更新日令和3(2021)年2月26日

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令和2年度第1回柏市通学区域等審議会会議録

1 開催日時

令和2年7月8日(水曜日)午前10時から正午

2 開催場所

柏市大島田48番地1 柏市沼南庁舎5階 大会議室

3 出席者

委員

南部会長、寺本副会長、助川委員、塚本委員、芳賀委員、大木委員、佐和委員、植松委員、宮武委員、大越委員、前川委員、足達委員、多賀井委員、下藤委員、小川委員、佐藤委員、星委員、坂本委員

事務局

河嶌教育長、増子学校教育部長、後藤学校教育部理事、松澤学校教育課長、同課田村統括リーダー、同課森本主査、浅野学校施設課長、同課樋口統括リーダー、逆井指導課長、同課高橋指導主事、須藤児童生徒課長、同課小林統括リーダー

傍聴者

2名

4 内容

  • (1)開会
  • (2)教育長挨拶
  • (3)委員自己紹介
  • (4)会長及び副会長の選任
  • (5)審議事項

(仮称)柏北部東地区新設小学校整備に伴う通学区域について(諮問)

資料4に沿って事務局から説明

(佐藤委員)

学区の再編案については理解しました。資料には、地域住民や関係者へ複数回説明をしたとありますが、説明をした際に、地域の方々等からは通学区域案についてどのような意見が多くあったのか、全体観を教えてください。

(事務局)

スライドの24、25の部分にございますが、これまでに関係町会等を二巡して地域の皆様に20回程度説明会を行ってきました。御意見として多かったのは、田中北小学校をそのまま存続させた場合、田中北小学校が小規模校化することから、地域・保護者の両方の意見として、田中北小学校を新設小学校へ移転してほしいというものでございました。また、移転に伴いまして、通学距離が遠くなることや通学路が変更になることから、通学上の安全には十分に配慮してほしいというお声も多くありました。こちらについては、開校時には通学路の安全を図ることができるよう、警察や道路管理者等の関係者と連携して、安全対策を進めていきたいと考えています。

また、これまでの説明会では、町会・自治会、田中小学校及び田中北小学校PTAの役員の方々を中心に説明してまいりましたが、今後は、通学区域案について、両校の保護者や地域住民の皆様にもより広く御意見を伺いたいと考えています。それらの御意見については、第2回目以降の本審議会で御報告させていただければと思います。

(佐藤委員)

地域住民の意見としては、どのような意見が最も大きかったのですか。

(松澤学校教育課長)

大きい小さいということではありませんが、通学区域の設定にあたっては、子どもの「安全」と「学習環境」を確保することができるように配慮してほしいという要望が共通してございました。また、補足として、大室の町会に関しては、学区の引き方によっては地域コミュニティが分かれてしまう可能性がありますが、町会の方々からは、コミュニティ維持の観点からも、できる限り同じ町会の子ども達が同じ学校に通えることが、町会活動やこども会の活動においては望ましいのではないかという御意見をいただいています。

(佐藤委員)

私も通学区域の設定にあたっては、地域コミュニティの維持に配慮してもらいたいと思います。話は変わりますが、先程の説明では、田中北小学校を新設小学校へ移転することで通学距離が2.1倍に延びるとありましたが、現在、柏市ではどのくらいの通学距離の学校があって、どのような対策をしているのか分かりましたら教えてください。

(松澤学校教育課長)

今回の通学区域案において通学距離が遠くなるのは「大青田」という地区ですが、お住まいのお子様は20数名おり、通学距離が2倍程に伸びてしまうことが想定されています。文科省の通学距離に関する基準では、小学生の通学距離は「4キロ以内」とされており、その範囲には収まっている状況です。しかし、地域の方からも御意見としていただいているのは、「学校の移転」という後発的要因により通学距離が延びることへの配慮や、国道16号線という交通量が多い道路を渡って通学することになること、新設小学校周辺は開発が進んでおり、大型車両の交通量が多いこと等も踏まえて、通学上の安全対策をきちんと行ってほしいというお話をいただいています。

(佐藤委員)

最後に、通学区域とは関係ないですが、新設小学校は令和5年度に開校する21世紀の学校である。是非とも、新しい魅力ある学校としてもらいたい。どのような学校として整備を検討しているのか、何か案など示すことができるものがあればお聞かせください。

(事務局)

今回、新設小学校は田中北小学校からの移転新築として諮問しておりますが、現在の田中北小学校をそのまま新設小学校へもってくるということではなく、新しい学校として整備を進めてまいります。新設小学校においては、「これからの時代を力強く生き抜くことができる子」を教育基本コンセプトとして、学ぶ意欲と学ぶ習慣をこども一人一人に定着させることが出来るよう教育プログラムを実施します。また、施設としても、例えば、1つの教室で様々な教育活動が出来るよう教室のサイズを通常よりも「広い教室」にすることや、バリアフリー化や人感センサーなど安全面の機能や、防災拠点としての機能として防災倉庫やマンホールトイレなど地域にとっても有用な施設として整備していこうと考えており、現在、基本設計業務を進めておりますので、第2回以降の本審議会でも整備の概要を御報告できればと考えております。

(塚本委員)

スライドの33の通学路の延伸対策について伺いますが、一番通学距離が遠くなる大青田地区でも文科省が基準で示す4キロ以内に収まるとお話がありました。

実際、地元の町会に説明に行った際にスクールバスを出してほしいといった具体的な要望はあったのでしょうか。

(事務局)

大青田町会、船戸町会、山高野町会、小青田町会の4町会の連名ということで、通学路の安全対策、通学距離延伸対策として具体的に「スクールバスの運行」という要望がある。また、田中北小学校PTAからも同様にバスの運行について御要望をいただいているところです。

(塚本委員)

現在、柏市内でスクールバスを出しているところはなかったと思います。実際、スクールバスを運行する場合には、今後の検討になるとは思いますが、運行方法の案や費用の概算などがあればお聞きしたいと思います。

(事務局)

現時点では、スクールバスを運行するか否かは市としては決定していません。仮に、遠距離通学対策としてスクールバスを運行する場合には、国道16号線をまたいだ大青田地区や船戸市民プール付近の船戸山高野のエリアに住む児童を想定しています。これら2つの町会からは具体的にスクールバス運行の要望をいただいています。対象となる児童数は、2町会で30数名であり実施する場合でも個別に1軒づつ各家庭を回ることは現実的ではないため、例えば、集合ポイントを設定し巡回するといった方法を検討しています。過去には田中北小学区であったみどり台、伊勢原の地区でスクールバスを運行していたという記録はありますが、市内の他の地区との均衡も考慮し運行について慎重に検討をいたします。

(塚本委員)

通学路の距離が延びることとプラスして、大型トラックが通常のところに比べて通行量がかなり多いと思います。地元要望を踏まえた上でスクールバスの運行の可否を検討してほしいと思います。

また、スクールバスを運行しない場合であっても、通学路の変更に伴う対策として、横断歩道や信号機の設置などもあると思います。これらの対策もやはり時間がかかることだと思いますので、担当である児童生徒課の皆様にも検討をお願いします。これは要望です。

(助川委員)

説明いただいたとおり、田中北小学校を移転し新設小学校とするということは良い判断になるのではないかと思います。また、両校の適正な規模等を考慮し、小青田の通学区域を田中小学区から田中北小学区へ変更するという通学区域案についても、客観的には良いと思います。

私が一番懸念していたのは、大きい道路や線路で通学路を設定し地域を分断してしまうこと。過去の例でいうと、柏第二小学校の学区を東武線の豊四季駅の南北で柏第二小学校と柏第六小学校で分けたことや、風早北部小学校は大井の学校として歴史のある学校であるにもかかわらず、その大井地区を分断する形で道路を境界として分けようとし、地域住民の猛反対の結果、学区案を取り下げた歴史もあったと思います。そういった意味で通学区域案について歴史ある田中地区で地域住民に理解を得られたのは良かったのではないかと思います。逆に、つくばエクスプレスの線路や常磐道で学区を再編し地域を分断するような判断であれば反対をしていました。

今回の審議事項とは少し話が逸れますが、小規模校の説明では「ある程度の人数が教育上望ましい」とありました。市内の他の地区には手賀東小学校や富勢東小学校などの小規模校があります。市の方針としてそれらの小規模校と今回の学区再編案に矛盾が生じないようにしてもらいたいと思います。

(松澤学校教育課長)

御指摘のとおり、柏市全体のバランスも考えながら検討する必要があるものと認識しています。手賀東小学校は小規模特認校として、特色ある教育として、全市から児童の受入れを行っておりまして、交通手段の確保についても検討をしています。新設小学校の学区再編とは別にこれら課題についても検討を進めていかなければならないと考えています。

他の小規模校についても、市教育委員会として、これまで地域と学校規模等に関する現状を共有することができていなかったことは反省すべき点であり、今後、地域の皆様と学校のあり方について話をする機会の設定を検討したいと思っております。

(助川委員)

これは要望事項ですが、スクールバスを導入する場合には、特に北部地域は大型車両が多いといった状況もありますので、交通量調査など、柏市の他の地域の方々にも明確に分かるような基準を設けた上で検討し、導入してもらいたいと思います。

(前川委員)

文科省による小学校の通学距離は4キロ以内という基準を初めて知りました。

小学校1年生の子どもが4キロを歩くことは考えにくいと思います。アサガオの植木を持ちながら帰宅している児童を見ると、4キロを歩くのはしんどいと感じました。風早北部小学校や他の学校にも通学距離が遠い児童はいますので、田中北小学校でスクールバスを運行する場合には、市全体として各学校の通学路や通学距離を考慮して検討してもらえると保護者としてはありがたいと思います。

こちらも保護者としての意見ですが、学校の規模から考えて仕方のないこととは思いますが、大室地区が新設小学校の通学区域に含まれないことについてお聞きします。私自身、柏の葉小学校に行く機会があり、すばらしい学校で羨ましいという思いもありましたし、やはり、新しい学校ができるとなると大室地区からも新設小学校に通いたいという意見があったのではないかと思いますが、説明会などでは地域からそのような強い意見は出なかったのでしょうか。

(事務局)

まず始めに通学距離についてですが、小学校1年生で4キロの通学距離というのは確かに遠いと思います。ある調査では小学校1年生の場合、1時間の歩行距離が2キロから3キロとありました。歩き方にもよりますが、4キロという通学距離の範囲は文科省の基準に定められているとはいえ、歩くには厳しいと思っております。新設小学校に限らず市内には他にも通学距離が遠い学校もありますので、安全対策を引き続き検討していきたいと思います。

次に大室地区についてですが、今回の新設小学校は、土地区画整理区域の人口が増えたことに伴い整備するということからも、大室町会の中でも特に大室1~3丁目の区画整理区域にお住まいの方々からは新設小学校へ就学を希望する意見があるものと想定しておりました。しかしながら、町会の役員の皆様からは、地域コミュニティを大切にしたいという意見がありました。今後、役員以外の地域住民や保護者等に広く通学区域案を周知していく中で、新設小学校への就学を希望する御意見もあるものと思いますが、基本的には学校の適正な規模を考えますと、大室1~3丁目の児童を全て新設小に含めた場合には総学級数が60学級となり日本でも類を見ない大規模校となり教育環境として適切でないことを御説明したいと思っております。

(佐藤委員)

通学区域を決めるまでのスケジュールを教えてもらいたい。

(事務局)

資料5のスライド8を御覧ください。

本日が第1回目の審議会ということで新設小学校の概要を説明させていただきました。

第2回審議会は、開催時期を9月下旬から10月上旬頃を予定しておりまして、現地視察、前回質疑に対する回答、地域住民や保護者からいただいた意見の報告等を予定しております。しかしながら、現地視察につきましては、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、委員の皆様にこのたびの審議事項にかかるエリアや田中小学校、田中北小学校の状況を把握していただくことができるよう、動画撮影等により事務局で工夫して御紹介させていただければと思っております。

第3回審議会は、11月中旬~下旬頃に開催を予定しており、通学区域案や付随する課題として主にスクールバスの運行を含めた通学距離の延伸対策について、方向性を出せるよう御審議をお願いしたいと思っております。

最後に第4回審議会を翌年1月下旬頃に開催し、諮問に対する答申をいただきたいと考えております。

(坂本委員)

田中北小学校の跡地利用というお話が付随する課題としてあり、北部近隣センターの駐車場であったりとか、地域に貸し出すといった案がありました。より有効に使える方法について、他にも地域の方々からの意見や市として検討していることがあればお聞かせください。

(事務局)

田中北小学校の跡地利用については、現時点では地域の方々から、北部近隣センターの繁忙期に駐車場所や多目的な広場、スポーツ施設として地域住民が利用できるよう要望はいただいておりますが、まだ特定の一部地域の方々からお話を伺った段階で広くお話を伺うことができておりません。利活用にあたりましては、田中北小学校の移転を決定した後に、市長部局とも協議・調整し慎重に検討したいと思います。

(6)【報告事項】

柏駅周辺中高層マンションの通学区域を戻すことについて

資料5に基づき事務局から説明。

委員からの質問・意見は以下のとおり。

(塚本委員)

説明資料には記載されていない内容となりますが、現在柏4丁目に建設中の旧柏そごう駐車場跡地のマンションは今後、柏第一小学校の児童数に影響はあるのでしょうか。

(事務局)

当該マンションは柏第一小学校及び柏中学校の学区となります。推計上、両校で受入れができるものと見込んでおりますので、学区を変更する予定はございません。

5 閉会

関連ファイル

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所属課室:学校教育部学校教育課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)

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