「学校給食がピンチ！子どもの健やかな成長を支えたい」

皆さん、小学生や中学生だった頃の給食を覚えていますか。私は子どもの頃から食いしん坊で、揚げパンやカレーなどの「定番メニュー」が好きだったことを懐かしく思い出します。
現在、物価上昇が多方面に影響していますが、学校給食も例外ではありません。これまで給食費は、消費税が引き上げられたときも値上げをせず、平成21年度から据え置いてきました。各学校や給食センターで献立を考える栄養士が工夫して何とかやりくりしてきましたが、それも限度があります。金額を抑えるには、魚や肉を安価なものに変えたり、揚げ物やデザートの回数を減らしたりする必要があり、栄養バランスを維持することが大変難しくなってきました。
そこで、6月の市議会で審議・可決いただいた補正予算では、学校給食の質や栄養バランスを維持するため、食材料費の補助を行う予算を盛り込みました。各ご家庭に負担いただいている給食費のおよそ1割を市が上乗せして、来年3月まで給食を提供します。
子どもたちにとって学校給食は、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるための大切な役割があり、今回の予算で、子どもたちの健やかな成長に欠かせない給食を守っていきたいと思います。
そんな学校給食を、ご自宅でも簡単に作れることをご存じですか。インターネット上で料理のレシピ紹介する「クックパッド」では、市内の学校給食のメニューが100品以上掲載されていて、毎日600回以上も閲覧されているんです。先日も「今の学校給食の味を家庭で楽しめてよかった」というお声をいただきました。地元の素材を生かしたレシピを2カ月ごとに更新していますので、お子さん、お孫さんが好きなメニューをご自宅で作っていただき、家族の会話が盛り上がる一助になればうれしいです。

※補正予算の概要については、広報かしわ令和4年7月15日号の本紙1・2面をご覧ください

太田和美

【広報かしわ7月15日号 スマイル通信より】