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平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。
適切なサーベイランス制度の下、土着株による麻しんの感染が三年間確認されないこと、又は遺伝子型の解析によりそのことが示唆されることを言います。
ただし、麻しんが全くなくなったわけではなく、海外からの輸入例もみられ、国内では2016年には165人、2017年には189人の患者報告がありました。
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力がとても強く、免疫をもっていない人が感染するとほぼ100パーセント発症します。重い合併症を発症して命に関わることもあります。麻しんは過去の病気ではありません。日本では排除されていても、いつ海外から麻しんウイルスが持ち込まれるかわかりません。
自分が感染しないために、また、周りの人に感染を広げないためにも、症状があるときの対応と予防接種が有効となります。
手洗いやうがいの徹底だけでは予防することはできません。
麻しんにかかったことがない人や、麻しんの予防接種をしてから10年以上経過しているような人は、予防接種を受けましょう。また麻疹が流行している時期は、できるだけ人ごみを避けるなどの対策も大切です。
万が一、麻しんにかかってしまった場合は安静にしてマスクを着用し、人との接触を避けるなどで人にうつさないようにしましょう。
近年、日本国内における発生数自体は減少していますが、海外渡航先で感染し、帰国後に発症するケースが増えています。海外渡航の際は、渡航先の感染症情報を確認し、必要に応じて事前に予防接種を受けるなどの対策をしましょう。
特に接種を受けることが望ましいかた、お勧めするかた
(注意)定期予防接種の対象のかたは無料で接種できますが、それ以外の方は任意で自費での接種となります
国立感染症研究所 日本における予防接種スケジュール(外部サイトへリンク)をご参照ください。
詳しくは、こどもの予防接種のページをご覧ください。
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