支援をしていきたいと考えていることを答弁させていただきました。

学校教育部長

 私からは、学校教育部所管の質問と答弁のうち、3点御報告申し上げます。
 初めに、小中一貫教育についてでございます。
 小中一貫教育を実践する学校が全国的に増加していると認識をしているが、柏市における小中一貫教育に関する取組状況、小中一貫教育の導入による効果や課題等をどのように捉えているのかという御質問に対しまして、期待される効果としては、中学校の環境にスムーズに適応することができないという、いわゆる「中1ギャップ」の解消や、小学校6年間、中学校3年間の「6・3制」の区切りを、子どもの身体的発達段階や学習理解度等に応じて「4・3・2制」などに柔軟に設定できること、小学校においては、教科担任制が導入しやすく、より専門的な知識を持つ教員による指導が可能となることなどが挙げられ、数多くの教育上の効果があるものと認識している。その一方で、学校規模が小さい場合は、人間関係が固定化しやすいことや、小学校と中学校双方の教員免許取得に係る研修等の負担増加など、幾つかの課題も考えられると御答弁させていただきました。
 次に部活動の民間委託についてでございます。
 研究事業を含め、部活動の民間委託について現況はどのようになっているのか。また、今後の学校部活動の在り方について市はどのように考えているのかという御質問に対しましては、地域部活動推進研究事業は、外部団体による指導の効果検証と市内全域での実施に向けた制度等の準備を目的とし、一定の成果を得ることができたと認識している。指導者の管理に関するシステムの準備も進んでおり、保護者、市民への周知の後、令和5年1月には募集が開始される予定である。次年度は、4月に統括団体を設置し、5月から参加希望生徒の登録を開始する見込みである。市内全域での部活動の地域移行については、8月に体験会を開催した後、9月より準備が整った競技から順次実施してく予定である。子どもたちや保護者、学校それぞれがメリットを享受し、満足度の高い制度となるよう、地域移行に関する準備を進めると御答弁しております。
 最後に不登校対策についてでございます。
 不登校の理由についてどのように把握しているのか。また、不登校児童生徒に対して、どのような支援を考えているのかとの御質問に対し、調査では、「無気力・不安」を理由とした不登校が最も多かった。そこに至る要因については限定することは難しいが、学校には状況把握と丁寧な対応に努めるようお願いしている。不登校児童生徒への支援については、学校以外の居場所の提供のほか、子ども自身やその保護者のニーズに応じた学びの保障についての提案を支援の柱とし対応を行っていると御答弁しております。

学校教育部理事

 続きまして私から学校教育部所管の質問と答弁のうち3点について御報告申し上げます。
 (仮称)柏北部東地区新設小学校工事についてです。
 この定例会におきまして、この新設小学校の工事の金額について、いわゆるインフレスライド条項に基づきまして、工事予定金額の増額の議案の提出をしたところでございますが、それに関連した質問でございました。
 質問の趣旨といたしましては、建築工事、これは校舎等及び体育館棟の工事でございますが、これらの工事につきまして、建築資材価格が高騰したことで請負金額が増額し、合計で1億円を超える大幅な歳出増となり、この増額分に対して国からの補助が見込めるのか、財源について聞きたいというような御質問でございました。
 答弁内容といたしましては、補助金につきましては、床面積と建築単価によって算出される交付上限額があり、変更前の工事費が既にこの上限を超えていることから、今回の変更契約では、床面積の変更が生じないことと合わせまして、上限額の変更もないことから、補助金を追加で請求することはできません。財源につきましては、起債の増額により対応する予定であるという旨お答えをいたしております。
 続きまして、学校給食の無償化についてです。
 学校給食の第3子無償化については、事業費の内訳、対象者数、第1子の基準年齢、保護者通知、申請手続等はどうなっているか。また、県や国からの財源があればさらなる無償化に段階的に取り組んでいただきたいが、第2子・第1子まで無償化を拡大した場合の事業費と事業費以外の課題は何かとの御質問でございました。
 答弁の要旨といたしましては、令和5年1月から3人以上の子どもを扶養する世帯を中心に第3子以降の子どもの義務教育期間における学校給食費を無償化する。補正予算の事業費は1月から3月までの給食費の収入不足の補填分であり、対象者数は約3、300人を想定し、これは給食費単価と給食回数に基づき積算をしたものである。第1子の年齢上限等は特に定めず、また、同居・別居の別も問わない。保護者への周知は、学校を経由して文書を配付するほか、広報かしわ、スクールメール等でお知らせをする。対象となる児童生徒の特定には、保護者からの申請手続が必要であり、ICTの活用による負担軽減等も検討していく。さらには、本市では、無償化を拡大した場合の事業費は、第2子までに行った場合は約10億円、第1子まで、これはいわゆる完全無償化ですが、第1子まで無償化をした場合は約17億円見込まれるため、財源の確保は最大の課題であり、さらに対象者が増えることによる保護者や家庭の手続の煩雑さ及び会計制度の見直しなども課題になると答弁をいたしております。
 続きまして、十余二小学校の給食室についてです。
 十余二小学校の給食室は、令和2年度に大規模改修工事を予定していたが、新型コロナウイルスの影響による工事の延期、さらには学校給食将来構想、自校式に関する調査と今日に至るまで保留され続けている。その間、さらに老朽化も進み、現場における衛生面や維持管理に関する不安の声を聴いている。現状に対する対応はいかがかというような御質問でございました。
 答弁といたしましては、一時的に給食室の改修工事を今まで見合わせてきましたが、それでも真空冷却器や食器洗浄機の更新、調理室の床修繕など、必要な備品の更新や修繕は行ってきております。現在、自校方式給食を今後も維持していくという方針の下、各給食室の施設や運用の状況を調査し、今後の整備方法やスケジュールを検討していくため、十余二小学校もここの検討の中で具体的な対応方針を定めていく予定である。来年度上半期には学校給食将来構想を改訂し、その後は逐次具体的な対策に着手すると答弁をいたしております。

生涯学習部長

 続きまして、市議会令和5年第1回定例会の会議日程について説明をいたします。
 日程についてですが、招集日が令和5年2月24日金曜日、議案等採決の最終日が3月20日月曜日までの会期となっております。
 教育長報告アについては以上のとおりとなります。
 続きまして、イの教育委員の皆様にも御参加いただきました令和5年柏市成人式~二十歳の集い~についてを担当の生涯学習課長から御報告させていただきます。

生涯学習課長

 それでは、私からは令和5年柏市成人式~二十歳の集い~について報告いたします。
 本市の成人式は令和5年1月9日に柏市民文化会館にて開催しました。御臨席をいただきました教育委員の皆様には感謝申し上げます。
 それでは、二十歳の集いの開催結果について御説明申し上げます。
 まず、参加者についてですが、2、792名となっております。なお、出席率は65.4パーセントであり、昨年が68.8パーセントであることから見ると、3.4ポイント減少しておりますが、コロナ禍前の令和2年に開催したときの出席率が65.3パーセントでございましたので、今回は令和2年とほぼ同等の出席率であったと言えます。
 次に式についてですが、市内各中学校の卒業生37名が実行委員となり、昨年6月から企画を検討してきたところです。企画の内容としては、皆さんが御覧になったとおり、柏市長の式辞から始まりまして、実行委員による二十歳の代表の挨拶、またアトラクションでは、柏レイソルの大嶽選手及び佐々木選手、ENEOSさんフラワーズの三田選手によるビデオメッセージ、このほか、クイズや抽選会などが行われました。
 次に、新型コロナ対策の一環として、会場に来られなかった方などのために、対象者の専用ページにおいて動画を配信しました。閲覧回数につきましては、1、281回でございまして、今年開催はがきを発送した4、271で割り返すと約3割の方が閲覧ということになります。
 なお、閲覧についてははがきに印刷されたQRコードを読み取るものでございまして、主に該当者の親族などによる閲覧があったところと推察されます。

生涯学習部長

 次にウの「柏市子ども読書活動推進計画(第四次)の策定について」を図書館長から御報告をさせていただきます。

図書館長

 私からは、柏市子ども読書推進計画(第四次)の策定について御説明いたします。
 本計画は、子どもの読書活動の推進に関する法律第9条第2項の規定に基づき、国の「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」及び「千葉県子どもの読書活動推進計画」を基本といたしまして、本市における状況等を踏まえた、子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画でございます。「柏市第五次総合計画」、「第2次柏市教育振興計画」などの個別計画との整合性を図りながら子ども読書活動を推進してまいります。
 この計画の期間は、令和5年度からおおむね5年間といたしております。また、計画の対象者は0歳からおおむね18歳までの子どもとしております。
 次に第四次計画の改訂のポイントについて御説明いたします。
 まず、1点目が全計画の取組の継続でございます。柏市では、平成19年3月に「柏市子ども読書活動推進計画」を策定し、平成24年に同計画(第二次)、平成29年に同計画(第三次)を策定しております。ここで、家庭、地域、学校、図書館等が連携・協働しながら、子どもの読書活動の推進に取り組んでまいりました。第四次計画でも、子どもの読書の現状や国・県の動向を踏まえ、第三次計画を引き継ぎ、柏市の全ての子どもが、あらゆる機会あらゆる場所において、読書活動を行うことができる環境を整備してまいります。
 次に2点目といたしまして、図書館における子育て支援という視点を追加してございます。平成27年4月に「子ども・子育て支援新制度」が開始され、社会全体で、子どもや家庭を支援していくことが求められる中で、図書館といたしましても、地域や学校等と連携し、社会全体が一体となって子どもの読書活動を支援することで、未来を担う子どもたちが幸せに生きる力を付けることを支えてまいります。
 次に3点目といたしまして、デジタルの推進という視点を追加しております。電子書籍やネットニュース、メール、SNSなどの普及により、子どもたちの読書環境、読む対象や情報を収集する方法が変化している中、図書館では、令和5年1月24日に電子図書館サービスを開始いたしました。子ども向け電子書籍を充実させ、ふだん図書館を利用しない子どもたちへの利用推進を図ってまいります。
 最後に4点目といたしまして、読書バリアフリーへの対応を追加してございます。
 令和元年6月、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律、いわゆる読書バリアフリー法が施行され、読むことに困難さを抱える子どもたちに対する読書活動支援の充実が求められております。図書館では、音声読み上げや拡大表示などに対応したアクセシブルな電子書籍の充実を図り、読書バリアフリーに関する情報収集、ニーズの把握に努め、多様な資料の充実と提供を推進してまいります。
 その他、図書館での読み聞かせに、ルールやマナーを身に付ける効果も期待されることや学校図書館への支援について、これまでの一般に流通する書籍の提供に加え、地域学習で活用できる資料を提供するため、地域資料の収集に努めることを追加いたしております。
 最後に、本計画の策定までの流れについて御説明いたします。
 昨年度から、先月中旬頃まで関係各課と調整しながら本計画案を作成してまいりました。作成した計画案について、柏市図書館協議会に諮り、頂いた御意見につきましても内容は反映いたしました。
 今後につきましては、2月15日から3月14日にパブリックコメントを実施し、3月末頃に計画策定を完了させる予定でございます。

学校教育部長

 次にエの「第30回全国中学校駅伝大会の結果について」を指導課長から御報告申し上げます。

指導課長

 令和4年12月18日に、第30回全国中学校駅伝大会が滋賀県希望が丘文化公園にて開催されました。各都道府県から、48校が出場した本大会に酒井根中学校男子駅伝部が千葉県代表として出場し、見事優勝いたしました。各区間3キロ、全6区間で競技が行われましたが、参加校で唯一、全ての区間を9分台で走り切る快走を見せました。

学校教育部長

 次にオの「令和4年度「2学期いじめの状況調査」について」を児童生徒課長から御報告申し上げます。

児童生徒課長

 私からは、令和4年度2学期いじめの状況調査について御報告いたします。
 柏市立小中高等学校の令和4年度2学期のいじめ状況調査の集計結果がまとまりました。資料も併せて御覧いただければと思います。
 まず、小中高等学校全ての学校でいじめの認知がございました。認知件数は小学校3、004件、中学校439件、高等学校13件。件数について、昨年同時期との比較は別紙のとおりです。
 昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策が段階的に緩和され始め、行事や部活動等が感染拡大前の状態に戻りつつあります。今年度と令和3年度同時期との比較では、いじめの認知件数は小学校が98件の増加、中学校が65件の増加、高等学校は4件減少となり、小・中・高等学校合わせて159件増加いたしました。
 いじめ防止対策推進法第28条のいじめの重大事態としましては、1件の報告を受けてございます。現在、柏市いじめ重大事態等調査検証委員会を設置しており、いじめの事実についての全容解明、当該いじめ事案への対処及び同種事案の再発防止に向けて、9月より月1回のペースで非公開にて開催しております。当該児童生徒が安心して相談・登校できるよう、学校と関係機関、教育委員会が連携して対応しております。
 いじめの態様については、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、いやなことを言われる」の割合が小・中・高等学校ともに最も多く、次いで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」となりました。小・中学校においては、「仲間はずれ、集団による無視をされる」は令和3年度同時期と比較して増加しております。ただし、SNS上での無視についてはこちらには含まれておりません。
 「金品」に該当するものとしまして、いずれの項目も小・中学校ともに直接「金銭」に関わるような報告ではなく、文房具等の学用品が中心となっていますが、高等学校では「金銭」が関わるケースがございました。これは、文化祭の準備期間中に金銭の盗難3、000円と6、000円があったということで報告を受けております。
 「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷やいやなことをされる」については、小・中学校では件数が増加しております。詳細としましては、「オンラインゲームで悪口を言われる」、LINEの仲間外れ」、「なりすまし、乗っ取り」、「卑猥な画像を送信する、させる」等の報告があるため、今後も関係機関と連携し、注視してまいります。
 今後も、必要に応じて「いじめ未然防止」、「情報モラルの啓発」等、各学校の要望に応じて指導主事が訪問し、学校のいじめに関する様々な取組について積極的に支援してまいります。
 引き続き、新型コロナウイルス感染症対策との関連性について検証を続けること、そして子どもたちが自分の思いを言語化し、対話による解決ができるよう各学校へ呼びかけてまいります。

質疑等

田牧教育長

 まず初めに、アの「市議会令和4年第4回定例会について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 (2)の国語力についての中の答弁で、GIGA端末を活用した資料提供は実現できていないということでしたが、私がふだん子どもたちの宿題の様子などを見ていると、高学年の娘はパソコンなどで調べ学習を積極的に行っているように感じています。今の現状として実現していない課題とはどのようなものなのでしょうか。教えていただきたいです。

図書館長

 御質問ありがとうございます。
 現在、流通している教材につきましては、紙の書籍が圧倒的に多くなっております。しかし、図書館がそれをデータ化するというのは著作権の関係がありまして、データ化して提供するというのが難しい現状がございます。そこで、柏市で著作権を持つ地図ですとか写真ですとか行政資料ですね。そういった、地域資料から図書館がデータ化をして、デジタル化して提供をするという、そういったところから始めたいということで、現状としましては、そもそも資料がGIGA端末で活用できる形で御提供できていないという認識でございます。

渡部委員

 ありがとうございます。
 あと、もう一つすみません。図書流通システムと図書館ネットワークという言葉があったのですけれども、実際どのように活用しているものなのかも教えていただきたいです。

図書館長

 こちらにつきましては、学校で子どもたちが学習に必要な本を学校から図書館に御連絡を頂きまして、図書館が資料をそろえて、図書館流通システムという学校とそれから市内の63の小中学校を結ぶ流通システムというのを作っております。そちらで、学校に本をお届けするという形になります。実際には本というと国語だけみたいに思われますけれども、様々な教科で本の貸出しがございまして、例えば社会科ですとか、家庭科ですとか、美術、音楽、それから総合学習ですとか、道徳ですとか、校外学習の事前学習にも使いたいということで、資料の要望がございまして、それを図書館で本をそろえてお送りしているという形です。そちらをまた、学校で活用いただきましたら、報告書という形でどんな形で活用していただいたかというものも返していただくという、そういった形になります。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますでしょうか。

氏田委員

 不登校対策についてちょっとお伺いしたいと思います。
 これは、前にもちょっとお聞きしたかなと思うのですが、私、今、一番本当に学校教育の中で心配しているのが、この不登校です。と言いますのは、やはり子どもたち、学校教育って何かなっていろいろ考えるとやっぱり学習面だけではなく、発達段階をきちんと受ける。あと、子どもたち自身が同じ年齢で生活する場って学校しかないのかなと。そういう経験を経ないで、成長することはどうなのかなというのは非常に心配です。
 そこで、ちょっと質問させていただくのですけれども、今、コロナ禍にあって、不登校が増えていると。それも低年齢化が進んでいるという状況をこの前お聞きしました。具体的に、現状はどうなっているのか。それを教えていただきたいのと、あともう一つ。低年齢の不登校というのは、やっぱり家庭、保護者との関わりがより重要となってくるかなと思います。それをどのような手だてで取り組んでいこうとしているのかちょっと教えていただきたいと思います。

児童生徒課長

 不登校の低年齢化、具体的な状況という御質問でございますけれども、よくあるのは兄弟が既に不登校の状態にあって、本人に対してお兄さん、お姉さんがずっと家に居て、それを見てしまって、自分だけが登校するということに意欲があまりなくなってしまっているケースや、保護者も学校で学ぶことが全てじゃないと考えているようなケースが増えてきて、就学前では登校渋りがあったり、集団になかなかなじめずに登校を渋るといったようなケースも見られているような状況でございます。低学年の不登校の場合、保護者との関わりがより重要となってくるということで、どんな手だてを取っているのかという御質問ですけれども、学校からは便りとかホームページなどで積極的に相談機関の紹介を行っているところです。
 また、行事があるときには部分的にでも見に来てみないかというような声掛けをして、クラスの仲間との関わりを持てるような機会をできるだけ持てるように学校には努力してもらっています。
 また、早いうちから相談している関心の高い保護者が多いので、早期の段階からスクールカウンセラーや教育支援室につなげて相談を進めている保護者もございます。
 また、会うことが難しい家庭については、学校がスクールソーシャルワーカーや民生委員、こども支援室と連携しながら家庭訪問や見守りを行っているところでございます。

氏田委員

 ありがとうございます。
 もしかしたらちょっと分かりかねますけれども、福祉との連携とかそういうことも必要なのかなというか、学校教育だけでもしかしたら補い切れない、あと対応できないところがあるのかなと考えるのですけれども、いかがですか。

児童生徒課長

 先ほども申し上げましたけれども、スクールソーシャルワーカーが個別に訪問しながら関係機関等につないでいく。また、民生委員やこども支援室とも連携しながら対応を進めているところでございます。

氏田委員

 では、これからも注視させていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますでしょうか。

森委員

 (1)文化財についてちょっとお伺いというか御願いをしたいところです。いろいろな文化財のデジタル化、アーカイブ化を進めていただいているということは本当に素晴らしいことでありますし、今後も着実に進めていきたいなと思います。ただ、デジタル化したものをパソコン等で見るというのは、今、かなり世界中でそういった動きがありますので、それも大切だと思うのですけれども、本物の芸術作品が柏市内にかなり残されている。寄贈されたものとかですね。例えば、棟方志功の絵があるとか伺っておりますので、特別展示棟で時折展示して委託ということは私どもにとってもすごく貴重な機会かなと思うのですが、常設展示としてどこか、例えば市役所の一角であるとかそういったところに、常に目に触れられるようなものがあると、市民の皆さん、特に小中学校のお子さんにとってはすごく貴重な機会になるのではないかなと思いますので、なかなか保管の体制も難しい部分あろうかと思いますが、そういったところもちょっと含めて検討していただけないかなと思います。
 よろしくお願いいたします。

文化課長

 貴重な御意見ありがとうございます。
 まさに、実用化と合わせて、実物に接する機会、様々な芸術文化に触れる機会というのは、文化振興計画の中でも重要な課題と位置付けております。今の御意見を踏まえまして、来年度以降しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 どうもありがとうございました。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますか。よろしいでしょうか。
 では、ないようですので、続いてイの「令和5年柏市成人式~二十歳の集い~について」に御質問がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 ないようですので、続いてウの「柏市子ども読書活動推進計画(第四次)の策定について」に御質問がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 ないようですので、続きましてエの「第30回全国中学校駅伝大会の結果について」に御質問がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 では、続きましてオの「令和4年度「2学期いじめの状況調査」について」に御質問がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 以上で教育長報告を終わります。

9.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

教育委員会令和5年第2回定例会

日時:令和5年2月22日水曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

10.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

生涯学習部長

 令和5年2月の行事予定でございます。生涯学習部に関しては御手元の資料のとおりで、特段紹介する行事等はございません。

学校教育部長

 学校教育部からは、2月15日に実施予定の柏市教職員教育実践記録表彰式と2月16日実施予定のいじめ問題対策連絡協議会について御紹介いたします。詳細につきましては、担当課長より御説明申し上げます。

教育研究所

 2月15日に沼南庁舎大会議室で実施いたします第56回柏市教職員教育実践記録表彰式及び記念講演について御説明申し上げます。
 この事業は、柏市教職員の実践を広く募集し、優れた教育実践を広め、柏市教育の質の向上に資することを目的としております。現在、柏市教職員より50点の実践記録が提出されております。委員会、各課の審査を経て、聖徳大学大学院の南部教授の外部審査を踏まえて、特選3点、入選5点、佳作5点が選ばれ、当日表彰をいたします。表彰式後に外部審査員である南部先生より、「学習者中心の授業を実現するための授業改革と評価の視点」という演題で御講演をしていただく予定となっております。教育委員の皆様には御案内を配付させていただきました。ぜひ、御出席いただければと存じます。

児童生徒課長

 2月16日木曜日沼南庁舎大会議室におきまして、第3回いじめ問題対策連絡協議会を開催いたします。
 本協議会は感染防止対策をした上で、対面形式で開催をいたします。今回の内容は、2学期いじめの状況調査の結果といじめ防止の取組について、柏市いじめ防止基本方針の改訂について、非公開ではございますが、いじめ重大事態についての進捗状況についてです。以上3点について報告・協議をいたします。委員の方々から忌憚のない御意見を頂きまして、今後の柏市のいじめ防止の発展に努めてまいりたいと考えております。

田牧教育長

 ありがとうございました。月間行事予定について、何か御質問等はございますでしょうか。
 よろしいでしょうか。

11.閉会宣言

田牧教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。

 閉会とします。

 ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

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