更新日令和5(2023)年6月6日

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令和4年度第3回柏市交通政策審議会地域公共交通部会会議録

1 開催日時

令和5年3月24日(金曜日)午前10時00分から午前11時30分

2 場所

上下水道局庁舎 4階 401、402号室

3 出席者

委員(出席16名)

本会場出席者:藤井部会長、星副部会長、武藤委員、永田委員、平塚委員、阿部委員、松本委員

WEB出席者:伊東委員、熊谷委員、大原委員、吉﨑委員、檜山委員、中嶋委員、髙橋直資委員、髙橋直人委員、中野委員

欠席者:松丸委員、鈴木委員、清水委員

オブザーバー:大作氏(柏地区タクシー運営委員会 副会長)

事務局

柏市交通政策課

4 傍聴者

なし

5 議題

議題1. 公共交通空白不便地域における対応策について(報告)

議題2. 弥生町会における買い物支援タクシーの運行について

6 議事要旨

議題1. 公共交通空白不便地域における対応策について(報告)

議題1. 公共交通空白不便地域における対応策について(報告)

資料3.に基づき、事務局より説明を行った。

主な質疑は以下のとおり

議題1.について

【大作氏(オブザーバー)】

 公共交通空白不便地域の定義づけとして、人口密度や75歳以上の独居世帯割合、居住施設等の立地条件というものがあると思うが、現在、元気な高齢者は自ら車を運転している。

しかし、いずれ免許を返納した際に、移動手段がなくなった方が多い地域を交通空白不便地域とした方がよいのではないか。

また、今後はこのような案件の解消も検討した方がよいのではないかという意見を言わせていただきたい。

【事務局】

 公共交通空白不便地域の定義について補足のご説明をさせていただきます。

柏市では、鉄道駅から800m(柏駅や柏の葉キャンパス駅では1km)の範囲外の地域、またはバス停から300mより外側の地域などを公共交通空白不便地域と定義づけております。

 一概に公共交通空白不便地域といっても、そのなかでも地域差があります。

例えば、高齢者が多く住んでいる地域や独居の高齢者が多い地域、高齢者が多くても近くに息子さん・娘さん夫婦が住んでいることなどで一緒に車で連れて行ってもらうようなケースもあるかと思います。

 このようなことも踏まえ、地域ごとに優先度を設けさせていただき、アンケート調査などを実施してきたところです。

先ほど免許返納のお話もありましたが、当課でもそのことへの対応を整えることも大事なことだと認識しております。

貴重なご意見をいただき、参考にさせていただければと思います。

ありがとうございます。

【藤井部会長】

 コロナ渦で免許返納について調べていくと、65歳以上での免許返納率が下がってしまった。これは新型コロナウイルス感染症により個人で移動するという需要が高まったことによるものだと考える。

 コロナ渦では公共交通機関の利用者数が減ってしまったというなかで、現在は需要が戻りつつある。

 自治体によってはコロナ渦で6~7割、タクシーでは3割ほど利用者が減少したそうだ。その関係からもわかるとおり、個人で移動できる自家用車を使用する需要が増えたため、免許返納率が低下したという見方もできる。

しかし、安全を考えると免許返納ということは重要なことだと思う。

免許返納が促進できるような地域、例えば公共交通等を活用して移動ができるというような仕組みを作れば、それに乗り換えてもらえるようなことにもなるので、そのあたりもご検討いただけるとよいかと思う。

【阿部委員】

 大作氏と似たような意見ではあるが、私たちの生活の周りを見てみれば、イオンモール柏やセブンパークアリオ柏などの大型商業施設の送迎バスが走っている。

また、病院や高齢者施設などの送迎バスもある。

 買物や通院などの利用状況のデータを交通政策課の方で把握しているのか。

また、このようなバスによる交通空白不便地域を解消するための対応策等はあるのか。

【事務局】

 ご意見ありがとうございます。

 柏市地域公共好交通網形成計画の中に「企業バス等との連携検討」という項目があります。

しかし、新型コロナウイルス感染症などの影響で相乗りに抵抗があったりするなかで、話が進捗していないのが実態です。

 先ほどお話しがありました、大型の商業施設や病院などの送迎バスのルートは把握が可能のため、それらを活用するにあたり参考にできると思います。

ただ、エリアごと利用者数などは把握できていないため、今後の課題として考えております。

【藤井部会長】

 地域公共交通網形成計画ということで、これから具体的に内容を定めていくという自治体も多い。

 地域のチカラを活用し、移動を確保していくことや組み合わせること、また移動を確保すべきエリアかどうかといったところの判断も大事である。

 また、地域の移動を担うことが難しい(公共交通がほとんどない)エリアでは比較的計画が進めやすいということもあるが、鉄道やバス、タクシーなどの公共交通機関があるエリアでは、それぞれの交通を維持しながら、公共交通空白不便地域の解消に向けてどのように創造していくかといったところが難しいところでもある。

 新型コロナウイルス感染症が流行る前に、八千代市さんの方で病院や商業施設、民間の路線バスの走行エリアについて調べたことがあった。

その結果、病院や買い物の利用者が集中する地域を中心にバスが走っていたということが分かった。

八千代市さんの場合、病院の送迎バスや買い物支援バスが路線バスのカバーエリアと同じ場所を走っていたということである。

そのため、交通空白不便地域の解消になっていなかったということが分かった。

 このようなこともあるので、柏市さんの実情に合わせて、交通事業者さんと協力し、地域のニーズに合わせて、今後の検討事項として盛り込んでみてもよいかと思う。

 また、先ほど「地域主体による新たな交通導入の手引き(仮)」を策定していくという話の中に、「住民主体」というキーワードがあったが、住民から働きかけなければ行政は動いてくれないのかといった意見もある。

 実際、高齢化が進んで思うように動けない地域もあり、主体的にやろうとしても地域をまとめられず、結果として参画することができないといった事例が出てきている。

そのような中で、「地域主体による新たな交通導入の手引き(仮)」の策定をするにあたり、主体的に活動できる地域に関しては主体的に参画してもらい、主体的に参画できない地域はどのようにフォローアップしていくか、そのあたりを念頭において、丁寧な対応をしてもらえればと思うので、よろしくお願いします。

議題2. 弥生町会における買い物支援タクシーの運行について

議題2. 弥生町会における買い物支援タクシーの運行について

資料4.に基づき、事務局より説明を行った。

 主な質疑は以下のとおり

議題2.について

【檜山委員】

 議題に関する直接的な話ではないが、タクシーの運行経費についての説明があったので、関連して話をさせていただきたい。

 現在、バスやタクシーの運賃については国土交通省の認可に伴って決まっているものだが、世の中の動向として、日本全体で賃上げを行っている。

その中で、最低賃金を961円/時間から1、000円/時間にするといった話もあった。この賃上げについて、数値だけで見るとさほど大きく見えないが、率で見ると4%の値上げになっている。これを実際の労働時間に当てはめてみると、8時間労働を20日間と考えると、約6、000円/月の賃上げということで、交通事業者から見るとかなりインパクトのある数値だと認識している。

 バスやタクシーを動かすには1台につき1人のドライバーが必要なことから、人件費が上がるということで、改めてコストがかかるということを申し上げたい。

 行政におかれましては、議題にもありました運行経費の考え方について、世の中の動きも加味していただき、ご検討いただければ幸いであるとともに、ご利用者におかれましても、交通業界の現状をご理解いただければと思う。

【藤井部会長】

 交通事業者さんの意見として、この経費の考え方は非常に重要なことのひとつである。これから労働規制等が厳しくなるにつれて、既存の交通を維持していくことが今までどおりできるのか課題になってくるところであり、柏市でも市内の交通をどのように展開していくのか考えるにあたり、市内全体の交通を回すといった観点から、この内容は行政としても検討していかなくてはならないことだと思う。

 今回、弥生町会で行う買い物支援タクシーは先行運用している「とねっこタクシー」の2例目ということで、基本的な運行経費の考え方については「運行メーター+迎車料金」をきちんと加味した算出を行っている。

 そういった中では、檜山委員からご指摘いただいた運行経費の適切な算出について、タクシー事業者さんへの地域慈善事業に対するフォローアップということで、この計画の中にも組み込まれているものだと思う。

 

 それでは、当議題は審議案件のため、ご賛同いただける方は挙手をお願いいたします。

ありがとうございます。

全員の賛同の確認が取れました。

事務局の方は今後、運輸局の方へ運行に関する申請があると思うので、引き続きよろしくお願いします。

なお、運行可能期間が「とねっこタクシー」と同様になるのか否かは、この当たりも含め具体的に検討を進めていただきたい。

以上

関連ファイル

資料1._令和4年度第3回柏市地域公共交通部会 次第(PDF:70KB)

資料2.-1_柏市地域公共交通部会委員名簿(PDF:190KB)

資料2.-2_柏市地域公共交通部会座席表(PDF:61KB)

資料3._公共交通空白不便地域における対応策について(報告)(PDF:1,172KB)

資料4._弥生町会における買い物支援タクシーの運行について(PDF:1,956KB)

お問い合わせ先

所属課室:土木部交通政策課

柏市柏255番地(柏市役所分庁舎1-1階)

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