更新日令和4(2022)年9月7日

ページID30599

ここから本文です。

わがや第20号特別編

大切な人が最期までその人らしく暮らすためにあなたができることは?

柏市立柏高等学校で「人生の最期を考える講座」を開催し、ENEOSサンフラワーズの新人選手3名と生徒38名、市内の医療・介護専門職5名が参加しました。

講座の後半では、選手と医療・介護専門職によるパネルディスカッションがおこなわれ、活躍するために必要な力等について話してくれました。

ENEOSサンフラワーズとはeneoslogo

柏市をホームタウンとする女子バスケットボールチーム。これまでWリーグを22回、皇后杯を26回制した日本代表選手も複数在籍している強豪です!

ENEOSサンフラワーズ公式サイト(外部サイトへリンク)

J:COM様の取材がありました!

J:COM『WEEKLYトピックス(6月18日放送)』

目次

  1. 人生の最期を考える?!
  2. 選手と医療・介護専門職によるパネルディスカッション
  3. 高校生へのメッセージ
  4. 生徒感想
  5. 選手感想

 人生の最期を考える?!

あなたは、人生の最期にどうありたいか考えたことはありますか?

ENEOSサンフラワーズの選手達と高校生が、この難しいテーマを一緒に考えました。身近ではないテーマを考える手助けになるのが「もしバナゲーム」。人生の最終段階で、人がよく口にする大事にしたいことが書かれた36枚のカードから、自分が大切にしたい3枚を選びます。

eneoshanashima

花島選手

eneosmakabe

真壁選手

医療・介護専門職が、高校生と選手をサポートしつつゲームは進んでいきます。そして、カードを選んだ後は、選んだ理由をグループ内で話し合って、価値観の違いを感じてもらいました。

moshibana1

ゲームは2回行い、2回目は大切な人の最期にどうしてあげたいかを考えました。すると、1回目は迷わず選んでいた生徒も悩みながらカードを選んでいました。

ゲーム終了後には、大切な人が大切にしたいことと、あなたが大切な人にしてあげたいことは同じでしょうか?そんな問いかけをして、「大切な人のためにできることは何か」を考えてもらいました。

moshibana2

柏市では、あなたの大切な人が「最期までその人らしくいきいきと暮らせる街」を目指して、在宅医療の環境整備をしています。

実はその在宅医療のモデル地域として、柏市が全国に先駆けて環境整備してきたことをご存じでしょうか?医療・介護専門職の皆さんと一緒に、あなたの大切な人が安心して暮らせるよう取り組みを進めています。

在宅医療に関する柏市の取り組み

 選手と医療・介護専門職によるパネルディスカッション

講座の後半は、選手と専門職のみなさんがパネルディスカッションに登壇しました。

「やりがいを感じるときはどんな時か」「活躍する上で必要だと思う力は何か」等を語ってくれ、生徒達は真剣に聴いていました。

生徒代表の坂上さん(1年生)は「病院の管理栄養士になりたいという夢があって参加しました。他人の気持ちを思いやるいい機会になりましたし、専門職と選手の皆さんの話を聞いて、夢に向かってより一層頑張っていきたいと思いました。」と感想を話してくれました。

discussion

kashiwasakagami

生徒代表 坂上さん

 高校生へのメッセージ

ENEOSサンフラワーズ佐藤選手-文武両道を大切に過ごしてほしい-

「高校3年間は長いようであっという間なので、日常生活や日々の部活動など後悔なく過ごしてほしいです。私は、大学に進学してからENEOSサンフラワーズに入団しています。大学での経験を通して、バスケットだけやるのではなく、学業とスポーツを両立する大切さを学んだので、文武両道を大切に高校生活を送ってほしいです。これからもENEOSサンフラワーズの応援をお願いします。」

eneossato

ケアマネジャー櫻庭さん(市立柏高校出身)-育った柏に還元。生徒の活躍に期待-

「皆さんと同じ年頃に、介護業界に未来があると思って職業選択をしました。実際に働いていく中で、壁にぶつかることもありますが、周囲の人の支えもあって、この場に立てています。今は、高校の同級生と事業所を立ち上げて、育んでもらった柏に還元したいという気持ちで働いています。市立柏高校の生徒は、規律を重んじる力があると思うので、皆さんの活躍を期待しています。」

kashiwasakuraba

 生徒感想 髙木さん(3年生)

私らしく普通に接するのが大切

もしバナゲームで、自分のことを考える1回目と大切な人のことを考える2回目では、選ぶカードが全然違っていました。自分が良いと思ってしたことでも、相手にとっては捉え方が違うため、傷つけてしまうこともあると思いました。
私は、大切な人に気を遣って変に優しくするのではなく、私らしく普通でいることが大切だと思います。中学生時代に大怪我をした際、友達は優しく接してくれました。優しくされること自体は嬉しかったのですが、変に気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちになった覚えがあります。
なので、私らしく普通に接するのが一番大切だと思います。

kashiwatakagi

大怪我の経験から看護師への道を志す

訪問看護師の鈴木さんが「人と直接関わる仕事で、良いことも悪いこともダイレクトに反応が返ってくる。大変なこともあるけれど、それがやりがい。」と言っていたことが印象的でした。
私も看護師を目指しています。大怪我で入院した際に、病院の看護師さんに優しく寄り添ってもらえた体験がきっかけで、傷ついている人を助ける仕事がしたいです。

 ENEOSサンフラワーズ選手感想

eneosichiritsu

左から佐藤選手、髙木さん、花島選手、真壁選手

佐藤選手-大切な人の意見を尊重し、どう行動するか考えたい-

  • 出身校 郡山商業高等学校→筑波大学
  • 生年月日 1999年9月18日
  • ポジション ガード

こうした形で高校生と交流する機会があると思っていなかったので、とても貴重な機会になりました。想像していたよりも高校生たちは自分の意見をしっかりと持っていて、すごいと思いました。

今日の講座を通じて、大切な人の意見を尊重することが大事だと感じました。話をきちんと聴いたうえで、その人を支えるためにどう行動するか考えることが必要ですし、このことはチームスポーツにも共通する話だと思います。

花島選手-話し合って望みを叶えてあげたい-

  • 出身校 昭和学院高等学校
  • 生年月日 2003年4月22日
  • ポジション フォワード

ENEOSサンフラワーズに入団した際に、ライフプランを考える機会がありましたが、もう一度考える良い機会になりました。もしバナゲームの時には、自分が大切にしたい事と大切な人にしてあげたい事で選んだカードは全く違っていて、ゲーム中は大切な人が望むことを想像しながら選べました。

講座に参加して、大切な人と話し合いをすること、話し合いをする中で大切な人がやりたいことを聞いて、その望みを叶えてあげたいと思いました。

真壁選手-普段からコミュニケーションをとることが大事-

  • 出身校 札幌東商業高等学校
  • 生年月日 2003年4月10日
  • ポジション パワーフォワード

もしバナゲームを通して、高校生たちと考え方を共有できたのが楽しかったです。これまでスポーツを通して専門職の方達と接することはあっても、話を聞く機会はありませんでした。専門職の方に共通していた事は、人の気持ちを思いやって仕事をしている事で、チームにいるトップレベルの選手にも共通している要素だと思いました。

大切な人のために自分ができることは、普段からコミュニケーションを取ることだと思います。きちんとコミュニケーションをとって、1人で抱え込まないように、話を聞き出すのがいいと思いました。


お問い合わせ先

所属課室:健康医療部地域医療推進課

柏市豊四季台1丁目1番118号(柏地域医療連携センター1階)

電話番号:

お問い合わせフォーム