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【事業者の方へ】ごみの適正処理と減量・資源化
事業所から出たごみは事業所の責任で適正に処理する必要があります。そのうえで欠かせない要素が「ごみの減量」と「資源化」です。
SDGsの目標の1つ「つくる責任つかう責任」では3R(リデュース、リユース、リサイクル)による廃棄物の削減や食品の廃棄を減らすことが掲げられており、排出者である事業者も無関係ではありません。
ごみ減量・資源化の意義や身近な優良事例を知り、持続可能な事業活動と社会の実現に向けた行動を始めてみませんか。
1.市内のごみ量の状況&ごみ減量・資源化のメリット
近年の状況は令和2年からの新型コロナウイルスの影響で、家庭系ごみは増加、事業系ごみは減少しました。 以降年度を重ねると緩やかに元の状況に戻りつつありますが、事業系ごみは皆様のご協力もあり急激な増加にならず横ばいに抑えられています。 この状況を維持・改善するには事業者の皆様1人1人のちょっとした取り組みがカギになります。 |
ごみは資源化する方がコストが低く抑えられます。一方で焼却しているごみや廃プラスチック等の産業廃棄物の処理コストは資源化より高く、気づかないうちに経営を圧迫しているかもしれません。 品目ごとに処理料金を設定している事業所の一例 可燃ごみ…35円/kg(市の工場での処理時に19.8円/kgの処理費が発生しています) プラスチック…100円/kg(産業廃棄物に該当するため可燃ごみより処分費が高額に) 紙類…10円/kg(紙は最終的に有価買取されることから無料~収集コスト分程度しかかからない場合もあります。)
ごみの排出量を減らすこと・資源化を行うことでごみ出しの負担軽減され業務での負担や作業量も減ります。 |
2.
市内事業者が実践するごみ減量・資源化の取組
ごみ捨ての手間などのオペレーション改善やコストカットにつながっている市内事業所の取組を紹介。
費用や導入に係る手間が比較的少なく、実践しやすいものになっています。
- 1.オペレーション改善に関した取組
雨が降った時に設置する傘袋を下の写真のようなしずく取りに変更することで、ごみ箱にたまった使用済みの傘袋をその都度捨てる手間が無くなります。加えて使い捨てプラスチックが減り処理費用も浮きます。 また、導入する事業所からはビニール袋が散乱しなくなり落ちている袋で転倒することもなくなったという安全面でのメリットも挙げられました。 一部市の施設でも導入を始めました |
ペーパーレス化の取組が業務効率化にもつながる良い事例を紹介します。 特別養護老人ホームひかり隣保館様で実際に取り組んでいる内容をインタビューも交え紹介します。 取組内容:来館者の受付記録表を紙からWEB上での記入に切り替え (職員のみなさま、ご協力いただきありがとうございました!) Q.導入した経緯は?これまでは紙で書いてもらっていたが、コロナ禍もあったことで非接触の手法を考えるようになった。 また、コロナ禍時に記入項目を増やしたため集計作業の効率化やペーパーレスの観点からもWebフォームに切り替えた。 Q.切り替えにおける負担は?今回使用したWEBフォームの場合、費用はかからなかった。 切り替えたことで最初は来場者に逐一説明していたが、今はあまり無いので特段負担となる要素はない。 Q.導入の効果は?実績をすぐにデータで確認でき、1枚1枚紙での確認作業が不要になったことで他の業務に時間を割ける様になった。 紙の削減効果はA4用紙換算で年間2,000枚近くになる。 【実際の様子はコチラ】 受付にQRコードを記載した案内を掲示し、各自のスマートフォンで読み取り入力します。 チェックシートに移行した後は氏名や体調の入力を行い、データを送信します。 質問項目はカスタマイズできるので、会社や施設での訪問者の記録や病院での問診票をWEBの申請フォームに切り替えることでインタビューでも触れられていたような次の効果が期待できます。 1:紙の発生を抑えられる 特にこのような記録用紙は個人情報が入っているケースが多いため、電子化にすることで機密文書やシュレッダーごみの削減につながります。 2:事務作業の負担軽減 電子化すれば集計作業はシステム内であっという間に終わり、空いた時間が他の業務に回せるようになります。記入用紙の保管も不要になります。 |
- 2.コストカットに関する取組
オフィス用紙以外の紙も多くはリサイクルできます。事業所から排出される量にもよりますが、収集費用が焼却処分より安くなるケースが多く、無料で回収の場合もあります。紙類の分別実践で手軽にコストカットできます。 資源化できる紙類を下のイラストや写真で視覚に訴えると,従業員の気づきも得られやすく行動につなげやすいです。 |
事業所では使わないけど,まだ使えそうなものは是非譲渡・売却もご検討ください。 廃棄処分だと費用がかかりますが,譲渡すれば処分費用はゼロ。売却できればプラスにもできます。 柏市では令和6年2月に「ジモティー」「おいくら」と協定を締結。気軽に利用できるので,家庭での不要品だけでなく事業所の不要品にも活用してみてはいかがでしょうか? 詳しくはこちら(別ウインドウで開きます) |
3.今日からスタート!減量・資源化のコツ3箇条
全員が無理なく実践できる簡単な取組を実践するだけでOKです。 追加で大きな費用や労力をかけず、ちょっとした意識づけや行動変容を促すことから始めると良いです。 上で紹介した特別養護老人ホームひかり隣保館様の事例の様に業務改善がきっかけでごみ減量につながるケースもあります。 |
事業所の一人一人がごみの減量意識を持つことが重要です。1回限りでなく,継続的な啓発を行うことが重要です。 |
ごみの回収を依頼している業者ともコミュニケーションをとり、関係構築に努めましょう。 |
4.
3R推進事業所・推進店に登録し、取組をアピール!
3Rに資する取り組みを積極的に行う事業所を市が推奨する「柏市3R推進事業所・推進店」制度に登録いただくと、皆様の取り組みを柏市からも周知させていただきます。
事業所のアピールツールとしてぜひ活用をご検討ください!
制度のご案内はこちら(別ウインドウで開きます)から
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