更新日令和4(2022)年11月28日

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第4回柏市いじめ重大事態調査検証委員会報告書提言等の対応に関するアドバイザリーボード会議録

1 開催日時

令和4年10月22日(土曜日)午後6時から午後7時48分

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎5階501会議室

3 出席者

委員

黒木委員長、原副委員長、岡崎委員、高委員、林委員、柗冨委員、八重樫委員

事務局職員

田牧教育長、宮島生涯学習部長、三浦学校教育部長、原田学校教育部理事、松澤学校教育部次長兼学校教育課長、野口同課統括リーダー、福島教職員課長、桑原同課統括リーダー、並木指導課長、羽田同課担当リーダー、石井児童生徒課統括リーダー、中村市立柏高等学校長、崎尾同校教頭、新井同校教頭、浦上教育総務課統括リーダー、佐藤同課担当リーダー、澤畑同課副主幹、風間同課主査

4 内容

  1. 開会
  2. 第3回アドバイザリーボード後の経過
  3. アンケート結果等について(報告)
  4. 部活動の活動方針(改訂案)について
  5. 提言への対応等(未検討分)について
  6. その他の御要望・質問等について
  7. 今後の開催について
  8. 閉会

個人の特定ができるような不開示情報を含む説明を行う可能性があることや、委員の専門性や識見、経験等を踏まえた自由な発言を維持するため、会議を非公開とするものの、発言者名を伏せて発言の要旨を公開することとした。

事務局からの説明、質疑及び意見交換は次のとおり。

(1) 第3回アドバイザリーボード後の経過及びアンケート結果等について(報告)

(委員長)

 それでは次第に従い、進めさせていただきます。
 2「第3回アドバイザリーボード後の経過」及び3「アンケート結果について」を事務局から説明をお願いいたします。

(教育総務課統括リーダー)

では、まず資料1を御覧ください。第3回アドバイザリーボード後の経過ということで、これまでの流れについて御説明させていただきます。
 本アドバイザリーボードを8月18日に第3回を開催させていただきました。その後の8月25日の教育委員会議において、部活動の活動方針のうち、御議論いただいてきた活動方針の骨格部分について議決を採っております。内容としては、活動方針の基本的な考え方、活動時間、休養日でございます。資料として添付しているパワーポイントのスライドを印刷していますけれども、基本的にはこちらの内容で議決をしております。
 1点、第3回アドバイザリーボードに御提示した資料の修正点が1か所ございます。場所としては、スライドの2とスライドの4の青い部分でございます。第3回アドバイザリーボードでは年間休養日数は80日ということで、御案内をさせていただきましたけれども、この部分について、年間休養日数は100日ということで修正した上で、資料として作っております。こちらについては、第3回アドバイザリーボードでの御意見もありましたけれども、80日と別途試験休みで20日程度考えておりましたけれども、考え方としては100日ということで分かりやすいということがありますので、100日ということで修正をさせていただいております。
 次に8月29日の総合教育会議、これは市長と教育長、教育委員を交えた教育に関する協議をする場でございますけれども、こちらにて同じ内容で協議をしております。その内容が、下の枠、総合教育会議での意見の概要というところでまとめております。
 一番上の「教職員、生徒及び保護者に見直しの内容の理解を得ること。」こちらについては、市長、教育長、教育委員が皆さん同様な御意見をいただいております。そこから下の2番目以降については、それぞれの市長、教育委員のほうから出てきた意見を集約したものでございます。
 そして9月9日、10日、市立高校のほうで、生徒、保護者向けに同じ内容を御説明をしております。
 その中で、生徒、保護者からアンケートを取得しておりますので、こちらについては市立高校の校長より御説明をさせていただきます。

(市立柏高等学校長)

 生徒、保護者のほうに、9月9日、10日それぞれ分けて説明をいたしました。前回、アドバイザリーでも出していただいたところの内容について、特に生徒の活動に直接関わるところですので、それについて説明をいたしました。
 そこで、子供たちからもこれで行くというような話の中で、いろいろな意見が当日出ました。そのときの様子をまず申し上げますと、説明した後に、非常に子供たちの間で、これでもう行くことで決定するのかと、非常になんと言いますか、子供たちにも怒りにも似たような落胆といいますか、そういった雰囲気が非常にありました。それから、たまたま当日、心配して様子を見に来てくださっていた市教委の先生方にも、終わった後に生徒がかなり詰め寄って、本校の生徒は、本当に礼儀正しくて、非常にきちんとした態度で人と接するんですけれども、そのときはかなり強い動きで教育委員会の先生にも詰め寄ると。「なんでこういうことになっているんだ」というようなことですね。そのようなことがありました。
 それから、翌日10日、臨時の保護者会を開いて、全ての保護者が来たわけではないんですけれども、そこで、生徒に説明したのと同様の説明はいたしましたけれども、ここでも様々な御意見をいただきました。その中で、保護者にも教育委員会のほうからいろいろ御意見を聞きますというようなことで、御意見をお寄せくださいということで、こちら学校のほうで意見を生徒、保護者それぞれ寄せてもらったのが、御手元にある生徒からの回答とそれから保護者からの回答というものでございます。いろいろたくさん書いてあります。この答申に関すること以外の部活動に関する御意見なんかも同時に寄せられたりしているんですけれども、全て読んだ限りでは、生徒のほうは、保護者と共通しているんですけれども、生徒の意見を全く聞かずに、あるとき突然こういうふうになるかというような、そういう決め方に非常に怒りと言いますか、不信感があるということ。それから、内容もかなり大きな変更なので、突然、年度の途中で唐突な変更で受け入れられない、それから子供たちの場合は、やはりこれは前から私申し上げていますけれども、市柏の目指してきたそれぞれの目的がありますので、そこの目的が大きく失われるという、やっぱり思いがかなりある生徒がいます。
 それから、高校生なので、ここにも書いてあったのがありますが、私のところに直接来た中でも、「高校生なんで、小・中学生じゃないんだ」と「自分たちでちゃんとそこは管理してやれるんだ」とあまりにも高校生に対して、例えば「下校時刻まで、なんか30分以内なんて、どうしてこんなことになるんだ」と。「自主練を認める、認めないとか自主的にやりたいことまで制限されるというのはどういうことなんだ」というような、そういうようなことも意見としてありました。
 保護者のほうも、大体同じような意見なんですが、保護者のほうはやっぱり親ですので、子供を預けていますので、やっぱり子供たちの気持ちを一番に考えてやってくれているのかどうかというのは非常に疑問だと。子供たちのやる気を失わせるようなことはしないでほしいし、子供たちのこれからが非常に心配であると。
 それから、保護者会の説明会の中では、検討余地もあるというような回答をしているという事もあって、ぜひそのときには、生徒、保護者をちゃんと交えて決めていく、そういうプロセスをやっぱり踏んでほしいというようなこと。それから、活動時間の短縮だけじゃなくて、もっとそれより先に子どもの心のケアとか命の大切さを学ぶとかそういったところを先に手がけるべきなんじゃないのかと。それから、検証結果の内容の全貌がまだ公表になっていないので、保護者の方は、そういう検証結果をもって、最終的に今、本校のこの部活動のことにつながっていっているのかということなど、やっぱりまだ見えないとそういう中で、部活はこういうふうになりますというふうになるのが、もうちょっと検証結果とかが見えて、それでやっぱり保護者としても判断したいというようなことがありました。
 全文載せてありますので、一つ一つについては取り上げません。もちろん、この中には、今言ったような意見のほかに、少数ですけれども、「これで構いません」「この意見で賛成です」というような意見も幾つか寄せられております。
 以上です。

 (委員長)

 ありがとうございました。生徒、それから保護者がこの問題の説明ということに対して、かなり反応したということですけれども、事務局からの御説明について、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。いかがでしょうか。

(委員)

 勉強不足でよく理解できていなかったところなんですけれども、今回の自殺の原因は結局何だったのかかがよく分からなくて。資料の1ページ目を見たら、1番目のものも6番目のものも、指導されている教師によるいじめというものが出てくるんですね。そうすると、そもそも原因が何かが分からないで、部活動の在り方を議論するのはなんか的が外れているような気がするんですけれども、それは整理されているのでしょうか。亡くなられた原因というのは整理されているのですか。

(委員)

 私が、事案と経緯をとまとめて自分なりに整理をしたんですけれども、確かに時間管理というところでは大事な要因になっていると思うんですね。ただ、御本人は恐らく、精神疾患が発病している。それで死に至った。その、今事案の概要や時系列はちょっと、分かりませんけれども、恐らくその疾病がずっと発病してきて、練習もままならない、昼もその練習に出なかった、ということもあって、保健室にもかなり頻回に行っていたと、たしかあったと思うんですね。だから、そこをどういうふうにキャッチして、そして早く医療につなげる、そこは一番だったんだろうと思います。

 (委員)

 ありがとうございます。そもそも、アンケートでは鬱になった生徒の理由として、顧問の先生が先輩に対していじめをやったことがきっかけで、自分も昔いじめられていたことを思い出して鬱と診断されたとなっていますね。我々の議論では、部活の時間が長いから鬱になったという話になっていますけど、その前提は間違っていないのかということを確認したいんですけれども。

(委員)

 多分、時間が一つの要因であるとは思います。時間が、例えば長いというところがあります。それは、うまく管理できていなかったというところがファクターだろうなというふうに思います。だけど、その発病はいつかということによって、本人もどういうストレスがあったかということは、これは亡くなっている以上は分からないということもあります。
 ただ、時間だけではないです。長時間の練習だけが自殺の原因ということではないかと思います。影響を与えたということは間違いがないと思います。

(委員)

 多分我々の議論というのは、まず時間とか、それが原因だろうというのが中心になって議論してきたから、部活を制限する、時間をこのぐらいにするべきだと、日数をこうすべきだという議論してきたんだと思うのです。原因は一体何にあるのか、いやそこじゃないんだということであれは、時間の制限とか日数の制限というのは、実は枝葉の話であって、あまり重要じゃないということになると思いますので、ぜひ委員長、そこは整理して頂けるとありがたいです。

(委員長)

 ありがとうございます。何か事務局のほうで、この件に関しては、御意見ございますか。

(市立柏高等学校長)

 検証結果の報告書の中には、5つほどこういったことが当時亡くなった生徒が、悩みとして抱えていたであろうと。ただ、そのどれ1つとっても、なんて言いますか、一番の直接の原因だったというのは特定できないということがまず書いてあったんですね。部活動については、長時間練習の背景としてあったという、原因というより背景としてあったという、非常に捉え方が難しいところだったんですけれども、そういうような書き方もされていたと思います。

(委員長)

 よろしいでしょうか。

(委員)

 分かりました。ここの資料の1ページ目の2つの教師の指導で、いじめのようなことが書かれているから、本当に毎日ばかにされているとか、こんな顧問の先生っていらっしゃるのかと思ったら、もしかしたら、そこの議論になるのかと思いました。
 もちろん、1ページ目のこの2つだけが全体を表しているわけじゃないでしょうけれども、2例が出てくるので、きちんと整理しておかなければいといけないと思います。

(委員長)

 ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。

(委員)

 校長先生を含め、市立柏高校の先生方も大変苦労されているんだなというのがアンケートからも伺えます。
 かなり否定的な意見が出てくるというところの中で、校長先生からもありましたけれども、言葉を悪く言うと「何勝手に決めてんだよ」というようなところだと思うんですよね。それは、やはり見えないというところと先が見えない、今何をやっているのかが見えない、突然示されたというところで、やはり不信感だったりとか不安だったりとかというところがあったんだと思います。ただ、この後これを修正していくのはかなりちょっと大変かなというふうに思うんですけれども、生徒、保護者のほうの要望は吸い上げるんだという前提は、それはいいと思いますけれども、吸い上げた後で、保護者、生徒のほうは自分たちが意見を言えばそれで決定するんだ、自分の意見がとおって決定するんだというふうに思っておられると思うんですけれども、これ、反対意見があっても、柱建てを決めるのは、それは設置者、柏市が決めることでありますので、そこら辺のところは、ちょっと苦しいかもしれないんですけれども、説明していかなきゃいけないのかなというふうに思いますし、今、不安だとか傷ついている生徒さんや先生方もそうだと思うんですよね。そこら辺は、指導改善によって、じっくりやっていくしかないかなというふうに思います。
 私が気になったのは、左から右というか、ものすごい強い反対から実はすごい賛成の意見まであるなというふうに思ったんですけれども、保護者の意見のほうで話を進んでいただきますと、顧問の指導に対する御意見で,体調不良で保護者が休むことを連絡すると心ないことを言われたというのがあり、それから、「なんで関係ない自分たちが、その責任を負わされるんだ」というような発言が出たことに対して心が痛んだという御意見もあるということですので、やはり、こういうふうにすごい幅がある意見というのは、先ほども申し上げましたけれども、見えていない、想像していろんなことを考えて御発言をされているからなんじゃないかなということを強く感じました。ただ、やはり、部活動の指導に対して、今、国の流れのほうは、心のケアをする時間を取りなさいよ。心身、心だけじゃなくて、体のケアをする時間を取りなさいよという流れの中にありますので、そこの柱建ては、今までと違うので、大変革期ですので、混乱が生じるかと思いますけれども、頑張って変えていただきたいなというふうに思います。ただ、やはり、じっくり話し合う時期なのかなということです。

 以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 生徒の健康をどう考えるかということは非常に大事なことで、それを教育者、あるいはその顧問がそこをどう捉えるかということですね。学校に来いという先生は結構いるんですけれども、とにかく不登校の子供の健康が一番、重要ということは言うまでもありません。彼等は彼らなりに本当に苦しんでいて、とにかくもう無理をしないことが原則なので、体調悪いときは休むということが浸透しているかどうかということが、大きな課題だと思います。

(委員)

 再確認をさせていただきたいのですが、平日4時間、休日6時間の活動時間の根拠は何でしたっけ。再度、教えていただければと思うのですが。

(委員長)

 いかがでしょうか。

(市立柏高等学校長)

 平日は基本3時間です。休日は6時間。

(委員)

 その根拠って何ですか。

(市立柏高等学校長)

 今までやっている中で、生徒たちあるいは指導している教員のほうで、3時間は必要であろうというところ、それから同じ3時間で休みの日は午前中3時間のお昼を挟んで午後3時間の6時間という考え方です。

(委員長)

 これは過労死ラインを時間から割り出していたということですよね。

(市立柏高等学校長)

 そこにかからないような時間になるようにということだそうです。

(委員)

 学校評議員の方も、意見の中に私も同じことを感じているんですが、なぜ時間の設定がされたのか、その時間の設定の根拠はどこにあるのか、理由がはっきりしないので納得できないのではないかというような、私も同意見というか、前にこのアドバイザリーボードの中でちょっと申し上げたのが、一番の根拠はやはり国のガイドラインではないですかと、いろいろ科学的な根拠とかということから、割り出したり、単純に決めたものではないので、それを踏まえた方針にするとも書いてあるので、この柏市の方針が。なので、どういう根拠だったのかというのが、こちらの評議員の方もそうなのかと思うと、多分そこら辺は皆さん、生徒も保護者の方もうまく伝わって、理解が難しかったのかなというのが、一つ私にはあります。
 もう一つは、私は子供たちのアンケートで気になるのは、もちろん、どこの学校でも、こういうアンケートを採ると部活動に一生懸命取り組んでいる子ほど、否定的な、激しいアンケートを書きます。これはどこの学校でやってもそうなので、ある意味やむを得ないことなんですが、市柏の特徴の部活動を奪うと魅力がなくなる。楽しく夢のある学校を作るべきというようなことを書いているのは私は、正直気になって、ずっと前にこれはずっとこの高校さんが、学校経営の柱を部活動にしてきて、そして全国の常連になるなど、それを魅力として学校経営の柱としてやってきたということが当然背景にあると思うんですが、私は経営の方針を、最初から申し上げているように、明確に持たないと、説明というのは難しいのかな。変えるということがただ、減らすということになると、訴えるものがちょっと弱いのかなって自分の経験からも思っています。
 最後にもう1つだけ、やっぱり高校生が言うように、高校生って中学生よりもっと自主性・主体性が尊重されてもいいのかなと私も正直いろんな地域を回って話を聞いて思っています。柏市さんは、今部活動改革に小・中のほうでは取り組んでいらっしゃって、その取組の中に高校も何らかの形でできると、そのやりたい子や、やりたい先生の意欲を少しでも支えることができるのではないかと思いました。これはあくまでも感想です。
 以上です。ごめんなさい。長くすみませんでした。

(委員長)

 ありがとうございます。そこは事務局のほうでまた検討していただければと思います。
 ほかにはいかがでしょう。

(委員)

 私も先ほど、中村校長先生から言われたように、ずっと思っていたことが、やっぱり問題になっている。亡くられたお子さんのことで、部活の時間のほうにすごく重視されていることで、途中から、4回目ですが、途中からすり替えられているような感じがして、すごく疑問に思っていたんですけど、でもその部分も確かにあって、そういうことになったのかなというのもすごく思って、私は、本当に大学の先生とかではないので、一応保護者なので、なかなかそういう発言というのがすごく、なんかちょっと今までしにくかったんですけど、この子供たちのアンケートと保護者のアンケートを今回読ませていただいて、ちょっとそんな感じがすごく思われたので、今日ちょっと頑張って言おうかなと思って、今日はちょっと発言させてもらいました。
 あと、この中にいろいろな意見もあるとは思うんですが、例えば、小・中もそうですけど、部活をやめたいときにやめられる環境というか、先ほども病院にも行けないとかそういう環境ではなく、ある中学校から聞いたのが、病院とか体調が悪いから休みたいけど、先輩からの圧力もあったり顧問の先生からの圧力もあるっていうのもあったので、やっぱりみんながみんな部活がやりたいというわけでもないし、やめたい子も多分いるかもしれないんですけど、なかなかそういう、やめたいという言葉が発せないという子も確かに何人かいると思うので、やっぱり環境づくりなのかなというふうには思います。
 以上です。

(委員)

 私も同じように感じていて、この会議が時間のことで終始してしまったのは少し残念でしたし、最初にこのアンケートの内容が分かっていれば、もう少し何か違うことが言えたかなと思っているのですが、国の方針とか健康上のことを思えば、時間が多過ぎるというのは、私も変えるつもりはないんですけれども、もっと生徒たちが怒っている理由って、自分たち、当事者をとばして、物事を決めてしまって、「はい、これに従いなさい」という、なんかそういうことに対する反発が一番大きくて、もう少しコミュニケーションの取り方があるのではないかと思うんですね。彼らが言っていることが全て正しいわけでもないし、いろいろな意見もありますし、私はもともと、ちょっと気になっていたのは、人間関係のところだったんですね。人間関係がちょっとうまくいかなくなったので、部活をやめたい。部活もやめたら学校もやめることになるので、どうしたらいいかという相談が数年前にありまして、そういう意味では、人間関係から部活をやめる。学校もやめざるを得ないというか、居場所がなくなってしまうというところですね。アイデンティティもなければ居場所もないし、その後のキャリアも潰れていくというそういう状況が、本当は一人一人にあるかもしれないということも大事ですので、そういうことをフォローする体制が学校にあればいいなと思っています。そういうお話をする機会がなかったので、ちょっと今、言わせていただきたかったなと思うのと、今現在、問題になっていることにSNSの誹謗中傷に関して、どこかでやっぱりケアをしていかないと、在学生が非常に気の毒ですね。もう関係ないわけではないですし、ちゃんとそこを理解していきながら、自分たちの今後について納得がいくように考えて行けるような手助けが、本来時間のことよりもそちらのほうが大事なのではないかと思っていました。

 急にその、時間を減らすということではなくて、移行期間を設けて、心の準備とか在学期間の生徒さんは取りあえず、あまり意欲をそがないような形で、でも今後市柏が、こういう方向を健全な部活動に向けて、生まれ変わっていくみたいな方針をしっかりと持っていただいて、説明していくのがよいのではないかと、理想論ですけれども。ちょっと思いました。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 これまでの、この4回に至るまでのアドバイザリーボードでいろいろ柏市さんから御提出いただいた中には、時間以外にアンケートを実施するであるとか、ソーシャルワーカーを設置するとかというものが、いろいろ提案されてきて、そこについて多分我々そこまで異論がなくて、時間についてはどうなんだろうみたいなところがあったので、いろいろもんでいただいた上で、こういう結果になっているのかなと思っています。
 それで、生徒さんからの反発があるということで、私としてはやはり、白紙ベースに戻すというよりも、十分説得というものが、その形で進めてくほうがいいのかなとは思います。つまり、提案という形で提言をまとめるのかというところはあるのかなと思います。恐らく、地方自治体の特性として、年度内ということになるのであれば時間は限られてきてしまっているので、その中で何かできることがあればいいなと思っております。
 感想みたいになってしまって申し訳ないんですけれども。以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。それでは、この件に関してはよろしいでしょうか。

(委員)

 すみません。一つだけちょっと質問してよろしいですか。
 ちょっと、素朴な疑問なんですけど、資料1の総合教育会議への意見の概要の下から2つ目の部活動ガイドラインは高校を原則適応としており、ガイドラインどおりの運用は望ましいというガイドラインは、これ多分国のガイドラインのことを言っているのかなって文脈から想像するんですが、それで間違えないですか。

(教育総務課統括リーダー)

 失礼しました。国のガイドラインです。

(委員)

 それを総合教育会議で、こういうような御意見があった、駄目とかそういうことではなくて、こういう意見があって、9月9日には、この運営方針で生徒さんに説明するっていうのは、この議決のところでこういう意見文があったという流れがちょっとよく分からない。

(教育総務課統括リーダー)

 御説明させていただきます。
 実は、意見の概要の下から2番目と1番目とその流れでいただいております。ガイドラインどおりのほうが望ましい。その一方、急激な見直しは弊害があるということで、激変緩和として、一旦これで、進めるということで御理解いただいたというところです。

(委員)

 その上で、この流れにしていくということになったということですね。分かりました。すみませんでした。ありがとうございます。

(委員長)

 ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。事務局のほうもよろしいでしょうか。

(市立柏高等学校長)

 いろいろと御意見ありがとうございます。校長としては、やはり生徒や保護者からの意見もあった中で、やっぱりこれを子供たちや保護者に提示するまでのプロセスがうまくなかったんだろうなと猛省しているところです。本来、学校、子供たちの活動が中心で、子供たちが中心で、本校の場合は特に生徒が部活動にも大きな高校生活の目標とか期待をもって入学をしてきて、保護者もそれを承知して入学させているということで、そういった子供たちの意見を全く聞くことなく決めて提示するという目の前にいる子供たちを完全に置き去りにしたような状態にしてしまったのは、これは校長として本当に猛省していますし、非常に恥ずかしいことだったなというふうに考えています、やっぱり、学校の現場、今、目の前にいる子供たちを一番に考えなければいけないのが大前提だっただろうなと。そういう点で言うと、今回のこの進め方、子供たちにも本当に申し訳なかったなというふうに思っているところです。
 以上です。

 

(2) 部活動の活動方針(改訂案)について

(委員長)

 それでは次に移りたいと思います。4の「部活動の活動方針について」、事務局から説明をお願いいたします。

(市立柏高等学校長)

 では、続きまして活動方針の改定案ということで、資料6です。今回は、まず活動方針について、どういう考え方で進めているのかということを前文とました。

 それから、部活動の教育的意義、それから、3番の活動の基本方針の(1)適切な指導等は今まで方針として示していたものと変わらずそこに書いてあるとおりです。下線が引いてあるところが、これまで活動方針とは違っている、改訂している部分です。活動時間は、先ほどから、前回からずっとありますように、このアドバイザリーボードでも示したような、具体的な数字を入れたものに書き換えてあります。今まで具体的な数字というようなものを載せていなかったんですけれども、今回は載せるということで、載せてあります。
 ただ、先ほどの説明がありましたけれども、前回のアドバイザリーボードで年間の休養日80日ということで示してあったんですけど、100で出すほうがいいだろうということもあって、私としては80のほうがよかったんですが、100ということにしてあります。それから、今まで自主練は生徒たちが自主的にやっている練習なので、それについて活動方針の中には載せていなかったんですけれども、それについても載せたほうがいいであろうということで、(3)の自主練習等について、アからカまで載せてあります。基本的には、顧問の監督下で1時間以内としつつということで今のところは載せてございます。
 それから、事故防止については前回と変わらず、アからカのような内容で、載せてございます。
 それから、その他のところですけれども、(2)の合宿ですね。合宿の下線が引いてあるところですけど、今まで1回の合宿の泊数について特に制限していなかったんですけれども、やはり、生徒の体調管理あるいは保護者の負担等を考えて、最大で一回につき3泊4日。ここは、前の活動方針では年間40泊までというふうになっていたんですけど、半減して20泊としました。
 そしてその次のページですけれども、大会の参加、遠征等については、今まで、高吹連それから中央競技団体の大会が公式大会として入っていなかったので、文言上はこれは公式大会ですので、見逃していましたけれども、改めてここに、下線部のあるところ高吹連と中央競技団体による大会、これを載せました。
 それから、真ん中あたりの遠征合宿ですね。他校へ出かけてというものですけれども、原則として関東県内とするというふうにしました。実は、本校では全国大会の実績がある部活動については、関東県外にも遠征に行ける。関東大会どまりは関東県内でということで、一応原則的にはそういうふうにしているんですけれども、必ずしも、例えば関東大会に行かない学校でも、すぐ隣の例えば、山梨県とかあるいは福島とか関東県外でやることが有効だという場合もあるんですね。ですので、その辺のところが校長の裁量でできるようにしたいということで、関東県内を原則として、それ以外の場合には、事前に管理職と相談して、その適性を見て許可をするということにしました。それから、その遠征で行く場合の合宿の場合の泊数ですけど、これも校内合宿と同じように、3泊4日以内として、年間15泊。この15泊というのは、先ほどの校内合宿の年間泊数20泊に含めると。前回までは、ここもこういった含めるというものがなく、はっきりしていなかったので、今回は校内であっても校外であっても全体で20泊ですよというそういう形が分かるような形にしました。
 それからその後、手続とか泊を伴う扱いについて以降、保護者との連携、会計について、部費について、それからその他のところですね。ここは今まで出していたものと変わりありません。最後のその他の(5)は追加した内容となっております。
 簡単ではございますけれども、説明は以上でございます。

(委員長)

 ありがとうございます。ただいまの御説明に対して、御意見、御質問ありましたら、お願いいたします。何か、御意見ありますか。

(委員)

 先ほどと同じことなので、校長先生が子供たちの意見をあまり聞かなかったことを猛省するというようなことをおっしゃいましたけど、聞こえたのは大事だと思うんですけど、やっぱり校長先生がお決めになる立場なので、私は、校長先生がバンっと方針を出すことは、校長先生にしかできないことなので、大事なそれはそれでやらなければいけないことだったのではないのかなと思っています。
 ただ、一つ先ほどから言っているような、それを決めたという学校としての根拠というか、それをしっかりとお持ちになっていれば、どんな批判や御意見をいただいても、そこを揺らがなく持っていくことができるのかなと。
 私は現状で、時間設定のところはちょっと私のほうではよくそしゃくしていないので、このアンケートの中とか御意見の中にあるように、なんか減らせばいいっていうふうに捉えかねないかなというふうにそういう意見がちょっとされたので、そういうふうに誤解を受けてしまうことになったのかな、それはちょっと残念だなと思いました。
 以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 基本的にはやはり、睡眠ということがやっぱり一番大事なので、いろんな活動に関しても、人間の活動にしても、労働に関してもそうですけれども、やはりここを基本に考えていただければと思います。

(委員)

 こういう活動方針を出そうといっているのは、実は後の話に出てくる国への要望書がありますよね。こういった、全国的に適用されるガイドラインとセットじゃないといけない、市柏だけ不利になるというふうなルール設定ではいけないと私は思っています。調べたわけじゃないんですけれども、アメリカにいたときの経験ですが、なるほどと思ったのは、インターハイにしてもインターカレッジにしても、大会をフェアなものとするために、部活等に割く時間は一律で規制されているんです。私はそういう基準を国でつくってもらいたいと思って、前も発言したんですけども、それなしに市柏だけががんじがらめにされるのは、大会等で不利な立ち回りを強いられるので、「このルールで校長がやる」というのであれば支持しますが、私はセットじゃなきゃいけないと思っています。国のほうの基準とセットで進めるべきです。

(市立柏高等学校長)

 校長なんだからバンッと出せばいいっておっしゃいましたけれども、校長も、バンッと出すのにやはり判断材料があるわけですよ。その中に、やっぱり物にもよりますけれども、子供たちが直接に活動していることについて、判断するときにはやっぱり、子供たちの考え方とかその後ろにいる保護者の考え方とかそういったことを全く無視してやるわけには、私はいかないと思っています。もちろん、そんなの関係なくやるんだという校長もいますけど、私はそういう考えではないんですね。ですので、それが一つと、校長がこれでいいというならこれでって言うんですけど、ちょっと非常に申し上げづらいんですけど、難しいんです。私は、全部が全部これでいいとは思っていないんですよね。ただ、私の意見だけでやれるんだったら、そもそもこんな会議もなくて、学校はそれぞれ校長の判断で、全部この活動方針というのは、他の学校は全部出しているんです。どこにも諮らずに。校長の名前で出していますから、それがやれるんだったら、それで私はやるんです。ただ、いろんなこともあってそうはいかないので、いろいろな御意見を聞きながらやっていくというところがあるので、そこが非常に難しいところではあります。もちろん、御意見いただいたように、最後にどこかに落としどころを作ってちゃんとそれは決めてこれでやりますと説明しなければいけないんですけれども、後で説明あるかと思いますけれど、資料の教育長の名前で保護者の方に文書をこのアンケートの意見を受けて、市教委のほうでもこれを一つ一つ読んでいますというお手紙を出したんですけど、そこにもこの意見も踏まえて、検討資料として会議をやりますという回答をしている以上、やはりそういうプロセスを踏まざるを得ないというふうに思っております。

(委員長)

 ありがとうございます。よろしいでしょうか。

(委員)

 部活動の活動方針のほうの議論ですので、そこで話をさせていただきますが、その前に校長先生が先ほど猛省されているということでおっしゃいましたが、タイムスケジュール、それからこのコロナ禍での対応といろいろお考えになって、こういうふうになっているんだと思うんですね。正直言ってどこのタイミングで言うかっていうのが、夏休みも挟んでいますので、なかなか難しかったんだと思います。ですから、御謙遜というか自分を責めていらっしゃるんだと思いますけれども、なかなか難しかったので、それは話せば言い訳にはなると思うんですけれども、今後、生徒や保護者の意見を吸い上げていくというところでやっていけばいいんじゃないかなというふうに思います。
 また、学校評議員の説明のところで、先生は生徒からの意見は反映されていないんですかって言ったら、反映されていませんというお答えがあったんですが、確かに公式的なアンケートとかそういうのを採られていないとは思いますが、ただ先生は何回も何回も生徒の意見をこの場でおっしゃっていますので、それは、我々委員の耳には伝わっているので、反映されているんじゃないかなと私は思っていますので。お立場上大変、つらいと思いますけれども、ぜひ、頑張っていただければなと思います。
 話を戻します。部活動の活動方針の中で、今回議論されている最も重要なのは、やはり、生徒の心身共に発達段階の子供たちの健康だと思うんですよね。健康の維持というところがメインテーマで、そこから派生して、いろんな活動時間の制限をして、心身の回復する時間を設けたほうがいいだろうとかそれから、精神的に悩みを抱えている子供たちの受皿として、アンケートをやったりとか相談の場所を設けたりだとかしましょうというのが全体的な施策として出てきていると思うんですね。あるならば、部活動の活動方針の中に、心身の健康の発達というようなところの項目を、活動方針の(2)と(3)のところに、言葉として出てきていますが、章立てというか項目立てとして、もっと大きなところで出したほうが、保護者それから、生徒も分かりやすいんじゃないかなと。
 部活動そのものが、心身の発達というのをメインテーマにしていると思いますので、そこら辺意見として申し上げますけれども、お考えいただければありがたいなというふうに思います。
 以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。非常に貴重な御意見だと思います。
 子供たちは、いわゆる中学生、思春期、青年期とそれから大人になっていく。この過程で、健康をどう守っていくか、この時間の制限が子供の健康に必要だというところは、ぜひ説得していただければと思います。

(委員)

 活動方針のところで、6のその他の下のところに、地域との連携を深め、「地域に貢献し、地域に愛される学校」を目指す。というふうに載せていただいているので、すごくそこは市立柏は本当に、柏市の市民に愛される学校だなというふうにすごく思いますので、そこは地域との連携で、目指していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 ほかに、ちょっと先ほどのほうにちょっと戻ってしまって申し訳ないのですが、生徒と保護者と学校評議員からの御意見のほうのアンケートが出ているんですが、非公開になってしまうとは思うんですが、例えば学校側というか、現在の教員側の意見というのは、何かあるんでしょうか。

(市立柏高等学校長)

 教員の意見は、これも様々です。やはり、部活動で特に全国レベルの部活動を預かっている職員は、これはなという声もありますし、高校の場合は小・中と違って、部活動は別にやらない人はやらないんですね。正直言って。だから、そういう先生にとっては、これでも別に問題ないといいますか、いいんじゃないですかという先生もいらっしゃいますし、そこは様々です。ただ、やはりこれではちょっと生徒たちにも顧問としてちょっとできないなと。それから、子供たちの夢をちょっとかなえてあげるのに、厳しくなってくるなと感じている職員が、恐らくうちの学校の特色で、やっぱりそういう職員が多いので、割合としては多いと思います。ただ、大人なので、校長がこういうふうに言っていることについては、意見は言いますけど、それを反対だからと言ってものすごい食ってかかったりだとか、そういうことは決してしませんけれども、心の中ではいろいろ思っているところはあって、校長室に来てそういう意見を言う職員はおります。

(委員)

 校長先生も本当に難しい立場でいらっしゃるし、生徒のことを本当によく考えて、ここで発言されているのも何度もお聞きしているので、こういうふうに責められてしまいますと、御気の毒というか頑張ってやってくださっているんですけれども、やはり、他校との不公平感というのもすごく、生徒もそうですし、保護者もそうですし、学校もそういうふうに危機感を持っているんだろうと思います。なんて言うんですかね、目指す方向がガイドラインに沿った、健全なところではあるんですけれども、やはりそこのギャップをどういうふうにソフトランディングしていくかというのは、本当に難しい舵取りがいるんではないかなと思いますし、本当は本来市民の理解が欲しいところではないかなと思いますが、そこはだれがどう説明していくのがいいのか分からないんですけれども、やはり、本当に生徒も保護者も先生方もこの事件で、批判されることが多かったのではないかと思うので、やはり傷ついているところ、教育委員会も含めて、関わる人がケアをしていくというのが再生のために大事ではないかなと思います。

(委員)

 この活動方針の中で、やはり一番で意図ないし保護者が問題視するのは、活動時間なのかなと思います。それで、保護者や生徒のアンケートを読んでいて、僕自身もやもやしているものがあったんですけれども、先ほどの話を聞いて、ちょっと自分なりに分かったというか、この活動時間を制限するというのは、自主性を損なっているというふうな形に、生徒ないし保護者は思っている部分があるのかなと思うんですけれども、そうじゃなくて、自主的な活動をしてもらうために健康を維持してもらうとかいう、前提として活動時間を区切る、制限するということなんだよという理解が、生徒ないし保護者ができるのであれば、より活発な部活動につながるのかなと思います。なので、活動時間を制限するというのは、上からではなくて、それを生徒たちの心身の健康のためなんだよと。それが守られてこそ、自主的な部活動というものが成立するんだよという御説明があれば、あるいは納得していただきやすいのかなというふうに思いました。
 以上です。

 (委員長)

 ありがとうございます。そこの説得の仕方をぜひやっぱり、健康ということをまず第一に考えて説得していただきたいと思います。ほかには付け加えることとか御意見ございますでしょうか。

(委員)

 すみません、1つ。
 確認なんですが、活動方針のほうには、地域との共同とかそういう文が一番最後にある、愛される学校を目指すと書かれているように、パッと見た感じで思ったんですが、例えば地域等の共同を模索していくとか、そういう方向を現時点で入れないということでしょうかね。

(市立柏高等学校長)

 決してそんなことはなくて、今までの小学生対象のサッカー教室だとかバレーボール教室とかバスケットボール教室とかあるいは、本校の生徒が、今はもう中学校は大分やらなくなっちゃいましたけれども、中学校や小学校に出向いて、お兄さん、お姉さんとして、一緒に部活動の指導をするとかそういったこともやっております。それから、夏休み、サマースクールと言って、特別な教室を各部活動でもって、子供たちと一緒にやったりとか、ただ、今、ちょっと2年間はコロナでそういったことができていません。

(委員)

 そういうことはもちろん、やられると思いますけど、私が申し上げているのは、そこまで実現するかどうかはともかく、地域へ移行していくという方向性については、全く触れない考えなのかなと、あるいは模索していくこととして挙げるのかというところの確認なんですけど。

(市立柏高等学校長)

 先生がおっしゃっているのは、地域移行というのはうちの部活が地域に移行していくという意味ですか。

(委員)

 スポーツ庁で先ほど言ったように、運営方針を考えて、教育課程の一環として、部活動が位置つけられていると思うんですけれども、これが次の学習指導要領では、教育課程から外れる可能性も今のところあって、社会教育のほうで移行するという方向性も考えられて、地域移行ってそういう流れの中で、すぐ市立柏さんがそういうことをやるとかではないんですけれども、そういった方向性の地域移行の提言を踏まえた文言というのは入れる予定はないんでしょうかということ。

(市立柏高等学校長)

 現段階のこの改定案の中にはちょっと入れる予定は今のところないです。もちろん、それがまた国のほうからいろいろと出てくる中で、これは毎年見直しをしますので、その中でそういったことが必要だなという判断になってくれば、そういったことも入れてくるかなと。

(委員長)

 よろしいでしょうか。ありがとうございます。

(委員)

 この方針の中で、特に反発があるところを先ほど御指摘いただきましたけれども、2のところ(2)と(3)だろうと思うのですが、アンケートを見ると、活動時間と自主練習のところです。
 学校としては、こうやって書き出したけれども、いろいろ悩みがあって、なかなかこれが本当にいいのかまだ自信はないという御発言があったんですけど、委員会としても、強豪校で別の学校において、そういう活動とか自主練習なんかのルールを持っているところがあるのなら、それを対比していただけるとありがたいなと思うんですね。難しいかもしれませんけれども、ようするに、比べるものがなくて、「これでいいでしょうか」と言われても、ある意味無責任な回答になってしまうんです。「校長が決めたんだからこれでいいでしょう」となりますので、少なくとも部活に力を入れている他の高校であれば、大体こういう数字になります、というのが分かれば一番ありがたいんですけれども。

(委員長)

 いかがでしょうか。

(委員)

 少なくとも、そういう資料が今ないなら、ここに出したものがないなら、根拠となるような資料を次回でも示していただけるとありがたいです。他校でもどれくらいだと。あるいは、これは行き過ぎだというのでもいいんです。そうすれば、我々も意見を出し、こういうものについては、もう少し緩くしていいんじゃないですかということも言えますし、時間がかかって申し訳ないですけれども、無責任な決定になりかねませんので、お願いいたします。

(委員)

 今の御意見になんですけれども、私の経験上、私立さんと市立柏高校って競争関係にあるんですね。私立さんの場合は、公立学校と違って、こういう枠組みというのは、私立さんにお任せしているんですよ。

(市立柏高等学校長)

 公開はいたしませんけれども、公立高校でもやっぱりあるんですね。やっぱり強豪というのは。ただ、それは子供たちの親はライバルでもある学校なので、よく知っているんです。ただ、それはあくまでも、聞いている話なので、どこにもこういった形で出ていないんですね。うちが出していたのと同じように、一般的なこういうことに気をつけて、こういうふうにやりましょうという活動方針しかどこの学校も出していないので、それは、数字をはっきり、本当の数字を教えてくれって言っても、それは絶対に教えてはもらえないので、ちょっと比較を出せるかどうか、無理ですよね。

(教職員課統括リーダー)

 第2回のアドバイザリーボードの資料の中に、資料2というものがございまして、この中で県立高校3校、市立高校3校それから私立1校のデータを承認したようなというものがございまして、これで一応御覧いただけるようにはなっておりますが、こちらには自主練についての記載はございません。自主練について私どもが調べた範囲では、それを部活動の活動方針に載せている学校はございません。

(委員長)

 よろしいでしょうか。

(委員)

 情報がない中で難しいでしょうけれども、強豪校ではないわけですよね。その数字は。

(教職員課統括リーダー)

 回答します。そのときも、触れましたが県立高校3校挙げたんですが、そのうちの1校のデータ、そのうちの県立A高校のデータは強豪校ではございません。県立高校2校のデータを上げましたが、こちらについては、県内では強豪校、また、市立高校も強豪から全国レベルの学校というところのデータを挙げています。ただ、その活動時間、特に全国レベルの学校については、平日、あるいは土日、休養日全てにおいて、何の記載もない部活動の活動方針であったということを報告をしております。

(委員)

 分かりました。比べようがないのですね。
 すみません。特に生徒たちが激しく反発しているのが、(2)と(3)であるならば、もうちょっと慎重に議論したほうがいいかなと思い質問しました。
 もう一点だけすみません。その上の、活動時間の上のところにエというところがあって、パワーハラスメントとかセクシャルハラスメントという、こういったものに加担しないと、そういった指導を行わないということが方針として示されていますが、少なくとも、先ほどのアンケートを見ると、特に、部活をやめた子供たち、部活に所属しない子供たちというのは、印象ですがハラスメント的なものを受けてやめている子供が多いと感じました。なかなか事実関係の調査というのは難しいでしょうけれども、会社であれば、「私はやめさせていただきます」といったときには、必ず人事部が理由について確認します。上司と問題があったんじゃないかというところとか。大体ハラスメント系が出てくるんです。そうするとその上司を指導したり、処分したりすることになるんです。ですから、部活をやめる子供たちに聞き取りを行い、もちろん彼らは顧問の先生の問題を指摘しないかもしれませんが、彼らの声を聞き、顧問の先生の指導はどうだったのかなどを確認する仕組みを作るなど、そこまでやっていくべきじゃないかなと思います。活動時間の話だけじゃないだろうなというのが私の印象です。

(市立柏高等学校長)

 その検討は、先生のおっしゃるとおりで、生徒の生活アンケートとか前にも申しましたとおり、今は月1回のアンケートを行っておりまして、そういったところに出てきているものは全て子供と面談して、必要であれば教員のほうにも話をして、指導をしているところです。

(委員長)

 よろしいですか。ありがとうございます。
 それでは先に進みたいと思います。次の5提言への対応等について。

(市立柏高等学校長)

 委員長すみません。一つ。
 先ほども申し上げたんですけれども、保護者のほうに文書をお渡しして、今後、もう一度子供たちや保護者の意見を拾いながら検討していくところで、今ちょっとまだ時間がなくて、ここで今日私が説明したのは、そういったところを備えた上でのものではございませんので、また、ちょっと時間を取ってそれも資料としながら、検討させていただければなというふうに思っております。

 

(3) 提言への対応等(未検討分)について

(委員長)

 ありがとうございます。次に進んでよろしいでしょうか。
 それでは、5の提言への対応等について、事務局から説明をお願いいたします。

(教職員課統括リーダー)

 レジュメの5「提言への対応等未検討分について」ということになります。調査報告書に記載があって、今までの会議で検討内容を御報告できなかったものについて、今回は報告させていただきたいと思います。
 資料は7になります。まず、報告書の6章、提言部分から未検討部分4点挙げさせていただきます。
 まず1点目、部活動の指導・支援体制の強化及び部活動の在り方・問題に関する情報の共有化でございます。こちらは、提言の6.1の(4)及び(5)の報告になります。
 既にその一部は、スクールカウンセラー等の配置ということで、実現をしている部分もございます。このようなことについては、何らかの方法で追加の人員配置、特に管理職の配置、異動配置を検討できないかということも考えております。部活動の活動状況をしっかり確認し、顧問教員を指導するのは管理職でなければできませんが、市立柏高校の教頭の超過勤務について調査したところ、具体的な数字は申し上げられませんが、現時点で既にかなりの時間外勤務が継続しているということが分かっております。やはり、部活動を持続可能なものにし、指導・監督を確実に行うためには、管理職の増員は不可欠ではないかというふうに考えているところです。
 2点目になります。部活動の改善についての協力、及び3点目の本校吹奏楽部の柏市内の位置づけについては、調査報告書で柏市に対する提言で示されているものです。これらについては、庁内での主幹者会議等を通じて、調査報告書の提言や部活動の活動方針、改訂の趣旨を重ねて伝達してはいかがかと考えます。
 特に吹奏楽部に関しては、イベント等での演奏の依頼は見直してもらい、大学生や社会人の楽団に依頼するように、全庁的にも働きかけてはどうかというふうに考えております。
 4点目、当該生徒の死についての気持ちの共有。これについては、提言のその他に記されているものですが、関係者の心情などを慎重に対応すべき要素があるものですから、様々な角度を踏まえて、今後ちょっと時間をかけて検討を進められればというふうに考えております。
 表の上の部分については、今申し上げたとおりになります。2、その他のほうです。調査報告書の提言以外の部分について申し上げます。3章を認定した事実や4章、当該生徒の自殺に関する評価・考察及び5章当該生徒が亡くなった後の対応についての評価・考察については、取り上げられた内容は基本的に6章提言でも言及されていると考えます。
 しかし、その中で、3.3.2の(1)で触れられていた非常勤講師のアルバイトについての内容は、その後の章で言及がされていないため、念のため別途確認いたしました。
 事故当時は、特定の非常勤講師が吹奏楽部後援会の事務局の業務を行っていたため、それに対して報酬が支払われていたということでございました。ただし、これについては、令和2年度からは支出を行っておらず、または後援会業務は、吹奏楽部の顧問が分担して行っているという報告を受けています。
 資料7について以上でございます。

(委員長)

 ありがとうございます。ただいまの御説明に対して、何か御質問、それから御意見があればよろしくお願いいたします。

(委員)

 1の提言部分の(4)のところなんですけれども、当該生徒の死についての気持ちの共有というときに、ぜひお尋ねいただきたいのが、市立柏高校も歴史が長いので、自殺だけではなくて、学校教育活動中に亡くなっている生徒ですとか部活動中に亡くなっている生徒、学外というのもありましたので、いろいろちょっと調べていただいて、総合的に御検討いただければと思います。
 以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。なんかこの件に関しては事務局のほうでありますか。

(教職員課統括リーダー)

 参考にさせていただきます。

(委員長)

 ほかにはいかがでしょうか。

(委員)

 (3)のところの対応等のところなんですが、柏市内はすごく吹奏楽が盛んなので、大学生、社会人の楽団はすごく多いと思います。先ほど、活動のところであったんですが、地域での活動というふうにあったと思うんですが、依頼を控えるのは、練習とかの関係もあってもちろんかと思うんですが、なるべく今の外での演奏ってすごい多いのは私もすごく知っているので、大学生と社会人の案も分かるんですが、市立柏吹奏楽を聞きたいという人たちはすごい多いので、なるべく活動のほうは、演奏のほうはしていただきたいなと思いますので、それは市民としての願いでありますので、よろしくお願いします。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 (4)ですが、保護者からのアンケートで、4年前のことをなぜ当時の在校生が在校しているときにもっと踏み込んだ調査をしてくれなかったのかというようなことが書かれていまして、4年も前のことになってしまっていて、なんとなくこれを触れたくない雰囲気も在校生にはあるのかなという部分もあって、この辺をどういうふうに学校として受け止めていくのかというところですね。ちょっと、見えないなと思っているので、お伺いしたいなと思います。

(委員長)

 いかがでしょうか。

(市立柏高等学校長)

 命を大切にという話は、私が校長として来てから、大勢で話すときもかならずそういった話も入れます。ただ、当初、具体的な話をちょっとしようと思ったときに、職員に諮ったんですね。そしたら、それをきっかけに、また同じようなことが起きてしまったりするのがちょっと心配だと。そういうのが抱えている子が知らなかったのに、そんなことが以前あったんだというのを知って、また同じようなことになったりというのがちょっと心配なので、具体的な話はしないでほしいというような意見もあったので、命を大切にするという話はしています。ただ、今回はどうしても子供たちに説明するにあたって、なぜ、今、部活動のことについて私が君たちにこういう話をしないといけないのかという、その説明の中でどうしてもせざるを得なかったので、子供たちには、3年前にこういう事故があったという話はしています。

(委員長)

 よろしいですか。

(委員)

 本当に、丁寧にケアをしていく必要があるし、自分のことと関係ないっていう意見も結構あったので、その辺り、どういうふうに生徒に伝えていくかが最終的に時間を制限していくというところにもかかってくるのかなと思いますので、いろいろ工夫をしていただければと思います。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 自殺されたこととかも約4年前になっていて、大分忘れられてきているのかなと思います。保護者の方、生徒の方からすると、自殺したということは、レアケースと捉えられているのかなというふうに思います。問題をどこまで抽象化して考えるべきかということはありますが、やはり、過剰な部活動というものが、最悪の場合自殺まで追い込むということが誰しも起こり得るということを共有していることによって、部活動の時間の制限ということの納得につながるのかなと思いますので、その辺の、なかなか難しい話なんですけれども、説得というのをぜひしていただければと思います。よろしくお願いいたします。

(委員長)

 ありがとうございます。そのほかに付け加えたいこと、あるいは、事務局、他の委員の方から何かございますでしょうか。なければ次に進みたいと思います。

(4) その他の御要望・質問等について
(委員長)

 それでは、次の6その他の要望・質問というについて。事務局から説明をお願いいたします。

(教職員課統括リーダー)

引き続きよろしくお願いいたします。
 今までの会議で寄せられた御質問や御要望について、現時点での対応や検討内容あるいは御回答を載せさせていただいております。資料は8になります。
 まず1つ目です。保護者が、子どもの登下校時刻を容易に確認できる仕組みについては、登下校時の安全を保護者が確認しやすいよう、可能であれば別の資料9にあるような業者資料、2社ですけれども、にあるようなシステムを導入できればと考えているところです。簡単に言えば、その2社両社のシステムは、校門などにセンサーを設置して、その付近を事前に配布されたICタグを持った生徒が通過すると、メールやアプリで登下校を保護者に通知するというものになります。
 学習塾やスポーツクラブなどでは、ICカードをタッチするようなシステムが導入されているところもあると思うんですが、このICタグを通過したことを検知するシステムはタッチ忘れがありません。そのまま通ればメール等で連絡が行くという点において、確実な連絡となり、長所であると考えます。こういったものを導入できないかと考えているところであります。
 資料8に戻りまして、2つ目、生徒だけでなく、保護者も相談しやすい仕組みというような御意見が前回ございました。それは、教育相談的な内容とその他一般的な相談に分けられるかと思います。教育相談については、既に様々なルートがある、今後も周知に努めたいということで、そこの表の中にある1.から4.の様々なルートがあるということでございます。
 また、一般的な御相談については、同じく1.から3.のような、様々なチャネルがあり、引き続き丁寧に対応したいということでございます。
 3、部活動顧問の労働時間あるいは超過勤務の抑制については、部活動顧問を既に複数配置しているということと共に、教頭が出退勤時刻を確認しながら、代休や年休が取りやすくなるように、常に配慮しているということです。
 4点目、国の高校ガイドライン策定時期については、先月文部科学大臣への要望活動を柏市のほうでは行っております。その様子や回答等は資料10のとおりでございますが、後ほど御確認ください。
 5つ目、高校以外の部活動チェック体制については、高校から報告を受ける市教委の指導課が行います。エクセルで作成された表を学校が提出するもので、詳しいイメージは、資料11のとおりとなります。後ほど御覧ください。
 6つ目、活動方針の徹底における研修等の内容については、学校が主体的に検討するものですが、市教委による研修や外部専門家を招いての研修などを定期的に実施したいということでございます。また、市教委のほうでも必要な助言を適宜行ってまいりたいと思います。
 それから7、生徒本位という言葉、その考え方について前回の会議で様々な御意見が出ていたと思うんですが、その言葉、考え方の整理について資料12のとおり行っております。御覧いただければと思います。
 最後、表の8ですが、大会参加回数の上限設定については、各部活動が参加できる大会の回数に上限を設けるべきだという考え方かと思いますが、種目によって様々な状況がございますので、校内で統一した明確な根拠を基準として設けることは困難であるということでございます。ただ、大会参加するかどうか、許可するかどうかはそこにあるとおり、総合的に校長が判断しているということでございます。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。

(委員長)

 ありがとうございました。ただいまの事務局からの説明に関して、御意見、御質問がありましたら、よろしくお願いいたします。

(委員)

 資料の12の説明をいただけるとありがたいです。生徒本位という考え方というのは整理されているんでしょうか。すみません、理解がちゃんとできていなくて。

(指導課長)

 部活動の位置づけに関しましては、普通課程外の活動ではありますけれども、学校教育活動の一環であり、学校管理課の下で行われる活動です。安全に部活が行われるよう活動時間や活動方針については、学校が定めるべきものと考えます。それが上段のほうにあるものです。一方、部活動の意義についての学習指導要領下のほうにあるように、生徒の自主的・自発的に集い、個人や集団としての目的や目標をもち、主体的に活動するべきものでありますとありますので、ここは生徒たちの自主性をいかに吸い上げるかということはポイントなるかと思います。
 以上です。

(委員長)

 ありがとうございます。よろしいですか。

(委員)

 この資料12の上の図というのは、こちらで御作りになった図ですか。それともどこからか持ってきたのでしょうか。

(指導課長)

 柏市のガイドラインのほうから持ってまいりました。

(委員)

 なんか私は、教育課程と教育課程外には並んで枠に入っているのはちょっと、教育課程の外側に置くと分かりやすいのかなとちょっと思ったものですから、ちょっとそこは書いていませんで。柏市のガイドラインにあるということですね。分かりました。すみません。

 

閉会

(委員長)

 そのほか、何か付け加えたいこと、あるいは何かございますでしょうか。よろしいですかね。
 それでは、全体を通じて気づいた点、御意見はありますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それではこの辺りで、第4回アドバイザリーボードを閉じたいと思います。事務局においては、本日の助言、意見等を踏まえ、提言等に対する対応について検討をお願いしたいと思います。
 それでは本日はこれで終了ということにさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

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