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更新日令和5(2023)年2月27日

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柏市教育委員会令和4年第12回定例会会議録

1.日時

令和4年12月22日(木曜日)

  • 開会 午後2時00分
  • 閉会 午後2時58分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 氏田 青津子
  • 委員 渡部 麻有

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 教育総務課長 新井 賢蔵
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹
  • 文化課長 田口 大
  • 図書館長 坂口 園子

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部理事 原田 明廣
  • 学校教育部次長兼学校教育課長 松澤 元
  • 学校教育部次長兼学校保健課長 中村 泰幸
  • 教育施設課長 古谷 正人
  • 指導課長 並木 孝樹
  • ICT推進室長 齊藤 清一
  • 児童生徒課長兼少年補導センター所長 藤崎 英明

事務局

  • 教育総務課統括リーダー 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課副主幹 澤畑 光伸
  • 教育総務課主査 風間 翼

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

 傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
 本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。

6.開会宣言

田牧教育長

 ただいまから、教育委員会令和4年第12回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和4年第11回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

生涯学習部長

 本日の教育長報告は、全部で2件ございます。
 アの「市議会決算審査特別委員会について」を、私と学校教育部長及び学校教育部理事から御報告をさせていただきます。
 令和3年度決算に係る市議会決算審査特別委員会が開かれ、教育民生委員会所管分の審査が去る10月26日に、総括審査が11月15日に行われました。私からは、総括審査での質疑のうち、生涯学習部所管分について3点御報告をさせていただきます。
 1点目は、生涯学習ボランティアについてです。生涯学習ボランティアは、学習機会を提供してくれる貴重な存在であることから、今後の方向性は生涯学習ボランティア事業の目的をどのように設定していくのかとの質問がございました。
 これに対しまして、本市では第4次柏市生涯学習推進計画において、「一人一人が生涯学び、生き生きと暮らせるまち」を目指す方向性として打ち出しており、生涯学習ボランティア事業は計画上重要なものであることや地域の貴重な人材の紹介ツールであること。また、登録ボランティアの方の高齢化の影響からなり手が減少しているものの、今年度は新規登録者が出てきていること。生涯学習が担う今後の役割は、「学び」を通じて市民同士をつなげ、さらには地域課題の解決に向けて主体的に動く人材を育成するものであることから、生涯学習ボランティアがその力を十分に生かせるように取組を進めていくことを教育長から御答弁させていただいております。
 2点目といたしまして、旧手賀教会堂の管理運営についてでございます。旧手賀教会堂の管理運営について、旧手賀教会堂は令和2年度に保存修理工事を完了し、令和3年4月10日にリニューアルオープンしたが、その後の効果や反響を聞かせてほしいとの質問がございました。
 これに対し、これまで土日祝日のみの開館を、改修工事後、平日も開館するなど開館日を増やし、駐車場も新たに設置したこと。それにより、訪問者が毎年500人から600人程度だったところ、令和3年度以降は年に3,000人を超えており、その効果も現れていること。また、問い合わせや新規来館者、リピーター、取材も増えており、とても良い状況となってきていることを教育長から御答弁させていただいております。
 3点目は、歴史的な建造物の維持管理の計画とPRについてでございます。
 今後、歴史的な建造物を維持管理していく具体的な計画はあるのか、どのようにPRしてくのか市の見解を聞かせてほしいとの御質問がございました。
 これに対し、国の重要文化財である旧吉田家住宅は、令和2年度に保存活用計画を策定し、文化庁の認定を受け、現在この計画に基づいて維持管理、保全を行っていること。県及び市の指定、国の登録を受けている民間所有の文化財については、国県の支援を受けながら維持管理を行い、広報、PRについては、現在策定中の文化財保存活用地域計画に基づき、民間団体の協力を得ながら、保全に努めていくことを教育長から御答弁をさせていただいております。
 これに対しまして、引き続き、歴史と文化のまちを目指してほしいとの意見がございました。
 生涯学習部所管分については、以上3点でございます。

学校教育部長

 続きまして、学校教育部所管の質問と答弁について7点御報告申し上げます。
 (4)教職員のメンタルヘルスについてでございます。
 令和3年度教職員ストレスチェックにおける高ストレス者率10.6パーセントについて、市教委としてどう認識し、どのような対策を講じるのかという質問について、約1割の教職員が高ストレス状態にあることは課題だと感じている。その対策として、各学校において業務改善や働き方改革などを進めており、高ストレスと判定された職員に対しては、産業医による面接指導を勧めるなどのフォローアップを行っている。今後もこうした対策を通じて、高ストレス者率を下げられるよう取り組んでいくと答弁いたしました。
 次に(5)GIGAスクール構想についてです。「コンピュータを非常に頻繁に使用している生徒は、学力が低い」といった調査結果やコンピュータを使用した学習は「探求に適していない」「学びを個人化する」とする研究者もいるなど懸念もある。国が進める事業ではあるが、柏市ではこれらの懸念事項をどのように考え、計画を進めていくのかという質問に対しては、1人1台端末を活用した学びはこれまでにない取組であり、現段階においては様々な懸念事項があることを認識しているが、協働的な学びが可能になるなど環境は大きく変化している。本市では、今まで積み重ねてきた教育実践にICTを掛け合わせ、段階的に活用を進めながら、学習活動の一層の充実を図っていくところである。
 また、探求的な学びに関しては、1人1台端末を活用した授業改善検討委員会にて事例を作成・実践・周知を行っており、環境整備だけではなく、教員の指導力の向上なども併せて進めているところであると答弁しております。
 続いて、(6)GIGAスクール構想による電磁波の心身への影響については、電磁波の心身の影響について、欧米では無線LANの設置場所や電磁波過敏症の児童生徒への配慮などの事例が出ているほか、札幌市では運用ガイドラインの中で、電磁波過敏症に関し、問い合わせがあった場合は使用後に無線LANの電源スイッチを切るなどの対応が明記されている。柏市では、電磁波の影響についてどのように考え、対策をとっているのかとの質問があり、本市が各教室に導入している無線LANの機器は、電源操作に対応した仕様ではないものの、国の定める電磁波防護指針に示された基準を満たすものであり、安全性が確保されていると認識している。電磁波過敏症については、明確な科学的根拠が示されていないところではあるが、症状としてその存在が確認されていることから、児童生徒の健康状態には最善の注意を払うとともに、国の指針や基準、海外の事例などの動向を注視しながら、機器を安全かつ適切に利用できる環境の推進に努めていきたいと答弁しております。
 最後に、(7)特別支援学校と市立小中学校との連携についてです。県立特別支援学校との情報共有、人的交流が大事だと思っているが、小中学校との連携はどのようになっているかとの質問に対しては、特別支援学校と市立小中学校との連携については主に次の4点の取組を行っており、まず1点目が教職員の短期人事交流。続いて2点目が居住地校交流。3点目が県立特別支援学校の特別支援教育コーディネーターによる市立小中学校への巡回相談。4点目が就学相談時の見学・体験。特別支援学校への就学を希望する場合は、柏市教育委員会を通じて、県立柏特別支援学校での見学や体験の機会を設けているほか、就学先を審議する委員として県立柏特別支援学校の管理職等を委嘱し、専門的な観点から御意見を頂いていると答弁しております。

学校教育部理事

 続きまして、私から3点御報告申し上げます。
 (8)学校の長寿命化についてでございます。市の長寿命化計画について、今年度コロナの影響をどのように受けたのかという質問についてでございます。
 この質問に対しまして、学校施設については、現在、校舎1校、体育館2校の工事を行っている。コロナによる影響や遅れについては、令和2年度から3年度にかけて実施した柏第三小学校校舎建替工事で遅れが生じたが、それ以外の校舎及び体育館の長寿命化改良工事では影響を受けていないと答弁をいたしました。
 続きまして、(9)学校施設の老朽化対策についてです。人口減少社会に伴い、今後、田中北小学校のように児童数が少なくなる小規模校が出てくると考える。また、学校の老朽化も進んでいるが、今後の対策としての教育委員会の見解はという質問に対しまして、市立小中学校の校舎についてはその8割以上が築年数30年を超えており、老朽化対策は重要な課題である。この課題に対し、平成31年3月に「柏市立学校施設個別施設計画」を策定し、対象校舎の築年数や劣化度合いなどを総合的に判断し、順次大規模改修及び長寿命化改良工事を進めているところである。
 また、現在2割の市立小中学校が適正な学校規模とされる12学級を下回っている状態であり、それらがさらに30年後には、全63校中30校にまで小規模学校が拡大すると予想されている。
 このため、今後は、「通学区域の再編や隣接学校との集約化」・「小中一貫校の導入」など、小中学校間の「つながり」・「連続性」にも配慮した学校の在り方について、学校・地区ごとの状況を踏まえた具体的な検討を進めていくと答弁をしております。
 最後に、(10)学校給食センター化構想についてです。センター化構想の策定については、大きなエネルギーを使って議論してきた。学校栄養士・教職員・保護者の意見を聴かず、子どもたちのためではなく、行政の都合を最優先に考えていたため、必ず失敗すると思っていた。この教訓について、どのように考えているかとの質問に対しましては、柏市学校給食将来構想で導き出した方向性は、当時の教育委員会が最優先課題であった安全性の確保に重きを置いて自校方式とセンター方式のメリット・デメリットを検証し、総合的に判断した結果である。
 また、構想案に対しては、パブリックコメントを実施し、学校関係者や保護者からも意見を頂いている。しかし、構想案の公表が唐突な印象を与えたこと、パブリックコメントから構想策定までの期間が短かったため十分な議論が尽くされたとは言い難かったことなどにより、拙速な結論だとして理解が得られなかったのではないかと感じている。現在進めている同構想の改訂においては、現場関係者と十分な議論を行い、丁寧に意見を聴きながら進めていると答弁をいたしております。
 学校教育部からは以上でございます。

学校教育部長

 次に、イの「柏市中学生による「いじめ防止サミット KASHIWA」について」を、児童生徒課長から御報告申し上げます。

児童生徒課長

 令和4年11月26日土曜日に、今回で9回目となる中学生による「いじめ防止サミット KASHIWA」を開催いたしました。
 今年度は、「『いじり』と『いじめ』の境界線はどこか?」をテーマに、報告・相談アプリ「STANDBY(スタンドバイ)」を運営しているスタンドバイ株式会社の代表取締役、谷山大三郎氏を講師としてお迎えし、授業形式による御講演をしていただきました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努めながら、沼南庁舎において3年ぶりに対面形式で実施をすることができました。
 参加者は、市内中学校から代表生徒38名、各校2名で19校が参加しました。2校は学校行事と新型コロナウイルス感染症のために不参加となっております。あと市内教職員19名、また、参観者としましては、市内中学校の校長が2名、ポスター制作に御協力いただいた株式会社電通より2名、市PTA連絡協議会から2名、事務局より教育長、学校教育部長、児童生徒課の職員9名、合計72名の参加で実施いたしました。
 柏市では、「柏市児童虐待及びいじめ防止条例」に基づき、毎年12月を「いじめ防止啓発月間」と定めています。
 その一環として、今年度は、柏市で導入している匿名報告・相談アプリ「STANDBY(スタンドバイ)」を運営しているスタンドバイ株式会社の代表取締役、谷山大三郎氏を講師としてお招きし、いじめ防止無料漫画教材「Changers(チェンジャーズ)」の「いじめといじり、どう違う?」を活用し、参加した生徒たちに問題点について考えてもらい、その後、生徒同士の意見交流を行いました。
 また、「気が付いたら自分が無意識の加害者になっていないか」など、「いじめ」と「いじり」に関する事前アンケートを各中学校へ依頼し、21校5,286人の生徒が回答しました。そのアンケート結果から、柏市中学生のリアルな声を基にしたインフォグラフィックポスターを製作しまして、当日、代表生徒同士の意見交換や協議を行いました。サミット内で出された印象的な言葉を再度ポスターにまとめて、各学校へ配付する予定です。
 今後につきましては、サミットで話し合った内容を自校の生徒と共有したり、無料漫画教材、ポスター等を活用したりしながら、各学校で「いじめ」について考えるとともに、いじめの「未然防止」や「早期発見・早期対応」につなげてまいりたいと思います。

質疑等

田牧教育長

 アの「市議会決算審査特別委員会について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 (8)の学校施設の長寿命化について、通学路の安全対策について、一つ質問させていただきたいのですが、どこの学校の通学路でも危ないと思っていてもそのまま過ごしていることはあると思うのですが、通学路においての危険な場所とか整備が必要な場所など、どのように把握して対応しているのかが気になったので質問させていただきます。

児童生徒課長

 柏市では、各小中学校の通学路において、学校関係者、警察、道路管理者、教育委員会等による合同点検、協議、安全対策を行う、柏市通学路交通安全対策プログラムを実施してきております。この関係機関による合同点検の結果、対策が必要と判断した箇所について、それぞれが可能な安全対策を行っております。教育委員会としましては、歩行空間を強調するためのグリーン線や学童注意の路面表示など登下校児童に対する注意喚起を促す対策を実施しております。

渡部委員

 ありがとうございます。もし、保護者とかから、「ここ危ないので、どうにかしてほしいです。」というような依頼があった場合は、どのような対応がありますか。

児童生徒課長

 そういった声を直接教育委員会に上げていただくケースもございますし、また、各学校でPTAの方を通じて言っていただく形もございます。そういったものも含めて、先ほど申し上げました交通安全対策プログラムの中で精査して対応しているところでございます。

渡部委員

 ありがとうございます。

田牧教育長

 ほかに御質問ございますでしょうか。

氏田委員

 3つほど、質問させていただきます。
 1つは、教職委員のメンタルヘルスについてです。今現在、教職員の精神疾患による療養休暇者というのは大体どのくらいいるのでしょうか。また、この中で復帰した人、あるいは退職した人はどのくらいいるのでしょうか。こうした療養休暇者あるいは高難度のメンタルヘルスを受けている教職員で、子どもたちに与える影響というのはどうなのかなというのはとても心配にはなります。子どもたちに与える影響はどうなのか。その対策をどのようにしているのか少しお聞きしたいと思います。
 2つ目は(5)GIGAスクール構想なのですけれども、これについて私は、これからを生きる子どもたちにとっては非常に大切な学びであると思っています。ですから、柏市が今取り組んでいるGIGAスクール構想はとても大切な取組であるかなと思います。ただ、そのことを踏まえた上で、これから学校教育の中で、人と人とのつながりとかあるいは対話など、社会性の醸成をどのように育てていこうとしているのか少し見えないところがあるので教えていただければと思います。
 3つ目は、(7)特別支援学校と市立小中学校との連携についてですけれども、今現在、特別な支援を要する子どもたちが増える中、本当にこの連携はとても大切な取組であると私自身は思っています。この中にあって、短期の人事交流という説明がありましたけれども、具体的にはどのような取組なのか、また、その効果はどのようなものなのか少し教えていただければと思います。

学校教育課長

 私からは、教職員のメンタルヘルスに関する御質問についてお答えさせていただきます。
 まず、療養休暇者の実数に関するお尋ねですけれども、本日現在の数値でございますが、令和4年度、今年度の精神疾患による療養休暇者、それから休職者につきましては延べ33名、その内、現在の療養中の教職員は18名でございます。既に職場復帰しているものは11名、退職となったものが4名となっております。
 それから、子どもたちに与える影響というのは、おそらく教職員が不在となった場合のお尋ねだと思うのですけれども、こういった場合は、千葉県教育委員会に、代替講師の派遣を申請しております。人材が見つからなかったり、また、療養が短期間であったりする場合につきましては、教務主任等校内の教職員が代わりに担任を務めるということで、子どもたちへの影響が出ないようにしているところでございます。

指導課長

 GIGAスクール構想についてお答えいたします。
 GIGAスクールは、個別最適な学び、協働的な学びを一体的に充実させ、主体的、対話的で深い学びにつなげていく学習指導要領の理念の実現がそもそもの目的です。クラウドの活用を前提とすることで、自分の教室だけでなく隣の教室、他学年、さらにはそれを飛び越え、地域やその他の機関の人とも容易につながることができます。子どもたちの対話の中で、1人1台端末を一つの道具として活用することで、さらに話し合いが充実することが可能となります。例えば、実際に画面上でみんなの意見を一瞬で共有し、そこからそれぞれの共通点等について話し合う活動が多くの学校で実践されています。また、やむを得ない状況で欠席している子とオンラインでつながり、一緒に話し合いながら作品を作成したり、一緒にオンラインで校外学習にも行ったりと、今までできなかったことが実現できるようになってきています。学校教育の中で、大切にしてきた人とのつながり、対話等の社会性を大切にすることはこれからも変わることなく、さらに充実させるための一つの手段として、捉え、推進していきたいと考えております。

児童生徒課長

 特別支援学校と小中学校との連携についての御質問についてお答えいたします。
 短期の人事交流についてでございますが、これは市をまたいでの人事交流のことで、特別支援学校と市立小中学校との他市への短期の人事交流のことでございます。令和3年度には、柏市立小中学校の教員2名が県立柏特別支援学校及び県立我孫子特別支援学校に短期人事交流として、3年間の期限付で勤務をしております。
 効果としましては、今後これらの教職員が3年間特別支援学校の勤務を経験し、そのことによって特別支援教育に係る専門性を生かしてその経験を基に再び柏市の小中学校の教員として勤務することで本市の特別支援教育の活性化並びに質の向上などにつながるものと捉えております。

氏田委員

 ありがとうございました。特別支援との連携よく分かりました。実は、私もまだ特別支援学校と言われる前の養護学校にいたことがありますので、短期といった場合にどんな人事交流なのかなと思っていました。これからも多分、県立の学校と市立の学校との交流というのは、県をまたがないといけないので大変だと思いますが、人事交流というのは是非進めていただければなと思っております。
 それから、GIGAスクール構想、GIGAスクールは、本当に後戻りできませんし、これからどんどん推進していかなければならない取組だと本当に認識しています。その中で、やはり人間が人間として生きていく上で何が一番大切かといったときに、やはり人の中で子どもは生きていくと思いますので、ここのところも非常に大切に考えて学んでいければいいかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、メンタルヘルスですけれども、これは本当に柏市だけに限らず、少し話を聞いただけでもいろいろな地域で教務の先生だったり、それから教頭先生だったりが本当に担任として入っているという話をよく聞きます。これは、多分柏市だけの問題ではないと思いますが、これからこのメンタルヘルスを含め、働き方改革の取組を含めた総合的な取組をしていかなければならないものと思っています。
 教育というのは、やはり先生がいて、それから子どもがいてという関係の中で成り立つと思いますので、正常に働いていければいいかなと思いますので、よろしくお願いいたします。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。

牧田委員

 今話題にありましたメンタルヘルスのことなのですけれども、ストレスを感じる原因として、御家庭の事情とかは、やはり人の思いを聞くところから考えますと、例えば学級崩壊している。先生が前に立っても全く話を聞かない。もう3人立ち歩いたら後10人立ち歩くような状態になるのではないかとも言われていまして、なかなか業務改善とか分担しているだけでは改善しないのかなと思っています。
 それから、ベテランの先生がいろいろ精神を患うこともあるでしょうけれども、やはり心配なのは新任の先生方ではりきって担任を持ってみたけれども、残念なことに学級がうまくいかずに子どもたちとの関係がよくないと。そうすると、保護者との関係もよくなくて、もう学校にいるのが怖くなってしまうことも想像されるとかそういう学級がうまくいかない、あるいは学級崩壊に近いような状態でストレスになっているというケースもあるのでしょうか。

児童生徒課長

 学級崩壊の状況については、年に2回学級がうまく立ち行かないケースに係る状況調査というのを行っておりまして、それ以外にも学校からの要望がございましたときに、児童生徒課から指導主事が教室を見に行って、児童生徒の様子を把握して、アドバイスをするような取組を行っておりますが、御指摘のとおり、そういったことで精神的に病んでいかれている教職員もあるかと思います。ただ、今児童生徒課では、特別支援教育であったりとか不登校であったりとか、また、あと福祉との連携ということを進めておりまして、そういった中で、例えば、立ち歩いてしまうお子さんがなぜ立ち歩いてしまうかといったときに、例えば、発達に課題があるケースももちろんございますし、あるいは授業自体が面白くないというケースもあるかもしれませんし、また、教職員との人間関係がうまくできていないというようなところもございますので、正しいアセスメントの基に正しい支援を進めて行ければいいなと考えております。

牧田委員

 ありがとうございます。そこまで考えていただいて、非常に心強いかなと思いまして、まず学校の現場などでそういう学級のトラブルがあれば早めに教育委員会なりあるいはほかの先生なり常に抱え込まないでみんなで対策を考えるということが必要ですので、そういう雰囲気づくりと言いますか、調整していただきたいと思います。大事なことは学級崩壊というのはどこでも起こり得ることなので、その先生の能力があるかないかという問題と違う次元のものなのかなと思っています。課長が今おっしゃったように、いろんな困難を抱えた子どもたちが今増えていますので、適切にアセスメントしていただいて、対処することで若い先生たちも職場側で防ぐこともできると思いますので、最大限の資源と各学校にもし本当に困難な事例があれば早めに相談してくださいということをアピールしていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。

田牧教育長

 ほかにどうでしょうか。
 ないようですので、続いてイの「柏市中学生による「いじめ防止サミット KASHIWA」について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

渡部委員

 質問ではありませんが、意見を述べさせていただきたいと思います。
 アンケートの内容の中で、「気が付いたら自分が無意識の加害者になっていないか」という言葉が本当に印象的で、いじめの事案は加害者と言われてしまう本人がそのつもりはなかったというのがほとんどだと思います。そのことから実際に学生からのこのようなリアルな声をみんなで共有して考える機会があるということは本当にいいことだなと思います。なので、このような交流の場はこれからもたくさん作ってほしいなと思いました。

児童生徒課長

 御意見ありがとうございます。サミットで話し合った内容を自校の生徒と共有したり、お手元にあるポスターや資料を使って、学校独自の授業を行ったりということで、既に実施した学校がホームページ等でその様子をお知らせしてもらっております。大変有効な授業と考えています。この、いじめ防止サミットKASHIWAですけれども、今年度で9回目となるのですけれども、始めた当初はなかなかこのイベントを行ってもそれが学校現場に広がっていかない現状もあったのですが、今はこの21校全ての学校がこの取組を学校で実施してくれております。そういったところで、これからも継続しながらいじめの未然防止とか、また早期発見・早期対応につなげる機会を作っていきたいと考えております。ありがとうございます。

田牧教育長

 ほかに御質問あるでしょうか。

氏田委員

 同じく質問ではなく意見ですけれども、今の話を聞いて、本当に心強く思いました。というのは、いじめというのは、いかに自分のこととして捉えるか、1人1人の生徒がいかに自分のこととして捉えるかということがすごく大切なことだと思いますので、毎年このようにサミット自体を開くということが素晴らしいなと思いましたし、それからもう一つ、代表の生徒だけでなく、その後今度はアンケートを取って、それを広げているという、アンケートが約5,300人近く、多分、柏の中学生1万人くらいですかね。ということは、半分以上がきちんとアンケートに参加してということは、このいじめの問題というのも自分のこととして捉えているのかなというのが見えましたので、非常にいいかなと思いました。
 あと、私はこれを読んでいて、子どもの声が見えるポスターってどんなのができるのかなと思っていましたら、今日これが出ておりましたので、非常に分かりやすいかなと。子どもたちが見て、なるほど、自分の言葉とかそれがきちんと出ているなということで非常に分かりやすいかなと思いましたので、この取組は今回9回でずっと続いているということですので、是非続けて行ければなと思いました。

児童生徒課長

 ありがとうございます。御指摘のとおり、5,000人を超えるこのアンケート調査を基にしたポスターなのですけれども、これは今話題の電通が作ってくれたもので、無償でやっていただきました。CSRの関係だと思うのですけれども、無償で作っていただいて、クリエイターの方がかなり手の掛かったポスターということで、今お手元にはA4版でお渡ししてございますけれども、各学校には大きなポスターの形で配付しております。児童生徒課の前にも今掲示してございますので、併せて御覧いただければと思います。

田牧教育長

 ほかにありますか。
 ないようでしたら、以上で質問を終わります。
 以上で教育長報告を終わりにします。

9.議事

  • 議案第1号 柏市教育委員会個人情報の保護に関する法律施行条例施行規則の制定について

生涯学習部長

 議案第1号は、柏市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定に伴い、同条例の施行に関し必要な事項を定めたいので提案するものでございます。
 それでは、議案の詳細につきまして、教育総務課長から御説明させていただきます。

教育総務課長

 個人情報保護法、行政機関個人情報保護法、独立行政法人等個人情報保護法の3本の法律を1本の法律に統合するとともに、地方公共団体の個人情報保護制度について、統合後の法律において全国的な共通ルールを規定し、全体の所管を個人情報保護委員会に一元化。個人情報保護制度は実は、都道県市町村が国法よりも早く条例で開示請求等を定めるという手続が先行していたという背景があります。なので、各地方公共団体、都道県市町村が国に先行して条例を作ってきました。その後、総務省所管だと国の行政機関の個人情報保護法、次に特別行政法人の保護法、民間事業者の保護法を国が作ってきて、都道県市町村の条例でもまちまちで、さらに言えば、この国の機関の法律、国と独立行政法人の法律は近いのですけど、民間事業者はまた違います。都道県市町村の条例でバラバラになっている開示請求権等々を新個人情報保護法ということで1本化されました。それに伴いまして、柏市も古い個人情報保護条例があり、条例施行規則がありましたが、請求権等については法で直接市町村適用になりますので、個人情報保護条例と条例施行規則を廃止して、今回から国の法の委任条項のみを条例、その細目のみを施行規則に定めるという形になりました。
 附則に、来年4月1日施行とございますが、柏市教育委員会個人情報保護条例施行規則の廃止ということで、柏市個人情報保護条例を廃止し、その子どもである教育委員会の施行規則も廃止します。ただし、今回新しく法の施行条例施行規則というものを定めます。ただ、この条例は柏市の各機関、市長、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員等々が個別に規則を定めると条例に書いてございますので、教育委員会も市長部局と同じ規則運用をしますという施行規則を新たに定めるもので、これは前の施行規則と考え方は変わりません。なので、法が改正されて、条例ではなく、法が直接適用になって、柏市は個人情報保護条例廃止します。廃止するのであれば、施行規則も廃止します。法律から委任条項が若干ありますので、柏市個人情報保護条例施行条例というのをこの前制定しましたので、その施行に伴う施行規則をここで定めますが、従前どおり、柏市一体的な運用ができるよう教育委員会も市長部局と同じに運用するというのがこの制定と附則で廃止をする趣旨でございます。先ほど申し上げましたとおり、施行期日は来年4月1日、法と同じでございます。
 御審議のほどお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

  • 議案第2号 柏市教育委員会公文書管理規則の一部を改正する規則の制定について

生涯学習部長

 続いて議案第2号でございます。
 議案第2号は、個人情報の保護に関する法律に改正に伴って、引用条項の整理を行いたいので提案させていただくものでございます。
 議案の詳細につきましては、引き続き教育総務課長から御説明させていただきます・

教育総務課長

 一部改正を行いますが、内容の改正はございません。開示請求権を条例で付与していたのが法適用になりますので、新しい個人情報保護法に変えるだけでございます。下のところも同じく条例で規定している事項が法適用になるので、引用替えをしているだけでございます。こちらについても法の施行に合わせて令和5年4月1日から施行の予定でございます。
 御審議のほどお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

  • 議案第3号 柏市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則の制定について

生涯学習部長

 議案第3号は、電子書籍の貸出し及び返却をすることができる電子図書館サービスを開始したいので御提案をするものでございます。
 議案の詳細につきましては、図書館長から説明をさせていただきます。

図書館長

 図書館では、令和5年1月24日火曜日午後1時より、電子図書館サービスを開始いたします。このため、電子書籍の利用についての規定を新たに定めるため、図書館条例施行規則を改正するものでございます。改正の内容でございますが、第2条において、電子書籍を新たに追加して用語を定義しております。また、第9条において、電子書籍の貸出しについて新たに追加をしております。その他文言の整理等を行っております。施行につきましては、電子図書館サービスの開始日と合わせて、令和5年1月24日からと考えております。
 御審議のほどお願いいたします。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

  • 議案第4号 柏市教育委員会処務規程の一部を改正する訓令の制定について

生涯学習部長

 議案第4号は、図書館長の個別専決事項を改めたいので提案するものでございます。
 議案の詳細につきまして、引き続き図書館長から説明をさせていただきます。

図書館長

 議案第4号は、ただいま御承認いただきました議案第3号の柏市立図書館条例施行規則の改正に伴いまして、柏市教育委員会処務規程において、図書館長の個別専決事項の規定がございますことから、その部分の文言の整理を行うものでございます。
 施行につきましては、柏市立図書館条例施行規則の改正の施行日と合わせまして、令和5年1月24日からと考えております。
 御審議のほどよろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

教育委員会令和5年第1回定例会

日時:令和5年1月26日木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

 続いて、来月の行事予定についてお願いします。

生涯学習部長

 生涯学習部からは、1月9日、教育委員の皆様にも御出席いただく予定の成人式、今年度から二十歳の集いと名称を変更しておりますけれども、それについて所管の生涯学習課長から御説明させていただきます。

生涯学習課長

 さて、令和5年の成人式につきましては、現在の新型コロナウイルスの第8波が押し寄せている中ではございますけれど、昨年に引き続き十分な感染対策をとりながら、柏市民文化会館大ホールで開催する予定となっております。昨年は、コロナ化における初めての成人式ということでありまして、手探りであったことから、様々な観点を考慮し、2日間にわたり5回の開催としましたけれども、今回は昨年の実施内容や昨今のイベントの開催要件、状況等を勘案しまして、1月9日単独4回のみで実施をいたします。
 式典の詳細につきましては、今年も昨年同様、来場者全員のマスクの着用、それから検温、手指消毒を実施するほか入場者数を定員の50パーセント以下に設定しております。また、座席は一席置きとしまして、前後で互い違いの着席とします。また、一回一回の席に終了ごとに会場内の換気と座席等の消毒を実施するなどの対応を行ってまいります。
 また、今年は本市として初めて当日の欠席者や新型コロナウイルス感染症への不安から来場されない方のために関係者のみで、限定のネットによるライブ配信を実施する予定となっております。教育委員の皆様方も式典には参加していただくことになっておりますが、皆様の御負担にならないよう会を分けての御出席としておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。

学校教育部長

 続いて、学校教育部所管行事は2点御説明申し上げます。
 まず1点目は、地域学校協働活動推進員養成講座について、2点目は柏市中学校新人駅伝・ロードレース大会及び第53回柏っ子造形展についてでございます。
 詳細は、担当から御説明申し上げます。

学校教育課長

 私からは、1月17日に予定の地域学校協働活動推進員養成講座についての御説明をさせていただきます。
 地域学校協働活動推進員とは、社会教育法第9条において、教育委員会の施策に協力して、地域と学校との情報共有、また活動を行う地域住民等への助言などを行うものとされております。
 柏市では、ちょうど令和5年度のコミュニティ・スクールの全校設置を目指して、今進めておりますけれども、このコミュニティ・スクールとして、各学校には学校運営協議会というのが設置されております。この学校運営協議会の委員の中から各学校長による推薦によって、この推進員というものを選出しており、地域と学校をつなぐ役割として、御活躍いただきたいとしているものでございます。具体の活動推進員でございますけれども、今年は既に1回目の養成講座を7月に実施しておりまして、今回は2回目の養成講座でございます。この2回の養成講座の参加をもって、来年度正式な任命をさせていただこうと考えております。
 また、養成講座等の研修は、今後こうした形で継続して実施しまして、将来的には少なくとも各学校の運営協議会ごとに1名は輩出していきたいと考えております。

指導課長

 令和4年度柏市中学校新人駅伝・ロードレース大会について御説明いたします。これは、千葉県中学校新人駅伝大会柏予選も兼ねております。1月12日木曜日に柏の葉総合競技場及び周辺コースを会場に実施します。駅伝大会は、男子は16.56キロメートルは6区間で、女子は11.50キロメートルを5区間で、1、2年生で編成されたチームがたすきリレーするものです。
 この大会は2月11日土曜日に行われる千葉県中学校新人駅伝大会の予選も兼ねており、上位5チームが出場権を得ることになります。ロードレース大会は、駅伝大会に出場しない生徒が男女ともに2.15キロメートルの距離で競争するものです。競技場の改修工事があり、観客席については、関係者以外の入場を規制いたしますが、公園内、走路周辺では、保護者の参観も可能としております。
 続いて、第53回柏っ子造形展についてです。令和5年1月28日土曜日から31日火曜日の午前中まで、さわやかちば県民プラザにて開催いたします。感染拡大の状況をよく見て、1月10日に出品作品数の最終決定を行います。マスクの徹底、消毒の準備、導線の規制のほかに対策が必要ないと判断したときにはコロナ禍前の約1,800点、来場者数を抑える必要があると判断したときには約1,300点、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたときにはオンライン開催といたします。
 4年前に、県民プラザで最後に開催したときには3日間で3,147名の方が来場しました。3年前は県民プラザが工事のため、使用できなかったため、モラージュ柏を会場として開催いたしました。昨年、一昨年は、コロナ禍でのまん延防止等重点措置のため、オンライン開催としました。4年ぶりに県民プラザで開催できる柏っ子造形展となりますので、しっかりと準備や確認を行い、無事開催できるよう努めてまいります。

田牧教育長

 ありがとうございました。月間行事予定について、何か御質問等はございますでしょうか。
 ないようですので、そのほか事務局から何かありますか。

12.閉会宣言

田牧教育長

 それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。

 閉会とします。

 ありがとうございました。

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柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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