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更新日令和7(2025)年3月21日
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令和6年度第4回柏市保健衛生審議会健康増進部会会議録
1開催日時
令和7年2月6日(木曜日)
午後2時00分から午後4時00分
2開催方法
対面とウェブ形式との併用による開催
3開催場所
ウェルネス柏4階大会議室
4出席者
委員
橋本英樹会長※、杉本健太郎副会長※、池澤幸博委員、加藤理津子委員※、木村能芙子委員、小齋隆宣委員、齊藤泉委員、髙橋史成委員、西田美穂委員、平野江利香委員、松本文委員、細井毅委員
関係部署
健康医療部長(高橋裕之)、健康政策課長(大西佑作)、地域包括支援課専門監(宮島貴代子)※地域保健課長(星裕子)、地域保健課専門監(坂本絢子)、総務企画課統括リーダー(吉野美穂子)、福祉政策課統括リーダー(高橋志布)※、農政課長(中村亮)、農政課統括リーダー(古関剛司)、農政課主査(平川貴大)、農政課主任(栗原菜生)、学校教育部次長兼学校教育課長(原竜太郎)
政策アドバイザー
千葉大学予防医学センター中込敦士准教授※
千葉大学予防医学センター小林周平特任研究員※
事務局
健康増進課長(浅野美穂子)、健康増進課職員
※ウェブ形式による参加
5議事内容
- 第2次柏市健康増進計画について(答申)
- 第2次柏市健康増進計画(概要版)について
6資料
7議事(要旨)
協議事項1.第2次柏市健康増進計画について(答申)
協議事項2.第2次柏市健康増進計画(概要版)について
【事務局】
資料1(計画本編案)、資料1参考(計画本編の主な修正点)、資料3(計画概要版案)の説明
【橋本会長】
事務局に、気になる点を説明する準備をしておいてほしいと言ったことが2点ある。
一つは「施策7:女性の健康」の部分については、これまでの議論では、子育てなどで女性はワークライフバランスが取りにくい現状の中、特に女性が自分の身体のことよりも、子どもや他のことを優先せざるを得ないような状況があることを踏まえた対応が必要としていた。このことについて、概要版では女性ホルモンの変化が中心となり、議論した内容が反映されていない。
もう一つは、前回の部会で中込政策アドバイザーにも強調していただいた「市民の主体的な取組」について、『市民一人ひとりが自身の健康に気遣って行動してください』という意味の主体的取組だけではなく、それぞれがお互いを支え合っていくようなまちづくりに積極的に参加していくという意味での主体的取組というニュアンスを入れていただけるとよいという話になっていた。概要版には「1:想い」にきれいに書かれているが、本編で該当する図が載っているところでは、『市民が自分の健康のことは自分でやりなさい』ということだけが強調されているように読めてしまい、本編と概要版で書かれていることがずれているように見える。
これらの2点について、事務局からご説明があるとありがたい。
【事務局】
女性の健康については、本編にはいただいたご意見を反映したが、概要版のほうには十分反映できていないので追記したい。
計画の推進体制については、前回の部会で委員の皆様から貴重なご意見をたくさんいただいたので、概要版には「想い」という項目でしっかりと市民にお伝えできるように記載したが、本編への書き込みが不十分で整合性が取れていないため、本編のほうに追記したい。
【橋本会長】
この他に、委員の皆様それぞれの重点分野で気になる点があればご意見をいただきたい。これが最終の確認になる。
【小齋委員】
本編41ページ:圏域地図の精度が粗い。国道の線形、駅の位置が気になる。
【橋本会長】
地図は、建築土木系の方にも相談の上、考えていただくとよいと思う。
【池澤委員】
概要版5ページ:コラムのタイトル「自然と健康になれる環境づくり」について、文章を読むと日々の生活が健康につながるということだとわかるが、タイトルだけを見ると自然に親しんでいく、自然と一緒にという意味合いの健康づくりと受け取ってしまうことが気になった。
【橋本会長】
「自然に健康になれる環境づくり」の方が、誤解が少ないか。本文を読むと理解できるが、中込政策アドバイザーの方でタイトルをうまく変更する余地はあるか。
【中込政策アドバイザー】
タイトルを「自然に健康になれる環境づくり」に変更したほうがいい。
【加藤委員】
概要版3ページや本編にある青壮年期のイラストを見ると、「パパが仕事、ママが子育て」というイメージが植え付けられてしまう。これでは今までの議論が台無しになってしまうようで心配である。
概要版14ページ「女性の健康」に、女性20〜64歳のBMIのグラフは載っているが、高齢者のBMIのグラフは別で、6ページに掲載がある。目標で65歳以上のことにも触れているので、本編と整合性を図った方がよいのではないか。
【橋本会長】
BMIのグラフが青壮年期・高齢期で載せてあるものと、女性では20〜64歳に分かれているものを、どちらか一方にした方がよいということか。集計のしかたが違うものが別のページに2つあると、数値が違っていることがわかりにくいことを懸念されているのか。
【加藤委員】
概要版14ページでは目標が20~39歳と書いてあって、グラフでは20~64歳のものが載せてある。しかし、目標に65歳以上が書いてあるのにグラフが載っていない。
【橋本会長】
目標と現状が合っている方が説得力があると思う。事務局でグラフの差し替えは可能か。
【事務局】
差し替えをさせていただく。
【橋本会長】
また、ライフステージでは、女性を子育てや介護をするイメージに追い込まないようにという話があったのに、イラストで台無しにしているという加藤委員のご指摘はかなり鋭いと思う。イラストについても事務局で差し替えは可能か。
【事務局】
我々の目指しているものとイラストが一致していないので、別のものに差し替えをさせていただく。
【杉本副会長】
気になったのは概要版2ページで、基本方針の表現が本編と異なっている。これはデザイン上の問題か、かなり簡潔に記載されている。「2.個性を大切にした健康づくり」は本編では「多様化する価値観や地域特性を踏まえた健康づくり」となっており、私個人としては今回の計画で「地域特性を踏まえた」と入っているのがとても素晴らしいなと思っていたので、概要版の簡潔な表現では「地域特性」が失われているようでもったいないと思った。概要版にも「地域特性」という文言を入れるとよいと思う。
【橋本会長】
杉本副会長のご指摘のとおり、地域特性を入れたことは今回の計画の特徴なので、地域や個人、属性ごとの多様性を大切にした感じにするなら、例えば個性の代わりに「多様性に配慮した健康づくり」ではどうか。
【杉本副会長】
その方が、より個人も地域も含めて広い範囲での言葉になってよいと思う。
【事務局】
本編40ページ「基本方針」のタイトルを、中学生にもわかるような文言にしたいと検討し、概要版に掲載した。杉本副会長のおっしゃるとおり「多様化する価値観や地域特性を踏まえた健康づくり」を事務局でも考え、「個性」という単語を引き出したが、「多様性」に変更したい。
【橋本会長】
昨今の小中学生には、SDGs教育が行き届いていることから、個性よりも多様性の方が響くかもしれない。
【杉本副会長】
概要版の各重点分野に目標の欄があるが、女性の健康のみ見出しが「主な目標」になっている。おそらくどの目標も本編から抜粋して書かれているので、「主な目標」という表現で、全て統一した方がよいと思う。
【事務局】
ご指摘のとおりである。全ての重点分野に「主な目標」と追記したい。
【木村委員】
概要版15ページの図について、枠の中の文字が小さく見にくいので、変えられるのであればもう少し大きい方がよいと思う。
【橋本会長】
フォントのサイズ変更が難しければ、フォントを選ぶなりうまく工夫していただければと思う。事務局にご検討をお願いしたい。
【事務局】
承知した。
【中込政策アドバイザー】
概要版10ページのグラフについて、「n=」の前にスペースがあったりなかったりする箇所がある。2桁数字の前にスペースが入っている。一般的にこうするのか存じ上げないが、気になった点である。
【橋本会長】
レイアウトを確認の上、必要があれば修正をしていただいてよろしいか。
【事務局】
修正をさせていただく。
【中込政策アドバイザー】
本編のフォントはこれで最終決定か。いろいろなフォントが入り混じっており、本文のフォントは見やすいが、特に大きい文字がやや古い印象を受ける。今後修正される予定はあるか。
【橋本会長】
フォントの柔らかさや硬さの違いが目立つと何となく気になるようなので、異なるフォントでも似たような柔らかさや硬さが表現できるものを選んではどうかというご指摘でよろしいか。
【中込政策アドバイザー】
はい。かなり印象の違うフォントが使われている。
【橋本会長】
最後は見た目が重要だと思うので、事務局でご検討いただきたい。
【加藤委員】
本編56ページ・概要版6ページ「栄養」の市民の目的について、青壮年期と高齢期「・アプリ等とのデジタルツールを活用して記録することを勧めましょう」では、誰かに勧めるようになっている。例えば「デジタルツールを活用して記録することを考えましょう」「始めましょう」などにするのはいかがか。
【橋本会長】
ここは自分が全て主語になるので、「記録することを考えましょう」や「試みましょう」となる。誰を対象にしているか主語がずれているというご指摘なので、ご検討いただき、必要に応じて加藤委員のアドバイスを頂いてほしい。
【事務局】
修正を行うようにする。
【西田委員】
概要版3ページ「飲酒・喫煙」に「飲みすぎない、吸わない」とあるが、たばこを「吸わない」のではなく「吸ってはいけない」ではないか。吸わない方がよいと思うし、吸いすぎないでもおかしいが、どのような意図でこのようにしたか。
【橋本会長】
これは基準の問題も関与している。飲酒に関しては適正飲酒量が健康日本21などに示されているものの、たばこに関しては適正喫煙量はなくゼロが望ましいとなっているため、記載はこのままでよいと思う。
【池澤委員】
概要版10ページ「飲酒・喫煙」の目標に「受動喫煙の機会の減少」がある。吸わないことも目標に入れてもよいのではないか。例えば、たばこを1本吸うと何分か寿命が縮まると聞いたことがあり、吸うことによるリスクを入れてもよいのではないか。たばこ業界に怒られるかもしれないが、吸わない人が1人でも増えることが大切ではないか。
【橋本会長】
健康日本21は財務省からのプレッシャーと闘いながら言葉を選んで書いているようで、例えば喫煙は「控えましょう」とあり、「やめましょう」とは書いていない。「喫煙は控えましょう」「受動喫煙はさせないようにしましょう」という感じにするか。
喫煙と受動喫煙は取り扱いが違うことになっている。受動喫煙は本人が望まないのに吸わされるという自由権の侵害にあたり、他害原則を破っているので絶対にさせてはいけないと言い切れるが、喫煙に関しては選んで吸う人もいる、ただし健康を考えれば控えましょうという表現を健康日本21などで使っていることが多い。中込政策アドバイザーのお考えはどうか。
【中込政策アドバイザー】
その通りだと思う。
【橋本会長】
本編にスペースがあるなら、受動喫煙をしない、させないだけではなく、喫煙を控えることを入れておいた方が、概要版3ページの記載と整合性が保てるのではないか。「喫煙しない」は、あくまで目標であるという形でよいと思うが、事務局はそれで整理つけられそうか。
【事務局】
そのような形で整理、検討させていただく。
【橋本会長】
複数の目で隅々まで確認していただくことで、柏市民の皆様にいいものをお届けできるよう、これまで委員の皆様にご尽力いただいてきたが、この内容で承認してもよろしいか。
(異議なし)
それでは、先ほど挙げられた修正点に関しての対応をお願いするということを条件に、事務局案の最終候補をこれで決定という形にさせていただく。委員の皆様には、隅から隅まで目を通していただき御礼を申し上げる。
【事務局】
事務局から、資料2(パブリックコメント実施結果)の説明。
【橋本会長】
喫煙に関するご意見があったが、少なくとも、パブリックの喫煙所を設けることはしないと明確に答えていただいたところは確認した。パブリックコメントの実施内容と事務局の対応について、ご意見があればお願いしたい。
(意見なし)
市から諮問のあった第2次柏市健康増進計画を、皆様方のご尽力により1年にわたって審議をし、修正案が出されたが、修正対応を条件に、最終案としてこれを答申するようにしたい。この部会で審議してきた結果をもとに、最終的には柏市でそれについて採択等について検討していただくことになる。皆様のご意見を踏まえ、部会から柏市に答申したものを、市並びに市長のご判断につなげる形にしたい。では答申をさせていただいてよろしいか。
(異議なし)
本審議会健康増進部会から、柏市に答申をさせていただくということを宣言させていただく。
ご協力ありがとうございました。
【健康医療部長】
会長や委員の皆様のこれまでのご協力に感謝申し上げる。答申いただいた計画は市の重要な施策の一つであり、庁内外の連携のもとにしっかり取組を進めて参りたい。市民の皆様一人ひとりが主役となり、楽しく無理なく健康づくりができるよう、環境づくりをオール柏体制で取り組んでいく。引き続き、委員や千葉大学の先生方にもご支援、ご協力をお願いしたい。
【橋本会長】
先ほど答申と申し上げたのは「本編」の方で、「概要版」については最終調整をすることとなっている。概要版についても今までのご審議により議論を尽くされたということでよろしいか。
【事務局】
ご議論いただいたご意見を参考に修正し、最終稿につなげていく。
【橋本会長】
部会としての役割を果たせたことで会長としての肩の荷が降り、委員の皆様にはお忙しいところ何度もお集まりいただき、ご意見をいただくことができてありがたかった。
審議は終了したが、このような形で参加いただいたことについて計画のプロセスを振り返り、感想やご意見、それぞれの分野の所属の立場で市の方針として展開する上で今後配慮して進めてもらいたいご希望などがあれば一言ずつお願いしたい。
【主任児童委員:西田委員】
1年間ありがとうございました。私にとってもいろいろ考えさせられ、自分の健康についても振り返ることのできる機会になった。
主任児童委員の立場として子どものことについて相談を受けるが、母親にもいろいろな悩みがあり、貧困で悩んでいる方には健康診断は市の助成があっても費用が高く、忙しいし定期的に行けないという人も多い。市ではどんな人であっても受診ができるよう推進できればと思う。この概要版を見て、健康診断を受ける人が増えればよいと思う。
主任児童委員として、今後は発達障害や知的障害など、障害者に理解のある市になってほしいと思っている。市の取組に少しでもお力添えができればと思っている。
【橋本会長】
大変貴重なご意見だと思う。特に困難を抱える世帯に対して、単に「やってください」ではなく支える環境を作っていく点では、福祉と健康に境目はほとんどなく、福祉的な健康づくりの体制を作っていかないといけないということは、今のご指摘のとおりだと思う。今後これを展開していく上で、福祉部門との連携強化を市で進めていただくようになればよいと思った。
【柏市民健康づくり推進員:松本委員】
1年間このような機会をいただきありがとうございます。柏市民健康づくり推進員という名前をいただいているので、今後の活動において、市民の健康づくりをサポートしていく上でのよい指針ができたと思っている。
推進員は、長くやっていると地域特性がよくわかってくると思うので、計画を実施していく上で健康づくり推進員や民生委員など地域の人たちを行政がフルに活用し、市民の皆さんの健康を守っていくことができたらよいと思う。
私は健康づくり推進員を20年務めているが、この計画は第2次で、10年前にできた第1次計画があることを知らなかった。今回このようなとてもよいものができたので、健康づくり推進員全員に知ってもらいたい。皆で勉強していきたいと思う。
【橋本会長】
このような健康づくり推進員の皆様が市民を引っ張っていく形で、ここでの議論をコミュニティで展開できれば、市民にも理解が深まり、自分も入って一緒にやろうという気持ちなると思う。引き続き、健康づくり推進員のご尽力を期待したい。
【柏市PTA連絡協議会:木村委員】
1年間本当にありがとうございました。今もまだ子育てなど自分のことで精一杯だが、妊娠中や未就園児を育てていた時に、検診の受診が大変だったことをここで思い出した。どのようにすればよいか改めて考える機会がいただけて、ありがたかった。
今年度は、私も沼南近隣センターで夏頃に乳がん検診を受けた。申込時には子連れについての記載はなかったが、健診日近くのリマインドメールに「お子さんがいらっしゃる方はご連絡ください」などと書いてあり、このような形で安心して検診が受けられることがわかれば、受ける人も多くなるのではないかと思った。
また、学校の現場では子どもの不登校が問題となっている。PTAの立場としては、心も身体も健康な子どもが育ってほしいと願っている。これからも、いろいろな意味での健康ということを考えながら過ごしていきたい。
【橋本会長】
小学生の自殺者数が減らないというニュースがあったり、小学校でのメンタルケアは非常に重要な問題となっている。健康づくりの指針を健康部門だけでなく、教育現場の方、教育委員会などと連携しながら展開していただければと思う。ご指摘ありがとうございました。
【北柏町会:小齋委員】
1年間ありがとうございました。部会に参加させていただいて、いろいろなことを計画立ててきちんとものを作り上げる経験をさせていただき、非常に深い学びになった。橋本会長をはじめ、それぞれの立場の方の話が聞けた有意義な機会となった。その意味で、生きていく時間の中でよい価値がひとつ増えたことに感謝している。
自分の活動と重ねてみると、今日の部会の前に町会の事務所に行くと、健康マージャンを高齢者20人くらいがワイワイガヤガヤ言いながら、時にシリアスな感じで集まって楽しんでいた。また、子ども食堂が開催された時にお邪魔させていただいたり、地域の人のつながりや活動を見るにつけ、この人たちが笑顔で暮らしていけるまちづくりに関わっていることが、自分自身の喜びにつながっている。非常によい経験をさせていただいていると思っている。
地域の活動は、多様な立場の人がいろいろな考え方で暮らしている中でも、人と人とのつながりはやっぱり大事で、深いつながりは難しくても、ゆるくでもつながっていけるような地域づくりをすると、このような喜びがもっと広がるのではないかと思っている。私の町会ではそういう「ゆるつな」というテーマを掲げており、そんなことを推進したら、もっといろんな方が健康に幸せに暮らしていけるのではないかと考えている。
【橋本会長】
今回、多様性や包摂という言葉が計画に入ってきたと思うが、単にいろいろな人を受け入れるだけでなく、お互いがお互いを尊重しながら学び合い、それを喜びにつなげられることが基本的な関係づくりなのかもしれない。そういった意味では、この健康づくりが、活動の推進力になっていくことを期待している。
【柏市スポーツ協会:池澤委員】
スポーツ協会から部会に参加させていただき、私はこの委員の中で最高齢かもしれない。スポーツ協会では主要メンバーは高齢者が多く、女性も現役世代も非常に少ない。このような場で若い現役の人と議論をすることが少ないので、とても新鮮で、いろいろな考えがあると勉強になった。ありがとうございます。
よく「生涯現役」と言われるが「健康寿命」と比例するものなのか、橋本会長に伺いたい。
【橋本会長】
健康寿命の話は、中込政策アドバイザーの方が詳しいと思うので、コメントあればお願いしたい。
【中込政策アドバイザー】
直接的なところは存じ上げないが、関連するであろう重要な考え方だと感じる。
【橋本会長】
「生涯現役」はとても重要だが、まず本人が健康に過ごせていることが重要で、生涯現役でいるためにはそのような人たちの活躍の場が提供できる社会であることも重要になる。その点を重視する柏市の健康づくりの指針では、一人ひとりが力を尽くせることと、その人をちゃんと受け入れて活躍できる場を市が作っていく、もしくは市民同士で支えて合って作っていくことを示しており、まさに生涯現役を目指した健康づくり指針になったのではないかと思う。
【池澤委員】
最近思うのは、生涯現役、人生100年時代、90歳になっても現役であることなどが称賛される一方、引き際をどう考えればよいか。自分は今も仕事をしているが、周りから鬱陶しく思われているのではないか、生涯現役をどう考えていけばよいかと最近よく思っている。「こういうふうに考えればよいのではないか」というものがあれば教えていただきたい。
【橋本会長】
そういった意味では、生涯現役とはずっと一線で頑張るだけでなく、社会の一員として自分の役割を探せる社会を作っていくということになると思う。一線を引くやり方もあると思うが、若い人を助けるために我々の世代がどうするか。私もあと5年もすると退官となり次の准教授に渡さなければいけないので、池澤委員のご意見とほとんど同じことを考えていた。どこを引き際とするか、永遠のテーマとして取り組みたいと思う。
【柏市社会福祉協議会:髙橋史成委員】
大変お世話になりました。ありがとうございました。社協の立場としては、できあがった計画を地域の中で住民と共有しながらお伝えしていく役割を感じている。特に今回の計画で、重点分野ごとのスローガンを使ってわかりやすく伝えることができるのではないかと考えている。例えば「少し動かそう」というのは非常に伝わりやすいと思っている。こういった言葉を共有しながら、地域づくりにつなげていけたらと思っている。
【橋本会長】
福祉と健康は一体で進めないとまちづくりが展開できないと思う。社協の立場も重要なので、今後もぜひよろしくお願いできればと思う。
【柏市医師会:平野委員】
私は第1次計画から数年関わらせていただいている。ここにできあがった計画には、市民の主体的な健康づくりを社会全体で支援する輪が載せてあるが、その一つに医療機関がある。健康というと医療がとても大きな役割といわれるが、社会全体で見ると、いろいろな機関が手を取り合って、市民の顔が見えて健康を支えていくことが本当に大事だと思った。柏市にはこれだけ多くの機関があることが計画に掲載され、オール柏体制で取組んでいく必要があると思った。
柏市は少子高齢化の中でも人口が少しずつ増えており、千葉県内でもおそらく増えている限られた都市のひとつだと思う。医師会では高齢者が患者として多いので、在宅診療などに熱心に取組み、全国的にも有名にもなっているが、健康づくりを皆で支えることには医師会としての力をまだ発揮できていないと感じている。検診の受診率を上げたり、木村委員からのお話にもあった子育てをしているお母さま方が受診しやすい環境づくりは、柏市ではいろいろと工夫をしている。医療機関の方も少しずつそのような声が上がっているので、市民の健康づくりのひとつとして、もう少し活発に手助けができるようにやっていきたい。
【橋本会長】
地域に開かれた家庭医、かかりつけ医として、地域の医師会の先生方は活動されていると思う。ぜひその動きと、市の健康づくりの指針をマッチさせて、引き続き柏市民の健康への貢献をお願いできればと思う。
【柏市薬剤師会:齊藤委員】
1年間ありがとうございました。個人的には特に女性の健康について、自分の健康を子育てなどで諦めてしまう話に、家庭を持つ身として反省した次第である。高齢者や男性でも、自分でなかなか健康のことを考えずに前向きになるのが難しい人に、これから行動をさせていく基礎としてこのようなものがあったのだと思う。これからは、そのような人たちのやる気をあげていくのが大変だと思うので、薬剤師会としても、漢方でいう未病やフレイルと呼ばれるものによる病気にさせないような活動を一生懸命行っており、一緒に健康寿命を延ばし、健康な人を増やしていくような努力をしていきたい。
【橋本会長】
かかりつけ薬局は、地域に開かれた健康づくりのための資源を提供する場として、引き続き貢献をお願いしたい。
【柏歯科医師会:細井委員】
計画に関わり、歯科のこと以外の分野を知ることができて、改めて大変勉強になった。歯科はどうしても全身の健康は離れて考えられていることが多かったが、今回の7つの柱のひとつに「歯と口の健康」が入ったことは大変意義深いことだと思った。これで、全身の健康や栄養、市民の健康のための一助となれば幸いである。我々も、かかりつけ歯科医を持つことや歯科健診をもっと受けてもらえるように努力する必要があり、行政との連携をより一層図ってこの計画を進めていければと思う。
【橋本会長】
歯と口の健康は入口となるので、引き続き市民の健康づくりの入口を確保していただければと思う。
【学術委員:加藤委員】
これから10年の目標達成に向けた計画の策定という、貴重な機会に携われたことに御礼を申し上げる。いつもリモートで会場に伺えず、直接交流できなかったのは大変心残りだが、さまざまな立場、特に市民と直接接している方から、市民の立場や目線での多くのご意見をいただいたことが、私にとっても大変勉強になった。
皆様からのご意見をもとに柏市の事務局で策定していただいた計画は、地域にきちんと即したものになっていて、国ではなく地域が独自に策定する意義というものを今回実感することができた。私は大学で、管理栄養士を目指す学生に理論を伝えているが、今回私が経験したことを、これから社会に出る学生にもプロセスや考え方を伝えていければと思っている。
また、目標は達成するために設定しているので、これで終わりではなく、何かお力になれることがあればぜひ協力させていただきたい。
【橋本会長】
おっしゃるとおり、計画は評価が大切になってくるので、引き続き、学術委員の立場としてお力添えをいただけるとありがたい。
【学術委員:杉本副会長】
1年間このような場で勉強させていただきましたことに、改めて御礼を申し上げる。副会長とはいえ、若輩者で完全に微力だったが、橋本会長のリーダーシップや委員の皆様のご発言、千葉大学の先生方のご意見から大変勉強をさせていただいた。ありがとうございました。
今回の計画にある「全ての人が健やかで心豊かに」というのは、言うことは簡単だが実行に移すのは大変難しい。その中でも、スポットライトが十分に当たって来なかった女性の健康を確認されたプロセスがこの中に入っていたのは、非常に重要であったと思う。実行にあたっては、柏市も事務局の皆様や関係部署の皆様に大変ご苦労があると思うが、微力ながら力になれればと思っており、今回の計画には既に行っていることが多々含まれているかと思うので、自分たちが行ってきたことの意義が確認できたことを、これからの推進力にしていただければと思う。
【橋本会長】
ご指摘のとおり、柏市にとってはこれからが大変だと思うので、引き続き、学術委員の立場からアドバイスをお願いしたい。
【千葉大学:中込政策アドバイザー】
この1年、我々も非常に勉強させていただいた。誠にありがとうございました。柏市、そして関係者の皆様のご尽力で素晴らしい計画ができたと思っており、そこに少しでも貢献できたのかなと非常に嬉しく思う。
個人的な話になるが、私は小中学校の約10年、豊四季台の団地に住んでいたことがある。その後は市外に出たが、この機会を得て柏市の健康増進計画に関われたことは、非常に感慨深いものがある。
我々は高齢者の研究を主に行っており、柏市での研究や今回の計画策定にあたっての全年代的な調査の部分でいろいろなアドバイスをさせていただいた。特に「自然に健康になれる環境づくり」を、我々のひとつのミッションとして行っている。これをコラムとして書かせていただいたことを嬉しく思っており、概要版の「想い」にあるように、まちづくり、健康になれる環境づくりというものは、1人のプレイヤーだけではできない。市民そして社会全体で、そのような環境を作る。市民の皆様は自分自身の健康だけではなく、自分の住んでいるまちの健康づくりに寄与する。そのようなことを入れていただいたのは、研究者として非常に嬉しく思っている。
評価について先ほどお話があったが、評価を含めてこれを実装していくこと、まさにスタートラインに立ったところだと思う。これから我々がまだ貢献できるところはたくさんあると思っており、私も育った柏市に貢献したいと思っている。今後とも引き続きよろしくお願いしたい。
【千葉大学:小林政策アドバイザー】
今回、このような貴重な機会に関わらせていただき、ありがとうございました。調査票の設計から今日まで、とても学びになった。特に印象深かったのは、オール柏とあるように、健康や福祉に限らず、都市計画や教育関連など、分野横断的に委員が集まって様々なディスカッションができたこと、またそれを身をもって体験できたことは、とても貴重な機会となった。今後も何か貢献できることがあれば協力したいと思っている。
【学術委員:橋本会長】
最後となりますが、私はこのような形で会長を務めさせていただき、皆様方のご協力、ご尽力のおかげで無事答申の形で提出できたことを大変ありがたく思っている。できあがったものへの評価はお任せしたいと思うが、手前みそになるものの、今回作った指針は、おそらく自治体クラスで作ったものの中では理論的によくできていると思う。この理論的に正しいものをどう現実に展開していくか、まさにそれがこれから求められるところになってくると思う。ただ、理屈ではなく計画を作るプロセスを市民の皆様方と委員の皆様方が共有しながら、市が作ったことがいちばん重要だと思う。それによって、柏市、特に事務局を務めていただいた健康増進課の皆様がこのスピリッツを共有してきたことがいちばん大きいのではないかと思う。これをぜひ生かしていただき、市長の強いリーダーシップの下に、健康づくり指針をぜひ現実のものとして、市民の生活に届けていただくことを願っている。改めて、事務局の皆様方のご尽力に感謝申し上げるとともに、その今後の成功に大きな期待を寄せたいと思う。
【事務局】
本日のご意見を踏まえ、本編、概要版を修正する。
今後は、柏市としてもしっかり取り組んでいくので、引き続きご支援とご協力をお願いしたい。
本日の議事録を事務局で作成し、委員の皆様に記載内容の確認をお願いする予定である。ご協力をお願いしたい。
次年度の健康増進部会については、改めて連絡させていただく。
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