更新日令和6(2024)年3月25日

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毎年9月は「がん征圧月間」

毎年9月は、公益財団法人日本対がん協会が定めた「がん征圧月間」です。

がんとその予防について、正しい知識や早期発見・早期治療の大切さを広める活動が全国的に行われています。
この機会に家族や大切な人と一緒にがんについて考えてみましょう。

がん検診の受診を希望される方は、「柏市のがん検診」をご覧ください。

がんについて知っておきたいこと

(引用)がん情報サービス(外部サイトへリンク)

誰でもなる可能性がある

現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。

がんは、すべての人にとって身近な病気です。

予防できるけれど完全には防げない

がんは、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって、「なりにくくする(予防する)」ことができる病気です。

しかし、それらを心がけていても、がんに「ならないようにする」ことはできません。

うつる病気ではない

がんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。

一部のがんにはウイルスなどの感染が関係している場合がありますが、がんという病気そのものが人から人にうつることはありません。

最新のがん統計について

(参考)がん情報サービス(外部サイトへリンク)

日本人が一生のうちにがんと診断される確率(2019年データに基づく)

  • 男性:65.5%(2人に1人
  • 女性:51.2%(2人に1人

がん罹患数の順位(2019年)

  1位 2位 3位 4位 5位
総数 大腸 乳房 前立腺
男性 前立腺 大腸 肝臓
女性 乳房 大腸 子宮

日本人ががんで死亡する確率(2022年のデータに基づく)

  • 男性:25.1%(4人に1人
  • 女性:17.5%(6人に1人

がんを防ぐための新12か条

(参考)公益財団法人日本対がん協会(外部サイトへリンク)

国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12か条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されました。

この新12か条は日本人を対象とした疫学調査や、現時点で妥当な研究方法で明らかとされている証拠を元にまとめられたものです。

  1. たばこを吸わない
  2. 他人のたばこの煙を避ける
  3. お酒はほどほどに
  4. バランスのとれた食生活を
  5. 塩辛い食品は控えめに
  6. 野菜や果物は不足にならないように
  7. 適度に運動
  8. 適切な体重維持
  9. ウイルスや細菌の感染予防と治療
  10. 定期的ながん検診を
  11. 身体の異常に気づいたら、すぐ受診を
  12. 正しいがん情報でがんを知ることから

定期的にがん検診を受けましょう

(参考)がん対策推進企業アクション(外部サイトへリンク)

がん情報サービス(外部サイトへリンク)

早期がんのうちに発見できる時間は、たった1~2年です

1つの細胞が1センチのがんになるまで、乳がんでは、細胞分裂で30回、15年といった時間がかかります。
しかし、1センチのがんが、2センチになるには、たった3回の分裂で1年半です。
1センチ以下のがんは検査しても、発見が困難です。乳がんの場合、早期がんは2センチまでをさすため、検査で発見できる早期乳がんは、1~2センチということになります。
よって、検診を1~2年ごとに受けなければ、がんを早期に発見できないことが分かります。

がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減らすことです

検診は症状のない人が対象で、ターゲットとする病気を発見するために行われるものです。

多くのがんを見つけることだけが、がん検診の目的ではありません。

メリット(利益)とデメリット(不利益)があります

(参考)第24回がん検診のあり方に関する検討会資料(外部サイトへリンク)

メリット(利益)

  • がんの早期発見、早期治療による死亡率減少効果
  • がん検診で「異常なし」と判定された場合、安心を得られること

デメリット(不利益)

  • がん検診でがんが100%見つかるわけではないこと(偽陰性)
  • 結果的に不必要な治療や検査を招く可能性があること(偽陽性)
  • 生命予後に影響しない、微小で進行の遅いがんを見つけてしまうこと(過剰診断)
  • 検査に伴う偶発症が起こりうること

(例)胃内視鏡検査による出血や穿孔(穴があくこと)、胃エックス線検査における誤嚥や腸閉塞、

レントゲン撮影(マンモグラフィ、胸部エックス線、胃エックス線)に伴う放射線被ばく等

がん検診について

がん検診の受診を特に推奨する年齢

(参考)「がん検診のあり方に関する検討会」における議論の中間整理(外部サイトへリンク)

がん検診のあり方に関する検討会にて、がん検診の受診を特に推奨すべきと考える者として、下表のとおり提示されました。

がん検診の種類 受診を特に推奨する者
胃がん検診 50歳以上(※)69歳以下の者
子宮頸がん検診 20歳以上69歳以下の者
大腸がん検診 40歳以上69歳以下の者
乳がん検診 40歳以上69歳以下の者
肺がん検診 40歳以上69歳以下の者

※胃部エックス線検査は40歳以上も可

※受診を特に推奨する者に該当しない方も受診は可能です。

がん検診の種類

(参考)公益財団法人日本対がん協会(外部サイトへリンク)

  対策型検診(住民検診など) 任意型検診(人間ドックなど)
目的 対象集団全体の死亡率を下げる 個人の死亡リスクを下げる
検診提供者 市区町村 特定されない
概要 予防対策として行われる公共的な医療サービス 医療機関・検診機関等が任意に提供する医療サービス
検診対象者

検診対象者として特定された人

(一定の年齢範囲の住民など)

※ただし無症状であること。

定義されない。

※ただし無症状であること。

検診費用 無料、あるいは一部少額の自己負担が設定される

全額自己負担

※ただし健保組合などで一定の補助を行っている場合もあります。

柏市のがん検診は、対策型検診です

がん死亡率の減少が科学的に証明され、国が推奨する5種類のがん検診を行っています。

詳しいご案内は、「柏市がん検診について」(別ウィンドウで開きます)をご確認ください。

※検診部位に自覚症状がある、または病気等で通院中の方は、がん検診の対象にはなりません。

がん検診を受けられた方へ

がん検診では、「がんの疑いあり(要精検)」か「がんの疑いなし(精検不要)」かを調べます。

検診は確定診断にならないため、「要精検」の場合には精密検査を受ける必要があります。

「がんの疑いあり(要精検)」の場合には、必ず精密検査を受診しましょう。

がんを早期に発見し、適切な治療につなげることが、がん検診の目的です。

精密検査未受診の方、精密検査の結果が「経過観察」や「治療が必要」となった方は、市のがん検診の対象とはなりません。必ず精密検査を受診してください。

自覚症状がある場合は、検診結果にかかわらず、速やかに医療機関を受診してください。

検診では、がんを100%見つけることができません。

自覚症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

なお、検診部位に自覚症状がある、または病気等で通院中の方は、がん検診の対象にはなりません。

今後のがん検診の受け方については、主治医と十分にご相談ください。

お問い合わせ先

所属課室:健康医療部健康増進課

柏市柏下65番地1(ウェルネス柏3階)

電話番号:

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