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更新日令和3(2021)年3月21日

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柏市教育委員会令和2年第8回定例会会議録

1.日時

令和2年8月27日(木曜日)
開会 午後2時
閉会 午後2時48分

2 .場所

沼南庁舎 501会議室(沼南庁舎5階)

3.出席した教育長及び委員

教育長 河嶌 貞
教育長職務代理者 牧田 謙太郎
委員 森 秀夫
委員 深田 恒子
委員 氏田 青津子

4.教育長及び委員並びに傍聴人以外の出席者

生涯学習部

生涯学習部長 宮島 浩二
教育総務課長 石田 清
生涯学習課長 沖本 雅樹
中央公民館長 山岡 康宏
文化課長 吉田 敬

学校教育部

学校教育部長 増子 健司
学校教育部理事 後藤 義明
学校教育課長 松澤 元
学校財務室長 関根 江里子
教職員課長 杉浦 毅
学校施設課長 浅野 晃
指導課長 逆井 俊彦
児童生徒課長兼少年補導センター所長 須藤 昌英

事務局

教育総務課統括リーダー 渡会 美保
教育総務課統括リーダー 浦上 義史
教育総務課主査 関谷 正行
教育総務課主任 栗田 映理

5.傍聴に関する説明

河嶌教育長
傍聴の確認を行います。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項の規定により、会議は原則公開となっております。
本日は、傍聴希望者がいらっしゃいませんので、柏市教育委員会会議傍聴規則第1条の2第2項の規定に基づき報告いたします。

6.開会宣言

河嶌教育長
ただいまから、教育委員会令和2年第8回定例会を開会いたします。

7.前回会議録の承認

令和2年第7回定例会会議録について全委員異議なく承認した。

8.教育長報告

報告

生涯学習部長
今月の教育長報告は、1件でございます。
それでは、アの「令和元年度決算審査について」を、私と学校教育部長から、順次御報告をさせていただきます。
教育委員会の業務に対する令和元年度の決算審査は、去る7月15日に行われました。まず私の方からは、生涯学習部所管分について、監査委員から御意見、御指摘のありました6点について御報告をさせていただきます。
まず、1点目でございます。代表監査委員より、生涯学習部を含め、全庁的に謝礼や賃金について過年度支出、戻入があったことについて、今後、このようなことがないように、チェックをしっかりと行い、適正に支払うよう指摘がございました。
2点目につきましては、教育委員会計画策定支援業務委託についてでございますが、外部委託した背景が何か、委託先の業者からどのような助言を受けたのか、市民アンケート調査の結果から、市民の関心はどのようなものであったのかとの御質問がありました。
これに対しまして、令和2年度が柏市教育振興計画、生涯学習推進計画、芸術文化振興計画の策定年に当たり、その参考とするための市民アンケート調査の実施及び分析・助言、その他国・県の動向や課題等の情報提供、会議支援など、各計画ごとではなく、3計画一括での委託となったこと、国・県の状況や全国の先進市での事例などについて助言を受けたこと、アンケート結果で市民の関心が高かったのは、いじめや不登校について、道徳教育・規範意識、外国語教育であった旨を御答弁させていただいております。
3点目は、生涯学習課の2つの事業について御質問を頂いております。
まず、みんなの子育て広場について、取組がルーティン化し、担い手が固定化されていることに対し、解決策をどのように考えているのかとの御質問を頂きました。それに対しまして、各学校やPTAなどにも温度差があり、活動を通じて保護者の不安や悩みの解消を図るため、各学校や地域の状況に合わせた運営と企画展開を支援していきたいこと、また、担い手については、広く人材を募っていきたい旨を答弁しております。
2つ目の放課後子ども教室については、新潟県小千谷市のように、その地域の担い手となる人材を発掘し、取り組んでいくべきだと思うがどうかとの御質問を頂きました。それに対しまして、現在、人材不足が深刻化しており、国からは地域の人材を学校に入れ、地域・学校・家庭が連携し、地域全体、全世帯で子どもたちを育むことが求められているが、人材難の折、苦労していること、ホームページや広報かしわによる募集、放課後子ども教室コーディネーターや各学校でこの事業を行っているアドバイザーからの紹介、大学等への協力依頼により、積極的に人材不足を補っていく旨を答弁させていただいております。
4点目は、中央公民館に対し、教育福祉会館の完成後に入る組織間の協議や調整について、どういった組織でどの程度進んでいるのかとの御質問を頂きました。
それに対しまして、複合施設の特徴を生かす形で、教育分野と福祉分野で相互に連携して協働できる運営をしようと、2年前から生涯学習部・保健福祉部を含め、利用団体や市民の意見を頂きながら検討をした結果、自立できる組織をキーワードとして、運営主体として、市民側、利用者側に自立した組織を持って、市民の使いやすい身近な施設として運営してほしいということを中長期的な理念として掲げていること、そのために、今年度中に運営協議会のようなものを利用団体を中心に組織し、その実動部隊として、教育分野、公民館分野の部会のような組織を構成し、市が支援・育成をして、市民による教育福祉会館の運営ということで、今年度以降、進めていきたい旨を答弁させていただいております。
5点目は、旧手賀教会堂の保存修理について、その費用とクラウドファンディングに関する内容、また、政教分離について御質問がありました。それに対し、工事費全体の金額は4千万円であり、そのうちクラウドファンディングで138万円が集まったこと、クラウドファンディングの設定ラインについては、全国的な事例や、古民家に対する寄付は100万円に達していないケースが多いことを参考に決定したこと、また、政教分離の線引きについて、教育委員会としてどう考えているかとの御質問に対しては、文化庁の見解として、宗教色があるとしても仏像や今回の教会堂などは、美術工芸品や古い建造物等として扱い、保護の対象として補助金を出しており、市町村向けの講習会でもそのように説明を受けていることから、これに準じて判断している旨を答弁しているところです。
最後6点目は、図書館において新型コロナウイルス関連の資料を集めていると聞いており、良い取組だが、市民の反応はどうかとの御質問を頂きました。これに対しまして、テイクアウトのチラシなどを持ってきてくれる市民もいることを答弁しております。
また、委員からは、図書館の事業などは、頑張れば頑張るほど赤字となってしまうものだが、図書館は蔵書がしっかりあり、地元のことがきちんと分かることが重要であるという御意見を頂いたところでございます。
生涯学習部所管分、以上6点でございます。

学校教育部長
続きまして、学校教育部所管分について、御質問8点、また、それに対しての御意見について頂戴いたしましたので、御報告いたします。
まず、1点目でございますが、新型コロナウイルスの休校の影響による授業の遅れが気になる、授業の積み残しをきちんと把握できているのか、また、管理状況はどうかとの御質問を頂戴しました。
それに対しまして、積み残しについては、指導課にて全校分を把握しており、確認した学校では、令和元年度の積み残しは終わっており、令和2年度がスタートしています。令和2年度分の対応としては、夏季休業の短縮、行事の見直し、時間割の工夫を学校にて取り組んでいる、今後もきちんと取組状況を確認し、把握していくということで、私の方から答弁をさせていただいております。それに対しまして、全校、全教科についてきちんと確認してほしいという御意見を頂戴いたしました。
大きな2点目としましては、外国籍児童生徒についての御質問がございました。外国籍児童生徒数の就学状況はどうか、また不就学児童生徒へのアプローチについてということで御質問がございました。
それに対しまして、義務教育の就学年齢に当たる外国籍の子どもの住民登録者数は401名で、内訳としましては、義務教育諸学校が355名、外国人学校等の教育施設が6名、確認が取れていない不就学児童生徒が13名、残り27名は転居・出国済であると答弁をしております。また、学校現場とも連絡を取りながら、現地確認などを行わせていただいているということで答弁をしております。それに対しまして、今後も放っておくことなく、不就学児童について対応してほしいという御意見を頂戴しております。
3点目としましては、RPAについての御質問でございます。昨年度からRPAを導入したと聞いているが、どのような状況か。また、令和元年度監査ではあるが、今年度は処理件数が増えてきているのかとの御質問に対しまして、昨年度の3月からRPAで伝票約300件を処理している。本年度は、約1、800件をRPAで伝票処理をしており、順調に進んでいると答弁をさせていただいております。それに対しまして、RPAをどのように稼働しているか具体的に知りたいので、実際に見てみたい。また、システムについては教育委員会の部門で2つの系統に分かれているように思われるが、是非一本化できないか、企画部門にも話すが検討してもらいたいという御意見を頂戴しております。
4点目につきましては、市立柏高校についてでございますが、柏市立柏高等学校の第三次教育計画策定の進捗について聞きたい。また、志願者数は増えているのかとの御質問に対しまして、今年度は3名ほど委員の交代があったが、委嘱は完了している。これから有識者等の意見を募り、今後の市立柏高校の方針について話を進めていく予定である。有識者からだけではなく、市立柏高校の生徒にもアンケートを行うことで、生徒視線の意見を取り入れ、中学校や地域から見ても魅力のある学校にすることを目標としていると答弁をしております。
また、志願者の倍率についてでございますが、増加していないと認識している。この計画を通じて学校の魅力を高めることで、志願者が増えればと考えているということで答弁をしております。
5点目としましては、教室不足対策事業についてでございますが、柏の葉小学校や田中小学校で準備を進めるとのことだが、事業の内容とスケジュールについて教えてほしいという御質問に対しまして、柏の葉小学校は、区画整理の進捗に伴い児童数の増加が顕著である。令和4年4月に増築校舎の使用開始を予定しており、今年度、12月議会に工事議案を上程する予定である。また、田中小学校については、現在設計を進めており、古い校舎の建替えを同じく今年度12月議会に上程する予定であり、使用開始は、同じく令和4年4月を予定していると答弁をさせていただいております。環境が整わないと教育体制も整わないので、きちんと進めてほしいという御意見を頂戴しております。
6点目としましては、学校給食扶助費の対象人数についてでございますが、令和元年度は2、807人で、全児童生徒数に対する割合としましては9パーセントになっており、過去3年間同程度で推移している。平成30年度は2、879人、平成29年度は2、930人と答弁をさせていただいております。
7点目としましては、GIGAスクール構想の関連についてでございますが、学校用ネットワーク関係機器等借上料におけるタブレット端末活用の検証の状況を教えてほしい。また、何かソフトを使っているのかという御質問に対しまして、柏二小と土小の2校に80台ずつ、タブレット端末を導入した。主に算数の授業の章末問題で活用した。自分のペースで取り組め、つまずいた児童に教師が支援できたり、早く問題を終えた児童にタブレット上で採点ができ、今までより多くの問題に取り組めたなどの効果が見られた。また、ドリル形式のソフトを活用したと答弁しております。
それに対しまして、もう少し早く、多くの子どもが使った他の検証はできなかったのかとの御質問に対しまして、令和元年度は検証元年であり、思うように検証は進まなかった。今後はGIGAスクール構想とともに、学校だけでなく、家庭に持ち帰って活用することについても検証していくと答弁をさせていただいております。
最後に8点目になりますが、不登校のことについてでございますが、新型コロナウイルスの影響で、令和2年度も含めて不登校児童生徒の状況はいかがかとの御質問に対しまして、年間30日以上の欠席がある場合を不登校としているので、休業が続いた今年度に関して、単純に例年と比較することは難しい。6月の分散登校中は、不登校傾向の児童生徒が比較的登校できているという報告が上がってきたが、一斉登校再開後は、学校から足が遠のく児童生徒も出てきていると答弁をさせていただいています。それに対しまして、不登校児童生徒に対して、リモート教育が効果的であるということも聞いている。今後、不登校対策として活用できないか検討してみてほしいという御意見を頂戴しております。
学校教育部所管分については、以上になります。

質疑等

牧田委員
最初の生涯学習部の方で、全庁的に過年度支出、戻入があったという件なんですけども、これは具体的にどういうことか教えていただければと思います。

教育総務課長
過年度支出についてなんですけれど、こちらは一般的には、本来その年度内の支出は、その年度内の予算をもって支出しなければならないということになっておるんですが、何らかの理由によって支出が漏れてしまって、結果として年度をまたいでその翌年度に、その翌年度の予算で支出した場合をいいます。
こちらは本来あってはならないことなんですけれども、一例として申し上げますと、これは教育委員会内でもあった事例なんですけれど、賃金の支給誤りが年度をまたいで判明しまして、不足分について賃金の一部追加支給を年度をまたいで翌年度の予算で行うという事例などが挙げられます。
併せて、過年度戻入なんですけど、こちらも同じように、本来その年度内の支出で、誤って正当な金額よりも多くの金額を支払ってしまった場合、その多く支払ってしまった部分の金額をその年度内に市の会計予算に戻していただくということになるんですが、やはりこちらも、年度をまたいで翌年度に金額を戻していただいた場合に、過年度戻入ということで発生する場合がございます。
こちらも、一例として今回、これも教育委員会内でもあった事例なんですけれど、臨時職員の賃金、それが過払いで多く払い過ぎたということで、こちらは年度をまたいで判明し、結果として年度をまたいで翌年度で、過払い分を戻してもらうという事例があったというので、そういった事例が挙げられております。

牧田委員
ありがとうございます。これは、生涯学習部の御指摘ということなんですけども、学校教育部の方では特に問題はなかったと考えますか。

教育総務課長
これは教育委員会全体で生涯学習部、それから学校教育部、いずれの部にもあった事例となります。

牧田委員
分かりました。ありがとうございます。

深田委員
みんなの子育て広場について、お伺いいたします。
この取組が行われて多分7、8年ぐらいになるかと思うんですが、令和元年度の資料を見ますと、市内の学校では、小学校42校での取組がされているということなんですけれども、支援のコーディネーターがいなくても自立して継続できている学校というのは、どのぐらいあるんでしょうか。

生涯学習課長
みんなの子育て広場とは、平成23年から始まった制度でございます。現在、今、お話があったとおり、42校でPTAとかボランティアの保護者の方が中心になって、活動をしております。で、その自立しているという話だと思うんですけど、ちょっとそこら辺のところの資料がないんですが、学校と、あとPTA、それからボランティアが一体となってやっているというふうになっていますので、そういった点では、ある意味、自立をしているかなと考えています。

深田委員
これは、各学校で温度差が、もちろん活動の内容的にもあるかと思うんですけども、PTAが主催となって講演会などを行うことが多いかと思うんですが、それを、何というか中身がないようなことにならないように、ちょっとお願いしたいなと思います。というのは、これからコミュニティ・スクールが、柏市内でも進んでいくかと思うんですけれども、ちょっとそれにも影響してくることなのかなと思ったので、質問させていただきました。

氏田委員
2つほど質問させていただきます。
まず1つ、新型コロナウイルスの影響の下、過分に、かなり教育活動が制限されているかと思います。あと、震災とか、それから教職員の異動も大幅にあったかと思うんですが、そうした中で、教職員のメンタルヘルスも大変気になっているところです。現在の状況についてお伺いしたいと思います。
それから、もう1つ。不登校の児童生徒についてなんですけれども、この前の事業の評価の方を見させていただいていたときに、小学生の不登校が大変多くなっているところが気になっているところです。本当に学習面ばかりじゃなく、人との関係についても、ちょうど成長期の子どもたちにとってとても大切なところかと思いますので、今年度の適応指導教室の活用状況と、それから新型コロナウイルスの影響等があったら、お伺いしたいと思います。

教職員課長
本日、8月27日現在、具体的にコロナ禍を理由に精神的に不安定になって療養休暇を取得といった教職員が、小中高等学校合わせて1名おります。しかしながら、現場の教職員からは、日々の消毒作業であったり、放課後のトイレ清掃等、慣れない感染防止対策に負担を感じているという声が、こちらにも届いております。
また、ベテラン教員の中には、オンラインでの学習活動など、ICTを活用した取組に、自身のパソコンのスキルが追い付かないという不安感を抱いている者もいるというふうに聞いております。教育委員会といたしましては、管理職を通して又は直接学校現場に出向いて、教職員の状況を把握するとともに、積極的に支援に取り組んでまいりたいと思います。

児童生徒課長
不登校児童生徒につきまして、御説明をさせていただきます。
8月7日までの今年度1学期の欠席状況でございますけれども、先ほどありましたように、30日以上の欠席者を長期欠席ということにしておりますが、同じ1学期、単純な比較はできないんですが、一応、数だけ申し上げます。
昨年度1学期、小学生100人が長期欠席ですが、今年度は61人。昨年度、中学生256人でしたが、今年度は171人というところでございます。ですから、数から見ると小学生では39人、中学生では85人の減になっておりますが、単純に比較できないという理由につきましては、特に新型コロナウイルスの影響でございまして、それは本人の心身の状況とか、家庭の背景によるさまざまな理由による不登校児童生徒だった子たちでも、この新型コロナウイルスに関しましては、保護者から児童生徒本人に症状はないが、新型コロナウイルスの感染不安により学校を休ませたいという申し出があった場合、校長は、それを適当と認めた場合には出席しなくてもよいと、特別欠席という形を取りますので、それが欠席としてカウントされませんので、そういう意味で昨年度とはちょっと単純な欠席の比較ができないということでございます。
ただ、気になるのは、欠席理由につきましては、小学校の方は特徴的なのは生活がちょっと乱れぎみ、寝不足も含めまして乱れぎみだということとか、休み中の課題とか、あるいは休み明けのマスクの着用はとても負担だということで、休みという理由も上がってきております。
中学校は、先ほどありましたように、分散登校まではできたのですが、一斉登校への切替えが、なかなか難しいという状況が浮かび上がっております。
また、今週の月曜日から2学期が始まっておりますけども、始業式、月曜日の欠席状況でございますけども、小学校は304人、その中で新型コロナウイルスの不安の子が51人です。中学校は287人、その中で新型コロナウイルスの不安の子が10人ということです。市全体としましては591人、その中で新型コロナウイルスの不安の子が61人ということで、3万2千人の中で言うと1.8パーセント、去年の9月1日よりもちょっと多い欠席状況ということでございます。
ということで、教育委員が御心配されております特に小学生におきまして、人間関係、コミュニケーション能力につきましては、やはり大事なことだと私も認識しております。柏市におきましては、きぼうの園その他学習相談室4か所におきまして適応指導教室ということで小中学生を受け入れておりますが、この1学期でございますけれども、中学生の方は、4つの施設を合わせまして37人が自分で登校して、勉強をしておりますけども、小学生の方は、なかなかこれが、実質的には通って来られる子が2人、それから、その家に訪問してつながっているのが6人でございますので、中学生に比べますと、やはり条件的に発達段階の問題もあると思うんですが、なかなかこう、自分で、保護者の方が送迎するという面もあるんですけども、学校ではないんですけれども、そういう施設に自分で通うということが、なかなか難しいというところが目立っております。
平成29年施行の教育機会確保法の基本的な考え方としましては、学校復帰を大前提としていた従来の不登校対策を転換して、校外での多様で積極的な学習活動を指摘しておりますので、この部分を大事にしていきたいと考えております。特に、もちろん先ほど言いましたように、こういう適応指導教室に通えている子たちについては、学習だけではなく運動、それから清掃活動も、もちろん新型コロナウイルスに配慮しながらできておりますけれども、なかなかそれができないということに関しまして、今、GIGAスクール構想もありますけども、今の時点で実は不登校児童生徒につきましては、学校からの要望を受けまして、本人たちにIDを発行して、自宅のパソコン、あるいは学校でのパソコンで見るんですけども、eboardということでコンピューターを使った各教科のドリル学習、これは学習履歴が残ったり、そのドリルに関しての説明も映像で見られるんですけども、これを不登校児童生徒については、適宜見られるようにしておりますけども、これが、今後GIGAスクール構想で、今度、全員にタブレット配付がされますので、その中でのドリル学習とどのように結び付けていくかというところが1つ。
もう1点につきましては、今、千葉大学の藤川教授と、共同で研究開発をしておりますけども、いわゆる自分の意見を授業の中で発表するのが、なかなか難しいということで言いますと、AI、人工知能を使って、キーボードで自分の考えを打ったときに、そのいろいろな考えが人工知能によって分別されまして、瞬時に、クラスの中にはこういう意見があるというようなことのインタラクション、その意見交換を重視するような授業も、今、構築しております。実際に6月に酒井根中学校におきまして、道徳の授業なんですけども、いじめについてどう考えるかという授業を試行しておりますので、これをまた教科、道徳だけじゃなくて他教科にどういうふうに続けていくかということも視野に入れながら、取り組んでまいりたいと思います。

森委員
外国籍の児童生徒数の就学状況について、13名が連絡が取れていない、確認が取れていないということで出ているんですが、現在の状況と、あと、今後どのように具体的に取組をされるのか、ちょっとお伺いしたいなと思います。

学校教育課長
この13名につきましては、住民登録時点での確認のほか、その後において、こちらに義務教育諸学校であったり、外国人学校であったりというところに就学をした旨の連絡が入っていないというものを、今年の5月1日の時点で捉えたその数値をカウントしたものでございます。教育委員会でこういった確認がされた場合につきましては、登録住所地の現地調査でありましたり、入国管理局への照会であったりということを行っておりまして、今年度、この13名についても、現在調査中ではございますが、例年の状況に照らしますと、ほぼ、この方たちというのは短期滞在等で、住民登録をそのままにして、既に出国であったり、他県に転居をされているというケースが、ほぼほぼでないかなというふうには考えております。
仮に未就学の状況にあるというのが確認が取れた場合は、これは外国籍の児童生徒に就学義務というのがあるものではございませんけれども、国際人権規約等も踏まえまして、就学の受入れができる旨を御説明して、就学機会の確保につなげていくという考えでおります。

牧田委員
その次の方の学校財務室のRPAについてなんですけども、今年度途中報告かと思います。1、800件をRPAで伝票処理されたということですが、今大体、全体の伝票の何割ぐらいに相当するのでしょうか。

学校財務室長
6月ぐらいから順調にRPAが稼働するようになりまして、全体の4割程度、RPAで稼働している状況でございます。

牧田委員
ありがとうございます。あと、これは各学校と教育委員会というシステムだと思うんですけども、この各学校の方で端末を操作されているというのは、実際どなたになりますか。

学校財務室長
RPAの稼働は学校の方にはございませんで、教育委員会の方、学校財務室に1台配備しております。主に、作業を行っているのは、学校財務室職員と会計年度任用職員でございます。学校でのRPAの処理はございません。

牧田委員
では、各学校と市ではなくて、市の中の処理という理解でよろしいですか。

学校財務室長
学校で独立した会計システムはございます。そのシステムから打ち出した伝票を見ながら、人が市の財務会計システムに打ち直していたものですから、そこをRPAのロボットを使ってつなぐというソフトを作って、そういった作業をしているところです。

牧田委員
分かりました。学校の方は、もうそのまま学校のデータとして教育委員会の方に渡して、それを教育委員会の中でRPAで処理しているという、こういう理解ですね。ありがとうございます。
あと、意見に当たるんですけども、やっぱり新型コロナウイルスがいろいろなところに影響が出ていまして、特に夏休みがすごく少なくて、子どもたちはがっかりしているというのが漏れ聞こえてきていますし、学校の先生たちも、日々の清掃活動に加えて消毒をしなきゃいけない。いろいろな専門家が消毒についてはこうするべきだといろいろな御意見があって、中には、例えば机とか物に触れたウイルスはそんなに長時間残らないので、全部をきれいにしなくてもいいんじゃないか、やれるところを要所要所やるべきだという、そういう御意見をおっしゃっている専門家もいらっしゃいますので、やっぱり教育現場で何もかもやると、多分、このまま、また冬になるともっと増えるかもしれませんから持たないと思いますので、少し省力化できるところは省力化する。そして、マニュアルを例えば学校保健課、保健所等と相談しながら、やっぱり日々、最新の知見を取り入れて作っていただきたいなと思います。
それから、子どもたちも、行事もなくなってすごく残念だと思いますし、そもそも夏休みも、それから冬休みも行きますので、カリキュラムをすべきだという、そういう御意見も非常に大事なんですけども、その中で、余裕を持って学校で楽しい思い出ができるような、そういう時間も是非、確保できないかなと。すごく二律背反することなんですけども、少しずつ皆で知恵を出してやっていくしかないのかなと思っていますので、どんどんアイデアがあれば出し合っていただきたいなと思っています。

深田委員
市立柏高校の志願者数が増加していないとのことですが、学校の魅力を高めるという面で、スクールバスの運行とかそういうことは、計画はないんでしょうか。そこをお願いします。

教職員課長
現在進行中の市立柏高校第三次教育計画策定委員会でも、スクールバスの導入について協議が進められています。市立柏高校では、現在、マイクロバスが3台、中型バス2台の計5台のバスを所有しておりまして、その内中型バス2台のバスを生徒の送迎に利用しようという計画を整えているところでございます。発着駅を含めた路線、運転手等人材の確保、人件費等、送迎時間帯等を具体的に調査・検討の上決定いたします。

河嶌教育長
それでは、以上で教育長報告を終わります。

9.議事

河嶌教育長
続いて、議事に入ります。
本日は10件の議案審議を予定しておりますが、このうち、議案第1号、議案第2号、議案第3号、議案第5号、議案第7号、議案第8号、議案第9号及び議案第10号は、いずれも市議会令和2年第3回定例会に係る議案です。現在、市議会に提出する議案の作成段階にあるため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項ただし書の規定に基づき非公開で審議したいと思いますが、いかがでしょうか。

(全委員、了承)

それでは、議案第1号、議案第2号、議案第3号、議案第5号、議案第7号、議案第8号、議案第9号及び議案第10号については、本日の日程の最後に非公開で審議いたします。

議案第4号 柏市立高等学校教育職員勤務時間規則の一部を改正する規則の制定について

説明

学校教育部長
議案第4号は、柏市立高等学校の令和2年度における夏季休暇の特例を定めたいので提案するものです。
詳細につきましては、教職員課長から御説明申し上げます。

教職員課長
柏市立高等学校教育職員勤務時間規則の一部を別添新旧対照表のとおり改定し、令和2年8月28日から施行することを提案いたします。
改正内容は、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応に伴い、教職員が夏季休暇を全て取得することが困難である状況を踏まえ、夏季休暇の取得単位について「1日又は半日」とあるものを「1日、半日又は16回の範囲内で1時間」とするものです。
令和2年8月6日付け教総第491号及び教職第525号にて、千葉県教育委員会教育長より、別添資料のとおり県立学校長宛てに通知がありました。市立柏高等学校につきましても、県立高等学校と同様という扱いをするものです。
以上、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

質疑等

氏田委員
ちょっと教えてほしいんですけど、この取り方なんですけども、夏季休暇は5日ですか。

教職員課長
夏季休暇は6日間です。

氏田委員
これは、期間は7月から9月までなんですか。

教職員課長
通常であれば6月1日から9月30日までです。

氏田委員
6月1日から9月30日までなんですか。この中で、1日1時間取ってもいいですよという考え方ですね。

教職員課長
時間単位で取得可能です。

氏田委員
ありがとうございます。

河嶌教育長
今の話ですけど、時間単位というのは、16時間を上限ですか。

教職員課長
2日分16回を上限に、1時間単位ということです。

河嶌教育長
はい。分かりました。

採決結果

全員賛成可決

議案第6号 教育財産の用途廃止について

説明

学校教育部理事
議案第6号は、柏市立手賀東小学校の高架水槽の一部を解体撤去するため、当該工作物の用途廃止をしたいので提案するものです。
詳細につきましては、学校施設課長から御説明申し上げます。

学校施設課長
今回用途廃止をする高架水槽は、FRP製の容量5.2トンとなります。用途廃止の時期は、令和2年9月となります。
隣のページの配置図に、今回撤去する高架水槽の位置を示しております。この小学校では、使用する水道は全て井戸水を使用しております。今回撤去する高架水槽は、くみ上げた水を一旦ためるために使われておりました。水槽は確保されておりましたけれども、以前よりタンク及び基礎となる鉄骨のやぐらの経年劣化が進行しておりました。このたび、同じく老朽化が進んでいた井戸水をくみ上げるポンプシステムを一新し、この高架システムが不要になったことから、やぐらを含めて全て撤去することとしました。
当小学校には、校舎の屋上にもう1基、高架水槽がありますけれども、今後も使用を続けていく予定でございます。
以上、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

質疑等

なし

採決結果

全員賛成可決

10.協議 

ア 次回教育委員会定例会の開催日程について

次回定例会予定
教育委員会 令和2年第9回定例会

日時 令和2年9月30日(水曜日)
開会 午後2時
場所 沼南庁舎501会議室

11.その他

月間行事予定

河嶌教育長
続いて、来月の行事予定についてお願いします。

学校教育部長
学校教育部所管分につきましては、2件、御説明したいと思います。
まず、1点目でございますが、9月25日金曜日の柏市中学校駅伝大会・ロードレース大会についてでございます。
2点目につきましては、行事予定表の方には記載しておりませんが、9月26日土曜日、富勢中学校において感染症を踏まえた学校による避難所の開設、また、運営訓練を予定しておりますので、詳細につきましては各所属長から御説明の方をしたいと思います。

指導課長
まず初めに、駅伝大会についてです。9月25日の金曜日に開催いたします柏市中学校駅伝大会については、11月7日土曜日に開催される第71回千葉県中学校駅伝大会、第35回千葉県中学校女子駅伝大会、この予選会を兼ねて実施するものです。男子は6区間、女子は5区間で行われます。昨年度は、男女共に大津ケ丘中学校が優勝し、県大会では男子が2位、女子が4位、関東大会では男子が5位と立派な成績を残しております。
また、例年実施しておりますロードレース大会につきましては、今年度は駅伝大会に出場できなかった3年生のみに対象を絞り実施をいたします。今年度につきましては、保護者等を入れずに無観客で実施をし、午前中で全ての競技を終了する予定でございます。
また、コースの変更などにより、中継地点での密集を避ける、あるいは、公道での感染リスクを回避するなど、新型コロナウイルス感染防止に配慮しながら実施をしてまいりたいと考えております。

学校教育課長
続きまして、本日追加でお配りしております資料、感染症を踏まえた「学校」避難所開設・運営訓練を御覧ください。
目的といたしましては、学校避難所におきまして、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮した避難所の開設・運営の職員対応能力向上を図ることを目的とした訓練でございます。
日時につきましては、9月26日土曜日の午前8時半からを予定しております。
会場は、富勢中学校の体育館及び武道場でございます。
訓練の概要でございますが、今回は、あくまでも職員のみで行うシナリオ型の訓練を想定しておりまして、昨年10月の台風19号と同規模の風水害による避難所設置という仮定の下に、訓練を実施したいと思います。
訓練参加予定については、学校教育部、生涯学習部の職員に中学校の現場の教員、それから市長部局の防災担当の職員という形になっております。
訓練当日の状況につきましては、また、まとめて委員の皆様には御報告させていただければと思います。

生涯学習部長
生涯学習部の方でございますけども、お手元にあるとおり、特段の事業はありませんので、御覧のとおりでございます。

河嶌教育長
月間行事予定について、何か御質問等ございますでしょうか。

森委員
駅伝とロードレース大会を無観客で行うというのは、今回はやむを得ないと思うんですが、保護者への対応として、カメラで何か中継するとか、そういった配慮というのは特になされないのでしょうか。

指導課長
今のところ詳細はまだ詰めていなくて、新型コロナウイルス感染対策について、どんな対策が取れるかというところで、対策を立てておるところなんですけれども、その中継については、まだ未定の状態になっています。
先日行われた夏の総合体育大会の代替大会においては、幾つかの競技でライブ配信等も実施しておりますので、そういったところも含めながら、対応の方は考えてまいりたいと思っております。

河嶌教育長
確認なんですけど、これは、この後の新型コロナウイルスの状況下では、中止もあり得るという判断ですか。

指導課長
新型コロナウイルスの感染状況によっては、この後、中止をしていく可能性も十分あり得ます。感染レベル等でコントロールをしておりますけれども、感染レベルの2ということで、地域感染レベルが2となった時点では、もう中止ということは前提にしておりますが、柏市の感染レベルの方を踏まえながら、判断してまいりたいと考えております。

氏田委員
今年の東葛駅伝は、あるんですか。

河嶌教育長
東葛駅伝は中止です。
ほかに何かございますでしょうか。

12.閉会宣言

河嶌教育長
それでは以上をもちまして、議案第1号、議案第2号、議案第3号、議案第5号、議案第7号、議案第8号、議案第9号及び議案第10号の審議を除く日程を終了いたします。
ここで一旦閉会します。
ありがとうございました。

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