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懐かしい柏
柏市制施行60周年を契機に歴史を振り返り、柏市に現存する昔ながらのまちなみや風景、歴史的・文化的な建築物等に焦点をあて、後世に残したい景観を再発見することを目的とする。
昔ながらのまちなみや豊かな自然がつくりだす風景、また歴史的・伝統的な雰囲気を感じさせる建築物や祭り等。
ただし、柏市内にあるもので、道や公園などの公共空間から見えるもの。柏市の所有するものは除きます。
平成26年8月1日(金曜日)から9月5日(金曜日)
47件(候補対象40件)
市民等による一般投票及び柏市景観アドバイザーによる審査を実施した。
柏市景観アドバイザー委員による写真審査にて、下記の3件を一次審査の通過とした。
大黒天の4件については、単体というより全体として柏の歴史、景観を形成しているとの意見があった。施主はそれぞれ異なるが、建立の年代が近いこと、主に北部地域の習慣を後世に伝えるものとして、一体的な景観として審査してほしいと事務局(都市計画課)で判断し、一つの案件として扱うこととした。(なお、柏に現存する大黒天は11体)
柏市都市景観デザイン委員会による審査で、一次審査を通過した6件の中から下記の3件を景観賞に選定した。
掲載はエントリー番号順
所在地 柏市柳戸612
弘誓院は9世紀始めに開山された古寺。現在の鐘楼は大正期のもの。
鐘楼は高い位置になければ、鐘の音は遠くに届かず、その機能を果たさない。鐘楼から「二本の大イチョウ」と「本堂の大屋根」を見下ろしながら階段を降りていくと、境内の景観はダイナミックに豊かに変化する。
建築とランドスケープデザインが一体となったその景観が「歴史」そのものとなっていることを評価したい。残したい景観。また、歴史を感じる鐘楼と、その周辺が良く整備され、心なごむ空間となっている。
所在地 柏市鷲野谷24
長屋門は弘化4年(1847年)建築。
昔ながらの柏の景観の代表にふさわしい。特に自然景観との調和が素晴らしく、都会的な街並みと自然、歴史が点在する街“柏”の歴史的雰囲気を感じさせる。
また、門だけでなく、周囲の庭等も含めて手入れ・保全が行き届いている。主屋の曲家も当時の生活スタイルを伝える貴重なものであり、維持・保全の努力を評価したい。表彰によってこの魅力が広く伝わるとともに、未来に引き継がれていくとよい。
所在地 柏市篠籠田1127付近 他3件
柏市に現存する数は11基で北部地域に多く、北を向き地域の境に立て、疫病を防ぎ福を招く神として祭られている。
大黒天は今回エントリーされた4体だけでなく、さらに何体かが柏市北部に残されており、それぞれの地域で親しまれていることが伺われるが、点在することはあまり認識されていないと思われる。
「大黒天」のもつ歴史をまちの記憶として、また都市の景観として市民に知ってもらいたい。
中には200年近い文化的価値を有しているものもあるため、表彰することで柏市の歴史や地域が浮かびあがり景観として意識され保護につながることを期待したい。
所在地 柏市増尾1761番から1763番
花をとおして、地域の方々が仲良くなる場、ほっとする場、自然を楽しむ場を提供するため、増尾の里山を守る会が丹精込めて季節の花を咲かせている。
所在地 柏市逆井1167付近
赤道(明治6年の地租改正当時から存在した道路)であるが、新設道路の影響で、現在はほとんど交通量がない。
地元住民によると現在の竹林は100年以上前から存在し、自然景観が美しい場所。
所在地 柏市豊四季498付近
古代からの下総台地土地利用、「牧」の存在を現代に伝える、人馬国境線遺跡二重野馬土手。四季毎の美しい景観を見ることができる場所。
平成27年2月に市長室にて表彰式を実施しました。
今年度も多くのかたにご協力いただき、ありがとうございました。
今後も市民の皆さまと、柏市の魅力ある景観まちづくりを進めてまいります。
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