更新日令和7(2025)年3月12日

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ペットでお困りのかたへ

このページでは、犬と猫それぞれの「よくあるお悩み」について、そのお悩みの対処法を御紹介しています。

「最近飼い始めた犬猫の行動で困っている」、「ご近所さんの飼っている犬猫の行動で困っている」、そんな時にご確認ください。また、柏市動物愛護ふれあいセンターでは、自身の飼っている犬猫、ご近所の方が飼っている犬猫に関する相談を受け付けています(開所時間:平日午前8時30分~午後17時15分)。お悩みの際は御連絡下さい。

咬み癖が酷い、吠える…そんなお悩みはありませんか?

飼い犬の困った行動や、しつけのコツについて、サイト「わんにゃん暮らしのアドバイス(外部サイトへリンク)」から学ぶことが出来ます。

「わんにゃん暮らしのアドバイス」は専門家獣医学的、行動学的視点から適切な飼育情報について、東京農工大学が、動画やイラストを交えながら発信するWEBサイトです。

新しく犬猫を迎えたかた、今飼っている犬のしつけに悩んでいるかた、今後新たに犬猫を迎えたいと考えている方は、是非ご活用ください。

わんにゃん

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1.犬が吠える

犬はなぜ吠えるのでしょうか

犬が吠える主な理由として、以下のようなものがあります。

  • 「誰か来たよ!」「安全を保ってね!」「何かいるよ!」といった警戒の鳴き声
  • 他の犬が警戒の鳴き声を発していることにより、つられて鳴いてしまう鳴き声
  • 「遊んでよ!」「おやつちょうだい!」といった関心を引くための鳴き声など

パターン1 通行人や来客などに吠える(他の犬につられて吠える)

犬が通行人や来客などに吠えるのは「知らない人が来たよ!」と警戒信号を飼い主に伝えようとするためです。この場合は、カーテンを閉める、犬を他の部屋に移動させるなど犬から相手を見えなくすることが有効です。他の犬につられて鳴く場合も同様の方法が有効です。

犬を来客に慣らす場合は、初めは犬と目を合わせない・動かないよう来客に伝え、犬が落ち着くのを待ちます。犬が落ち着いた来たら、お客さんからエサをあげてもらい、少しづつ犬とコミュニケーションを取ってもらいましょう。

パターン2 特定の人にだけ吠える

特定の人にだけ吠える場合、その人に対して犬が「恐怖心を持っている」または「主従関係が逆転している」可能性があります。叱ったり、体罰を与えることは逆効果になるので、絶対にやめましょう。しつけ教室やオヤツを利用して、犬との信頼関係を築きましょう。

構ってほしい、おやつが欲しいなど関心を引くために鳴く(要求吠えと言います)場合は、鳴いている時に怒ったり、撫でたり、おやつをあげたりといった反応を一切しないことが大切です。鳴いている時に飼い主から反応があると「鳴いたら構ってもらえる」と犬が勘違いしてしまい、逆効果となってしまいます。鳴いている時に反応するのではなく、鳴き止んだ時に褒めてあげましょう。

パターン3 ある時だけ吠える、またはある日を境に吠えるようになった

留守中だけ吠える、高齢になり夜鳴きをするようになった、けいれんしながら吠えるといった場合は病気のサインかもしれません。かかりつけの動物病院に相談しましょう。また未去勢オスの場合、縄張り意識から吠えることがあり、避妊去勢手術が有効な場合もあります。

犬が吠える際の対応について、もっと詳しく知りたいかたはこちら↓

わんにゃん暮らしのアドバイス(外部サイトへリンク)

 

 

 

 

2.犬が咬む

飼い犬が他人を咬んでしまったら

飼い犬が他人を咬んだ(咬傷事故と言います)場合、自治体に対し「咬傷届(こうしょうとどけ)」を提出する必要があります。柏市内で人を咬んだ際は、速やかに柏市動物愛護ふれあいセンター(04-7190-2828)に御連絡下さい。

届出

 

犬はなぜ咬むのでしょうか

犬が人や動物を咬む主な理由として、以下のようなものがあります。

  • 恐怖や不安、痛みを感じた時など、自分の身を守るために咬む/病気のサイン
  • おもちゃを取られたくないなど、自分のものを守るために咬む
  • 構ってほしくて咬む(あまがみ)など

パターン1 家族や来客を咬む

家族や来客を咬む場合、犬は「コミュニケーションの取り方がわからない」「パニック状態である」ことから「触らないで」「放っておいて」という意思表示の為に行動していることが多いです。怒る、大きな音を立てる、体罰を与えることは逆効果になります。まずはサークルなどに犬を隔離し、人間の安全を確保したうえで犬との関係性の改善を図ります。具体的には、犬が嫌がることは無理にせず、おやつをあげるなど、できることから徐々にします。状況によってはそっとしておくことも効果的です。犬は目を見つめられたり、頭を撫でられることで恐怖を感じることがあるので、咬まれやすい場合はそういった行動を避けましょう。また触るときにオヤツで気を逸らしながら行うことも有効です。しつけ教室の利用も検討しましょう。

パターン2 食べ物やおもちゃを取ろうとすると咬む

食べ物やおもちゃを取り上げようとする際に咬む場合は、無理に取り上げようとしない、争わない、叱らないことが大切です。例えば、エサ皿を片づけたいのに咬もうとするので出来ないという場合は、犬の目の前で食器に触れるのではなく、犬を散歩や別の部屋に移動させた際に片づけることが有効です。おもちゃを返してもらえないときは、オヤツと交換させることで安全に回収できます。オヤツは大きめのものを用意し、床に置く、離れた場所に投げることで安全に与えることが出来ます。咬みつきが激しい場合は、しつけ教室の利用を検討しましょう。

パターン3 甘咬みする

甘咬みする際は、咬んでも構ってもらえないことを犬に学習させます。犬が甘咬みを始めたら、遊びを中断し、その場から離れ、無視します。20秒ほど待ってからおもちゃを持って犬の元に戻り、「かまってほしい時はおもちゃを持ってくればいい」ことを犬に学習させます。この時叱る、口を押える、ひっくり返すといったことは犬を興奮させたり、人への恐怖心を抱かせることとなり、逆効果です。改善が見られない場合は、しつけ教室の利用も検討しましょう。

パターン4 怪我や病気により咬む

身体の特定の部分を触られると咬む場合や急に咬むようになった場合、犬が自分自身の尻尾や体を噛む場合は、怪我や病気のサインかもしれません。かかりつけの動物病院に相談しましょう。また、あまりにも咬み癖が酷い場合も動物病院やしつけ教室へ相談することで改善に繋がることがあります。

パターン5 同居犬を咬む

犬同士がケンカしている時は、ケガを避けるため素手で仲裁することは止めましょう。対処法として、犬の注意を逸らす(少量の水をかけるなど)、相手の犬が見えないようにする(毛布や上着などの大きな布をかけるなど)ことが効果的です。大声や大きな物音をたてて叱ると犬は興奮し、逆効果となります。犬同士のケンカについて根本的に解決するためには、かかりつけの動物病院に相談しましょう。行動学による治療や薬による治療などが受けられる可能性があります。また極端に臆病など、どちらかの犬の社会性に問題がある場合、しつけ教室の利用が効果的な場合もあります。

犬が咬む際の対応について、もっと詳しく知りたいかたはこちら↓

わんにゃん暮らしのアドバイス(外部サイトへリンク)

犬に噛まれている人のイラスト

 

 

 

3.そのほかの犬に関する悩み・相談

  • 犬との暮らしのコツ(散歩の仕方・マナー、しつけ教室の選び方)が知りたい!
  • 犬の困った行動(ひろい食い、トイレを失敗してしまう)の対処法が知りたい!
  • 子犬成犬高齢犬と暮らすときのポイントを知りたい!
  • 犬の品種ごとの特徴が知りたい!
  • 災害に備える方法が知りたい!

といったかたについては、わんにゃん暮らしのアドバイス(外部サイトへリンク)をご確認ください。

ペットのしつけのイラスト

4.猫が過剰に鳴く

猫はなぜ過剰に鳴くのでしょうか

猫が過剰に鳴く主な理由として、以下のようなものがあります。

  • 発情による鳴き声
  • 「遊んでよ!」「おやつちょうだい!」といった関心を引くための鳴き声
  • 病気のサイン など

パターン1 発情による鳴き声

未去勢、未避妊の猫は発情によって鳴くことがあります。この場合、去勢避妊手術を行うことが効果的です。去勢避妊手術を行うと鳴き声だけでなく、家中で尿をまき散らすマーキング行為や縄張り意識、攻撃的な性格が改善される可能性もあります。

パターン2 関心を求めて鳴く

夜中に鳴いたり騒ぐ場合、飼い主を起こして構ってもらおうとしていることがあります。反応すると構ってもらえると覚えてしまうので、基本的には無視をして鳴いたり騒いだりしても効果がないことを学習させることが効果的です。この時大声で叱ったり、体罰を与えることは猫を興奮させるため逆効果です。

パターン3 怪我や病気により鳴く

急に鳴く様になった場合、体に痛みがあったり、調子が悪い可能性があります。特に高齢の猫の場合、高血圧や認知症、内分泌に関する病気によって過剰に鳴くことがありますので、普段と様子が違うと感じたら動物病院を受診しましょう。

 

しゃー

 

 

5.猫に咬まれる

猫はなぜ咬むのでしょうか

猫が咬む主な理由として、以下のようなものがあります。

  • 恐怖や不安、痛みを感じた時など、自分の身を守るために咬む/病気のサイン
  • 遊んでいる最中に興奮してしまい咬む
  • 猫同士のケンカ など

激しく咬む場合は猫を隔離し、まずは人の安全を確保した上で接することも大切です。

パターン1 特定の人だけ咬む

きっかけは様々ですが、恐怖や不安からパニック状態となり咬んで攻撃している場合が多くあります。落ち着かせることが大切ですので叱ったり、大きな音をたてたり、体罰をするなど余計に猫を怖がらせることは絶対にしないでください。環境が変わったばかりであれば、環境の変化による不安から咬むこともあります。この場合環境になれることで徐々に咬む行動は治まります。

咬む行動がなかなか治らない場合は、人間の安全を確保するためにもケージやサークルの中で猫を生活させ、お世話の際には出来るだけ刺激しないよう静かに作業をしましょう。おやつを使って誘導している間にトイレの砂の交換などを行うことも有効です。咬む行動がかなり重度の場合は、動物行動診療科認定医などの専門家に相談することで改善される可能性があります。

また、撫でられることが苦手な猫もいます。特定の人だけが咬まれる場合、その人が猫を撫でようとしていることが原因かもしれません。特に首から下は成猫同士の挨拶でもなめ合うことが少ないため、苦手な猫も多くいます。撫でられることが苦手な猫は無理に触らないようにしましょう。

パターン2 遊んでいる最中に咬む

遊んでいる最中に興奮して咬んでしまうこともあります。遊んでいる最中に興奮してきたら遊びを中断し、落ち着かせましょう。おやつを使ってケージの中などの猫が落ち着ける場所に連れて行き、ひとり遊びができるおもちゃで遊ばせて落ち着くのを待つことも有効です。

特に子猫は狩りのまねをして飼い主や兄弟猫を咬むことがありますが、咬まれた際に叩いたり、怒鳴ったり、いきおいよく振り払ったりすると、人に対する恐怖心が植え付けられてしまい、人が近づくと身を守るために攻撃行動をとるようになってしまいます。狩りの真似をすることや兄弟猫と取っ組み合いのケンカをすることは子猫の成長過程で大切なことですので、おもちゃを咬んだり、兄弟猫とじゃれている分には問題ありません。人が子猫と遊ぶときはぬいぐるみなどを持って、子猫と引っ張り合いっこをしたり、手から離したりを繰り返してあげましょう。人を咬んだ時や咬みそうになった時はすぐに遊びをやめ、子猫を無視することで「咬むと遊んでもらえない」ことを学習させましょう。

パターン3 病気やケガによって咬む

急に咬むようになった場合、体に痛みがあったり、調子が悪いため咬んでいることがあります。場合によっては病気や痛みがきっかけとなって感じた恐怖とその場にいた家族を関連付けてしまい、家族の顔を見ただけで身を守ろうといきなり攻撃することもあります。またストレスや遺伝的要因、かゆいなどの症状から自分の尻尾に咬みつく自傷行為が見られることもあります。咬まれた際や自傷行為が見られた際も決して叩いたり、大声を出すなどして恐怖心をあおるのはやめましょう。普段と様子が違うと感じたら動物病院を受診しましょう。

パターン4 同居猫を咬む

猫同士のケンカの理由は様々です。性格や相性などの個体ごとの問題のこともあれば、環境によるものもあります。猫同士のケンカが始まった際は、ケガをするおそれがあるため決して手を出さないようにしましょう。仲裁したいときは大きな毛布を猫にかけるなどして相手の猫の姿を見えなくさせたり、部屋を分けるなど物理的に隔離することが効果的です。またケンカをした際に大声で叱るなどの行動は、余計に猫を興奮させるため逆効果です。病気による不調が原因でケンカとなっていることもあるので、一度動物病院に相談することもおすすめです。

 

かむ

 

 

 

 

6.その他の猫に関する悩み・相談

  • 猫との暮らしのコツ(トイレやエサ、つめとぎの選び方)が知りたい!
  • 猫の困った行動(大事なものでつめとぎしてしまう、トイレを失敗してしまう)の対処法が知りたい!
  • 子猫成猫高齢猫2匹目の猫を迎える時に必要なものを知りたい!
  • 猫の品種ごとの特徴が知りたい!
  • 災害に備える方法が知りたい!

といったかたについては、わんにゃん暮らしのアドバイス(外部サイトへリンク)をご確認ください。

 

猫と人

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お問い合わせ先

所属課室:健康医療部動物愛護ふれあいセンター (保健所)

〒277-0924 風早二丁目4番地3

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