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更新日令和5(2023)年12月28日
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【注意】梅毒が急拡大しています!!
全国的に例年よりも梅毒の感染者数が急拡大しています。
現在の流行状況から、梅毒のリーフレットが作成されましたのでご覧ください。
(厚労省リーフレット)いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか?(外部サイトへリンク)
(厚労省リーフレット)いま、梅毒が拡大しています(外部サイトへリンク)
1.近年の梅毒の感染者数について
梅毒の感染者数は、令和3年以降全国的に大きく増加し、令和4年の全国報告数は過去最多の12,964件となりました。令和5年は11月19日現在で13,251件とすでに昨年度を上回り、最大値を更新し続けています。
千葉県では、令和3年は236件、令和4年は336件、令和5年は12月24日時点で457件で過去最多の届け出数を更新しています。
また、457件のうち、性別では男性が309例(68%)、女性が148例(32%)で男性が多い傾向があります。年齢群別では、男性は20代~50代が多い傾向ですが、女性は10代~30代が多く、特に20代の感染者が多い傾向が見られています。
柏市内の医療機関からの届け出数は、令和4年63件(前年比の約3倍)で、千葉県内で最も多く報告を受けました。令和5年は12月24日時点で91件となっており、昨年を上回るペースで報告されています。
令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
令和5年 (12月24日時点) |
|
---|---|---|---|---|
件数 |
21 | 22 | 63 |
91 |
2.梅毒とは
梅毒は、性行為などによって、梅毒トレポネーマという病原体に感染することで起こる性感染症です。性器と性器だけでなく、性器と口(オーラルセックス)、性器と肛門(アナルセックス)等でも感染します。
早期の薬物治療で完治が可能ですが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。
また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防も必要です。
3.症状について
感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
第1期:感染後約3週間
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。
第2期:感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合がありますが、抗菌薬で治療しない限り梅毒が治ったわけではありません。病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、再発を繰り返すこともあります。
アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。
晩期顕性梅毒(感染後数年)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
4.治療について
一般的には、外来で処方された抗菌薬を内服することで治療します。内服期間等は病期により異なり、医師が判断します。病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に飲みましょう。性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまではひかえましょう。
また、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。
5.感染予防
コンドームの適切な使用により予防ができます。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
6.梅毒の検査
県内の保健所では、HIVと同時に検査を受けることができます。感染が心配な方は検査を受けましょう。
柏市でもHIV抗体検査の際に希望により、性感染症検査(梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎)も受けることができます。
詳細はこちらをご覧ください。
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