更新日令和5(2023)年8月16日

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令和5年度第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会会議録

1 開催日時

令和5年5月30日(火曜日)午後2時30分から午後4時30分

2 開催場所

柏市沼南庁舎 大会議室

(柏市大島田48番地1)

3 出席者

委員

田牧議長(柏市教育長)、森委員(柏市教育委員)、小松﨑委員(柏児童相談所)、芝田委員(千葉県警察少年課)、長瀬委員(医師)、鈴木委員(弁護士)、寺本委員(大学教授)、古泉委員(小学校校長)、須藤委員(中学校校長)、遠藤委員(高等学校校長)

欠席

道端委員(千葉地方法務局柏支局)、村本委員(柏警察生活安全課)、髙井委員(スクールカウンセラースーパーバイザー)、岡部委員(人権擁護委員)

事務局及び関係部署

髙木こども部長、原田教育総務部長、宮島生涯学習部長、三浦学校教育部長、依田学校教育部上席技監、込山こども福祉課長、松澤教育政策課長、伊藤学校教育課長、福島教職員課長、中田指導課長、金岡教育研究所長、石井児童生徒課長、阿知波こども支援室副参事、村山児童生徒課副参事、岡崎教職員課統括リーダー、福田指導課統括リーダー、関根児童生徒課統括リーダー、小原児童生徒課指導主事、小林児童生徒課指導主事、中條児童生徒課指導主事、小松児童生徒課指導主事、麻生少年補導センター指導主事

4 議題(報告・協議事項)

  1. 柏市学校警察連絡協議会生活実態調査について
  2. 柏市のいじめの状況と未然防止・早期対応の取組について
  3. その他 令和4年度いじめ重大事態について(非公開)

5 議事(要旨)

報告1 柏市学校警察連絡協議会生活実態調査について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

では、報告について、御質問、御意見があればどうぞ。

(長瀬委員)

調査の内容で、実際のところがわかるのはとてもいいことで大切なことだと思うが、実際に会った場合、知らない人と会う場合に、危険な目にあったか、或いは不快な思いをしたか、聞かれた質問の中に入っているのか。

(事務局)

調査項目にそのような質問は入っていないので、今後、質問項目に入れていくことを検討していきたい。

(教育長)

他にいかがか。

学校に在籍している子どもたちへのアンケートのため、それぞれ校長先生方から感想や意見を伺う。初めに小学校、古泉委員いかがか。

(古泉委員)

西原小学校の古泉です。よろしくお願いいたします。

小学校の方は、GIGAスクールが始まり1人1台端末が入り、取り扱い等含めて、ゲームなど子どもたちに指導をしてきた経緯の中で、どうしても家庭の中のルールの中で、制止しきれないというような御家庭もあったりして、御相談をいただいたりするケースは、いくつかあった。

大分その辺は、学校と家庭と共有できるようになってきており、解消されてきているかなというふうに思う。

ただ、画像を撮って、それがトラブルになるケースは耳にするので、その辺については今後も学校としては、情報を共有しながらそういうことが起きないよう、情報モラルの授業も実施し、SNSなどに上がっていかないよう、十分気をつけて対応している。知らない人との出会い系というのも、小学校の段階ではあまり耳にはしないかなというふうに思っている。

(教育長)

須藤委員いかがか。

(須藤委員)

富勢中学校の須藤です。

感想になってしまうが、スマートフォンは私の学校でも同じ状況かなという感じはしている。

2学年が、林間学校へ2泊3日で行く。実際に5月に入り、生徒一人一人と担任が、教育相談をしている中で、林間学校へ行きたいけれど、スマートフォンがないから不安だと、相談してくる子もいる。そういう子たちがいるということは、言えなくても、そう思っている子がいるだろうなと思う。

電話相談だったが、保護者からも、林間学校行く、行かないという相談の中で、本人がスマートフォンを使えないなら行かないって言っているケースもある。

そこは家庭では林間学校の意義等を教えていただき、学校としては、現地へ行って人間関係づくりが大事であることを説明する。

感想レベルであるが以上。

 (教育長)

では高等学校の立場から、遠藤委員。

(遠藤委員)

高校生にとって、私から見てもスマートフォンとかインターネットというのは、生活の一部にもなってしまっているように感じる。

先日、高校の校長協会の生徒指導委員会へ参加したが、いじめ等含めての問題行動が以前の不良行為、たばことか飲酒とかよりも、今SNSとかを通じた誹謗中傷をするいじめ、これが特別指導の上位に入ってきている。

それに対して、学校では、こんなことしちゃいけないんだという啓蒙はやっていくが、まだ小中高としっかりしたモラルが定着してない状態の中で、こんな危険なことがあるんだという、予測能力を付けさせることが大事なのかなというふうに思う。

予測能力は、例えば、こんなことしたらという事例を言いながら、予測能力が高くなってくる。

先ほど長瀬委員の方から、これを知らない人と会ったことで、危険な思いをしたのかどうかと、そういった視点で、危険な思いをした人がどのぐらいいると、実際は知らない人で会うことがどんなに危険なのかとか、そういうことを紹介する。

そういったことの積み重ねで、予測能力が高くなっていき、同時にモラルも上がってくるのかと思う。

いたちごっこ感はあるが、もうやり続けるしかないというふうに思う。

生活の一部になってしまっている物を取り上げるというよりも、それをどう扱うかというのが、課題かと感じている。

(教育長)

他の委員の皆さんいかがか。森委員どうぞ。

(森委員)

このアンケートの実態調査結果について、このアンケートには、児童生徒の基本情報、例えば、学年だけがついていると思うが、それ以外に、例えば、家庭の状況であるとか、部活動に所属しているとか、塾に行っているとか、そういった基本的な情報は盛り込まれているのか。

もし盛り込まれているとすれば、例えば、塾に行っている児童生徒は、実際に会ったことがある生徒は何割いるか、そのようなクロス集計とかができると思うので、そういう基本的な情報が入っているとよい。

何か分析するときに、ただ何名いる、何%いるというだけより、どんな家庭の児童生徒がどんな生活をしている児童生徒が、そういうふうな知らない人に会っているのかということが分析できるかなと思うので、そのような視点がなければ盛り込んでいただけると助かる。

(教育長)

事務局どうぞ。

(事務局)

現在そのような基本情報が入った状態で調査していないため、検討していきたい。

(教育長)

寺本委員どうぞ。

(寺本委員)

インターネットの動画などを「見ている」「よく見る」「たまに見る」でかなり高い数値だと思うが、こういった傾向が学校生活に与える影響について、懸念されることがあれば教えていただきたい。動画サイトをよく見ていて、それが授業中の逸脱的な言動に影響するとか、そのようなことがあれば教えていただきたい。

(教育長)

はい、事務局どうぞ。

(事務局)

動画サイトについては、いろいろな動画があり、例えば情報端末の設定を解除する方法を丁寧に解説しているような動画も存在する。

保護者の方が設定をしてペアレントコントロールで情報端末の使える機能に制限をかけても子どもたちはそれを簡単に解除してしまう。

他にいたずら動画等もあり、人を驚かせるような動画、いたずら動画を真似する、それから、自傷行為や、生命に関わるような危険な行為を、動画サイトに投稿しているようなものも見られる。

(寺本委員)

ありがとうございます。あまり好ましいとは言えない情報にもさらされているということで、どうやって踏み込んでいくのかかなり厳しい課題かと感じた。

(教育長)

鈴木委員、感想なりご意見なりあればどうぞ。

(鈴木委員)

この調査を拝見して思ったことがある。

このSNS等を介して会ったことない人とネットで親しくなったというようなこと、どう捉えればいいのかというのが、私の中ではわからないところがあって、結局、これをよく返すならば、子どもたちが自分の世界を広げるために、外部と接点を持って、それがいい方向に行くということも、もしかしたらあるのかもしれない。

でも多分、周りの大人、こういう調査対象になっているのは、外部との危険があるから、やめた方がいいのではないかと感じるところで、結局彼らがそのどういう目的で、外部の人とどんな人と会って、何をそこから得ていて何を失っているのかというのが、少なくともここからはわからないため、踏み込んだ調査結果があるのか、或いはこれからそういうところも調べてはいけないのか、感想めいた話で恐縮だが、思った。

(教育長)

小松崎委員どうでしょう。

(小松崎委員)

私も感想のような形になってしまうが、小6、中2、高2というところで比較していて、実際に親しくなった人と会ったことがあるというのが、高校生がすごく数値として高いと思っている。

小学生や中学生が、その怖さを知らないで興味半分になってしまうということは、予測がつく。

高校生ぐらいになってくると、大分その辺は、危ないんだということを教えられているのかなと思う。

にもかかわらず、これだけ数値が高いっていうところについて、ちょっと心配だなというふうに思った。その辺り、何か要因として考えられることがあれば教えていただけたら。

(教育長)

事務局どうでしょうか。古泉委員どうぞ。

(古泉委員)

そんなに幾つも事例を知っているわけではないが、発達段階に応じてやはり違うのかなというのはすごく感じていて、小学生で今まで自分が関わってきた中では、ゲームで、対戦相手とか仲間を作って、そこと情報共有しながら一緒にゲームを楽しめるようなシステムができ上がっているため、知らない人とそこで共有して、「この人すごいな」と子供たちは憧れを持ってしまって、実際に会おうという話になって会ったケースは私も聞いたりもしている。

やはり、子供たちの興味、関心の高いものが、その繋がりをつくっていくかなと思う。高校生あたりの発達段階の中で、思春期を迎え、異性への興味関心が高くなっていくことによって、出会い系など、そういうところに発展してしまっている中、何とか対策を練っていかなきゃいけないのかなとすごく感じる。

(教育長)

はい寺本委員どうぞ。

(寺本委員)

少し論点が違うかもしれないが、スマートフォンを持ってないという生徒さんたちが、若干の数値で出ている。持っているのが当たり前のようになってくると、逆に持ってないことで、繋がりが作れない等、いわゆる排除される立ち位置になるとか、仲間に入れてもらえてないとか、今までの話とは逆の方向の懸念も生じる。このような視点からの現状把握があれば、どうして持っていないのかという理由も含めて教えていただきたい。

(事務局)

一定数、持っていないというご家庭に関しては、ご家庭の方針が強いからというふうに考えている。

(教育長)

持っていないことについて仲間外れにされるとか、グループに加われないという質問もあり、その辺の弊害はないか。

(事務局)

具体的な把握ができていないため、今後の調査の中に入れていくことも検討していきたい。

先ほど質問があった、繋がりのところ、動画サイトもSNSも、スマートフォンが普及し始めた当初は、一般の人は視聴する側だった。それが今では配信者側になってきている。そういった面でいわゆる、芸能人とかいう当初の有名な人だけでなく、一般人もいろいろSNS上のものに動画等を配信することによって人と人との繋がりが、広がっていき、個人的なダイレクトのメッセージとのやりとりの中で、実際に会う約束をするというようなケースも増えているのではと思っている。

(事務局)

寺本委員のいじめ、仲間外れの部分について、事務局の方から。

いじめの調査を行っている中で、我々も慎重に内容について一つずつ確認をしているが、今のところ、スマートフォンを持っていないという理由で、いじめられているという報告は上がってきていない。

もしかしたら、内面的に、実際思っているものもあるかもしれないが、実際の報告書は上がっていない。

(教育長)

芝田委員どうでしょうか。

(芝田委員)

警察の少年相談という立場から、スマホに関して、親御さんとの攻防戦が結局ルールを守らないとか、依存してしまって手放せないとか、切り離そうとすると暴れるということで、家庭内暴力なってしまったなどの展開があり、あとは興味関心からのSNS上の繋がりから、現実じゃないところに場所を求めていくというところで繋がりが深くなって会いに行ってしまうといった問題の発展の仕方があり、そこまでして、「ここじゃないどこかに行きたい」とか、「違うところにいる誰かと繋がりたい」というその切実な思いに関しては、やはり現実生活が充実していないということにどうしても思える。そこをどう充実していくかということは、いつも思うところ。

中学校とか小学校で、その学校に適応できなかったり、居場所がなかったりした生徒さんたちが、進級して中学校になった、高校になった時に新しい環境で、すごく居場所を見いだす子もいて、それによって飛躍的に保護者との関係性が良くなったり、問題行動が収束したり、あんなに学校行かなかったのに急に学校行くようになったり、あんなに起きられなかったのに、5時半とか6時に起きて、ちゃんと電車に乗ったり、友達を待たせてはいけないとか、何か生き生きとした様子に変わることもありまして、やはり環境って大切だし、環境については、大人がある程度手を加えてあげられるところもあり、支援できる部分じゃないかということを感想として思った。

(教育長)

その他、何かありましたら。

事務局に対しアンケートの追加項目等の要望があったので、検討いただければというふうに思う。

報告2  柏市のいじめの状況と未然防止・早期対応の取組について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(長瀬委員)

スタンドバイについて、相談件数が非常に増えたということで、確か前の時も増えていって、というふうに聞いていたと思うが、その時いろいろヤングケアラーの問題とかいじめにかかわらずいろいろな相談が含まれていたと記憶している。この中で前年度と比較して増えたものとしますと部活についてと教員指導について、この辺のところはもしかしたら少し似たようなものがあるのかもしれない。

あと、家庭や生活についてっていうのは非常に増えている。学校生活について、友人関係、その他相談というところが非常に増えているが、内容は大まかにどんな感じだったのかを知りたい。

(事務局)

昨年度の傾向として、長瀬委員がおっしゃった通り、まず一つ、家庭生活に関することは、昨年度の相談の中で一番多かった時期が夏休みの時期。非常に相談が多かった。

その中でおそらく家にいる時間が多いので、いろいろなトラブル、悩みなどが相談として挙げられてきた。

あとは部活動、教員の指導、こちらは学校生活も含めてやはり先ほど説明にもあった通り、コロナ禍がある程度落ち着き、学校生活がいい意味で活発になったことで、いろいろな人間関係でのトラブルによるものの相談が非常に多かったかなという印象がある。

(教育長)

他にどうでしょう。

森委員どうぞ。

(森委員)

今の件で、もう少し差し障りのない範囲で部活動と教員の指導について、具体的にどういったことが問題視されていたのか、具体があれば教えていただきたい。

(事務局)

いくつかの例の中で多かったのが、教員からの言葉が多かったかなという印象がある。

教員としては指導のつもりの言葉であっても、相談者から受け取った印象としては「厳しい言い方をされてしまった。」あとは「他の生徒との比較をされてしまった。」というような内容で、それをなかなか先生には直接言いづらい、あの先生が怖いというような、そんな悩みが多かったかという印象がある。

そこも丁寧にこちらでやりとりをさせていただき、もちろんすべてではないが、ケースによっては学校に伝え、そこから、直接は難しいが、例えば教頭先生を通じ、様子を見ながら状況を見てもらい解決、またはその後は前向きになれるような取り組みをしたケースが多かった。

(森委員)

ありがとうございます。あとはその中に相談状況で多いのが中学1年生。

多分小中学校の接続の部分で、強い指導が部活動であったり、先生の言葉の使い方であったり、何か相談が出ていると思うので、小中学校の接続の部分での小1問題、中1問題とか言われていると思うが、そこの部分で、先生方に、もう少し丁寧なご指導をしていただきたいというところ、教育委員会を通してお願いすることが必要なのかなと思いますのでよろしくお願いします。

もう1点、14枚目、いじめ未解消事案のところで、解消率が7割だが、一番最後が99.4%ということなので、重大な事案に繋がりそうなものは特にあるのか。

(事務局)

報告に上がっている中で重大事態に該当する内容というものはない。

(教育長)

寺本委員どうぞ。

(寺本委員)

18枚目のスライド、スクールロイヤーの件で質問。

対応事案として、いじめ、不登校、合理的配慮とあるが、今後の課題としてどんなことがあるのか、差し支えのない範囲で教えていただきたい。特に合理的配慮に関して、どのように法的な立場から関わっていただくのか教えていただきたい。

(事務局)

合理的配慮については、保護者と学校間で、このような約束をしたはずだというトラブルが、実際にあったという経緯がある。

学校がやるべきこと、それから学校側が、これは無謀な要求ではないかというものも、実際には含まれる可能性もあるため、そこをしっかりと法的な判断をいただくことを想定している。

報告3  令和4年度いじめ重大事態について

報告3 令和4年度いじめ重大事態について

事務局より資料に基づき報告を行った。(非公開)

(教育長)

今回も皆様方から貴重なご意見をいただくことができた。

今後、いただいたご意見を、事務局、市教委、今後の活動にぜひ生かしていきたい。

以上をもち、令和5年度第1回柏市いじめ問題対策連絡協議会を閉会する。

6 傍聴

傍聴者 1人

(※4(3)については不開示情報が含まれるため、非公開にて実施)

7 次回開催日時(予定)

第2回 令和5年10月 3日(火曜日)午後2時30分から午後4時30分 

第3回 令和6年 2月15日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分 

8 資料

  1. 柏市学校警察連絡協議会生活実態調査について(PDF:760KB)
  2. 「柏市のいじめの状況と未然防止・早期対応の取組について(PDF:3,767KB)

 

お問い合わせ先

所属課室:学校教育部児童生徒課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)

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