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更新日令和3(2021)年3月21日

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柏市教育委員会令和2年第11回定例会会議録

1.日時

令和2年11月26日(木曜日)
開会 午後1時30分
閉会 午後2時12分

2 .場所

沼南庁舎 501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

教育長 河嶌 貞
教育長職務代理者 牧田 謙太郎
委員 森 秀夫
委員 深田 恒子
委員 氏田 青津子

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

生涯学習部長 宮島 浩二
教育総務課長 石田 清
図書館長 橋本 賢一郎

学校教育部

学校教育部長 増子 健司
学校教育部理事 後藤 義明
学校教育課長 松澤 元
指導課長 逆井 俊彦
教育研究所長 麻生 織江

事務局

教育総務課統括リーダー 渡会 美保
教育総務課統括リーダー 浦上 義史
教育総務課主査 関谷 正行
教育総務課主事 松岡 裕希

5.傍聴に関する説明

河嶌教育長
傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者が1人いらっしゃいますので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。傍聴の方は、受付時に御確認いただいた傍聴要領に従いまして、傍聴してくださるようお願いいたします。
 

6.開会宣言

河嶌教育長
ただいまから、教育委員会令和2年第11回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和2年第10回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

生涯学習部長
教育長報告は、全部で4件でございます。
まず初めに、アの「市議会決算審査特別委員会について」を、私と学校教育部長から御報告をさせていただきます。
令和元年度決算に係る市議会決算審査特別委員会が開かれ、教育民生委員会所管分の審査が11月2日に、全体の総括審査が11月16日に行われました。私からは、総括審査での質疑のうち、生涯学習部所管分について4点御報告をさせていただきます。
まず1点目は、放課後子ども教室についてでございます。
学童保育課のこどもルームの中には、放課後の学習が必要と思われるお子さんでもなかなか足が向かない子たちがいるので、関係各課で情報共有をしっかりして連携を深めることが重要だと思うが、令和元年度の取組について教えてほしいとの御質問がございました。
これに対して、放課後子ども教室とこどもルームとの連携については、柏市の場合、学校の敷地内で実施しているという利点を生かして、ステップアップ学習会に参加した後に、こどもルームに向かう児童も多くおり、ルームの過密解消の一翼を担っていると考えていること、学童保育課と共に、子どもの放課後の過ごし方や両事業の連携に関して具体的な方策の検討を行うため、「放課後子ども総合プラン運営委員会」を開催するとともに、お互いの事業を視察し合って理解・協力しながら、事業を行っていること、現在、放課後子ども教室は補充学習を中心に行っているが、今後は遊びや体験活動等も加えていくことを目指して、関係部署と連携を図りながら、事業の拡充を図っていきたいと考えていることを教育長から答弁しております。
2点目は、公民館についてです。
教育福祉会館のリニューアルオープン後、どのように市民に活用されることを期待するか。また、当該施設が今後どのような役割を示していくことになるのか教えてほしいという御質問がございました。
これに対しまして、中央公民館を含めた教育福祉会館が果たすべき役割として、増大・多様化する地域課題に対して、地域の特性や持てる資源を最大限に活用した取組を、市民自らが自律的に行えるような体制づくりと、その担い手となる人材の育成が重要であると考えており、学びと実践がつながる場づくりなど、館の名称のとおり、教育部門と福祉部門が緊密に連携し、また、他の部門やパレット柏などの他の施設とも各々の特性を生かしながら、柔軟な連携を進めていく考えでいること、活用については、まずは市民を始め、多くの方に足を運んでいただき、生涯学習や福祉活動の事業や講座などを通じてつながりができ、それが広がることで既存の枠組みにとどまらない活動へ発展していけるような場として、教育福祉会館がまちづくりの拠点となるような活用がなされるよう期待していることを教育長から答弁しております。
また、今後は、地域の人材育成、まちづくりの活動といったソフト面が重要になってくると思うが、その点について何か計画的なものがあるかとの質問があり、これに対して、開館後はリニューアルによって戻ってきていただいた利用者の皆様の声を聴きながら、館としての充実に努めてまいりたいと考えていると教育長から答弁させていただいております。
3点目は、文化財保護事業についてです。
市内には130基ある文化財説明板について、歴史、文化の継承、親しみが持たれ良い事業だと思うので、これからも調査し、追加するとともに、文化財説明板にQRコードをつけ、音声で聞けるようにし、市民が市内を回遊できるといいと思うとの意見がございました。
また、11月1日の広報かしわで「かしわ歴史発見!」の記事があったことを踏まえ、市の歴史、文化についての見解を示してほしいとの御質問がございました。
これに対して、広報かしわの特集記事、「かしわ歴史発見!」については、コロナ禍の中、新しい生活様式の実践が進む中、身近な地域に関心を持っていただく良い機会であると捉え、柏の歴史と文化財を題材にして、広報部門と連携して取り組んだものであること、文化財看板へのQRコード解説については、看板の更新機会などを捉え、市民の皆さんが利用しやすい、文化財の普及啓発につながる方法の一つとして検討していきたいと考えていることを教育長から答弁しております。
最後4点目は、図書館についてでございます。
地域と学校が一体となった教育の推進や、子育て親育ちのための地域づくりなどの取組が強調される中、図書館に地域資料や地域愛を育成するコーナーなどの整備の必要性を感じるがいかがかとの質問がございました。
これに対して、自分の住む地域や、地域の歴史を学ぶことは大変重要であると認識しており、17ある分館を生かし、地域の方との協力を通じて、分館が地域づくりに貢献できるよう、取り組んでいくと教育長から答弁をしております。
また、令和元年度の社会教育事業の中で、どのような市民の声があったのか。また、柏市立図書館と学校図書館との在り方についての見解を示されたいとの質問がありました。
これに対し、令和元年度の他機関との連携は、非常に好評であったこと、また、他市と比べて学校図書館と柏市立図書館との連携は非常によく取り組まれていると感じており、学校現場で必要な本が柏市立図書館から届くといった連携が取れていることを教育長から答弁をさせていただいております。
生涯学習部所管分については、以上でございます。

学校教育部長
続きまして、学校教育部所管分について、大きく6点御報告申し上げたいと思います。
なお、市長が1点答弁しておりますが、いずれの質問に対しましても教育長から答弁しております。
まず、1点目ですが、就学援助制度についてでございます。
生徒会費、クラブ活動費の追加は、いつ実現するのかとの御質問に対しまして、費目の追加も含めた制度全体の在り方については、就学援助に係る現状分析を行いながら、実情に即した制度にしていく方向で引き続き検討していくと答弁しております。それに対しまして、費目追加分に関する財政当局への予算要求を行ってほしいという御意見がありました。
大きく2点目としまして、情報教育の推進についてでございますが、情報教育については、令和元年度に教育研究所から指導課に移管したが、状況の変化と成果について聞かせてほしいという御質問に対しまして、柏市では、これまで学校における情報教育の環境整備の充実に努めてきたこと、令和元年度ICT環境整備と授業改善を一体的に進めるために、情報教育関連事業を指導課に移管したこと、これまで教員が分かりやすく教えるためのICT活用を目指し、その結果、授業における教員のICTの利用率が年々向上していること、また、子どもたちが授業で活用することが多くなったこと、そしてICTを効果的に活用した授業の改善につながる実践事例が増えてきた、そういうことも成果として挙げられると答弁しております。
また、質問としまして、令和元年度から行っている学習者用コンピュータ活用事業の成果を今後のGIGAスクール構想に生かし、どのように進めていくのかという御質問に対しまして、令和元年度から学習者用コンピュータ活用事業を小学校2校で行っていること、タブレット端末を活用した授業づくりや、デジタルドリル、算数の学習者用デジタル教科書等を活用した授業を展開してきたこと、実践校の学習意欲が向上したこと、児童が自分のペースで学習できるようになったことなどの成果が上がったと報告を受けていること、また、実践校で蓄積した好事例を冊子にまとめて配布したり、授業公開したりすることで、柏市全体に広まるように努めていきたいと答弁しております。
大きく3点目としましては、市立高等学校についてでございます。
市立高校には人件費を始め、多額の予算が投入されている。改めて、柏市立柏高校の意義とはどのようなものと考えているのかという質問に対しまして、市立高校は開校から40年が経過しているが、県立高校との差別化が必要であると認識していること、市立ならではの特色ある教育課程や学科及びクラスを設け、教育環境を整えることで、将来にわたり柏市を支える人材の育成を目指すことが市立高校の意義であると考えていること、社会が変化し、15歳人口が減少する中、選ばれる学校を目指し、生徒、保護者、教職員と、さまざまな声を聞きながら、柏市立柏高等学校第三次教育計画策定委員会で検討を重ねていくことを答弁しております。それに対しまして、市立高校は柏市の大きな財産である。今後もしっかり取り組んでほしいという御意見を頂戴しております。
大きく4点目としましては、スクールバス派遣事業についてでございます。
小学3・4年生が主に利用とあるが、ほかの学年では利用できないのかとの御質問に対しまして、小学3・4年生は、社会科で「柏市」「千葉県」と地域を学習する中で校外に出るため、ほかの学年に比べその分の保護者負担が大きいと捉え、市で一括してバスを借り上げていること、実際の運用に当たっては、学校の実情に合わせてできる限り柔軟に対応しており、他の学年でも利用していることを答弁しております。
大きく5点目としましては、学びづくりフロンティアプロジェクトについてでございます。
学びづくりフロンティアプロジェクトの成果はどうか、継続的な支援をしてほしいが、今後の課題は何かとの御質問に対しまして、学校の先生方はとても良く頑張っているが、学習意欲は目に見えにくいものである。できる限り、継続的な支援をしていきたいと市長から答弁していただいております。
また、学びづくりフロンティアプロジェクトは終了するが、今後の学校支援はどうなるのかとの御質問に対しまして、自校の課題に気付き、教職員が同じベクトルで取り組めたことを成果と考えること、プロジェクト校の先生が異動する際に、この取組を他校に広げていくことを期待すること、また、今後の人的支援として、GIGAスクール構想が始まるのに合わせ、それに係る学校支援を最重要課題として取り組んでいくことを教育長から答弁しております。
大きく最後の6点目でございますが、SDGs普及に向けた教育の役割についてでございます。
SDGsの普及を考える上で、教育が果たす役割は大きい。子どもへの総合的な学習の一部として、今後どのように取り組んでいくのかとの御質問に対しまして、今年度から完全実施となった学習指導要領では、「持続可能な社会の創り手」の育成が明記されており、SDGsの実現に向けて教育の役割は、大きくなっていること、また、「持続可能な社会の創り手」を育成するためには、「持続可能な開発のための教育」が必要であり、各教科においても、関連する内容が盛り込まれていること、柏市では、これまでも、各教科を始めとした学校教育活動全体を通して、環境・平和・人権等の現代社会の課題について学習しているが、総合的な学習の時間や学校行事においては、自校が掲げる学校教育目標の重点、地域の特色の違い等から取組内容に学校差があるのも事実であることを答弁しております。
また、これからは、自分と異なる多様な意見も認めながら、SDGsの基本的な理念を教育活動の中で学んでいくことが重要であること、SDGsのゴール、2030年まで残り10年となった今、今ある取組をSDGsの観点から見直し、「持続可能な開発のための教育」として、新たな意義や価値付けを再度行うこと、目標を明確にすることが必要であると考えていることを教育長から答弁させていただいております。

生涯学習部長
続きまして、イの「市内中学生ビブリオバトル(知的書評合戦)について」を、図書館長から御説明させていただきます。

図書館長
10月に開催いたしました、市内中学生ビブリオバトルにつきまして、御説明いたします。
市内中学生ビブリオバトルは、平成24年度からスタートした事業でございまして、本の魅力を市民全体に共有し、本を通じて生きる力を養っていくことを目的として実施しているものでございます。本年度は新型コロナ感染症対策という点から、参加いただく中学生には、オンラインにより各中学校から参加していただきました。予選は21名の中学生に参加していただき、10月20日から23日の4日間に分けて開催いたしました。その後、予選を勝ち抜いた4名により28日に決勝を行いました。チャンプ本賞は中原中学校1年生の大宮さん、準チャンプ本賞は手賀中学校1年生の林さんがそれぞれ受賞してございます。参加した中学生はオンラインということでやや緊張ぎみではございましたが、本の魅力をしっかりと表現する素晴らしいプレゼンを披露していました。
また、プレゼンだけではなく、交流の時間も設けました。参加した中学生同士、さらには審査員も交え、好きな本の話や学校の話などで盛り上がっていました。
なお、決勝の様子につきましては、編集作業を行い、各中学校に配付するとともに、図書館本館におきましても動画を放映し、今の中学生がどんな本に興味を持ち、どんなことを思っているのかを他の世代の方たちにも紹介していくことを予定しております。 

学校教育部長
次に、ウの「第4回柏市図書館を使った調べる学習コンクールについて」及びエの「令和2年度千葉県中学校駅伝大会について」を、指導課長から御報告申し上げます。 

指導課長
ウの第4回柏市図書館を使った調べる学習コンクールについてになりますが、10月12日月曜日に第4回柏市図書館を使った調べる学習コンクールの審査会を実施しました。
このコンクールは、図書館資料を始め、さまざまな情報を活用した調べる学習を通じて、児童生徒自らが考え、判断し、表現する力を育むことを目的に、平成29年度から開催しているもので、本年度が4回目となります。
応募総数は、年々増加傾向にありましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症のため、夏季休業期間が約2週間に短縮されたことで、調べ学習に取り組む時間の確保が難しかったこともあり、昨年度の663点の応募と比べて激減し、168点の応募となりました。
審査の結果、教育長賞1点、カシワニ賞1点、奨励賞19点の合計21点を選出いたしました。このうち教育長賞とカシワニ賞、それと奨励賞のうちから1点の合計3点につきましては、公益財団法人図書館振興財団主催の第24回全国図書館を使った調べる学習コンクール3次審査に柏市の代表として推薦をいたします。
続きまして、エの令和2年度千葉県中学校駅伝大会についてでございます。11月7日土曜日に、第71回千葉県中学校男子駅伝大会及び第35回千葉県中学校女子駅伝大会が、柏の葉公園総合競技場を主会場に開催されました。
この大会は、県内各地域の代表が競うもので、柏市からは、市内大会で上位に入賞した男子5校、女子3校が代表として出場いたしました。結果は、このうち逆井中学校女子が3位に入賞し、12月5日に茨城県ひたちなか市で行われます第29回関東中学校駅伝大会に出場することになっております。

学校教育部長
教育長報告は、以上です。

質疑等

深田委員
放課後子ども教室について質問させていただきます。
放課後子ども総合プラン運営委員会ということが開かれているそうなんですけれども、具体的にはどのような内容になっているのでしょうか。

生涯学習部長
放課後子ども総合プラン運営委員会でございますけども、こちらの委員会では、新・放課後子ども総合プランに関する計画の策定、計画づくりの検討をさせていただいたりですとか、あと先ほど、決算審査の答弁の中にもございましたが、放課後子ども教室、いわゆる柏でやっているステップアップ教室と、あとこどもルーム、学童保育ですね、こちらの連携事業の具体的な検討などそういった取組をさせていただいております。大体、年2回ぐらいこの会議を開かせていただいておりまして、メンバーとしては、学校の校長先生が入っていただいたり、あとPTAの方、学識経験者の方、放課後子ども教室のコーディネーターをやっていらっしゃる、これは元先生の方など、あと青少年事業に関わっていただいている地域の方など、あと、行政側で各関係課長も出席していると、そのような会議でございます。

牧田委員
質問ではないんですが、文化財保護事業と図書館に関連して、図書館の充実も含めてなんですけれども、柏市の郷土資料展示室にあるいろんな展示物を、やっぱり図書館と連携して図書館の方にも一定期間置いていただいたりしていただくのがいいのかなと。かなり、最近歴史に対するいろんな一般の方の関心も高まっていまして、テレビなんかでも非常に歴史の番組が数多く放映されているところかと思います。そこに対して、やっぱり関心を持った方がすぐアクセスしたり、あるいは、やっぱり生のものに触れていくということはとても大事なことだと思っております。柏市でも、古文書を見てみるというそういう企画もたしかあったように記憶しておりまして、そういうものをもっとたくさんの人に参加できるような形で、こちらの大島田にあるいろんな資料を、やっぱり図書館の方にも持ってきていただいて触れていただくのが大事かなと。
また、図書館にあるものをむしろ柏の駅前とか、柏の葉とかそういうところで、もし出張のような形で企画展示ができるのであれば、買い物等に来ていただいた方にも気軽に足を運んでいただいて触れてもらうきっかけになるかと思いますので、市民への啓発や、情報提供という点でも発信していくということで頑張っていただきたいなと思っております。

氏田委員
三つほど質問をさせていただきます。
まず一つ、放課後子ども教室についてですけれども、この放課後子ども教室、今年度は何回ぐらい行っているのでしょうか。
また、参加する子どもはどのくらいいるのでしょうか。その中で、学童を利用する子どもがどのくらいいるのでしょうか。
あと、今の説明の中で、今は補充学習中心との説明ですけれども、これには、いわゆる学校の先生は、どのような関わり方をしているのか、ということをお聞きしたいと思います。
二つ目、就学援助制度についてです。現在、就学援助制度を受けている子どもはどのぐらいいるのでしょうか。それから、今年は、コロナ禍ということで、昨年までと比べて違いはありますかということを、お聞きしたいと思います。
三つ目、SDGs普及に向けた教育の役割についてですけれども、このSDGsというのは、私は人類究極の目標であると思います。学校においては、全ての学校教育活動で育まなくてはならないものではないかなというふうに考えています。そうした中にあっては、理念と学習活動、行動を結び付ける教員の役割がとても重要になってくると思いますけれども、この教員研修などの予定はあるかどうかということをお聞きしたいと思います。 

生涯学習部長
最初の、放課後子ども教室について、まずお答えをさせていただきます。今年度の実施回数でございますけど、御承知のとおり前半、いわゆる1学期はコロナの関係があって実施ができておりませんで、おおむね2学期からの実施でございます。実施をしている全ての回数を延べで申しますと、調べたところ777回なんですが、各学校によっても若干ばらつきがあります。多いところですと、2学期からの中でも既に20回近くやっているところもございますし、まだ一桁のところも学校によってはございます。これは、おそらく実施の体制の中でボランティアの方などを使っていますので、コロナの御心配があってなかなか体制が整わなかったりとか、あと学校によってはいろいろな事情があって、実施が遅れたりというところもあるのかなと思っています。平均すると大体13回ぐらい、今のところ実施になっております。
参加児童数ですけども、実施できている学校で見ますと、参加の登録をしている児童が1、664名でございます。この放課後子ども教室に参加しますと手上げをしている子が1、664名、これは対象児童数の約4割ぐらいになっております。
そのうち学童に通っている子の割合でございますけども、1、664名のうち471名で参加児童数の26パーセントが学童に通っている子どもたちです。
あと、学校の先生のこの事業に関する関わりですけれども、できるだけ先生の御負担、放課後の事業ですから御負担にならないようにということで実施をしているところですけども、実際運営する人への児童の引渡しですとか、また、担任の先生によってはステップアップ学習会に直接御参加をいただいている学校もあるというふうに聞いております。

学校教育課長
私からは、就学援助の御質問に関してお答えさせていただきます。
昨年度、令和元年度の就学援助の受給者数でございますが、総数で3、032人、受給率といたしまして、児童生徒全体の9パーセントとなっておりますが、この数値は5年前の平成27年度では、総数3、013人でございますので、ほぼ横ばいの推移をたどっていると考えております。
一方で、コロナ禍における変化はどうかという御質問でございますが、経済状況の悪化等の特別な理由による申請者数は、昨年度は47件でございました。今年度は、10月末時点で89件となっております。この増分が全てコロナ禍によるいわゆる収入減というものかどうかというのはつかめてはいないんですけれども、就学援助の認定自体は原則として前年の世帯収入を基としておりますので、全体的なもう少し大きな影響が予想されるのは、来年度以降になってくるかなと思っております。
一方で、今年度中途におきましても、著しい経済状況の変化というものがあった場合については、年度途中で申請していただいて、その時点で支給を開始するということも行っておりまして、今年度につきましては、10月に再度全保護者に就学援助制度について御案内したところでございます。 

教育研究所長
SDGs普及に向けた研修についてお答えいたします。
研究所では、毎年夏休みに教職員悉皆研修、免許状更新講習も兼ねているのですが、研修講座を実施しております。SDGsの理解は教員にとって必須だと考えまして、来年度はその夏の研修講座の一つに位置付けました。講師の先生は、校長時代、学校の取組がSDGs特別賞を受賞したこともある実践家で、理論はもちろんなんですけれども、教育活動に即結び付くお話をいただけるのではないかと期待しているところです。 

氏田委員
ありがとうございます。この悉皆研修にしていただけるということをすごく意義深いことだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、就学援助に関して、それほど今のところ子どもたちに影響がないと言ったらおかしいんでしょうけど、ということなので安心というか、来年度は、どうなるのか見たいと思います。
それから、放課後子ども教室についてなんですけれども、ステップアップ学習をこういうふうに取り入れてやっているということが、いわゆる先生たちの負担とかを考えていいことかどうかというのは、現場の声を聞かないと分からないのかなというのが一つと、それから、運営は、その現場に任されているということでよろしいんでしょうか。 

生涯学習部長
そうです。

氏田委員
分かりました。ありがとうございます。 

深田委員
教育福祉会館について質問です。
多くの方に足を運んでいただきたいということですが、生涯学習とか福祉活動というと社会に出てからの活動の場という意味合いがもちろん強いんですけれども、中学生がちょっと遠くから、学区外とか、いろいろあるかと思うんですけれども、高校生や大学生などが気軽に利用できる場所とか、交流ができる場所というのはあってほしいと思うんですけれども、そういう利用の仕方というのができるのでしょうか。 

生涯学習部長
教育福祉会館についての御利用の仕方でございますけれども、おっしゃるように、従前の中央公民館を含めて教育福祉会館は、主に高齢者の方が中心となって、サークル、団体活動でお使いになっていたり、中央公民館も多くは貸し館としての機能がメインになっていたようなところがございます。今回、リニューアルに伴いまして、まず、多くの人がいろんな人が集まっていただいて交流をしていただく。その交流した結果で何かが生み出されていくという、その自然の流れを大事にして、活動を広げていきたいということをコンセプトにしておりますので、おっしゃっていただいたような学生さん、あとは、例えば、お父さん、お母さん世代の方ですとか、比較的若い方なども既存の団体さんなどにも働き掛けをして、自分たちのサークル活動を淡々とやるということだけではなくて、その活動を通じて何か交流事業に提案をしていただいたりですとか、そう言ったことも仕掛けとしてしていきたい。スペース的にも多世代交流のためのスペースですとか、オープンフリースペースなどを今回のリニューアルに伴って位置付けをしておりますので、そういった活用できる場所がございますからそういったところを使って、是非おっしゃっていただいたようなその活動が、こちらも意識をして広げていきたいなと思っているところでございます。

深田委員
ありがとうございます。以前にもパレット柏のことが話に出たことがあるかと思うんですけれども、フリースペースに高校生が勉強をしに来ているということがあって、高校生の勉強する場とか、そういうところも今回のこういう会館の中であればなと思っております。
SDGsのことなんですけれども、今、教職員の方の研修はあるようなんですけども、子どもたちにそういう説明みたいなことというのは、まだそういう段階ではないんですか。

指導課長
持続可能な社会づくりということで、そのこと自体、言葉としてはなかなか説明する機会はなかったと思うんですけれども、今般の学習指導要領の改訂に合わせて、昨年度は小学校、それから今年度は中学校の教科書の検定が行われました。各出版社の方もこのSDGsについては、特に教科書を編集する際に、意図的に教科書の内容に盛り込まれているところですので、大体どの教科を見ても、今回採択した教科書については、SDGsという言葉そのものが入っていて、それについて学習する場面が載っておりますので、各教科の授業の中でこれからはSDGsについて子どもたちが取り扱うということになってくると思います。

河嶌教育長
続いて、イの「市内中学生ビブリオバトル(知的書評合戦)について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員
例年、大勢のオーディエンスを前にしてお話をして、チャレンジャーといいますか、提案者の方もすごく良い思いになるはずのものが、おそらくオンライン開催ということで期待が外れちゃったかなと思うのですが、それでもよくたくさんの方が応募してくれたなと思っております。なかなか活字離れと言われてもうごく久しくて、長い文章を読むということが社会からなくなってしまうんじゃないかと。あるいは、何でも簡単なショートメール、ショートメッセージで事足りるんじゃないかというような危惧がある中、しっかり本を読んで、その思いを伝えるというのはすごく大事なことなので、是非、続けていただきたいなと。参加された方にはとても良い思い出になればよかったなと思っております。受賞された方、どうもおめでとうございました。

河嶌教育長
続いて、ウの「第4回柏市図書館を使った調べる学習コンクールについて」に、御質問がありましたらお願いいたします。

牧田委員
文化の芸術の秋らしく、図書館の話題がすごくたくさんありますが、こちらも図書館が一時閉鎖になったり、大変な中、皆さんよく応募してくださったなと思います。
ちなみにこのカシワニ賞の受賞をされました池田さんのタイトルが、すごく気になっていまして、これは図書館のヘンゼルとグレーテル全部読んでみたというそういう内容になるのでしょうか。

指導課長
おっしゃるとおり、図書館にあるヘンゼルとグレーテルの本を全て集めて読んで、それを分類したいということで調べたということでございます。

牧田委員
ありがとうございます。本当に素朴に思っていることをずばっと書いてくれて、すごくタイトルだけで感銘を受けたというか、興味をそそられました。これも受賞された皆さん、本当におめでとうございます。

森委員
4回目のコンクールと歴史が浅いのでしょうがないかなと思いますが、応募状況が中学校3校というのが気になります。3校の中でも70点で、その前のビブリオバトルでも予選が21名でした。こういうコンクールは市内で行われると、生徒の方が積極的に応募してくれれば良いですが、指導する先生方の御負担がかなりあると思います。その負担面での配慮は教育委員会として行っているのでしょうか。配慮というか、応募状況を改善するような手立てを委員会としてお持ちなのかということを、お伺いしたいと思います。

指導課長
なかなか中学校の募集が伸びないところではあるんですが、小学校の点数が多いというのは、特に夏休みの宿題というような形で、提出する子どもたちが非常に多いというようなことが考えられます。
中学校の場合には、総合的な学習の時間ですね。これを使って取り組んでいる学校もございます。具体的にこの応募状況を増やすといった具体的な手立てとしては、なかなか難しいものもあるんですが、各学校に学校図書館指導員等を配置しておりますので、そちらからの啓発等を行いながら、興味関心を高めていければなというふうに考えております。

河嶌教育長
続いて、エの「令和2年度千葉県中学校駅伝大会について」に、御質問がありましたらお願いいたします。

森委員
オリンピック・パラリンピックを前にして、いろいろな大会がコロナ禍でいろいろな対応を迫られておりますけれども、今回の予選ですか。この駅伝大会の柏の大会においては、どのような点に注意を払ってこの大会を行われたのでしょうか。

指導課長
この大会に関しましては、保護者等の参観を中止ということで、選手のみでの大会ということで、実施をされております。

河嶌教育長
これで教育長報告を終わります。

9.議事

河嶌教育長
続いて議事に入りますが、本日は、審議する議案はございません。

10.協議 

ア 次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定
教育委員会 令和2年第12回定例会

日時 令和2年12月24日(木曜日)
開会 午後2時
場所 沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

河嶌教育長
続いて、来月の行事予定については、両部とも紹介行事なしということでよろしいでしょうか。 

生涯学習部長
はい。

学校教育部長
はい。

12.閉会宣言

河嶌教育長
それでは以上をもちまして、全ての日程を終了といたします。
閉会とします。
ありがとうございました。

お問い合わせ先

所属課室:教育総務部教育総務課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

電話番号:

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