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更新日令和4(2022)年12月12日

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柏市教育委員会令和4年第8回定例会会議録

1.日時

令和4年8月25日(木曜日)

  • 開会午後2時00分
  • 閉会午後2時49分

2.場所

沼南庁舎501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

  • 教育長 田牧 徹
  • 教育長職務代理者 牧田 謙太郎
  • 委員 氏田 青津子

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

  • 生涯学習部長 宮島 浩二
  • 教育総務課長 新井 賢蔵
  • 生涯学習課長 沖本 雅樹
  • 中央公民館長 相川 章代
  • 文化課長 田口 大
  • 図書館長 坂口 園子

学校教育部

  • 学校教育部長 三浦 邦彦
  • 学校教育部理事 原田 明廣
  • 学校教育部次長兼学校教育課長 松澤 元
  • 学校教育部次長兼学校保健課長 中村 泰幸
  • 学校財務室長 染谷 由恵
  • 教職員課長 福島 紀和
  • 教職員課統括リーダー 桑原 市郎
  • 教育施設課長 古谷 正人
  • 学校給食センター所長 佐藤 靖
  • 指導課長 並木 孝樹
  • ICT推進室長 齊藤 清一
  • 児童生徒課長兼少年補導センター所長 藤崎 英明
  • 市立柏高等学校長 中村 淳一
  • 市立柏高等学校事務長 西村 光彦

事務局

  • 教育総務課統括リーダー 浦上 義史
  • 教育総務課副主幹 佐藤 香
  • 教育総務課副主幹 澤畑 光伸
  • 教育総務課主査 風間 翼

5.傍聴に関する説明

田牧教育長

傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者が2人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。なお、傍聴の方は、受付時に御確認いただいた傍聴要領に従い、傍聴していただくようお願いいたします。

6.開会宣言

田牧教育長

ただいまから、教育委員会令和4年第8回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

田牧教育長

まず初めに、前回の会議録ですが、御承認いただけますでしょうか。

令和4年第7回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

生涯学習部長

教育長報告は、全部で3件ございます。
まず初めに、アの「令和3年度決算審査について」を、私と学校教育部長から御報告申し上げます。
決算審査は、去る7月15日に生涯学習部及び学校教育部を対象として行われております。私からは、生涯学習部所管分について、資料の中から6点ほど抜粋をさせていただき、御報告申し上げます。
まず、1点目でございます。生涯学習部として何か地球温暖化対策に取り組んでいることはあるかとの御質問がございました。
これに対しまして、比較的大きい施設を所管しており、図書館と郷土資料展示室の照明をLED化する工事を行う予定であること、緑化等の取組は行っていないため、排出される二酸化炭素の吸収という観点から、壁面緑化等を今後検討していくことを答弁しております。
2点目は、教育総務課が支出した損害賠償金について、どのようなものなのかとの御質問がございました。
これに対しまして、職員による公用車の物損事故であり、駐車場からバックで退出しようとしたところ、相手方車両の右側前方に接触をしたものであることを答弁しております。また、委員からは、できれば2人で乗るなどの安全確認と安全対策を心掛けてほしいという御意見を頂きました。
3点目は、生涯学習課についてでございます。まず、新成人のつどい事業の委託料の配当替えの理由について、御質問がございました。
これに対しまして、成人式はこれまで1日3回開催の予定でございましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2日で5回開催へと変更した結果、委託費用が増え、配当替えとなったものであることを答弁しております。
また、放課後子ども教室、夏休み子ども教室の具体的な事業内容、今年度のモデル校の成果指標が学校数になっている理由などについて、質問がございました。
これに対しまして、現在の放課後子ども教室は、補充学習がメインで、放課後の子どもの安全や健やかな活動場所を確保する事業の一環として実施していること、夏休み子ども教室は、体験学習を充実させ、知的好奇心を引き出すことを目標としていること、現在の放課後子ども教室に、夏休み子ども教室に近い形の体験学習をさらに追加していこうと考えており、モデル校として今年度2校程度の実施を予定していること、現在1校は夏休みを活用し、地域の力を取り込んで地域で子どもたちを見ていくという事業計画として実施していること、指標については、補充学習として十分理解を示している学校もあれば、そこまで必要性を感じていない学校もあるのが現状であるため、放課後の居場所や安全性の観点から、全校実施が望ましいと考えており、令和元年度は42校だったところが、今年度は41校での開催となっていることを答弁しております。
4点目、中央公民館に対して稼働率はどうかとの御質問がございました。
これに対し、令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大防止により、部屋の定数や利用時間を制限したことで、団体が利用を見送ったり団体自ら活動の自粛などがあったが、令和4年度は平成30年度並みに戻っていることを答弁しております。
また委員からは、民間では一定数の利用がないと施設の運営維持は困難であり、経年で稼働率が分かるように公開すべきとの御意見を頂きました。
5点目は文化課についてでございます。
まず、市所蔵美術品の維持管理と活用の需要費の流用について、当初15万円で予算計上しているところ、278万円余りの流用をしているが、大幅な計画変更があったのかとの御質問がございました。
これに対し、昨年8月に柏市民ギャラリーで実施した高島野十郎展において、当初、図録やポストカードなどの物品販売は巡回展の事業者によるものと想定していたが、財政課と協議の上、市の会計において執行する取扱いに変更し、物品の仕入れをするための事業用物品購入費として流用したものであることを答弁しております。
また委員からは、流用等が生じることがないよう計画段階でよく検討してほしいという御意見を頂いております。
次に、柏市史料保存活用事業の資料デジタル化事業委託について、デジタル化の対象と今後の方針を教えてほしいとの御質問がございました。
これに対し、市が所蔵している古文書、古写真及び市が発行した刊行物のデジタル化を進めていること、本格的な稼働は令和3年からであるが、著作権等の確認をクリアしたものから進めており、寄贈していただいたものでも親族の意向等もあり時間を要するものもあるが、市の所蔵する資料をWeb等で広く市民に公開していく方針であること、障害者雇用の観点からもチャレンジドオフィス、これは障害者を雇用して作業をしてもらう事業でございます。チャレンジドオフィスに作業依頼をしながら、逐次に進めており、今後他の障害者雇用や事業者への拡大も検討していることを答弁しております。
6点目は図書館についてでございます。
まず、コロナ禍の中で、プラネタリウムはどのように運営しているのかとの御質問がございました。
これに対しまして、プラネタリウムは、窓がない等新型コロナウイルス対策上の課題があり、これまで2年ほど上映を中止していたが、今年7月から、感染症対策をした上で試行的に上映を再開することを答弁しております。
次に、購入する本はどのように選んでいるのかとの御質問がございました。
これに対し、司書資格を持つ職員を中心とした選書会議を開き、購入図書を選定していること、選書はジャンルに偏りがないことや、基本書から専門書までバランスよくそろえることに注意しながら行っていること、定価販売が基本となる本は、入札にはそぐわないものと考えるため、図書館では市内の書店に分散して発注していることを答弁しております。
生涯学習部所管分については、以上でございます。

学校教育部長

続きまして、私からは、学校教育部に関係する内容について、御報告申し上げます。
まず、地球温暖化対策についてです。柏市は地球温暖化対策計画を策定するなど環境問題に市を挙げて取り組んでいる。決算等において、どういう部分にそれらの取組が組み込まれているのかという質問に対して、温暖化の対策の取組はどう表れているのか見えにくいが、例えば、施設の長寿命化工事や建替え時等においては、各種対策や省エネ化などに努めている。学校の電力調達においても、自由化に伴い事業者を選定する際には、環境に配慮した事業者を優先的に選定するなどの取組も行っていると答弁しております。
次に、ブロック塀等対策工事についてです。工事請負費として、ブロック塀等対策工事が小・中それぞれに計上されているが、工事は全て完了したのかとの質問があり、昨年度までに2校以外の工事は完了している。残りの2校については、ほかの改修工事に合わせて対応する予定であると答弁しております。また、見通しとしてはどの程度で完了できそうかとの質問に対し、残りの2校のうち、田中小学校については今年度から行う長寿命化改良工事に合わせて、改修をする予定のため、令和5年度頃には改修される予定である。もう1校の酒井根小学校は、今年度から来年度にかけて行う下水道切替え工事に合わせて行う予定であると答弁しております。
次に、学校給食関係についてです。新型コロナウイルス感染症で児童生徒が学校を休んだ場合、給食食材が余ることもあったと思うが何か有効な活用を行ったのかとの質問に対し、令和2年度は全校一斉に休校となったため、余った給食食材の活用が課題であった。令和3年度は、全校一斉ではなく、学校ごとに休校又は学年・学級閉鎖のため、食材をキャンセルすることができ、大きく余ることはなかった。食材は全て調理して、出席した児童生徒が喫食したと答弁し、今後、万が一給食食材が余るようなことがあった場合には、有効活用する方法を考えてくださいとの御意見を頂きました。
次に、プール事業の外部委託についてです。まず、委託先はどこかとの質問に対し、柏洋スイマーズ、セントラルスポーツ、オークスであると答弁しております。また、プールを行っている学校とのすみ分けはどのようになっているのか、全国的に見直されているが、柏も試算したことがあるのかとの質問に対し、維持費を教育施設課と試算した結果を踏まえ、学校を指定して委託しており、その結果、今後増やすことを検討していると答弁し、今後も調査してくださいとの御意見を頂きました。
続いて、部活動の地域移行についてです。まず、部活動の謝礼金について、委託先はどこかとの質問に対し、部活動指導者は現在のところ個人であると答弁しております。また、今後の方向性はどのようになっているのかとの質問に対し、今後増加していく見込みであると答弁し、今後地域移行への金額をきちんとした基準で報酬を決めて、積み上げていく必要があり、これからは、企業への支出となり、多額になるので積算をきちんとしていってほしいとの御意見を頂きました。
次に、GIGAスクール環境整備関係についてです。まず、流用して備品を購入しているが内容は何かとの質問に対し、GIGA端末の追加購入であり、GIGA端末の導入は国の補助を受け、令和2年度に行ったが、その際の補助基準が令和元年5月1日の基準日となっており、不足分を補ったこと、また、補正予算でも追加購入していると答弁しており、GIGAスクールの環境整備は限られた期間の中で多額の費用を掛けて行ったこと、規模は、消防費に匹敵することから、今後、その活用と成果が問われることになることをしっかり認識してほしいとの御意見を頂きました。
また、小中学校ではGIGAスクール構想によるICT教育が進んでいるが、市立高校はどうなっているのかとの質問に対し、小中学校でICT教育を経験した生徒に対応するため、今年度Wi-Fi環境整備の予算を計上済みである。さらに、補正予算により生徒全員分のタブレットの購入を予定していると答弁し、タブレットの活用方法を研究してほしいとの御意見を頂きました。
続きまして、相談支援についてです。電話相談は長年実施されているが、SNS等を利用した相談の拡充についてどう考えるかとの質問に対し、相談活動の充実には重点を置いていること、STANDBYアプリを導入した後、利用されるツールとして定着してきていること、それ以前に導入したメール相談も併設しており、多様なツールを活用し、相談者からのSOSを受けられる態勢を保っていくと答弁しました。
また、STANDBYはいじめの相談がメインと思っている人が多く、いじめ以外の相談がないのではないかとの質問に対し、当初は、いじめ相談でスタートしているが、現在では、悩み、家庭環境、身体、学校などの相談を受けていること、利用に当たり、文書を配布する際に授業を行っており、どういった相談ができるかを説明し、周知していると答弁しております。
最後に、市立柏高等学校についてです。入学料の収入から計算すると、入学者が定員を下回っている。何か対策はあるのかとの質問に対し、校長を筆頭に教員が中学校を直接訪問したほか、学校説明会を複数回開催し、志願者の増加を目指した。今年2月の入学検査では、定員を上回る志願者があり、入学者数は定員を満たしていると答弁しております。
その他の質問については、資料のとおりとなっております。
学校教育部に関する内容については以上でございます。

生涯学習部長

続きまして、イの「令和4年度夏休み子ども教室について」とウの「第38回青少年夏のつどいオーバーナイトハイクの中止について」を、生涯学習課長から御報告申し上げます。

生涯学習課長

まず令和4年度夏休み子ども教室について御説明いたします。
この夏休み子ども教室は、小学生の夏休みの期間中子どもたちの知的好奇心を引き出すことを目的に、青少年センター、ラコルタ柏、図書館本館において体験講座を開催したものです。開催に当たりましては、募集定員を抑え、換気等の対策を徹底し、児童が密になる場面を避けて実施をいたしました。また期間や人数等については、令和4年7月26日から8月5日までの平日9日間で46コマの講座を開催し、延べ674名の小学生の参加がございました。
次に、講座内容についてですが、今年度は新たに大学のゼミナールの講座、これは化学実験になりますが、それと人気の高いプログラミング講座で新たな講師を迎えたほか、例年と同様に、市内高校の生徒が講師となりまして、化学実験や書道作品作り、ダンスなどの講座を実施し、日頃から高校生が部活動や日常での活動で学んだことを小学生に体験をしていただいたところです。
講座の満足度についても、参加した子どもや保護者にアンケート調査を実施しまして、子どもは96パーセント、保護者は95パーセントが満足と回答をしております。
このような夏休み子ども教室ですが、今年もコロナ対策を優先したことから、募集定員を抑えた結果、応募者4,773名に対しまして、674名の受講と7倍を超える競争率となっております。
会場数や、講師の手配などはある程度限界を迎えているところですが、現在はコロナ前の定員から減らしておりますので、来年度はコロナの状況を見て、元の定員に戻すこと等によりまして、多くの方が参加できるように検討をしてまいります。
夏休み子ども教室についての説明は以上になります。
引き続きまして、第38回青少年夏のつどいオーバーナイトハイクの中止について御説明いたします。
柏市青少年相談員連絡協議会主催による、8月20日から21日にかけて実施予定でありました第38回青少年夏のつどいオーバーナイトハイクについては、令和4年8月4日に千葉県より発出されました「BA.5対策強化宣言に伴う協力要請等について」を踏まえまして、参加生徒やその家族等の感染リスクを軽減するため、また、昨今の新型コロナウイルス感染症はいまだ感染状況がピークアウトしていないことから、今後も参加生徒、運営スタッフ、その関係者が感染することも考えられ、このため、計画的な事業の実施が困難であることから、参加生徒の安全の確保が担保できないこと等を含めまして、総合的に判断し中止を決定したところです。
なお、当初の参加予定人数は、市内中学生362名となっておりました。また、中止に伴う周知や対応についてですが、柏市青少年相談員連絡協議会のホームページにて周知をしたほか、青少年相談員が、地区ごとに全ての参加予定者の保護者に対しまして、電話等による連絡を実施したところです。

生涯学習部長

教育長報告は、以上でございます。

質疑等

田牧教育長

それでは順次質疑を行います。まず初めに、アの「令和3年度決算審査について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員

まず、生涯学習部の文化課の意見についてです。元々これは事業者で、ポストカードとか図録を販売して、その売上げも事業者に帰属するということだったんですか。

文化課長

おっしゃるとおりで、この企画自体が全国の巡回展だったものですから、それの一環として、事業者販売という前提で考えておりました。

牧田委員

今回の結果として、市でそれを仕入れて、販売してその売上げも市に帰属したという理解でよろしいですか。

文化課長

おっしゃるとおりです。収入も市に入れましたので、実質的には持ち出しはない形になっております。

牧田委員

連続して恐縮ですが、学校教育部の学校給食センターの延滞税と加算税ですが、これは元々の納期限はいつか分かりますか。

学校給食センター所長

もう一度よろしいですか。

牧田委員

これは、元々の納期限が令和2年9月30日までだということなのですか。

学校給食センター所長

令和元年度の消費税の申告につきましては、令和2年、次の年の9月30日までの申告期限となっております。

牧田委員

具体的にはどの程度遅れたのでしょうか。

学校給食センター所長

提出の遅れは、令和3年4月30日の提出となりまして、令和2年度予算からの支出ではなく、令和3年度予算からの支出となっておりまして、決算上令和3年の決算の報告という状況になってございます。

牧田委員

この期間ずっと無申告であったということで、これはもう担当の方が単に失念していたということなのでしょうか。

学校給食センター所長

原因につきましては、ちょうど令和元年度の10月に消費税の改定がございましたり、コロナウイルス等の状況もございまして、事務手続について遅れが生じたということが大きな原因ということでございます。
またここ数年、消費税については納付ではなくて還付という状況でありましたが、令和元年度のところにつきましては、納付という状況になってございまして、非常にそういった遅れも含めまして、期限が守られていなかったというような状況でございます。

牧田委員

かなり8パーセント、10パーセント混在した最初の年だったと思うのですけれども、この辺の専門的な計算なので、例えば外部に委託するということではなかったのですかね。職員が自分で帳簿から全部取り出して計算しているという感じなのですかね。

学校給食センター所長

これまで手続上職員で処理していたという状況でございます。

牧田委員

たとえ還付だとしても、きちんと還付手続を行わないと戻ってこないということなので、これはたまたまその年にいろいろ重なってできなかったというのは致し方ないとは思うのですけれども、やはり、無申告加算税は非常に責任が重いので、監査委員も答弁しているとおり、気を付けていただきたいと思っております。もしそれが、個々の職員に全部責任が帰着するような問題であれば、やはり外部委託等も考えていかないといけないのかなと思いますので御検討いただければと思います。

氏田委員

生涯学習課の放課後子ども教室について、お尋ねしたいと思います。こどもルームと放課後子ども教室とはどのような関係でやられているのかということ。もう1つが、放課後子ども教室の事業内容が、補充学習がメインとのことですけれども、学校との関わりはどのようになっているのか、教えていただければと思います。

生涯学習課長

こどもルームと放課後子ども教室の関係ですが、こどもルームも放課後子ども教室もどちらも放課後に行う事業になっております。なお、こどもルームにつきましては、保護者が共に働いているなどの理由で、昼間帰宅しても保育をする人がいない、小学校1年生から6年生までの児童を月曜日から土曜日までこどもルームでお預かりをして、児童が安心して過ごせるよう見守るとともに、適切な遊びや生活の場を提供して児童の健全な育成を図るための有料の施設となっております。
これは主に学童保育と呼ばれておりまして、市ではこども部が所管して、国では厚生労働省が所管していまして、福祉の分野として扱われております。
一方、我々がやっている放課後子ども教室につきましては、放課後の子どもの安全で、健やかな活動場所を確保する事業でありまして、本市では補充学習と体験学習をメインとして行っております。補充学習につきましては、週1回程度平日の放課後に行いまして、体験学習は特に夏休みを中心に、夏休み子ども教室として行っております。体験学習に係る費用以外は主に無料の授業となっております。なおこちらは、市では生涯学習課が所管しまして、国では文部科学省の所管となりまして、教育分野として扱われております。
こどもルームと放課後子ども教室は、どちらも放課後に行われる事業であることから、国でも新放課後子ども総合プランとして、いわゆる小1の壁であるとか学童保育における待機児童解消を目指すとともに、全ての児童が放課後を安全安心に過ごし、多様な体験学習を行うことができるよう事業の連携が進められているところです。
次の質問で、放課後子ども教室の事業内容について、補助学習がメインであるが、学校との関わりはどうかとの御質問でありますが、この事業は前年度において、各学校と十分に協議しまして、補充学習のメニューはどうするのか、実施する学年はどこが適切なのか、週何回すべきなのかについて、話合いを行うとともに、その内容を各学校ごとに個別に判断して、事業内容を考慮しているところです。
なお、放課後子ども教室の中で、直接児童を支援するのは地域のボランティアの方が中心となるため、担任の先生が参加することはありませんが、効果的な補充学習をするための学習進度の確認とか連絡帳を通じた児童の様子のお知らせや場所の提供などについては各学校から多方面で御協力を頂いているところです。

氏田委員

子どもの居場所づくりだと思うのですが、所管がいろいろ関わってくるのと、受ける側の子どもは同じだと思うので、本当に分かりやすくしておかないといけないなというのと、これから先、ずっと持続可能なやり方でやっていかないと続いていかないのかなというのをすごく感じているところです。
前回の定例会で、否定的な学校もあるというような説明があったかと思います。学校との関係とか、子どもたちを放課後どういうふうに安全で体験活動、あるいは学習を保障していくのかと言うところは、これからすごく大切なところだと思いますので、子どもにとって分かりやすく、親にとっては安心なやり方で進めていっていただければと思っております。

田牧教育長

ほかに御質問ございますでしょうか。よろしいですか。
それでは続いて、イの「令和4年度夏休み子ども教室について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

氏田委員

3つほど質問をさせてください。まず、募集人員について、募集人数に比して、応募人数が本当にこんなに多くて6倍以上にもなるというのは、非常に魅力的な講座が多かったのだろうなという感じがします。参加者はどのように決めているのでしょうか。次に、応募者数が多いのに比べて、参加人数が募集人数にも満たなかったことをどのように分析していらっしゃるのでしょうか。最後に、子どもたちにとってどのような講座が人気、あるいは興味があったのでしょうか教えていただければと思います。

生涯学習課長

引き続き、生涯学習課から御説明いたします。
まず、参加者をどのように決めたのかということについてお答えいたします。
夏休み子ども教室につきましては、参加者が定員を超えた場合は、講座ごとに一律に抽せんで決めております。これは、Excelの関数等を使いまして決めております。
次に、参加人数が募集人数に満たなかった理由についてでございますが、これは当日は体調不良とか都合によるキャンセルが一定数出てしまったことによるものになります。なお、前日までのキャンセルにつきましては、できる限り講座に出席してもらうことを前提として、繰上げ当せん等を行いまして、なるべく多くの児童が参加できるよう努めているところでございます。
最後に、子どもたちにとってどの講座が人気かについてですが、これは低学年では物づくりなどの作品が手元に残る講座、高学年ではプログラミング講座、また、学年を問わず人気が高いのは、理科実験等の科学系の体験講座となっております。なお、参加者の保護者のアンケートからは、幅広い体験とか経験が期待したとの意見のほか、高校生と関わる講座に参加させたいと思ったという意見が読み取れているところです。

氏田委員

早くコロナが収まって、多くの子どもたちがこういう体験ができるようになればいいなと思っております。それから先ほどの説明で、保護者も95パーセントの満足度があったということは、非常に有意義な講座だったのかなと思いますので、これからもよろしくお願いしたいと思います。

田牧教育長

ほかに御質問ございますか。ないようですので、続いてウの「第38回青少年夏のつどいオーバーナイトハイクの中止について」に、御質問がありましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。以上で教育長報告を終わります。

9.議事

田牧教育長

本日は、7件の議案審議を予定しておりますが、このうち、議案第3号から議案第7号までは、いずれも市議会令和4年第3回定例会に関わる議案です。
現在、市議会に提出する議案の作成段階にあるため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項ただし書の規定に基づき非公開で審議したいと思いますが、よろしいでしょうか。

(全委員了承)

田牧教育長

それでは、議案第3号から議案第7号までは、本日の日程の最後に非公開で審議いたします。

議案第1号柏市いじめ重大事態調査検証委員会委員の委嘱について

説明

学校教育部長

議案第1号は、新たに柏市いじめ重大事態調査検証委員会を委嘱したいので提案するものでございます。
議案の詳細につきましては、児童生徒課長から御説明申し上げます。

児童生徒課長

前回の定例会で御報告いたしましたいじめ重大事態について、柏市附属機関設置条例に基づき、柏市いじめ重大事態調査検証委員会を設置し、9月26日月曜日に第1回を開催したいと考えております。つきましては、議案第1号委員の委嘱について、審議をお願いいたします。
委員は柏市いじめ重大事態調査検証委員会規則第2条により、医師、弁護士、学識経験者、教育員会が認めるものとされております。
本来であれば、いじめ問題対策連絡協議会の委員の方々の中から選出し依頼をするところですが、より公平性を担保する点から、各機関より推薦を受け、特に学識経験者、心理の専門家両面のお立場から磯邉氏を推薦していただくことになりました。資料の3名としていただきましたことを御報告いたします。
以上でございます。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

議案第2号柏市立柏高等学校の部活動の活動方針における基本的な考え方及び部活動の活動時間並びに休養日について

説明

学校教育部長

議案第2号につきましては、柏市立柏高等学校の部活動の活動方針における基本的な考え方及び部活動の活動時間並びに休養日を定めたいので提案するものでございます。
議案の詳細につきましては、教職員課長から御説明申し上げます。

教職員課長

第2号につきましては、市立柏高校の生徒の転落事案を受けて、取りまとめられた柏市いじめ重大実態調査検証委員会調査報告書を受け、市立柏高校の部活動の活動方針の見直しに関するものでございます。
見直しに当たっては、令和4年3月25日に調査報告書を受理して以降、総合教育会議での皆様の御意見、外部有識者により構成されるアドバイザリーボードから御意見を頂いた上で、教育委員会で検討しております。
本議案は、活動方針の基本的事項の活動時間及び休養日に関するものでございます。検証委員会の調査報告書を受理してから、5か月が経過し、間もなく2学期が始まる時期に来ており、本議案に関する部分については、他の検討項目に先行して方向性を示していきたいと考えております。
また、8月29日の総合教育会議では、本議案の見直し案を元に御協議いただく予定でございます。
それでは補足説明資料の市立柏高校の部活動活動方針についてを御覧ください。
初めに1、論点整理でございます。何度か説明させていただいておりますので、細かい部分は省略させていただきますが、特に部活動の活動方針の見直しを最重点事項として進めてまいりました。
次に2、基本的な考え方ですが、スポーツ庁、文化庁の現行のガイドラインの考え方を踏まえながら、今回事案の指摘内容を踏まえ、最低限確保する休養日を年間100日以上、平日は週1日以上、週休日は月に2日以上と設定させていただきました。生徒の心身の健全な発達を守りながら、市柏の特色である部活動を維持し、生徒、保護者、地域からの期待にも応えていこうとするものでございます。
次に3、アドバイザリーボードでの御意見を踏まえた部活動活動方針の考え方でございますが、現状に対し、共通理解を図り、長時間練習から転換する取組を進めること。また、現行のガイドラインの趣旨や課題を踏まえた上で、市柏が直面する課題を認識して当面の見直しを図り、国による高校のガイドラインが策定された場合には、それに沿って再度見直しを行っていくとしております。
次に4、部活動の活動日及び休養日の変更案でございます。表にしております。課業日の活動時間は平日3時間以内、週休日は6時間以内、休養日は平日週1日以上、週休日は月2日以上とし、長期休業中は活動時間を1日当たり6時間以内とし、どちらも活動終了後30分以内に完全下校としております。
そして、特別な場合の運用として、大会前等は、あらかじめ校長の許可を得た場合に限り、活動時間の延長を可能としております。
残りの2つの表は、事故当時、そして見直し案、ガイドラインとの比較になっております。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議の程よろしくお願いいたします。

質疑等

田牧教育長

ただいま提案理由の説明がありましたが、質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員

内容は全然いいと思うのですけれども、手続上の問題なのですけれども、4の特別な場合の運用ですが、あらかじめ校長の許可を得た場合というこの許可というのは、誰かが申請をしてそれに対する判断の許可があるということを前提とされていますか。
その場合には、生徒の部活の部員が申請するのか、あるいは顧問の先生が申請するのかこの辺はどのように整理されているのでしょうか。

教職員課長

現状はまだその細かいところは詰めておりませんが、今考えているのは、顧問から職員会議等で提案して、校長が承認していくというような形をイメージしております。

牧田委員

分かりました。ここの許可とか、突き詰めると結構難しい問題が出てくると思いますので、実際に運用するときにはルールを明確にしたほうがいいかなと思います。

田牧教育長

ほかに御質問ございますでしょうか。よろしいですか。

採決結果

全員賛成可決

10.協議

次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定

教育委員会令和4年第9回定例会

日時:令和4年9月29日木曜日

開会:午後2時00分

場所:沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

田牧教育長

続いて、来月の行事予定についてよろしくお願いします。

生涯学習部長

生涯学習部からは、特に御紹介する事案はございません。

学校教育部長

学校教育部からは、9月の行事予定のうち、柏市小中学校科学展、みんなでつくる魅力ある学校、柏市中学校駅伝・ロードレース大会の3点について御紹介いたします。
詳細につきましては、指導課長から御説明申し上げます。

指導課長

第36回柏市小中学校科学展についてですが、市内小中学校の指導生徒の興味関心に基づいた学習の成果及び教職員の創造的な教育活動の発表の場として、さわやか千葉県民プラザを会場に9月10日、11日の2日間開催されます。
内容としまして、各小中学校から、代表作品として選ばれた科学論文と科学工夫作品を展示するもので、例年3,000名を超える来場者があります。
最優秀作品は、県の作品展へ出品されます。論文は小学校13点、中学校は7点、科学工夫作品は小学校16点、中学校5点です。また、教職員自作教具の部では、教具として有効に使える創意工夫のある、着想が新しい、研究努力が積まれているなどの諸条件に合う創作教具を市内の先生が応募し、展示するものとなっております。こちらも最優秀作品が県作品展に出品されます。
県作品展については、9月末から応募が開始され、10月15日、16日の2日間千葉県総合教育センターにて一般公開される予定となっております。
続いて、みんなでつくる魅力ある学校については、柏市内4つの地区ブロックが主体となり、主体的、対話的で深い学びに向けた事業改善を目指し実施されます。北部地区は、9月21日に、花野井小と柏の葉中を会場に、中部地区は9月22日に名戸ケ谷小と豊四季中を会場に、南部地区は10月24日に増尾西小と中原中を会場に、東部地区は11月2日に風早南部小と高柳中を会場に開催いたします。
会場校が選択した教科領域の授業を展開するとともに、授業を振り返りながら参観した先生と、授業開示に関する意見を交換し合う時間を設定し、教職員の授業力の向上につながる研修会としてまいります。
続きまして、柏市中学校駅伝大会・ロードレース大会についてですが、こちらは柏の葉総合競技場及び周辺コースにおいて、9月30日に開催いたします。
柏市中学校駅伝大会は、11月5日に開催される千葉県中学校駅伝大会、千葉県中学校女子駅伝大会の予選会を兼ねております。男子は6区間、女子は5区間で行われ、男女共に5チームが県大会へ出場することができます。また、ロードレース大会は、駅伝大会に出場できなかった生徒が、駅伝大会と同じコースで競い合います。
今年は、全国中学校総合体育大会への出場を果たした選手もおり、例年以上に高いレベルのレースとなることが予想されております。

田牧教育長

月間行事予定について何か御質問はありますでしょうか。よろしいでしょうか。
その他何かございますか。

学校給食センター所長

先ほど委員からの確定申告の消費税の関係で、少し言葉が足らなかった点がございますので、訂正等をさせていただきます。
確定申告の納付について、令和3年4月30日に申告書を提出しておりまして、税金の納付日が令和3年5月14日ということで、延滞税及び無申告加算税については令和2年10月1日から令和3年5月14日までの期間においての延滞税等の計算の日数になります。
訂正でございます。よろしくお願いいたします。

田牧教育長

ほかにございますか。

12.閉会宣言

田牧教育長

それでは以上をもちまして、議案第3号から議案第7号までの審議を除く日程を終了といたします。
ここで一旦閉会します。
ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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