更新日令和3(2021)年2月26日

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令和2年度第1回柏市教育振興計画策定有識者懇談会会議録

1 開催日時

令和2年8月20日(木曜日)午前10時~正午

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎 大会議室(柏市大島田48番地1)

3 出席者

委員

南部座長、山田副座長、中田委員、杉本委員、中村委員、寺田委員、加藤委員、吉田委員、多賀井委員、荒井委員、鈴木委員、高橋委員、露木委員及び長澤委員

事務局

河嶌教育長、宮島生涯学習部長、増子学校教育部長、後藤学校教育部理事、沖本生涯学習課長、松澤学校教育課長、杉浦教職員課長、浅野学校施設課長、中村学校保健課長、逆井指導課長、須藤児童生徒課長、麻生教育研究所長、石田教育総務課長、渡会教育総務課統括リーダー、関谷教育総務課担当リーダー及び栗田教育総務課主任

傍聴者

1名

4 内容

  • (1)開会
  • (2)教育長挨拶
  • (3)事務局職員紹介
  • (4)懇談会委員自己紹介
  • (5)座長及び副座長選出
    座長に南部委員、副座長に山田委員を選出
  • (6)第2次柏市教育振興計画後期基本計画について
    事務局より資料3に基づき概要を説明
    • ア 説明に対する質疑応答
      【吉田委員】
      資料4にも記載がありますが、1の「総合的に測る指標」ということで、「学校が好きと感じている児童生徒の割合」とありますけれども、今回のこのアンケートを今拝見していたのですが、学校の何が好きなんだろうという、より主な理由というのでしょうか。そのようなところは把握をされていらっしゃいますでしょうか。あとは、逆に言うと何か嫌いなものはあるのかなというところが気になったところですけども、いかがでしょうか。
      【関谷担当リーダー】
      学校が好きというところで、実はそこの内容までの調査はしておりません。ですので極端な話をしてしまえば、その日の気持ちとかによっても、若干、アンケートを受けた日の心境とかでも変わってしまうというところがありまして、なかなかそこで正直なところ難しいところもある指標であるとは認識しております。
      【南部座長】
      印象としてこういう形で質問で聞いてみるというのは意味があると思うのですが、できれば具体的にその子どもたちの印象を具体的な日常の教育活動の中でどう改善していけばいいかとなってくると、中身までやっぱり探っていっていただくと、その辺が見えてくるかなという吉田委員の御質問だったと思います。
      ほかに御質問ございませんでしょうか。
      これからの課題が何なのか、それからどういう方向性で次の施策を、計画を立てていくかという方向性を皆さんに御理解いただいたものとさせていただきます。ありがとうございました。
    • イ 意見交換
      【南部座長】
      それでは、皆さんからさまざまな御意見を賜りたいと思います。それぞれのお立場からこれまで取り組んできた柏市の取組、それから課題は何なのか、それから今後の方向性についてさまざま委員の皆様考えをお持ちだと思いますので、是非、お話を頂ければと思います。大勢の委員の皆様から御意見を賜りたいので、たくさんの時間をかけて御説明いただきたい内容は御準備いただいているかもしれませんが、1分程度でよろしいでしょうか。難しいでしょうか。御協力いただけるとありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。
      それでは最初に小学校の校長先生のお立場から、中田委員からお願いしてよろしいでしょうか。お願いいたします。
      【中田委員】
      自分は小学校の校長という立場から、これまでの振興計画の成果の部分について、具体的に学校ではどんなふうに成果として受け止めているかという話と、次期計画の方向性について少しお話しできればと思っています。
      自分が小学校にいて、これまでの振興計画の中で非常に成果だなと思っているのは、やはり人的支援の部分とICTの活用、この2点なのかなというふうに思います。これは、他市にはない非常に特色ある部分で、先生方が生で本当にありがたいというふうに言っている部分だと思います。また、人的支援、学校に入っていただける方々が、どうやって授業で関わっていけるかというのを先生方は常に考えています。それが本当に普通になっている。これは、本当に柏市の財産だなというふうには思っています。
      次期の計画の部分で出していただいているダイヤの4つなのですが、これは、本当に私もこのとおりだなと思っているのですが、やはり先生方に、今度は4つのCの欠落している部分が自分の持っている授業にどう生かすのかという、その落とし込みの部分をきちんとやっていかないと、評価がずっと同じで進んでいってしまうのかなと思っています。例えば、分かる授業をしましょう、実態に即した授業をしていきましょうと言いますが、それは私たちが日々の授業でどうやることがそれにつながるのという、そこまで話し合っていかなければいけないなと思っています。ただ、その話合いをするためには業務の改善をしていかなければいけないという部分は、本当に大きいと思っているので、その部分も考えていきたいと思います。
      【南部座長】
      それでは、中学校の校長先生のお立場から杉本委員よろしくお願いいたします。
      【杉本委員】
      人的支援、それから今後につきましては、中田委員と同じ考えですので、割愛させていただきます。私が学校で感じていることは、前回の計画の中で特に後期、学ぶ意欲と習慣という大変分かりやすいフレーズを学校に落としてくださったこと、それに基づいて授業改善を進める。そういった方針を出していただいたことがさまざまな人的支援、それから環境整備と相まって効果を発揮していると思うのです。ただ、残念ながら数値の変化にそれが現れない、その原因は何なのだろうということを私はいつも考えております。おそらく、その中の1つの例としては、このたびの長期の休養の中で、子どもたちが家庭で勉強をしなければならなかったのですが、私たちは学校の中で学ぶ意欲と習慣付けを一生懸命取り組んできたのですが、子どもは独りぼっちになったときに自分から学び始める術を持たない。そこまでは私たちの力が及んでいない。そういったことを痛感しております。ですから、今後、GIGAスクール構想等を合わせまして、そういったことにも対応できるような教育をしていきたいと考えております。
      【南部座長】
      それでは、次に特別支援教育に熱心にお取り組みいただいたお立場から、寺田委員さんお願いします。
      【寺田委員】
      教育振興計画と教育委員会からの施策では、一人一人に応じた教育的支援の充実ということで、特にインクルーシブ教育システムの構築が挙げられています。インクルーシブ教育システムは、障害がある子どもも共に学ぶことを推進するための仕組みなのですけれども、私が特別支援学級の担任をしていて、率直に感じていることは、一様に一緒に学習をするということには大きな課題があると思います。少人数である特別支援学級の中でさえ、個々の能力差が大きいと、一斉の学習には困難があるのが現実です。ただ、これをやはり実現していくためには、通常学級の人数をさらに少なくしていくとか、複数の教員による授業の運営など、物理的な部分での改善・向上とともに、全ての教員に特別支援教育の視点を持ち合わせるための研修体制が必要であると思います。幸い、今急激に増加している若い先生方の多くは、学生時代から指導を受けてきているためか、概して特別支援教育に関する理解が高いです。むしろ垣根が高いのは自分を含めたベテランの先生方でありました。これは、やはり、この数年間の教育の成果が明らかに表れていると思います。近年の特別支援教育に関する保護者のニーズは大変高いこともありますので、それに応えられるように全ての教員の研修体制、研修という特別なことではなくて、みんなが特別支援学級の担任をするとか、特別支援学校の教員を経験するとか、実際にやってみるということが一番、特別という垣根を取り払うものではないかと思っています。
      【南部座長】
      それでは、次にいじめ・不登校問題について大分課題を先ほど説明いただきましたが、その辺について市内の状況をよく御存じであります柏の葉中学校校長先生の加藤委員からお願いしたいと思います。
      【加藤委員】
      次期計画の方向性ということで、ここは挙がっているのですが、引き続きいじめや不登校については市民、保護者の期待は大きくあります。したがって、今回までの柏市の施策を継続して計画していただければと思っております。併せて、迅速でやはり丁寧な対応を学校でしていかないと、いじめや不登校はなくならないなと思います。特に、この不登校問題に関しては、原因が多岐にわたっておりまして、非常に扱いが難しいところです。ただ、人的な支援も含めまして、市教委の方から施策としても学校の方に支援していただいているし、今後とも同じように支援をしていただきながら、その抑止、早期発見に努めていただければと思っております。
      もう1つ、学校だけではなくて地域と一緒になって考えることなので、やはり次期計画の方向性に書いてあるとおり、このコミュニティ・スクール、これを全校がやはり実施する。そして、持続可能な取組を継続していくということが今後大事かなと私は思います。
      【南部座長】
      次に、市立高校教育の推進の観点から、市立柏高校校長の中村委員お願いします。
      【中村委員】
      市立高校は、また別に市立高校の教育振興計画というものを作成しております。もちろん、これは柏市の教育振興計画を基に作成しているものでございます。ただ、いわゆるここに出ている振興計画は主に義務教育を対象にしたものになるかなと思いますけれども、高校で子どもたちを預かっている立場から申し上げますと、やはり、次期計画の方向性の中に4つありましたけれども、学ぶ意欲を育成するという、この部分はやはりかなり大事なのではないかなと感じております。高校の場合は、小中よりも一層、子どもたちに社会が身近に迫っていると言いますか、年齢的にも自分たちが社会に出て何をしていこうか、どう生きていこうかというのを身近に感じる、そういう場でもありますので自分の将来を見据えてさまざまな準備とか、勉強をしていくことになるのですけれども、最後はやはり自分で、自分の力で学んでいく、準備していくという力が非常に大事で、そこが欠けているとやはり自己実現がなかなか難しいということになります。ですので、この自ら学びに向かう力というのを育成していくことも非常に大事かなというふうに思っています。先ほど学ぶ意欲を育成するということで、分かる授業の推進という、もちろんこれも大事だと思うのですが、特に小学校、中学校ももちろんそうですけれども、それとともに子どもたちが自分の興味関心があることにとことん熱中できる、何か興味を持ったことがあったら、それにどんどん突き進んでいこう、いろいろ調べたり、勉強したりということができるような環境とかシステム、こういうものを構築できたらいい。得意なこととか、好きなこととか、とことん追及して、その中で自分で勉強していくとか、学んでいく、知らないことを勉強していくというのはどういうやり方があるのかなとか、方法はどんなものがあるのかなということを年代ごとに身に付けていけば、いざ大人になって、どこかで社会に出ても何か勉強をしなきゃいけないというのは常にあるわけで、これは自分の力でやらなきゃいけないというときに、そのやり方が分かる。どういうふうにしていけばいいのか分かるということができるのではないかなと。是非、柏市の方でそういうシステムを作り上げていければ。
      例えば、小学校などでも、今もう進めていますけど、人的支援がやはり非常に重要になってくると思うんですね。こういうことをやるとなると。子どもたちの多様な興味、関心に対応するには、人がやはり必要ですから、そういったところを一層支援していただいて、教科担任制、理科とか英語、芸術、体育辺りは、もっとどんどん小学校でも進めていってもいいのかなと。地域、家庭、学校、それぞれの立場で子どもたちの好奇心とか探求心、こういうのに火がついたときに、すぐにそれに支援してあげられるような、そういう市全体でのシステムというのが構築できたらいいのではないかなと思っています。
      【南部座長】
      これまで、学校関係の委員からお話しいただいたんですが、もっとお話になりたいこと、付け加えたいことが何かございませんでしょうか。よろしいですか。
      それでは、学校関係以外の委員に、それぞれのお立場から日頃お感じになっていること、お考えになっていること、あるいは思われていることなども含めながら、5年前、それ以前でもよろしいのですが、比べて変わってきていると思うようなこと、子どもたちの様子、あるいは保護者、地域のつながり、家庭環境なども含めながら、今後の方向性について、一応先ほど事務局から御説明いただいておりますけども、それぞれのお立場から御発言を賜りたいと思っております。
      それでは、最初に幼稚園教育等の関係から吉田委員、お願いいたします。
      【吉田委員】
      先ほどプレゼンの資料の24ページには、次期計画の方向性というのがありますけれども、そこに4つございますけれども、上の2つ、学ぶ意欲の育成とあと互いの立場を尊重し合いというものと、あとの一番下の家庭と地域とともにある学校をつくるというものがありますけども、全てやはり幼稚園教育に大きく絡んでいます。成長を非常に期待されるべきことになっているかなと思います。そして、前提としてですけれども、やはり幼児教育施設、幾つかありますけれども、種類ありますけれども、特に幼稚園は学校教育法に位置付けられた第1条に規定された学校教育となりますので、是非、今後も連携を図るということ、流れるように成長を促すということも含めて、やはり幼児期間の成長教育という部分、市の方からさらに強く連携を図らせていただきたいなというふうに思っています。そして、今、システムとしてそういうことで出来上がっていくのは非常に望ましいのではないかなと思います。
      1つ、エピソードなんですけれども、今回コロナの影響で子どもたちやっと入園を祝う会をして、そして登園ということに6月からなりました。そのときにすごく感じたのは、実は3歳の子どもたち、本当に初めて社会生活を送るような子どもたちが登園してきたのですけれども、手洗いが完璧にできるんですよね。我々指導しなくても、しっかりとこうやって。それは、どこで教育を受けたのかと。家庭教育なのですよね。ですから、本当に家庭教育の重要性というのを改めて今回コロナのことで感じました。そこのところを踏まえて、幼稚園が全てやる、学校が全てやるということではなくて、やはり家庭との役割の位置付けということも非常に重要だなと感じました。
      もう1つ、非認知能力の育成ということで、学校ではアクティブラーニングということで授業で取り組まれていると思うのですが、やはり、幼児教育も教科学習ではありませんので生活全般が教育の大半となっています。ですので、興味、関心、意欲、そして問題解決能力ですね。そういったこともやはり幼児期から全てを学ぶことは非常に重要だなということを世界的な脳学者の研究の方たちもおっしゃっていると私も実感していますので、是非そういった学校で学ぶ意欲、関心、興味、そんなことの本当に基礎の基礎を作るこの幼児期の教育についても広く捉えていただいて、教育研究所の麻生先生今日いらっしゃいますけれども、連携させていただいていますけれども、また、今後さらに連携を深めさせていただければと思っています。
      【南部座長】
      やはり幼小連携とか叫ばれていろいろ柏市においても教育委員会中心に取り組んでおられますけど、ますますその辺りも進めていくことを御提案いただいたなというふうに思っています。
      それでは次に、PTAのお立場から多賀井委員お願いいしてよろしいでしょうか。
      【多賀井委員】
      PTAの立場からというより、保護者の立場からという形でよろしいでしょうか。5年前というか、ここ何年かから変わってきたなと、私がすごく思うのは、やはり共働きの家庭が多くて、やはりPTAの活動にもなかなか参加してもらうのが難しかったりですとか、あと、先ほど何度も家庭教育がすごく重要だというふうに聞いて、私も実感しているのですけれども、耳が痛いなと思うところもありまして、やはり私も働いているので、子どもに対して、家で手を掛けられない。手を掛けられないだけではなくて、目も掛けられないという状況があったりします。家庭の中で子どもに対してもそうなのに、なかなか、それ以外のPTAの活動もしたい気持ちはあるのだけれども、やはり家庭でいっぱいいっぱいなところ、外の活動まで手伝うということが難しいと思われている、実はそういう声を聞くことも多くて、私たちもやはり共働きの家庭でも、また片親で働いていて、なかなか時間が取れない親御さんたちに対してもできるような活動をということで考えてはいるのですけれども、なかなか難しいところがあるというのが、実情ではあります。ただ、この次期計画の方向性を見て、私たちPTAができること、お手伝いできることというのはとてもたくさんあると思うのです。教職員の負担軽減に向けた取組とかは、やはり声をかけていただければ、PTAはこんなことができるよと、私たちも提案することが大事だなとは思うのですけれども、必ずできることというのはあるかと思いますので、こちらこういう計画の中にも活用するということを考えていただけたらいいなと思います。
      【南部座長】
      非常に保護者の皆さん、またお忙しい中で、学校に対するサポートも前向きにしていただけるというような方向性の御意見ありがとうございました。
      それでは、次に、青少年健全育成支援のお立場から、荒井委員お願いしてよろしいでしょうか。
      【荒井委員】
      今、多賀井さんからもお話ありましたように、共働きの御家庭が大変増えておりまして、学校の現場に伺っても学童保育がすごく増えていて、教室が足りないというような状況をいろいろな学校からお伺いします。その中で、今までの5か年の計画の中での放課後学習教室は全校に、まさに、子どもたちの放課後の居場所づくりというのはこれからも大変重要な課題かなというふうに感じております。また、青少年健全育成という部分で言うと、健全という意味が年々変わっている部分はありまして、先ほどの加藤先生からもお話しがありましたいじめの部分ですとかも、インターネットを使った部分で動画にアップされてしまうとか、そういった形でのいじめですとか、LINEを使ったいじめですとか、そういった新しいタイプのいじめ等も増えておりますので、そういった部分を注意して次の5か年に臨んでいけたらと思っています。
      特に、私、柏中学校の学校評議員をしているので、地域との関わりということで言いますと、親子会が解散しているところがすごく多いです。すごく大きな町会さんでもやはりPTAと同じように役員さんのなり手が少なくて、泣く泣く大きな町会でも解散しているので、これからコミュニティ・スクールで地域との関わりという中で、どういうふうに学校、地域、保護者が連携していけるのかということは非常に課題だなと感じております。
      【南部座長】
      具体的に学校の状況、また地域の役員さんなり手がないなどという具体的な状況をお話しいただきましてありがとうございました。
      それでは、学校と連携する地域のお立場から鈴木委員お願いしてよろしいでしょうか。
      【鈴木委員】
      私は、アンケート結果を見させていただいて意見をさせていただければと思うのですが、18歳以上の市民4、000人のアンケートということで、小中学校で子どもたちにはどのような能力や態度を身に付けるべきだと思いますかというところに、思いやり、優しさ、他者への寛容さ、常識、言葉づかい、礼儀、マナーとかこの辺が上位になっているのですが、私もいろいろコミュニティ・スクールとかその辺で活動させていただいていて思うのが、子を持っている18歳以上の大人たちがまずこの辺が足りない方が多いんじゃないかなというふうに思っています。今までは、どちらかというと日本人って利他ですね。だから自分より利己じゃなくて利他の精神というところで他人を敬うとか、他人への思いやりというところを大事にされてきたというところと、それが日本人の良さということで、諸外国から評価を受けていた部分があったと思うのですけれども、それがいつの間にか、先ほど話に出ていましたけれど、共働きだとか、時間がないとかそういうところでぎすぎすしている中で、いつの間にか利他の思いがどこか忘れ去られたというか、なくなって、今はどちらかというと皆さんが利己、まずは自分というところになっているのかなというような印象を受けております。
      私、去年の5月から西原地区でこども食堂を立ち上げて、今学校の方にも協力いただいて開催をしているんですけど、その中でもやはり感じるのが、保護者の方もいらっしゃるのですが、やってもらって当たり前、もらって当たり前、ただで当たり前という保護者が非常に多い印象を受けます。私も、こども食堂を通して、私も昔相当やんちゃしていて、決していい大人ではないのですけど、こども食堂を通して最低限のことは保護者を含めて我々も一言声掛けして、やはり直していくことも必要なのかなというところで、今やっております。
      あと、もう一点、これは意見なんですが、GIGAスクール構想ということで、今やられているというようなお話を聞いたのですが、今、コロナで世の中が大きく動きが変わりつつあるところであるので、是非GIGAスクール構想というところに関しても積極的に、予算などの絡みもあるのでしょうけど、これをいいきっかけに教育の仕方というか、学校の在り方とかその辺も大きく、今変革が必要な時期なのではないかなと思うので、是非教育関係者の方におかれましては、積極的に動いていただければなと思っております。
      【南部座長】
      それでは、地域社会福祉、地域とのつながり等々のお立場から高橋委員お願いしたいのですが。【高橋委員】
      私は、親子で過ごす時間とか、また地域の大人との接触する時間といいますか、機会の減少がやはり気になっているところでございます。この5年ぐらいを振り返りますと、福祉関係でインパクトが大きかったのは、子どもの貧困でございました。全国的に、鈴木委員のお話もありましたが、こども食堂が大きく広がって柏の中でもこども食堂、学習支援、それから若者支援という団体が平成28年ぐらいから広がり始めまして、今現在約20団体ぐらいが活動していただいているところでございます。そういう意味でも、この5年で地域住民の大人たちが子どもたちのためにということで新しい動きが出てきたのは、非常に大きな動きだったのではないかなというふうに思っております。そういった意味で格差の問題も引き続きの課題としてございますので、今回の計画でやはり地域とのつながりの重要性、それから特別支援教育を始めとしました、発達障害等のお子さんのインクルーシブ教育、この辺りの重要性については、今後も考えていければなと思います。
      【南部座長】
      それでは、子どもたちの体力づくりとか、地域スポーツ推進等、熱心にお取り組みいただいていたお立場から露木委員お願いしてよろしいでしょうか。
      【露木委員】
      スポーツをということなのですが、その前に、私自身が30年前に柏に引っ越してまいりまして、それ以降、柏のまちの中で子どもたち、あるいは大人たち、そして市の皆さん方ともお付き合いをさせていただいております。スポーツの指導者を30年以上やっているということから、よく柏の駅の方へ出かけると、小学生、中学生、どこかで見た顔、この間、私が心配したときに何かかみ付いてきた子だとかいうようなのが、実は結構いたんです。テーマとしては約5年ぐらい前からというようなことですが、もうちょっと前ですね。そういうことが最近はどうなのかというと、コロナを除いて昨年ぐらいのことで見てみますと、小中学生が柏駅周辺をうろついていないです。いないのです。まず。見たやつだなと思っても、向こうからも声を掛けないし、こちらも変に声を掛けて逆に変質者扱いされるとというようなケースも最近はあるようですので、あまりそこら辺では声を掛けないようにしているのですけれども、なんで子どもが外に出なくなったのかなというのは、このコロナも含めましてですけれど、ちょっと疑問に思っているところです。
      それから、学校教育ということで言いますと、私が関係しているところでスポーツをやって育って、小学校、中学校の先生になった者も何人かおります。小学校の先生になった者に柏市教育振興計画の策定に関して、こんな話があるのだけどということで聞いたところ、先ほど中田先生から御指摘ありましたように、まず学校改革だよと一言言われてしまいました。ということは、彼らは多分先生になっている若い子たち、若い子と言っても結構なそこそこの年ですけれども、よくしっかり勉強をされて、しっかり先生をやってらっしゃると思います。そういう彼らが、今大変悩んでいる、困っていると、これを何か一言ぐらい言っといてくれという話をされましたことをおまけに付け加えさせていただきます。
      【南部座長】
      小さいお子様をお持ちの保護者の方であり、将来の子ども像を想像する市民というお立場でよろしいでしょうか。これまでとまた違った視点でも、同じような視点でも結構ですので、長澤委員お願いしてよろしいでしょうか。
      【長澤委員】
      このような場で意見をさせていただくのはとても心苦しいのですが、今日初めてこのような学校の先生方に対するような資料を見させていただいて、こんなにもたくさんのことを考えながら、また、研修やお勉強をされながら、子どもたちに向き合っていただいているんだなと思うと、とてもありがたいなというふうに私は個人的には思いました。学校の先生方だけに子どもをお願いするのではなくて、やはり親もしっかりとサポートをしていかなきゃいけないんだなというのを改めて今日この場で感じさせていただきました。私自身も、ずっと柏市に住んでおりますが、年齢が行くにつれて、親に学校のことを話すということが段々無くなっていたなと思い返すとありますので、学校と家庭が一緒になってという部分を考えると、やはり、子どもと親の関係性というのを何歳になっても何でも話し合えるような関係性を築いていかなくてはいけないのかなというふうに思いました。片親だったり、共働きであったりとか、家庭環境さまざまあると思うのですが、それぞれの家庭に合った子どもとの関わり方というのをやはり考えていかなくてはいけないのだなということを実感させていただきました。
      【南部座長】
      それでは、これまで7名の学校関係以外の皆様から御発言を頂いたのですが、何でも皆さんから何か付け加えとか、ほかのような御意見とか、あるいはほかの方にお聞きしたいとか、何かございましたら、どうぞおっしゃっていただければと思いますがいかがでしょうか。
      あるいは学校関係の委員の方から、学校関係以外の委員に御質問したいとか、何かそういうこともお出しいただければと思いますがいかがでしょうか。懇談の時間として設けてもいいかなと思ったんですが、いかがでしょうか。相互にお互いに。
      露木委員何かございますか。
      【露木委員】
      今、最後に一言おまけで付け加えさせていただいたのですけれども、学校改革という部分で中田先生からもお話がありましたが、どうしたら現在の若手の教員の方々が時間を作れて、子どもともっと向き合う時間を作れて、あるいは自分が学ぶことをもう少しやりたいなと思ってもその時間がないというようなのを解決する手立て、手段、あるいは何らかの方策はないものでしょうか。先生以外でも是非そこら辺のところは、具体的に何かあれば、どういうふうに考えておられますか。
      【中田委員】
      すごく重要な部分だなと自分でも思っているところです。2つ考えています。1つは、実はこの感染症予防ということを良い方に考えるということです。できないことが多くなりました。でも、できないなりにやり方を変えればできることもあるとか、それから思い切ってできないと決めてしまうとか、今までは過去の価値あるものを何とか踏襲するという日本人の美徳みたいなところを、変えなくて今まで良かったじゃないというのがあったのですが、できないのだから、やめよう、と実は言いやすくなった。そういう部分もあります。それで、先生方とは、何が今は優先順位としては高いのか。そういうものを見るきっかけになったので、感染症を予防しなければいけなくて、やらなくてはいけないことが増えたのは事実なんですが、先ほど私が最後にぽろっと言った業務を改善するという視点は、実は前より持ちやすくなったというか、それはあります。今、先生は2週間の夏休みを、すみません、うちの学校だけかもしれないのですけど、満喫していると思います。ほとんど学校に来ません。職員は。でも、私はそれでいいと思っています。リフレッシュしてもらって、来週から実は小学校、うちの学校のことばかりでごめんなさい。部活動も始まってくるのですが、どうやったら時間を捻出できるかという視点で、もちろん子どもたちの感染症予防をしながら活動を充実させるのが前提なのですが、その中でどうやって先生方が自分たちの時間を捻出できるかという思いでスケジューリングができるんですね。だから、これは、今年実はできるようになった良いところだなというのが、逆手に取ってというのですか。それが1つです。
      もう1つは、私が先生方に働き掛けたいのは、先生の姿が大事だよということを働き掛けたいなと思っています。先生が、疲れていたら、絶対子どもたちにいいことはない。だから私は24日には先生が笑顔でスタートしましょうって。子どもが笑顔でスタートしましょうは、すごく言うのですけれども、それよりも先生が笑顔で。ただ、先生が笑顔で、露木さんがおっしゃってくださったみたいに、勉強したい時間を捻出するにはどうしたらいいというポジティブシンキングを、今だから言えるのかな、疲れてくるかなとか思いながらも、その2つかなと。ちょっと大ざっぱな言い方なのですけれども、そういうふうに考えています。
      【南部座長】
      先ほど加藤委員から、柏市がいじめ・不登校等についてどうも課題があるなどというお話を頂いたのですが、加藤委員さん少し付け加え等々で、また、関係性が出るかもと思いますので、御発言を頂きたいのですが。
      【加藤委員】
      やはり、このいじめや不登校に関しては、とにかく減らすというか、無くならないと私は思います。ただ、それをどう予防するかというのが大事なことで、今、コロナの問題で苦しんでいる子も中にいますし、来週月曜日から学校が再開されるに当たって、やはり先生も非常に、今の中田委員ではないですが、我々教師の姿を子どもたちに見せて、元気な姿を見せて、元気な声で挨拶をして登校してくださいねというようなメッセージを送ったり、一緒に頑張りましょうね、何かあったら一緒に悩みを共有して一緒に学校生活を送りましょうねということをやっています。ですので、いじめ・不登校というのは、数字を追っていけばおそらく無くならないとは思うのですが、どれだけ丁寧に先ほど言ったように、迅速に対応していくか、これがまず1つだと思うのです。そのために柏市のこの教育施策の中にあるさまざまなスクールソーシャルワーカーですとか、スクールカウンセラーの相談ですとか、STOPitですとか、そういうものをフルに活用しながら、今後も進めていくことが一番大事かなと。何よりそういうことを先生方がきちんと意識して、それを理解をして教育実践することが大事かなと私は思っております。
      【南部座長】
      それでは、やはり今後の方向性との絡みで御発言いただきたいのですが、特別支援のことについて、今回の施策に互いの立場を尊重し、安心して学び合える環境づくり等々も次期の方向性でございますので、少し寺田委員さんから追加の発言等頂きたいのですが。いかがでしょうか。
      【寺田委員】
      先ほど、インクルーシブ教育という言葉を出したのですけれども、これがキーワードでこれからいろいろなところで語られて、実際にそれを求めていくことになると思うのですが、究極を言えば、どんなお子さんもみんな一緒に勉強ができる学校づくりをしていこうというところだと思うのですけれども、現状すぐにはできることではないというのが、特別支援学級の担任をしていて感じるところであります。やはり、少人数、あるいは個別に近い形で学習支援する必要もありますし、だけどもいずれお子さんたちが地域や社会に出ていったときに、やはり、多くの人との関わりというのがすごく大事でありますから、このインクルーシブ教育を踏襲していこうという流れは非常に大事な素晴らしいものと思っています。
      ただ、その構想を現実化していくためには、まだまだ私ども教員の実態が追いついていないというのはあると思います。なので、どうしても研修というふうになりますと、実体験ではない講演を聞いたりとか、何らかの本を読んだりとかということになりがちなんですけども、やはりいずれどんなお子さんでも、どこのクラスでも一緒に勉強をするというようなことを現実にしていくためには、誰でも特別支援学級の担任がスペシャリストのようなものではなくて、年度によって「はいじゃあ、あなたは来年特学を持ってください。」「分かりました。」というような形で、誰もができるような教職員の力を高めていくというか、逆に特別支援学級の担任をしていたので、もう普通学級は持てませんということがあってはならないと思いますし、相互の、大変難しいことではあるのですが、多様なお子さんに対応できる教員の力を付けていくというのが大事かなと思っております。
      【南部座長】
      やはり、ここに掲げておりますのは、どんな立場の方々、お子さんたちもお互いの相互の違いを認めて、相互に支え合い、学び合いながら、一緒になって歩んでいきましょうという、その辺りの意識を特別支援の必要なお子さんだけの問題ではなくて、健常児の皆さんにも柏市内の全部の児童生徒の皆さんに理解していただくのは大事かなと思っているのですが。どうぞ。
      【寺田委員】
      学校からは離れてしまうかもしれませんが、昨今、コロナのことですとか、いろんなことで学校とかそういうレベルではなくて、各国の指導者の方々同士が他国を非難したり揶揄しているような報道がしょっちゅう目に入ってきます。大人のそういった状況を見て、子どもたちが育っていくということに関して、やはり非常に危惧を感じています。
      【南部座長】
      あと、今度の次期の方向性の中で非常に大切だと思いますのは、やはりどのお話にも出てきましたけど、コミュニティ・スクールがスタートをするということを考えると、学校だけに教育をお任せしておくのではなくて、御家庭と地域の皆さんが一緒になって、子どもたちの幸せを実現していく方向ということの、次期の方向性も御提案いただいておりますが、この辺についていかがでしょう。学校関係者以外の皆さんで地域、家庭と学校とが一体になって取り組むことについて、荒井委員さん何かございませんか、コミュニティ・スクール、学校、家庭、社会の連携という辺りで。
      【荒井委員】
      連携が大事なことは誰もが知っていて、これからの社会は多様性を認め、共生していくことが必要でというのは分かっているんですけども、誰がどういうふうにというところまでが分からない状況なので、今、そこを模索しているところだと思うのです。担い手は分かっているのですけれども、どういうふうにというところが。確かにいろいろな地区のコミュニティ・スクールの取組などを見ますと、昔から柏市はすごく恵まれていて、いろいろ町会ですとか、ふる協、社協を含めてそういった取組と、柏の葉には大学もありますので、そういうことも含めていろんな産学官連携ですとか、そういうことも含めたコミュニティ・スクールの形成が可能ではないかなと思っております。
      【多賀井委員】
      先ほどもお話あったのですけれども、コミュニティ・スクール、すごく素晴らしいとは思うんですが、誰がやるかというのが、すごく大事だなと思います。やはり先ほどもお話しさせていただいたのですけれども、PTAもなかなかなり手がいなくて、やってくれる人は大体同じになってきたり、声を掛けられる人というのが、変わりはするんですけれども、大きく変わらないというか、難しいところがあるので、なかなか変わらなくて新しい意見がなかなか出ないようなコミュニティ・スクールだと意味がないなと、すごくそれは実感していて、ちょっと危惧しているところではあるのですけれども。
      【南部座長】
      具体的にどうするかということは大事ですよね。やはり教育委員会としては、計画で方向性は示しても具体的にどうするんだという辺りは非常にみんなで考えていかなければいけないように思います。
      【高橋委員】
      コミュニティ・スクールは、学校運営のために地域が関わるみたいなイメージがあるのですが、私どもから見るとそれをきっかけとして、地域側が学校や子どもに着目をしていく、関心を持つ大きなきっかけになるのではないかなというふうに期待をしておりまして、地域共々、ここに関しては僕も一緒に動けるような形ができたらいいなというふうに考えています。
      【南部座長】
      事務局にお聞きしたいのですが、これまで国の施策で学校教育を中心に振興計画をお考えになってこられたというのですが、今度この方向で生涯学習と一体的に続けていく方向性で御提案をいただいたんですが、この辺について具体的にどんなことをという説明をしていただけませんか。
      【関谷担当リーダー】
      具体的な内容なのですが、今の例えばのイメージなのですけれども、今の教育振興計画後期基本計画においては、こちら開いていただくと、11ページのところで、施策の体系というような形になっているのですけれども、まさにこれがこの4つの柱、今回と似たような学力と学び合い、教職員についてという形になっているのですが、ここの下の部分のところに生涯学習部分の内容のエッセンスを体系として加えていくような形で、まずはそういうややほかの計画から持ってくるという形で、十分な連携というところまではつながらないかと思うのですけれども、まずそういう見せ方をしていく中で、次の第3次に向けて、あとは全体でもう少し統一できるような動きに持っていければというふうに考えてございます。
      【南部座長】
      それでは最後に山田副座長から一言お願いします。
      【山田副座長】
      先生方の、皆さんの熱心な現実に即したお話を伺うことができて、柏市の教育って素晴らしいなと思いながら伺いました。ただ、現実に下ろしていくというのがすごく難しくて、本当にどういうふうになるかなと、先生方のお話を伺いながら、頭の中で考えていたのですが、どうもなかなか思い付かない。その1つの大きな原因は、多分、今の社会とか子どもたちの置かれている状況かなというふうに思います。日本の子どもたちは我慢をすることを覚えません。すぐに、今すぐに欲求が通るということが一番大事で、そのことを親御さんも大事にしているというふうに私には見受けられます。そのための教育というのが家庭でも幼稚園、保育園でも学校でもなかなか難しい。そこのところが問題を複雑にしているなという気がしております。そこで考えてみると、お一人お一人がやはりどう生きるかということの問題につながるんだろうと思うのですけれども、私ども子どもたちに関わっていく、学生さんに関わっているわけですけれども、そのときに関わるのはほんの一瞬。その長い人生の中ではほんの一瞬しか関われない。そのほんの一瞬の中にどう関わるかということをいつも考えていくこと、これが大事ではないか。自分にできることは何なんだろうか。この一瞬にできることは何なんだろうか。これを考えていけると少し何かが変わったり、見えてきたりするのではないかなというふうに思いました。
      【南部座長】
      全体的に感じたところの御意見を賜りました。ありがとうございました。
      私、今日、初めてこの懇談会のまとめ役というか司会進行役を仰せつかって、柏市の振興計画作成、非常に良い4つの方向性の部分ですけれども、学校教育関係だけではなくて、生涯学習との関係でも進めようという国の施策に沿うような形の振興計画をということは、大変素晴らしい方向ではないかなというふうに思っております。さまざま私も教育学者なのでいろいろ感じているところはあるんですが、先ほど寺田委員や、加藤委員からいろいろ御発言ございましたけれども、いわゆるインクルーシブ教育というお話は、皆さんはいろいろお聞きになっていると思うんですけども、もう今はインクルーシブ教育じゃないんだという考え方がいろいろあることは皆さん御存じだと思うのですけど、いわゆるダイバーシティ教育という多様性教育と言うんですね。柏市内の各学校、幼稚園にも多分外国にルーツを持つ外国籍のお子さんたちも一緒に学んでおられるんじゃないかなと思うのです。だから、そういう方々に対し私たち柏市、各学校、各幼稚園がどのようにサポートしていくか、やはりそれぞれの多様な生き方、多様な文化背景を持つ方々がみんなでお互いに相互の違いを認め合って、一緒になって過ごして、それぞれに充実した学びができるようにするにはどうすればいいかという辺り、まさにダイバーシティ教育ということについても、どこかに柏市の振興計画の中に取り込んでいただけるとありがたいなと、私が今日皆さんのお話を聞いていて、何かそんなふうなことを感じてしまったのが私だけかどうか分かりませんけど。当然、それとあとはGIGAスクール構想の話が出ていました。柏市は、GIGAスクールに関しては非常に積極的で、今日は御説明はありませんでしたが、来年4月1日から柏市内の63校全ての学校の一人一人の児童生徒の皆さんに、タブレットPCを所持してもらうという方向を教育委員会がお持ちである。そんなお話を聞いているのですけど、ということは、まさに小学校1年生から、一人1台タブレットを所持するという形が実現する方向で、これまで柏市が取り組んできた、この実践の成果がすぐに生かされる環境が整っているんだろうと思うのです。そこは大いに学校の先生方を中心に、また保護者の方も御協力いただいて、多分、私は情報教育をずっとやってきたものですから感じていることは、総務省の取組では一人1台と持たせたのは、学校だけで使うので、家庭には持ち帰らせないというような大阪のある市の取組もありました。でも、そうじゃなくて、もう一人一人に所持させたタブレットPCは、学校での学びにも、学習ノートとして使ってもらうと同時に、御家庭にも持ち帰っていただいて、私は皆さんの御協力の下で、家庭での学びにも生かしていただくという方向を当然すごく重要なことなのではないかと。それの1つのモデル的なものを柏市で出していただく。そこをすごく私は期待しているなというふうに思いますので、その辺是非教育委員会を中心に御家庭の御協力、地域の御協力を頂きながら進めていっていただくとありがたいなというふうに、私なりに柏市への御期待を非常に感じたところがございます。
      それと、今現在、点検・評価の役割を私担わせていただいて、実を言うと昨日こういうふうに私は思います、ということを点検・評価の報告書の中で書かせていただいた1番は、私たちさまざまな教育行政を行っていくと、計画は立てるのですけど、実践も一生懸命してくださるのですけど、果たしてそれでどうだったのか、目的を持ってこういう子どもに育てたいんだ、こういう教育を行いたいんだといって、具体的にこうしようなって、そこまではいいんですけど、振り返りの方ですね。PDCAのCの部分ですね。その部分がなかなか具体的な事実、エビデンスというんですけど、証拠に基づきながら、振り返ってみるというのがなかなか大変なんです。柏市でもいろいろ取り組みいただいて、大半成果が上がってきたと思うのですけど、目的が達成したかどうかを測るための達成指標が対になっている。対応させているような形の指標を策定していただくと、非常にそういう意味では、どこが、実施してみた結果実現して成功していた。でも、ここはまだ課題だなと見えてくると、次のPDCAのAのアクションですね。改善策が見えてくるのです。それの繰り返しになるのではないかと思うのです。その辺が、私はこれを見ていて、今回の施策の中の最後のところの説明の中に、PDCAサイクルの構築ということも今後の次期計画の方向性の中にぽつと入れていただいている。これはすごく大事なことなのではないかなと思います。この辺、大いに、今度の振興計画の中のPDCAサイクルのPDCAサイクルと言いましても、スモールスパンで、短い期間でPDCAを回す場合と、中くらいで回す場合と、1年間で回す場合。時には、3年間で回す。5年間で回す。いろいろなPDCAのサイクルがあるので、そんなことに取り組んでいただけると、私は柏市の施策が非常に日本全国にある意味では提案できるような施策になっていくのかなと思いながら、今日皆さんの御発言をお聞きしながら、感じたところでございます。
  • (7)次回日程確認
    次回懇談会は、令和2年10月21日(水曜日)午後1時30分から、沼南庁舎大会議室で開催予定
  • (8)閉会

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